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液体 - Wikipedia

液体えきたい

物質ぶっしつさんたい固体こたい液体えきたい気体きたい)のひと

液体えきたい(えきたい、えい: liquid)は、物質ぶっしつ状態じょうたい固体こたい液体えきたい気体きたい)のひとつである。気体きたい同様どうよう流動的りゅうどうてきで、容器ようきわせてかたちえる。液体えきたい気体きたいして圧縮あっしゅくせいちいさい。気体きたいとはことなり、容器ようき全体ぜんたいひろがることはなく、ほぼ一定いってい密度みつどたもつ。液体えきたい特有とくゆう性質せいしつとして表面張力ひょうめんちょうりょくがあり、それによって「」という現象げんしょうきる。

液体えきたいしずく表面積ひょうめんせき最小さいしょうになるよう球形きゅうけいになる。これは、液体えきたい表面張力ひょうめんちょうりょくによるものである

液体えきたい密度みつど一般いっぱん固体こたいのそれにちかく、気体きたいよりもはるかにたか密度みつどつ。そこで液体えきたい固体こたいをまとめて「凝集ぎょうしゅうけい」などともぶ。一方いっぽう液体えきたい気体きたい流動りゅうどうせい共有きょうゆうしているため、それらをあわせて流体りゅうたいぶ。

状態じょうたい変化へんか

編集へんしゅう

液体えきたいは、固体こたい気体きたいならんで物質ぶっしつさんたいひとつである。物質ぶっしつない原子げんしあるいは分子ぶんし結合けつごうするちからねつ振動しんどう格子こうし振動しんどう)よりもよわくなった状態じょうたいであり、構成こうせいする粒子りゅうしたがいの位置いち関係かんけい拘束こうそくしないために自由じゆう移動いどうすることができ、いわゆる流体りゅうたい状態じょうたいとなる。このような状態じょうたい物質ぶっしつえきしょうであるという。

臨界りんかい圧力あつりょく以下いかならば、物質ぶっしつごとにまった温度おんど固体こたいから液体えきたい構造こうぞうしょう転移てんいいちしょう転移てんい)する。この固体こたいから液体えきたいへの転移てんい温度おんど融点ゆうてんである。また、一定いってい圧力あつりょくのままさら温度おんどげると分子ぶんし振動しんどうつよまって分子ぶんしあいだ距離きょりおおきくなり、(過熱かねつきない場合ばあい)あるさだまった温度おんど飽和ほうわ蒸気じょうきあつがその圧力あつりょくたっし、液体えきたい内部ないぶから気体きたい発生はっせいする。このとき転移てんい温度おんどが、沸点ふってんである。ぎゃく温度おんどげれば、気体きたい→(液化えきか)→液体えきたい→(凝固ぎょうこ)→固体こたいとなる。冷却れいきゃくきないかぎり、凝固ぎょうこてん融点ゆうてんひとしい。ただし、融点ゆうてん沸点ふってんは、圧力あつりょくなど外的がいてき条件じょうけん影響えいきょうにより変化へんかする。

液体えきたい状態じょうたいでは、原子げんし分子ぶんし比較的ひかくてき自由じゆうかつランダムうごまわっている(ブラウン運動うんどう)。

液体えきたい物質ぶっしつ

編集へんしゅう

周期しゅうきひょうにおいて常温じょうおんつねあつ単体たんたい液体えきたいである元素げんそは、水銀すいぎん臭素しゅうそのみである。常温じょうおんよりややたか温度おんど融点ゆうてんとなっている(融点ゆうてんが25~100元素げんそとして、フランシウムセシウムガリウムルビジウムリンカリウムナトリウムがある[1]常温じょうおん液体えきたい合金ごうきんとしてガリンスタンなどがある。

じゅん物質ぶっしつ常温じょうおんつねあつ液体えきたいのものとして、みずエタノール各種かくしゅ有機ゆうき溶媒ようばいがある。液体えきたいみず化学かがく生物せいぶつがくにおいてきわめて重要じゅうようである。きるために水溶液すいようえき環境かんきょうおこなわれる蛋白質たんぱくしつ化学かがく反応はんのうもちいる生命せいめいにとっても液体えきたいみず必須ひっすだといわれ、地球ちきゅうがい生命せいめいたい探索たんさくにおいてこおり水蒸気すいじょうきしかないほし除外じょがいされる[ちゅう 1]

日常にちじょうにおいて重要じゅうよう液体えきたいとして、家庭かていよう漂白ひょうはくざいのようなみず溶液ようえき鉱油こうゆガソリンのような複数ふくすう物質ぶっしつ混合こんごうぶつヴィネグレットソースマヨネーズのようなエマルジョン血液けつえきなどのかかにごえき塗料とりょうちちのようなコロイドがある。

