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燃料 - Wikipedia

燃料ねんりょう(ねんりょう)とは、化学かがく反応はんのう原子核げんしかく反応はんのう外部がいぶからこすことなどによってエネルギー発生はっせいさせるもののことである。ふるくはをおこすためにもちいられ、次第しだいにその利用りようはばひろげ、現在げんざいではをおこさない燃料ねんりょうもある。

もっとふるくから利用りようされてきた燃料ねんりょうの1つである

人間にんげん利用りようすることで文明ぶんめい発展はってんさせたとわれるほど、利用りよう人類じんるい文明ぶんめいにとって重要じゅうようである。したがって、それを材料ざいりょうとなる燃料ねんりょうは、人類じんるい進歩しんぽささえてきたとっていい。人類じんるい最初さいしょ燃料ねんりょうは、ほぼ間違まちがいなく植物しょくぶつであった。主力しゅりょく材木ざいもくであるが、枯葉かれは小枝さえ、あるいは綿毛わたげまでもが火種ひだね点火てんか補助ほじょなどにもちいられた。のち火力かりょくすために木炭もくたん加工かこうする方法ほうほう開発かいはつされる。

利用りよう目的もくてき

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燃料ねんりょうるためにもちいられる。そのもっとも初期しょき利用りよう目的もくてきねつひかりである。

熱源ねつげん

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暖房だんぼう調理ちょうりのための熱源ねつげんとしてもとめられ、そのために燃料ねんりょう使用しようされた。おそらく当初とうしょたきがその両方りょうほうもちいられた。その調理ちょうりのためにはかまどなどが開発かいはつされるが、暖房だんぼうにも利用りようされた。暖房だんぼうのためにはストーブなどが発明はつめいされた。ストーブは調理ちょうり使用しようすることもある。

光源こうげん

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当初とうしょはたきがその目的もくてき使用しようされたであろうが、できればたか位置いちにあることがのぞましい。たとえば映画えいがなどの原始げんしじん描写びょうしゃには、のついたぼう片手かたてにかざす姿すがたがよくえがかれる。より効果こうかてきにするためにたいまつなどが工夫くふうされ、さらにはランプ行灯あんどんなどがつくられ、次第しだい液体えきたい燃料ねんりょうへの依存いぞんすすむ。

動力どうりょくげん

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蒸気じょうき機関きかん開発かいはつ以降いこう燃料ねんりょう動力どうりょくとして利用りようされるようになった。蒸気じょうき機関きかんにおいては燃料ねんりょう熱源ねつげんであり、なんでもかったが、内燃ないねん機関きかんでは気化きかした液体えきたい燃料ねんりょうなどを利用りようし、流体りゅうたい燃料ねんりょう利点りてんがはっきりしている。

もうひとつは、電気でんきエネルギーへの変換へんかんである。発電はつでんかいするものは動力どうりょくへの利用りようちかいが、燃料ねんりょう電池でんちではより直接ちょくせつ電気でんきエネルギーへの変換へんかんおこなわれる。

分類ぶんるい

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固体こたい燃料ねんりょう液体えきたい燃料ねんりょう気体きたい燃料ねんりょう

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燃焼ねんしょうまえ段階だんかいで、固体こたいであるものを固体こたい燃料ねんりょう液体えきたいであるものを液体えきたい燃料ねんりょう気体きたいであるものを気体きたい燃料ねんりょうという。このうち固体こたい燃料ねんりょうあつかいが簡単かんたんであり、最初さいしょ使つかわれた。これにたいして液体えきたい燃料ねんりょう気体きたい燃料ねんりょう保管ほかんにしても燃焼ねんしょう装置そうちにしてもやや技術ぎじゅつ必要ひつようとされるので、時代じだい使つかわれるようになった。しかし、技術ぎじゅつ向上こうじょうすれば、流体りゅうたいかんつうじてながすことができ、そのりょう調節ちょうせつしやすいなど、応用おうようはばひろい。

固体こたい燃料ねんりょう

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液体えきたい燃料ねんりょう

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気体きたい燃料ねんりょう

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植物しょくぶつせい燃料ねんりょう動物どうぶつせい燃料ねんりょう鉱物こうぶつせい燃料ねんりょう

