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地球 - Wikipedia

地球ちきゅう

太陽系たいようけいだいさん惑星わくせい

地球ちきゅう(ちきゅう、えい: The Earth)は太陽系たいようけい惑星わくせいの1つ[5]水星すいせい金星かなぼしいで太陽たいようから3番目ばんめちかいため太陽系たいようけいだい3惑星わくせいわれる。表面ひょうめんみず空気くうきちゅう酸素さんそ大量たいりょうたくわえ、人類じんるいふく多種たしゅ多様たよう生命せいめいたい生存せいぞんすることを特徴とくちょうとする惑星わくせいである[6]

地球ちきゅう 🜨
the Earth
アポロ17号にて撮影された写真『ザ・ブルー・マーブル』
アポロ17ごうにて撮影さつえいされた写真しゃしんザ・ブルー・マーブル
分類ぶんるい 地球ちきゅうがた惑星わくせい
軌道きどう要素ようそ性質せいしつ
もと:2014ねん5がつ23.0にちTT = JD2 456 800.5
平均へいきん公転こうてん半径はんけい 1.49597870700×1011 m[1]
近日きんじつてん距離きょり (q) 1.471×108 km [1]
遠日点えんじつてん距離きょり (Q) 1.521×108 km [1]
はなれしんりつ (e) 0.0167[1]
公転こうてん周期しゅうき (P) 365.24219 太陽年たいようねん[2]
365.25636 にち恒星こうせいねん[2]
365.25964 にちきんてんねん[2]
平均へいきん軌道きどう速度そくど 29.78 km/s[1]
軌道きどう傾斜けいしゃかく (i) 0.002°[1]
近日きんじつてんけい () 102.985°[1]
のぼり交点こうてんけい (Ωおめが) 174.838°[1]
太陽たいよう惑星わくせい
衛星えいせいかず 1(つき[1]
物理ぶつりてき性質せいしつ
赤道あかみちめんでの直径ちょっけい 12 756.274 km[注釈ちゅうしゃく 1]
半径はんけい 6356.752 kmごく半径はんけい[注釈ちゅうしゃく 2]
外周がいしゅう 40075.017 km赤道あかみちしゅうちょう[注釈ちゅうしゃく 2]
表面積ひょうめんせき 5.100656×108 km2[注釈ちゅうしゃく 2]
体積たいせき 1.083207×1012 km3[注釈ちゅうしゃく 2]
質量しつりょう 5.972×1024 kg[1]
太陽たいようとの相対そうたい質量しつりょう 3.0404×10−6[1]
つきとの相対そうたい質量しつりょう 81.3008[1]
平均へいきん密度みつど 5.51×103 kg/m3[1]
脱出だっしゅつ速度そくど 11.18 km/s[1]
自転じてん周期しゅうき 23あいだ56ふん4.0905びょう[2]恒星こうせい
24 あいだ + 1から2ミリびょう程度ていど平均へいきん太陽たいよう (LOD))
アルベド反射はんしゃのう 0.30[1](Bondアルベド)
赤道あかみち傾斜けいしゃかく 23.44°(もと 2014ねん5がつ23.0にちTT[1]
表面ひょうめん温度おんど
最低さいてい 平均へいきん 最高さいこう
184 K 288 K [3] 333 K
年齢ねんれい やく46おくねん[4]
大気たいき性質せいしつ
大気たいきあつ 101.325 kPa
平均へいきん気温きおん 15 ℃ (−70 ℃ – +55 ℃)
窒素ちっそ 78%(体積たいせき[3]
酸素さんそ 21%(体積たいせき[3]
アルゴン 0.93%(体積たいせき[3]
二酸化炭素にさんかたんそ 0.038%(体積たいせき[3]
水蒸気すいじょうき やく1%(測定そくていてん気候きこうにより変動へんどう
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概要がいよう

編集へんしゅう

地球ちきゅうとは人類じんるいんでいる天体てんたい、つまり人類じんるい足元あしもとにある天体てんたいのことである。「」という概念がいねんと「たま」という概念がいねんでそれを表現ひょうげんしている。英語えいごEarth)やラテン語らてんごTellus, Terra)など言語げんごでもおおくは「大地だいち」をあらわかたりてられている。日本語にほんごにおいて、このほしである「地球ちきゅう」という単語たんごは、中国ちゅうごく由来ゆらいである。中国ちゅうごくの「地球ちきゅう」は明朝みょうちょう西にしがく東漸とうぜん中国語ちゅうごくごばんはじめてられ、イタリアじん宣教師せんきょうしマテオ・リッチ(1552ねん - 1610ねん)の『ひつじさる輿こし万国ばんこくぜん』がこの単語たんご使用しようされた最初さいしょ資料しりょうである[7][8]清朝せいちょう後期こうき西洋せいよう近代きんだい科学かがく中国ちゅうごくはいってくると、大地だいち球体きゅうたいせつ中国ちゅうごく人々ひとびとによって次第しだいれられるようになり、「地球ちきゅう」(またはかさ)という単語たんごひろ使つかわれるようになった[9][10][11]当時とうじ新聞しんぶんさるほう創刊そうかんごうには「地球ちきゅうせつ」にかんする文章ぶんしょう掲載けいさいされている[12]日本にっぽんでは、江戸えど時代じだいころにこの漢語かんご輸入ゆにゅうされ、1700年代ねんだいころ西洋紀聞せいようきぶん和漢わかんさんさい図会ずえに、使用しようれいがある。幕末ばくまつから明治めいじには、庶民しょみん使つかうほどまでに定着ていちゃくした[13][14][15]

地球ちきゅう太陽系たいようけい惑星わくせいひとつである[5]。そのかたちは、ほぼ回転かいてん楕円だえんたいで、赤道あかみち半径はんけいは6378kmほどで、ごく半径はんけいは6357km[5]。(より精度せいどたか数字すうじについては後述こうじゅつの「物理ぶつりてき性質せいしつ」のこう参照さんしょうのこと)その運動うんどう着目ちゃくもくすると、365にちきょう太陽たいよう周囲しゅうい一周いっしゅうし、24あいだで1かい 自転じてんしており[5]太陽たいようからの平均へいきん距離きょりは1おく4960まんkm[1]

その内部ないぶおおまかに地殻ちかくマントルかくの3部分ぶぶんからっている。地球ちきゅう全体ぜんたい平均へいきん密度みつどは1cm3たり5.51gである[1]表面ひょうめん大気たいきおおわれている[5]

放射ほうしゃせい元素げんそによる隕石いんせき年代ねんだい測定そくてい[16]アポロ計画けいかくによってかえられたつき岩石がんせき分析ぶんせきから[17]地球ちきゅう誕生たんじょうしてからやく46おくねん経過けいかしていると推定すいていされる[18]

太陽系たいようけい年齢ねんれいもまた隕石いんせき年代ねんだい測定そくてい依拠いきょするので、地球ちきゅう太陽系たいようけい誕生たんじょうとほぼ同時どうじ形成けいせいされたとしてよい。10程度ていど火星かせいサイズの原始げんし惑星わくせい衝突しょうとつ合体がったいによって形成けいせいされたとかんがえられている[19]

太陽系たいようけいない惑星わくせいとしては、太陽たいようから2天文てんもん単位たんいうち位置いち存在そんざいし、岩石がんせきしつ外層がいそうてつ主成分しゅせいぶんとする中心ちゅうしんかくつ「地球ちきゅうがた惑星わくせい」に分類ぶんるいされ[20]太陽系たいようけい地球ちきゅうがた惑星わくせいなかおおきさ、質量しつりょう密度みつどともに最大さいだいのものである。

 
水平すいへいせんえて海面かいめんかくれるふね

組成そせい地表ちひょうめんからのふかさによってことなる。地殻ちかく存在そんざいする元素げんそは、酸素さんそ質量しつりょう49.5%)とケイ素けいそどう25.8%)が主体しゅたいで、以下いかアルミニウムてつカルシウムナトリウムカリウムマグネシウムなどの金属きんぞく元素げんそふくまれる。この元素げんそべつ質量しつりょう百分率ひゃくぶんりつクラークすうとしてまとめられている[21]。ほとんどはケイ酸けいさんしおなど金属きんぞく酸化さんかぶつかたち存在そんざいする[21]

