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BMW - Wikipedia

BMW(ビー・エム・ダブリュー、ベー・エム・ヴェー、ドイツ: Bayerische Motoren Werke AG[注釈ちゅうしゃく 1]、バイエルン発動はつどう製造せいぞう株式会社かぶしきがいしゃ)は、ドイツバイエルンしゅうミュンヘン拠点きょてんとする自動車じどうしゃおよび自動じどうりんしゃ、エンジンメーカーであり、ドイツのプレミアムブランド御三家ごさんけの1つ。

BMW
Bayerische Motoren Werke AG
ドイツ、ミュンヘンのBMW本社ほんしゃビルとBMW博物館はくぶつかん左下ひだりした
種類しゅるい 株式会社かぶしきがいしゃ
市場いちば情報じょうほう
略称りゃくしょう BMW
本社ほんしゃ所在地しょざいち 欧州連合の旗 欧州おうしゅう連合れんごう
ドイツの旗 ドイツ
バイエルンしゅうミュンヘン
設立せつりつ 1916ねん3がつ7にち (108ねんまえ) (1916-03-07)
業種ぎょうしゅ 自動車じどうしゃ製造せいぞうぎょう
事業じぎょう内容ないよう 乗用車じょうようしゃ製造せいぞう販売はんばいとう
代表だいひょうしゃ オリバー・ツィプセ取締役とりしまりやく会長かいちょう
ノルベルト・ライトホーファー監査かんさやくかい会長かいちょう
資本しほんきん 27,038 Million Euro
(2011ねん12月31にち時点じてん[1]
売上うりあげだか 増加 111.239 billion(2021ねん[2]
営業えいぎょう利益りえき 増加 €16.060 billion(2021ねん[2]
じゅん利益りえき 増加 €12.463 billion(2021ねん[2]
純資産じゅんしさん 増加 €229.527 billion(2021ねん[2]
そう資産しさん 増加 €229.527 billion(2021ねん[2]
従業じゅうぎょう員数いんずう 118,909(2021ねん[2]
決算けっさん 12月末日まつじつ
主要しゅよう子会社こがいしゃ ロールス・ロイス
MINI
関係かんけいする人物じんぶつ グスタフ・オットー
カール・ラップ(創業そうぎょうしゃ)
クヴァント(オーナー一族いちぞく)
エバーハルト・フォン・キューンハイム(もと会長かいちょう)
クラウス・ルーテ(もとデザイナー)
クリス・バングル (もとデザイナー)
外部がいぶリンク www.bmw.com ウィキデータを編集
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ほかにも、イギリスロールス・ロイスMINIの2しゃ傘下さんかのカー・ブランドとして、BMW MBMW Motorrad子会社こがいしゃとして所有しょゆうする。本社ほんしゃビルはエンジンシリンダーした円筒えんとうがたを4つわせたようなかたちをしており、フィーアツュリンダー(Vierzylinder)、英語えいごでフォー・シリンダー(Four Cylinder)とばれる。

概要がいよう

編集へんしゅう

かたについて

編集へんしゅう

1981ねん日本にっぽん法人ほうじんBMW JAPAN設立せつりつにより、日本にっぽんにおける正式せいしき呼称こしょう英語えいごみの「ビー・エム・ダブリュー」となった[注釈ちゅうしゃく 2]。なお、本国ほんごくドイツでは「ベー・エム・ヴェー[注釈ちゅうしゃく 3]ばれており、メーカー公式こうしきページで世界せかい各国かっこくのBMWの発音はつおん動画どうがることが出来でき[3]以前いぜん日本にっぽんでもドイツみであったため、現在げんざいでも年配ねんぱいしゃ中心ちゅうしんに「ベー・エム・ヴェー」と傾向けいこうがある。

BMWの二輪車にりんしゃ販売はんばい法人ほうじんめいMotorrad」(→BMWモトラッドwikt:Motorrad)は、日本にっぽんでは「モトラッド」と表記ひょうきされているが、ドイツみでは 「モト(ア)ラート 」である[4](モトラッドが Motorrad英語えいごみからきているのか、バイエルンがそうこえたからなのかについては議論ぎろんがある)。

 
バイエルンしゅうはた

1917ねん10月5にちロゴマークがドイツで商標しょうひょう登録とうろくされた。1929ねん広報こうほう広告こうこくより、以前いぜんくろえんったえんしろきの「BMW」をはいし、中央ちゅうおうえんなか十字じゅうじによって4等分とうぶんし、てん対称たいしょうあおしろとにけたデザインである。過去かこなんかBMWの字体じたいとその位置いち微妙びみょうわっているが、基本きほんてき変更へんこうはない。

またどう広告こうこくではえん十字じゅうじもと航空機こうくうきエンジンメーカーであったことにちなみプロペラを、あおしろしろくもあおそらをそれぞれイメージしていると説明せつめいされ、以降いこう2019ねんまでのちょうきにわたってプロペラ由来ゆらいせつ採用さいようされていた。BMW JAPANでもロゴのプロペラ由来ゆらいせつ歴史れきしページに掲載けいさいしていた。

しかし、BMWは2020ねんのエンブレム改訂かいていさい厳密げんみつにはBMWのロゴがプロペラに由来ゆらいするという解釈かいしゃく正解せいかいではないとする見解けんかいしめした。だが一方いっぽうやく90ねんにもわたりそのせつしんじられ、既成きせい事実じじつしているため、BMWはプロペラ由来ゆらいせつもある意味いみでは正当せいとうされるようになったのも事実じじつとしている[5]同年どうねん3がつしんエンブレム(CI)が公式こうしき発表はっぴょうとなり、いままでのエンブレムはあおしろの2しょくのバイエルンしゅうはたをモチーフにされていたが、今回こんかいのエンブレムはそのしろられ、ボディカラーにわせることとなった。また、黒縁くろぶちくなり、BMWの表記ひょうきだけとなった。ただし、車体しゃたいやステアリングホイールのバッジ、Webサイトなどのデジタルメディアで単独たんどくとして使つかわれる場合ばあいは、あおしろはそのいろりつぶされている。

製品せいひん特徴とくちょう

編集へんしゅう
 
キドニーグリル

フル4シーターの4ドアセダンくるまをメインにえつつも、スポーティーなつくりを心掛こころがけているのが特徴とくちょうである。駆動くどう方式ほうしきについてもフロントエンジン・リアドライブ方式ほうしき(FR)ののち駆動くどう(もしくはFRベースの4WD)にこだわり、最近さいきんまでBMWブランドでの前輪ぜんりん駆動くどう(FF)くるまはなかったが、2シリーズアクティブツアラーが同社どうしゃはつのFFしゃとしてラインナップにくわわった。また、過去かこにもFFしゃ研究けんきゅう開発かいはつおこなっており、その技術ぎじゅつおなじグループないのFFしゃローバー75MINIかされている。また、直列ちょくれつ6気筒きとうへのこだわりも同社どうしゃならではである。他社たしゃが、たてよこ共通きょうつうクラッシャブルゾーン室内しつないスペースの両立りょうりつ、エンジン重量じゅうりょうといっためん有利ゆうりVがた6気筒きとう次々つぎつぎ転換てんかんすすめるなか、あえて直列ちょくれつ6気筒きとう良好りょうこう振動しんどう特性とくせいやフィーリングを追求ついきゅうし、上記じょうきのメリットを犠牲ぎせいにしてまで自社じしゃせい直列ちょくれつ6気筒きとうエンジンを搭載とうさいつづけており、このエンジンぐん俗称ぞくしょうとして「シルキーシックス」とぶ。このながいエンジンをおさめるため、とく小型こがた車種しゃしゅでは全長ぜんちょうたいしてボンネットがながめであり、他社たしゃにはない独特どくとくのプロポーションとなっている。

