ガソリンエンジン やディーゼルエンジン などの内燃 ないねん 機関 きかん では燃料 ねんりょう をシリンダー内部 ないぶ で一瞬 いっしゅん で爆発 ばくはつ 的 てき に燃焼 ねんしょう させるため、液体 えきたい の燃料 ねんりょう を霧 きり 状 じょう にしてシリンダーに送 おく り込 こ む必要 ひつよう がある。
実用 じつよう 的 てき な燃料 ねんりょう 気化 きか 装置 そうち としてまず実用 じつよう 化 か されたのは、ベンチュリー効果 こうか を利用 りよう した、より簡便 かんべん で単純 たんじゅん なキャブレター であり、20世紀 せいき 中 ちゅう には広 ひろ く用 もち いられた。しかしその簡便 かんべん さゆえ、年々 ねんねん 強化 きょうか される自動車 じどうしゃ 排出 はいしゅつ ガス規制 きせい にキャブレターでは適合 てきごう させられなくなるなど、技術 ぎじゅつ 的 てき 限界 げんかい に直面 ちょくめん するようになり、また電子 でんし 技術 ぎじゅつ の進歩 しんぽ に伴 ともな い、2001年 ねん 以降 いこう は自動車 じどうしゃ 用途 ようと では電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき 燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち がほぼ全面 ぜんめん 的 てき に採用 さいよう され、キャブレターを駆逐 くちく した。一方 いっぽう で電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき は作動 さどう には電源 でんげん をはじめ、加圧 かあつ ポンプやコントロールユニットなどの補 ほ 機 き 類 るい が必要 ひつよう で、装置 そうち の構造 こうぞう が複雑 ふくざつ 精密 せいみつ 、かつ高価 こうか になることから、一部 いちぶ の可 か 搬式作業 さぎょう 機械 きかい 用 よう エンジンなどでは、キャブレターがいまだに使 つか われている。
キャブレターは気圧 きあつ や温度 おんど といった外気 がいき の状態 じょうたい 変化 へんか に左右 さゆう されやすく、高度 こうど で大気 たいき 状態 じょうたい が極端 きょくたん に変化 へんか する航空機 こうくうき では状況 じょうきょう に応 おう じた対応 たいおう が難 むずか しかった。また重力 じゅうりょく を利用 りよう しているため、装置 そうち の上下 じょうげ が逆 ぎゃく になったり、逆 ぎゃく Gがかかる機動 きどう を行 おこな う戦闘 せんとう 機 き 用途 ようと では、燃料 ねんりょう が途切 とぎ れてエンジンが停止 ていし する問題 もんだい があった。そのため重力 じゅうりょく や空 そら 力 りょく に頼 たよ らず、ガソリンを直 じか に加圧 かあつ してスプレー する方式 ほうしき が早 はや くから研究 けんきゅう され、あるものは機械 きかい 式 しき 燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち として実用 じつよう 化 か された。
機械 きかい 式 しき 燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち は第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 終結 しゅうけつ までのドイツ空軍 くうぐん で航空 こうくう 用 よう エンジン として盛 さか んに用 もち いられた。メッサーシュミット Bf109 は、他国 たこく の戦闘 せんとう 機 き がキャブレターを搭載 とうさい していた当時 とうじ に燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち を採用 さいよう し、マイナスG のかかる逆 ぎゃく 宙返 ちゅうがえ りや背面 はいめん 飛行 ひこう が可能 かのう だった。日本 にっぽん やイタリア でもライセンス生産 せいさん され、燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち は三菱重工業 みつびしじゅうこうぎょう が開発 かいはつ ・製造 せいぞう した航空機 こうくうき 用 よう エンジンの火星 かせい 後期 こうき 型 がた や金星 かなぼし 末期 まっき 型 がた に採用 さいよう された。
自動車 じどうしゃ への適用 てきよう は1954年 ねん に発表 はっぴょう されたメルセデス・ベンツ・300SL が最初 さいしょ であり、同時 どうじ に自動車 じどうしゃ 用 よう としては世界 せかい 初 はつ のガソリン直 ちょく 噴エンジン でもあった。その後 ご アメリカ、特 とく にカリフォルニア州 しゅう で環境 かんきょう 意識 いしき の高 たか まりから排 はい ガス規制 きせい が厳格 げんかく 化 か されると、汚染 おせん 物質 ぶっしつ の排出 はいしゅつ 原因 げんいん である、シリンダー内 ない の燃料 ねんりょう の不完全 ふかんぜん 燃焼 ねんしょう 問題 もんだい を解決 かいけつ するため、より精密 せいみつ なエンジン制御 せいぎょ が求 もと められるようになった。これは機械 きかい 式 しき キャブレターでは対応 たいおう しきれない要求 ようきゅう であった。そこで自動車 じどうしゃ メーカー各社 かくしゃ は当時 とうじ 発達 はったつ しつつあったデジタル技術 でじたるぎじゅつ による燃料 ねんりょう 供給 きょうきゅう の制御 せいぎょ 化 か に積極 せっきょく 的 てき に取 と り組 く み、燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ は車載 しゃさい マイコン のエンジンコントロールユニット (ECU)のプログラム に制御 せいぎょ されるようになり、噴射 ふんしゃ 量 りょう や噴射 ふんしゃ タイミングをエンジンの負荷 ふか や回転 かいてん 速度 そくど といった運転 うんてん 状 じょう 況 きょう に応 おう じてきめ細 こま かく変化 へんか させるようになった。これにより排出 はいしゅつ ガス に含 ふく まれる有害 ゆうがい 成分 せいぶん を低減 ていげん することだけでなく、出力 しゅつりょく や始動 しどう 性 せい の向上 こうじょう 、燃費 ねんぴ の改善 かいぜん が可能 かのう となった。
レシプロエンジン の民間 みんかん 用 よう 航空機 こうくうき では電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき 燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち の採用 さいよう は、電子 でんし 制御 せいぎょ の信頼 しんらい 性 せい が確立 かくりつ されていないなどの理由 りゆう で自動車 じどうしゃ 用 よう に比 くら べるとやや遅 おそ かったが、1990年代 ねんだい 以降 いこう はほぼ全面 ぜんめん 的 てき に置 お き換 か わった。高度 こうど により大気 たいき 圧 あつ (空気 くうき 密度 みつど )が変化 へんか する航空機 こうくうき では空 そら 燃 もえ 比 ひ コントロール操作 そうさ が操縦 そうじゅう 者 しゃ の負担 ふたん であったが、電子 でんし 制御 せいぎょ により自動 じどう 化 か が容易 ようい となった。