対照たいしょうてきに、中心ちゅうしん部分ぶぶんてつニッケル主体しゅたいである。地表ちひょうめんの71.1%は液体えきたいみずうみ)でおおわれており[22]地表ちひょうから上空じょうくうやく100kmまでの範囲はんいには窒素ちっそ酸素さんそ主成分しゅせいぶんとする大気たいきがある。大気たいき組成そせい高度こうどによって変化へんかする。

地球ちきゅうはほぼ球形きゅうけいであるため、海抜かいばつ0mの地表ちひょうめんったひといち見渡みわたせる範囲はんい水平すいへいせんしょうじる半径はんけい3km〜5kmのえん内側うちがわかぎられる。かりやすい事例じれいとして、遠方えんぽうかって航行こうこうするふねなが直線ちょくせんがたはし水面すいめん送電そうでんよう鉄塔てっとうれつは、水平すいへいせんちかづくと下方かほうしずみ、海面かいめんかくれてしまうことがげられる。また、電離層でんりそう通信つうしん衛星えいせい中継ちゅうけい回線かいせんもちいない無線むせん通信つうしんにも、水平すいへいせんまでの見通みとお距離きょりないでしか通信つうしん出来できないと制約せいやくしょうじる。さらに、緯度いどわると夜間やかんえる天体てんたいちがいが発生はっせいする。地球ちきゅう球体きゅうたいである証拠しょうこ生身なまみ人間にんげんには実感じっかんしにくいため、かつては地球ちきゅう平面へいめんせつしんじられたこともあった。

公転こうてん

編集へんしゅう

えんちか楕円だえんかたち軌道きどうえがいて太陽たいようまわりを1.0000太陽年たいようねんに1かい公転こうてんし、また0.9973平均へいきん太陽たいよう[1]に1かい自転じてんしている。てん北極ほっきょくからて、自転じてん公転こうてんともにはん時計とけいまわりである。

この楕円だえんかたちは10まんねんほどの周期しゅうき変化へんかすることが天文学てんもんがくしゃ研究けんきゅうでわかっている[23]楕円だえん軌道きどうはなれしんりつは0.0167[1]である。

1太陽年たいようねんとは太陽たいよう春分しゅんぶんてんから春分しゅんぶんてんまで一巡ひとめぐりする時間じかん、すなわちぶし一巡いちじゅんするときあいだをいい、365.242 19[2]である。地球ちきゅうとしにより春分しゅんぶんてん移動いどうするため、1太陽年たいようねんは、恒星こうせいうごかないものとしてとき地球ちきゅう太陽たいようまわりを一周いっしゅうする時間じかんとして定義ていぎされる1ねん恒星こうせいねん)よりみじかい。1恒星こうせいねんやく365.256 36にちである[2]

 
ディープ・スペース・クライメイト・オブザーバトリーによって撮影さつえいされた地球ちきゅう自転じてんじくかたむきをしめしている。

地球ちきゅう自転じてんしてもと位置いちもどるのにようする時間じかんを「自転じてん周期しゅうき」といい、2種類しゅるいある。

ひとつは恒星こうせいたいしてのもので、これを恒星こうせいという。正確せいかくには、春分しゅんぶんてん南中なんちゅうしてからつぎ南中なんちゅうするまでの時間じかんをいう。恒星こうせいは、平均へいきんとして23あいだ56ふん4.0905びょうである[24]

もうひとつは、太陽たいようたいしてのもので、これを平均へいきん太陽たいよう(LOD)という。厳密げんみつにはてん赤道せきどううえひとしそく運動うんどうするとした仮想かそう太陽たいよう平均へいきん太陽たいよう)が、南中なんちゅうしてからつぎ南中なんちゅうするまでの時間じかんをいう。日常にちじょう生活せいかつにおいては、平均へいきん太陽たいようほう重要じゅうようであり、時間じかん単位たんい国際こくさい単位たんいけいにおける位置いちづけ)またこよみ単位たんい[注釈ちゅうしゃく 3]である「」はこれにもとづいている。

平均へいきん太陽たいよう(LOD:つまり日常にちじょうにいうところの「1にち」)のながさは、24時間じかんちょうどではなく、24あいだ + 1から2ミリびょう程度ていどである。LODのながさは一定いっていではなく、日々ひび変動へんどうしている(にち#暦日れきじつながさ(LOD:Length of Day))。これにたいして、時間じかん単位たんいとしての正確せいかくに86400びょうである。

1太陽年たいようねんや1恒星こうせいねん表現ひょうげんするのにもちいられる1にちは、太陽系たいようけい天体てんたい位置いち計算けいさんにおける時刻じこく引数ひきすうとして使用しようされる力学りきがく(Dynamical Time)における1にちであるが、1平均へいきん太陽たいようかんがえてもとく問題もんだいはない。

平均へいきん太陽たいようは、6おくねんまえにはやく22あいだ相当そうとうであり、その時点じてんでの1ねんやく400にち相当そうとうであったと推測すいそくされている。また、地球ちきゅう誕生たんじょう直後ちょくごの1ねんは2000にち相当そうとう推測すいそくされている。このようにかつてはやかった自転じてん速度そくど徐々じょじょおそくなっている。これは、つき太陽たいよう引力いんりょくによってこる潮汐ちょうせき作用さよううご海水かいすい自転じてん運動うんどうよりもおそく、摩擦まさつ抵抗ていこうとして作用さようするためである。10おくねんには地球ちきゅう自転じてんは31あいだになると試算しさんされている[25]。ただし、短期たんきてき(50ねん - 100ねん程度ていどという意味いみ)にはかならずしもながくなっているわけではなく、この30年間ねんかんではみじかくなっている。地球ちきゅう自転じてんいちにちながさ(LOD)の詳細しょうさいについては、「地球ちきゅう自転じてん」・うるうびょう参照さんしょうのこと。

赤道せきどうめんかたむ

編集へんしゅう

地球ちきゅう赤道あかみちめん公転こうてんめんたいしてやく2326ふんかたむいている。このかたむきは自転じてんじくかたむきでもある。ぶし変化へんかおも要因よういんとして軌道きどうはなれしんりつ自転じてんじくかたむきがかんがえられるが、地球ちきゅう場合ばあい自転じてんじくかたむきがいている。軌道きどうはなれしんりつが0.0167ということは、太陽たいようもっと接近せっきんしたとき(近日きんじつてん通過つうか)と太陽たいようからもっととおざかったとき(遠日点えんじつてん通過つうか)で、太陽たいようやく3.6ぶん距離きょりちがうことを意味いみしている(0.01天文てんもん単位たんい太陽たいよう直径ちょっけい程度ていどである)。光量ひかりりょうなおすとやく7%の変動へんどうということになるが、これよりも自転じてんじく傾斜けいしゃ原因げんいんとする太陽たいよう高度こうど変化へんかひかり角度かくど)と日照ひでり時間じかんくのである。太陽たいようもっと接近せっきんするのは1がつ4にち前後ぜんごもっとはなれるのは7がつ5にち前後ぜんごである。はなれしんりつ自転じてんじく傾斜けいしゃは、木星もくせいなどの引力いんりょく影響えいきょうによりすうまんねん周期しゅうき変動へんどうしている(ミランコビッチ・サイクル参照さんしょう)。

地球ちきゅう赤道せきどうかたむきは、22 - 24範囲はんいをおよそ4まん1000ねん周期しゅうき変化へんかしている[26]

物理ぶつりてき性質せいしつ

編集へんしゅう

おおきさ・質量しつりょう密度みつど

編集へんしゅう
 
地球ちきゅう中心ちゅうしんから地表ちひょうまでのたかさをしめした地球ちきゅう完全かんぜん球形きゅうけいではなく、赤道あかみち付近ふきんふくれた楕円だえんたいをしている。

