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微生物 - Wikipedia

微生物びせいぶつ

細菌さいきんふく顕微鏡けんびきょう観察かんさつするような、微視的びしてき生物せいぶつ

微生物びせいぶつ(びせいぶつ、えい: microorganism, or microbe)は、単細胞たんさいぼうまたは細胞さいぼう集団しゅうだんとして存在そんざいする、または比較的ひかくてき複雑ふくざつ細胞さいぼうからなる、微視的びしてき生物せいぶつである[1]

10,000ばい拡大かくだいした大腸菌だいちょうきんEscherichia coliぐんたい低温ていおん電子でんし顕微鏡けんびきょうぞう個々ここ細菌さいきん長円ちょうえんがたをしている。

微生物びせいぶつには、生命せいめいの3つのドメイン領域りょういき)すべてにぞくするほとんどの単細胞たんさいぼう生物せいぶつふくまれるため、きわめて多種たしゅ多様たようである。3つのドメインのうち2つ、細菌さいきん細菌さいきんには微生物びせいぶつしかふくまれていない。だい3のドメインであるかく生物せいぶつには、すべての細胞さいぼう生物せいぶつと、微生物びせいぶつであるおおくの単細胞たんさいぼう原生げんせい生物せいぶつ原生動物げんせいどうぶつふくまれている。原生げんせい生物せいぶつには、動物どうぶつ関係かんけいするものや、緑色みどりいろ植物しょくぶつ関係かんけいするものもある。また、微小びしょう細胞さいぼう生物せいぶつ、すなわち微小びしょう動物どうぶつしょう英語えいごばん一部いちぶ菌類きんるい一部いちぶ藻類そうるい存在そんざいする。

微生物びせいぶつという言葉ことば意味いみは、その多様たようせいたいする理解りかいふかまるにつれ変化へんかかさねている。米国べいこく微生物びせいぶつ学会がっかいは、「微生物びせいぶつは、人間にんげんえないほどちいさい、顕微鏡けんびきょうサイズの生物せいぶつまたは感染かんせんせい粒子りゅうし」とし、生物せいぶつとしてのかく生物せいぶつ植物しょくぶつ動物どうぶつ一部いちぶ菌類きんるい)や原核げんかく生物せいぶつ細菌さいきん細菌さいきん)だけでなく、細胞さいぼう生物せいぶつ英語えいごばんであるウイルスもふくめている[2]英国えいこく微生物びせいぶつ学会がっかい英語えいごばんは、さらに遺伝いでん物質ぶっしつたないタンパク質たんぱくしつであるプリオン微生物びせいぶつくわえている[3]

微生物びせいぶつ生息せいそく環境かんきょうじつ多様たようで、南北なんぼくきょくから赤道あかみち砂漠さばく間欠泉かんけつせん岩石がんせき深海しんかいまで、あらゆる場所ばしょ生息せいそくしている。非常ひじょうあつさむ適応てきおうするものもあれば、こうあつ英語えいごばん適応てきおうするもの、そしてディノコッカス・ラディオデュランスのように放射線ほうしゃせん環境かんきょう適応てきおう英語えいごばんする少数しょうすうもある。微生物びせいぶつはまた、すべての細胞さいぼう生物せいぶつ内部ないぶおよび表面ひょうめんられる微生物びせいぶつくさむら(そう)を構成こうせいしている。34おく5,000まんねんまえオーストラリア岩石がんせきに、かつて微生物びせいぶつ存在そんざいしていた証拠しょうこがあり、これは地球ちきゅうじょう生命せいめい存在そんざいしたことをしめ最古さいこ直接的ちょくせつてき証拠しょうこである[4][5]

微生物びせいぶつは、食品しょくひん発酵はっこうさせたり、汚水おすい処理しょりしたり、燃料ねんりょう酵素こうそやその生理せいり活性かっせい物質ぶっしつ生産せいさんしたりと、さまざまなかたち人間にんげん文化ぶんか英語えいごばん健康けんこう重要じゅうよう役割やくわりたしている。微生物びせいぶつモデル生物せいぶつとして生物せいぶつがく不可欠ふかけつ道具どうぐであり、生物せいぶつ戦争せんそうバイオテロリズム英語えいごばんにも使つかわれてきた。微生物びせいぶつ肥沃ひよく土壌どじょう不可欠ふかけつ構成こうせい要素ようそでもある。人体じんたいでは不可欠ふかけつちょうない細菌さいきんくさむらふくめ、微生物びせいぶつヒト微生物びせいぶつくさむら英語えいごばん構成こうせいしている。おおくの感染かんせんしょう原因げんいんとなる病原びょうげんたい微生物びせいぶつであり、衛生えいせい手段しゅだん対象たいしょうでもある。

微生物びせいぶつmicroorganism)という言葉ことばは、19世紀せいき顕微鏡けんびきょうたすけをりなくてはえない生命せいめいすためにつくられた[6]。micro-(ギリシャ μικρός, mikros, ちいさい から)と organism (ギリシャ ὀργανισμός, organismós, ゆう機体きたい から)の合成ごうせいである。通常つうじょうは1つの単語たんごとして表記ひょうきされるが、とくふる文章ぶんしょうではハイフン区切くぎmicro-organism表記ひょうきされることもある。略式りゃくしき同義語どうぎごである microbe は μικρός (mikrós, ちいさい)と βίος (bíos, 生命せいめい)に由来ゆらいする[7]

発見はっけん

編集へんしゅう

えない微生物びせいぶつ存在そんざいする可能かのうせいは、紀元前きげんぜん6世紀せいきのインドのジャイナきょう経典きょうてん英語えいごばんなど、ふるくからしんじられてきた。微生物びせいぶつ科学かがくてき研究けんきゅうは、1670年代ねんだいアントニ・ファン・レーウェンフックによる顕微鏡けんびきょうでの観察かんさつからはじまった。1850年代ねんだいに、ルイ・パスツールは、微生物びせいぶつ食品しょくひん腐敗ふはい英語えいごばんさせることを発見はっけんし、自然しぜん発生はっせいせつ否定ひていした。1880年代ねんだいに、ロベルト・コッホは、微生物びせいぶつ結核けっかくコレラジフテリア炭疽たんそしょうのような病気びょうき原因げんいんであることを発見はっけんした。