オートバイ では1980年代 ねんだい に本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう が電子 でんし 制御 せいぎょ の燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち 付 つ きエンジンを実用 じつよう 化 か し、日本 にっぽん 国内 こくない 市販 しはん 車 しゃ では1982年 ねん (昭和 しょうわ 57年 ねん )に川崎重工業 かわさきじゅうこうぎょう のZ750GP(Z750V1)に初 はじ めて採用 さいよう された。また、WGPが2ストロークに有利 ゆうり な規定 きてい だったこともあって、モータースポーツの世界 せかい では1994年 ねん に登場 とうじょう したホンダ・RVF750/RC45 が登場 とうじょう するまでは使用 しよう されていなかった。そのため、ホンダ以外 いがい の各 かく メーカーはヤマハ は1999年 ねん に限定 げんてい 発売 はつばい されたYZF-R7 が初 はつ 採用 さいよう であり、スズキ は1998年 ねん に発売 はつばい されたTL1000R が、カワサキに至 いた ってはMotoGPに参戦 さんせん するまでキャブレターを採用 さいよう していた。一方 いっぽう で、2003年 ねん (平成 へいせい 15年 ねん )10月 がつ 3日 にち には本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう が原動機 げんどうき 付 づけ 自転車 じてんしゃ 用 もちい 49 cc4ストロークエンジン を搭載 とうさい した。2004年 ねん (平成 へいせい 16年 ねん )10月 がつ にスズキ が燃料 ねんりょう を重力 じゅうりょく 落下 らっか 式 しき とし、燃料 ねんりょう ポンプ と噴射 ふんしゃ ノズル を一体化 いったいか したディスチャージポンプ式 しき 49 cc4ストロークエンジンをレッツ4 に搭載 とうさい した。この方式 ほうしき では燃料 ねんりょう ポンプと高圧 こうあつ に耐 た える燃料 ねんりょう パイプが不要 ふよう となり、コストを低減 ていげん させるとともに機構 きこう の信頼 しんらい 性 せい を確保 かくほ した。オートバイ用 よう として燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち が普及 ふきゅう するようになるとスロットル開 ひらき 度 ど に対 たい するエンジン出力 しゅつりょく 上昇 じょうしょう が急速 きゅうそく な特性 とくせい を緩和 かんわ する方策 ほうさく をとる車種 しゃしゅ も登場 とうじょう した[1] 。これは1つの吸気 きゅうき 経路 けいろ に2つのバタフライバルブを直列 ちょくれつ に設 もう け一方 いっぽう をアクセルワイヤーで動作 どうさ 。もう一方 いっぽう はECUで制御 せいぎょ されたアクチュエーターモーターで動作 どうさ させるツインバルブとも呼 よ ばれる機構 きこう で、ECU制御 せいぎょ バルブは運転 うんてん 手 しゅ の操作 そうさ に対 たい するスロットル開 ひらき 度 ど の応答 おうとう を抑 おさ える働 はたら きをする[1] 。排気 はいき 量 りょう が比較的 ひかくてき 大 おお きな車種 しゃしゅ に採用 さいよう される。
2ストロークエンジン では、船 ふね 外 がい 機 き やスノーモービル で採用 さいよう されている。1990年代 ねんだい に本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう がレース用 よう バイクのNSR500 に採用 さいよう したが、市販 しはん 車 しゃ への採用 さいよう は見送 みおく られた。海外 かいがい ではビモータ が1997年 ねん に筒 つつ 内 ない 直 ちょく 噴インジェクションを採用 さいよう した500V due を市販 しはん したが、制御 せいぎょ 面 めん での不具合 ふぐあい が頻発 ひんぱつ し早期 そうき に販売 はんばい を終了 しゅうりょう している(この失敗 しっぱい が同社 どうしゃ が倒産 とうさん する最大 さいだい の要因 よういん になった)。コロラド州立 しゅうりつ 大学 だいがく の支援 しえん を受 う けて非 ひ 営利 えいり 企業 きぎょう のEnviroFitは東南 とうなん アジア における大気 たいき 汚染 おせん を減 へ らすため、オービタル社 しゃ の開発 かいはつ した技術 ぎじゅつ を基 もと に2ストローク自動 じどう 二 に 輪 りん 向 む けの改造 かいぞう キットを開発 かいはつ した。
フュエル・インジェクター構造 こうぞう 図 ず
燃料 ねんりょう タンクに備 そな え付 つ けられた燃料 ねんりょう ポンプにより燃料 ねんりょう 系統 けいとう パイプに常時 じょうじ 高 たか い圧力 あつりょく (燃料 ねんりょう 圧力 あつりょく )が掛 か けられる。燃料 ねんりょう 系統 けいとう パイプの末端 まったん に設 もう けられたインジェクターは、電気 でんき 信号 しんごう の入力 にゅうりょく で内部 ないぶ のプランジャー が作動 さどう 、もしくは機械 きかい 式 しき 噴射 ふんしゃ ポンプによって高 こう 圧 あつ となった燃料 ねんりょう により開 ひらき 弁 べん することで、スプレーチップ先端 せんたん のノズル からインテークマニホールド 内 うち の吸気 きゅうき ポート付近 ふきん に燃料 ねんりょう を噴射 ふんしゃ する。
電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき インジェクターは1分間 ふんかん に噴射 ふんしゃ できる燃料 ねんりょう (300cc/min等 とう の数値 すうち で判別 はんべつ できる)が定 さだ められており、エンジンの排気 はいき 量 りょう や性能 せいのう に応 おう じて最適 さいてき な容量 ようりょう のインジェクターが設計 せっけい 時 じ に選択 せんたく される。規定 きてい 噴射 ふんしゃ 量 りょう はごく簡単 かんたん にはキャブレターにおけるメインジェットと同様 どうよう に、先端 せんたん のノズルの孔 あな 径 みち によってほぼ決定 けってい され、孔 あな が大 おお きくなる程 ほど 同 おな じ燃料 ねんりょう 圧力 あつりょく でもより多 おお くの燃料 ねんりょう が噴射 ふんしゃ できる。逆 ぎゃく に、ノズルの孔 あな 径 みち が同 おな じであっても規定 きてい の燃料 ねんりょう 圧力 あつりょく が異 こと なる場合 ばあい には燃料 ねんりょう 圧力 あつりょく が高 たか い程 ほど より多 おお くの燃料 ねんりょう を噴射 ふんしゃ できる。