地球ちきゅう楕円だえんたい準拠じゅんきょ楕円だえんたい)のおおきさ

編集へんしゅう

地球ちきゅうかたちおおきさは、その使用しよう目的もくてきによってかならずしも一意いちいではない。測量そくりょう地図ちず作成さくせいするときの基準きじゅん(これを測地そくちけいぶ。)としての地球ちきゅうかんがえるとき、回転かいてん楕円だえんたい想定そうていする。この回転かいてん楕円だえんたいとく地球ちきゅう楕円だえんたいという。様々さまざま地球ちきゅう楕円だえんたいのうち、個々ここ測地そくちけい準拠じゅんきょすべき地球ちきゅう楕円だえんたいとく準拠じゅんきょ楕円だえんたいぶ。日本にっぽんだけでなく国際こくさいてきにもっともよく使つかわれている準拠じゅんきょ楕円だえんたいGRS80楕円だえんたいばれているものであり、したがって地球ちきゅうかたちおおきさとしてもっともよく引用いんようされている。

このGRS80定義ていぎによれば、地球ちきゅう赤道あかみち半径はんけい正確せいかく6378137 m扁平へんぺいりつ正確せいかく1/298.257222101回転かいてん楕円だえんたいである。ごく半径はんけいやく 6356752.314 m(GRS80地球ちきゅう楕円だえんたい定義ていぎからの誘導ゆうどう)である。赤道せきどう半径はんけいのほうがごく半径はんけいよりもやく 21384.686 m おおきい。

実測じっそくによるおおきさ

編集へんしゅう

前項ぜんこうは、準拠じゅんきょ楕円だえんたい定義ていぎする場合ばあい地球ちきゅうおおきさである。実際じっさい観測かんそくされる地球ちきゅうおおきさとしては、国際こくさい測地そくちがく協会きょうかいつぎ最良さいりょう推定すいていとして採用さいようしている。

上記じょうきの2つの数値すうちから、

  • ごく半径はんけい = 6356751.9±0.1 m赤道あかみち半径はんけい扁平へんぺいりつからの誘導ゆうどう

このは、GRS80楕円だえんたいくらべて、0.4 m ほどちいさい。

ジオイドのおおきさ

編集へんしゅう

現実げんじつ地球ちきゅう形状けいじょうをもっと詳細しょうさいかんがえるとき、平均へいきんてき海水かいすいめん大陸たいりくにも延長えんちょうした仮想かそうてき形状けいじょうジオイド)を想定そうていする。ジオイドは回転かいてん楕円だえんたいちかいとはいえ、地球ちきゅう内部ないぶ物質ぶっしつ分布ぶんぷ均一きんいつでないため、ずれがしょうじる。測地そくちがくでは、地球ちきゅう楕円だえんたいとジオイドのちがいをジオイドのたかさと表現ひょうげんする。なお、地球ちきゅう表面ひょうめんは、天体てんたいあいだ引力いんりょくとくつきによる潮汐ちょうせきりょくによる弾性だんせい変形へんけいによって、つねすうcmからすうじゅうcmの伸縮しんしゅくがあることに注意ちゅういする必要ひつようがある[28]

質量しつりょう密度みつどなど

編集へんしゅう
 
水星すいせい金星かなぼし地球ちきゅう火星かせい比較ひかく

地球ちきゅう質量しつりょうは5.972×1024 kgである[1]万有引力ばんゆういんりょく定数ていすうこころ重力じゅうりょく定数ていすうから計算けいさんされる。体積たいせき質量しつりょうから平均へいきん密度みつどもとまり、5.51×103 kg/m3 (5.51 g/cm3) である[1]。これはみずの5.5ばい花崗岩かこうがんの2ばいてつの0.7ばい程度ていど相当そうとうする。地球ちきゅう太陽系たいようけいもっと密度みつどたか惑星わくせいである。ぎゃくに、一番いちばん密度みつどひくいのは土星どせいである。水星すいせい金星かなぼし密度みつど地球ちきゅうちかい。

地球ちきゅう構成こうせいする物質ぶっしつ種類しゅるい分布ぶんぷさぐるには、地球ちきゅう内部ないぶでの圧力あつりょく上昇じょうしょうによって圧縮あっしゅくされる程度ていど考慮こうりょして、1気圧きあつ密度みつどなお必要ひつようがある。このような補正ほせいくわえると地球ちきゅう平均へいきん密度みつどやく4100 kg/m3になる。地球ちきゅう以外いがい惑星わくせい内部ないぶ構造こうぞう観測かんそくデータがないのでモデル依存いぞんするが、モデルによる補正ほせい平均へいきん密度みつどちがいはそれほどおおきくない。推定すいていされた補正ほせい平均へいきん密度みつどは、水星すいせいやく5400 kg/m3金星かなぼし地球ちきゅうとほぼおなじでやく4000 kg/m3火星かせいやく3800 kg/m3である。これら補正ほせいされた平均へいきん密度みつどちがいは金属きんぞく含有がんゆうりょうちがいを反映はんえいしている。一見いっけん金属きんぞくりょう太陽たいようからはなれるにしたがって減少げんしょうするようにえるが、その理由りゆうはわかっていない。

地球ちきゅう楕円だえんたい測定そくてい歴史れきし

編集へんしゅう

近代きんだいてき測量そくりょうにより最初さいしょ計算けいさんされた地球ちきゅう楕円だえんたいは、ピエール・ルイ・モーペルテュイが1738ねん公表こうひょうした、北極圏ほっきょくけんうちトルネだににおける子午線しごせんちょう測量そくりょう結果けっかによるもの[29]であり、この測量そくりょう結果けっか別途べっと実施じっしされていたフランスでの測量そくりょう結果けっかとの突合により地球ちきゅうひらた球状きゅうじょうであると結論けつろんづけているが、測量そくりょう誤差ごさ影響えいきょうのため現代げんだいより扁平へんぺいりつおおきく見積みつもられている。現代げんだい相当そうとう程度ていどちか結果けっか初期しょきのものとしては、ジョージ・エベレストによるインド地方ちほう子午線しごせんちょう測量そくりょうによるもので、1830ねん公表こうひょうされた。この地球ちきゅう楕円だえんたい構造こうぞうにより、地球ちきゅう中心ちゅうしんてんからの距離きょりもっとおおきいのはエベレスト山頂さんちょう北緯ほくい28° 標高ひょうこう8,848 m)ではなく南米なんべいチンボラソ山頂さんちょう南緯なんい01° 標高ひょうこう6,267 m)である(アフリカ大陸たいりく赤道せきどう直下ちょっかのキリマンジャロは南緯なんい03° 標高ひょうこう5,895 m)。

構造こうぞう

編集へんしゅう
 
地球ちきゅう 気圏きけん 外気がいきけん 磁気圏じきけん
ねつけん
電離でんりけん
ちゅうあいだけん
成層圏せいそうけん
オゾンそう
対流圏たいりゅうけん 自由じゆう大気たいき
大気たいき境界きょうかいそう
水圏すいけん / 雪氷せっぴょうけん / 土壌どじょうけん / 生物せいぶつけん
けん 岩石がんせきけん 地殻ちかく
いわりゅうけん
メソスフェア
かく そとかく
うちかく
 
地球ちきゅう構造こうぞう

以下いかに、地表ちひょうからの距離きょりおうじた領域りょういき名称めいしょうしめす。境界きょうかい高度こうど深度しんど)にはばがあるのは、位置いちまた時間じかんによって境界きょうかい変化へんかするためである。

地球ちきゅう内部ないぶ構造こうぞう地表ちひょうめんでの観測かんそくるしかない。そのなかもっとすぐれた方法ほうほう地震じしん分析ぶんせきである。地震じしん解析かいせきによると、地球ちきゅう外側そとがわから、岩石がんせきしつ地殻ちかく岩石がんせきしつねば弾性だんせいたいであるマントル、金属きんぞくしつ流体りゅうたいそとかく金属きんぞくしつ固体こたいうちかくというだい構造こうぞうけられる。岩石がんせきしつとはいっても、地殻ちかくとマントルでは化学かがく組成そせいちがう。そとかくうちかく金属きんぞくしつとはいうが、若干じゃっかん化学かがく組成そせいことなると推定すいていされている[30]

上部じょうぶマントルには、地表ちひょうめんからのふかさ100km付近ふきんに、地震じしん低速ていそくになるそうてい速度そくどそうアセノスフェア)がある。このそう部分ぶぶんてき溶融ようゆうしているとかんがえられ、上部じょうぶ相対そうたいてきつめたくかたそうとは物理ぶつりてき区別くべつされる。アセノスフェアのうえにあり、上部じょうぶマントルの一部いちぶ地殻ちかくとからるこのそう岩石がんせきけんリソスフェア)という[31]岩石がんせきけんは10すうまいプレートばれるいたかれている。