古代こだい先駆せんくしゃ

編集へんしゅう
 
紀元前きげんぜん6世紀せいきに、マハーヴィーラは、微小びしょう生物せいぶつ存在そんざい予言よげんした。
 
アントニ・ファン・レーウェンフックは、はじめて顕微鏡けんびきょう微生物びせいぶつ研究けんきゅうした科学かがくしゃである。
 
ラザロ・スパランツァーニは、煮汁にじる沸騰ふっとうさせると腐敗ふはいしなくなることをしめした。

微細びさい生物せいぶつ存在そんざいする可能かのうせいは、17世紀せいき発見はっけんされるまでなん世紀せいきにもわたって議論ぎろんされてきた。紀元前きげんぜん6世紀せいきに、現在げんざいのインドのジャイナ教徒きょうとは、ニゴダ英語えいごばんばれるちいさな生物せいぶつ存在そんざい予言よげんしていた[8]。このニゴダはれをなしてまれ、植物しょくぶつ動物どうぶつそして人間にんげんからだなどあらゆる場所ばしょ生息せいそくし、ほんの一瞬いっしゅんしかきられないとわれていた[9]。ジャイナきょうだい24だい伝道でんどうしゃマハーヴィーラによると、人間にんげんべ、呼吸こきゅうし、すわり、うごくとき、これらのニゴダをだい規模きぼ破壊はかいするという[8]現代げんだいのジャイナ教徒きょうとおおくは、マハーヴィーラのおしえは現代げんだい科学かがく発見はっけんした微生物びせいぶつ存在そんざい予見よけんしたものだと主張しゅちょうしている[10]

まだ生物せいぶつによって病気びょうき蔓延まんえんする可能かのうせい示唆しさしたもっとふるかんがかたは、紀元前きげんぜん1世紀せいき古代こだいローマ学者がくしゃマルクス・テレンティウス・ウァッロあらわした『農業のうぎょうろんOn Agriculture)』であり、かれは、えない生物せいぶつ微小びしょう動物どうぶつ英語えいごばんanimalcules)とび、沼地ぬまちちかくに農場のうじょうくことをいましめた[11]

… そして、にはえないが、空気くうきちゅう浮遊ふゆうし、くちはなから体内たいない侵入しんにゅうしてじゅうあつし病気びょうきこす、あるしゅ微細びさい生物せいぶつ繁殖はんしょくしているからである。[11]

アヴィセンナは『医学いがく典範てんぱんThe Canon of Medicine)』(1020ねん)のなかで、結核けっかくやその病気びょうき伝染でんせんする可能かのうせい示唆しさした[12][13]

近世きんせい

編集へんしゅう

アクシャムサディン英語えいごばん(トルコの科学かがくしゃ)は、アントニ・ファン・レーウェンフック実験じっけんによって発見はっけんする2世紀せいきほどまえに、著書ちょしょMaddat ul-Hayat生命せいめい素材そざい)』のなか微生物びせいぶつについて言及げんきゅうしている。

人間にんげん病気びょうきひとつずつあらわれるというかんがかた間違まちがっている。病気びょうきひとからひと感染かんせんすることでひろがる。この感染かんせんは、えないほどちいさいがきている種子しゅしかいしてこる。[14][15]

1546としジローラモ・フラカストロは、流行りゅうこうせい疾患しっかん伝染でんせんびょう)は、直接ちょくせつあるいは間接かんせつてき接触せっしょくによって、あるいは接触せっしょくがなくても長距離ちょうきょりにわたって感染かんせん媒介ばいかいする、伝染でんせんせい種子しゅしのような存在そんざいによってこされると提唱ていしょうした[16]

アントニ・ファン・レーウェンフック微生物びせいぶつがくちち一人ひとりとされている。かれは1673ねんに、みずか設計せっけいした簡単かんたん単眼たんがん顕微鏡けんびきょう使用しようして微生物びせいぶつ発見はっけんし、科学かがくてき実験じっけんおこなった最初さいしょ人物じんぶつである[17][18][19][20]。レーウェンフックとどう時代じだいロバート・フックも、また、カビ実体じったい(しじつたい)というかたち微生物びせいぶつ生命せいめい顕微鏡けんびきょう観察かんさつ英語えいごばんした。かれは、1665ねん出版しゅっぱんした著書ちょしょ顕微鏡けんびきょう図譜ずふMicrographia)』で、自身じしん研究けんきゅう図面ずめんし、細胞さいぼうcell)という言葉ことばつくした[21]

19世紀せいき

編集へんしゅう
 
ルイ・パスツールは、スパランツァーニの発見はっけんが、粒子りゅうしとおさないフィルターをとおした空気くうきでも成立せいりつすることをしめした。

ルイ・パスツール(1822-1895)は、粒子りゅうし増殖ぞうしょく培地ばいちまで通過つうかするのをふせぐフィルターきの容器ようきと、フィルターがないわりにちり粒子りゅうし沈降ちんこうして細菌さいきん接触せっしょくしないように湾曲わんきょくしたかんとおして空気くうきれた容器ようきで、煮沸しゃふつした煮汁にじる空気くうきにさらす実験じっけんおこなった。パスツールは、事前じぜん煮汁にじる煮沸しゃふつすることで、実験じっけん開始かいし煮汁にじるない微生物びせいぶつ生存せいぞんしていないようにした。パスツールの実験じっけんでは、煮汁にじるなかではなに増殖ぞうしょくしなかった。すなわち、このような煮汁にじるなか増殖ぞうしょくする生物せいぶつは、煮汁にじるなか自然しぜん発生はっせいしたものではなく、ちり粒子りゅうし付着ふちゃくした胞子ほうしとして外部がいぶからたことを意味いみする。こうして、パスツールは自然しぜん発生はっせいせつ反論はんろんし、病気びょうき病原びょうげんからだせつ支持しじした[22]

 
ロベルト・コッホ微生物びせいぶつ病気びょうきこすことをしめした。

1876ねんロベルト・コッホ(1843-1910)は、微生物びせいぶつ病気びょうきこす可能かのうせいがあることを立証りっしょうした。かれは、炭疽たんそしょう感染かんせんしたうし血液けつえきにはつね大量たいりょう炭疽たんそきんBacillus anthracis)が存在そんざいすることを発見はっけんした。コッホは、感染かんせんした動物どうぶつから少量しょうりょう血液けつえき採取さいしゅし、それを健康けんこう動物どうぶつ注射ちゅうしゃすることで、ある動物どうぶつからべつ動物どうぶつ炭疽たんそきん感染かんせんさせ、その結果けっか健康けんこう動物どうぶつ発病はつびょうすることを発見はっけんした。かれはまた、栄養えいよう煮汁にじるなか細菌さいきん増殖ぞうしょくさせ、それを健康けんこう動物どうぶつ注射ちゅうしゃして発病はつびょうさせることも発見はっけんした。これらの実験じっけんもとづき、かれ微生物びせいぶつ病気びょうき因果いんが関係かんけい立証りっしょうするための指針ししんつくげた。現在げんざいこれは、コッホの原則げんそくとしてられている[23]。この原則げんそくはすべての場合ばあい適用てきようできるわけではないが、科学かがくてき思想しそう発展はってんにおいて歴史れきしてき重要じゅうようであり、今日きょうでも使用しようされている[24]