その、フロントアクスルぜんはしりに、エンジン配置はいち可能かのうかぎ客室きゃくしつりに、バッテリートランクルーム配置はいちするなど、前後ぜんご重量じゅうりょう配分はいぶんを50:50にちかづける努力どりょくつづけており、さらに理想りそうてきくるまうごきのためにたて搭載とうさいされるエンジン、スムーズで心地ここちよい加速かそくかんられる駆動くどうりょく性能せいのう俊敏しゅんびんなハンドリングレスポンスなど、FRしゃ美点びてん(コーポレートスローガンでもある「Freude am Fahren」。翻訳ほんやくすると「運転うんてんするよろこび」または「はしよろこび」となり、BMW JAPANのスローガンも日本語にほんごで「けぬけるよろこび」)を追求ついきゅうつづけている。

デザインとしては、まるがたよんとうしき(そもそもはとうしき+補助ほじょとう)のヘッドランプキドニーグリルkidney = 腎臓じんぞう)とばれる独特どくとく形状けいじょうをしたグリルをもつフロントマスクが特徴とくちょうである。キドニーグリルは、1933ねん発表はっぴょうされたはつのオリジナルしゃBMW 303から採用さいようされ、イソライセンス生産せいさんくるまであるイセッタ、およびその派生はせいしゃである600おなじく空冷くうれいフラットツイン リアエンジン700、BMW 325(1937ねん - 1940ねん)をのぞいたすべてのモデルに使つかわれている。北米ほくべい市場いちばけにアルブレヒト・フォン・ゲルツがスタイリングした507左右さゆう分割ぶんかつのフロントグリルであるものの、ひくく、横長よこながで、おおきく意匠いしょうことなる。

近年きんねん、デザインにおおきな影響えいきょうあたえた人物じんぶつとして、1992ねんから2009ねんまでデザイン部門ぶもん在籍ざいせきし、どう部門ぶもんのチーフをつとめたアメリカじんデザイナークリス・バングルがいる。かれ1990年代ねんだいつうじて徐々じょじょに、そして2000年代ねんだいには大胆だいたんにデザインを先進せんしんてきなものにえていった。1990年代ねんだい中期ちゅうきから後期こうきにかけて登場とうじょうしたオープンカーZ3(E36/7)やだい4世代せだい5シリーズ(E39)だい4世代せだい3シリーズ(E46)初代しょだいX5シリーズ(E53)ではこれまでの路線ろせん踏襲とうしゅうした比較的ひかくてきマイルドなデザインだったものの、2000年代ねんだいはいってからデザインされたフォーマルセダンだい4世代せだい7シリーズ(E65)では、フラッグシップモデルとしてあまりに先進せんしんてきなデザインであったため、「バングルはBMWをつぶすためにメルセデスおくんだ刺客しかくだ」などの批判ひはんが、保守ほしゅてきなデザインをこのむユーザーから数多かずおおせられた。そのも、クリス・バングルはオープンカーZ4(E85)だい2世代せだい6シリーズ(E63)だい5世代せだい5シリーズ(E60)だい5世代せだい3シリーズ(E90)先進せんしんてきなデザイン路線ろせんすすめていく。ただしバングルは、近年きんねんのデザインコンセプトを統括とうかつするチーフデザイナーと立場たちばであり、ただ一人ひとりですべてのデザインをおこなっていたわけではない。たとえばだい5世代せだい3シリーズ(E90)の場合ばあい、エクステリア・デザインを永島ながしま譲二じょうじ手掛てがけ、デザインの最終さいしゅう決定けっていけんをバングルがっていた。結果けっかてきに、かれすすめた先進せんしんてきなデザインは商業しょうぎょうてき成功せいこうおさめ、販売はんばい台数だいすう増加ぞうか貢献こうけんした。賛否さんぴ両論りょうろんはあったものの、バングルはデザイナーとして評価ひょうかたかめるとともに、その先進せんしんてきなデザインセンスはメーカーにおおきな影響えいきょうあたえた。

BMWはくるま性能せいのう向上こうじょうによりおもきをいていたため、ドイツしゃとしてはめずらしく最新さいしん電気でんき仕掛しかしん機軸きじくこのみ、それがもとでトラブルをこしやすかった[注釈ちゅうしゃく 4]。また、部品ぶひん耐久たいきゅうせい信頼しんらいせいにも不安ふあんがあり、部品ぶひん交換こうかん周期しゅうきみじかく、かつ、部品ぶひんだいおなじくドイツメーカーで価格かかくたいちか車種しゃしゅしているメルセデス・ベンツとくらべてより高額こうがくで(メルセデス・ベンツは信頼しんらいせい重視じゅうし姿勢しせいつよく、てして熟成じゅくせいした技術ぎじゅつおもきをき、保守ほしゅてき故障こしょうしにくいくるまづくりをこのんだ)、業務ぎょうむ用途ようとでは敬遠けいえんされる傾向けいこうにある。たとえばタクシーへの採用さいようりつではメルセデスしゃ(なかでもEクラス)が圧倒的あっとうてきおおく、同社どうしゃ採用さいよう非常ひじょうすくない[注釈ちゅうしゃく 5]

二輪車にりんしゃ

編集へんしゅう
 
BMW最初さいしょ二輪車にりんしゃ、R32

だいいち世界せかい大戦たいせんに、オートバイようエンジンの生産せいさんはじめ、つづいてオートバイ自体じたい生産せいさんはじめた[6]

同社どうしゃのオートバイブランドは、現在げんざい日本にっぽんでは「BMWモトラッド(ドイツみではモトアラート、モトラート)」としてられる。「ヘリオス」と「フリンク」が失敗しっぱいしたのち最初さいしょ成功せいこうさくR32生産せいさんを1923ねんはじめる。R32は空冷くうれいの「ボクサーツイン」(水平すいへい対向たいこう2気筒きとう)エンジンを搭載とうさいし、たてきエンジン配置はいちによりかくシリンダーは車体しゃたい左右さゆう突出とっしゅつしている。

たん気筒きとうモデルはべつとして、1980年代ねんだい前半ぜんはんまでこの特有とくゆうのレイアウトのみを使用しようした。現在げんざいでもおおくのモデルが空冷くうれいボクサーツインを搭載とうさいし、RシリーズおよびHPシリーズとして生産せいさんされる。

 
F 650 GS Dakar (2004)
 
K1200GT
 
最後さいごの「プランジャー」モデル、1955ねんがた R67/3

だい世界せかい大戦たいせんあいだサイドカーきのR75生産せいさんした。ユニークなデザインを特徴とくちょうとするR75はツェンダップ・KS750のコピーであり、サイドカーも動力どうりょく駆動くどうした。これは固定こていしきディファレンシャル結合けつごうされ、オフロードも容易ようい走行そうこうできた。だい世界せかい大戦たいせんちゅうにおいて同様どうよう多用たようされた車両しゃりょうはアメリカぐんジープであった。

1982ねんKシリーズ生産せいさんはじまる。これは水冷すいれい直列ちょくれつエンジン3気筒きとうまたは4気筒きとう)を横向よこむたてき(左右さゆう方向ほうこう水平すいへいシリンダーが前後ぜんごならぶ)に搭載とうさいし、シャフトドライブで駆動くどうした。あいだもなくチェーンドライブのFシリーズおよびGシリーズ生産せいさんはじまり、これらにはたん気筒きとうないし直列ちょくれつ2気筒きとうロータックスエンジンがよこ搭載とうさいされた。

1990年代ねんだいはじめに空冷くうれいボクサーエンジンを改訂かいていした。「オイルヘッド」としてられるようになるSOHC4バルブエンジンである。2002ねんにオイルヘッドエンジンには1気筒きとうに2ほんのプラグがけられるようになった。

 
R100GS パリダカール 前期ぜんきがた(1989–)

