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デオキシリボ核酸 - Wikipedia

デオキシリボ核酸かくさん

高分子こうぶんし生体せいたい物質ぶっしつ

デオキシリボ核酸かくさん(デオキシリボかくさん、えい: deoxyribonucleic acidDNA[1])は、2ほんポリヌクレオチドくさりたがいにきついてじゅうらせん形成けいせいしているポリマーである。このポリマーは、すべての既知きち生物せいぶつおおくのウイルス発生はっせい機能きのう成長せいちょう、および生殖せいしょくのための遺伝いでんてき命令めいれい伝達でんたつする。DNAはリボ核酸かくさんえい: ribonucleic acid、RNA)とともに核酸かくさん総称そうしょうされる。核酸かくさんタンパク質たんぱくしつ脂質ししつふくあいとうならんで、すべての既知きち生命せいめいたいにとって不可欠ふかけつな4だい生体せいたい高分子こうぶんしのひとつである。

(ひだり) DNAじゅうらせん構造こうぞう (B-DNA)。構造こうぞうない原子げんし元素げんそごとに色分いろわけされている。(みぎ) くみ塩基えんきたい詳細しょうさい構造こうぞう
とうリンさんぬしくさり塩基えんきからなるDNAの構造こうぞう

DNAのほんくさりは、ヌクレオチドばれるより単純たんじゅんたんりょうたい単位たんいから構成こうせいされていることから、ポリヌクレオチドとばれる[2][3]かくヌクレオチドは、4つの窒素ちっそ含有がんゆう核酸かくさん塩基えんきシトシン: C、グアニン: G、アデニン: A、チミン: T)のうちの1つ、デオキシリボースとばれるとう、およびリンさんもと構成こうせいされている。あるヌクレオチドのとうと、つぎのヌクレオチドのリンさん共有きょうゆう結合けつごうホスホジエステル結合けつごうばれる)によってくさりじょう結合けつごうし、とう-リンさん交互こうごかえされるしゅくさり形成けいせいされる。ほんのポリヌクレオチドくさり窒素ちっそ塩基えんきは、塩基えんきたいごうのり(AとT、CとG)にしたがって水素すいそ結合けつごう結合けつごうし、ほんくさりDNAを形成けいせいする。窒素ちっそ塩基えんきは、たんたまきピリミジンじゅうたまきプリンという2つのグループに分類ぶんるいされる。DNAでは、チミンとシトシンがピリミジン、アデニンとグアニンがプリンである。

ほんくさりDNAのりょうくさり同一どういつ生物せいぶつがくてき情報じょうほう保存ほぞんしている。この情報じょうほうは2ほんくさり分離ぶんりするときに複製ふくせいされる。DNAのだい部分ぶぶんヒトでは98%以上いじょう)はノンコーディングであり、これらの部分ぶぶんタンパク質たんぱくしつ配列はいれつのパターンとしては機能きのうしない。DNAの2ほんくさりたがいに反対はんたい方向ほうこうはしっているため、ぎゃく平行へいこうになっている。それぞれのとうには4種類しゅるい核酸かくさん塩基えんき(または塩基えんき)のうちの1つが結合けつごうしている。遺伝いでん情報じょうほうコード符号ふごう)するのは、しゅくさり沿ったこれら4種類しゅるい核酸かくさん塩基えんき配列はいれつである。RNA(リボ核酸かくさんくさりはDNAくさり鋳型いがたとして転写てんしゃばれる過程かていつくられ、そのさいにDNA塩基えんき対応たいおうする塩基えんき交換こうかんされるが、チミン(T)の場合ばあい例外れいがいで、RNAはウラシル(U)と交換こうかんする[4]。これらのRNAくさり翻訳ほんやくばれる過程かていで、遺伝いでん暗号あんごう英語えいごばんもとづいてタンパク質たんぱくしつアミノ酸あみのさん配列はいれつ決定けっていする。

かく細胞さいぼうでは、DNAは染色せんしょくたいばれるなが構造こうぞうたい組織そしきされている。これらの染色せんしょくたいは、通常つうじょう細胞さいぼう分裂ぶんれつまえにDNA複製ふくせい過程かてい複製ふくせいされ、それぞれのむすめ細胞さいぼう完全かんぜん染色せんしょくたい集合しゅうごう提供ていきょうする。かく生物せいぶつ動物どうぶつ植物しょくぶつ菌類きんるい原生げんせい生物せいぶつ)はDNAのだい部分ぶぶんかくDNAとして細胞さいぼうかくうち保存ほぞんし、一部いちぶミトコンドリアDNAとしてミトコンドリアうち、あるいはみどりたいDNA英語えいごばんとしてみどりたいうち保存ほぞんしている[5]対照たいしょうてきに、原核げんかく生物せいぶつ細菌さいきん細菌さいきん)はDNAを細胞さいぼうしつうち環状かんじょう染色せんしょくたい英語えいごばんにのみ保存ほぞんしている。かく生物せいぶつ染色せんしょく体内たいないでは、ヒストンなどのクロマチンタンパク質たんぱくしつがDNAをちいさくまとめて組織そしきしている。これらの緻密ちみつ構造こうぞうは、DNAとタンパク質たんぱくしつとの相互そうご作用さようみちびき、DNAのどの部分ぶぶん転写てんしゃされるかを制御せいぎょするのに役立やくだっている。

特性とくせい 編集へんしゅう

 
DNAの化学かがく構造こうぞう (点線てんせん水素すいそ結合けつごう)。4種類しゅるい塩基えんきと、しゅくさり構成こうせいするリンさんおよびデオキシリボースを色分いろわけした。じゅうらせんのりょう末端まったんには、一方いっぽうくさり露出ろしゅつした5'リンさんが、他方たほうくさり露出ろしゅつした3'ヒドロキシもと (-OH) がある。5'→3'方向ほうこうは、ひだりくさりではしたき、みぎくさりではうえく。

DNAはヌクレオチドばれる反復はんぷく単位たんいからなるながポリマーである[6][7]。DNAの構造こうぞうはそのながさに沿って動的どうてきであり、みつなループをつくったり、形状けいじょうきつくことができる[8]。どの生物せいぶつしゅにおいても、DNAは水素すいそ結合けつごう結合けつごうした2ほんのらせんじょうくさり構成こうせいされている。両方りょうほうくさりとも、おなじくにらせんじょうかれ、ピッチもおなじで34オングストローム (3.4 nm)である。一対いっついくさり半径はんけいは10 Å (1.0 nm)である[9]べつ研究けんきゅうによると、べつ溶液ようえきちゅう測定そくていした場合ばあい、DNAくさりはばは22–26 Å (2.2–2.6 nm)、1ヌクレオチド単位たんいながさは3.3 Å (0.33 nm)であった[10]。ほとんどのDNAの浮力ふりょく密度みつどは1.7 g/cm3である[11]

通常つうじょう、DNAは一本いっぽんくさりとして存在そんざいするのではなく、一対いっついくさりがしっかりと結合けつごうして存在そんざいする[9][12]。この2ほんながくさりたがいにきついてじゅうらせん形成けいせいしている。ヌクレオチドには、DNA分子ぶんししゅくさり一部いちぶくさり構成こうせいする)と核酸かくさん塩基えんき(らせん内部ないぶでもう一方いっぽうのDNAくさり相互そうご作用さようする)の両方りょうほうふくまれている。とう結合けつごうした核酸かくさん塩基えんきヌクレオシドえい: nucleoside)とばれ、これにたいとうと1つ以上いじょうのリンさんもと結合けつごうした塩基えんきヌクレオチドえい: nucleotide)とばれる。(DNAのように)複数ふくすうのヌクレオチドが結合けつごうした生体せいたい高分子こうぶんしをポリヌクレオチドと[13]

DNAくさりしゅくさりリンさんもととうもと交互こうご結合けつごうしてできている[14]。DNAのとう2-デオキシリボースで、ペントース炭素たんそすう5、すみとう)の一種いっしゅである。とうとうは、隣接りんせつするとうたまきの3と5炭素たんそ原子げんしあいだホスホジエステル結合けつごう形成けいせいするリンさんもとによって結合けつごうしている。これらの炭素たんそはそれぞれ、3'末端まったん(three prime end)、5'末端まったん(five prime end)とばれる。プライム記号きごう(')は、デオキシリボースがグリコシド結合けつごう形成けいせいする塩基えんき炭素たんそ原子げんし区別くべつするために使つかわれる[12]

このようにDNAくさりには通常つうじょう、リボースの5'炭素たんそ結合けつごうしたリンさんもと(5'ホスホリル)を末端まったんと、リボースの3'炭素たんそ結合けつごうした遊離ゆうりヒドロキシもと(3'ヒドロキシ)を末端まったんがある。とう-リンさん骨格こっかく沿った3’と5'炭素たんそ配向はいこうは、かくDNAくさり方向ほうこうせい極性きょくせいともばれる)をあたえる。核酸かくさんじゅうらせん英語えいごばんでは、一方いっぽうくさりのヌクレオチドの方向ほうこうともう一方いっぽうくさりのヌクレオチドの方向ほうこう反対はんたいで、ぎゃく平行へいこうになっている。DNAくさり非対称ひたいしょうまつはしについては、5'末端まったん方向ほうこうと3'末端まったん方向ほうこうという方向ほうこうせいゆうし、5'末端まったんはリンさんもとゆうし、3'末端まったんはヒドロキシもとゆうするとばれる。DNAとRNAのおおきなちがいのひとつはとうで、DNAの2-デオキシリボースがRNAではペントースとうリボースえられている[12]

 
DNAの部分ぶぶん拡大かくだい塩基えんきは2ほんのらせんじょうくさりあいだ水平すいへい配置はいちされている (アニメーションばん)[15]

DNAじゅうらせんは、ヌクレオチドあいだ水素すいそ結合けつごうと、芳香ほうこうぞくせい英語えいごばん核酸かくさん塩基えんきあいだ塩基えんきスタッキング相互そうご作用さようという、おもに2つのちからによって安定あんていされている[16]。DNAにふくまれる4つの塩基えんきは、アデニンA)、シトシンC)、グアニンG)、チミンT)である。これらの4つの塩基えんきは、アデノシンいちリンさんしめしたように、とう-リンさん結合けつごうして完全かんぜんなヌクレオチドを形成けいせいする。アデニンはチミンとたいになり、グアニンはシトシンとたいになり、それぞれ A-TG-C塩基えんきたい形成けいせいする[17][18]

核酸かくさん塩基えんき分類ぶんるい 編集へんしゅう

核酸かくさん塩基えんきは、5いんおよび6いんちぢみあい複素ふくそたまきしき化合かごうぶつであるプリン AG と、6いんたまきピリミジン CT の2種類しゅるい分類ぶんるいされる[12]だい5のピリミジン核酸かくさん塩基えんきであるウラシルU)は通常つうじょう、RNAないでチミンのわりをにない、そのたまきじょうメチルもとたないてんでチミンとことなる。RNAとDNAにくわえて、おおくの人工じんこう核酸かくさん類似るいじたい英語えいごばん核酸かくさん特性とくせい研究けんきゅうするため、あるいはバイオテクノロジー使用しようするために作成さくせいされてきた[19]

標準ひょうじゅん塩基えんき 編集へんしゅう

DNAには修飾しゅうしょく塩基えんき存在そんざいする。このうち最初さいしょ認識にんしきされたのは5-メチルシトシンで、1925ねんに、結核けっかくきんMycobacterium tuberculosis)のゲノムから発見はっけんされた[20]細菌さいきんウイルス(バクテリオファージ)にこうした標準ひょうじゅん塩基えんきえい: noncanonical base)が存在そんざいする理由りゆうは、細菌さいきん存在そんざいする制限せいげん酵素こうそけるためである。この酵素こうそけいは、すくなくとも部分ぶぶんてきには、細菌さいきんをウイルス感染かんせんから保護ほごする分子ぶんし免疫めんえきけいとしてはたら[21]。より一般いっぱんてき修飾しゅうしょくDNA塩基えんきであるシトシンとアデニンの修飾しゅうしょくは、動植物どうしょくぶつにおける遺伝子いでんし発現はつげんエピジェネティック制御せいぎょこうなりてき調整ちょうせい)において、重要じゅうよう役割やくわりたしている[22]

DNAにはおおくの標準ひょうじゅん塩基えんき存在そんざいすることがられている[23]。これらのほとんどは、ウラシルをふく標準ひょうじゅん塩基えんきえい: canonical base)が修飾しゅうしょくされたものである。