実際 じっさい にエンジン内 ない に噴射 ふんしゃ される燃料 ねんりょう の量 りょう はインジェクターの1分 ふん 当 あ たり噴射 ふんしゃ 量 りょう と開 ひらき 弁 べん 時間 じかん 、及 およ び燃料 ねんりょう 圧力 あつりょく レギュレータによって決定 けってい された燃料 ねんりょう 圧 あつ 力 りょく によって制御 せいぎょ されている。基本 きほん 的 てき な噴射 ふんしゃ 時間 じかん はエアフロメーター で計測 けいそく された吸入 きゅうにゅう 空気 くうき 量 りょう により決定 けってい されるが、そのままではラフなアクセル 操作 そうさ などにより急激 きゅうげき に燃 もえ 調 ちょう が濃 こ くなった際 さい にエンジンが不調 ふちょう となったり、排気 はいき ガスの濃度 のうど が増 ま すため、排気 はいき 管内 かんない に設 もう けられたO2 センサー で空 そら 燃 もえ 比 ひ を計測 けいそく し、その計測 けいそく 結果 けっか に応 おう じて開 ひらき 弁 べん 時間 じかん の補正 ほせい を行 おこな うことで高性能 こうせいのう と排出 はいしゅつ ガスの低 てい エミッション化 か を両立 りょうりつ している。
初期 しょき のインジェクターは水鉄砲 みずでっぽう 様 よう の単 たん 孔 あな 式 しき プレーンノズルであったが、近年 きんねん [いつ? ] のインジェクターはスプレーノズル (en:Spray_nozzle )の概念 がいねん を取 と り入 い れ、ノズルの内部 ないぶ 構造 こうぞう を複雑 ふくざつ なものとしたり、スプレーチップ先端 せんたん に複数 ふくすう の穴 あな が開 あ けられた樹脂 じゅし カバーを装備 そうび することで燃料 ねんりょう の霧 きり 化 か をより促進 そくしん してさらなる燃焼 ねんしょう 効率 こうりつ の向上 こうじょう を図 はか っているものもある。
2013年 ねん 現在 げんざい 、ほぼすべての燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち が電子 でんし 制御 せいぎょ になった。
コモンレール方式 ほうしき は、燃料 ねんりょう を、噴出 ふんしゅつ 装置 そうち までレール(高圧 こうあつ パイプ)を使 つか って送 おく り、電子 でんし 制御 せいぎょ で噴射 ふんしゃ する。
ユニットインジェクターは、シリンダー上部 じょうぶ に注射 ちゅうしゃ 器 き のように取 と り付 つ け、カムによって噴射 ふんしゃ する。電子 でんし 制御 せいぎょ は、噴射 ふんしゃ 量 りょう を減 へ らす操作 そうさ を行 おこな う。インジェクターまでは低圧 ていあつ のパイプでつながっている。カムによる圧縮 あっしゅく で2,000気圧 きあつ の高 こう 圧 あつ 噴射 ふんしゃ を可能 かのう にしている。
電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき が普及 ふきゅう する以前 いぜん の機械 きかい 式 しき による燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ の技術 ぎじゅつ 。
クーゲルフィッシャーのプランジャ式 しき 燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ ポンプ
燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 量 りょう の決定 けってい に電子 でんし 式 しき の演算 えんざん 装置 そうち を用 もち いないもの全般 ぜんぱん を指 さ す。
クーゲルフィッシャー
ドイツのFAG (ドイツ語 ご 版 ばん ) が製造 せいぞう していた機械 きかい 式 しき の燃料 ねんりょう ポンプで、基本 きほん 構造 こうぞう とシステムとしてはディーゼルエンジン の燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 方式 ほうしき と同様 どうよう で、気筒 きとう 数 すう 分 ぶん のカム とプランジャー を内蔵 ないぞう させたインジェクションポンプ をエンジンの動力 どうりょく によって作動 さどう させ、各 かく 気筒 きとう の吸気 きゅうき ポートに噴射 ふんしゃ させる方式 ほうしき (筒 つつ 内 ない 噴射 ふんしゃ ではない)。噴射 ふんしゃ 量 りょう 制御 せいぎょ もディーゼル同様 どうよう アクセル開 ひらき 度 ど に連動 れんどう した遠心 えんしん ガバナー とラック・アンド・ピニオン によるプランジャーの圧縮 あっしゅく ストローク 制御 せいぎょ となる。1960年代 ねんだい から1970年代 ねんだい 前半 ぜんはん のポルシェ ・メルセデス・ベンツ ・BMW ・プジョー ・ランチア などに使用 しよう 例 れい がある。
三菱重工業 みつびしじゅうこうぎょう によるクーゲルフィッシャーのデッドコピー 品 しな
大日本帝国 だいにっぽんていこく 海軍 かいぐん は第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 中 なか 、同盟 どうめい 国 こく のドイツからの技術 ぎじゅつ 導入 どうにゅう でインジェクターの国産 こくさん 化 か を狙 ねら ったが、技術 ぎじゅつ 機密 きみつ の流出 りゅうしゅつ を危惧 きぐ したドイツ 側 がわ に拒否 きょひ されてしまった。そこでライセンス生産 せいさん を目的 もくてき として輸入 ゆにゅう したダイムラー・ベンツDB601 エンジンに装着 そうちゃく されていたインジェクターを三菱重工 みつびしじゅうこう にリバースエンジニアリング させ、デッドコピー (無 む 許可 きょか 複製 ふくせい )で生産 せいさん させていた。三菱重工業 みつびしじゅうこうぎょう が手 て がけた理由 りゆう は、同社 どうしゃ が戦前 せんぜん 期 き すでに直 ちょく 噴式 ディーゼルエンジンを実用 じつよう 化 か していたことによる。同社 どうしゃ の航空機 こうくうき 用 よう 空冷 くうれい 星 ほし 型 がた エンジン の他 ほか 、DB601を国産 こくさん 化 か した愛知 あいち 航空機 こうくうき 製 せい のアツタ 、川崎 かわさき 飛行機 ひこうき 製 せい のハ40 も、クーゲルフィッシャーの製造 せいぞう ライセンスが得 え られなかったため、三菱 みつびし のデッドコピー品 ひん を使用 しよう していた。しかし、初期 しょき は工作 こうさく の不慣 ふな れから、後 のち に工業 こうぎょう 技術 ぎじゅつ 力 りょく の低下 ていか により、インジェクターとしての完成 かんせい 品 ひん のうち検査 けんさ 合格 ごうかく 品 ひん は2割 わり 程度 ていど だったとされる。一方 いっぽう 、B-29 迎撃 げいげき に活躍 かつやく した局地 きょくち 戦闘 せんとう 機 き 『雷電 らいでん 』 や五 ご 式 しき 戦闘 せんとう 機 き など、三菱 みつびし 製 せい インジェクターエンジン搭載 とうさい 機 き はそれなりの実績 じっせき を上 あ げている。
ボッシュ ・Kジェトロニック (K-Jetronic) (1973–1994年 ねん )