2004ねんにはバランサーシャフト内蔵ないぞうされ、排気はいきりょうも1,170ccまで増加ぞうか、100 hp (75 kW)に強化きょうかされR1200GS搭載とうさいされた。これは前作ぜんさくのR1150GSの85 hp (63 kW)にくらべ15馬力ばりき増加ぞうかであった。よりパワフルなオイルヘッドエンジンはR1100SとR1200Sに搭載とうさいされ、それぞれ98 hp (73 kW)、122 hp (91 kW)を発揮はっきする。

1980年代ねんだい後半こうはんからオートバイにアンチロック・ブレーキ・システム導入どうにゅうし、2006ねん以降いこうのオートバイでは横滑よこすべ防止ぼうし装置そうち導入どうにゅうした。

2004ねん新型しんがたK1200S発表はっぴょうした。これはウィリアムズF1チームととも開発かいはつした167 hp (125 kW)を発揮はっきする新型しんがたエンジンをよこ搭載とうさいし、まえのモデルよりも軽量けいりょうされた。電子でんしてき調整ちょうせい可能かのう前後ぜんごサスペンション、「デュオレバー」とばれる新型しんがたフロントフォークとった革新かくしんてき技術ぎじゅつ導入どうにゅうされた。

オートバイようサスペンションにおいても革新かくしんしゃである。かれらがいちはや採用さいようしたテレスコピックしきのフロントサスペンションは、現在げんざいではのほとんどのオートバイメーカーも採用さいようしている。かれらはつづいてアールズフォークえた(1955ねん~1969ねん)。ほとんどの近代きんだいてき車種しゃしゅでは、リアスイングアームはかたしきである。いくつかの車種しゃしゅでは1990年代ねんだいはじめから「テレレバー」とばれるフロントフォークを採用さいようしている。これはアールズフォークにているが、制動せいどうさいにノーズダイブを劇的げきてき抑制よくせいする。

2007ねん7がつ、イタリアのハスクバーナ・モーターサイクルを9,300まんユーロで買収ばいしゅうする。BMWモトラッドとはべつ会社かいしゃとしてハスクバーナを運営うんえいすることを計画けいかくしている。すべての開発かいはつ販売はんばい生産せいさん活動かつどう拠点きょてん元々もともと拠点きょてんであるヴァレーゼめられた[7]。ハスクバーナはモトクロスエンデューロ、およびスーパーモタード継続けいぞくして生産せいさんしている。

モータースポーツ

編集へんしゅう

欧州おうしゅうしゃメーカーと同様どうように、モータースポーツはBMWのアイデンティティの一部いちぶである。

ツーリングカーレース

編集へんしゅう
 
M3 ドイツツーリングカー選手権せんしゅけん(DTM) 1989ねんシリーズチャンピオンマシン
 
無敵むてき艦隊かんたい時代じだいの320si(2006ねんWTCC)

BMWの活動かつどうなかでもとく目立めだつのがツーリングカーレースで、シュニッツァー・モータースポーツハーマンモータースポーツ、RBMなどのセミワークスチームを多数たすうかかえ、欧州おうしゅうツーリングカー選手権せんしゅけん(ETC/ETCC)や世界せかいツーリングカー選手権せんしゅけん(WTC/WTCC)、ニュルブルクリンク24あいだレースなどの主要しゅようレースに積極せっきょくてき参戦さんせんした。とくに1980年代ねんだいまでのBMWのツーリングカーは、しばし上位じょういクラスをうほどのはやさをせた。

70年代ねんだいドイツレーシングカー選手権せんしゅけん(DRM。のDTM)では、2002ti320i Turbo(E21)3.0CSLポルシェフォード熾烈しれつあらそいをひろげた。またどう時期じきのETCではBMWはチャンピオン常連じょうれんとなり、1975~1983ねんまで9連覇れんぱ達成たっせいしている。

グループA規定きていのディヴィジョン2でもM3が常勝じょうしょうマシンとして活躍かつやくいちだけの開催かいさいとなったWTC(世界せかいツーリングカー選手権せんしゅけん)ではディヴィジョン3のフォードぜいくだしてドライバーズチャンピオンを獲得かくとくした。

グループAを独自どくじ改変かいへんした規定きていDTM(ドイツツーリングカー選手権せんしゅけん だい1時代じだいでも1980年代ねんだいから1990年代ねんだいにかけて635CSiM3(E30)メルセデス・ベンツやフォード、アウディ激闘げきとうひろげ、1994ねんまで参戦さんせんつづけた。

90年代ねんだい以降いこうほとんどのメーカーがFFセダン傾倒けいとうするなか、BMWはFRつらぬいたことがさいわいし、クラス2(スーパーツーリング)やスーパー2000規定きていでは唯一ゆいいつのFRぜいとして活躍かつやく前輪ぜんりんにばかり負荷ふか集中しゅうちゅうするFFにたいして、よんりん均等きんとう負担ふたんがかかるFRはやわらかめのタイヤをもちいることができたうえ加速かそくでも有利ゆうりで、100kgちかいウェイトをせられてもそこそこのつよさを発揮はっきし、プライベーターたちからあいされた。スーパー2000規定きてい世界せかいツーリングカー選手権せんしゅけん(WTCC)では、BMW Team UK320i320siって参戦さんせんし、2005ねん(320i)、2006ねん(320si)、2007ねん(320si)と年間ねんかん優勝ゆうしょうかざっている。またプライベーターけトロフィーではチャンピオン常連じょうれんであった。

 
シュニッツァーのM3クーペ(2013ねんDTM)

WTCCのワークス参戦さんせんから退しりぞいたのちの2012ねんM3 クーペ(レースよう車両しゃりょうE92がたM3 DTM)ってどうシーズンよりDTM(ドイツツーリングカー選手権せんしゅけん だい2参戦さんせん、いきなり初年度しょねんどでシリーズチャンピオンを獲得かくとくした[8]。BMWはこの規定きていわる2020ねんまで撤退てったいせず、最後さいごまでのこった唯一ゆいいつのメーカーであった。

グループGT3にはZ4やM6をプライベーターへ供給きょうきゅうし、インターコンチネンタルGTチャレンジやニュルブルクリンク24あいだスパ・フランコルシャン24あいだなど世界中せかいじゅう活躍かつやくしている。

一方いっぽうでシュニッツァー、RBMとはコロナ影響えいきょうもあって2020ねんにワークス契約けいやく終了しゅうりょうした。

 
グッドスマイル 初音はつねミク Z4(2014ねんSUPER GT GT300クラス)

日本にっぽんでのツーリングカーレースでも、やはりグループAやクラス2で「黒船くろふね」として活躍かつやくとくJTCC全日本ぜんにほんツーリングカー選手権せんしゅけん)ではBMWが欧州おうしゅうからはるばるシュニッツァーをおくむほどの気合きあいれようだった(1994ねんチームズ、1995ねんドライバーズ・チームズタイトル獲得かくとく)。また前身ぜんしんのJTCのディヴィジョン2は、M3の完全かんぜんワンメイクレースとしていた。

SUPER GTではE86がたZ4E39がたM5ようV8 5.0Lエンジン搭載とうさいし、2008ねんシーズンからSUPER GT・GT300クラスへStudie GLAD Racingとして参戦さんせん。しかし苦戦くせんし、2009ねんまつにチームオーナーのアドバンスステップが参戦さんせん継続けいぞく断念だんねんするが、メインスポンサーだったグッドスマイルレーシング(GSR、グッドスマイルカンパニー母体ぼたい)がオーナーとなっていだ。どうチームは2010ねんシーズンこそポルシェを採用さいようしたが、2011ねんシーズンからふたたびBMWチューナーStudieとんでE89がたZ4のGT3仕様しよう採用さいようし、「GSR & Studie with TeamUKYO(グッドスマイルレーシング & スタディ with チーム右京うきょう)」としてあらためて参戦さんせんだい3せんでのはつ優勝ゆうしょう皮切かわきりにだい6せんだい8せんでも勝利しょうりおさめ、Z4はBMWマシンはつのGT300クラスチャンピオンとなった。どうチームはZ4 GT3で2014ねんにもチャンピオンを獲得かくとくし、はつおとミクやめしゃとともにせた。2022ねん現在げんざいはGSRと分離ぶんりしたStudieのみがM4 GT3をもちいて参戦さんせんしている。また一時期いちじきホンダけいチームのARTAオートバックスセブンがBMWの販売はんばいてん運営うんえいしている関係かんけいじょうM6 GT3をつなぎとして使つかっていたこともあった。