プレートには2種類しゅるいある。大陸たいりくふく大陸たいりくプレートと、海洋かいよう地域ちいきのみをふく海洋かいようプレートである。海洋かいようプレートは中央ちゅうおう海嶺かいれい生産せいさんされ、マントル対流たいりゅうはこばれて中央ちゅうおう海嶺かいれいからはなれる。そのあいだにも中央ちゅうおう海嶺かいれいでは次々つぎつぎにプレートが生産せいさんされるので、海洋かいようそこ拡大かくだいする。大陸たいりくプレートは海洋かいようプレートより相対そうたいてきかるいため、海洋かいようプレートが大陸たいりくプレートとぶつかるとその境界きょうかいでマントルちゅうしずみ、日本にっぽん海溝かいこうのようなしずたいつくる。海洋かいようプレートには海溝かいこうともなうものとともなわないものとがあるが、これは海洋かいようそこ拡大かくだい期間きかんちがいによるとかんがえられる。海溝かいこうがあるものは、海洋かいようそこ拡大かくだいはじまってから年月としつきっている。前記ぜんきのように、プレートはマントル対流たいりゅうによってはこばれる。海溝かいこうともな海洋かいようプレートはそうでないものより拡大かくだい速度そくどはやい。これは、マントル対流たいりゅうほかに、しずんだプレートにられる効果こうかくわわるためとされている。

海洋かいようそこ年代ねんだいは、放射ほうしゃせい元素げんそによる年代ねんだい測定そくていによると2おくねん以内いないである。これは海洋かいようプレートがこの程度ていど期間きかんのち地球ちきゅう内部ないぶもぐんでしまうためである。これにたいして、大陸たいりくプレートはだい部分ぶぶん現代げんだいから30おくねんまえまでのあいだ形成けいせいされており、地球ちきゅう歴史れきしつうじて形成けいせい成長せいちょうしてきたものとかんがえられている。とくふるいものは安定あんていりくかたまりともばれ、もっとふる部分ぶぶんやく44おくねんまえ形成けいせいされた。

中心ちゅうしんかく、コアともう。そとかくうちかくかれ、えきしょうそとかく半径はんけいは3480km、かたしょううちかく半径はんけいは1220kmである。そとかくてつとニッケルが主成分しゅせいぶんであると推定すいていされているが、水素すいそ炭素たんそなどのけい元素げんそを10%以上いじょうふくんでいるとしなければ、地震じしん速度そくど密度みつど説明せつめいができない。うちかくは、地球ちきゅう内部ないぶ冷却れいきゃくともない、そとかくてつとニッケルが析出せきしゅつ沈降ちんこうしてできたとされており、現在げんざいでも成長せいちょうつづいているとかんがえられている。ただし、うちかく環境かんきょうである320まん気圧きあつでは金属きんぞくてつはその性質せいしつじょうかたしょうるためともされる[31]地球ちきゅう中心ちゅうしん圧力あつりょくやく400まん気圧きあつ温度おんど物質ぶっしつ組成そせいエネルギー輸送ゆそう過程かてい依存いぞんするため正確せいかくにはわからないが、やく5000K - 8000Kと推定すいていされている。

対流たいりゅう地球ちきゅう自転じてんなどに起因きいんするそとかく金属きんぞく流体りゅうたいうごきによって電流でんりゅうしょうじ、この電流でんりゅうにより磁場じばしょうじるとかんがえられている。これが地球ちきゅう磁場じばである。このように地球ちきゅう力学りきがくてき運動うんどうむすびついた磁場じば発生はっせい維持いじ機構きこうを、ダイナモ機構きこうという[31]

珪酸けいさんしお鉱物こうぶつのマントルはふかやく2900kmまで存在そんざいし、地球ちきゅう体積たいせきの83%をめている[32]。マントル全体ぜんたい化学かがく組成そせいは、かならずしもわかっているわけではない。上部じょうぶマントルは、かんらんがんまたは仮想かそうてき岩石がんせきであるパイロライトからるとするかんがえが主流しゅりゅうであるが、下部かぶマントルについては輝石きせきちか組成そせいであるとするせつもあり、さだまっていない。

マントルはかくによってあたためられ、またみずからの内部ないぶにも熱源ねつげんつ。そのためかたしょうのマントルはゆっくりと対流たいりゅうプルームテクトニクス)をしながらねつ地殻ちかくはこんでいる。地殻ちかくちか位置いちではこのマントル対流たいりゅうこらず、地殻ちかく一体化いったいかするようなふるまいをしておりプレートテクトニクスという水平すいへい運動うんどうこす。マントルのうごきは解明かいめいしきれず不明瞭ふめいりょうてんおおい。ふかはつ地震じしんが700kmよりふかいところではほとんどこらないてんから、対流たいりゅう運動うんどうそう独立どくりつしているせつ提唱ていしょうされている一方いっぽうで、観測かんそく技術ぎじゅつ向上こうじょうともない、従来じゅうらい定説ていせつでは地震じしんこらないとかんがえられてきたふかさ900km付近ふきん[33]でも地震じしんきていることが判明はんめいしたほか、岩石がんせきけんしずみがかく付近ふきんまでこっているとの報告ほうこくもあり、地震じしんがくてきトモグラフィーほうなどにて構造こうぞう推定すいていおこなわれている[31]

地殻ちかくとのさかいには地震じしん速度そくど不連続ふれんぞく変化へんかするそうがあり、モホロビチッチ不連続ふれんぞくめん(モホめん)という。

 
火山かざん噴火ふんか

地殻ちかくとは地球ちきゅう固体こたい表面ひょうめんし、マントルとおなじく珪酸けいさんしお成分せいぶんからる。地殻ちかくねつ伝導でんどうでしか地球ちきゅう内部ないぶねつつたえないため、マントルの対流たいりゅうくらべると効率こうりつわるく、結果けっかてきかくやマントルの冷却れいきゃく遅延ちえんさせている[31]

組成そせい構造こうぞうから大陸たいりく地殻ちかく海洋かいよう地殻ちかく分類ぶんるいされる。表面ひょうめんの55%をめる海洋かいよう地殻ちかく玄武岩げんぶがんしつで、あつさは平均へいきん6km、平均へいきん密度みつどは3.0g/cm3[34]である。固化こか形成けいせいは2おくねん以内いないとなる。たいして大陸たいりく地殻ちかく花崗岩かこうがんしつで、あつさ20–70km(平均へいきん35km)、平均へいきん密度みつど2.8g/cm3以下いか[35]あつかる[31]

地殻ちかく表面ひょうめん構造こうぞうは、プレート運動うんどうによる造山つくりやま運動うんどう火山かざん活動かつどう大気たいきみずによる風化ふうか浸食しんしょく堆積たいせきなどによってまる。

水圏すいけん

編集へんしゅう

地球ちきゅう地殻ちかくじょう存在そんざいするみずは、かわみずうみ氷河ひょうがごくこおりうみなど多様たよう形態けいたいっており、総量そうりょうは13おく8900まんkm3相当そうとうする。そのほとんどは塩水えんすいであるうみで、13おく5000まんkm3たる。海水かいすい平均へいきん温度おんどは3.9℃だが、緯度いどによるおおきいうえに、ぶしそうによっても変化へんかちながらだい規模きぼ流動りゅうどうこす。これは蒸発じょうはつ降水こうすいなどとともにみず循環じゅんかんをもたらす[36]