  • 修飾しゅうしょくアデニン
    • N6-カルバモイル-メチルアデニン
    • N6-メチルアデニン
  • 修飾しゅうしょくグアニン
    • 7-デアザグアニン
    • 7-メチルグアニン
  • 修飾しゅうしょくシトシン
    • N4-メチルシトシン
    • 5-カルボキシルシトシン
    • 5-ホルミルシトシン
    • 5-グリコシルヒドロキシメチルシトシン
    • 5-ヒドロキシシトシン
    • 5-メチルシトシン
  • 修飾しゅうしょくチミジン
    • αあるふぁ-グルタミルチミジン
    • αあるふぁ-プトレシニルチミン
  • ウラシルおよび修飾しゅうしょくぶつ
    • 塩基えんきJ
    • ウラシル
    • 5-ジヒドロキシペンタウラシル
    • 5-ヒドロキシメチルデオキシウラシル
  • その
    • デオキシアルケオシン
    • 2,6-ジアミノプリン(2-アミノアデニン)

しゅみぞふくみぞ 編集へんしゅう

 
DNAのしゅみぞふくみぞ(ひだり) ふくみぞ侵入しんにゅうしたヘキスト染色せんしょく色素しきそ33258がえる。(みぎ) ふくみぞ結合けつごう部位ぶいる。

ほんのらせんくさりがDNAのしゅくさり形成けいせいしている。もうひとつのじゅうらせんが、そのくさりくさりあいだにある空隙くうげき、あるいはみぞをたどっていだされる。これらの空隙くうげき塩基えんきたい隣接りんせつしており、結合けつごう部位ぶいとなる可能かのうせいがある。くさりたがいに対称たいしょう配置はいちされていないため、みぞおおきさは均等きんとうである。しゅみぞ(しゅこう)のはばは22オングストローム (2.2 nm)で、ふくみぞ(ふくこう)のはばは12 Å (1.2 nm)である[24]しゅみぞほうはばひろいため、塩基えんきはしふくみぞよりもしゅみぞほうちかづきやすい。その結果けっかほんくさりDNAの特異とくいてき配列はいれつ結合けつごうできる転写てんしゃ因子いんしなどのタンパク質たんぱくしつは、通常つうじょうしゅみぞ露出ろしゅつした塩基えんき側面そくめん接触せっしょくする傾向けいこうがある[25]。このような状況じょうきょう細胞さいぼうないのDNAの異常いじょうコンホメーション立体りったいはい)によってことなるが、しゅみぞふくみぞはDNAを通常つうじょうBがたもどした場合ばあいられるはばちがいを反映はんえいするようつね命名めいめいされている。

塩基えんきたいごう 編集へんしゅう

 
 
(うえ) 3つの水素すいそ結合けつごうGC塩基えんきたい(した) 2つの水素すいそ結合けつごうAT塩基えんきたい破線はせん塩基えんきたいあいだ共有きょうゆう水素すいそ結合けつごうしめす。

DNAのじゅうらせんでは、一方いっぽうくさりじょうにあるそれぞれの核酸かくさん塩基えんきが、もう一方いっぽうくさりじょうのただいち種類しゅるい核酸かくさん塩基えんき結合けつごうする。これは相補そうほてき塩基えんきたい形成けいせいえい: complementary base pairing)とばれる。プリンとピリミジンはたいあわして水素すいそ結合けつごう形成けいせいし、アデニンとチミンは2ほん、シトシンとグアニンは3ほん水素すいそ結合けつごう形成けいせいする。このように、じゅうらせんをはさんで(6炭素たんそたまきから6炭素たんそたまきへ)2つのヌクレオチドが結合けつごうたい形成けいせいする配置はいちは、ワトソン・クリック塩基えんきたいばれる。GC含量たかいDNAはGC含量のひくいDNAよりも安定あんていである。フーグスティーン塩基えんきたいえい: Hoogsteen base pair、6炭素たんそたまきと5炭素たんそたまき水素すいそ結合けつごう)は、塩基えんきたい形成けいせいのまれな変種へんしゅである[26]共有きょうゆう結合けつごうことなり、水素すいそ結合けつごう比較的ひかくてき簡単かんたん切断せつだんしたりさい結合けつごうしたりすることができる。そのためじゅうらせんを構成こうせいするDNAのほんくさりは、機械きかいてきちから高温こうおんによってファスナーのようにはなすことができる[27]。この塩基えんきたい相補そうほせい結果けっか、DNAらせんのほんくさり配列はいれつのすべての情報じょうほうがそれぞれのくさり複製ふくせいされ、これはDNA複製ふくせい不可欠ふかけつである。相補そうほてき塩基えんきたいあいだのこの可逆かぎゃくてき特異とくいてき相互そうご作用さようは、生物せいぶつにおけるDNAのすべての機能きのうにとって重要じゅうようである[7]

ssDNAとdsDNA 編集へんしゅう

上述じょうじゅつしたように、ほとんどのDNA分子ぶんし実際じっさいには2ほんのポリマーくさりであり、共有きょうゆう結合けつごうによってらせんじょう結合けつごうしている。このほんくさりDNA構造こうぞうえい: double-stranded DNA、dsDNA)は、おもくさりない塩基えんきスタッキング相互そうご作用さようG,Cスタックがもっとつよい)によって維持いじされている。この2ほんくさりは、融解ゆうかい(melting)とばれる過程かてい分離ぶんりし、2ほん一本いっぽんくさりDNA分子ぶんしえい: single-stranded DNA、ssDNA)を形成けいせいすることがある。融解ゆうかいは、高温こうおんていしおこうpH条件下じょうけんかこる(ていpHもDNAを融解ゆうかいさせるが、DNAはさん-だつプリンにより不安定ふあんていであるため、ていpHはほとんどおこなわれない)。

dsDNAがた安定あんていせいは、GC含有がんゆうG,C塩基えんきたい割合わりあい)だけでなく、配列はいれつ(スタッキングは配列はいれつ特異とくいてきであるため)およびながさ(分子ぶんしながいほど安定あんてい)にも依存いぞんする。安定あんていせいはさまざまな方法ほうほう測定そくていできる。一般いっぱんてき方法ほうほう融解ゆうかい温度おんど英語えいごばんTmともばれる)であり、ほんくさり分子ぶんしの50%が一本いっぽんくさり分子ぶんし変換へんかんされる温度おんどである。融解ゆうかい温度おんどはDNAのイオン強度きょうど濃度のうど依存いぞんする。したがって、GC塩基えんきたい割合わりあいとDNAじゅうらせんの全長ぜんちょう両方りょうほうが、DNAのほんくさりあいだ結合けつごうつよさを決定けっていする。GC含量がたかながいDNAらせんは相互そうご作用さようつよくさりおおく、AT含量がたかみじかいDNAらせんは相互そうご作用さようよわくさりおお[28]生物せいぶつがくでは、DNAじゅうらせんのうち分離ぶんりしやすい部分ぶぶん、たとえば一部いちぶプロモーターふくまれる TATAAT プリブノー・ボックスなどは、くさりはなしやすくするためにAT含量がたかくなる傾向けいこうがある[29]

実験じっけんしつでは、水素すいそ結合けつごう半分はんぶん切断せつだんするのに必要ひつよう融解ゆうかい温度おんどTmもとめることにより、この相互そうご作用さようつよさを測定そくていすることができる。DNAじゅうらせんない塩基えんきたいがすべて融解ゆうかいするとくさり分離ぶんりし、溶液ようえきちゅう完全かんぜん独立どくりつした2つの分子ぶんしとして存在そんざいする。これらの一本いっぽんくさりDNA分子ぶんしには単一たんいつ共通きょうつう形状けいじょう存在そんざいしないが、いくつかのコンホメーションはのものよりも安定あんていしている[30]

含有がんゆうりょう 編集へんしゅう

 
ヒトのかくがた (カリオグラム)。22ほんあいどう染色せんしょくたい英語えいごばんと、(みぎ) 女性じょせいがた (XX) と男性だんせいがた (XY) のせい染色せんしょくたい英語えいごばん(左下ひだりした) ミトコンドリアゲノム (縮尺しゅくしゃく左下ひだりしたすみにある)。それぞれの染色せんしょくたいたい (およびミトコンドリアゲノム英語えいごばん) の左側ひだりがわにあるあお目盛めもりは、そのながさをすうひゃくまんDNA塩基えんきたいしめしている。

ヒトの場合ばあい細胞さいぼう1個いっこあたり、女性じょせいばいたいかくゲノム総長そうちょうは6.37ギガ塩基えんきたい(Gbp)におよび、ながさは208.23 cm、質量しつりょうは6.51 pgである[31]男性だんせいはそれぞれ、6.27 Gbp、205.00 cm、6.41 pgである[31]かくDNAポリマーは、1ばん染色せんしょくたいのようにすうおくものヌクレオチドをふくむことがある。1ばん染色せんしょくたいやく2おく2せんまん塩基えんきたいからなるヒト最大さいだい染色せんしょくたいで、まっすぐにばすと85 mmのながさになる[32]

かく生物せいぶつには、かくDNAのほかにミトコンドリアDNA(mtDNA)もあり、ミトコンドリアで使つかわれる特定とくていタンパク質たんぱくしつをコードしている。mtDNAは通常つうじょうかくDNAにくらべて比較的ひかくてきちいさい。たとえば、ヒトのミトコンドリアDNA英語えいごばんじた環状かんじょう分子ぶんし形成けいせいし、それぞれの分子ぶんしは16,569[33][34]のDNA塩基えんきたいふく[35]、そうしたかく分子ぶんしには通常つうじょう、ミトコンドリア遺伝子いでんし完全かんぜん集合しゅうごうふくまれる。ヒトのかくミトコンドリアには、このようなmtDNA分子ぶんし平均へいきんしてやく5ふくまれている[35]かくヒト細胞さいぼうやく100のミトコンドリアをふくむので、ヒト細胞さいぼうあたりのmtDNA分子ぶんし総数そうすうやく500となる[35]。ただし、細胞さいぼうあたりのミトコンドリアのりょう細胞さいぼう種類しゅるいによってことなり、たまご細胞さいぼうには10まんのミトコンドリアがふくまれることがあり、ミトコンドリアゲノム(細胞さいぼうのDNAの最大さいだい90%を構成こうせいする)の最大さいだい150まんコピーに相当そうとうする[36]

センスとアンチセンス 編集へんしゅう

あるDNA配列はいれつが、タンパク質たんぱくしつ翻訳ほんやくされるメッセンジャーRNAのコピーとおなじである場合ばあい、「センス配列はいれつ」(えい: sense sequence)とばれる[37]反対はんたいがわくさり配列はいれつは「アンチセンス配列はいれつ」(えい: antisense sequence)とばれる。センス配列はいれつとアンチセンス配列はいれつは、おなじDNAくさりことなる部分ぶぶん存在そんざいすることがある(すなわち、両方りょうほうくさりがセンス配列はいれつとアンチセンス配列はいれつ両方りょうほうふくむ)。原核げんかく生物せいぶつでもかく生物せいぶつでもアンチセンスRNA配列はいれつつくられるが、これらのRNAの機能きのう完全かんぜんには解明かいめいされていない[38]ひとつの提案ていあんは、アンチセンスRNAがRNA-RNA塩基えんきたい形成けいせいつうじて遺伝子いでんし発現はつげん調節ちょうせつ関与かんよしているというものである[39]

原核げんかく生物せいぶつかく生物せいぶつのDNA配列はいれつ、そしてプラスミドウイルスではよりおおくのDNA配列はいれつが、オーバーラップ遺伝子いでんし英語えいごばんえい: overlapping gene)をつことによってセンスくさりとアンチセンスくさり区別くべつをあいまいにしている[40]。このような場合ばあい、DNA配列はいれつなかには、一方いっぽうくさり沿ってまれると一方いっぽうタンパク質たんぱくしつをコードし、もう一方いっぽうくさり沿ってぎゃく方向ほうこうまれるともう一方いっぽうタンパク質たんぱくしつをコードするという、じゅう役割やくわりたすものがある。細菌さいきんでは、この重畳ちょうじょう遺伝子いでんし転写てんしゃ調節ちょうせつ関与かんよしている可能かのうせいがある[41]一方いっぽう、ウイルスでは、オーバーラップ遺伝子いでんしによって、ちいさなウイルスゲノムないにコードできる情報じょうほうりょう増加ぞうかさせる[42]