スポーツカー耐久たいきゅう

編集へんしゅう
 
BMW・V12 LM(1998ねんル・マン)
 
M8 GTE(2020ねんロード・アトランタ)

1995ねんBPRグローバルGTシリーズで2かん獲得かくとくし、同年どうねんのル・マン24あいだ関谷せきや正徳まさのりらのドライブで総合そうごう優勝ゆうしょうたしたマクラーレン・F1 GTRはBMWエンジンを搭載とうさいしており、そのえんでシュニッツァーが1996ねんのBPRグローバルGTシリーズ、1997ねんル・マン24あいだFIA-GT選手権せんしゅけん(BRPの発展はってん)において、同車どうしゃでセミワークス活動かつどうおこなっていたことがある。

1998ねんからはウィリアムズんでオープントップのプロトタイプレーシングカーであるBMW・V12 LM開発かいはつ本格ほんかくてき参戦さんせん。1999ねんには同車どうしゃのアップデートばんであるBMW・V12 LMRはしらせるシュニッツァーがBMWしゃとしてはつ総合そうごう優勝ゆうしょうかざった。

その本社ほんしゃはF1やWTCCへと転身てんしんするが、北米ほくべい法人ほうじん耐久たいきゅうレースのロレックス・スポーツカー・シリーズ(グランダム)へのだい排気はいきりょうエンジン供給きょうきゅうおこなった。2011・2013ねんにBMWエンジンを搭載とうさいしたチップ・ガナッシ・レーシングのライリーがデイトナ24あいだレース総合そうごう優勝ゆうしょうかざった。また2009ねんからM3のGT2車両しゃりょうレイホール・レターマン・レーシングによってもちいられ、2011ねんのALMS(アメリカン・ル・マン・シリーズ)のチャンピオン、およセブリング12あいだレースの1-2フィニッシュを達成たっせい。2014ねんにグランダムとALMSが統合とうごうされてUSCC(ユナイテッド・スポーツカー選手権せんしゅけん)となって以降いこうGTLM仕様しようのZ4、M6が特認とくにんしゃとして参戦さんせんした。M6は2017ねんプチ・ル・マンふくむ4しょうげ、シリーズランキング2獲得かくとくした。

2018ねんには本社ほんしゃ正式せいしき公認こうにんBMW M8 GTEWEC世界せかい耐久たいきゅう選手権せんしゅけん)、ル・マン、USCCへワークス参戦さんせん開始かいし。M8はそのおおきさからのマシンがちいさくえると話題わだいになった。しかしWECはマニュファクチャラーズ選手権せんしゅけん最下位さいかいで、レースでも1しょうげられないまま、わずか1ねん撤退てったいした。

2023ねんからはBMW M・チームRLLとともに、LMDh規定きていマシンのM Hybrid V8北米ほくべい投入とうにゅうする。2024ねんからはアウディからかたちとなったチームWRTがWECにもM Hybrid V8で参戦さんせん予定よていとなっている。

フォーミュラ

編集へんしゅう
 
1983ねんドライバーズチャンピオンのブラバム・BMW
 
BMWザウバー F1.08(2008ねんカナダGP)

1982ねん - 1988ねん(1987~1988ねんはメガトロン名義めいぎ)のF1世界せかい選手権せんしゅけんにエンジンサプライヤーとして参戦さんせん直列ちょくれつ4気筒きとうターボを供給きょうきゅうした1982ねんだい8せんカナダグランプリではつ優勝ゆうしょうし、1983ねんにはネルソン・ピケブラバム・BMW(BT52/BT52B)をってドライバーズタイトル獲得かくとくした。またどう時期じきにはF1と並行へいこうして欧州おうしゅうF2選手権せんしゅけんにもエンジン供給きょうきゅうおこない、一時いちじはBMWワンメイクにちか状態じょうたい構築こうちくした。

2000ねんからウィリアムズF1とのジョイント体制たいせいで、ふたたびエンジンサプライヤーとして参戦さんせんおおくの優勝ゆうしょうかざったが、組織そしきてき紛糾ふんきゅうにより徐々じょじょ下降かこうせん辿たどった。2006ねんからはザウバー・チーム買収ばいしゅうし、BMWザウバーF1チームとしてフルワークス体制たいせい参戦さんせん2008ねんカナダグランプリロバート・クビサはつ優勝ゆうしょうかざったが、2009ねんリーマン・ショック撤退てったいしたため、これがフルコンストラクターとしての唯一ゆいいつ優勝ゆうしょうとなった。なおザウバーは分配ぶんぱいきん都合つごうじょう、2010ねんも「BMWザウバー」を名乗なのり、これを小林こばやしゆめえらがドライブした。

フォーミュラEには2014ねん開幕かいまくからセーフティカーのi8を供給きょうきゅうし、2016ねんからアンドレッティ・オートスポーツにパワートレインを供給きょうきゅう。2019ねんにはフルワークス体制たいせいとなり、はつ優勝ゆうしょうかざった。しかしチャンピオンにはなれず、2021ねん撤退てったいすることとなった。

過去かこにはジュニアフォーミュラのフォーミュラ・BMW開催かいさいしていた。

ラリー/ラリーレイド

編集へんしゅう
 
X3cc(2013ねんダカール・ラリー

戦前せんぜんの1929ねんにインターナショナル・アルペンラリーで優勝ゆうしょうしたという記録きろくがある。

WRC世界せかいラリー選手権せんしゅけん)では創設そうせつ当初とうしょプロドライブがM3をもちいて、グループA初期しょきツール・ド・コルス総合そうごう優勝ゆうしょうたしている。ときながれて2011ねんから2012ねんWRカー時代じだいにはMINIとして参戦さんせん当初とうしょはプロドライブをワークスチームとしていたが、2012ねん2がつには予算よさんめんでの紛糾ふんきゅうすえプロドライブをプライベーターに降格こうかくさせ、わりにモータースポーツイタリア(WRCチームMINIポルトガル)をワークスに昇格しょうかくさせることになった[9]。しかし結局けっきょく商業しょうぎょうてき非常ひじょう困難こんなん環境かんきょうにある」ことを理由りゆうに、わずか2シーズンでワークス活動かつどう終了しゅうりょうした[10]

ダカール・ラリーには、BMWのだい株主かぶぬしであるヘルベルト・クヴァント息子むすこスヴェンがげたX-raidにより、2003ねんからX5ccで参戦さんせん。BMWの可変かへんツインターボは出力しゅつりょくのみならず燃費ねんぴにもすぐれ、2003、2004ねんにディーゼルしゃクラスで優勝ゆうしょうげた[11]。2006ねんにはX3ccへスイッチし、2008~2011ねんまでのクロスカントリーラリー・ワールドカップを4連覇れんぱした。2011ねんにはX3ccを流用りゅうようしつつMINIのカントリーマンをベースとする「ALL4 Racing」を参戦さんせんさせ、2012〜2015ねんにダカールを4連覇れんぱし、常勝じょうしょう軍団ぐんだんとして活躍かつやくした。2023ねん現在げんざいもMINIが参戦さんせんちゅうである。