おおくの気体きたい冷却れいきゃくによって液化えきかでき、液体えきたい酸素さんそ液体えきたい窒素ちっそ液体えきたい水素すいそ液体えきたいヘリウムなどの液体えきたいつくることができる。つねあつでは液化えきかできない気体きたいもあり、たとえば二酸化炭素にさんかたんそは5.1気圧きあつ以上いじょうでないと液化えきかできない。

古典こてんてき物質ぶっしつさんたいでは分類ぶんるいできない物質ぶっしつもある。たとえば固体こたい液体えきたい特性とくせいをあわせ物質ぶっしつとして液晶えきしょうがあり、表示ひょうじ装置そうち使つかわれているだけでなく、生体せいたいまくおおくが液晶えきしょうである。

液体えきたいには様々さまざま用途ようとがあり、潤滑じゅんかつざい溶媒ようばい冷却れいきゃくざい(または冷媒れいばい)などに使つかわれている。油圧ゆあつシステムでは液体えきたい使つかって動力どうりょく伝達でんたつする。

トライボロジーでは、液体えきたい潤滑じゅんかつざいとしての特性とくせい研究けんきゅうする。あぶらなどの潤滑じゅんかつざいは、対象たいしょう装置そうち運用うんよう温度おんど範囲はんいにおけるねばたび流動りゅうどう特性とくせい考慮こうりょして選択せんたくする。潤滑油じゅんかつゆエンジントランスミッション金属きんぞく加工かこうえきあつシステムなどに使つかわれている[2]航空機こうくうき揚力ようりょく発生はっせいとう流体りゅうたい機械きかいひろ範囲はんいでその特性とくせい応用おうようされている。

液体えきたい固体こたいかす溶媒ようばいには様々さまざま液体えきたい使つかわれている。溶媒ようばいには塗料とりょうコーキングざい接着せっちゃくざいなど様々さまざま用途ようとがある。ナフサアセトン部品ぶひん機械きかいいたあぶら油脂ゆし・タールなどを洗浄せんじょうするのによく使つかわれる。界面かいめん活性かっせいざい石鹸せっけん洗剤せんざいによくられる。アルコールなどの溶媒ようばい殺菌さっきんざいとしてもよく使つかわれる。また、化粧けしょうひんインク液体えきたい色素しきそレーザーでも使つかわれている。食品しょくひん加工かこうでもよく使つかっており、植物しょくぶつ抽出ちゅうしゅつなどの工程こうてい使つかわれている[3]

液体えきたい気体きたいくらべてねつ伝導でんどうりつたかく、また流動りゅうどうせいがあるため、機械きかい部品ぶひん余分よぶんねつうばうという用途ようとてきしている。ラジエターのようなねつ交換こうかん液体えきたいとおしてねつ除去じょきょしたり、液体えきたい蒸発じょうはつさせて気化きかねつうばうことで冷却れいきゃくすることもある[4]エンジン冷却れいきゃくにはみずグリコール冷却れいきゃくざいとして使つかわれている[5]原子げんし冷却れいきゃくざいとしては、みずほかナトリウムビスマスといった液体えきたい金属きんぞく使つかわれている[6]ロケット燃焼ねんしょうしつ冷却れいきゃくするのに液体えきたい推進すいしんざい使つかったフィルム冷却れいきゃくおこなわれている[7]機械きかい加工かこうでは摩擦まさつねつなどの余分よぶんねつ加工かこう対象たいしょう道具どうぐ両方りょうほう劣化れっかさせるため、みずあぶら使つかって冷却れいきゃくする。人間にんげん場合ばあいも、あせ蒸発じょうはつさせることで余分よぶんねつ除去じょきょしている。空調くうちょう分野ぶんやでは、みずなどの液体えきたい使つかってある場所ばしょからべつ場所ばしょねつ移動いどうさせる[8]