スーパーコイル 編集へんしゅう

DNAは、DNAスーパーコイルえい: DNA supercoiling、DNAちょうらせん)とばれる過程かていで、ロープのようにねじれることがある。DNAが「弛緩しかんした」状態じょうたいでは、くさり通常つうじょう10.4塩基えんきたいごとにじゅうらせんのじくまわりを一周いっしゅうするが、DNAがねじれるとくさりはよりきつく、あるいはよりゆるかれる[43]。DNAがらせんの方向ほうこうにねじれている場合ばあい、これはせいのスーパーコイルとばれ、塩基えんき同士どうしはよりちかくに配置はいちされる。もし反対はんたい方向ほうこうにねじれているなら、これはまけのスーパーコイルとばれ、塩基えんき同士どうしはよりはなれやすくなる。自然しぜんかいでは、ほとんどのDNAは、トポイソメラーゼばれる酵素こうそによって導入どうにゅうされる、わずかにまけのスーパーコイルをっている[44]。これらの酵素こうそは、転写てんしゃDNA複製ふくせいなどの過程かていでDNAくさりしょうじるねじれ応力おうりょく緩和かんわするためにも必要ひつようである[45]

代替だいたいDNA構造こうぞう 編集へんしゅう

 
A-DNAB-DNAZ-DNA構造こうぞう (ひだりからみぎへ)

DNAは、A-DNA(AがたDNA)、B-DNA(BがたDNA)、Z-DNA(ZがたDNA)などのおおくのこりうるコンホメーション存在そんざいするが、機能きのうてき生物せいぶつ直接ちょくせつ観察かんさつされているのはB-DNAとZ-DNAにかぎられる[14]。DNAがるコンホメーションは、みずレベル、DNA配列はいれつ、スーパーコイルのりょう方向ほうこう塩基えんき化学かがく修飾しゅうしょく金属きんぞくイオン種類しゅるい濃度のうど溶液ようえきちゅうポリアミン有無うむ依存いぞんする[46]

A-DNA、およびB-DNAのXせん回折かいせつパターン英語えいごばんについて最初さいしょ発表はっぴょうされた報告ほうこくでは、パターソン関数かんすうもとづく解析かいせき使用しようされ、DNAの配向はいこう繊維せんいかぎられた構造こうぞう情報じょうほうしかられなかった[47][48]。1953ねん、ウィルキンスらによって、高水たかみずかずDNA繊維せんいin vivo生体せいたいないB-DNA Xせん回折かいせつ散乱さんらんパターンについて、ベッセル関数かんすうの2じょうという観点かんてんからべつ解析かいせきほう提案ていあんされた[49]おなじジャーナルで、ジェームズ・ワトソンフランシス・クリックが、DNAのXせん回折かいせつパターンの分子ぶんしモデリング解析かいせき発表はっぴょうし、その構造こうぞうじゅうらせんであることを提案ていあんした[9]

B-DNAは細胞さいぼうないられる条件下じょうけんかもっともありふれているが[50]、これは明確めいかく定義ていぎされたコンホメーションではなく、細胞さいぼうないられる高水たかみずかずレベルでしょうじる関連かんれんするDNAコンホメーションの一群いちぐんである[51]。それらに対応たいおうするXせん回折かいせつとXせん散乱さんらんのパターンは、かなりの程度ていど無秩序むちつじょともな分子ぶんしじゅん結晶けっしょう英語えいごばん特徴とくちょうてきである[52][53]

B-DNAと比較ひかくすると、A-DNAはあさひろふくみぞせまふかしゅみぞつ、よりはばひろみぎらせんである。Aがたは、生理学せいりがくてき条件下じょうけんかでは、部分ぶぶんてき脱水だっすいしたDNA試料しりょうちゅうしょうじるが、細胞さいぼうないではDNAくさりとRNAくさり混成こんせいペアリングや、酵素こうそ-DNAふく合体がったいしょうじることがある[54][55]塩基えんきメチル化学かがく修飾しゅうしょくされたDNAセグメントは、よりおおきなコンホメーション変化へんかこし、Z-DNAることがある。この場合ばあいくさりはらせんじく中心ちゅうしん左巻ひだりまきのらせんをえがき、より一般いっぱんてきなBがたとはせい反対はんたいとなる[56]。このような特異とくい構造こうぞうは、特異とくいてきなZ-DNA結合けつごうタンパク質たんぱくしつによって認識にんしきされ、転写てんしゃ制御せいぎょ関与かんよしている可能かのうせいがある[57]

代替だいたいDNA化学かがく 編集へんしゅう

宇宙うちゅう生物せいぶつ学者がくしゃたちは長年ながねんにわたり、現在げんざいられている生命せいめいとは根本こんぽんてきことなる生化学せいかがくてきおよび分子ぶんしがくてきプロセスをもちいる、地球ちきゅうじょう微生物びせいぶつ生物せいぶつけんかげ生物せいぶつけん英語えいごばん)の存在そんざい提案ていあんしてきた。その提案ていあんひとつは、DNAちゅうのリンのわりにヒ素ひそ使用しようする生命せいめいたい存在そんざいであった。2010ねんGFAJ-1という細菌さいきんにおけるその可能かのうせい報告ほうこくされたが[58][59]、この研究けんきゅう論争ろんそう[59][60]細菌さいきんがDNA骨格こっかく生体せいたい分子ぶんしへのヒ素ひそみを積極せっきょくてきさまたげていることを示唆しさする証拠しょうこしめされた[61]

よんじゅうくさり構造こうぞう 編集へんしゅう

 
テロメア反復はんぷくによって形成けいせいされたDNAよんじゅうくさり。DNA骨格こっかくのループ構造こうぞうは、典型てんけいてきなDNAらせんとはおおきくことなる。中央ちゅうおう緑色みどりいろたまはカリウムイオンをあらわ[62]

せんじょう染色せんしょくたい英語えいごばん末端まったんには、テロメアばれる特殊とくしゅなDNA領域りょういきがある。テロメアのおも役割やくわりは、通常つうじょうDNAを複製ふくせいする酵素こうそ染色せんしょくたいの3'末端まったんはしをコピーできないため、細胞さいぼうテロメラーゼという酵素こうそ使用しようして染色せんしょくたいまつはし複製ふくせいできるようにすることである[63]。これらの特殊とくしゅ染色せんしょくたいキャップはDNAまつはし保護ほごし、細胞さいぼうDNA修復しゅうふくけいがそれらを修正しゅうせいすべき損傷そんしょうとしてあつかうことをふせぐのにも役立やくだ[64]ヒト細胞さいぼうではテロメアは通常つうじょう単純たんじゅんTTAGGG 配列はいれつすうせんかいかえされた一本いっぽんくさりDNAである[65]

これらのグアニンにんだ配列はいれつのDNA分子ぶんしられる通常つうじょう塩基えんきたいではなく、4塩基えんき単位たんいかさなった構造こうぞう形成けいせいすることによって染色せんしょくたいまつはし安定あんていさせる可能かのうせいがある。ここでは4つのグアニン塩基えんきが、グアニンテトラッド英語えいごばんえい: guanine tetrad)とばれる平面へいめん形成けいせいしている。そして、これらの4塩基えんき単位たんい平面へいめんかさなり、安定あんていしたグアニンよんじゅうくさり構造こうぞう形成けいせいする[66]。これらの構造こうぞうは、塩基えんきはし同士どうし水素すいそ結合けつごうと、かく4塩基えんき単位たんい中心ちゅうしんにある金属きんぞくイオンのキレートによって安定あんていしている[67]構造こうぞう形成けいせいすることも可能かのうで、中央ちゅうおうにある4塩基えんきあつまりは、塩基えんき周囲しゅういりたたまれたたんくさりか、それぞれが中央ちゅうおう構造こうぞうに1塩基えんきずつ寄与きよするいくつかのことなる平行へいこうくさりのいずれかから形成けいせいされる。

このような積層せきそう構造こうぞうくわえて、テロメアはテロメアループ(Tループ)とばれるおおきなループ構造こうぞう形成けいせいする。ここでは、一本いっぽんくさりDNAがテロメア結合けつごうタンパク質たんぱくしつによって安定あんていされたおおきなえんえがくようにきついている[68]。Tループの最先端さいせんたんでは一本いっぽんくさりテロメアDNAがテロメアくさりによってほんくさりDNAの領域りょういき保持ほじされ、じゅうらせんDNAを分離ぶんりし、ほんくさり一方いっぽう塩基えんきたい形成けいせいする。この三重みえくさり構造こうぞう英語えいごばんは、置換ちかんループあるいはDループばれる[66]

   
単一たんいつ分岐ぶんき 多重たじゅう分岐ぶんき
ぶんえだDNA英語えいごばんは、複数ふくすうえだふくむネットワークを形成けいせいすることがある

分岐ぶんきDNA 編集へんしゅう

DNAでは、相補そうほてきであるべきほんくさりDNAの末端まったん相補そうほてきでない領域りょういき存在そんざいすると「ほつれ英語えいごばん」をしょうじる。しかしだいさんのDNAくさり導入どうにゅうされ、既存きそんほんくさりのほつれ領域りょういき混成こんせいできる隣接りんせつ領域りょういきふく場合ばあい分岐ぶんきDNA(えい: branched DNA)がしょうじる可能かのうせいがある。分岐ぶんきDNAのもっと単純たんじゅんれいは3ほんのDNAくさりのみであるが、さらなるくさり複数ふくすう分岐ぶんきふくふく合体がったい可能かのうである[69]分岐ぶんきDNAは、幾何きかがくてき形状けいじょう構築こうちくするためにナノテクノロジー使用しようすることができる。以下いか技術ぎじゅつにおける用途ようとふし参照さんしょうのこと。

人工じんこう塩基えんき 編集へんしゅう

いくつかの人工じんこう塩基えんき合成ごうせいされ、ハチモジDNAえい: Hachimoji DNA)とばれる8塩基えんき核酸かくさんアナログ英語えいごばんむことに成功せいこうした。S、B、P、Zと命名めいめいされたこれらの人工じんこう塩基えんきは、予測よそく可能かのう方法ほうほうたがいに結合けつごうし(S-BとP-Z)、DNAのじゅうらせん構造こうぞう維持いじし、RNAに転写てんしゃすることができる。これらの人工じんこう塩基えんき存在そんざいは、地球ちきゅうじょう進化しんかしてきた4つの天然てんねん核酸かくさん塩基えんきには特別とくべつなものはなにもないことをしめすものとかんがえられる[70][71]一方いっぽう、DNAはRNA密接みっせつ関係かんけいにあり、RNAはDNAの転写てんしゃ産物さんぶつとしてだけではなく、細胞さいぼうないおおくの仕事しごとをこなす分子ぶんし機械きかいでもある。そのためには、RNAは適切てきせつ構造こうぞうたたまれなければならない。すべての可能かのう立体りったい構造こうぞうつくるためには、対応たいおうするRNAにすくなくとも4つの塩基えんき必要ひつようであることがしめされている[72]一方いっぽう、それ以上いじょうかず可能かのうであるが、これは最小さいしょう努力どりょく自然しぜん原理げんり英語えいごばんはんすることになる。

酸性さんせい 編集へんしゅう

DNAのリンさんもとはリンさん同様どうよう酸性さんせい特性とくせいあたえることから、強酸きょうさん英語えいごばんとみなすことができる。DNAは、通常つうじょう細胞さいぼうないpHでは完全かんぜんイオン化いおんかし、陽子ようし放出ほうしゅつしてリンさんもと電荷でんかびる。これらの電荷でんかは、DNAを加水かすい分解ぶんかいしうるもとめかく物質ぶっしつをはねつけて、加水かすい分解ぶんかいによる分解ぶんかいからDNAを保護ほごする[73]

 
オレンジから抽出ちゅうしゅつした不純ふじゅんなDNA

巨視的きょしてき外観がいかん 編集へんしゅう

細胞さいぼうから抽出ちゅうしゅつされた純粋じゅんすいなDNAは、しろ糸状いとじょう凝集ぎょうしゅうかたまり形成けいせいする[74]