りん競技きょうぎ

編集へんしゅう
 
フランスの耐久たいきゅうチームのS1000 RR(2011ねん

りんレースにかんしてはスーパーバイク/スーパーストックや世界せかい耐久たいきゅう選手権せんしゅけんといった、市販しはんしゃベースのレースを中心ちゅうしん活動かつどうしている。2009ねんからスーパーバイク世界せかい選手権せんしゅけんS1000RR使用しようし、ワークス体制たいせいでフル参戦さんせん。4ねんとなる2012ねんだい5せんドニントン・パークラウンドのレース1で、念願ねんがんはつ優勝ゆうしょうげている。同年どうねん本社ほんしゃのワークスチームは撤退てったい発表はっぴょうしたが、プライベーターへのサポートとう継続けいぞくされ、毎年まいとしどこかしらのチームがもちいていた。2019ねん以降いこうはワークスチームが復帰ふっきしている。

マンとうTTでは近年きんねん日本にっぽんしゃぜいわる活躍かつやくせており、ジョイ・ダンロップおいのマイケルが勝利しょうりかさねている。BSB(ブリティッシュスーパーバイク選手権せんしゅけん)では清成きよなり龍一りゅういちがBMWで参戦さんせんしていたことがある。

パリ-ダカール・ラリーでは1981〜1987ねんと1998〜2001ねんわたりワークス参戦さんせんユベール・オリオールガストン・ライエリシャール・サンクがそれぞれ2しょうずつ、合計ごうけい6かい総合そうごう優勝ゆうしょう記録きろくされている。

1970〜1980年代ねんだいエンデューロドイツ選手権せんしゅけんでも4ストロークエンジンで活躍かつやくした。エンデューロ世界せかい選手権せんしゅけんでは2008ねん発売はつばいした4ストロークエンジンのG450XでE1クラスに参戦さんせん。2010ねんから当時とうじ傘下さんかブランドだったハスクバーナとの提携ていけいで「BMWハスクバーナ」となった[12]が、G450Xが生産せいさん終了しゅうりょうまり、このとしかぎりで撤退てったいした。別個べっこ参戦さんせんしていたチーム・ハスクバーナCHレーシングは2010/2011ねんにE1タイトルを連覇れんぱしたが、2013ねんKTMがハスクバーナを買収ばいしゅうしたため関係かんけいれた。

市販しはんしゃへの還元かんげん重視じゅうしするというBMWモトラッドの理念りねんから、プロトタイプマシンのロードレース世界せかい選手権せんしゅけん(MotoGP)では活動かつどうれきすくないが、CRTルールで参戦さんせんするプライベートチームへのエンジン供給きょうきゅうを2012ねんからっていた。また同時どうじ年間ねんかんもっと予選よせん優秀ゆうしゅうだったライダーにBMWのよんりんしゃ贈呈ぞうていする、「BMW M アワード」も開催かいさいしている。現在げんざいはエンジン供給きょうきゅうおこなわれていないが、Mアワードは継続けいぞくしている。

沿革えんかく

編集へんしゅう
 
R37(1924ねんモデル)
 
3/20 AM 4(1933ねんモデル)
 