大気圏たいきけん

編集へんしゅう
 
太平洋たいへいよううえ軌道きどうからられる)の層積雲そうせきうん

地球ちきゅうかこ大気たいき酸素さんそを20.9%ふくみ、これは太陽系たいようけい惑星わくせいにはられない特徴とくちょうである。大気たいきあつ海面かいめんじょうを1気圧きあつ定義ていぎされ、上空じょうくうくほどひくくなる。みず循環じゅんかんにないほとんどの気象きしょう現象げんしょうしょうじる対流圏たいりゅうけんは、上空じょうくうになるにつれ温度おんど大気たいき密度みつど低下ていかする。しかしやく17kmをさかい水蒸気すいじょうき凝結ぎょうけつこす領域りょういきコールドトラップ)にはいり、これより上空じょうくう非常ひじょう乾燥かんそうした成層圏せいそうけんとなる。ここでは上空じょうくうくにつれ気温きおんは-60℃から上昇じょうしょうてんじる。また、みず環境かんきょうのため紫外線しがいせんによって酸素さんそからオゾンがつくられる領域りょういきオゾンそう)が20–50km付近ふきんひろがる。これが太陽たいよう紫外線しがいせん短波たんぱちょう吸収きゅうしゅうし、地表ちひょう生命せいめいまも役目やくめ成層圏せいそうけんあたためる機能きのう[37]。また、成層圏せいそうけんみず拡散かくさんさせないため、地表ちひょうみず宇宙うちゅう空間くうかん拡散かくさんうしなわれることをふせ機能きのう[38]

上空じょうくう90kmの成層圏せいそうけんじょういきからは高度こうどにつれて温度おんどがるちゅうあいだけんはいり、ここからは電離層でんりそうたる。温度おんど低下ていか上空じょうくう90kmでふたた上昇じょうしょうはじめ、この領域りょういきねつけんばれる[38]

磁気圏じきけん

編集へんしゅう
 
太陽たいようふう影響えいきょうける地球ちきゅう磁気圏じきけんのシミュレーション

地球ちきゅう磁場じば平均へいきん3–7/105kTであり、地球ちきゅう外側そとがわまで展開てんかいしている。この磁場じば太陽たいようからけるプラズマふう太陽たいようふう)とぶつかり、干渉かんしょうするめん衝撃波しょうげきはめん磁気圏じきけん境界きょうかいめん)を形成けいせいしながら太陽たいよう方向ほうこうではしつぶされて地球ちきゅう半径はんけいやく10ばいよるがわでは1000ばい程度ていどじた領域りょういき[39]

20世紀せいきになり、地殻ちかく上空じょうくうやく100kmに電波でんぱ反射はんしゃするそう電離層でんりそう)が発見はっけんされ、これが長距離ちょうきょり通信つうしん可能かのうとしたことから磁気圏じきけん研究けんきゅうすすんだ。電離層でんりそう大気たいきイオン電子でんし分離ぶんりしているそうであり、90–300kmの領域りょういきではオーロラ発生はっせいする[22]

地球ちきゅう生命せいめい

編集へんしゅう
 
陸地りくち生産せいさん植物しょくぶつ密度みつど変化へんか茶色ちゃいろひくく、緑色みどりいろたかい)と海面かいめん植物しょくぶつプランクトン (紫色むらさきいろひくく、黄色おうしょくたかい)の変化へんかのアニメーション。
 
地球ちきゅう生命せいめい

地球ちきゅうは21世紀せいき初頭しょとうにおいて、られているなか唯一ゆいいつ生物せいぶつ生命せいめいたい)の確認かくにんされている天体てんたいである。生命せいめい地表ちひょうだけではなく、地下ちか10km程度ていどから上空じょうくう100kmにいたひろ範囲はんい存在そんざいする。大気たいき組成そせい酸素さんそ濃度のうど)は植物しょくぶつによって維持いじされている。 (たとえばみず液体えきたいとして存在そんざいできるような)生命せいめい必須ひっすおもわれる環境かんきょう成立せいりつしている天文学てんもんがくてき領域りょういきハビタブルゾーンぶ。地球ちきゅうは、このハビタブルゾーンのなか存在そんざいしているほしである。

動物どうぶつ植物しょくぶつ微生物びせいぶつといった生物せいぶつ領域りょういき全体ぜんたい生物せいぶつけんぶ。生物せいぶつけん全体ぜんたいひとつの巨大きょだい生命せいめいたいなすガイア理論りろんもある。人類じんるい活動かつどう惑星わくせい地球ちきゅうとく生物せいぶつけんあたえる影響えいきょうおおきく、悲観ひかんてき意見いけんすくなくない。

地球ちきゅう地殻ちかく海洋かいよう大気たいきなどのシステム集合しゅうごうたいとしてとらえ、これらシステム相互そうご物質ぶっしつ循環じゅんかんエネルギー循環じゅんかんによって地球ちきゅうという惑星わくせいとらえるかんがかたもある。このようなとらかたでは、人類じんるい狩猟しゅりょう採集さいしゅう生活せいかつ様式ようしきり、自然しぜんかいいち要素ようそとして存在そんざいしているあいだは、人類じんるい生物せいぶつけんというシステム内部ないぶ要素ようそとしてかんがえておけばよいとする。しかし人類じんるい農耕のうこうなどみずからのために環境かんきょう改変かいへんするようになった時点じてんで、人間にんげんけんというあたらしいシステムが地球ちきゅう誕生たんじょうしたとみなし、しんシステムと既存きそんのシステムとの相互そうご作用さようによって地球ちきゅう表層ひょうそう環境かんきょうさだまるという見方みかたをする[40]。このような見方みかたつと、現在げんざい地球ちきゅうあたらしいシステムが誕生たんじょうし、システム相互そうごあらたな均衡きんこうかって変化へんかしつつある時代じだいはいったということもできるのである。

衛星えいせい

編集へんしゅう
つき
 
半径はんけい 1737.4 km[1]
質量しつりょう 7.346 ×1022 kg
軌道きどうちょう半径はんけい 384,399 km[41]
公転こうてん周期しゅうき 27.321 662にち[41]
(27にち7あいだ43ふん11.6びょう

太陽系たいようけい惑星わくせいのほとんどは衛星えいせいともなっている。しかし、地球ちきゅうつき惑星わくせいたいする直径ちょっけい比率ひりつが4ぶんの1きょう質量しつりょうでは81ぶんの1と、後者こうしゃればちいさいようにおもえるが、惑星わくせいかぎればこれにぐものは海王星かいおうせい-トリトンけいの800ぶんの1であり、これをえるものはじゅん惑星わくせいである冥王星めいおうせい-カロンけいの7ぶんの1だけである。つき起源きげんについてはさまざまなせつ提案ていあんされているが、おおくの支持しじあつめているものはジャイアント・インパクトせつである[42]

つき公転こうてん軌道きどう地球ちきゅう半径はんけいやく60ばいであり、毎年まいとしやく3cmずつとおざかっている。地球ちきゅうつきたがいに重力じゅうりょく影響えいきょうあた潮汐ちょうせき作用さようはたらいて変形へんけいし、ちょうじく方向ほうこうける。このため誕生たんじょうからなが期間きかんをかけ、つきつねちょうじく方向ほうこうめん地球ちきゅうけるようになった。しかし地球ちきゅう相対そうたいてきおおきいため変形へんけい時間じかんがかかり、自転じてんによってちょうじく方向ほうこうつき公転こうてん方向ほうこうよりもさきくようになる。すると地球ちきゅう自転じてんかく運動うんどうりょうつき公転こうてん輸送ゆそうされ、加速かそくされたつき遠心えんしんりょくとおざかり、たいして地球ちきゅう自転じてんおそくなる。この輸送ゆそう地球ちきゅう自転じてんつき公転こうてん一致いっちするまでつづき、やく100おくねんにはつき軌道きどう地球ちきゅう半径はんけいやく85ばいになったところでまるとかんがえられ、地球ちきゅうつきつねおなめんうようになるといわれている[43]

惑星わくせいたいしておおきな衛星えいせい存在そんざいすることは、地球ちきゅう自転じてんじく安定あんていさせる。潮汐ちょうせきりょくむすびついた地球ちきゅうつきひとつのかく運動うんどうけいである。すると、地球ちきゅうつき軌道きどうまでをふくめたおおきな独楽こまあつかえ、回転かいてんじく非常ひじょう安定あんていしたものになる。自転じてんじく変動へんどうは、地球ちきゅうでは3ほどのゆれにおさまるが、金星きんぼし火星かせいではすうじゅう変動へんどうこるとかんがえられる。自転じてんじく変動へんどうおおきさにつれて惑星わくせい気候きこうへの影響えいきょうおおきくなるため、地球ちきゅうのようにおおきな衛星えいせいつことが惑星わくせい環境かんきょうおだやかにするはたらきをち、生命せいめい進化しんか可能かのうとする必要ひつよう条件じょうけんひとつとする意見いけんもある[44]

