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炭素 - Wikipedia

炭素たんそ

原子げんし番号ばんごう6の元素げんそ

炭素たんそ(たんそ、えい: carbon、カーボン、ふつ: carboneどく: Kohlenstoff)は、原子げんし番号ばんごう6の元素げんそである[11]元素げんそ記号きごうC[11]原子げんしりょうは12.01。非金属ひきんぞく元素げんそだい14ぞく元素げんそだい2周期しゅうき元素げんそひとつ。

ホウ素ほうそ 炭素たんそ 窒素ちっそ
-

C

Si
外見がいけん
透明とうめい(ダイヤモンド)、黒色こくしょく(グラファイト)
一般いっぱん特性とくせい
名称めいしょう, 記号きごう, 番号ばんごう 炭素たんそ, C, 6
分類ぶんるい 非金属ひきんぞく元素げんそ
ぞく, 周期しゅうき, ブロック 14, 2, p
原子げんしりょう 12.0107
電子でんし配置はいち [He] 2s2 2p2[1]
電子でんしから 2, 4(画像がぞう
物理ぶつり特性とくせい
そう 固体こたい
密度みつど室温しつおん付近ふきん 結晶けっしょうしつ[2] 1.8–2.1 g/cm3
密度みつど室温しつおん付近ふきん グラファイト:2.260[1] g/cm3
密度みつど室温しつおん付近ふきん ダイヤモンド:3.513[1] g/cm3
昇華しょうかてん 3915 K, 3642 °C, 6588 °F
三重みえてん 4600 K (4327 °C), 10800[3][4] kPa
融解ゆうかいねつ 117(グラファイト) kJ/mol
熱容量ねつようりょう (25 °C) 8.517(グラファイト)
6.155(ダイヤモンド) J/(mol·K)
原子げんし特性とくせい
酸化さんかすう 3, 4[5], 2, 1 [6], 0, −1, −2, −3, −4[7]
電気でんき陰性いんせい 2.55(ポーリングの
イオン化いおんかエネルギー だい1: 1086.5 kJ/mol
だい2: 2352.6 kJ/mol
だい3: 4620.5 kJ/mol
共有きょうゆう結合けつごう半径はんけい 77 (sp3), 73 (sp2), 69 (sp) pm
ファンデルワールス半径はんけい 170 pm
その
磁性じせい はん磁性じせい[9]
ねつ伝導でんどうりつ (300 K) 119-165(グラファイト)
900-2300(ダイヤモンド) W/(m⋅K)
ねつ膨張ぼうちょうりつ (25 °C) 0.8(ダイヤモンド)[10] μみゅーm/(m⋅K)
おとつたわるはや
微細びさいロッド)
(20 °C) 18350(ダイヤモンド) m/s
ヤングりつ 1050(ダイヤモンド)[10] GPa
剛性ごうせいりつ 478(ダイヤモンド)[10] GPa
体積たいせき弾性だんせいりつ 442(ダイヤモンド)[10] GPa
ポアソン 0.1(ダイヤモンド)[10]
モース硬度こうど 1-2(グラファイト)
10(ダイヤモンド)
CAS登録とうろく番号ばんごう 7440-44-0[8]
おも同位どういたい
詳細しょうさい炭素たんそ同位どういたい参照さんしょう
同位どういたい NA 半減はんげん DM DE (MeV) DP

15

12C 98.9 %[1] 中性子ちゅうせいし6安定あんてい
13C 1.1 %[1] 中性子ちゅうせいし7安定あんてい
14C 1.2×10−8 % 5730 y[1] βべーた 0.156 14N

名称めいしょう

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フランス語ふらんすごの「carbone」は、1787ねんフランス化学かがくしゃギトン・ド・モルボーが「木炭もくたん」をラテン語らてんごcarboから[12]づけた。英語えいごのcarbonは、これがてんじたものである[1]

ドイツの「Kohlenstoff」も「すみ物質ぶっしつ」を意味いみする[1]

日本語にほんごの「炭素たんそ」というかたりは、宇田川うだがわよう著作ちょさくしゃみつひらけむね』にてもちいたのがはじめとされる。

特徴とくちょう

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単体たんたい化合かごうぶつ両方りょうほうにおいてきわめて多様たよう形状けいじょうをとることができる。

非金属ひきんぞく炭素たんそには、4つのそとから電子でんしと4つの空席くうせきがある。そのため、あたい電子でんしすう4[13]元素げんそなかでももっともおおい4くみ共有きょうゆう結合けつごうつことが可能かのうであり、この特徴とくちょうから多様たよう分子ぶんしをつくる骨格こっかくとなる[14][15]炭素たんそがほかの元素げんそむすびついてつく化合かごうぶつ種類しゅるいやく5,400まんしゅにのぼる[13]

融点ゆうてん昇華しょうかこす温度おんどぜん元素げんそなかでもっともたかい。つねあつでは融点ゆうてんたず、三重みえてんは10.8±0.2MPa、4,600±300Kであり[3][4]昇華しょうかやく3,900Kでこる[16][17]