化学かがく修飾しゅうしょくとDNAパッケージングの変化へんか 編集へんしゅう

     
シトシン 5-メチルシトシン チミン
シトシンがメチルされた5-メチルシトシンは、だつアミノによりチミンに変換へんかんされる

塩基えんき修飾しゅうしょくとDNAパッケージング 編集へんしゅう

遺伝子いでんし発現はつげんは、DNAが染色せんしょくたいなかクロマチンばれる階層かいそうてき構造こうぞうにどのようにパッケージングされているかに影響えいきょうされる。塩基えんき修飾しゅうしょくはパッケージングに関与かんよする可能かのうせいがあり、遺伝子いでんし発現はつげんひくいかまったくない領域りょういき通常つうじょうシトシン塩基えんきメチルこうレベルでられる。DNAパッケージングとその遺伝子いでんし発現はつげんへの影響えいきょうは、クロマチン構造こうぞうにおいてDNAがきついているヒストンタンパク質たんぱくしつコアの共有きょうゆう結合けつごう修飾しゅうしょくや、クロマチン・リモデリングふく合体がったいによるリモデリングでもこりうる。さらに、DNAメチルとヒストン修飾しゅうしょくあいだにはクロストーク英語えいごばんがあるため、クロマチンと遺伝子いでんし発現はつげん協調きょうちょうてき影響えいきょうあたえる可能かのうせいがある[75]

たとえば、シトシンのメチル5-メチルシトシン生成せいせいし、これはX染色せんしょくたい活性かっせい重要じゅうようである[76]。メチル平均へいきんレベルは生物せいぶつによってことなり、カエノラブディティス・エレガンスCaenorhabditis elegans)というせんちゅうはシトシンのメチルくが、脊椎動物せきついどうぶつはメチルのレベルがたかく、DNAの最大さいだい1%が5-メチルシトシンをふく[77]。5-メチルシトシンは重要じゅうようであるにもかかわらず、だつアミノしてチミン塩基えんき変換へんかんされることがあるため、メチルシトシンはとく変異へんいこしやすい[78]。その塩基えんき修飾しゅうしょくとしては、細菌さいきんにおけるアデニンのメチルのうにおける5-ヒドロキシメチルシトシン存在そんざい[79]、およびキネトプラストるいにおける塩基えんきJ英語えいごばん生成せいせいするためのウラシルのグリコシルなどがある[80][81]

損傷そんしょう 編集へんしゅう

 
タバコのけむりふくまれるおも変異へんいばらであるベンゾ[a]ピレン代謝たいしゃ活性かっせいがた英語えいごばんとDNAの共有きょうゆう結合けつごう付加ふかたい[82]

DNAは、DNA配列はいれつ変化へんかさせるさまざまな種類しゅるい変異へんいばらによって損傷そんしょうける可能かのうせいがある。変異へんいばらには、酸化さんかざいアルキルざいなどの化学かがく物質ぶっしつのほか、紫外線しがいせんXせんなどのこうエネルギー電磁でんじ放射線ほうしゃせんふくまれる。どのようなDNA損傷そんしょうしょうじるかは変異へんいばら種類しゅるいによってことなる。たとえば、紫外線しがいせんはピリミジン塩基えんきあいだ架橋かきょうであるチミンりょうからだ英語えいごばん生成せいせいすることによって、DNAに損傷そんしょうあたえる可能かのうせいがある[83]一方いっぽうフリーラジカル過酸化水素かさんかすいそのような酸化さんかざいは、塩基えんき修飾しゅうしょくとくにグアノシンの修飾しゅうしょくや、ほんくさり切断せつだんなど、さまざまなかたち損傷そんしょうこす[84]典型てんけいてきなヒト細胞さいぼうには、酸化さんかてき損傷そんしょうけた塩基えんきやく15まんしょある[85]。これらの酸化さんかてき損傷そんしょうのうちもっと危険きけんなのは修復しゅうふく困難こんなんほんくさり切断せつだんであり、てん変異へんい、DNA配列はいれつからの挿入そうにゅう英語えいごばんかけしつ、あるいは染色せんしょくたいてんこす可能かのうせいがある[86]。これらの変異へんいがん(がん)をこす可能かのうせいがある。DNA修復しゅうふく機構きこうには本質ほんしつてき限界げんかいがあるため、人間にんげん長生ながいきすれば、いずれはだれがん発症はっしょうすることになる[87][88]活性かっせい酸素さんそしゅ細胞さいぼうすい加水かすい分解ぶんかい活性かっせいなどをさんせいする正常せいじょう細胞さいぼうプロセスに起因きいんする、自然しぜん発生はっせいてきなDNA損傷そんしょう英語えいごばん頻繁ひんぱんこる。これらの損傷そんしょうだい部分ぶぶん修復しゅうふくされるが、どの細胞さいぼうにおいても、修復しゅうふく過程かてい作用さようにもかかわらず、DNA損傷そんしょう一部いちぶのこることがある。これらの残存ざんそんDNA損傷そんしょうは、哺乳類ほにゅうるいゆういと分裂ぶんれつこう組織そしきにおいてよわいとともに蓄積ちくせきする。この蓄積ちくせき老化ろうか重要じゅうよう根本こんぽん原因げんいんであるとかんがえられている[89][90][91]

変異へんいばらおおくは隣接りんせつする2つの塩基えんきたいあいだ侵入しんにゅうし、これはインターカレーション英語えいごばんえい: intercalation)とばれる過程かていである。ほとんどのインターカレーター(侵入しんにゅう物質ぶっしつ)は芳香ほうこうぞく英語えいごばん平面へいめん分子ぶんしであり、たとえばにおいエチジウムアクリジンダウノルビシンドキソルビシンなどである。インターカレーターが塩基えんきたいあいだ侵入しんにゅうするためには、塩基えんきはなれなければならず、じゅうらせんがほどけることでDNAくさりゆがみがしょうじる。これは転写てんしゃとDNA複製ふくせい両方りょうほう阻害そがいし、毒性どくせい変異へんいこす[92]。その結果けっか、DNAインターカレーターは発癌はつがんせいしょうじ、またサリドマイドの場合ばあい催奇がたせいしょうじる可能かのうせいがある[93]。また、ベンゾ[a]ピレンジオールエポキシドアフラトキシンのように、DNA付加ふかたい形成けいせいし、複製ふくせいあやまりをこすものもある[94]。それにもかかわらず、DNAの転写てんしゃ複製ふくせい阻害そがいする能力のうりょくがあるため、類似るいじ毒素どくそも、急速きゅうそく増殖ぞうしょくするがん細胞さいぼう阻害そがいする化学かがく療法りょうほう使用しようされている[95]

生物せいぶつがくてき機能きのう 編集へんしゅう

 
かく生物せいぶつ染色せんしょく体内たいないにおけるかくDNA位置いち

DNAは通常つうじょうかく生物せいぶつではせんじょう染色せんしょくたいとして存在そんざいし、原核げんかく生物せいぶつでは環状かんじょう染色せんしょくたい英語えいごばんとして存在そんざいする。細胞さいぼうない染色せんしょくたい集合しゅうごうゲノム構成こうせいし、ヒトゲノムでは46ほん染色せんしょくたいやく30おく塩基えんきたいのDNAが配置はいちされている[96]。DNAが伝達でんたつする情報じょうほうは、遺伝子いでんしばれるDNA断片だんぺん配列はいれつふくまれている。遺伝子いでんしによる遺伝いでん情報じょうほう伝達でんたつすなわち遺伝いでんは、相補そうほてき塩基えんきたい形成けいせいによって達成たっせいされる。たとえば、転写てんしゃにおいて細胞さいぼう遺伝子いでんし情報じょうほう使用しようするさい、DNAとただしいRNAヌクレオチドとのあいだ引力いんりょく作用さようすることで、DNA配列はいれつ相補そうほてきなRNA配列はいれつ複製ふくせいされる。通常つうじょう翻訳ほんやくばれる過程かていで、このRNAコピーは一致いっちするタンパク質たんぱくしつ配列はいれつつくるために使用しようされるが、これもRNAヌクレオチドあいだ同様どうよう相互そうご作用さよう依存いぞんしている。あるいは、細胞さいぼうDNA複製ふくせいばれる過程かていで、その遺伝いでん情報じょうほう複製ふくせいすることができる。これらの機能きのう詳細しょうさいについては記事きじげており、ここではゲノムの機能きのう仲介ちゅうかいするDNAと分子ぶんしとの相互そうご作用さよう焦点しょうてんてる。

遺伝子いでんしとゲノム 編集へんしゅう

ゲノムDNAは、DNA凝縮ぎょうしゅく英語えいごばんばれる過程かていつうじて、細胞さいぼうちいさな体積たいせきおさまるようにきつく整然せいぜんまれている。かく生物せいぶつ場合ばあい、DNAは細胞さいぼうかく存在そんざいし、ミトコンドリアみどりたいにも少量しょうりょう存在そんざいする。原核げんかく生物せいぶつでは、DNAはかくさまたい(ヌクレオイド)とばれる細胞さいぼうしつない不規則ふきそくかたちをした構造こうぞうたい保持ほじされている[97]。ゲノムの遺伝いでん情報じょうほう遺伝子いでんしない保持ほじされており、生物せいぶつにおけるこの情報じょうほう完全かんぜん集合しゅうごうをその遺伝いでんがたえい: genotype)とぶ。遺伝子いでんし遺伝いでん単位たんいであり、生物せいぶつ特定とくてい形質けいしつ影響えいきょうあたえるDNAの領域りょういきである。遺伝子いでんしには、転写てんしゃ可能かのうオープンリーディングフレームと、オープンリーディングフレームの転写てんしゃ制御せいぎょするプロモーターエンハンサーなどの制御せいぎょ配列はいれつ英語えいごばんふくまれている。

おおくの生物せいぶつしゅでは、ゲノム配列はいれつ全体ぜんたいのごく一部いちぶのみタンパク質たんぱくしつコードしている。たとえば、ヒトゲノムのうちタンパク質たんぱくしつをコードするエクソンはわずかやく1.5%しかなく、ヒトDNAの50%以上いじょうコード反復はんぷく配列はいれつ構成こうせいされている[98]かく生物せいぶつのゲノムに非常ひじょうおおくのコードDNA存在そんざいする理由りゆうと、ゲノムのおおきさ英語えいごばんC英語えいごばん)が生物せいぶつしゅによっていちじるしくことなる理由りゆうは、「Cなぞ英語えいごばん」としてられる長年ながねん難問なんもんである[99]。しかし、タンパク質たんぱくしつをコードしないDNA配列はいれつなかには、遺伝子いでんし発現はつげん調節ちょうせつ関与かんよする機能きのうてきコードRNA分子ぶんしをコードしているものもある[100]

 
T7 RNAポリメラーゼ英語えいごばん(あお) は、DNA鋳型いがた (だいだい) からmRNA (みどり)生成せいせいする[101]

コードDNA配列はいれつなかには染色せんしょくたい構造こうぞうてき役割やくわりたすものがある。テロメアセントロメアには通常つうじょう、ほとんど遺伝子いでんし存在そんざいしないが、染色せんしょくたい機能きのう安定あんていせいにとって重要じゅうようである[64][102]。ヒトにおお存在そんざいするコードDNAはにせ遺伝子いでんし英語えいごばんであり、変異へんいによって機能きのうしなくなった遺伝子いでんし複製ふくせいである[103]。これらの配列はいれつは、遺伝子いでんし重複じゅうふく分岐ぶんき英語えいごばん過程かていつうじて、あたらしい遺伝子いでんしすための遺伝いでん物質ぶっしつ原料げんりょうとしてやくつこともあるが、通常つうじょうたんなる分子ぶんし遺物いぶつである[104]

転写てんしゃ翻訳ほんやく 編集へんしゅう

遺伝子いでんし遺伝いでん情報じょうほうふくむDNA配列はいれつで、生物せいぶつ表現ひょうげんがた影響えいきょうあたえることがある。遺伝子いでんしないでは、DNAくさり沿った塩基えんき配列はいれつメッセンジャーRNA配列はいれつ規定きていし、それが1つか複数ふくすうタンパク質たんぱくしつ配列はいれつ規定きていする。遺伝子いでんしのヌクレオチド配列はいれつタンパク質たんぱくしつアミノ酸あみのさん配列はいれつとの関係かんけいは、遺伝いでん暗号あんごう英語えいごばん総称そうしょうされる翻訳ほんやく規則きそくによって決定けっていされる。遺伝いでん暗号あんごうは、コドン(codon)とばれる3文字もじの「単語たんご」からなり(れい:ACT、CAG、TTT)、ヌクレオチドが3連続れんぞくした配列はいれつもとづいている。