地球ちきゅう恒常こうじょうてき自然しぜん衛星えいせいつきのみである。しかし、地球ちきゅうちかくに接近せっきんした地球ちきゅう近傍きんぼう小惑星しょうわくせい捕獲ほかくし、一時いちじてき衛星えいせいとする場合ばあいがあり、そのような小惑星しょうわくせい常時じょうじ50ほどあるとするシミュレーションもある[45]実際じっさい観測かんそくれいは、2006ねん9がつから2007ねん6がつまでのあいだ地球ちきゅうを3かい周回しゅうかいした、直径ちょっけい3mから6mの2006 RH120がある[46]

地球ちきゅうそう面積めんせき510.066×106 km2で、そのうちうみが362.822×106 km2地球ちきゅう表面ひょうめんの71.1%)、陸地りくちが147.244×106 km2どう28.9%)である[47]

陸地りくち地球ちきゅう表面ひょうめん全体ぜんたい均等きんとうにではなく北半球きたはんきゅうかたよって分布ぶんぷしており、陸地りくちおおがわりく半球はんきゅう(りくはんきゅう)、うみおおがわみず半球はんきゅう(すいはんきゅう)とぶ。陸地りくちには面積めんせきおおきい大陸たいりくちいさいしまがある。海洋かいよう深度しんど分布ぶんぷにはっきりしたかたよりがあり、深度しんど4000 - 5000mにぜん海洋かいようの31.7%[22]面積めんせきめる海洋かいようそこという構造こうぞうがある。1000m単位たんい深度しんどごとの分布ぶんぷ面積めんせき区分くぶんすると、深度しんど3000mから6000mにいたる部分ぶぶんぜん海洋かいよう面積めんせきの73.8%[22]める。

地球ちきゅう内部ないぶ地熱じねつち、やく44.2ちょうワットねつ宇宙うちゅう空間くうかん放出ほうしゅつしている。この熱源ねつげんは2つがかんがえられる。1つは内部ないぶ存在そんざいする放射ほうしゃせい元素げんそはな崩壊ほうかいねつであり、おもウラントリウムカリウムである。もう1つはけた地球ちきゅう内部ないぶおもいものがしずんでゆくさいしょうじる位置いちエネルギーである。東北大学とうほくだいがくニュートリノ科学かがく研究けんきゅうセンターのチームは放射ほうしゃせい元素げんそ影響えいきょう測定そくていした。地殻ちかく存在そんざいするウランとトリウムがしょうじる崩壊ほうかいねつは7ちょうワット、地球ちきゅう全体ぜんたいでカリウムがしょうじる崩壊ほうかいねつは4ちょうワットと計算けいさんされている。また地球ちきゅうかく放射ほうしゃせい元素げんそはほとんどいとかんがえられているため、マントルちゅうのウランとトリウム崩壊ほうかいねつわかれば全体ぜんたい推計すいけいできる。東北大学とうほくだいがく元素げんそ崩壊ほうかいさいしょうじるはんニュートリノ観測かんそく装置そうちカムランド測定そくていし、地殻ちかく発生はっせいのものをのぞいた個数こすうからマントルでの崩壊ほうかい熱量ねつりょうを10ちょうワットと試算しさんした。この結果けっかから、放射ほうしゃせい元素げんそ崩壊ほうかいがほぼ半分はんぶんの21ちょうワット、のこりの半分はんぶん位置いちエネルギーによるものとの結論けつろん[48]

形成けいせい

編集へんしゅう
 
初期しょき地球ちきゅう想像そうぞう

地球ちきゅう形成けいせいは、イマヌエル・カント(『天界てんかい一般いっぱんてき自然しぜん理論りろん』)やピエール=シモン・ラプラス(『宇宙うちゅう体系たいけい解説かいせつ』)の星雲せいうんせつ[49]皮切かわきりに太陽系たいようけい形成けいせいせつ一環いっかんとしてさまざまなかんがえが提示ていじされている。現在げんざいもっと有力ゆうりょくせつは、原始げんし惑星わくせいけい円盤えんばんでガスや宇宙塵うちゅうじん膠着こうちゃくしてほろ惑星わくせい形成けいせいされ、さらにこれらが衝突しょうとつかえしながら成長せいちょう原始げんし惑星わくせい惑星わくせい形成けいせいされたというモデルである[50]誕生たんじょう直後ちょくご地球ちきゅう衝突しょうとつエネルギーであたためられ、溶岩ようがんいちめんひろがる状態じょうたい、いわゆる「たま地球ちきゅう状態じょうたいだったとかんがえられている[51][42]

地球ちきゅう構成こうせい物質ぶっしつなどから、複数ふくすうの「けん」にけられる。誕生たんじょうには混在こんざいしていたこれらが段階だんかいてきかれ、地球ちきゅうシステムが確立かくりつした。最初さいしょに、衝突しょうとつするほろ惑星わくせいからだつガスがこり、原始げんし大気たいき形成けいせいされた。これは地球ちきゅう直径ちょっけい現在げんざいの1/5程度ていど時点じてんはじまったとかんがえられる。そのおも成分せいぶん水蒸気すいじょうき一酸化いっさんか炭素たんそである[42][52]

衝突しょうとつエネルギーの宇宙うちゅう放出ほうしゅつつづき、45おくねんまえには地球ちきゅう温度おんどがった。そのため水蒸気すいじょうき凝縮ぎょうしゅくして地上ちじょうそそいでうみ形成けいせいされ、同時どうじ原始げんしてき地殻ちかく分離ぶんりした。太古たいこうみは200℃をえる温度おんどにあり、すうじゅう気圧きあつ大気たいき成分せいぶん窒素ちっそ一酸化いっさんか炭素たんそ、そして二酸化炭素にさんかたんそめた[42][52]

大陸たいりく形成けいせいは40おくねん以上いじょうまえにははじまった。当初とうしょしま程度ていど大陸たいりくだったが、これにより海水かいすい中和ちゅうわされ、大気たいきちゅう二酸化炭素にさんかたんそ海水かいすい吸収きゅうしゅうされはじめた[42]温室おんしつ効果こうかおさえられ、地球ちきゅう液体えきたいみずひろ表面ひょうめんおお惑星わくせいとなった。39おくねんまえごろにはほろ惑星わくせい衝突しょうとつおさまりはじめ、地球ちきゅう環境かんきょう変動へんどうはげしいものではなくなった。コアとマントルの分化ぶんかこった時期じきははっきりしていないが、38おくねんまえ形成けいせいされた地球ちきゅう最古さいこ岩石がんせきまくらじょう溶岩ようがんであり、残留ざんりゅう磁気じき観測かんそくされたことからこのときにはすでうみ地球ちきゅう磁場じば存在そんざいしていた[51]。プレートテクトニクスはすくなくとも27おくねんまえには造山つくりやま活動かつどうおこなうまで稼動かどうしていた[53]

光合成こうごうせい生物せいぶつ大量たいりょう発生はっせいは20おくねんまえごろであり、その活動かつどう大気たいき成分せいぶんちゅう酸素さんそ蓄積ちくせきさせ[42]成層圏せいそうけんにオゾンそうつくられた。これによって生物せいぶつあさうみ陸上りくじょうへの進出しんしゅつ可能かのうとなった[37]おも植物しょくぶつ生命せいめい死後しご炭化たんかして蓄積ちくせきされ、大気たいき成分せいぶんから二酸化炭素にさんかたんそ減少げんしょうさせつつ酸素さんそ比率ひりつ作用さようおよぼし、地球ちきゅう大気たいき組成そせい変化へんかさせた[54]。これ以降いこう地球ちきゅうじょうには生物せいぶつ繁殖はんしょくし、生物せいぶつけん海洋かいようから分化ぶんかして陸上りくじょうにまで進出しんしゅつした。さらに現代げんだいまでには「人間にんげんけん」とえる全体ぜんたい影響えいきょうおよぼす物質ぶっしつけん分化ぶんかしたともえるが、これが安定あんていしたものとえるかかの判断はんだんはついていない[42]