液体えきたい流体りゅうたいであるが、気体きたい比較ひかくすると圧縮あっしゅくせい非常ひじょうちいさい。これを固体こたい容器ようきじこめた場合ばあい気体きたい場合ばあいとはややことなったものが出来できる。やわらかい容器ようきはいった液体えきたいは、体積たいせきわらないが変形へんけいはするため、気体きたい場合ばあいよりはしっかりとした手応てごたえの衝撃しょうげき吸収きゅうしゅう素材そざいとなる。ウォーターベッドはこれを利用りようしている。また、内部ないぶ容積ようせきわらないような素材そざい出来できかん液体えきたいじこめた場合ばあいパスカルの原理げんりしたがって片方かたがたからかかった圧力あつりょくがもう片方かたがた直接ちょくせつつたわる。油圧ゆあつけいはこれを利用りようしている。ポンプ水車みずぐるまのような装置そうち古代こだいから液体えきたいうごきを仕事しごと変換へんかんするのに使つかわれてきた。油圧ゆあつけいではポンプあぶら圧力あつりょくをかけてし、そのちから圧力あつりょくモーター動力どうりょく変換へんかんする。油圧ゆあつけいには様々さまざま用途ようとがあり、ブレーキトランスミッション建設けんせつ機械きかい航空機こうくうき制御せいぎょけいなどに使つかわれている。えきあつしきプレス機械きかい様々さまざま加工かこう修理しゅうり使つかわれている[9]

液体えきたい計測けいそく装置そうちにも使つかわれることがある。温度おんどけい液体えきたいねつ膨張ぼうちょう流動りゅうどうせい利用りようすることがおおく、水銀すいぎんなどが使つかわれている。マノメーター液体えきたいおもさを使つかって圧力あつりょく測定そくていする[10]

性質せいしつ

編集へんしゅう

液体えきたい気体きたい同様どうよう流体りゅうたいとしての特性とくせいしめす。液体えきたい容器ようきわせて形状けいじょう変化へんかさせ、水密すいみつ容器ようきならばかけられた圧力あつりょく容器ようきないすべての表面ひょうめん均等きんとうにかかる。分子ぶんし引力いんりょくおよぼしあっている状態じょうたいなので、体積たいせき固体こたいとさほどわらず、気体きたいのように圧力あつりょくおおきく変化へんかすることはない。気体きたいことなり、複数ふくすう液体えきたいがすぐにざりうわけではなく、容器ようきない全体ぜんたいひろがることもなく、それ自身じしん表面ひょうめん水面すいめん)を形成けいせいする。このような特性とくせい応用おうようして油圧ゆあつえきあつ)システムがまれた。

 
みず表面ひょうめん

液体えきたいりょう一般いっぱん体積たいせきあるいは容積ようせき計測けいそくされる。単位たんいとしてはSI単位たんい立方りっぽうメートル (m3) やその分量ぶんりょう単位たんいである1立方りっぽうデシメートル、すなわち1リットル (1 dm3 = 1 L = 0.001 m3)、立方りっぽうセンチメートル、すなわちミリリットル (1 cm3 = 1 mL = 0.001 L = 10−6 m3) などがある。

液体えきたい体積たいせき温度おんど圧力あつりょくによってまる。一般いっぱんねっすると膨張ぼうちょうし、冷却れいきゃくすると収縮しゅうしゅくする。ただし、0 °C から 4 °Cあいだみず例外れいがいである。

重力じゅうりょくでは、液体えきたい容器ようきおよび液体えきたいないのあらゆるものに圧力あつりょくをかける。この圧力あつりょくすべての方向ほうこうくわわり、ふかくなるにつれて増加ぞうかする。液体えきたい一様いちよう重力じゅうりょくじょうにあるとき、ふかz における圧力あつりょく pつぎのようになる。

p = ρろーgz

ここで、

である。なお、このしきでは表面ひょうめん水面すいめん)での圧力あつりょくをゼロと仮定かていしており、表面張力ひょうめんちょうりょく効果こうか無視むししている。

液体えきたいしずめられた物体ぶったいには、浮力ふりょくアルキメデスの原理げんり)がはたらく。浮力ふりょく流体りゅうたいでもられるが、密度みつどたか液体えきたいもっとつよはたらく。

液体えきたい圧縮あっしゅくせいちいさい。たとえば、みず密度みつど圧力あつりょくが100バールのオーダー(水面すいめん 1 km の圧力あつりょく)にならないとえる変化へんかをしない。流体りゅうたい力学りきがくでは液体えきたい圧縮あっしゅくせいのものとしてあつかうことがおおく、とく圧縮あっしゅくせい流体りゅうたい研究けんきゅうではそのようにあつかう。

液体えきたい表面ひょうめん水面すいめん)は一種いっしゅ弾性だんせいまくのようにい、表面張力ひょうめんちょうりょくられ、しずくあわ形成けいせいされる。表面張力ひょうめんちょうりょくによってしょうじる現象げんしょうとしては毛細管もうさいかん現象げんしょう表面張力ひょうめんちょうりょくなどがある。