ディーゼルエンジン用 よう の燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち の流用 りゅうよう では機構 きこう 構造 こうぞう が複雑 ふくざつ で、重量 じゅうりょう や価格 かかく の面 めん でも一般 いっぱん 的 てき な量産 りょうさん 車 しゃ には向 む かないため、コスト低減 ていげん のために開発 かいはつ されたのがKジェトロニックである。フラップ式 しき のエアフローメータが噴射 ふんしゃ 量 りょう を制御 せいぎょ するプランジャーに機械 きかい 的 てき に直結 ちょっけつ している。燃 もえ 圧 あつ は、フューエルポンプで圧 あつ 送 おく された燃料 ねんりょう をレギュレーターで制御 せいぎょ するのみで、カムとプランジャーによる加圧 かあつ は行 おこな わない。また、燃 もえ 圧 あつ も上記 じょうき ディーゼル流用 りゅうよう タイプに比 くら べ、低 ひく い(おおむね5bar 程度 ていど と、後年 こうねん の電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき 燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ に比 くら べればやや高 たか いが)ことが特徴 とくちょう で、全 ぜん 気筒 きとう に対 たい し連続 れんぞく 的 てき に燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ を行 おこ なう。こちらはフォルクスワーゲン 、アウディ 、BMW、メルセデス・ベンツ、ロールス・ロイス 、ベントレー 、ロータス 、フェラーリ 、プジョー、ルノー 、ボルボ 、デロリアン 、フォードヨーロッパ など18社 しゃ の自動車 じどうしゃ メーカーが採用 さいよう した。
名称 めいしょう の「K」は、ドイツ語 ご で「連続 れんぞく 的 てき な、持続 じぞく 的 てき な」を意味 いみ する「Kontinuierlich」に由来 ゆらい する。
ボッシュ・KAジェトロニック
三 さん 元 げん 触媒 しょくばい 装着 そうちゃく 車 しゃ に対応 たいおう するため、排出 はいしゅつ ガス中 なか の酸素 さんそ 濃度 のうど に応 おう じた噴射 ふんしゃ 量 りょう の制御 せいぎょ 機能 きのう を追加 ついか したタイプ。酸素 さんそ 濃度 のうど を測定 そくてい するO2 センサー信号 しんごう を、簡単 かんたん なコンピュータ により処理 しょり し、燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 量 りょう を制御 せいぎょ するという意味 いみ では「電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき 」であるが、主要 しゅよう な燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ の制御 せいぎょ はKジェトロニック同様 どうよう のフラップ式 しき エアフローメータが制御 せいぎょ プランジャーと構造 こうぞう 的 てき に直結 ちょっけつ しているもの。
この時期 じき の機械 きかい 式 しき インジェクションは主 おも にエンジンの出力 しゅつりょく アップを目的 もくてき としていたため、その後 ご の排出 はいしゅつ ガス規制 きせい には適応 てきおう できず、電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき に取 と って代 か わられた。
燃料 ねんりょう の噴射 ふんしゃ に電子 でんし 的 てき な演算 えんざん を行 おこ なうタイプを広 ひろ く指 さ す。2013年 ねん 現在 げんざい 「燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち 」や「インジェクション」というと大抵 たいてい こちらの電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき である。
ボッシュ・ Dジェトロニック( D-Jetronic)(1967–1976年 ねん )
吸入 きゅうにゅう された空気 くうき 量 りょう を直接 ちょくせつ 計測 けいそく するシステムではなく、圧力 あつりょく センサーで計測 けいそく したスロットルボディ付近 ふきん の吸入 きゅうにゅう 空気圧 くうきあつ を基本 きほん データとし、吸気 きゅうき 温 ぬる センサーで計測 けいそく した吸入 きゅうにゅう 空気 くうき 温度 おんど とスロットル開 ひらき 度 ど センサーからのスロットルバルブ開 ひらき 度 ど の情報 じょうほう を補足 ほそく データとして、吸入 きゅうにゅう された空気 くうき 量 りょう を予測 よそく する。これも初期 しょき タイプは出力 しゅつりょく アップのみを目的 もくてき としていたが、O2 センサーと三 さん 元 げん 触媒 しょくばい を装着 そうちゃく することによって排気 はいき ガス浄化 じょうか システムとして継続 けいぞく している。
コストが抑 おさ えられるため日本 にっぽん では気筒 きとう 数 すう の少 すく ない軽自動車 けいじどうしゃ や小型 こがた 自動車 じどうしゃ 用 よう のインジェクションシステムとして使用 しよう されている。
'D'は ドイツ語 ご の"Druck"(圧力 あつりょく )を意味 いみ しており、エンジン温度 おんど 、エンジン回転 かいてん 数 すう と並 なら んで、吸入 きゅうにゅう エア量 りょう をインテークマニホールドに設置 せっち された負 ふ 圧 あつ センサで測定 そくてい したインテークマニホールド圧 あつ を元 もと に計算 けいさん が行 おこな われ、インジェクタ内 ない のシステム圧 あつ を一定 いってい に保 たも つ電動 でんどう フューエルポンプと組 く み合 あ わせた。VW 1600 LE/TLE に搭載 とうさい され、量産 りょうさん 型 がた 乗用車 じょうようしゃ 世界 せかい 初 はつ の電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき ガソリン燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ システムとして1967年 ねん に登場 とうじょう した。
ボッシュ・ Lジェトロニック( L-Jetronic)(1974–1989年 ねん )
吸入 きゅうにゅう された空気 くうき 量 りょう をエアクリーナーとスロットルボディの間 あいだ に装着 そうちゃく したエアフローセンサーで直接 ちょくせつ 計測 けいそく することで、吸入 きゅうにゅう 空気 くうき 量 りょう を基本 きほん データとして燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 量 りょう を決定 けってい する。
エアフローセンサーは、初期 しょき タイプではフラップ式 しき のものが使 つか われていたが、これだと吸気 きゅうき 管内 かんない での抵抗 ていこう になるため、ホットワイヤー 式 しき やカルマン渦 うず 式 しき のエアフローセンサーが採用 さいよう されるようになった。