転写てんしゃさい遺伝子いでんしのコドンがRNAポリメラーゼによってメッセンジャーRNAにコピーされる。つぎに、このRNAコピーはリボソームによって解読かいどくされ、リボソームはメッセンジャーRNAをアミノ酸あみのさんはこトランスファーRNA塩基えんきたいあわさせることによってRNA配列はいれつる。4種類しゅるい塩基えんきあらわす3文字もじわさって、64とおりのコドンの可能かのうせい存在そんざいする(43 とおりのわせ)。これらのコドンは20種類しゅるい標準ひょうじゅんアミノ酸あみのさんをコードしており、ほとんどのアミノ酸あみのさん複数ふくすうのコドンに対応付たいおうづけられる。また、コード領域りょういきわりをしめす3つの「終止しゅうしコドン」(ナンセンスコドンともばれる)もある。これらは、TAG、TAA、TGAコドンである(mRNAではUAG、UAA、UGA)。

 
DNA複製ふくせいフォークしき。DNAじゅうらせんはヘリカーゼトポイソメラーゼによってほどかれる。つぎに、ひとつのDNAポリメラーゼがリーディングくさり複製ふくせいつくる。もうひとつのDNAポリメラーゼがラギングくさり結合けつごうする。この酵素こうそは、DNAリガーゼがそれらを結合けつごうするまえに、不連続ふれんぞくなセグメント (岡崎おかざきフラグメントばれる) をつくる。

複製ふくせい 編集へんしゅう

細胞さいぼう分裂ぶんれつ生物せいぶつ成長せいちょうするために不可欠ふかけつであるが、細胞さいぼう分裂ぶんれつするさいには、2つのむすめ細胞さいぼうおやおな遺伝いでん情報じょうほうつように、ゲノムちゅうのDNAを複製ふくせいしなければならない。DNAのほんくさり構造こうぞうDNA複製ふくせい単純たんじゅん機構きこう提供ていきょうする。ここではほんくさり分離ぶんりされ、つぎDNAポリメラーゼばれる酵素こうそによってそれぞれのくさり相補そうほてきDNA配列はいれつさい作成さくせいされる。この酵素こうそは、相補そうほてき塩基えんきたい形成けいせいつうじてただしい塩基えんきつけ、それをもとくさり結合けつごうさせることで相補そうほくさり作成さくせいする。DNAポリメラーゼはDNAくさりを5'から3'の方向ほうこうにしか伸長しんちょうできないため、じゅうらせんのぎゃく平行へいこうくさり複製ふくせいするためにことなる機構きこう使つかわれる[105]。このようにして、ふるくさり塩基えんきあたらしいくさり塩基えんき決定けっていし、細胞さいぼうはそのDNAの完全かんぜん複製ふくせいることができる。

細胞さいぼうがい核酸かくさん 編集へんしゅう

はだか細胞さいぼうがいDNA(えい: extracellular DNA、eDNA)は、そのほとんどが細胞さいぼうさい放出ほうしゅつされたもので、環境かんきょうちゅうにほぼ遍在へんざいしている。土壌どじょうちゅう濃度のうどは2 μみゅーg/Lとたかく、自然しぜん水性すいせい環境かんきょうちゅうでは88 μみゅーg/Lにたっすることもある[106]。eDNAのはたらきとして、遺伝子いでんし水平すいへい伝播でんぱへの関与かんよ[107]栄養素えいようそ供給きょうきゅう[108]、あるいはイオンや抗生こうせい物質ぶっしつんだり用量ようりょう調整ちょうせいするための緩衝かんしょうざいとしての機能きのうなど、さまざまな可能かのうせい提案ていあんされている[109]。eDNAは、いくつかの細菌さいきんしゅバイオフィルムにおいて、機能きのうてき細胞さいぼうがいマトリックス成分せいぶんとして機能きのうする。eDNAのはたらきには、バイオフィルムない特定とくてい細胞さいぼうがた付着ふちゃく分散ぶんさん制御せいぎょする認識にんしき因子いんしとしてはたら可能かのうせい[110]、バイオフィルム形成けいせい寄与きよする可能かのうせい[111]、あるいはバイオフィルムの物理ぶつりてき強度きょうど生物せいぶつがくてきストレスにたいする抵抗ていこうせい寄与きよする可能かのうせいがある[112]

細胞さいぼう胎児たいじDNA英語えいごばん母体ぼたい血液けつえきちゅう存在そんざいし、その塩基えんき配列はいれつ決定けっていすることで発達はったつちゅう胎児たいじかんするおおくの情報じょうほうることができる[113]

環境かんきょうDNAとしてられるeDNAは、水中すいちゅう大気たいきちゅう陸上りくじょうにおける生物せいぶつしゅうごきと存在そんざい監視かんしし、その地域ちいき生物せいぶつ多様たようせい評価ひょうかする生態せいたいがく調査ちょうさツールとして、自然しぜん科学かがく分野ぶんや利用りよう拡大かくだいしている[114][115]

こうちゅうだま細胞さいぼうがいトラップ 編集へんしゅう

こうちゅうだま細胞さいぼうがいトラップ(えい: neutrophil extracellular trap、NET)は、おもにDNAから構成こうせいされる細胞さいぼうがい繊維せんいのネットワークであり、白血球はっけっきゅう一種いっしゅであるこうちゅうだま宿主しゅくしゅ細胞さいぼうへの損傷そんしょう最小限さいしょうげんおさえながら細胞さいぼうがい病原びょうげんたいころせめっすることを可能かのうにする。

タンパク質たんぱくしつとの相互そうご作用さよう 編集へんしゅう

DNAの機能きのうはすべてタンパク質たんぱくしつとの相互そうご作用さよう英語えいごばん依存いぞんしている。これらのタンパク質たんぱくしつ相互そうご作用さよう非特異ひとくいてきであることもあれば、タンパク質たんぱくしつ単一たんいつのDNA配列はいれつ特異とくいてき結合けつごうすることもある。酵素こうそもDNAに結合けつごうすることができ、そのなかでもとく重要じゅうようなものは、転写てんしゃとDNA複製ふくせいさいにDNA塩基えんき配列はいれつをコピーするポリメラーゼである。

DNA結合けつごうタンパク質たんぱくしつ 編集へんしゅう

 
DNA (橙色だいだいいろ)ヒストン (青色あおいろ)相互そうご作用さようしめさん次元じげん。これらのタンパク質たんぱくしつ塩基えんきせいアミノ酸あみのさんは、DNAじょう酸性さんせいリンさんもと結合けつごうする。

DNAと結合けつごうする構造こうぞうタンパク質たんぱくしつは、非特異ひとくいてきDNA-タンパク質たんぱくしつ相互そうご作用さようれいとしてよく理解りかいされている。染色せんしょく体内たいないでDNAは構造こうぞうタンパク質たんぱくしつふく合体がったい形成けいせいして保持ほじされている。これらのタンパク質たんぱくしつはDNAをクロマチン染色せんしょくしつ)とばれる緻密ちみつ構造こうぞう組織そしきする。かく生物せいぶつでは、この構造こうぞうヒストンというちいさな塩基えんきせいタンパク質たんぱくしつふく合体がったいにDNAが結合けつごうしたものであるが、原核げんかく生物せいぶつでは複数ふくすう種類しゅるいタンパク質たんぱくしつ関与かんよしている[116][117]。ヒストンはヌクレオソームばれる円盤えんばんじょうふく合体がったい形成けいせいし、その表面ひょうめんにはほんくさりDNAが2しゅう完全かんぜんきついている。これらの非特異ひとくいてき相互そうご作用さようは、ヒストンの塩基えんきせいざんもとがDNAの酸性さんせいとう-リンさん骨格こっかくイオン結合けつごう形成けいせいすることによってしょうじるもので、したがって、塩基えんき配列はいれつとはほとんど無関係むかんけいである[118]。これらの塩基えんきせいアミノ酸あみのさんざんもと化学かがく修飾しゅうしょくには、メチルリン酸化さんかアセチルなどがある[119]。これらの化学かがくてき変化へんかはDNAとヒストンあいだ相互そうご作用さよう強度きょうど変化へんかさせ、DNAを転写てんしゃ因子いんしちかづきやすくしたり、あるいはちかづきにくくし、転写てんしゃ速度そくど変化へんかさせる[120]。クロマチンないほか非特異ひとくいてきDNA結合けつごうタンパク質たんぱくしつには、がったDNAやいがんだDNAに結合けつごうするこう移動いどうぐんタンパク質たんぱくしつがある[121]。これらのタンパク質たんぱくしつは、ヌクレオソームの配列はいれつげたり、染色せんしょくたい構成こうせいするおおきな構造こうぞうたいてるさい重要じゅうようである[122]

DNA結合けつごうタンパク質たんぱくしつのもうひとつのグループとして、一本いっぽんくさりDNAと特異とくいてき結合けつごうするDNA結合けつごうタンパク質たんぱくしつがある。ヒトの場合ばあい複製ふくせいタンパク質たんぱくしつAがこの一群いちぐんなかもっともよく理解りかいされており、DNA複製ふくせいくみえ、DNA修復しゅうふくなど、じゅうらせんが分離ぶんりするプロセスに関与かんよしている[123]。これらの結合けつごうタンパク質たんぱくしつ一本いっぽんくさりDNAを安定あんていさせ、ステムループ形成けいせいしたり、ヌクレアーゼによる分解ぶんかいからDNAを保護ほごしているとかんがえられている。

 
ラムダリプレッサー・ヘリックスターンヘリックス転写てんしゃ因子いんしが、DNAターゲットに結合けつごうしている[124]

対照たいしょうてきに、タンパク質たんぱくしつ特定とくていのDNA配列はいれつ結合けつごうするような進化しんかをしてきた。もっと研究けんきゅうすすんでいるのは、転写てんしゃ制御せいぎょするタンパク質たんぱくしつであるさまざまな転写てんしゃ因子いんしである。かく転写てんしゃ因子いんしはプロモーターちかくの特定とくていのDNA配列はいれつ結合けつごうし、遺伝子いでんし転写てんしゃ活性かっせいまたは阻害そがいする。転写てんしゃ因子いんしは2つの方法ほうほうでこれをおこなう。ひとつは、転写てんしゃになうRNAポリメラーゼに直接ちょくせつ、あるいは媒介ばいかいタンパク質たんぱくしつかいして結合けつごうすることである。これによって、ポリメラーゼはプロモーターに位置いちし、転写てんしゃ開始かいしすることができる[125]。あるいは、転写てんしゃ因子いんしはプロモーターのヒストンを修飾しゅうしょくする酵素こうそ結合けつごうすることができる。これによってDNA鋳型いがたたいするポリメラーゼのちかづきやすさを変化へんかさせる[126]

これらのDNA標的ひょうてき生物せいぶつのゲノム全体ぜんたい存在そんざいする可能かのうせいがあるため、いち種類しゅるい転写てんしゃ因子いんし活性かっせい変化へんかすると、なんせんもの遺伝子いでんし影響えいきょうおよぼす可能かのうせいがある[127]。その結果けっか、これらのタンパク質たんぱくしつはしばしば、環境かんきょう変化へんかへの応答おうとう細胞さいぼう分化ぶんか発達はったつ制御せいぎょするシグナル伝達でんたつプロセスの標的ひょうてきとなる。これらの転写てんしゃ因子いんしのDNAとの相互そうご作用さよう特異とくいせいは、タンパク質たんぱくしつがDNA塩基えんきはしなん接触せっしょくして、DNA配列はいれつを「る」ことを可能かのうにすることでしょうじる。これらの塩基えんき相互そうご作用さようのほとんどは塩基えんきもっと接近せっきんしやすいしゅみぞこる[25]

 
制限せいげん酵素こうそEcoRV (緑色みどりいろ)基質きしつDNA (あかあお)ふく合体がったい[128]

DNA修飾しゅうしょく酵素こうそ 編集へんしゅう

ヌクレアーゼとリガーゼ 編集へんしゅう

ヌクレアーゼは、ホスホジエステル結合けつごう加水かすい分解ぶんかい触媒しょくばいすることによってDNAくさり切断せつだんする酵素こうそである。DNAくさり末端まったんからヌクレオチドを加水かすい分解ぶんかいするヌクレアーゼはエキソヌクレアーゼばれ、一方いっぽうエンドヌクレアーゼくさりない切断せつだんする。分子生物学ぶんしせいぶつがくもっともよく使用しようされるヌクレアーゼは、特異とくいてき配列はいれつでDNAを切断せつだんする制限せいげんエンドヌクレアーゼである。たとえば、うえしめしたEcoRV酵素こうそは、DNAくさりの6塩基えんき配列はいれつ 5′-GATATC-3′ を認識にんしきし、水平すいへいせん切断せつだんする。自然しぜんかいでこれらの酵素こうそは、制限せいげん修飾しゅうしょくけい一部いちぶとして細菌さいきん細胞さいぼうない侵入しんにゅうしたファージDNAを消化しょうかすることにより、細菌さいきんをファージ感染かんせんから保護ほごしている[129]技術ぎじゅつ分野ぶんやでは、これらの配列はいれつ特異とくいてきヌクレアーゼは分子ぶんしクローニング英語えいごばんDNAプロファイリング使用しようされている。