せんだん応力おうりょく延伸えんしんおうりょくたいして液体えきたいしめ抵抗ていこう度合どあいをねばたびあらわす。

液体えきたい混和こんわせいしめすことがある。ぜることができない液体えきたいわせとしてはあぶらみずがあり、サラダドレッシング日常にちじょうてきかける。ぎゃくぜることが可能かのうわせとしてはみずとアルコールがある。混合こんごうした液体えきたい蒸留じょうりゅうによって分離ぶんりすることが可能かのう場合ばあいおおい。

あい転移てんい

編集へんしゅう
 
典型てんけいてきそうみどりせん圧力あつりょくによる融点ゆうてん変化へんかあらわす。あおせん圧力あつりょくによる沸点ふってん変化へんかしめす。あかせん昇華しょうかきる温度おんど圧力あつりょくわせをしめしている

沸点ふってんまん温度おんどでは、どんなえきしょう物体ぶったい平衡へいこう状態じょうたいになるまで蒸発じょうはつする。平衡へいこう状態じょうたいたっすると液体えきたい蒸発じょうはつ気体きたい凝縮ぎょうしゅくおな速度そくどきるようになる。したがって、蒸発じょうはつした気体きたい継続けいぞくてきると液体えきたい最終さいしゅうてきにはすべ蒸発じょうはつしてしまう。沸点ふってんたっすると液体えきたいはさらに急速きゅうそく蒸発じょうはつするようになる。沸点ふってんたっした液体えきたい沸騰ふっとうするのが普通ふつうだが、条件じょうけんによっては過熱かねつ状態じょうたいになる。

凝固ぎょうこてん以下いか温度おんどでは、液体えきたい凝固ぎょうこ固体こたいとなる。蒸発じょうはつ凝縮ぎょうしゅく場合ばあいとはことなり、つねあつでは平衡へいこう状態じょうたいにはならない。冷却れいきゃくがおきないかぎり、液体えきたい最終さいしゅうてきには完全かんぜん固体こたいとなる。ただしつねあつでない場合ばあいかならずしもそうではなく、たとえばみずこおり密閉みっぺいされた圧力あつりょく容器ようきれると、かたしょうえきしょう混在こんざいした平衡へいこう状態じょうたいとなることもある。

構造こうぞう

編集へんしゅう
 
古典こてんてきたん原子げんし分子ぶんし液体えきたい構造こうぞう原子げんし多数たすう原子げんしかこまれているが、原子げんしあいだ距離きょり秩序ちつじょ存在そんざいしない

液体えきたいでは、原子げんし結晶けっしょう格子こうし形成けいせいしておらず、いかなる長距離ちょうきょり秩序ちつじょ存在そんざいしない。そのためXせん回折かいせつ中性子ちゅうせいし回折かいせつブラッグピークあらわれない。通常つうじょう条件下じょうけんかでは回折かいせつパターンはてん対称たいしょうになるが、これは液体えきたいひとしかたせいしめしている。中心ちゅうしんからみち方向ほうこうてみると、回折かいせつ強度きょうどなめらかに振動しんどうしている。これはプローブ(光子こうし中性子ちゅうせいし)の波長はちょう λらむだブラッグ角度かくど θしーたあたえられる波数はすう q = (4πぱい/λらむだ)sin θしーた関数かんすうである静的せいてき構造こうぞう因子いんし S(q) で説明せつめいされる。S(q) の振動しんどう液体えきたい近傍きんぼう原子げんしあいだ相関そうかん関係かんけいあらわしている。

それらの相関そうかん関係かんけいのより直観ちょっかんてき指標しひょうとしてどうみち分布ぶんぷ関数かんすう g(r) があり、これは基本きほんてきには S(q) のフーリエ変換へんかんである。これはある時点じてん液体えきたいないたい相関そうかん空間くうかんてき平均へいきんあらわしている。g(r) はある中心ちゅうしんてんから距離きょり r までのたま体積たいせきないにある粒子りゅうしすう平均へいきんから計算けいさんによって決定けっていされる。あたえられた半径はんけいにおける原子げんし平均へいきん密度みつどつぎしきあらわされる。

 

ここで、n(r) は距離きょり r におけるはば Δでるたr存在そんざいする原子げんし平均へいきん個数こすうρろー平均へいきん原子げんし密度みつどである[11]

g(r) は、回折かいせつ実験じっけんとコンピュータシミュレーションの比較ひかく手段しゅだんとなっている。原子げんしあいだペアポテンシャル関数かんすうわせて使つかい、乱雑らんざつけい内部ないぶエネルギー、ギブスの自由じゆうエネルギー、エントロピー、エンタルピーといったマクロなねつ力学りきがくてきパラメータを計算けいさんすることもできる。