吸入 きゅうにゅう 空気 くうき の脈動 みゃくどう による計測 けいそく 誤差 ごさ が少 すく ないので、気筒 きとう 数 すう の多 おお いエンジンに採用 さいよう されることが多 おお い。また、吸入 きゅうにゅう 空気 くうき を過 か 給 きゅう するターボチャージャー やスーパーチャージャー を装着 そうちゃく させたエンジンにも向 む いている。
三 さん 元 げん 触媒 しょくばい が排出 はいしゅつ ガス浄化 じょうか に用 もち いられるようになり、O2 センサーを用 もち いたフィードバック制御 せいぎょ が必要 ひつよう になった時期 じき から急速 きゅうそく に発達 はったつ した。
名称 めいしょう の "L" は、エアフローセンサーをドイツ語 ご で "Luftmengenmesser" と呼 よ ぶことから来 き ている。
ボッシュ・ KEジェトロニック( KE-Jetronic)(1985–1993年 ねん )
吸入 きゅうにゅう された空気 くうき 量 りょう をフラップ式 しき のエアフロセンサーで計測 けいそく するシステムで、その他 た は機械 きかい 式 しき のインジェクションシステムと変 か わりが無 な かった。排気 はいき ガス浄化 じょうか としてO2 センサーと三 さん 元 げん 触媒 しょくばい を装着 そうちゃく して対応 たいおう するようになった。
なお二輪車 にりんしゃ 等 とう で排出 はいしゅつ ガス規制 きせい の対象 たいしょう 外 がい の車種 しゃしゅ においては、電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき ながら主 しゅ としてアクセル開 ひらき 度 ど とエンジン回転 かいてん 数 すう から噴射 ふんしゃ 量 りょう を決定 けってい しており、実際 じっさい の吸入 きゅうにゅう 空気 くうき 量 りょう (質量 しつりょう )を計測 けいそく していないものがある。
シリンダーごとではなく、全 ぜん シリンダーに対 たい して一括 いっかつ して一 いち 箇所 かしょ (1個 いっこ ないし2個 こ )のインジェクターで燃料 ねんりょう を供給 きょうきゅう する方式 ほうしき 。Si やSPI などと省略 しょうりゃく される。低圧 ていあつ 燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち とも呼 よ ばれる。
燃料 ねんりょう を噴射 ふんしゃ するインジェクターと、撹拌 かくはん し均一 きんいつ 性 せい の高 たか い混合 こんごう 気 き にするミキサー、それらを収 おさ めるハウジングからなる。
キャブレター方式 ほうしき のエンジンにも最小限 さいしょうげん の設計 せっけい 変更 へんこう で搭載 とうさい が可能 かのう で[注 ちゅう 1] 、吸気 きゅうき 抵抗 ていこう の低減 ていげん 、古 ふる い設計 せっけい のエンジンの電子 でんし 制御 せいぎょ 化 か などが比較的 ひかくてき ローコストで実現 じつげん できる。インジェクター総数 そうすう が1本 ほん ないし2本 ほん 程度 ていど で済 す むため、MPI形式 けいしき に比 くら べてインジェクター不良 ふりょう によるエンジン始動 しどう 不能 ふのう の確 かく 率 りつ が相対 そうたい 的 てき に低 ひく くなることや、インジェクター不良 ふりょう による各 かく 気筒 きとう への噴射 ふんしゃ 量 りょう のバラツキに起因 きいん するエンジントラブルが起 お こらないというメリットがある。しかし相対 そうたい 的 てき な性能 せいのう ではMPIのポート噴射 ふんしゃ 式 しき インジェクターには及 およ ばない。
航空機 こうくうき 用 よう としては日本 にっぽん では中島 なかじま 飛行機 ひこうき が「栄 さかえ 」や「誉 ほまれ 」の末期 まっき 型 がた 用 よう に開発 かいはつ した。しかし、空冷 くうれい 星 ほし 型 がた エンジンの各 かく シリンダーに均一 きんいつ な混合 こんごう 気 き を均一 きんいつ な圧力 あつりょく で供給 きょうきゅう することが難 むずか しく、改良 かいりょう も進 すす められたが、実用 じつよう 化 か とほぼ同時 どうじ に終戦 しゅうせん を迎 むか え、実績 じっせき はほとんど挙 あ げていない。
自動車 じどうしゃ 用 よう では、日本 にっぽん 車 しゃ での採用 さいよう 例 れい はトヨタ のCi(採用 さいよう エンジン例 れい :1S-iLU・4S-Fi )、日産 にっさん のEi(採用 さいよう エンジン例 れい :CA18i ・GA16i ・SR18Di ・VG30i )、また中島 なかじま 飛行機 ひこうき の後身 こうしん である富士重工 ふじじゅうこう が1,800ccエンジンのレオーネ ・EA82系 けい アルシオーネ ・EJ18系 けい レガシィ の初期 しょき にSPFIと称 しょう して採用 さいよう したほか、軽自動車 けいじどうしゃ 用 よう のスバル・EN型 がた エンジン で採用 さいよう した。
これらのメーカーは燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち 付 つ きエンジンの中 なか でも比較的 ひかくてき 低廉 ていれん なグレードのものにSPIを採用 さいよう していたが、三菱 みつびし のECI(採用 さいよう エンジン例 れい :G63B、G54B、G32B等 とう の縦 たて 置 お きエンジン)は、各 かく ポート噴射 ふんしゃ 式 しき のMPI(ECI-MULTI)を本格 ほんかく 的 てき に採用 さいよう するまでの間 あいだ は、ターボエンジンなどの上級 じょうきゅう グレードの車種 しゃしゅ にも積極 せっきょく 的 てき にSPIを搭載 とうさい していた。三菱 みつびし のSPIはスロットルボディの前 まえ に配置 はいち された2本 ほん の大 だい 容量 ようりょう インジェクターがスロットルに向 む けて集中 しゅうちゅう 的 てき に燃料 ねんりょう を噴射 ふんしゃ する独自 どくじ の形式 けいしき で、WRC に参戦 さんせん する車両 しゃりょう (ランサーEX 、スタリオン )のエンジンにも市販 しはん 車 しゃ と同 おな じ構造 こうぞう のSPIを使用 しよう し、多数 たすう の実績 じっせき を収 おさ めている。こうしたSPIの中 なか で一番 いちばん の成功 せいこう 例 れい はホンダ の第 だい 1期 き F1用 よう エンジンであろう(1964年 ねん - 1968年 ねん にかけて2勝 しょう を記録 きろく )。日本 にっぽん 国外 こくがい のメーカーで、日本 にっぽん での馴染 なじ みの深 ふか い車種 しゃしゅ としてはイギリス ・ローバー 製 せい のミニ がその末期 まっき で採用 さいよう した。
アメリカでは古 ふる いエンジン用 よう に、キャブレターをインジェクションに変更 へんこう するレトロフィットキットが現在 げんざい でも市販 しはん されている。
シングルポイントインジェクションの後 のち に登場 とうじょう [要 よう 出典 しゅってん ] した技術 ぎじゅつ で、インテークマニホールドの吸気 きゅうき ポート付近 ふきん にシリンダーごと1本 ほん のインジェクターを配置 はいち し、各 かく シリンダーに独立 どくりつ して燃料 ねんりょう を噴射 ふんしゃ する方式 ほうしき である。