DNAリガーゼばれる酵素こうそは、切断せつだんまたは破損はそんしたDNAくさりさい結合けつごうさせることができる[130]。リガーゼは、ラギングくさりDNA複製ふくせいにおいてとく重要じゅうようで、複製ふくせいフォークつくられたみじかいDNAセグメントをDNA鋳型いがた完全かんぜんなコピーに結合けつごうするはたらきをする。これらはまたDNA修復しゅうふく遺伝いでんてきぐみにも使用しようされる[130]

トポイソメラーゼとヘリカーゼ 編集へんしゅう

トポイソメラーゼはヌクレアーゼとリガーゼの両方りょうほう活性かっせい酵素こうそである。これらのタンパク質たんぱくしつはDNAスーパーコイルりょう変化へんかさせる。これらの酵素こうそなかには、DNAらせんを切断せつだんし、その一部分いちぶぶん回転かいてんさせることでスーパーコイルのひずみを低減ていげんさせ、そのDNAの切断せつだんふうじちゃくするものもある[44]べつ種類しゅるい酵素こうそは、DNAらせんを切断せつだんし、その切断せつだん部分ぶぶんに2ほんのDNAを通過つうかさせてから、らせんをさい結合けつごうすることができる[131]。このようにトポイソメラーゼは、DNA複製ふくせい転写てんしゃなど、DNAが関与かんよするおおくの過程かてい必要ひつよう酵素こうそである[45]

ヘリカーゼ分子ぶんしモーターとしてはたらタンパク質たんぱくしつである。これらは、ヌクレオシドさんリンさんおもアデノシンさんリンさん(ATP)の化学かがくエネルギー利用りようして、塩基えんきあいだ水素すいそ結合けつごう切断せつだんし、DNAじゅうらせんをほどいて一本いっぽんくさりにする[132]。これらの酵素こうそは、酵素こうそがDNA塩基えんき近接きんせつする必要ひつようがあるほとんどの過程かていにとって不可欠ふかけつである。

ポリメラーゼ 編集へんしゅう

ポリメラーゼヌクレオシドさんリンさんからポリヌクレオチドくさり合成ごうせいする酵素こうそである。その生成せいせいぶつ配列はいれつは、鋳型いがたえい: template)とばれる既存きそんのポリヌクレオチドくさりもとづいてつくられる。これらの酵素こうそは、伸長しんちょうするポリヌクレオチドくさりまつはしの3'ヒドロキシもとかえしヌクレオチドを付加ふかする機能きのうつ。結果けっかとしてすべてのポリメラーゼは5'から3'の方向ほうこうはたら[133]。これらの酵素こうそ活性かっせい部位ぶいでは、はいってきたヌクレオシドさんリンさん鋳型いがた塩基えんきたい形成けいせいする。これにより、ポリメラーゼは鋳型いがた相補そうほくさり正確せいかく合成ごうせいすることができる。ポリメラーゼは、使用しようする鋳型いがた種類しゅるいによって分類ぶんるいされる。

DNA複製ふくせいは、DNA依存いぞんせいDNAポリメラーゼがDNAポリヌクレオチドくさりのコピーをつくる。生物せいぶつがくてき情報じょうほう保存ほぞんするためには、かくコピーの塩基えんき配列はいれつ鋳型いがたくさり塩基えんき配列はいれつ正確せいかく相補そうほてきであることが不可欠ふかけつである。おおくのDNAポリメラーゼは校正こうせい活性かっせいっている。これによりポリメラーゼは、ミスマッチしたヌクレオチドあいだでの塩基えんきたい形成けいせい欠如けつじょによって、合成ごうせい反応はんのうさいにときおりこるあやまりを検出けんしゅつすることができる。ミスマッチが検出けんしゅつされると、3'→5'エキソヌクレアーゼ活性かっせい活性かっせいされ、あやまった塩基えんき除去じょきょされる[134]。ほとんどの生物せいぶつでDNAポリメラーゼは、DNAクランプヘリカーゼなどの複数ふくすうのアクセサリー・サブユニットをふくむ、レプリソーム英語えいごばんばれるおおきなふく合体がったいなか機能きのうする[135]

RNA依存いぞんせいDNAポリメラーゼは、RNAくさり塩基えんき配列はいれつをDNAにコピーする特殊とくしゅなポリメラーゼである。これらには、レトロウイルスによる細胞さいぼう感染かんせん関与かんよするウイルスせい酵素こうそであるぎゃく転写てんしゃ酵素こうそや、テロメアの複製ふくせい必要ひつようテロメラーゼふくまれる[63][136]。たとえば、HIVぎゃく転写てんしゃ酵素こうそは、エイズウイルス複製ふくせい関与かんよする酵素こうそである[136]。テロメラーゼは、その構造こうぞう一部いちぶとして自身じしんのRNA鋳型いがたふくむというめずらしいポリメラーゼである。これは染色せんしょくたい末端まったんテロメア合成ごうせいする。テロメアは隣接りんせつする染色せんしょくたいまつはし融合ゆうごうするのをふせぎ、染色せんしょくたいまつはし損傷そんしょうから保護ほごする[64]

転写てんしゃは、DNAくさり配列はいれつをRNAにコピーするDNA依存いぞんせいRNAポリメラーゼによっておこなわれる。遺伝子いでんし転写てんしゃ開始かいしするために、RNAポリメラーゼはプロモーターとばれるDNA配列はいれつ結合けつごうし、DNAくさり分離ぶんりする。そのターミネーターばれるDNAの領域りょういき到達とうたつするまで、遺伝子いでんし配列はいれつメッセンジャーRNA転写てんしゃぶつにコピーし、そこで停止ていししてDNAから分離ぶんりする。ヒトのDNA依存いぞんせいDNAポリメラーゼと同様どうように、ヒトゲノムのほとんどの遺伝子いでんし転写てんしゃする酵素こうそであるRNAポリメラーゼIIは、いくつか調節ちょうせつサブユニットとアクセサリーサブユニットをおおきなタンパク質たんぱくしつふく合体がったい一部いちぶとしてはたらいている[137]

遺伝子いでんしぐみ 編集へんしゅう

   
遺伝いでんてきぐみにおけるホリデイジャンクションちゅうあいだたい構造こうぞう。4ほんのDNAくさりは、あかあおみどり色分いろわけされている[138]
 
現在げんざい減数げんすう分裂ぶんれつくみえモデルはほんくさり切断せつだんまたはギャップによって開始かいしされ、そのあいどう染色せんしょくたいとのたいごうとストランド侵入しんにゅうによってくみ修復しゅうふくプロセスが開始かいしされる。ギャップ修復しゅうふくは、隣接りんせつ領域りょういきのクロスオーバー (CO) やノンクロスオーバー (NCO) をもたらす。COぐみえは、うえ右側みぎがわのダブルホリデイジャンクション (えい: Double Holliday Junction、DHJ) モデルによってこるとかんがえられている。NCOぐみえは、おも左側ひだりがわ合成ごうせい依存いぞん (えい: Synthesis Dependent Strand Annealing、SDSA) モデルによってこるとかんがえられている。ほとんどのくみ事象じしょうはSDSAがたかんがえられる。

DNAらせんは通常つうじょうのDNAセグメントと相互そうご作用さようすることはなく、ヒトの細胞さいぼうでは、ことなる染色せんしょくたい染色せんしょくたいテリトリー英語えいごばんえい: chromosome territories)とばれるかくない別々べつべつ領域りょういきめることさえある[139]。このようにことなる染色せんしょくたい物理ぶつりてき分離ぶんりしていることは、DNAが安定あんていした情報じょうほう保管ほかん場所ばしょとして機能きのうするために重要じゅうようである。なぜなら、染色せんしょくたい相互そうご作用さようする数少かずすくない機会きかいのひとつが、有性ゆうせい生殖せいしょくさいこる染色せんしょくたい交差こうさえい: chromosomal crossover)であり、そのさい遺伝いでんてきぐみこるからである。染色せんしょくたい交差こうさとは、DNAの2ほんのらせんが切断せつだんされ、一部いちぶわり、ふたた結合けつごうすることである。

くみえは、染色せんしょくたい遺伝いでん情報じょうほう交換こうかんして遺伝子いでんしあたらしいわせをつくすことを可能かのうにし、これにより自然しぜん選択せんたく効率こうりつたかめ、あたらしいタンパク質たんぱくしつ急速きゅうそく進化しんかにおいて重要じゅうようである[140]遺伝いでんてきぐみえはDNA修復しゅうふくとくほんくさり切断せつだんたいする細胞さいぼう反応はんのうにも関与かんよしている可能かのうせいがある[141]

染色せんしょくたい交差こうさもっと一般いっぱんてき形態けいたいあいどうくみで、関与かんよする2つの染色せんしょくたい配列はいれつ非常ひじょうによくている。あいどうくみは、染色せんしょくたいてん遺伝いでんてき異常いじょうしょうじさせるため、細胞さいぼう損傷そんしょうあたえる可能かのうせいがある。くみ反応はんのうは、RAD51のようなリコンビナーゼ英語えいごばんとしてられる酵素こうそによって触媒しょくばいされる[142]くみえの最初さいしょ段階だんかいは、エンドヌクレアーゼかDNAの損傷そんしょうによってこされるほんくさり切断せつだんである[143]。その、リコンビナーゼによって部分ぶぶんてき触媒しょくばいされる一連いちれん段階だんかいによって、2つのらせんはすくなくとも1つのホリデイジャンクションによって結合けつごうされ、つぎに、かくらせんちゅう一本いっぽんくさりセグメントが他方たほうのらせんの相補そうほくさりほんくさり形成けいせいする。ホリデイジャンクションはよん面体めんてい接合せつごう構造こうぞうで、染色せんしょくたいたい沿って移動いどうすることができ、一方いっぽうくさりをもう一方いっぽうくさり交換こうかんすることができる。くみ反応はんのうは、結合けつごう切断せつだん遊離ゆうりしたDNAのさい結合けつごうによって停止ていしする[144]くみえのさいおな方向ほうこうせい極性きょくせい)のくさりだけがDNAを交換こうかんする。切断せつだんには東西とうざい切断せつだん(east-west cleavage)と南北なんぼく切断せつだん(north–south cleavage)の2種類しゅるいがある。南北なんぼく切断せつだんはDNAのりょうくさり切断せつだんするが、東西とうざい切断せつだんはDNAのかたくさりをそのままのこす。くみえのさいにホリデイジャンクションが形成けいせいされることで、遺伝いでんてき多様たようせい染色せんしょくたいじょうでの遺伝子いでんし交換こうかん、および野生やせいがたウイルスゲノムの発現はつげん可能かのうになる。

進化しんか 編集へんしゅう

DNAにはあらゆる生命せいめいたい機能きのうし、成長せいちょうし、生殖せいしょくするための遺伝いでん情報じょうほうふくまれている。しかし40おくねん生命せいめい歴史れきし英語えいごばんなかで、DNAがいつからこの機能きのうたしてきたかは不明ふめいである。もっと初期しょき生命せいめいたいはRNAを遺伝いでん物質ぶっしつとして使つかっていたのではないかという提案ていあんもある[145][146]。RNAは遺伝いでん情報じょうほう伝達でんたつリボザイム一部いちぶとしての触媒しょくばい作用さよう両方りょうほうおこなうことができるため、初期しょき細胞さいぼう代謝たいしゃにおいて中心ちゅうしんてき役割やくわりたしていた可能かのうせいがある[147]核酸かくさん触媒しょくばい作用さよう遺伝いでんがく両方りょうほう使つかわれていたとする、この古代こだいRNAワールドは、4塩基えんきもとづく現在げんざい遺伝いでん暗号あんごう進化しんか影響えいきょうあたえたかもしれない。このような生物せいぶつにおけることなる塩基えんきかずは、すくない塩基えんきすうによる複製ふくせい精度せいど向上こうじょうと、多数たすう塩基えんきによるリボザイムの触媒しょくばい効率こうりつ向上こうじょうとの関係かんけいによってきまった可能かのうせいもある[148]。しかしDNAは環境かんきょうちゅうで100まんねん未満みまんしか存在そんざいできず、溶液ようえきちゅうでゆっくりとみじか断片だんぺん分解ぶんかいされるため、ほとんどの化石かせきからDNAを回収かいしゅうすることは不可能ふかのうで、古代こだい遺伝子いでんしけい直接的ちょくせつてき証拠しょうこはない[149]。よりふるいDNAが存在そんざいするという主張しゅちょうもなされており、とくに2おく5せんまんねんまえしお結晶けっしょうから生存せいぞん可能かのう細菌さいきん分離ぶんりされたという報告ほうこくがあるが[150]、これらの主張しゅちょうには賛否さんぴがある[151][152]