 
レナード-ジョーンズのモデル流体りゅうたいどうみち分布ぶんぷ関数かんすう

gr対応たいおうしめした典型てんけいてきなグラフにはつぎのような重要じゅうよう特徴とくちょうがある。

  1. 距離きょりみじか部分ぶぶん(r がちいさい)では、g(r) = 0 である。つまり原子げんし自体じたいおおきさがあるため、ある程度ていど以上いじょう原子げんし同士どうしちかづくことができないことをしめしている。
  2. ピークがいくつかあらわれるが、距離きょりはなれるとピークもちいさくなっていく。このピークは原子げんしたがいに近接きんせつする原子げんしかこまれていることをしめす。距離きょりはなれると1に漸近ぜんきんしていくが、これはその液体えきたい平均へいきん密度みつど対応たいおうしている。
  3. 距離きょりはなれるにしたがってピークが徐々じょじょちいさくなるのは、中心ちゅうしん粒子りゅうしから秩序ちつじょ減少げんしょうしめしている。これは、液体えきたいやガラスにられる「短距離たんきょり秩序ちつじょ」をあらわしている。

単純たんじゅん液体えきたいどうみち分布ぶんぷ実験じっけんてき検証けんしょうはXせん散乱さんらんなどの手法しゅほうもちいる。構造こうぞうてき干渉かんしょう半径はんけい r の範囲はんいないのピークにかぎられる。したがって、Xせん干渉かんしょう条件じょうけんたされたときだけ振幅しんぷく減衰げんすいしたピークがあらわれる。結果けっかとして結晶けっしょうめん対応たいおうしたXせん回折かいせつパターンに明暗めいあんおび周期しゅうきてきはいされた結果けっかられる[12]

力学りきがく

編集へんしゅう

弾性だんせい

編集へんしゅう

一般いっぱん液体えきたい固体こたい基本きほんてきちがいとして、固体こたいせんだん応力おうりょくたいして弾性だんせいてき抵抗ていこうしめすのにたいして、液体えきたいはそうではないというてんげられる。したがって液体えきたい分子ぶんし運動うんどうたてフォノン)に分解ぶんかいでき、横波よこなみ非常ひじょう秩序ちつじょった結晶けっしょうしつ固体こたいでのみあらわれる。すなわち、単純たんじゅん液体えきたいせんだん応力おうりょくというかたちくわえられたちからえることができず、力学りきがくてきにそれに降伏ごうぶく巨視的きょしてきには塑性そせい変形へんけい粘性ねんせいりゅう)をこす。さらにえば、固体こたいせんだん応力おうりょくたいして局所きょくしょてき変形へんけいするだけで全体ぜんたいかたちたもたれるのにたいして、液体えきたいナビエ-ストークス方程式ほうていしきあらわされる粘性ねんせいりゅうとなっておおきく変形へんけい流動りゅうどうする。このてん固体こたい液体えきたい力学りきがくてきちがいとされている[13]

しかし連続れんぞくせいについての観測かんそくによれば、横波よこなみかならずしも固体こたいのみでつたわるわけではなく、液体えきたいでもつたわると結論けつろんけられる。通常つうじょう液体えきたいでの実験じっけんでこの結論けつろん確認かくにんできないのは、現代げんだい音響おんきょうがく光学こうがく技法ぎほうちょう音波おんぱレーザー)でられる振動しんどう周期しゅうきたいして液体えきたいちゅうでの横波よこなみ減衰げんすいきわめて素早すばやきるためである。そのような条件下じょうけんかでは、液体えきたいでの横波よこなみ急激きゅうげき減衰げんすいする。

それらの結論けつろん検証けんしょうには、たん原子げんし分子ぶんし液体えきたいガラス分子ぶんし動力どうりょくがくほうのコンピュータシミュレーションが使つかわれ、みじか波長はちょうでは液体えきたい横波よこなみ伝播でんぱできることが確認かくにんされた。このねば弾性だんせいいは波数はすう増加ぞうかするにつれて液体えきたい剛性ごうせい重要じゅうよう要素ようそになるという事実じじつむすびついている[14][15][16][17][18][19][20]

高周波こうしゅうは横波よこなみたて減衰げんすい機構きこうは、粘性ねんせい液体えきたいじゅう合体がったいやガラスを考慮こうりょしていた[21]。その広範囲こうはんい時間じかんてき空間くうかんてきスケールで観測かんそくされる構造こうぞう緩和かんわスペクトル使つかって粘性ねんせい液体えきたいガラス転移てんい解釈かいしゃくするあらたな成果せいかまれた。動的どうてきこう散乱さんらんほう(または光子こうし相関そうかんほう)を使つかった実験じっけんでは、10−11びょうというみじか時間じかんにおける分子ぶんしうごきを研究けんきゅうできる。これは、周波数しゅうはすう範囲はんいを 109 Hz かそれ以上いじょう拡張かくちょうしたのと等価とうかである[22][23]