マルチポートインジェクションとも言 い い、MPI などと省略 しょうりゃく される。
SPIに比較 ひかく してきめ細 こま かな制御 せいぎょ が行 おこな えるため高 こう 出力 しゅつりょく 化 か や高度 こうど な排出 はいしゅつ ガス対策 たいさく を行 おこな いやすい利点 りてん があり、市販 しはん 自動車 じどうしゃ においてMINIのフルモデルチェンジ(クラシック・MINI の生産 せいさん 終了 しゅうりょう )がなされた後 のち の現在 げんざい では燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち のほぼ全 すべ てがこの形式 けいしき である。しかし、SPIに比較 ひかく してインジェクター総数 そうすう が増 ふ えるために特定 とくてい の気筒 きとう のインジェクターが不調 ふちょう となることでエンジン全体 ぜんたい の不調 ふちょう を招 まね く可能 かのう 性 せい が相対 そうたい 的 てき に大 おお きくなる欠点 けってん がある。
2バルブ/マルチバルブ エンジン共 ども にインジェクターの本数 ほんすう はエンジンの気筒 きとう 数 すう と同 おな じであったが、デュアルインジェクター[2] では気筒 きとう 数 すう の2倍 ばい となる。その他 た に冷 ひや 間 あいだ 始動 しどう 時 どき 専用 せんよう のコールドスタートインジェクターを1本 ほん 持 も つものがあり、チューニングカー では、高 こう 出力 しゅつりょく 化 か と燃焼 ねんしょう 室 しつ 冷却 れいきゃく (破損 はそん 防止 ぼうし )用 よう としてインテークマニホールド にインジェクターを1 - 2本 ほん 追加 ついか する場合 ばあい がある。
噴射 ふんしゃ 方式 ほうしき には大 おお きく分 わ けて下記 かき の3種類 しゅるい が存在 そんざい する。
同時 どうじ 噴射 ふんしゃ 方式 ほうしき
全 すべ てのインジェクターが同一 どういつ のECU信号 しんごう で同時 どうじ に噴射 ふんしゃ を行 おこな うもの。形式 けいしき こそMPIであるが、動作 どうさ 原理 げんり はSPIに近 ちか いもの である。シリンダーによっては噴射 ふんしゃ から吸入 きゅうにゅう までややタイムラグが発生 はっせい するため、当然 とうぜん ながら燃焼 ねんしょう 制御 せいぎょ も大雑把 おおざっぱ なものとなる。
グループ噴射 ふんしゃ 方式 ほうしき
各 かく 気筒 きとう の吸入 きゅうにゅう 工程 こうてい に合 あ わせて噴射 ふんしゃ を行 おこな う形式 けいしき 。しかし、4気筒 きとう エンジンで2気筒 きとう が吸入 きゅうにゅう 工程 こうてい にある場合 ばあい 、その2本 ほん のインジェクターを同一 どういつ のECU信号 しんごう で駆動 くどう する ため、厳密 げんみつ な意味 いみ での各 かく 気筒 きとう 独立 どくりつ した制御 せいぎょ は行 おこな えない。
シーケンシャル噴射 ふんしゃ 方式 ほうしき
各 かく 気筒 きとう の吸入 きゅうにゅう 工程 こうてい に合 あ わせて噴射 ふんしゃ を行 おこな う形式 けいしき で、全 すべ てのインジェクターが独立 どくりつ したECU信号 しんごう で噴射 ふんしゃ を行 おこな うもの。ECUの制御 せいぎょ が複雑 ふくざつ になり、高価 こうか となりがちでもある。
現在 げんざい [いつ? ] 主流 しゅりゅう の形式 けいしき はシーケンシャル噴射 ふんしゃ であるが、更 さら に厳密 げんみつ には各 かく シリンダーの燃焼 ねんしょう 制御 せいぎょ が完全 かんぜん に個別 こべつ に行 おこな われているかどうかは、O2 センサー の配置 はいち に大 おお きく影響 えいきょう を受 う けることに注意 ちゅうい が必要 ひつよう である。極 きわ めて高度 こうど なフィードバック制御 せいぎょ を行 おこな う場合 ばあい には、O2 センサーが各 かく 気筒 きとう の排気 はいき ポートに独立 どくりつ して配置 はいち される必要 ひつよう があるが、コストの問題 もんだい でシーケンシャル噴射 ふんしゃ であってもO2 センサーをシリンダーバンク 単位 たんい もしくはエンジン(三 さん 元 げん 触媒 しょくばい )に対 たい して1個 いっこ しか持 も たないものも存在 そんざい する。このような場合 ばあい には個別 こべつ にO2 センサーが配置 はいち されるものよりもシリンダー単位 たんい での燃焼 ねんしょう 制御 せいぎょ はやや大雑把 おおざっぱ になってしまう。
気筒 きとう 毎 ごと に2本 ほん のインジェクタを持 も つ配置 はいち する方式 ほうしき 。後述 こうじゅつ の追加 ついか インジェクタの様 よう に異 こと なる仕様 しよう のインジェクタを組 く み合 あ わせることも可能 かのう だが、同 おな じ仕様 しよう のインジェクタを使用 しよう することが多 おお い。1本 ほん の大 だい 容量 ようりょう インジェクターでは細 こま かい噴射 ふんしゃ 量 りょう の調整 ちょうせい が難 むずか しく、無効 むこう 噴射 ふんしゃ 時間 じかん の増大 ぞうだい による制御 せいぎょ 性 せい の低下 ていか 、燃料 ねんりょう 霧 きり 化 か 性 せい の悪化 あっか 、噴射 ふんしゃ 時間 じかん の長大 ちょうだい 化 か などの欠点 けってん があるが、2本 ほん のインジェクタで行 おこな うことでこれらの欠点 けってん が解消 かいしょう 出来 でき るため、レーシングカーなどでは比較的 ひかくてき 用 もち いられていた手法 しゅほう となる。
近年 きんねん においては省 しょう 燃費 ねんぴ を重視 じゅうし する量産 りょうさん 車 しゃ においても採用 さいよう が進 すす んでいる。従来 じゅうらい の吸気 きゅうき 2バルブのエンジンでは2つの吸気 きゅうき ポートに対 たい して一 ひと つのインジェクタで対応 たいおう していたが、これらは2本 ほん のインジェクタがそれぞれのポートに対応 たいおう する構成 こうせい となっている。噴射 ふんしゃ 燃料 ねんりょう が微粒 びりゅう 化 か することで燃焼 ねんしょう が安定 あんてい 、特 とく にEGR を大量 たいりょう に導入 どうにゅう することが一般 いっぱん 的 てき になってきている省 しょう 燃費 ねんぴ 車 しゃ においてより多 おお くのEGRの導入 どうにゅう が可能 かのう となるなどメリットは大 おお きい。
さらにインジェクタを吸気 きゅうき バルブに近 ちか い位置 いち に配置 はいち し噴射 ふんしゃ 制御 せいぎょ を最適 さいてき 化 か することで、シリンダ内 ない へ直接 ちょくせつ 燃料 ねんりょう が入 はい る割合 わりあい が増 ふ え、燃料 ねんりょう 気化 きか によるシリンダ内 ない の温度 おんど 低下 ていか が期待 きたい できる点 てん も大 おお きい。これによりノッキングを抑制 よくせい されるため圧縮 あっしゅく 比 ひ を上 あ げることも可能 かのう になる。ノッキング抑制 よくせい はシリンダ内 ない に直接 ちょくせつ 噴射 ふんしゃ する直 ちょく 噴エンジンほどではないが、コストのかかる高 こう 圧 あつ インジェクタやポンプ、それらに対応 たいおう する補 ほ 機 き 類 るい が不要 ふよう であり、インジェクタ増 ぞう によるコストの増加 ぞうか はあるものの既存 きそん のポート噴射 ふんしゃ エンジンの若干 じゃっかん の改良 かいりょう で対応 たいおう が可能 かのう である。