ミドリムシのように、植物しょくぶつのように光合成こうごうせいをするが、動物どうぶつのように運動うんどうするため、動物どうぶつにも植物しょくぶつにもてはまらない微生物びせいぶつ発見はっけんは、1860年代ねんだいだい3の生物せいぶつかい命名めいめいにつながった。1860ねんジョン・ホッグはこれを原生げんせい生物せいぶつ(Protoctista、プロトクティスタ)とび、1866ねんエルンスト・ヘッケルがこれを原生げんせい生物せいぶつかい(Protista、プロティスタ)と命名めいめいした[25][26][27]

パスツールやコッホの研究けんきゅうは、医学いがく直接ちょくせつ関連かんれんする微生物びせいぶつにのみ焦点しょうてんてたため、微生物びせいぶつ世界せかいしん多様たようせい正確せいかく反映はんえいしていなかった。微生物びせいぶつがくしんひろがりがあきらかになったのは、19世紀せいき後半こうはんマルティヌス・ベイエリンクセルゲイ・ヴィノグラドスキー研究けんきゅう以降いこうのことである[28]。ベイエリンクは、微生物びせいぶつがくに、ウイルス発見はっけんと、集積しゅうせき培養ばいよう技術ぎじゅつ開発かいはつという2つのおおきな貢献こうけんをした[29]タバコモザイクウイルスかんするかれ研究けんきゅうは、ウイルスがく基本きほん原理げんり確立かくりつした。しかし、微生物びせいぶつがくもっと直接的ちょくせつてき影響えいきょうあたえたのは、かれ開発かいはつした濃縮のうしゅく培養ばいようほうであり、生理学せいりがくてきおおきくことなる幅広はばひろ微生物びせいぶつ培養ばいよう可能かのうにするものであった。ヴィノグラドスキーは、化学かがく合成ごうせい無機むき栄養えいよう(chemolithotrophy)の概念がいねん発展はってんさせ、地球ちきゅう化学かがくてきプロセスにおける微生物びせいぶつたす重要じゅうよう役割やくわりあきらかにした最初さいしょ人物じんぶつである[30]かれは、硝化しょうかきん窒素ちっそ固定こていきん両方りょうほうはじめて分離ぶんりし、報告ほうこくになった[28]。フランスけいカナダじん微生物びせいぶつ学者がくしゃフェリックス・デレーユは、バクテリオファージ共同きょうどう発見はっけんし、もっと初期しょき応用おうよう微生物びせいぶつ学者がくしゃ一人ひとりである[31]

分類ぶんるい構造こうぞう

編集へんしゅう

微生物びせいぶつ地球ちきゅううえのほとんどあらゆる場所ばしょ生息せいそくしている。ほとんどの細菌さいきん細菌さいきん微小びしょうであるが、おおくのかく生物せいぶつ同様どうよう微小びしょうであり、そのなかにはほとんどの原生げんせい生物せいぶつ一部いちぶきん、また一部いちぶ微小びしょう動物どうぶつ英語えいごばん植物しょくぶつふくまれる。ウイルス自律じりつてき増殖ぞうしょく能力のうりょくたないことから、細胞さいぼう生物せいぶつ英語えいごばんなして微生物びせいぶつではないとかんがえる研究けんきゅうしゃもいるし、微生物びせいぶつがくのサブ分野ぶんやにウイルスを研究けんきゅうするウイルスがく位置いちづける研究けんきゅうしゃもいる[32][33][34]

 細菌古細菌真核生物アクウィフェクス門テルモトガ門バクテロイデス門プランクトミケス門シアノバクテリア門シュードモナス門スピロヘータ門グラム陽性クロロフレクサス門テルモプロテウス目テルモコックス・セラー (英語版)メタノコックス属 (英語版)メタノバクテリウム属メタノサルキナ属ハロバクテリウム綱エントアメーバ属 (英語版)粘菌類動物類菌類植物類繊毛虫類鞭毛虫類トリコモナス類微胞子虫類ディプロモナス類
1990ねんカール・ウーズ発表はっぴょうしたrRNAデータにもとづく生物せいぶつ系統けいとうじゅは、細菌さいきん(Bacteria)、細菌さいきん(Archaea)、かく生物せいぶつ(Eukaryota)のドメインをしめす。一部いちぶかく生物せいぶつグループをのぞき、すべてが微生物びせいぶつである。

単細胞たんさいぼう微生物びせいぶつは、やく35おくねんまえ地球ちきゅうじょう出現しゅつげんした最初さいしょ生命せいめいたいである[35][36][37]。その進化しんかおそ[38]先カンブリア時代せんかんぶりあじだいやく30おく年間ねんかんは(地球ちきゅうじょう生命せいめい歴史れきしだい部分ぶぶん)、微生物びせいぶつがすべての生物せいぶつであった[39][40]。2おく2,000まんねんまえ琥珀こはく(こはく)から細菌さいきん藻類そうるい菌類きんるい確認かくにんされており、すくなくともさんじょう以降いこうでは、微生物びせいぶつ形態けいたいはほとんどわっていないことがしめされている[41]。しかし、あらたに発見はっけんされたニッケルの生物せいぶつがくてき役割やくわり (en:英語えいごばんとくシベリア・トラップからの火山かざん噴火ふんかによってもたらされた役割やくわりは、ペルム-さんじょう境界きょうかい大量たいりょう絶滅ぜつめつわりにかけて、メタン生成せいせいきん進化しんか加速かそくさせた可能かのうせいがある[42]

微生物びせいぶつ進化しんか速度そくど比較的ひかくてきはや傾向けいこうがある。ほとんどの微生物びせいぶつ急速きゅうそく繁殖はんしょくすることができ、細菌さいきんはまた、おおきくことなるたねあいだであっても、接合せつごう英語えいごばん形質けいしつ転換てんかん形質けいしつ導入どうにゅうによって遺伝子いでんし自由じゆう交換こうかんすることができる[43]。このような遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱは、たか突然変異とつぜんへんいりつやその形質けいしつ転換てんかん手段しゅだんあいまって、微生物びせいぶつが(自然しぜん淘汰とうたによって)急速きゅうそく進化しんかして、あたらしい環境かんきょうのこり、環境かんきょうストレス対応たいおうすることを可能かのうにしている。この急速きゅうそく進化しんかは、抗生こうせい物質ぶっしつたいせいざいたいせい病原菌びょうげんきん(スーパーたいせいきん)の発生はっせいにつながっており、医学いがくにおいて重要じゅうようである[44]