DNAの構成こうせい要素ようそアデニングアニン、および関連かんれんする有機ゆうき分子ぶんし)は、地球ちきゅうがい宇宙うちゅう空間くうかん形成けいせいされた可能かのうせいもある[153][154][155]ウラシルシトシンチミンふくむ、生命せいめい複雑ふくざつなDNAやRNA有機ゆうき化合かごうぶつもまた、隕石いんせきから発見はっけんされたピリミジンのような化学かがく物質ぶっしつ出発しゅっぱつてんとして、宇宙うちゅう空間くうかん模倣もほうした条件下じょうけんか実験じっけんしつ合成ごうせいされている。ピリミジンは、宇宙うちゅう発見はっけんされたもっと炭素たんそおおふく化学かがく物質ぶっしつであるたまき芳香ほうこうぞく炭化たんか水素すいそ(PAH)と同様どうよう赤色あかいろ巨星きょせいほしあいだ宇宙塵うちゅうじんやガスくも形成けいせいされた可能かのうせいがある[156]

2021ねん2がつ科学かがくしゃたちははじめて、100まんねん以上いじょうまえマンモスぞう遺体いたいからDNA配列はいれつ決定けっていしたことを報告ほうこくした。これまでに塩基えんき配列はいれつ決定けっていされた最古さいこのDNAである[157][158]

技術ぎじゅつにおける用途ようと 編集へんしゅう

遺伝子いでんし工学こうがく 編集へんしゅう

フェノール・クロロホルム抽出ちゅうしゅつほう英語えいごばんのように、生物せいぶつからDNAを精製せいせいする方法ほうほうや、制限せいげん消化しょうか英語えいごばんポリメラーゼ連鎖れんさ反応はんのうのように実験じっけんしつでDNAを操作そうさする方法ほうほう開発かいはつされた。現代げんだい生物せいぶつがく生化学せいかがくでは、くみえDNAの分野ぶんやでこれらの技術ぎじゅつ活用かつようしている。くみえDNAとは、のDNA配列はいれつからてられた人工じんこうのDNA配列はいれつである。これらはウイルスベクター利用りようして、プラスミドあるいは適切てきせつ型式けいしきで、生物せいぶつ形質けいしつ転換てんかんすることができる[159]生産せいさんされた遺伝子いでんしぐみ生物せいぶつは、くみタンパク質たんぱくしつのような製品せいひん製造せいぞうしたり、医学いがく研究けんきゅう英語えいごばん使用しようしたり[160]農業のうぎょう繁殖はんしょくしたりする[161][162]

DNAプロファイリング 編集へんしゅう

法科ほうか学者がくしゃは、犯罪はんざい現場げんば英語えいごばん発見はっけんされた血液けつえき精液せいえき皮膚ひふ唾液だえき、または毛髪もうはつふくまれるDNAを利用りようして、加害かがいしゃなどの個人こじん一致いっちするDNAを特定とくていすることができる[163]。この手法しゅほう正式せいしきにはDNAプロファイリングえい: DNA profiling)とばれ、DNA指紋しもんほうえい: DNA fingerprinting)ともばれる。DNAプロファイリングでは、ショートタンデムリピート(縦列じゅうれつがた反復はんぷく配列はいれつ)やミニサテライト英語えいごばんなど、反復はんぷくDNAの可変かへん部分ぶぶんながさを個人こじんあいだ比較ひかくする。この方法ほうほう通常つうじょう一致いっちするDNAを同定どうていするための非常ひじょう信頼しんらいせいたか技術ぎじゅつである[164]。ただし、現場げんば複数ふくすうめいのDNAで汚染おせんされている場合ばあい同定どうてい複雑ふくざつになることがある[165]。DNAプロファイリングは1984ねんにイギリスの遺伝いでん学者がくしゃアレック・ジェフリーズによって開発かいはつされ[166]、1988ねんのエンダービー殺人さつじん事件じけんコリン・ピッチフォーク英語えいごばん有罪ゆうざいにするためにほう科学かがくはじめて使用しようされた[167]

ほう科学かがく発達はったつし、血液けつえき皮膚ひふ唾液だえき毛髪もうはつなどの微量びりょうサンプルで遺伝子いでんし照合しょうごうができるようになったことで、おおくの事件じけんさい調査ちょうさされるようになった。当初とうしょ調査ちょうさには科学かがくてき不可能ふかのうであった証拠しょうこも、現在げんざいでは発見はっけんされることがある。一部いちぶ地域ちいきにおいてじゅう危険きけん原則げんそく英語えいごばんえい: double jeopardy law)が撤廃てっぱいされたこともあいまって、これまでの裁判さいばん陪審ばいしん納得なっとくさせるに十分じゅうぶん証拠しょうこられなかった事件じけんでも再審さいしん可能かのうになることがある。重大じゅうだい犯罪はんざい起訴きそされた人々ひとびとは、照合しょうごう目的もくてきでDNAサンプルの提出ていしゅつもとめられることがある。ほう科学かがくてきられたDNA照合しょうごうたいするもっと明白めいはく抗弁こうべんは、証拠しょうこ相互そうご汚染おせんこったと主張しゅちょうすることである。このため、重大じゅうだい犯罪はんざいしん事例じれいたいし、細心さいしん注意ちゅういはらった厳格げんかくあつか手順てじゅん導入どうにゅうされるようになった。

DNAプロファイリングはまた、集団しゅうだん死傷ししょう事件じけん犠牲ぎせいしゃ[168]重大じゅうだい事故じこ遺体いたいやその一部いちぶ集団しゅうだん戦没せんぼつしゃ墓地ぼちにおける犠牲ぎせいしゃ個人こじん身元みもとを、家族かぞくとの照合しょうごうによって確認かくにんするためにも使用しようされ、成功せいこうおさめている。

DNAプロファイリングは、だれかが子供こどもみのおやまたは祖父母そふぼであるかどうかを判定はんていするためのDNA親子おやこ鑑定かんていにも使用しようされ、おやとされる人物じんぶつ子供こども生物せいぶつがくてき血縁けつえん関係かんけいがある場合ばあいおやであるかくりつ通常つうじょう99.99%である。通常つうじょうDNA配列はいれつ決定けっていほう出生しゅっしょうおこなわれるが、母親ははおやがまだ妊娠にんしんしているあいだ親子おやこ関係かんけい検査けんさするあたらしい方法ほうほうがある[169]

DNA酵素こうそまたは触媒しょくばいDNA 編集へんしゅう

デオキシリボザイム英語えいごばんえい: deoxyribozyme)は、DNA酵素こうそ(DNAzymes)または触媒しょくばいDNA(catalytic DNA)ともばれ、1994ねんはじめて発見はっけんされた[170]。これらのだい部分ぶぶんは、in vitro選択せんたくほうまたは試験管しけんかんない進化しんかほう英語えいごばんえい: Systematic Evolution of Ligands by Exponential Enrichment、SELEX)とばれるわせアプローチを使用しようして、ランダムなDNA配列はいれつだい規模きぼプールからたんはなされた一本いっぽんくさりDNA配列はいれつである。DNA酵素こうそは、RNA-DNA切断せつだん、RNA-DNAライゲーション英語えいごばんアミノ酸あみのさんのリン酸化さんか-だつリン酸化さんか炭素たんそ-炭素たんそ結合けつごう形成けいせいなど、さまざまな化学かがく反応はんのう触媒しょくばいする。DNA酵素こうそは、触媒しょくばい反応はんのう化学かがく反応はんのう速度そくどを、触媒しょくばい反応はんのう最大さいだい1せんおくばい向上こうじょうさせることができる[171]。DNA酵素こうそなかでもっともひろ研究けんきゅうされているのはRNA切断せつだんがたで、さまざまな金属きんぞくイオンの検出けんしゅつ治療ちりょうやく設計せっけい使用しようされている。GR-5 DNA酵素こうそなまり特異とくいてき[170]、CA1-3 DNA酵素こうそどう特異とくいてき[172]、39E DNA酵素こうそ(ウラニル特異とくいてき)、NaA43 DNA酵素こうそ(ナトリウム特異とくいてき[173]など、いくつかの金属きんぞく特異とくいてきDNA酵素こうそ報告ほうこくされている。NaA43 DNA酵素こうそは、ナトリウムにたいして金属きんぞくイオンよりも10,000ばい以上いじょう選択せんたくてきであると報告ほうこくされており、細胞さいぼうないでリアルタイムのナトリウムセンサーを作成さくせいするために使用しようされた。

バイオインフォマティクス 編集へんしゅう

バイオインフォマティクスは、DNA核酸かくさん配列はいれつデータをふく生物せいぶつがくてきデータの保存ほぞんデータマイニング検索けんさく操作そうさのための技術ぎじゅつ開発かいはつふく学問がくもん分野ぶんやである。これらの技術ぎじゅつは、コンピュータサイエンスとく文字もじれつ検索けんさくアルゴリズム英語えいごばん機械きかい学習がくしゅうデータベース理論りろん英語えいごばんひろ応用おうようされるようになった[174]文字もじれつ検索けんさくまたはマッチングアルゴリズムは、よりおおきな文字もじれつなかにある文字もじれつ出現しゅつげん検出けんしゅつする手法しゅほうで、ヌクレオチドの特異とくいてき配列はいれつ検索けんさくするために開発かいはつされた[175]。DNA配列はいれつのDNA配列はいれつ整列せいれつさせることで、あいどう配列はいれつ英語えいごばん同定どうていし、それらを区別くべつする特異とくいてき変異へんいめることができる。これらの技術ぎじゅつとく多重たじゅう配列はいれつアラインメントは、系統けいとうてき関係かんけいタンパク質たんぱくしつ機能きのう研究けんきゅうするさい使用しようされる[176]ヒトゲノムプロジェクト作成さくせいされたようなぜんゲノムDNA配列はいれつだい規模きぼなデータセットは、かく染色せんしょくたいじょう遺伝子いでんし調節ちょうせつエレメントの位置いち特定とくていするアノテーションがなくては利用りよう困難こんなんである。タンパク質たんぱくしつやRNAをコードする遺伝子いでんし関連かんれんする特徴とくちょうてきなパターンをつDNA配列はいれつ領域りょういきは、遺伝子いでんし探索たんさく英語えいごばんアルゴリズムによって同定どうていすることができ、これにより研究けんきゅうしゃは、特定とくてい遺伝子いでんし産物さんぶつ実験じっけんてきたんはなされるまえであっても、生物せいぶつないでの存在そんざい可能かのうせいのある機能きのう予測よそくすることができる[177]。また、ゲノム全体ぜんたい比較ひかくすることで、生物せいぶつ進化しんか歴史れきし焦点しょうてんてたり、複雑ふくざつ進化しんか過程かてい研究けんきゅうすることもできる。

DNAナノテクノロジー 編集へんしゅう

 
左側ひだりがわのDNA構造こうぞう (しき) は、右側みぎがわ原子げんしあいだりょく顕微鏡けんびきょう視覚しかくされた構造こうぞう自己じこ集合しゅうごうする。DNAナノテクノロジーは、DNA分子ぶんし分子ぶんし認識にんしき特性とくせい利用りようしてナノスケール構造こうぞう設計せっけいしようとする分野ぶんやである[178]

DNAナノテクノロジーは、DNAや核酸かくさん特有とくゆう分子ぶんし認識にんしき特性とくせい利用りようして、有用ゆうよう特性とくせいそなえた自己じこ集合しゅうごうのう分岐ぶんきDNAふく合体がったいつく技術ぎじゅつ領域りょういきである[179]。DNAは生物せいぶつがくてき情報じょうほう伝達でんたつ手段しゅだんとしてではなく、構造こうぞう材料ざいりょうとして使用しようすることもできる。その結果けっか、2次元じげん周期しゅうき格子こうし(タイルベースとDNAオリガミほう両方りょうほう)や、多面体ためんたい形状けいじょうつ3次元じげん構造こうぞう創造そうぞうにつながった[180]ナノメカニカルデバイス英語えいごばんアルゴリズムてき自己じこ集合しゅうごう実証じっしょうされており[181]、これらのDNA構造こうぞうは、きむナノ粒子りゅうしストレプトアビジンタンパク質たんぱくしつなど、分子ぶんし集合しゅうごうたい鋳型いがたとするために使用しようされている[182]。DNAや核酸かくさんは、アプタマー(さまざまなバイオテクノロジーや生物せいぶつ医学いがく用途ようと使つかわれる、特定とくてい標的ひょうてき分子ぶんしたいする合成ごうせいオリゴヌクレオチドリガンド)の基礎きそとなっている[183]