同 どう 機構 きこう の国内 こくない メーカーにおける呼称 こしょう は、日産 にっさん では「デュアルインジェクター」、ホンダでは「ツインインジェクションシステム」、スズキでは「デュアルジェットエンジン」(デュアルインジェクターを含 ふく む複数 ふくすう の機構 きこう を採用 さいよう したエンジンの総称 そうしょう )、ダイハツでは「デュアルインジェクタ」となっている。同 どう 機構 きこう は量産 りょうさん 車 しゃ としては日産 にっさん が世界 せかい 初 はつ としている[3] 。また、2輪 りん ではスーパースポーツ では性能 せいのう 向上 こうじょう とレスポンス向上 こうじょう のために採用 さいよう されている。
気筒 きとう 毎 ごと にインジェクタを持 も つ(マルチポイント)エンジンでは、冷 ひや 間 あいだ 時 じ の始動 しどう 性 せい の向上 こうじょう のためにコールドスタートインジェクタを持 も つものがある。キャブレター時代 じだい のチョーク機構 きこう の代 か わりというべきもので、冷却 れいきゃく 水 すい の温度 おんど が一定 いってい 以下 いか の状態 じょうたい や、排気 はいき 温度 おんど が一定 いってい 以下 いか の状態 じょうたい で作動 さどう するようコンピュータで管理 かんり されている。真冬 まふゆ の寒冷 かんれい 地 ち などでエンジン冷却 れいきゃく 水路 すいろ 内 ない のサーモスタット が開 ひら きっぱなしになった場合 ばあい など、水温 すいおん がなかなか上 あ がらない状況 じょうきょう などでは動 うご きっぱなしとなり、燃費 ねんぴ の悪化 あっか に繋 つな がる。
EFI
(E lectronic F uel I njection)
トヨタ自動車 とよたじどうしゃ (マルチポイント式 しき のみ)・ダイハツ工業 だいはつこうぎょう ・ヤマハ発動機 やまははつどうき での呼称 こしょう 。また、フォード やGM 、大宇 だいう も使用 しよう していた。EFIの国内 こくない での商標 しょうひょう はトヨタが所有 しょゆう しているが、電子 でんし 制御 せいぎょ 式 しき ガソリン噴射 ふんしゃ システムの呼称 こしょう として一般 いっぱん 化 か している。
初期 しょき の頃 ころ はフラップ式 しき エアフロメーターを使用 しよう していたが、圧力 あつりょく センサーを用 もち いたDジェトロニックに切 き り替 か わっていった。また一部 いちぶ 車輌 しゃりょう ではカルマン式 しき も用 もち いられていた。現行 げんこう 車輌 しゃりょう においてはほぼホットワイヤー式 しき のエアフロとなっている。
Ci
(C entral I njection)
トヨタ車 しゃ のシングルポイントインジェクション(上述 じょうじゅつ )。
EGI
(E lectronic G asoline I njection)
日産自動車 にっさんじどうしゃ ・マツダ ・スバル(旧 きゅう ・富士重工業 ふじじゅうこうぎょう ) 。初期 しょき はフラップ式 しき エアフロメーターを使用 しよう していたが、最近 さいきん [いつ? ] はホットワイヤー式 しき エアフロメーターが主流 しゅりゅう である(日産自動車 にっさんじどうしゃ では、日産 にっさん ・ECC (電子 でんし 制御 せいぎょ キャブレター)からの流 なが れを引 ひ き継 つ ぎ、燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち を含 ふく めたエンジン集中 しゅうちゅう 制御 せいぎょ システムECCS (E ngine C entral C ontrol S ystem)として併記 へいき している場合 ばあい が多 おお い)。
PGM-FI
(P roG raM med F uel I njection)
本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう [注 ちゅう 2] での呼称 こしょう 。採用 さいよう されていればF1 から4サイクル50ccまで同一 どういつ の名称 めいしょう が使用 しよう される[注 ちゅう 2] 。オートバイ用 よう でデュアルインジェクション式 しき のものはPGM-DSFI(D ual S equential F uel I njection)となる。
EPI
(E lectronic P etrol I njection)
スズキ での呼称 こしょう [注 ちゅう 3] 。また、ターボチャージャー が組 く み合 あ わされる場合 ばあい は呼称 こしょう がEPIターボとなる。
ECI-MULTI
(E lectronic C ontrolled I njection-Multi )
三菱自動車工業 みつびしじどうしゃこうぎょう での呼称 こしょう 。なおMultiとは、各 かく シリンダーに1つずつ噴射 ふんしゃ 装置 そうち が装備 そうび されているということを表 あらわ す。シングルポイントインジェクションの場合 ばあい 単 たん にECIと称 しょう していた。初期 しょき の頃 ころ から独自 どくじ のカルマン渦 うず 流 りゅう 式 しき エアフロメーターを使用 しよう し続 つづ けていることが特徴 とくちょう である。
ECGI
(E lectronically C ontrolled G asoline I njection)
1970年 ねん にいすゞ自動車 ずじどうしゃ が日本 にっぽん で最初 さいしょ に開発 かいはつ した自動車 じどうしゃ 用 よう アナログECUによるシステム。最初 さいしょ に採用 さいよう されたモデルは117クーペ 。
DFI
(D igital F uel I njection)
カワサキモータース 製 せい のオートバイ用 よう エンジン 及 およ び汎用 はんよう エンジンに採用 さいよう されている燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 装置 そうち の呼称 こしょう 。
EMPi
(E lectric M ulti-P oint i njection)
スバルが軽自動車 けいじどうしゃ 向 む けのエンジンコントロールシステムを呼 よ ぶ場合 ばあい に使用 しよう している呼称 こしょう 。
MPFI
(M ulti-P oint F uel I njection)
1990年代 ねんだい からスバルが日本 にっぽん 国外 こくがい 輸出 ゆしゅつ 向 む け車両 しゃりょう のエンジンコントロールシステムを呼 よ ぶ場合 ばあい に使用 しよう している呼称 こしょう 。