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燃料ねんりょう由来ゆらいによって現在げんざい植物しょくぶつからられるもの(木炭もくたんなど)を植物しょくぶつせい燃料ねんりょう動物どうぶつからられるもの(動物どうぶつせい脂肪しぼうなど)を動物どうぶつせい燃料ねんりょう過去かこ生物せいぶつ由来ゆらいするもの(石炭せきたん石油せきゆなど)を鉱物こうぶつせい燃料ねんりょう化石かせき燃料ねんりょう)という。これについてははじめの2つの利用りようふるく、化石かせき燃料ねんりょう使用しよう時代じだいからである。化石かせき燃料ねんりょう蓄積ちくせきりょうおおく、これを利用りようすることで多大ただいなエネルギーの利用りよう可能かのうになった反面はんめん現在げんざい地球ちきゅう生態せいたいけいでのエネルギーのながれを上回うわまわりょう消費しょうひすることで、地球ちきゅう環境かんきょう多大ただい負荷ふかをかけるようになった。そのため、ぜん2しゃへの転換てんかん検討けんとうされている。

代替だいたい燃料ねんりょう

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代替だいたい燃料ねんりょうとは従来じゅうらい化石かせき燃料ねんりょう(おも石油せきゆ)にわるものとして生物せいぶつ資源しげん廃棄はいきぶつから製造せいぞうされる燃料ねんりょうである。ふるくはだい世界せかい大戦たいせんなか木炭もくたんから出来できるガスで木炭もくたんバスはしらせたり松根おうねあぶら内燃ないねん機関きかん燃料ねんりょうとして使用しよう検討けんとうされた。その石油せきゆとう化石かせき燃料ねんりょう供給きょうきゅう安定あんていすると顧られなくなったが、オイルショックバイオマスひとし化石かせき燃料ねんりょう研究けんきゅうすすめられたが、オイルショックがるとふたたび顧られなくなった。その化石かせき燃料ねんりょう供給きょうきゅう不透明ふとうめいになりはじ近年きんねんふたた研究けんきゅうさかんにおこなわれつつある。これには石油せきゆ石炭せきたん価格かかく高騰こうとうしたことにより従来じゅうらい採算さいさんれなかったこれらの化石かせき燃料ねんりょう採算さいさんがとれるようになったこともその背景はいけいにある。石炭せきたん液化えきかGTL代替だいたい燃料ねんりょうとしてあつかわれる。

代替だいたい燃料ねんりょう代用だいよう燃料ねんりょうちがいにかんして

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代替だいたい燃料ねんりょうとは恒久こうきゅうてきあるいは供給きょうきゅうじょうきょう必要ひつようおうじて随時ずいじ本来ほんらい燃料ねんりょう可逆かぎゃくてきえて使用しようすること前提ぜんてい燃料ねんりょうバイオエタノールひとし)であるのにたいして、代用だいよう燃料ねんりょうとは本来ほんらい燃料ねんりょう供給きょうきゅう逼迫ひっぱくしたことにより不本意ふほんいながら状況じょうきょう打開だかいされるまでのあいだ使用しようつづけざるをない燃料ねんりょう(木炭もくたんガスや松根おうねあぶらとう)である。 太平洋戦争たいへいようせんそう直前ちょくぜん1941ねん9月11にちより、日本にっぽんでは営業えいぎょうようタクシー車両しゃりょう原則げんそく代用だいよう燃料ねんりょう仕様しようしゃとされ、既存きそんガソリンエンジン搭載とうさいしゃから改造かいぞうすすめられた。改造かいぞうようする補助ほじょきん対象たいしょう燃料ねんりょうべつとされ石炭せきたん、コーライト(低温ていおんコークス)、木炭もくたんたきぎ天然てんねんガス、液化えきかガスアセチレンじゅん奨励しょうれいされた[1]

インターネットスラングとしての「燃料ねんりょう

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脚注きゃくちゅう

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  1. ^ ぶね遊覧ゆうらんせん石油せきゆ使用しよう禁止きんし東京日日新聞とうきょうにちにちしんぶん昭和しょうわ16ねん8がつ22にち(『昭和しょうわニュース事典じてんだい7かん 昭和しょうわ14ねん-昭和しょうわ16ねん本編ほんぺんp82 昭和しょうわニュース事典じてん編纂へんさん委員いいんかい 毎日まいにちコミュニケーションズかん 1994ねん
  2. ^ 鈴木すずきしんもと加害かがいしゃ家族かぞく」(幻冬舎げんとうしゃ新書しんしょ)、131ページ

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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