2012ねん原核げんかく生物せいぶつかく生物せいぶつあいだ過渡かとにある可能かのうせいのある微生物びせいぶつが、日本にっぽん科学かがくしゃによって発見はっけんされた。パラカリオン・ミョウジネンシス(Parakaryon myojinensis)は、典型てんけいてき原核げんかく生物せいぶつよりもおおきいが、かく生物せいぶつのようにかく物質ぶっしつまくつつまれており、内部ないぶ共生きょうせいたい存在そんざいする、るいない微生物びせいぶつである。これは、原核げんかく生物せいぶつからかく生物せいぶつへの発展はってん段階だんかいしめす、微生物びせいぶつ最初さいしょのもっともらしい進化しんか形態けいたいであるとかんがえられている[45][46][47]

細菌さいきん

編集へんしゅう

細菌さいきん(archaea)は原核げんかく単細胞たんさいぼう生物せいぶつであり、微生物びせいぶつ学者がくしゃカール・ウーズ提唱ていしょうした3ドメインけい英語えいごばんにおいて、生命せいめい最初さいしょのドメインを形成けいせいしている。原核げんかく生物せいぶつとは、細胞さいぼうかくやそのまく結合けつごうかた細胞さいぼうしょう器官きかんたないものと定義ていぎされる。細菌さいきんは、かつては細菌さいきんおなじグループに分類ぶんるいされていて、この決定的けっていてき特徴とくちょう共有きょうゆうしていた。1990ねん、ウーズは、生物せいぶつ細菌さいきん細菌さいきんかく生物せいぶつける3ドメインけい提唱ていしょう[48]、その結果けっか原核げんかく生物せいぶつのドメインが分割ぶんかつされた。

細菌さいきんは、遺伝いでん学的がくてきにも生化学せいかがくてきにも、細菌さいきんとはことなっている。たとえば、細菌さいきん細胞さいぼうまくは、エステル結合けつごうホスホグリセリドからつくられているが、細菌さいきん細胞さいぼうまくは、エーテル脂質ししつからつくられている[49]細菌さいきん当初とうしょねつすいいずみのような極限きょくげん環境かんきょう (en:英語えいごばん生息せいそくするこう極限きょくげんせい細菌さいきん(extremophiles)とされていたが、その、あらゆる種類しゅるい生息せいそく発見はっけんされている[50]いまようやく科学かがくしゃたちは、細菌さいきん環境かんきょうちゅうでいかに一般いっぱんてきなものであるかを理解りかいはじめている、Thermoproteota以前いぜんCrenarchaeotaクレン細菌さいきん)は、海洋かいようもっと一般いっぱんてき生命せいめいたいであり、水深すいしん150 m以下いか生態せいたいけい支配しはいしている[51][52]。これらの生物せいぶつ土壌どじょうにもよくられ、アンモニア酸化さんか重要じゅうよう役割やくわりたしている[53]

細菌さいきん細菌さいきんわせたドメインは、地球ちきゅうじょうもっと多様たよう豊富ほうふ生物せいぶつぐん構成こうせいし、温度おんどが+140℃ 未満みまんのほぼすべての環境かんきょう生息せいそくしている。それらは、水中すいちゅう土壌どじょう空気くうきちゅう生体せいたいないマイクロバイオームねつすいいずみ、さらには地殻ちかく奥深おくふかくの岩石がんせきにさえ存在そんざいしている[54]原核げんかく生物せいぶつかずやく500みのる、つまり 5×1030推定すいていされ、地球ちきゅうじょう生物せいぶつすう英語えいごばんすくなくとも半分はんぶんめている[55]

原核げんかく生物せいぶつ生物せいぶつ多様たようせい未知数みちすうだが、非常ひじょうおおきい可能かのうせいがある。2016ねん5がつ発表はっぴょうされた推計すいけいによると、既知きち生物せいぶつしゅかず生物せいぶつおおきさを比較ひかくしたスケーリングそくもとづいて、地球ちきゅうじょう生物せいぶつしゅはおそらく1ちょうしゅで、そのほとんどは微生物びせいぶつであろうと推定すいていされている。現在げんざい、その1%のさらに1/1000が報告ほうこくされているにすぎない[56]。あるしゅ細菌さいきん細胞さいぼう集合しゅうごうし、とくDNA損傷そんしょうこすようなストレスせい環境かんきょう条件下じょうけんかでは、直接ちょくせつ接触せっしょくすることで細胞さいぼうから細胞さいぼうへとDNA転移てんいさせる[57][58]

細菌さいきん

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やく10,000ばい拡大かくだいした黄色おうしょくブドウ球菌きゅうきんStaphylococcus aureus)の電子でんし顕微鏡けんびきょうぞう

細菌さいきん(bacteria)は細菌さいきんおなじく原核げんかく生物せいぶつであり、単細胞たんさいぼうで、細胞さいぼうかくまく結合けつごう細胞さいぼうしょう器官きかんたない。細菌さいきんは、チオマルガリータ・ナミビエンシス(Thiomargarita namibiensisなどごくまれ例外れいがいのぞいては微小びしょうである[59]細菌さいきん個々ここ細胞さいぼうとして機能きのうし、繁殖はんしょくするが、しばしば凝集ぎょうしゅうして細胞さいぼうぐんたい形成けいせいすることがある[60]粘液ねんえき細菌さいきんなどの一部いちぶたね複雑ふくざつスウォーム構造こうぞう英語えいごばん凝集ぎょうしゅうし、ライフサイクル生活せいかつたまき)の一部いちぶとして細胞さいぼうグループとして活動かつどうしたり[61]大腸菌だいちょうきんなどの細菌さいきん集落しゅうらくなかでクラスターを形成けいせいすることがある。

細菌さいきんゲノム通常つうじょう環状かんじょう細菌さいきん染色せんしょくたい英語えいごばん、つまりDNAたん一環いっかんであるが、プラスミドばれるちいさなDNA断片だんぺんふくむこともある。これらのプラスミドは、細菌さいきん接合せつごう英語えいごばんによって細胞さいぼうあいだ移動いどうすることができる。細菌さいきんは、細胞さいぼうかこ細胞さいぼうかべち、これが細胞さいぼう強度きょうど剛性ごうせいあたえている。細菌さいきん分裂ぶんれつまたはときには出芽しゅつがによって繁殖はんしょくするが、減数げんすう分裂ぶんれつによる有性ゆうせい生殖せいしょくおこなわない。しかし、おおくの細菌さいきんしゅは、自然しぜん形質けいしつ転換てんかんばれる遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱプロセスによって、個々ここ細胞さいぼうあいだでDNAを移動いどうさせることができる[62]非常ひじょう弾力だんりょくてき胞子ほうし形成けいせいするたねもあるが、細菌さいきんにとってこれは生存せいぞんのための機構きこうであり、繁殖はんしょくのためではない。最適さいてき条件下じょうけんかでは、細菌さいきんきわめてはや増殖ぞうしょくし、そのかずは20ふんごとに倍増ばいぞうすることがある[63]