いわゆるチューニングカー でもターボチャージャー の大 だい 容量 ようりょう 化 か などの著 いちじる しい出力 しゅつりょく の向上 こうじょう を図 はか るための改造 かいぞう を行 おこな った場合 ばあい に、標準 ひょうじゅん のインジェクタでは勿論 もちろん 、純正 じゅんせい を置 お き換 か えるタイプのインジェクタでも燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ 量 りょう が不足 ふそく する場合 ばあい がある。過 か 給 きゅう 圧 あつ に対 たい し燃料 ねんりょう がリーンとなればノッキング の原因 げんいん となり、結果 けっか 燃焼 ねんしょう 室 しつ (ピストントップ)の冷却 れいきゃく が追 お いつかず、熱 ねつ を持 も ったピストンが棚 たな 落 お ち するなど、エンジンブロー の原因 げんいん となる。そこで元々 もともと のインジェクタに加 くわ え、高 こう 過 か 給 きゅう 圧 あつ 条件下 じょうけんか で燃料 ねんりょう を噴射 ふんしゃ するようなインジェクタを設 もう け出力 しゅつりょく 空 そら 燃 もえ 比 ひ に近 ちか づけるセッティングを行 おこな うことで、高 こう 過 か 給 きゅう 圧 あつ 下 か での燃料 ねんりょう 噴射 ふんしゃ を確実 かくじつ に行 おこ なう。実際 じっさい のセッティングは排気 はいき 温度 おんど 計 けい とA/F計 けい を主 おも に用 もち いて行 おこ なう。当然 とうぜん エンジンブローに至 いた るまでのマージンは少 すく なくなる。またいわゆるNOS、ナイトロなどと呼 よ ばれるシステム においてはパワーを追求 ついきゅう していくと亜 あ 酸化 さんか 窒素 ちっそ ガスのみの噴射 ふんしゃ (ドライショット)では燃料 ねんりょう の量 りょう が不足 ふそく するため、亜 あ 酸化 さんか 窒素 ちっそ と燃料 ねんりょう を同時 どうじ に噴射 ふんしゃ するタイプ(ウェットショット)も存在 そんざい する。
インジェクターはキャブレター に比 くら べて経年 けいねん 劣化 れっか や長期 ちょうき 放置 ほうち による不具合 ふぐあい の発生 はっせい は少 すく ない。
そのためバッテリー を上 あ げない限 かぎ りはほとんどの場合 ばあい 始動 しどう や通常 つうじょう 走行 そうこう に支障 ししょう が出 で ることはないといえる。
しかし、下記 かき の要件 ようけん によりエンジンの初期 しょき 性能 せいのう は次第 しだい に発揮 はっき できなくなってくるため、旧式 きゅうしき 化 か した車両 しゃりょう を維持 いじ する際 さい には各 かく 項目 こうもく につき個別 こべつ のメンテナンスは必要 ひつよう になる。
燃料 ねんりょう ポンプ やプレッシャーレギュレータの経年 けいねん 劣化 れっか による燃 もえ 圧 あつ の乱 みだ れ[注 ちゅう 4]
インジェクター内 ない のフィルター詰 づ まりによる噴射 ふんしゃ 量 りょう の低下 ていか
インジェクターと燃料 ねんりょう パイプの接続 せつぞく 部 ぶ のOリング劣化 れっか による燃料 ねんりょう 漏 も れ[注 ちゅう 5]
インジェクターのプランジャーへの異物 いぶつ 噛 か み込 こ みによる燃料 ねんりょう 漏 も れ[注 ちゅう 6]
インジェクターのスプレーチップ部 ぶ の樹脂 じゅし カバー破損 はそん による噴射 ふんしゃ パターンの乱 みだ れ
O2 センサーやエアフロメーターの故障 こしょう や汚損 おそん による噴射 ふんしゃ 制御 せいぎょ の乱 みだ れ
これらの経年 けいねん 劣化 れっか のうち、燃料 ねんりょう ポンプやエアフロメーターに起因 きいん するものはエンジンの始動 しどう 困難 こんなん など、その車両 しゃりょう の円滑 えんかつ な運行 うんこう に重大 じゅうだい な支障 ししょう をきたす恐 おそ れがある。
また、インジェクター本体 ほんたい に起因 きいん するものは特 とく にMPI形式 けいしき の場合 ばあい 、各 かく 気筒 きとう に供給 きょうきゅう される燃料 ねんりょう の量 りょう にバラツキが生 しょう じる直接 ちょくせつ の原因 げんいん となるため、アイドリングの不安定 ふあんてい や低 てい 回転 かいてん 域 いき のトルクの低下 ていか などの要因 よういん となる。基本 きほん 的 てき には不具合 ふぐあい が生 しょう じたインジェクターは新品 しんぴん に交換 こうかん するしかないが、2000年代 ねんだい 前後 ぜんこう から超 ちょう 音波 おんぱ 洗浄 せんじょう 機 き を用 もち いてインジェクターの噴射 ふんしゃ パターンの改善 かいぜん や噴射 ふんしゃ 量 りょう の均一 きんいつ 化 か を行 おこな うサービスも登場 とうじょう してきている。
^ そのため、キャブレター車 しゃ と同 おな じ大 おお きさのエアクリーナー が使用 しよう されている。また、寒冷 かんれい 時 じ のエンジン始動 しどう 方法 ほうほう もマルチポイント式 しき とは少 すこ し異 こと なり、セルモーターを回 まわ す前 まえ にアクセルペダルを1/10程度 ていど 踏 ふ み込 こ む必要 ひつよう があった(1990年版 ねんばん のP10プリメーラ の説明 せつめい 書 しょ より)。
^ a b いすゞ自動車 ずじどうしゃ にOEM 供給 きょうきゅう されていた製品 せいひん を含 ふく む。その場合 ばあい 、ジェミニ やアスカ のカタログにも、「PGM-FIは本田技研工業 ほんだぎけんこうぎょう 株式会社 かぶしきがいしゃ の登録 とうろく 商標 しょうひょう です。」の旨 むね が記載 きさい されている。
^ 四 よん 輪 りん 車 しゃ での呼称 こしょう 。二輪車 にりんしゃ の場合 ばあい は単 たん に「フューエルインジェクションシステム」 と記載 きさい されている。
^ インジェクター側 がわ の開 ひらき 弁 べん 時間 じかん が同 おな じ時 じ 、燃 もえ 圧 あつ が低 ひく い程 ほど 噴射 ふんしゃ される燃料 ねんりょう が減 へ るため、燃 もえ 圧 あつ の低下 ていか はエンジンの性能 せいのう 低下 ていか に繋 つな がる。逆 ぎゃく に燃 もえ 圧 あつ が強 つよ すぎる場合 ばあい は噴射 ふんしゃ 量 りょう が増大 ぞうだい する為 ため 排 はい ガス浄化 じょうか 性能 せいのう に悪影響 あくえいきょう を与 あた える。
^ インテークパイプの外部 がいぶ に直接 ちょくせつ 燃料 ねんりょう が漏 も れ出 だ すため、放置 ほうち すれば車両 しゃりょう 火災 かさい の発生 はっせい に繋 つな がりかねない。
^ 俗 ぞく に「後 こう 垂 だ れ」とも呼 よ ばれる。軽微 けいび な場合 ばあい でもエンジン停止 ていし 中 ちゅう の燃料 ねんりょう パイプ内 ない の燃 もえ 圧 あつ が次第 しだい に低下 ていか するため、再始動 さいしどう 時 じ に始動 しどう 不良 ふりょう などに陥 おちい ることがある。重度 じゅうど な場合 ばあい はシリンダー内 ない に燃料 ねんりょう が溜 た まってしまい、クランキング時 じ にウォーターハンマー 現象 げんしょう を起 お こしてエンジンの破壊 はかい に繋 つな がる恐 おそ れもある。