地球ちきゅうシステム

編集へんしゅう

複数ふくすう物質ぶっしつけん分化ぶんかした地球ちきゅうは(「人間にんげんけん」をのぞき)相互そうご作用さようおよぼしながら安定あんていしており、これをあつか学問がくもんを「地球ちきゅうシステムがく」と[42]地球ちきゅうのシステムをうごかす動力どうりょくげんは、地球ちきゅう内部ないぶねつエネルギー(惑星わくせい形成けいせい重力じゅうりょくエネルギーと放射ほうしゃせい元素げんそ崩壊ほうかいによる原子力げんしりょくエネルギー)と太陽たいようからそそひかりエネルギーである。これに、地球ちきゅう自転じてん公転こうてん、および周辺しゅうへん天体てんたいからも影響えいきょうける[55]

地球ちきゅう内部ないぶねつそとかく対流たいりゅうこし、ダイナモ運動うんどうから磁場じばしょうじる。これは地表ちひょうきぬけ宇宙うちゅう空間くうかんひろがり、太陽たいようふうふせぐ。このため地球ちきゅう大気たいき水素すいそなどかる元素げんそ宇宙うちゅう空間くうかんのがれることをふせいでいる[39]一方いっぽうでこのねつはマントル対流たいりゅうこし、これが地殻ちかくのプレート運動うんどう造山つくりやま活動かつどうにつながりうみりく形成けいせいしている[55]。このりくではあめんだ二酸化炭素にさんかたんそ珪素けいそ酸化さんかぶつむすびつき、炭酸たんさんしおとなってながんだ海底かいてい沈殿ちんでんして石灰岩せっかいがんとなる。これはプレート運動うんどう移動いどうし、一部いちぶはマントルない回収かいしゅうされてゆき、火山かざん活動かつどうでふたたび地上ちじょう供給きょうきゅうされるという炭素たんそ循環じゅんかんシステムをつかさどる。この炭酸たんさん循環じゅんかんはある程度ていどひろさをった陸地りくち、すなわち大陸たいりく必要ひつようになる[52]

ひかりエネルギーが直接ちょくせつおよぼす影響えいきょうには、地表ちひょうのさまざまな気候きこう気象きしょう現象げんしょうや、生態せいたいけい基礎きそになる光合成こうごうせい生物せいぶつ生育せいいくかかわるてんげられる。地球ちきゅうそそ太陽たいよう放射ほうしゃのうち反射はんしゃされる割合わりあいアルベド)は31%になり、吸収きゅうしゅうされる69%のうち大気たいきが20%、地表ちひょうが49%の割合わりあいとなる。地表ちひょうねつ赤外線せきがいせん放射ほうしゃみず潜熱せんねつあらわねつかたち大気たいきわたるが、一方いっぽう大気たいきくも赤外線せきがいせん地表ちひょうあたためる。このようなねつ交換こうかん地表ちひょうおこなわれる一方いっぽう、ほとんどの比率ひりつ大気たいきから、一部いちぶくも地表ちひょうから赤外線せきがいせん放射ほうしゃによってねつ宇宙うちゅうのがれ、全体ぜんたいとしてねつ収支しゅうしはバランスする[56]

この太陽光たいようこう緯度いどによってことなり、また地軸ちじくかたむきからぶしでも変化へんかする。これに地球ちきゅう自転じてん効果こうかコリオリのちから)も影響えいきょうし、偏西風へんせいふう貿易ぼうえきふうなどの大気たいき循環じゅんかん海洋かいよう循環じゅんかんこす[57]

将来しょうらい

編集へんしゅう
 
ひだりから地球ちきゅうグリーゼ581c海王星かいおうせい。グリーゼ581cは地球ちきゅうがた惑星わくせいであるとかんがえられている。

現在げんざい地球ちきゅうは、うみおおわれ自然しぜんゆたかではある。しかし今後こんごすうじゅうおくねんあいだには、巨大きょだい隕石いんせき衝突しょうとつ、あるいは大陸たいりく移動いどうともな火山かざん活動かつどう気候きこう変動へんどうなどによる大量たいりょう絶滅ぜつめつきる可能かのうせいもある。

うえよう急激きゅうげき変動へんどう以外いがいにも、緩慢かんまん変化へんか予想よそうされている。地球ちきゅう火星かせいよりもおおきく重力じゅうりょくおおきかったため、また金星きんぼしよりも太陽たいようから適度てきどとおかったため惑星わくせい形成けいせい大気たいきとくみず散逸さんいつせずのこされたが、長期ちょうきてきには宇宙うちゅう空間くうかんへの大気たいき流出りゅうしゅつ地殻ちかく気象きしょう影響えいきょうおよぼすと見込みこまれる。地球ちきゅう磁場じば太陽たいようふう大気たいき現象げんしょう(スパッタリング)をふせぎ、ねつのバランスがほどよくれているため大気たいきがまとまって加熱かねつ流出りゅうしゅつする現象げんしょう(ハイドロダイナミックエスケープ)も現在げんざいではほとんどい。しかしてい気圧きあつでは分子ぶんし単位たんい運動うんどうによって水素すいそ脱出だっしゅつ速度そくどえる現象げんしょう(ジーンズエスケープ)や、荷電かでん粒子りゅうし磁場じば沿って脱出だっしゅつする現象げんしょうなどがある。現在げんざい地球ちきゅうからは1びょうたり水素すいそは3kg、ヘリウムは50gずつ宇宙うちゅう散逸さんいつしている。これがつづき、やく30おくねん学者がくしゃによってはやく10おくねん[58]やく20おくねん[59])には地球ちきゅう水分すいぶんはかなり減少げんしょうし、みず循環じゅんかん両極りょうきょくいき限定げんていされるとかんがえられている[60]。ただし、太陽たいようがどうやって膨張ぼうちょう地球ちきゅうがどのような影響えいきょうあたえるのか正確せいかく予測よそくするのは困難こんなんとされることもある[61]

研究けんきゅう

編集へんしゅう

球体きゅうたいせつ平面へいめんせつ

編集へんしゅう

太古たいこ人類じんるい認識にんしきする世界せかいみずからが体験たいけんする環境かんきょうかぎられ、いとぐち事物じぶつ根源こんげん神話しんわにある数々かずかず創世そうせい物語ものがたり根拠こんきょはせいぜい身近みぢか現象げんしょうからの類推るいすいかぎられていた[62]人類じんるい大地だいち認識にんしきは、中国ちゅうごく、インド、バビロニアなどほとんどが平面へいめん想定そうていしていた。そのようななか地球ちきゅう球体きゅうたいとらえる特殊とくしゅ概念がいねん成立せいりつさせた歴史れきしのこ最古さいこれい古代こだいギリシアであり、ピュタゴラス嚆矢こうしとしアリストテレス天動説てんどうせつ体系たいけいでの宇宙うちゅうぞうつくげた[63]。さらにローマのクラウディオス・プトレマイオスかく惑星わくせい相互そうご運動うんどう理論りろんし、天文てんもんモデルを構築こうちくした[64]

地球ちきゅう球体きゅうたいという概念がいねんはギリシア哲学てつがく数学すうがく同様どうようキリスト教きりすときょう思想しそう中心ちゅうしんめた中世ちゅうせいのヨーロッパにはつたわらなかったとしばしばわれる[65][66]が、それは近代きんだい以降いこうまれた伝説でんせつであり、実際じっさいには中世ちゅうせいにもつづ地球ちきゅう球体きゅうたいせつ支配しはいてきであった。地球ちきゅう平面へいめんせつ神話しんわ参照さんしょう。キリストきょうてき世界せかいかんである普遍ふへんまとめたアウグスティヌス著作ちょさくかみくに』にて、球体きゅうたい地球ちきゅう前提ぜんていとした対蹠たいしょ人々ひとびと存在そんざいを「根拠こんきょい」(16しょう-9)と否定ひていして地球ちきゅう平面へいめんせつった[67]われるがこれも実際じっさいには『かみくにちゅう地球ちきゅう球体きゅうたいせつ否定ひていする記述きじゅつはない。地球ちきゅう平面へいめんせつ#初期しょきのキリスト教会きょうかい参照さんしょう一方いっぽう、8-9世紀せいきのイスラム世界せかいはギリシア・ローマの知識ちしき習得しゅうとく組織そしきてきつとめ、おおくのギリシア文献ぶんけんをアラビア翻訳ほんやくし、イブン=スィーナーのような後継こうけいしゃんだ[66]地理ちりがく分野ぶんやでもイドリースィーがプトレマイオスの地図ちず改良かいりょうするなど、地球ちきゅう球体きゅうたいせつ補強ほきょう強化きょうかした[63]