かく生物せいぶつ

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成体せいたい姿すがた肉眼にくがんることができるほとんどの生物せいぶつかく生物せいぶつ(eukaryotes)であり、ヒトふくまれる。しかしかく生物せいぶつおおくは微生物びせいぶつでもある。細菌さいきん細菌さいきんとはことなり、かく生物せいぶつ細胞さいぼううち細胞さいぼうかくゴルジ装置そうちミトコンドリアなどの細胞さいぼうしょう器官きかんつ。細胞さいぼうかくは、細胞さいぼうのゲノムを構成こうせいするDNA(デオキシリボ核酸かくさん)を収容しゅうようする。DNA自体じたい複雑ふくざつ染色せんしょくたいなか配置はいちされている[64]。ミトコンドリアは、クエン酸くえんさん回路かいろ酸化さんかてきリン酸化さんかこる部位ぶいであるため、代謝たいしゃ不可欠ふかけつである。これは共生きょうせい細菌さいきんから進化しんかしたもので、残存ざんそんゲノムを保持ほじしている[65]細菌さいきん同様どうよう植物しょくぶつ細胞さいぼうにも細胞さいぼうかべがあり、かく生物せいぶつられる細胞さいぼうしょう器官きかんくわえ、みどりたいのような細胞さいぼうしょう器官きかんふくんでいる。みどりたい光合成こうごうせいによってひかりからエネルギーをつくすもので、これも元々もともと共生きょうせい細菌さいきんであった[65]

単細胞たんさいぼうかく生物せいぶつは、そのライフサイクル全体ぜんたいつうじて単一たんいつ細胞さいぼうから構成こうせいされる。たいして、ほとんどの細胞さいぼうかく生物せいぶつは、ライフサイクルの最初さいしょのみ接合せつごうばれる単一たんいつ細胞さいぼうから構成こうせいされるため、この条件じょうけん重要じゅうようである。微生物びせいぶつかく生物せいぶつは、いちばいたいばいたいのどちらかであり、なかには複数ふくすう細胞さいぼうかくつものもある[66]

単細胞たんさいぼうかく生物せいぶつは、通常つうじょうこう条件下じょうけんかではゆういと分裂ぶんれつによって無性むしょう生殖せいしょくおこなう。しかし、栄養えいよう制限せいげんやDNA損傷そんしょう関連かんれんするようなストレスせい条件下じょうけんかでは、減数げんすう分裂ぶんれつかた配偶はいぐう融合ゆうごうsyngamy)によって有性ゆうせい生殖せいしょくおこな傾向けいこうがある[67]

原生げんせい生物せいぶつ

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光合成こうごうせいむち毛虫けむしであるユーグレナ・ムタビリスEuglena mutabilis

かく生物せいぶつのグループのなかで、原生げんせい生物せいぶつ(protists)はもっと一般いっぱんてき単細胞たんさいぼう微細びさい生物せいぶつである。これは非常ひじょう多様たよう生物せいぶつぐんであり、分類ぶんるいするのは容易よういではない[68][69]藻類そうるい一部いちぶたねには細胞さいぼう原生げんせい生物せいぶつふくまれるし、ねば菌類きんるいは、単細胞たんさいぼうがたぐん体型たいけい細胞さいぼうがたの3つの形態けいたいえる独特どくとくのライフサイクルをっている[70]原生げんせい生物せいぶつはごく一部いちぶしか確認かくにんされていないため、そのたねかず不明ふめいである。原生げんせい生物せいぶつ多様たようせいは、海洋かいようねつすい噴出ふんしゅつあな河川かせん堆積たいせきぶつ酸性さんせい河川かせんたかく、これは、おおくのかく微生物びせいぶつ群集ぐんしゅうがまだ発見はっけんされていない可能かのうせいがあることを示唆しさしている[71][72]

菌類きんるい

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きん(fungi)には、パン酵母こうぼSaccharomyces cerevisiae)や分裂ぶんれつ酵母こうぼSchizosaccharomyces pombe)など、いくつかの単細胞たんさいぼうしゅがある。病原びょうげんせい酵母こうぼであるカンジダ・アルビカンスCandida albicans)のような菌類きんるいでは、ある環境かんきょうでは単細胞たんさいぼうで、べつ環境かんきょうでは糸状いとじょう菌糸きんし増殖ぞうしょくするという表現ひょうげんがた転換てんかん英語えいごばんこすことがある[73]

植物しょくぶつ

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緑藻りょくそうるいは、光合成こうごうせいおこなしんかく生物せいぶつおおきなグループであり、おおくの微生物びせいぶつふくまれる。緑藻類りょくそうるいなかには原生げんせい生物せいぶつ分類ぶんるいされるものもあるが、車軸しゃじく藻類そうるいのようにゆうはい植物しょくぶつ陸上りくじょう植物しょくぶつ)に分類ぶんるいされるものもある。藻類そうるい単細胞たんさいぼうとして成長せいちょうすることもあれば、細胞さいぼうながくさりじょうつらなって成長せいちょうすることもある。緑藻類りょくそうるいのつくりは多様たようで、単細胞たんさいぼうせいのものやぐんからだせいむち毛虫けむしふくまれ、しばしば細胞さいぼうごとに2ほんむち(べんもう)をつが、かならずしもそうとはかぎらず、さまざまなぐんからだせい球形きゅうけい糸状いとじょうがたふくまれる。高等こうとう植物しょくぶつもっとちか藻類そうるいであるCharales(シャジクモ)では、細胞さいぼう生物せいぶつ体内たいないでいくつかのことなる組織そしき分化ぶんかする。緑藻類りょくそうるいやく6,000しゅある[74]