炭素たんそ原子げんし同士どうし共有きょうゆう結合けつごう非常ひじょう堅牢けんろうであり[13]、それがつくる単体たんたいにおいて、自然しぜんぶつとしてはもっともかたいことでられるダイヤモンドからもっともやわらかい部類ぶるいはいグラファイトまで、幅広はばひろ形態けいたい同素体どうそたいつ。

炭素たんそ単体たんたい有機物ゆうきぶつ不完全ふかんぜん燃焼ねんしょうすれば簡単かんたんせるため、有史ゆうし以前いぜんからられていた[1][18]ダイヤモンド存在そんざい紀元前きげんぜん2500ねんごろの古代こだい中国ちゅうごくではられており、古代こだいローマでは今日きょう同様どうようから木炭もくたんていた。古代こだいエジプトでも、粘土ねんど密封みっぷうしたピラミッドなかから空気くうきくためにねっする方法ほうほうもちいられた[19][20]。そのため、特定とくてい元素げんそ発見はっけんしゃはいない[1]

 
カール・ヴィルヘルム・シェーレ

1722ねんルネ・レオミュールてつはがねとなるにはなにかしらの物質ぶっしつ吸収きゅうしゅうすることをしめしたが、現在げんざいではそれは炭素たんそであることがあきらかとなった[21]。1772ねんにはアントワーヌ・ラヴォアジエ燃焼ねんしょうによってみずしょうじず、重量じゅうりょうあたりおな比率ひりつ二酸化炭素にさんかたんそしょうじることをたしかめ、ダイヤモンドが炭素たんそ単体たんたいであることを証明しょうめいした[22]。1779ねんカール・ヴィルヘルム・シェーレは、グラファイト従来じゅうらいかんがえられていたようになまりいち形態けいたいではないとしめ[22]、1786ねんクロード・ルイ・ベルトレーガスパール・モンジュ、C.A.ヴァンデスモンドが炭素たんそであることをあきらかにした[23]かれらがこれをらしめたさい、この元素げんそにcarboneというをつけ、ラヴォアジエが1789ねんにまとめた元素げんそのテキストに採録さいろくされた[22]

同素体どうそたいフラーレン発見はっけんされたのは1985ねんであり[24]おなじくナノ構造こうぞうたいとしてはバッキーボールカーボンナノチューブつかった[25]。これらの発見はっけんは1996ねんノーベル化学かがくしょう授与じゅよ対象たいしょうとなった[26][27]。これらに触発しょくはつされたさらなる同素体どうそたい探査たんさ結果けっか、「ガラスじょう炭素たんそ」や、厳密げんみつには無定形むていけいではないがづけられた「無定形むていけい炭素たんそとう発見はっけんへつながった[28]

生成せいせい

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炭素たんそ原子げんし生成せいせいにはヘリウム原子核げんしかくであるアルファ粒子りゅうしの3じゅう衝突しょうとつ必要ひつようとなる。これにはやく1おくねつ必要ひつようとなるが、ビッグバンでは宇宙うちゅうがはじめにおおきく膨張ぼうちょうしてすぐに急速きゅうそくえ、炭素たんそ生成せいせいされなかったとかんがえられている[29]。しかし、その形成けいせいされた恒星こうせいうちトリプルアルファ反応はんのうによるヘリウム燃焼ねんしょう過程かていでエネルギーを放出ほうしゅつしながら炭素たんそ生成せいせいされる[30]。こうしてつくられた炭素たんそは、しゅ系列けいれつぼし内部ないぶ水素すいそがヘリウムになるCNOサイクル媒介ばいかいし、ほしのエネルギー放射ほうしゃ一役ひとやくっている[31]

宇宙うちゅうでの存在そんざい水素すいそ、ヘリウム、酸素さんそいでおお[32]炭素たんそ太陽たいよう恒星こうせい彗星すいせいのなかにも豊富ほうふ存在そんざいし、さまざまな惑星わくせい大気たいきにもふくまれている。まれに隕石いんせきなかから微細びさいなダイヤモンドがつかることがあり、これは太陽系たいようけい原始げんし惑星わくせいけい円盤えんばんだったころ、またはそれ以前いぜん超新星ちょうしんせい爆発ばくはつとき生成せいせいされたものとかんがえられている[33]

 
地球ちきゅうにおける二酸化炭素にさんかたんそ循環じゅんかんくろ数字すうじはそれぞれの貯蔵ちょぞうりょうを、2004ねん推計すいけいりょうじゅうおくトン単位たんい(GtC)でしめす。むらさき数字すうじ年間ねんかん移動いどうりょうあらわす。なお、炭酸たんさんしおあぶらははたくわえられた7,000まんGtC相当そうとう炭素たんそふくまれない