全容ぜんよう把握はあく

編集へんしゅう
 
ゲラルドゥス・メルカトルが1569ねん作成さくせいしたメルカトル図法ずほう地図ちず

だい航海こうかい時代じだいむかえたヨーロッパじん東西とうざいかい、1488ねんバルトロメウ・ディアスもちほうまわってインド洋いんどよう内海うちうみでないことをらしめ[68]、1492ねんクリストファー・コロンブスアメリカ大陸あめりかたいりく発見はっけんし、そして1522ねんフェルディナンド・マゼランいちぎょう世界せかい一周いっしゅうげた。こうして16世紀せいきには地表ちひょうのほぼ全域ぜんいきについての知識ちしきそろった[63]

そして1539ねんニコラウス・コペルニクスが『天体てんたい回転かいてんについて』を発表はっぴょうして地動説ちどうせつとなえる[69]と、ヨハネス・ケプラー[70]ガリレオ・ガリレイ[71]理論りろん補完ほかんし、地球ちきゅう宇宙うちゅう中心ちゅうしん太陽たいようゆずわたし、惑星わくせいのひとつと認識にんしきされるようになった。

つぎ疑問ぎもんとなったのは、地球ちきゅうたまかというてんだった。ルネ・デカルトジョヴァンニ・カッシーニ南北なんぼく縦長たてながたまちょうたま)との立場たちばったが、アイザック・ニュートンは、時計とけいパリから赤道あかみち付近ふきんってゆくとおそくなるというジャン・リシェによる報告ほうこくから推測すいそくし、地球ちきゅう南北なんぼく方向ほうこうがややつぶれた楕円だえんだまひらただま)だとかんがえた。この問題もんだいはジョヴァンニの子息しそくジャック・カッシーニ縦長たてなが)とピエール・ルイ・モーペルテュイ横長よこなが)がアカデミー・デ・シアンス舞台ぶたいにした論争ろんそう主題しゅだいとなり、ルイ15せい指示しじ実測じっそくおこなわれることになった。1736ねんから10年間ねんかんをかけた観測かんそくでは、ラップランドトルネだに)の緯度いど1たりの子午線しごせんながペルーよりもやく1kmながいことが判明はんめいし、地球ちきゅう南北なんぼくがわみじかいことがあきらかとなった。論争ろんそうやぶれたジャックだが、のちまごだいまでつづいた子午線しごせん測定そくてい地球ちきゅうしゅうちょうらしめ、トル法とるほう制定せいてい寄与きよした[63]

理解りかい深化しんか

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ヘリウムスペクトル

19世紀せいきにはあたらしい元素げんそ発見はっけん相次あいつぎ、さらにひかりから元素げんそ推定すいていできる分光ぶんこう発明はつめいされた。太陽光たいようこう分光ぶんこうから太陽たいようには未知みち元素げんそヘリウム」がある可能かのうせい示唆しさされていたが、1895ねんウィリアム・ラムゼーがウラン鉱石こうせきからあたらしい元素げんそ発見はっけんし、これがヘリウムであると同定どうていした。この結論けつろんは、アリストテレス以来いらいだい元素げんそエーテルせつほうむり、地球ちきゅう太陽たいようおな物質ぶっしつからつくられているということを証明しょうめいした[72]。20世紀せいき初頭しょとうアルフレート・ヴェーゲナー提唱ていしょうした大陸たいりく移動いどうせつでは、なぜその運動うんどうこるかを説明せつめいできなかった。しかしだい世界せかい大戦たいせん発達はったつした音波おんぱ使用しようする技術ぎじゅつもちいた海底かいてい地形ちけい調査ちょうさつうじて大西洋たいせいよう中央ちゅうおう海嶺かいれい発見はっけんされ、さらにそこから両側りょうがわ海洋かいようそこひろがっていることが判明はんめいした[73]。この発見はっけん皮切かわきりに様々さまざま証拠しょうこあつめられ、重力じゅうりょく計測けいそくによる大陸たいりく地殻ちかく海洋かいよう地殻ちかく存在そんざい地震じしん計測けいそくによるかくとマントルの存在そんざいあきらかとなり[74]、1960年代ねんだいちゅうごろにマントル対流たいりゅう地殻ちかくのさまざまな運動うんどう理論りろんてき構築こうちくされ、プレートテクトニクス概念がいねんまれた[55]。これは1980年代ねんだいごろまでには大枠おおわく出来上できあがり、さらに地震じしんトモグラフィーによるマントル構造こうぞう解析かいせき(マントルトモグラフィー)や対流たいりゅう状況じょうきょうとプレートの関連かんれん解析かいせきプルームテクトニクス)などへ研究けんきゅう段階だんかい発展はってんした[75]

近年きんねん研究けんきゅう

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アポロ8ごうつきから撮影さつえいした『地球ちきゅうだし
 
深海しんかい掘削くっさくせんちきゅう

1957ねんはつ人工じんこう衛星えいせい軌道きどう投入とうにゅう[76]以来いらい地球ちきゅう宇宙うちゅう空間くうかん衛星えいせい軌道きどうじょうから観測かんそくする手法しゅほう発達はったつした。1961ねんソビエト連邦れんぽうユーリイ・ガガーリン宇宙うちゅう飛行ひこう成功せいこうさせ、ぜんたま写真しゃしんは1968ねんアポロ8ごう撮影さつえいしたものが公開こうかいされた。宇宙うちゅうから地球ちきゅう観察かんさつ分析ぶんせきする手法しゅほう多方面たほうめんわたっておこなわれ、大気たいき気象きしょう植生しょくせい海流かいりゅう海水温かいすいおんなどのみず状況じょうきょう、オゾンホールなど地球ちきゅう理解りかい寄与きよしている[76]。プレートの移動いどうしず観測かんそくにはGPS利用りようされている[77]

宇宙うちゅう探査たんさによる太陽系たいようけいほか惑星わくせい探査たんさは、地質ちしつがく中心ちゅうしん地球ちきゅう物理ぶつりがくから比較ひかく惑星わくせいがくそして惑星わくせい物理ぶつりがくへと地球ちきゅう理解りかい手法しゅほう発展はってんさせた。地球ちきゅう地殻ちかくじょう存在そんざいする最古さいこ地質ちしつは38おくねんまえのものまでだったが、つきはじめとする天体てんたい詳細しょうさい分析ぶんせき太陽系たいようけいそして地球ちきゅう起源きげんかんする情報じょうほうあたえた。また、斉一せいいつせつ手段しゅだん地質ちしつがくではられない比較ひかく対象たいしょうをもたらし、地球ちきゅう理解りかい深耕しんこうにも寄与きよした[78]

また、地殻ちかくすす研究けんきゅうすすんだ。モホロビチッチ不連続ふれんぞくめん貫通かんつう資料しりょうようとする活動かつどうは1950年代ねんだいからあり、1975ねんからは国際こくさい深海しんかい掘削くっさく計画けいかくすすめ、2004ねんには統合とうごう国際こくさい深海しんかい掘削くっさく計画けいかく英語えいごばん (IODP) が調印ちょういんされた。ここに日本にっぽんでの建造けんぞうすすんでいた深海しんかい掘削くっさくせんちきゅう」が投入とうにゅうされ、2012ねんのマントル到達とうたつ目標もくひょうにしている[79]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ GRS 80地球ちきゅう楕円だえんたいによる定義ていぎ
  2. ^ a b c d GRS 80地球ちきゅう楕円だえんたいによる誘導ゆうどう数値すうち
  3. ^ 日本にっぽん計量けいりょう法体ほうたいけいでは、「」は時間じかん単位たんいではなく、こよみ単位たんい位置いちづけられている(にち#時間じかん単位たんいとしての)。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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