したがって、よこ音響おんきょうフォノン横波よこなみ)と硬化こうかあるいはガラス開始かいしには密接みっせつ関係かんけいがあることがわかる。硬化こうか観測かんそくされる波長はちょう増大ぞうだい考慮こうりょすると、その現象げんしょう周波数しゅうはすうへの依存いぞんせいあきらかになる。

液体えきたいねつ運動うんどう弾性だんせいかさわせあらわすという方法ほうほうは Brillouin が最初さいしょ導入どうにゅうした。したがって凝集ぎょうしゅうけい原子げんしうごきは定常波ていじょうはフーリエ級数きゅうすうあらわされ、それらは物理ぶつりてきには様々さまざま方向ほうこう波長はちょう原子げんし振動しんどう密度みつどのゆらぎ)のたて横波よこなみかさわせと解釈かいしゃくできる。音波おんぱ伝播でんぱという意味いみでは、たてすなわち粗密そみつ速度そくど物質ぶっしつ体積たいせき弾性だんせい係数けいすう制限せいげんされる。密度みつどρろー体積たいせき弾性だんせい係数けいすう K平方根へいほうこん、すなわち√(K /ρろー)は、たてフォノンの伝播でんぱ速度そくどひとしい。横波よこなみ場合ばあい密度みつど一定いっていなので、伝播でんぱ速度そくど剛性ごうせいりつによって制限せいげんされる[24]

密度みつど剛性ごうせいりつ G平方根へいほうこんは、よこフォノンの速度そくどひとしい。したがって、波動はどう速度そくどつぎのようになる[よう出典しゅってん]

 
 

ここでρろーは、粒子りゅうし密度みつどまたは体積たいせき逆数ぎゃくすうである。

分子ぶんし振動しんどう

編集へんしゅう

E.N. Andrade は、液体えきたいにおける構造こうぞう変換へんかん拡散かくさん変態へんたい)の機構きこう研究けんきゅうした。かれ固体こたい液体えきたい分子ぶんしあいだりょくきわめてちかいとし、リンデマンの融解ゆうかいのり引用いんようした。それは、単純たんじゅん固体こたいにおける固有こゆう振動しんどう原子げんし振動しんどう周波数しゅうはすう正確せいかくもとめることに成功せいこうしている。リンデマンは原子げんし振動しんどう振幅しんぷく原子げんしあいだ距離きょりのある割合わりあいたっしたときに融解ゆうかいはじまるとした[25][26]

したがって液体えきたい固体こたい基本きほんてきちがいは分子ぶんしあいだりょくおおきさではなく、分子ぶんし振動しんどう振幅しんぷくだということになる。えきしょうでは分子ぶんし振動しんどうきわめておおきく、分子ぶんし同士どうし衝突しょうとつすることもめずらしくない。結果けっかとして、固体こたいでは固定こていされていた「平衡へいこう位置いち」が液体えきたいではゆっくりと変化へんかしていき一定いっていしない。分子ぶんし振動しんどう周波数しゅうはすう液体えきたい固体こたいおなじである。

Frenkel はまた、かた弾性だんせいネットワークにおける原子げんし静的せいてき平衡へいこう位置いちについてねつ運動うんどう力学りきがく考慮こうりょした。結晶けっしょうかたさは、原子げんし不変ふへん平衡へいこう位置いちめているためにねつ運動うんどうしょう振幅しんぷく振動しんどうにしかならないことによる。一方いっぽう液体えきたいでは原子げんし恒久こうきゅうてき平衡へいこう位置いちめることはないため流動りゅうどうせいしょうじる。原子げんしまたは分子ぶんし振動しんどう周期しゅうき適用てきようされた外力がいりょく時間じかんてき尺度しゃくどにくらべておおきいとき、弾性だんせい変形へんけいきる。ぎゃく振動しんどう周期しゅうきちいさい場合ばあい可逆かぎゃく塑性そせい変形へんけいきる[27]