328
 
502 V8スーパー
 
イセッタ
  • 1916ねん3月7にち - グスタフ・オットーが、航空機こうくうきエンジンメーカーとして、バイエリッシェ・フルークツォイク・ヴェルケ株式会社かぶしきがいしゃ(BFW AG、バイエルン航空機こうくうき製造せいぞう設立せつりつ[13]
  • 1917ねん - 社名しゃめいをBMWに改称かいしょう。エンジニアのマックス・フリッツを雇用こようし、その設計せっけいによりBMWとしての最初さいしょ航空機こうくうきエンジン「タイプIIIa」を生産せいさん
    • 10月 - 回転かいてんするプロペラのエンブレムを帝国ていこく特許とっきょ事務所じむしょ登録とうろく
  • 1920ねん - エンジニアのマーティン・ストールがダグラス500のフラットツインエンジンを分解ぶんかい研究けんきゅうした。この成果せいかはモーターサイクルようエンジン、タイプ「M2B15」に結実けつじつ、ニュルンベルクのビクトリアから受注じゅちゅうした。
  • 1922ねん - 航空機こうくうき製造せいぞう禁止きんしされタイプ「M2B15」を購入こうにゅうしてモーターサイクル「ヘリオス」を生産せいさんしていたバイエルン航空機こうくうき製造せいぞう会社かいしゃBayerische Flugzeug Werke略称りゃくしょうBFW)と合併がっぺいしモーターサイクルメーカーとなった。社名しゃめいつづきBMW。
  • 1923ねん10月 - マックス・フリッツ設計せっけいによるモーターサイクル「R32」の製造せいぞう開始かいし
  • 1926ねん - 航空機こうくうき製造せいぞう部門ぶもんをBFWとして分離ぶんり同社どうしゃ1938ねんメッサーシュミット改称かいしょう)。
  • 1928ねん - ゴータからアイゼナハ車両しゃりょう製作所せいさくしょ買収ばいしゅうし、BMWアイゼナハ工場こうじょうとする。
  • 1929ねん - 4りんしゃ"3/15 PS"(BMW Dixi)製造せいぞう開始かいし英国えいこくオースチン・セブンのライセンス生産せいさん
  • 1932ねん - 自社じしゃ開発かいはつ4りんしゃ"3/20 AM 1"の製造せいぞう開始かいし
  • 1939ねん - 世界せかいはつジェット戦闘せんとうメッサーシュミット Me262ようジェットエンジンBMW003開発かいはつ開始かいし
  • 1940ねん - 戦闘せんとうフォッケウルフ Fw190ようエンジン、BMW801大量たいりょう生産せいさん開始かいし
  • 1942ねん - BMW003開発かいはつ。ただしさまざまな問題もんだい解決かいけつにあまりにも長期間ちょうきかんようし、メッサーシュミット Me262には使用しようされなかった。のちハインケルHe162のエンジンとして採用さいようされたが、問題もんだいはつきず実戦じっせんでの実績じっせきはほとんどない。
  • 1945ねん - 連合れんごうこくからだい世界せかい大戦たいせんなか航空機こうくうきロケット生産せいさん理由りゆうに3年間ねんかん操業そうぎょう停止ていし処分しょぶんける。アイゼナハ工場こうじょうソ連それん占領せんりょう機関きかん接収せっしゅうされる。
  • 1948ねん - 操業そうぎょう再開さいかいたん気筒きとう2りんしゃR24を発売はつばい。アイゼナハ工場こうじょうひがしドイツ国営こくえい企業きぎょうのVEBアイゼナハとなりBMWブランドの車両しゃりょう製造せいぞう(1948-1951ねん)、BMWブランドが使つかえなくなるとのちEMW(1951-1953ねん)、そして最終さいしゅうてきAWE(1953-1991ねん)となった。
  • 1951ねん - 501にて戦後せんご4りんしゃ製造せいぞう再開さいかい
  • 1955ねん - イタリアイソマイクロカーイセッタをライセンス生産せいさんし、発売はつばいする。
  • 1959ねん - 経営けいえい不振ふしんによる倒産とうさん危機ききダイムラー・ベンツによる吸収きゅうしゅう合併がっぺい計画けいかくは、実業じつぎょうヘルベルト・クヴァント増資ぞうしにより実行じっこう寸前すんぜん回避かいひされた。
  • 1962ねん - 小型こがた乗用車じょうようしゃ1500発売はつばいモノコック構造こうぞうのボディーを採用さいようした。一足ひとあしさき登場とうじょうしていたリアエンジン大衆たいしゅうしゃ700とこの1500の成功せいこうにより経営けいえい改善かいぜん販売はんばい規模きぼ拡大かくだいする。
  • 1965ねん - BMWエンジン売却ばいきゃく以後いご25年間ねんかん航空機こうくうきエンジンの生産せいさん中断ちゅうだん
  • 1966ねん - ジュネーブショーにてBMW1600-2発表はっぴょう。これ以後いご、02シリーズを拡充かくじゅうしていく。同年どうねんハンス・グラース買収ばいしゅう。ディンゴルフィンク工場こうじょう獲得かくとく目的もくてきとし、一部いちぶ車種しゃしゅはBMWにリブランドして継続けいぞくする。
  • 1970ねん - エバーハルト・フォン・キューンハイムがBMWグループの取締役とりしまりやくかい会長かいちょう (事実じじつじょうCEO)に就任しゅうにんした。1993ねんまで、BMWグループの取締役とりしまりやくかい会長かいちょうつとめた。
  • 1971ねん - BMW3.0CS発表はっぴょうし、BMW特有とくゆうのスポーツクーペを確立かくりつさせる。
  • 1972ねん - 初代しょだい5シリーズ(モデルコードE12)を発表はっぴょう
  • 1973ねん - ミュンヘン オリンピック会場かいじょうちかくにウィーンの建築けんちくカール シュヴァンツァーが設計せっけいしたあたらしい本社ほんしゃビル、いわゆる「4 シリンダー」に本社ほんしゃ機能きのう移転いてんされた。 BMWではじめてのターボチャージャーエンジン搭載とうさい量産りょうさんがた市販しはんしゃBMW2002ターボ生産せいさん開始かいし同年どうねんみなみアフリカ・ロスリンに自動車じどうしゃ工場こうじょう取得しゅとく、ドイツ国外こくがいとしてはじめての生産せいさん拠点きょてんとなる。
  • 1975ねん - 初代しょだい3シリーズ(モデルコードE21)発表はっぴょう
  • 1976ねん - 初代しょだい6シリーズ(モデルコードE24)発表はっぴょう
  • 1977ねん - 初代しょだい7シリーズ(モデルコードE23)発表はっぴょう
  • 1981ねん - 日本にっぽん法人ほうじんビー・エム・ダブリュー株式会社かぶしきがいしゃ」(BMWジャパン)創設そうせつ
  • 1986ねん - BMWの「シンクタンク」である研究けんきゅう開発かいはつセンター(FIZ) が開設かいせつされた。
  • 1990ねん - イギリスロールス・ロイスしゃ航空こうくう部門ぶもん提携ていけいしBMW-ロールス・ロイスを設立せつりつ航空機こうくうきエンジン生産せいさん再開さいかい
  • 1993ねん - エバーハルト・フォン・キューンハイムが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう退任たいにん後任こうにんとしてベルント・ピシェッツリーダー取締役とりしまりやくかい会長かいちょう就任しゅうにん
  • 1994ねん - イギリス、ローバー・グループ買収ばいしゅう同年どうねんロールス・ロイスの乗用車じょうようしゃ生産せいさん部門ぶもんとも提携ていけいし、エンジンの供給きょうきゅう開始かいし同年どうねん米国べいこくサウスカロライナしゅうスパータンバーグ工場こうじょう創業そうぎょう
  • 1998ねん - ヴィッカースよりロールス・ロイスを3おく4,000まんポンドで買収ばいしゅうすることが決定けっていするものちフォルクスワーゲングループが買収ばいしゅうすることになり事態じたい混乱こんらんする。(ロールス・ロイスこう参照さんしょう
  • 1999ねん - ベルント・ピシェッツリーダー取締役とりしまりやくかい会長かいちょう退任たいにん。ヨアヒム・ミルベルグが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう就任しゅうにん
  • 2000ねん - ローバー・グループないのブランドのうちMINIライレートライアンフ手元てもとのこし、ランドローバーアメリカのフォードに、ローバーMGなど、のこりのすべてをイギリスの投資とうしグループフェニックス・コンソーシアム売却ばいきゃくした。フェニックスはMGローバー設立せつりつした(2005ねん倒産とうさん)。
  • 2001ねん - 新生しんせいMINI発表はっぴょう
  • 2002ねん - ヨアヒム・ミルベルグが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう退任たいにん。ヘルムート・パンケが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう就任しゅうにん
  • 2004ねん - 中国ちゅうごく瀋陽しんよう製造せいぞう工場こうじょう操業そうぎょう開始かいし。3シリーズ、5シリーズを生産せいさん
  • 2006ねん - ヘルムート・パンケが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう退任たいにん。ノルベルト・ライトホーファーが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう就任しゅうにん
  • 2007ねん - パキスタンカラチ製造せいぞう工場こうじょう開業かいぎょう同年どうねんハスクバーナのオートバイ事業じぎょう買収ばいしゅう
  • 2015ねん - ノルベルト・ライトホーファーが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう退任たいにん。ハラルド・クルーガーが取締役とりしまりやくかい会長かいちょう就任しゅうにん
  • 2019ねん8がつ15にち - ハラルド・クルーガー英語えいごばんCEOが退任たいにんし、どう16にちに、オリバー・ツィプセがCEOに就任しゅうにんした[14]
  • 2020ねん3月4にち - ロゴエンブレムを一新いっしんくろ部分ぶぶん透明とうめいとなる。
  • 2022ねん10がつ- サウスカロライナしゅう・スパータンバーグ工場こうじょう拡張かくちょうし、EV生産せいさんをするほかこう電圧でんあつバッテリー組立くみたて工場こうじょうエンビジョンAESC共同きょうどうどうしゅうウッドラフに建設けんせつすると発表はっぴょう[15]
  • 2025ねん- ハンガリーデブレツェン工場こうじょう新設しんせつ[16]アルピナ商標しょうひょうけん開発かいはつ譲渡じょうとされる。[17]

経営けいえいじょうきょう

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2011ねん通期つうき世界せかい市場いちばでの販売はんばい実績じっせきはグループ全体ぜんたいとして166まん8982だい内訳うちわけはBMW138まん384だい、MINI28まん5060だい、ロールスロイス3538だい売上うりあげだかは688おく2100まんユーロ(2003ねん通期つうき世界せかい市場いちばでの販売はんばい実績じっせきはグループ全体ぜんたいとして110まん4916だい売上うりあげだかは415おく2500まんユーロ)。

同族どうぞく会社かいしゃであり、株式かぶしきやく47%がズザンネ・クラッテンシュテファン・クヴァントら、ドイツ・クヴァントにより所有しょゆうされている。経営けいえい良好りょうこうであり、過去かこ40ねん以上いじょう赤字あかじしていないともわれる。一方いっぽう傘下さんかおさめた英国えいこくローバー・グループ経営けいえい再建さいけんには失敗しっぱいし、2000ねんどうグループは解体かいたいいたった。ランドローバーをフォードに譲渡じょうと収益しゅうえき見込みこめるMINIについては自社じしゃ継続けいぞく所有しょゆう、そのローバーMGなどをたった10ポンド英国えいこく投資とうし会社かいしゃ売却ばいきゃくしたことは話題わだいとなった。

2011ねんからはトヨタ自動車とよたじどうしゃ提携ていけいしており、燃料ねんりょう電池でんちしゃハイブリッドカー技術ぎじゅつ提供ていきょうけるわり、ディーゼルエンジンやスポーツカー開発かいはつじん、カーボン技術ぎじゅつなどを提供ていきょうしている[18]トヨタ・スープラ/BMW・Z4共同きょうどう開発かいはつして2019ねん発売はつばいした。

生産せいさん拠点きょてんについて、1970年代ねんだいから稼動かどうするみなみアフリカ工場こうじょうのほか、近年きんねんアメリカ中国ちゅうごくパキスタンなど、ドイツ国外こくがいにおける展開てんかい積極せっきょくてきである。Z4など一部いちぶ車種しゃしゅ生産せいさんはカナダのマグナ・シュタイア委託いたくされている。