系統けいとうがく人類じんるいがく 編集へんしゅう

DNAは時間じかん経過けいかとともに変異へんい蓄積ちくせきし、遺伝いでんによって歴史れきしてき情報じょうほうふくんでおり、DNAの塩基えんき配列はいれつ比較ひかくすることで、遺伝いでん学者がくしゃ生物せいぶつ進化しんか歴史れきし系統けいとう発生はっせい推定すいていすることができる[184]系統けいとう発生はっせいがく進化しんか生物せいぶつがくにおける強力きょうりょく道具どうぐである。生物せいぶつしゅないのDNA配列はいれつ比較ひかくすることで、集団しゅうだん遺伝いでん学者がくしゃ特定とくてい集団しゅうだん歴史れきしることができる。これは、生態せいたい遺伝いでんがく英語えいごばんから人類じんるいがくいたるまで、さまざまな研究けんきゅう利用りようできる。

情報じょうほうストレージ 編集へんしゅう

情報じょうほう記録きろく媒体ばいたい英語えいごばんとしてのDNAは、電子でんし機器ききくらべて記録きろく密度みつど英語えいごばんがはるかにたかいため、非常ひじょうおおきな可能かのうせいめている。しかしコストがたかく、きに時間じかんがかかり(メモリレイテンシ)、信頼しんらいせい英語えいごばん十分じゅうぶんでないことなどから、実用じつようにはいたっていない[185][186]

歴史れきし 編集へんしゅう

 
マクリン・マッカーティ握手あくしゅするフランシス・クリックジェームズ・ワトソン
 
フランシス・クリックによるDNAじゅうらせんの鉛筆えんぴつスケッチ (1953ねん)

DNAが最初さいしょたんはなされたのは、1869ねん、スイスの医師いしフリードリッヒ・ミーシェルによって、廃棄はいきされた手術しゅじゅつよう包帯ほうたいうみ(うみ)のなかから微小びしょう物質ぶっしつ発見はっけんしたときにさかのぼる。細胞さいぼうかく存在そんざいすることから、かれはこれを「ヌクレイン(えい: nuclein)」と命名めいめいした[187][188]。1878ねんアルブレヒト・コッセルが「ヌクレイン」のタンパク質たんぱくしつ成分せいぶんである核酸かくさんたんはなし、その、5つの標準ひょうじゅん核酸かくさん塩基えんきたんはなした[189][190]

1909ねんフィーバス・レヴィーンはRNA(当時とうじは「酵母こうぼ核酸かくさんえい: yeast nucleic acid)」とんだ)の塩基えんきとう、リンさんヌクレオチド単位たんい同定どうていした[191][192][193]。1929ねん、レヴィーンはDNA(当時とうじは「胸腺きょうせん核酸かくさんえい: thymus nucleic acid)」)ないのデオキシリボースとう同定どうていした[194]。レヴィーンは、DNAはリンさんもとによって結合けつごうされた4つのヌクレオチド単位たんいからなるひも構成こうせいされていることを提案ていあんした(テトラヌクレオチド仮説かせつ英語えいごばん)。レヴィーンは、このくさりみじかく、塩基えんき一定いってい順序じゅんじょかえされているとかんがえた。1927ねんニコライ・コルツォフ英語えいごばんは、遺伝いでん形質けいしつは「それぞれのくさり鋳型いがたとしてはん保存ほぞんてき複製ふくせいされる2ほんかがみぞうくさり」からなる「巨大きょだい遺伝いでん分子ぶんし」をかいして遺伝いでんすると提案ていあんした[195][196]。1928ねんフレデリック・グリフィス実験じっけんによって、肺炎はいえん球菌きゅうきんPneumococcus)のSがたきん形質けいしつが、死滅しめつしたSがたきんきたRがたきんとを混合こんごうすることによって、Rがたきん転換てんかんできることを発見はっけんした(グリフィスの実験じっけん[197][198]。この実験じっけんけいは、DNAが遺伝いでん情報じょうほう伝達でんたつしていることをはじめて明確めいかく示唆しさした。

1933ねんウニ受精卵じゅせいらん研究けんきゅうしていたジャン・ブラッシェ英語えいごばん(Jean Brachet)は、DNAは細胞さいぼうかく存在そんざいし、RNA細胞さいぼうしつにのみ存在そんざいすることを提案ていあんした。当時とうじは、酵母こうぼ核酸かくさん(RNA)は植物しょくぶつだけに、胸腺きょうせん核酸かくさん(DNA)は動物どうぶつだけに存在そんざいするとかんがえられていた。後者こうしゃ細胞さいぼうないpHを緩衝かんしょうする機能きのうよんりょうからだであるとかんがえられていた[199][200]

1937ねんウィリアム・アストベリーは、DNAが規則正きそくただしい構造こうぞうっていることをしめすXせん回折かいせつパターンをはじめて作成さくせいした[201]

1943ねんオズワルド・アベリーは、共同きょうどう研究けんきゅうしゃであるコリン・マクロード英語えいごばんマクリン・マッカーティとともに、DNAが形質けいしつ転換てんかん原理げんりであることをめ、グリフィスの提案ていあん支持しじした(アベリー-マクロード-マッカーティの実験じっけん[202]エルヴィン・シャルガフは、現在げんざい「シャルガフの法則ほうそく」としてられる見解けんかい発表はっぴょうし、どの生物せいぶつしゅのDNAにおいても、グアニンのりょうはシトシンとひとしく、アデニンのりょうはチミンとひとしくなければならないとべた[203][204]

 
ザ・イーグル英語えいごばんパブのそとかかげられたクリックとワトソンを記念きねんするブルー・プラーク

1951ねんまつフランシス・クリックは、英国えいこくケンブリッジ大学けんぶりっじだいがくキャヴェンディッシュ研究所けんきゅうじょジェームズ・ワトソンとともに研究けんきゅうはじめた。遺伝いでんにおけるDNAの役割やくわりは、1952ねんアルフレッド・ハーシーマーサ・チェイスおこなった一連いちれん実験じっけんハーシー-チェイス実験じっけん)で、DNAがちょうない細菌さいきんファージT2英語えいごばん遺伝いでん物質ぶっしつであることをしめして確認かくにんされた[205]

1952ねん5がつロザリンド・フランクリン指導しどう研究けんきゅうをしていた大学院生だいがくいんせいレイモンド・ゴスリング英語えいごばんは、高水たかみずかずレベルでのDNA Xせん回折かいせつぞう撮影さつえいし、「Photo 51英語えいごばん」とラベルをけた[206]。この写真しゃしんは、モーリス・ウィルキンスからワトソンとクリックにわたされたもので、かれらがDNAのただしい構造こうぞううえきわめて重要じゅうようなものであった。フランクリンはクリックとワトソンに、しゅくさり外側そとがわになければならないとかたった。それまでは、ライナス・ポーリングや、ワトソンとクリックらは、くさり内側うちがわにあって塩基えんき外側そとがわいたあやまったモデルをっていた。フランクリンがDNA結晶けっしょう空間くうかんぐん特定とくていしたことで、クリックは、DNAのほんくさりぎゃく平行へいこうであることをめた[207]。1953ねん2がつライナス・ポーリングロバート・コリーは、リンさんじくちかくにあり、塩基えんき外側そとがわにある、3ほんくさりからった核酸かくさんのモデルを提案ていあんした。ワトソンとクリックはそのモデルを完成かんせいさせ、現在げんざいではDNAじゅうらせん英語えいごばん最初さいしょただしいモデルとしてれられている[208]。1953ねん2がつ28にち、クリックは、英国えいこくケンブリッジのザ・イーグル英語えいごばんパブで常連じょうれんきゃくのランチタイムを中断ちゅうだんし、かれとワトソンが「生命せいめい秘密ひみつ発見はっけんした」と発表はっぴょうした[209]

1953ねん4がつ25にち雑誌ざっしNature」は、ワトソンとクリックのじゅうらせん構造こうぞうDNAとそれを支持しじする証拠しょうこしめ一連いちれんの5ほん論文ろんぶん掲載けいさいした[210]。その構造こうぞうは、『MOLECULAR STRUCTURE OF NUCLEIC ACIDS A Structure for Deoxyribose Nucleic Acid核酸かくさん分子ぶんし構造こうぞう: デオキシリボース核酸かくさん構造こうぞう英語えいごばん)』とだいされたレターで報告ほうこくされ、そのなかかれらはつぎのようにべている。『わたしたちが仮定かていした特異とくいてきたい形成けいせいが、遺伝いでん物質ぶっしつ複製ふくせいメカニズムである可能かのうせい即座そくざ示唆しさしていることを、わたしたちは見逃みのがさなかった[9]』。こののち、フランクリンとゴスリングのレターがつづき、かれ自身じしんのXせん回折かいせつデータと独自どくじ解析かいせき方法ほうほうはじめて公表こうひょうされた[48][211]。さらに、ウィルキンスとかれ同僚どうりょう2めいによるレターがつづき、生体せいたいないにおけるB-DNA Xせんパターンの解析かいせき報告ほうこくされており、生体せいたいないにワトソンとクリックの構造こうぞう存在そんざいすることを裏付うらづけていた[49]

1962ねん、フランクリンの死後しご、ワトソン、クリック、ウィルキンスの3めいノーベル生理学せいりがく医学いがくしょう共同きょうどう受賞じゅしょうした[212]。ノーベルしょう存命ぞんめいちゅう受賞じゅしょうしゃにのみ授与じゅよされる。2023ねん4がつ科学かがくしゃたちはあらたな証拠しょうこもとづき、ロザリンド・フランクリンはDNA発見はっけん過程かてい貢献こうけんしただけでなく「対等たいとう役割やくわり」をたした人物じんぶつであり、発見はっけん発表はっぴょうされたような貢献こうけんしゃではないと結論けつろんづけた[213][214][215]だれがこの発見はっけん功績こうせきとなえられるべきかについては議論ぎろんつづいている[216]

1957ねんおこなわれた影響えいきょうりょくのある講演こうえんで、クリックは、分子生物学ぶんしせいぶつがくにおけるセントラル・ドグマし、DNA、RNA、タンパク質たんぱくしつ関係かんけい予言よげんし、「アダプター仮説かせつ英語えいごばん」をおおやけにした[217]じゅうらせん構造こうぞう示唆しさする複製ふくせい機構きこう最終さいしゅう確認かくにんは、1958ねんメセルソン-スタールの実験じっけんによってなされた[218]。クリックと共同きょうどう研究けんきゅうしゃらによるさらなる研究けんきゅうによって、遺伝いでん暗号あんごうコドンばれる塩基えんき重複じゅうふくトリプレット(さんれん)にもとづいていることがあきらかにされ、ハー・ゴビンド・コラナロバート・W・ホリーマーシャル・ニーレンバーグによって遺伝いでん暗号あんごう解読かいどく可能かのうとなった[219]分子生物学ぶんしせいぶつがく誕生たんじょうは、これらの発見はっけん基礎きそとなった[220]

1986ねん英国えいこく警察けいさつがレスター大学だいがくのアレック・ジェフリーズに強姦ごうかん殺人さつじんかんする容疑ようぎしゃ自白じはく検証けんしょうまたは反証はんしょう依頼いらいしたとき、DNA鑑定かんていはじめて犯罪はんざい捜査そうさ利用りようされた。この特別とくべつ事件じけんでは、容疑ようぎしゃは2けん強姦ごうかん殺人さつじん自白じはくしていたが、のち自白じはく撤回てっかいした。大学だいがく研究所けんきゅうじょでのDNA鑑定かんていによって、容疑ようぎしゃ当初とうしょの「自白じはく」の真実しんじつせいはすぐに否定ひていされ、容疑ようぎしゃ強姦ごうかん殺人さつじん容疑ようぎらすことができた[221]

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dna

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脚注きゃくちゅう 編集へんしゅう

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