融点ゆうてん付近ふきん単純たんじゅん液体えきたいおよび固体こたい高周波こうしゅうは力学りきがく研究けんきゅうにおいて、振動しんどう周波数しゅうはすうがゼロとなる条件じょうけんを「ねつ力学りきがくてき極限きょくげん」 (υうぷしろん → 0) とぶ。融点ゆうてん付近ふきんでの弾性だんせいこう散乱さんらん研究けんきゅうでは、十分じゅうぶんたか周波数しゅうはすう振動しんどうスペクトルは液体えきたい固体こたい識別しきべつ可能かのう差異さいまったられない。つまり、十分じゅうぶんみじかくかつちいさい範囲はんいでは、融解ゆうかいきても物質ぶっしつ力学りきがくにおいては断続だんぞくてき変化へんかまったきない。周波数しゅうはすうひくいほど、液体えきたい固体こたいいの差異さいおおきくなる[28]

会合かいごう

編集へんしゅう

固体こたいにおける原子げんし/分子ぶんし拡散かくさん(または粒子りゅうし変位へんい)のメカニズムは、液体えきたいにおける粘性ねんせいりゅう凝固ぎょうこ機構きこう密接みっせつ関連かんれんしている。液体えきたいちゅう分子ぶんしあいだの「自由じゆう空間くうかん」を使つかったねばたび説明せつめい[29]常温じょうおんえきしょうとなる分子ぶんし同士どうしの「会合かいごう」がられる液体えきたい説明せつめいするために修正しゅうせいされてきた。様々さまざま分子ぶんしあつまって分子ぶんし会合かいごう形成けいせいするとき、それまで分子ぶんし自由じゆううごまわっていたある範囲はんい空間くうかんなか固体こたいのようなけいかこむ。したがって冷却れいきゃくされると分子ぶんしおおくが「会合かいごう」し、ねばたび[30]

ねばたび有限ゆうげん圧縮あっしゅくりつ液体えきたいでは体積たいせき関数かんすうとみなすこともでき、同様どうよう議論ぎろんねばたびへの圧力あつりょく効果こうか説明せつめいするのにも使つかえる。したがって、圧力あつりょく増加ぞうかともなってねばたび上昇じょうしょうすることが予測よそくされる。さらに体積たいせきねつによって膨張ぼうちょうするが、同時どうじ圧力あつりょく増加ぞうかして体積たいせき一定いっていたもてば、ねばたび一定いっていとなる。

構造こうぞう緩和かんわ

編集へんしゅう

原子げんし平衡へいこう状態じょうたいから平衡へいこう状態じょうたい遷移せんいするのにかかる平均へいきん時間じかん緩和かんわ時間じかんび、マクスウェルの気体きたい分子ぶんし運動うんどうろん最初さいしょ言及げんきゅうされた。もっと単純たんじゅんしたたん原子げんし分子ぶんし液体えきたい場合ばあい構造こうぞう緩和かんわ (structural relaxation) とは、液体えきたい圧力あつりょくがかかってより高密度こうみつどでコンパクトな分子ぶんし配置はいちになる場合ばあい、あるいはぎゃく圧力あつりょくよわまっててい密度みつど分子ぶんし配置はいち変化へんかする場合ばあいといった局所きょくしょ構造こうぞう秩序ちつじょ度合どあいが変化へんかすることをす。相互そうご配向はいこう転位てんいさい配分はいぶんかかわるため、体積たいせき(あるいは圧力あつりょく)が変化へんかはじめてから局所きょくしょ構造こうぞう変化へんかするまで一般いっぱんおくれが存在そんざいする。そういったプロセスには一定いってい賦活ふかつエネルギーが必要ひつようであり、有限ゆうげん速度そくどでしか進行しんこうしない。冷却れいきゃく液体えきたいガラス転移てんいてん付近ふきん可逆かぎゃく塑性そせい変形へんけいによる粘性ねんせい緩和かんわこすのもこれが原因げんいんである[31][32][33]

天体てんたいちゅう液体えきたい

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地球ちきゅう太陽系たいようけいにおいて表面ひょうめん液体えきたいみずたたえた唯一ゆいいつ惑星わくせいであり、これがプレートテクトニクス大気たいきなか二酸化炭素にさんかたんそ濃度のうど調整ちょうせい、そして生命せいめい存在そんざい許容きょようする特徴とくちょうづけをおこなっている[34]。このように、液体えきたいみず惑星わくせい表面ひょうめん存在そんざい可能かのう恒星こうせいからの距離きょり領域りょういきハビタブルゾーン[35]