日本にっぽんでの販売はんばい

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1981ねん昭和しょうわ56ねん)に発足ほっそくした日本にっぽん法人ほうじんであるビー・エム・ダブリュー株式会社かぶしきがいしゃ通称つうしょう・BMWジャパン)が、正規せいきインポーターであるとともに、正規せいきディーラーの「BMW東京とうきょう」を直接ちょくせつ運営うんえいしている。「BMW東京とうきょう」による販売はんばい台数だいすう日本にっぽん国内こくない販売はんばいの1わり以上いじょうめ、ドイツ国外こくがいでは最大さいだい規模きぼのカーディーラーとなっている。 BMWジャパンの発足ほっそく以前いぜんには、バルコムトレーディングカンパニー(東京とうきょう千代田ちよだ)が正規せいきインポーターであったが、1981ねんにドイツ本社ほんしゃ買収ばいしゅうして現在げんざいのBMWジャパンに改組かいそされた。

BMW JAPANは、日本にっぽんにおいて自動車じどうしゃ輸入ゆにゅう業務ぎょうむ外国がいこくメーカーの完全かんぜん子会社こがいしゃおこなうようになった嚆矢こうしとされている。のち外国がいこくメーカーも相次あいついで日本にっぽん法人ほうじん設立せつりつし、代理だいりてんおこなっていた輸入ゆにゅう業務ぎょうむ移管いかんしている(ただし、輸入ゆにゅう業務ぎょうむからの撤退てったい日本にっぽん法人ほうじんとディーラー契約けいやく締結ていけつしたうえで、たんなるディーラーに転換てんかんして事業じぎょう継続けいぞくしているしゃ存在そんざいする)。

乗用車じょうようしゃ

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モデル一覧いちらん

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エクステリア シリーズめい ボディ形状けいじょう クラスカテゴリー
  1シリーズ ハッチバック コンパクトクラス
  2シリーズ クーペ
カブリオレ
4ドアクーペ
MPV
コンパクトクラス
  3シリーズ セダン
ステーションワゴン
ミドルクラス
  4シリーズ クーペ
カブリオレ
4ドアクーペ
ミドルクラス
  5シリーズ セダン
ステーションワゴン
ハッチバック
アッパーミドルクラス
  7シリーズ セダン
ストレッチリムジン
ラグジュアリークラス
  8シリーズ クーペ
カブリオレ
4ドアクーペ
ラグジュアリークラス
  X1 SUV コンパクトクラス
  X2 SUVクーペ コンパクトクラス
  X3 SUV ミドルクラス
  X4 SUVクーペ ミドルクラス
  X5 SUV アッパーミドルクラス
  X6 SUVクーペ アッパーミドルクラス
  X7 SUV ラグジュアリークラス
  Z4 クーペ
クーペカブリオレ
ロードスター
ミドルクラス
  i4 4ドアクーペ ミドルクラス
  iX3 SUV ミドルクラス
  iX SUV アッパーミドルクラス

BMW Mチューニングした高性能こうせいのうスポーツモデル。

過去かこのモデル

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コンセプトカー

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モデルめいについて

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近年きんねん生産せいさんモデルめい原則げんそくとして318、525などの3けた数字すうじであらわされている。この3けたのモデルめいは1972ねん発表はっぴょう5シリーズからのネーミングである。3けた最初さいしょ数字すうじ車種しゃしゅ区分くぶんあらわし、奇数きすうはセダン、ステーションワゴン、ハッチバック。偶数ぐうすうはクーペ、カブリオレ、ミニバンという法則ほうそくとなっている。かつては3シリーズ、5シリーズ、6シリーズ、7シリーズ、8シリーズのみであったが、現行げんこうでは1シリーズ、2シリーズ、3シリーズ、4シリーズ、5シリーズ、6シリーズ、7シリーズ、8シリーズとなっている。

シリーズをあらわ最初さいしょ数字すうじ以下いかの2けたは、かつては排気はいきりょうのヘクトリットル表記ひょうき(2,500ccならば、○25)をあらわしていた。しかし、現在げんざいではした2けた数字すうじは「数値すうちしめ排気はいきりょうなみ出力しゅつりょくあらわす」ということになっており、表記ひょうき実際じっさい排気はいきりょうことなっているれいがある。

実際じっさい排気はいきりょうよりちいさい表記ひょうきれいとしてはE90がた3シリーズの323iがある。 数字すうじは323でも、実際じっさい排気はいきりょうは2.5Lであり、本来ほんらい排気はいきりょう沿った表記ひょうきであれば325iとなるが、おなじE90けいに325iというのモデルもあり、りょうくるまどもどうじ2.5Lエンジンを搭載とうさいしている。ただし、325iが出力しゅつりょく160kWであるのにたいし323iでは出力しゅつりょく130kWであり、323iは325iにくら若干じゃっかんディチューンされたエンジンが搭載とうさいされている。1シリーズの118iと120iも同様どうようれいであり、どう排気はいきりょうモデルに廉価れんかばん設定せっていされる場合ばあい実際じっさいよりもちいさな数値すうちのネーミングとなることがおおい。

ぎゃく実際じっさい排気はいきりょうよりもおおきな数値すうちになっているれいもある。こちらはどう排気はいきりょうのモデルの高性能こうせいのうばんとしての位置付いちづけであり、ふるくは初代しょだい7シリーズの735iと745iがあり、745iは、735iのターボモデルであった。現在げんざいでは330iと335iがその関係かんけいたり、どちらも排気はいきりょう3Lのガソリンエンジンであるが、330iが自然しぜん吸気きゅうき出力しゅつりょく190kw、335iがツインスクロールターボ出力しゅつりょく225kWとなっている。ディーゼルモデルでの同様どうようれいが530dと535dである。どちらもおなじ3Lディーゼルターボであるが、530dがシングルターボで出力しゅつりょく170kW、535dがツインターボで出力しゅつりょく200kWである。

また末尾まつびのアルファベットは

i:ガソリンインジェクション仕様しよう
d:ディーゼルインジェクション仕様しよう
e:プラグインハイブリッドインジェクション仕様しよう
L:ロングホイールベースモデル
h:水素すいそエンジン仕様しよう
x:よんりん駆動くどうモデル
ti:ツーリングインターナショナル。現行げんこう車種しゃしゅではコンパクトボディ。
is、si:高性能こうせいのうガソリンインジェクション仕様しよう
C:クーペボディ

意味いみしている。

れい: 530i → ボディサイズ5シリーズ、3L自然しぜん吸気きゅうきエンジン相当そうとう出力しゅつりょく、インジェクション仕様しよう

ただし、SAV(スポーツ・アクティブ・ヴィークル、クロスオーバーSUV同社どうしゃでの呼称こしょう)やロードスターかんしては、 (アルファベット)+(1けた数字すうじ)-(排気はいきりょう(L))の表記ひょうきもちいられている。このアルファベットはボディタイプをあらわす。

X:よんりん駆動くどうクロスオーバーSUVタイプ
Z:ロードスター

れい: Z4 2.5i →ロードスター、排気はいきりょう2.5L、ガソリンインジェクション仕様しよう

二輪車にりんしゃ

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航空機こうくうきようエンジン

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BMWはだい世界せかい大戦たいせんドイツ国防こくぼうぐんにオートバイと車両しゃりょう、そしてドイツ空軍くうぐんには航空機こうくうきようのエンジン供給きょうきゅうした。1945ねんまでにBMW 801は30,000以上いじょう製造せいぞうされ、ジェットエンジンのBMW 003をはじめ、ロケット技術ぎじゅつ研究けんきゅうおこなった。戦時せんじちゅう強制きょうせい収容しゅうようしょにいた2まん5,000にんから3まんにん捕虜ほりょ労働ろうどうさせたとわれている。終戦しゅうせんまでにBMWの工場こうじょうばくげきけ、東部とうぶドイツの工場こうじょうソビエト連邦れんぽう占領せんりょうされた。