生態せいたいがく

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微生物びせいぶつは、北極ほっきょく南極なんきょくのような過酷かこく環境かんきょう砂漠さばく間欠泉かんけつせん岩石がんせきなど、自然しぜんかい存在そんざいするほぼすべての生息せいそく環境かんきょう発見はっけんされている。また、海洋かいよう深海しんかい生息せいそくするすべての海洋かいよう微生物びせいぶつ英語えいごばんふくまれる。微生物びせいぶつなかには極限きょくげん環境かんきょう適応てきおうし、ぐんたい維持いじする種類しゅるいもあり、極限きょくげん環境かんきょう微生物びせいぶつばれている。極限きょくげん環境かんきょう微生物びせいぶつは、地表ちひょうから7キロメートル岩石がんせきからもたんはなされており[75]地表ちひょう生息せいそくする生物せいぶつりょうは、地表ちひょうまたは地表ちひょうじょう生息せいそくする生物せいぶつりょう匹敵ひってきすることが示唆しさされている[54]こう極限きょくげん環境かんきょう微生物びせいぶつ真空しんくうなか長時間ちょうじかん生存せいぞんすることがられており、紫外線しがいせんたいしても非常ひじょうたいせいがあるため、宇宙うちゅう空間くうかんでも生存せいぞんできる可能かのうせいがある[76]おおくの種類しゅるい微生物びせいぶつは、大型おおがた生物せいぶつ密接みっせつ共生きょうせい関係かんけいっており、そのなかには、相互そうご利益りえきをもたらすもの(あい共生きょうせい)もあれば、宿主しゅくしゅ生物せいぶつがいあたえるもの(寄生きせい)もある。微生物びせいぶつ宿主しゅくしゅ病気びょうきこす場合ばあい、それらは病原びょうげんたい(pathogens)としてられ、病原菌びょうげんきん(microbes)とばれることもある。微生物びせいぶつは、分解ぶんかい腐敗ふはい)や窒素ちっそ固定こていになっており、地球ちきゅう生物せいぶつ地球ちきゅう化学かがくてきサイクルにおいて重要じゅうよう役割やくわりたしている[77]

細菌さいきんは、地球ちきゅうじょうのほとんどすべての環境かんきょうニッチ適応てきおうできるような遺伝子いでんし制御せいぎょネットワーク英語えいごばん使用しようしている[78][79]細菌さいきんは、DNA、RNAタンパク質たんぱくしつ代謝たいしゃ産物さんぶつなど、さまざまな種類しゅるい分子ぶんしあいだ相互そうご作用さようネットワークを利用りようして遺伝子いでんし発現はつげん調節ちょうせつしている。細菌さいきんにとって、制御せいぎょネットワークのおも機能きのうは、栄養えいよう状態じょうたい環境かんきょうストレスなどの環境かんきょう変化へんかへの応答おうとう制御せいぎょすることである[80]複雑ふくざつなネットワークの構成こうせいにより、微生物びせいぶつ複数ふくすう環境かんきょう信号しんごう環境かんきょうシグナル)を調整ちょうせいし、統合とうごうすることができる[78]

極限きょくげん環境かんきょう微生物びせいぶつ

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放射線ほうしゃせん抵抗ていこうせい極限きょくげん環境かんきょう微生物びせいぶつであるデイノコッカス・ラディオデュランスDeinococcus radiodurans)のよん分子ぶんし

極限きょくげん環境かんきょう微生物びせいぶつ(extremophiles、こう極限きょくげんせい細菌さいきん)とは通常つうじょう、ほとんどの生命せいめいたいにとって致命ちめいてき極限きょくげん環境かんきょう生存せいぞんし、さらには繁栄はんえいできるよう適応てきおうした微生物びせいぶつである。こうねつきん(thermophile)やちょうこうねつきん(hyperthermophiles)はこう温度おんど増殖ぞうしょくする。こうひやきん(psychrophile)はごく低温ていおん増殖ぞうしょくする。ハロバクテリウム・サリナルム(Halobacterium salinarum細菌さいきん一種いっしゅ)などのこうしおきん(halophile)は、最高さいこう130°C (266°F)[81]最低さいてい-17°C (1°F)[82]温度おんどでも、飽和ほうわ状態じょうたいまでのこうしお濃度のうど環境かんきょう繁殖はんしょくする[83]こうアルカリきん(alkaliphile)は、pH 8.5-11程度ていどアルカリせい条件じょうけん繁殖はんしょくする[84]こう酸性さんせいきん英語えいごばん(acidophile)はpH 2.0以下いか繁殖はんしょくする[85]こうあつせい細菌さいきん英語えいごばん(piezophiles)は、最高さいこうで1,000-2,000気圧きあつという高圧こうあつで、最低さいてい宇宙うちゅう空間くうかん真空しんくうのような0気圧きあつ増殖ぞうしょくする[86]デイノコッカス・ラディオデュランスDeinococcus radiodurans)など、一部いちぶ極限きょくげん環境かんきょう微生物びせいぶつ放射線ほうしゃせん抵抗ていこうせい英語えいごばんがあり[87]、5k Gyまでの放射線ほうしゃせん曝露ばくろえる。極限きょくげん環境かんきょう微生物びせいぶつはさまざまな意味いみ重要じゅうようである。地球ちきゅうじょう水圏すいけん地殻ちかく大気圏たいきけんだい部分ぶぶんにまで地上ちじょう生命せいめいひろげていること、極限きょくげん環境かんきょうたいする特異とくいてき進化しんかてき適応てきおう機構きこうバイオテクノロジー利用りようすることができること、そして極限きょくげん環境かんきょうでの存在そんざいそのものが地球ちきゅうがい生命せいめいたい可能かのうせいしめしていること、などである[88]

植物しょくぶつ土壌どじょう

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土壌どじょう窒素ちっそ循環じゅんかん空中くうちゅう窒素ちっそ固定こてい依存いぞんしている。それはおおくの窒素ちっそ固定こていきん(diazotrophs、ジアゾ栄養えいよう細菌さいきん)によっておこなわれている。そのひとつがマメ植物しょくぶつ根粒こんりゅう存在そんざいする、リゾビウムぞくRhizobium)、メソリゾビウムぞくMesorhizobium)、シノリゾビウムぞくSinorhizobium)、ブラディリゾビウムぞくBradyrhizobium)、およびアゾリゾビウムぞくAzorhizobium)などの共生きょうせい細菌さいきんである[89]

植物しょくぶつは、けん(こんけん)とばれるせま領域りょういき形成けいせいし、おおくの微生物びせいぶつ保持ほじするけんマイクロバイオーム英語えいごばんとしてられている[90]