火星かせい北半球きたはんきゅうにかつて液体えきたいみず大量たいりょう存在そんざいしたかか、そしてどのような理由りゆう現在げんざい姿すがたになったのは議論ぎろんかれるところである。マーズ・エクスプロレーション・ローバーによる探査たんさつかった扇状地せんじょうちじょう地形ちけいなどから、火星かせいにはすくなくとも地殻ちかくうえひろみずまった箇所かしょが1つは存在そんざいすることをめたが、この規模きぼについてはいまかっていない[36]金星かなぼし表面ひょうめんからは河川かせんあとのようなチャネル地形ちけい発見はっけんされているが、これはねばたびひく液体えきたい溶岩ようがんりゅうながれたあとである[37]木星もくせい中心ちゅうしんにある岩石がんせきしつ中心ちゅうしんにはまわりに広大こうだい液体えきたい大洋たいようがある可能かのうせいを、ハーバード大学だいがく教授きょうじゅカール・セーガン示唆しさした。その体積たいせき地球ちきゅううみの620ばい試算しさんした[38]

マントル分離ぶんりしている充分じゅうぶんりょうみずメタンなどの液体えきたいは、衛星えいせいであるタイタンエウロパカリストガニメデひとしにも地下ちか存在そんざいするとかんがえられる[39]同様どうように、イオにはマグマうみがあるとかんがえられる。液体えきたいみず存在そんざいするにはなっていないが、土星どせい衛星えいせいエンケラドゥスには間欠泉かんけつせんつかっている。そのこおりじょう衛星えいせい太陽系たいようけい外縁がいえん天体てんたい内部ないぶ液体えきたいか、現在げんざい氷結ひょうけつしているが過去かこには液体えきたいであったみずっていた可能かのうせいがある[39]

太陽系たいようけいがい惑星わくせいでは、グリーゼ581cがハビタブルゾーンにあると判明はんめいした。しかしながら、もし温室おんしつ効果こうか過剰かじょうならば、表面ひょうめん液体えきたいみず維持いじする以上いじょう気温きおんにある可能かのうせいてられない。ぎゃくグリーゼ581d温室おんしつ効果こうかによって表面ひょうめん液体えきたいみずちうる温度おんどまでげられている可能かのうせいもある[40]けいがい惑星わくせいオリシスも、その大気たいき水蒸気すいじょうきふくんでいるかが議論ぎろんとなっている。グリーゼ436bは、「高温こうおんこおり」が存在そんざいするとかんがえられている[41]。これらの惑星わくせい液体えきたいみず保持ほじするには高温こうおんぎるが、そこにみず分子ぶんし存在そんざいするとすれば、適当てきとう温度おんど惑星わくせい発見はっけんされる可能かのうせいがある[42]

惑星わくせい内部ないぶにも液体えきたいじょう構造こうぞう存在そんざいする可能かのうせい示唆しさされる。地震じしんによる測定そくていから、地球ちきゅう半径はんけいやく半分はんぶん程度ていどおおきさをかくは、外側そとがわ液体えきたいそとかくつことがかった。これは溶融ようゆうしたてつニッケル硫黄いおうざりったこう密度みつど流体りゅうたいであり、地磁気ちじき発生はっせいさせる原動力げんどうりょくダイナモ効果こうか)となっている[43]おな地球ちきゅうがた惑星わくせいなかでは、水星すいせいからも磁場じば観測かんそくされており、これはぎゃく水星すいせい内部ないぶにも液体えきたいかく存在そんざいする可能かのうせい指摘してきされている[44]木星もくせいがた惑星わくせい惑星わくせい内部ないぶでは、たかあつりょくによって金属きんぞく水素すいそ液体えきたいじょうになっているとかんがえられる[45]天王星てんのうせいがた惑星わくせい内部ないぶにアンモニアやメタンが高温こうおんこうあつ環境かんきょう凝縮ぎょうしゅく液体えきたいとなっており、これらの対流たいりゅう惑星わくせい磁場じば発生はっせいさせるもととなっている[46]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ アイザック・アシモフ しる小尾こび信彌しんや山高やまたかあきら やくだい一部いちぶ 生物せいぶつがく 4.われわれのらないようなやつ」『空想くうそう自然しぜん科学かがく入門にゅうもん』(18さつ)ハヤカワ文庫ぶんこ、1995ねん原著げんちょ1978ねん)、69-87ぺーじISBN 4-15-050021-5  ただしアシモフは、この定義ていぎは「われわれのっている生命せいめい」すなわち地球ちきゅう生命せいめいたい対象たいしょうであるという。どうこうでアシモフはことなる温度おんど圧力あつりょくでの生命せいめいかんする思考しこう実験じっけんおこない、高温こうおんから低温ていおんにわたりフッ珪素けいそ硫黄いおうみずアンモニアメタン水素すいそという物質ぶっしつがそれぞれ生命せいめい活動かつどう環境かんきょうになりうるとうが、それらはかく温度おんどいき液体えきたいであることを前提ぜんていいている。

出典しゅってん

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