レシプロエンジン
BMW 132
ユンカース Ju52だい世界せかい大戦たいせん輸送ゆそう)などに搭載とうさい
BMW 801
フォッケウルフ Fw190だい世界せかい大戦たいせん戦闘せんとう)などに搭載とうさい
ジェットエンジン
BMW 003
ハインケルHe162だい世界せかい大戦たいせん末期まっき戦闘せんとう)などに搭載とうさい

不祥事ふしょうじ故障こしょう

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出火しゅっか問題もんだい

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2018ねん韓国かんこくでBMWしゃミニクーパー走行そうこうちゅう炎上えんじょうする事故じこ頻発ひんぱつした。これにより、BMWの対応たいおう韓国かんこく国土こくど交通こうつう事態じたい拡大かくだいさせたとの批判ひはんけた。安全あんぜん点検てんけんにも韓国かんこく火災かさいきていることから、点検てんけん自体じたいへの疑問ぎもんこえがった[19][20][21][22][23][24]さらに、BMW本社ほんしゃがリスク報告ほうこく無視むししていたことも発覚はっかくした[25]火災かさい事故じこ相次あいついで発生はっせいしたことにより、韓国かんこくではBMWぜん車種しゃしゅ入場にゅうじょう拒否きょひする駐車ちゅうしゃじょうや、別途べっとBMW専用せんよう駐車ちゅうしゃ区画くかく指定していしてくるまから隔離かくりする駐車ちゅうしゃじょう続出ぞくしゅつした[26]。BMWは火災かさい多発たはつした原因げんいんディーゼルエンジンEGRモジュール欠陥けっかんだとみと[27]、10まんだいえるリコールおこなうことがまったが[28]集団しゅうだん訴訟そしょう発展はってんした[29]。これにともない、欧州おうしゅうでも同様どうように32まん4せんだいのリコール[30]日本にっぽんにおいても3まん9716だいのリコールがとどされた[31]

ひととサルをもちいた排気はいきガス吸引きゅういん実験じっけん

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BMW、フォルクスワーゲンダイムラーの3しゃ出資しゅっしする研究けんきゅう団体だんたい輸送ゆそうセクターにおける環境かんきょう健康けんこうについての欧州おうしゅう研究けんきゅうグループ(EUGT)」は、ディーゼルエンジン排気はいきガス吸引きゅういん影響えいきょう調しらべるため、2013ねんから2014ねんにかけて健康けんこうな25にん対象たいしょうに、窒素ちっそ酸化さんかぶつふく排気はいきガスを吸引きゅういんさせる実験じっけんをドイツ国内こくないおこなった[32]。また、2014ねんにはアメリカで、気密きみつしつれたサル10ひきにフォルクスワーゲンしゃから排気はいきガスを吸引きゅういんさせる実験じっけんおこなった[32]。2018ねんにこうした吸引きゅういん実験じっけん存在そんざい報道ほうどうされると非難ひなん殺到さっとうし、アンゲラ・メルケル首相しゅしょうは「倫理りんりじょう正当せいとうのしようがない」とつよ批判ひはんした[32]

ヴィッテルスバッハ末裔まつえいバイエルンこうプリンツ・レオポルト・ヴィッテルスバッハ・フォン・バイエルン度々たびたび同社どうしゃレーシングドライバーとして活躍かつやくしている。

大阪おおさかさかいには「カメラのドイ創業そうぎょうしゃ土居どい君雄きみおが、新婚しんこん時代じだいさかい西にし浜寺はまでら)にて生活せいかつしていたゆかりで、夫人ふじんまん里恵りえからコレクションしていたやく50だいのBMWが寄贈きぞうされ、財団ざいだん法人ほうじん さかい文化ぶんか振興しんこう財団ざいだんによって保存ほぞんされている。

1951ねんから1953ねんまで、たような名称めいしょうの「EMW」があった。EMWは、きゅうひがしドイツのEisenacher Motorenwerk(アイゼナッハ発動はつどう工場こうじょう)のりゃくで、きゅう東欧とうおうけんでのヒットしゃとなるヴァルトブルクを製造せいぞうするVEBアウトモビルヴェルク・アイゼナハしゃVEB Automobilwerk EisenachAWE)の前身ぜんしんである。

クリス・バングルひきいていた当時とうじのデザイン部門ぶもんは、ミュージックマン発売はつばいしているエレクトリックベース、「ボンゴ」のデザインなど、業種ぎょうしゅへのデザイン供給きょうきゅうおこなった実績じっせきがある。

参考さんこう

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関連かんれん会社かいしゃ

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技術ぎじゅつ

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脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ ドイツ発音はつおん[ˈbaɪ̯əʁɪʃə moˈtoːʁən vɛɐkə]バイエリシェ モトーレン ヴェアケ
  2. ^ もっとも、それ以前いぜんから岡崎おかざき宏司ひろしなどは率先そっせんして英語えいごみをしていた。なお、英語えいご社名しゃめい表記ひょうきした場合ばあいもBMW(Bavaria Motor Works)とりゃくされる。
  3. ^ ドイツ発音はつおん[ˈbeː ɛm veː]
  4. ^ Vがた12気筒きとうエンジンの電子でんし制御せいぎょスロットルなど。
  5. ^ 欧州おうしゅうのタクシーは個人こじん経営けいえいであり、車両しゃりょうえらびも事業じぎょうしゃ自身じしん責任せきにんとなる。

出典しゅってん

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  1. ^ BMW Group>Investor Relations>Financial Reports>Annual Report 2011>78Page>Balance Sheets for Group and Segments>Equity attributable to shareholders of BMW AG
  2. ^ a b c d e f BMW Group Report 2021”. BMW. pp. 9, 10, 105, 152. 27 March 2022閲覧えつらん
  3. ^ How to pronouce BMW the right way | BMW.com” (英語えいご). www.bmw.com. 2020ねん5がつ29にち閲覧えつらん
  4. ^ ドイツしゃマニアのためのドイツ講座こうざ [ドイツ] All About、2017ねん7がつ15にち閲覧えつらん
  5. ^ BMWロゴの意味いみとは BMW公式こうしきサイト日本語にほんご
  6. ^ Peter Gantriis, Henry Von Wartenberg. "The Art of BMW: 85 Years of Motorcycling Excellence". MotorBooks International, Sep. 2008, p. 10.
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  9. ^ MINI、WRC参戦さんせんしん体制たいせい発表はっぴょう…プロドライブはプライベーターに - Response・2012ねん2がつ7にち
  10. ^ MINI、WRC 撤退てったいへ…年内ねんないにワークス活動かつどう終了しゅうりょう - Response・2012ねん10がつ13にち
  11. ^ X3, X5, X-Raid: Conquering The Dakar Rally
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  22. ^ [4] BMW出火しゅっか韓国かんこくだけ相次あいつ政府せいふ最大限さいだいげん運転うんてんひかえて」
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  25. ^ [7] 韓国かんこくだけで相次あいつぐBMW火災かさい、ドイツ本社ほんしゃがリスク報告ほうこく黙殺もくさつしていた ...
  26. ^ [8] 「BMWはべつ駐車ちゅうしゃしてください」
  27. ^ [9] BMW、「火災かさい欠陥けっかんみとめる…「中古ちゅうこしゃ価格かかく全額ぜんがく補償ほしょう」=韓国かんこく
  28. ^ [10] 韓国かんこくでBMW10まんだいちょうリコール
  29. ^ [11]電子でんしばん韓国かんこくBMWしゃ出火しゅっか集団しゅうだん訴訟そしょう発展はってん 「リコールでは不十分ふじゅうぶん」と賠償ばいしょう ...
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