けんマイクロバイオームふくまれるこれらの微生物びせいぶつは、信号しんごう合図あいずつうじておたがいに、また周囲しゅうい植物しょくぶつ相互そうご作用さようすることができる。たとえば、きんきんは、植物しょくぶつ菌類きんるいとのあいだ化学かがく信号しんごうつうじて、おおくの植物しょくぶつけい情報じょうほう伝達でんたつすることができる。その結果けっか両者りょうしゃあいだあい共生きょうせいうまれる。ただし、これらの信号しんごうは、細菌さいきん捕食ほしょくする土壌どじょう細菌さいきんであるミクソコッカス・キサンサス(Myxococcus xanthusのようなほか微生物びせいぶつによって盗聴とうちょうされる可能かのうせいがある。盗聴とうちょうつまり植物しょくぶつ微生物びせいぶつなどの意図いとしない受信じゅしんしゃによる信号しんごう傍受ぼうじゅは、進化しんかてきだい規模きぼ影響えいきょうをもたらす可能かのうせいがある。たとえば、植物しょくぶつ微生物びせいぶつくみのような発信はっしんしゃ受信じゅしんしゃくみは、盗聴とうちょうしゃのばらつきによって、近隣きんりん個体こたいぐん連絡れんらくする能力のうりょくうしな可能かのうせいがある。局所きょくしょてき盗聴とうちょうしゃ回避かいひしようと適応てきおうするさい信号しんごう発散はっさんこり、その結果けっか植物しょくぶつ微生物びせいぶつ個体こたいぐん情報じょうほう伝達でんたつできなくなって、孤立こりつしてしまう可能かのうせいがある[91]

共生きょうせい

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地衣ちいるいである Pyrenocollema halodytes うち観察かんさつされる光合成こうごうせいあい Hyella caespitosaまるがた)ときん菌糸きんしはん透明とうめいいと

地衣ちいるい(ちいるい)は、巨視的きょしてき菌類きんるい光合成こうごうせい微生物びせいぶつ藻類そうるいまたはあいとの共生きょうせいである[92][93]

微生物びせいぶつは、食品しょくひん生産せいさん汚水おすい処理しょり、バイオ燃料ねんりょう生産せいさん、そしてさまざまな化学かがく物質ぶっしつ酵素こうそ製造せいぞう役立やくだっている。また、研究けんきゅうにおいては、モデル生物せいぶつとして貴重きちょう存在そんざいである。また、微生物びせいぶつ兵器へいきされ、戦争せんそうバイオテロリズム英語えいごばん使用しようされたこともある。微生物びせいぶつは、土壌どじょう肥沃ひよく維持いじし、有機物ゆうきぶつ分解ぶんかいする役割やくわりつうじて、農業のうぎょうにもかせない存在そんざいとなっている。

食品しょくひん生産せいさん

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微生物びせいぶつは、ヨーグルトチーズしこりちちケフィアアイラン発酵はっこうちちなどの食品しょくひん製造せいぞうする発酵はっこう工程こうてい使用しようされる。発酵はっこう培養ばいようぶつ風味ふうみかおりをあたえ、のぞましくない生物せいぶつ抑制よくせいする[94]微生物びせいぶつは、パンふくらませたり、ワインビール糖分とうぶんアルコール変換へんかんするために使用しようされる。微生物びせいぶつは、醸造じょうぞうワイン製造せいぞうベーキング英語えいごばんピクルス、その食品しょくひん製造せいぞう工程こうてい使用しようされる[95]

微生物びせいぶつ工業こうぎょうてき利用りようれい
製品せいひん 微生物びせいぶつ寄与きよ
チーズ 微生物びせいぶつ増殖ぞうしょくはチーズの熟成じゅくせい寄与きよし、特定とくていのチーズの風味ふうみ外観がいかん微生物びせいぶつへの関与かんよおおきい。ラクトバチルス・ブルガリクス(Lactobacillus Bulgaricus)は、乳製品にゅうせいひん製造せいぞう使用しようされる微生物びせいぶつのひとつである。
アルコール飲料いんりょう 酵母こうぼは、砂糖さとう、ブドウ果汁かじゅう、または麦芽ばくが処理しょりした穀物こくもつをアルコールに変換へんかんするために使用しようされる。微生物びせいぶつ使つかわれ、コウジカビはデンプンをとう変換へんかんし、ジャポニカまいから日本酒にほんしゅつくる。
あるしゅ細菌さいきんは、アルコールを酢酸さくさん変換へんかんするために使用しようされる。アセトバクターぞく酢酸さくさんきんは、製造せいぞう使用しようされ、酸味さんみ刺激しげきしゅうあたえる。
クエン酸くえんさん カビの一種いっしゅであるアスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger)は、清涼せいりょう飲料いんりょうやその食品しょくひん一般いっぱんてき成分せいぶんであるクエン酸くえんさん製造せいぞう使用しようされる。
ビタミン 微生物びせいぶつが、C、B2、B12などのビタミンの製造せいぞう使用しようされる。
抗生こうせい物質ぶっしつ ペニシリンアモキシシリンテトラサイクリンエリスロマイシンなどの抗生こうせい物質ぶっしつ製造せいぞう微生物びせいぶつ使用しようされる。

みず処理しょり

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汚水おすい処理しょりじょうは、有機物ゆうきぶつ酸化さんかする微生物びせいぶつおおきく依存いぞんしている。

有機物ゆうきぶつ汚染おせんされたみず浄化じょうかする能力のうりょくは、溶存ようぞん物質ぶっしつ消化しょうかできる微生物びせいぶつ依存いぞんしている。なるそく濾過ろかのような十分じゅうぶん酸素さんそされた濾床では、こう消化しょうか英語えいごばんおこなうことができる[96]メタン生成せいせいきんによる嫌気いやけ消化しょうか英語えいごばんでは、ふく生成せいせいぶつとして有用ゆうようメタンガス生成せいせいされる[97]

微生物びせいぶつは、エタノールを生産せいさんする発酵はっこうそう[98]メタン生産せいさんするバイオガス反応はんのう使用しようされる[99]科学かがくしゃたちは、藻類そうるいから液体えきたい燃料ねんりょう生産せいさんしたり[100]細菌さいきん利用りようして農業のうぎょう廃棄はいきぶつ都市とし廃棄はいきぶつ利用りよう可能かのう燃料ねんりょう変換へんかんしたり[101]、さまざまなかたち研究けんきゅうおこなっている。

化学かがく物質ぶっしつ酵素こうそ

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微生物びせいぶつは、おおくの商業しょうぎょうようおよび工業こうぎょうよう化学かがく物質ぶっしつ酵素こうそ、その生物せいぶつ活性かっせい分子ぶんし生産せいさん利用りようされている。微生物びせいぶつ発酵はっこうによって工業こうぎょうてきだい規模きぼ生産せいさんされる有機ゆうきさんには、アセトバクター・アセチ(Acetobacter aceti)などの酢酸さくさんきんさんせいする酢酸さくさんクロストリジウム・ブチリカムきんClostridium butyricum)がさんせいする酪酸ラクトバシラスLactobacillus)などの乳酸菌にゅうさんきんさんせいする乳酸にゅうさん[102]、カビきんのアスペルギルス・ニゲル(Aspergillus niger)がさんせいするクエン酸くえんさんなどがある[102]微生物びせいぶつは、レンサ球菌きゅうきんStreptococcus由来ゆらいストレプトキナーゼ[103]嚢菌るいきんのトリポクラディウム・インフラタム(Tolypocladium inflatum)のシクロスポリンA[104]酵母こうぼベニコウジカビMonascus purpureus)が生産せいさんするスタチンなどの生理せいり活性かっせい分子ぶんし調製ちょうせいするために使用しようされる[105]

