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神経繊維 - Wikipedia

神経しんけい繊維せんい

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神経しんけい繊維せんい(しんけいせんい、医学いがく用語ようごとしては神経しんけい線維せんい表記ひょうきえい: nerve fiber, axon)は、神経しんけい細胞さいぼう細胞さいぼうたいからびる細長ほそなが突起とっきで、神経しんけい細胞さいぼうじくさく神経しんけいさや総称そうしょうしたものである(神経しんけいさやたない場合ばあいは、じくさくのみをす)。元来がんらい神経しんけい繊維せんい」と表記ひょうきされており生物せいぶつがく用語ようごとしては現在げんざいまでこのとおりの表記ひょうきだが、1940年代ねんだい以降いこう医学いがくでは神経しんけい線維せんい」と表記ひょうきされるようになっていった[1]

神経しんけい細胞さいぼう

顕微鏡けんびきょうぞうじくさく部分ぶぶんしろい(しゅとしてじくさくグリア細胞さいぼうのもつ脂質ししつしろいことが原因げんいんである)ことから「神経しんけい繊維せんい」とんでおり、神経しんけいマクロてきにとらえた表現ひょうげんであり、神経しんけい細胞さいぼう部位ぶい語句ごくとしてはほとんどもちいない。神経しんけい繊維せんい活動かつどう電位でんい伝導でんどうくわえ、神経しんけい終末しゅうまつ細胞さいぼうたいとのあいだ物質ぶっしつ交換こうかん役立やくだっている。肉眼にくがん確認かくにんできる「神経しんけい」は、神経しんけい繊維せんいたば神経しんけい繊維せんいたば)とその周囲しゅうい結合けつごう組織そしきからなる。

神経しんけい細胞さいぼう構造こうぞう en:Dendrites=じょう突起とっきen:Rough ER (en:Nissl body)=あらめんしょう胞体ニッスル小体こてい)、en:Polyribosomes=ポリリボソームen:Ribosomes=リボソームen:Golgi apparatus=ゴルジたいen:Nucleus=細胞さいぼうかくen:Nucleolus=かく小体こていen:Membrane=まくen:Microtubule=微小びしょうかんen:Mitochondrion=ミトコンドリアen:Smooth ER=すべりめんしょう胞体en:Synapse (Axodendritic)=シナプスじくさくじょう突起とっきen:Synapse=シナプスen:Microtubule en:Neurofibrils=微小びしょうかんニューロフィラメントen:Neurotransmitter=神経しんけい伝達でんたつ物質ぶっしつen:Receptor=受容じゅようたいen:Synaptic vesicles=シナプスしょうen:Synaptic cleft=シナプス間隙かんげきen:Axon terminal=じくさく末端まったんen:Node of Ranvier =ランヴィエのしぼen:Myelin Sheath(en:Schwann cell)=ミエリンさやシュワン細胞さいぼう)、en:Axon hillock=じくさくしょうおかen:Nucleus (en:Schwann cell)=細胞さいぼうかくシュワン細胞さいぼう)、en:Microfilament=マイクロフィラメントen:Axon=じくさく

分類ぶんるい

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末梢まっしょう神経しんけい神経しんけい繊維せんいずいさや有無うむゆうずい神経しんけい繊維せんいずい神経しんけい繊維せんいぶ)、直径ちょっけい伝導でんどう速度そくどとう分類ぶんるいされる。下表かひょうわかとおり、ゆうずい神経しんけい繊維せんいずい神経しんけい繊維せんいではゆうずい神経しんけい繊維せんいが、おな種類しゅるい神経しんけい繊維せんいあいだでは直径ちょっけいおおきいほう伝導でんどう速度そくどはやい。前者ぜんしゃ跳躍ちょうやく伝導でんどう後者こうしゃ電気でんき緊張きんちょう電位でんいひろがりのちがいによる。

一般いっぱんに、骨格こっかくすじ運動うんどう付随ふずいする固有こゆう感覚かんかく部位ぶいのはっきりした皮膚ひふ感覚かんかく伝導でんどう速度そくどはや神経しんけい繊維せんいを、交感神経こうかんしんけい活動かつどう鈍痛どんつうなどは伝導でんどう速度そくどおそ神経しんけい繊維せんい利用りようしてつたえられる。

分類ぶんるい ずいさや 平均へいきん直径ちょっけい(μみゅーm) 平均へいきん伝導でんどう速度そくど(m/s) 役割やくわり
Aαあるふぁ ゆう 15 100 骨格こっかくすじけんからの感覚かんかく骨格こっかくすじ運動うんどう
Aβべーた ゆう 8 50 皮膚ひふさわ圧覚あっかく
Aγがんま ゆう 8 20 すじ紡錘ぼうすいおもりないすじ運動うんどう
Aδでるた ゆう 3 15 部位ぶい比較的ひかくてき明瞭めいりょう皮膚ひふゆたか痛覚つうかく
B ゆう 3 7 交感神経こうかんしんけいふしぜん繊維せんい
C 0.5 1 交感神経こうかんしんけいふし繊維せんい皮膚ひふゆたか痛覚つうかく

感覚かんかく神経しんけい求心きゅうしんせい神経しんけい)ではつぎ分類ぶんるいもちいられることもある。

分類ぶんるい ずいさや 平均へいきん直径ちょっけい(μみゅーm) 平均へいきん伝導でんどう速度そくど(m/s) 感覚かんかく
Ia ゆう 15 100 すじ紡錘ぼうすい
Ib ゆう 15 100 けん器官きかん
II ゆう 9 50 すじ紡錘ぼうすい皮膚ひふさわ圧覚あっかく
III ゆう 3 20 部位ぶい比較的ひかくてき明瞭めいりょう皮膚ひふゆたか痛覚つうかく
IV 0.5 1 鈍痛どんつう内臓ないぞうつう

異常いじょう

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神経しんけい繊維せんい様々さまざま状況じょうきょう損傷そんしょうし、ヒトをふく動物どうぶつ機能きのうそこなう。外科げかてき治療ちりょう出来でき場合ばあいもあるが、根治こんじ出来できないこともある。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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出典しゅってん

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  1. ^ Company, The Asahi Shimbun. “神経しんけい繊維せんいvs.神経しんけい線維せんい――世界せかい大戦たいせん神経しんけいせんうえ) - ことばマガジン:朝日新聞あさひしんぶんデジタル”. 朝日新聞あさひしんぶんデジタル. 2023ねん2がつ1にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2023ねん2がつ1にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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