 
実験じっけんしつよう発酵はっこう容器ようき

微生物びせいぶつバイオテクノロジー生化学せいかがく遺伝いでんがく分子生物学ぶんしせいぶつがくにおいて不可欠ふかけつ道具どうぐである。酵母こうぼである出芽しゅつが酵母こうぼSaccharomyces cerevisiae)や分裂ぶんれつ酵母こうぼSchizosaccharomyces pombe)は、急速きゅうそくだい規模きぼ増殖ぞうしょくさせることができ、操作そうさ容易ようい単純たんじゅんかく生物せいぶつであるため、科学かがくにおいて重要じゅうようなモデル生物せいぶつである[106]遺伝いでんがくゲノミクスプロテオミクス分野ぶんやとく価値かちがある[107][108]微生物びせいぶつは、ステロイドの生産せいさん皮膚ひふ疾患しっかん治療ちりょうなどの用途ようと利用りようすることもできる。科学かがくしゃたちはまた、微生物びせいぶつきた燃料ねんりょう電池でんち[109]公害こうがい解決かいけつさくとして利用りようすることもかんがえている[110]

戦争せんそう

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生物せいぶつ戦争せんそう初期しょきれいとして、中世ちゅうせいにおいては、おさむしろせんさいにカタパルトやそのおさむじょう兵器へいき使用しようして、病気びょうき死体したいしろまれた。死体したいちかくにいた人々ひとびと病原びょうげんたいにさらされ、その病原びょうげんたい人々ひとびとひろめる可能かのうせいがあった[111]

現代げんだいでは、1984ねんラジニーシーによるバイオテロ[112]、1993ねんオウム真理教おうむしんりきょうによる東京とうきょうでの炭疽たんそきん放出ほうしゅつなどがあげられる[113]

土壌どじょう

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微生物びせいぶつは、土壌どじょうちゅう栄養素えいようそミネラル植物しょくぶつ利用りようできるように変換へんかんしたり、成長せいちょう促進そくしんするホルモンさんしたり、植物しょくぶつ免疫めんえきけい刺激しげきしたり、ストレス応答おうとう誘発ゆうはつしたり抑制よくせいしたりすることができる。一般いっぱんに、土壌どじょう微生物びせいぶつ多様たようであるほど、植物しょくぶつ病気びょうき減少げんしょうし、収穫しゅうかくりょう増加ぞうかする[114]

ヒトの健康けんこう

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ヒトのちょうない細菌さいきんくさむら

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微生物びせいぶつは、よりおおきなほか生物せいぶつ内部ないぶ共生きょうせい関係かんけい形成けいせいすることができる。たとえば、微生物びせいぶつとの共生きょうせい関係かんけい英語えいごばんは、免疫めんえきけいにおいて重要じゅうよう役割やくわりたしている。ヒト消化しょうかかん (en:英語えいごばんちょうない細菌さいきんくさむら構成こうせいする微生物びせいぶつは、腸管ちょうかん免疫めんえき寄与きよし、葉酸ようさんビオチンなどのビタミン合成ごうせいしたり、なん消化しょうかせい複雑ふくざつ炭水化物たんすいかぶつ発酵はっこうさせることができる[115]健康けんこう役立やくだつとかんがえられている一部いちぶ微生物びせいぶつプロバイオティクスばれ、栄養えいよう補助ほじょ食品しょくひん食品しょくひん添加てんかぶつとして販売はんばいされている[116]

病気びょうき

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ヒト血液けつえきちゅう熱帯ねったいねつマラリア原虫げんちゅうPlasmodium falciparum)の顕微鏡けんびきょう写真しゃしん青色あおいろのとがった形状けいじょう)。これはかく生物せいぶつ寄生虫きせいちゅうで、感染かんせんしょうマラリア病原びょうげんたいである。

微生物びせいぶつおおくの感染かんせんしょう原因げんいん物質ぶっしつ病原びょうげんたい)である。関与かんよする微生物びせいぶつには、ペスト結核けっかく炭疽たんそしょうなどの病気びょうきこす病原びょうげんせい細菌さいきんや、マラリア睡眠すいみんびょう赤痢せきりトキソプラズマしょうなどの病気びょうきこす寄生きせい原虫げんちゅう(protozoan parasites)や、白癬はくせんカンジダしょうヒストプラズマしょうなどの病気びょうきこすしん菌類きんるいふくまれる。しかし、インフルエンザ黄熱病おうねつびょうエイズ(AIDS)などの病気びょうきは、病原びょうげんせいウイルスによってこされるもので、通常つうじょうこれらは生物せいぶつとして分類ぶんるいされないため、厳密げんみつ定義ていぎでは微生物びせいぶつではない。いくつかのメタン生成せいせい細菌さいきん存在そんざいとヒトのしゅうびょうとの関連かんれんせい提案ていあんされているが[117]細菌さいきん病原びょうげんたい明確めいかくれいられていない[118]おおくの微生物びせいぶつ病原びょうげんたいは、感染かんせん宿主しゅくしゅないでの生存せいぞん容易よういにするために、性的せいてきプロセスをおこなうことができるとかんがえられている[119]

衛生えいせい

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衛生えいせいとは、周囲しゅういから微生物びせいぶつ排除はいじょすることにより、感染かんせん食品しょくひん腐敗ふはい英語えいごばんふせぐための一連いちれん実践じっせんである。微生物びせいぶつとく細菌さいきん事実じじつじょうどこにでも存在そんざいするため、実際じっさいには有害ゆうがい微生物びせいぶつ除去じょきょするのではなく、許容きょようレベルまで低減ていげんさせる。食品しょくひん調理ちょうりでは、調理ちょうりほう器具きぐ清潔せいけつさ、みじか保存ほぞん期間きかん低温ていおんなどの保存ほぞん方法ほうほうによって微生物びせいぶつ減少げんしょうする。外科げかよう器具きぐのように完全かんぜん無菌むきん必要ひつよう場合ばあいは、ねつ圧力あつりょく微生物びせいぶつ死滅しめつさせるオートクレーブ使用しようされる[120][121]

参考さんこう項目こうもく

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注釈ちゅうしゃく

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脚注きゃくちゅう

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外部がいぶリンク

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