地球ちきゅう

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元素げんそ分布ぶんぷ

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地球ちきゅうじょうでみるとかならずしも割合わりあいてき非常ひじょうにたくさん存在そんざいしている元素げんそというわけではない[11]地球ちきゅう地表ちひょうおよ海洋かいよう元素げんそ分布ぶんぷでは炭素たんそ重量じゅうりょう0.08%にすぎない[11](これはチタンマンガン下回したまわ[34])。ただ炭素たんそ元素げんそとのむすびつきかたで、性質せいしつことなる驚異きょういてきなほど多彩たさい化合かごうぶつつくし、地球ちきゅう環境かんきょうなか存在そんざいしている[35]後述こうじゅつ)。

地殻ちかくちゅう元素げんそ存在そんざいでは15番目ばんめおお炭素たんそ[32]やく9わり鉱物こうぶつとして存在そんざいし、なかでも還元かんげんされたかたち、すなわち炭素たんそつぶ石油せきゆ石炭せきたん天然てんねんガスなかが4ぶんの3以上いじょうめる。4ぶんの1が炭酸たんさんしお岩石がんせき石灰岩せっかいがんはいがん (CaMg(CO3)2)、結晶けっしょうしつ石灰岩せっかいがんなど)である。海洋かいようなどみずんだ炭酸たんさんおおく、そのりょう炭素たんそりょうで36ちょうトン存在そんざいする。ついで生物せいぶつけんに1ちょう9,000おくトン、大気圏たいきけん二酸化炭素にさんかたんそとして8,100おくトンがある。

埋蔵まいぞうせき燃料ねんりょうとして石炭せきたんが9,000おくトン、石油せきゆは1,500おくトン、天然てんねんガスが1,050おくトンにくわえ、さらにシェールガスのような採掘さいくつしにくい形態けいたいべつに5,400おくトンの存在そんざい見込みこまれている[36]。これらとはべつに、メタンハイドレートとして極地きょくちふうじられ、これの炭素たんそりょうはシベリアの永久えいきゅう凍土とうどそうだけでも1ちょう4,000おくトンと見積みつもられる[37]

炭素たんそ循環じゅんかん

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炭素たんそ地球ちきゅうじょう多様たよう状態じょうたいしめしている。炭素たんそ地殻ちかく海洋かいよう生物せいぶつけん大気圏たいきけん循環じゅんかんしており、年間ねんかん移動いどうりょうやく2,000おくトンと見積みつもられている。

惑星わくせいじょうでは、ある元素げんそがほかの元素げんそ転換てんかんすることは非常ひじょうまれである。したがって、地球ちきゅうふくまれるぜん炭素たんそりょうはほぼ一定いっていである。そのため、炭素たんそもちいる過程かていはどこかでそれを獲得かくとくし、また放出ほうしゅつすることが必要ひつようとなる。このような経路けいろは、二酸化炭素にさんかたんそかたち循環じゅんかんする体系たいけい形成けいせいする。たとえば、植物しょくぶつ生育せいいく環境かんきょうないで、呼吸こきゅうによって二酸化炭素にさんかたんそ放出ほうしゅつする一方いっぽうひかりのエネルギーをもちいて吸収きゅうしゅうした二酸化炭素にさんかたんそから炭素たんそ固定こていするカルヴィン回路かいろはたらかせ、植物しょくぶつ組織そしき形成けいせいする。動物どうぶつ植物しょくぶつべて炭素たんそ吸収きゅうしゅうし、呼吸こきゅうによって一部いちぶ排出はいしゅつする。このような短期たんきてき循環じゅんかんだけでなく、より複雑ふくざつ炭素たんそ循環じゅんかん機能きのうする。たとえば海洋かいよう二酸化炭素にさんかたんそかしみ、れた植物しょくぶつ動物どうぶつ死体したいは、バクテリアなどが消化しょうかしないと地中ちちゅう石油せきゆ石炭せきたんなどのかたち炭素たんそをとどめることもある。それらが化石かせき燃料ねんりょうとして利用りようされれば、燃焼ねんしょうによってふたた炭素たんそ放出ほうしゅつされる[38]

 
天然てんねんダイヤモンド結晶けっしょうふく鉱石こうせき

炭素たんそ化合かごうぶつ

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炭素たんそ特性とくせい元素げんそむすびついて化合かごうぶつつく段階だんかいにある[35]炭素たんそ元素げんそたばにしてもまったくたないほど多様たよう化合かごうぶつ世界せかいつくしている[35]。これまでに天然てんねん発見はっけんされたものと化学かがくしゃ人工じんこうてきつくした化合かごうのかずは7,000まんえるといわれているが、そのやく8わり炭素たんそ化合かごうぶつである[35]

生物せいぶつ

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炭素たんそ-炭素たんそ結合けつごう有機物ゆうきぶつ基本きほん骨格こっかくをつくり、すべての生物せいぶつ構成こうせい材料ざいりょうとなる。人体じんたい構成こうせいする元素げんそやく18%が炭素たんそといわれている[35]。これは蛋白質たんぱくしつ脂質ししつ炭水化物たんすいかぶつふくまれる原子げんし過半数かはんすう炭素たんそであることによる。光合成こうごうせい呼吸こきゅうなど生命せいめい活動かつどう全般ぜんぱん重要じゅうよう役割やくわりになう。地表ちひょうでの炭素たんそ重量じゅうりょうは0.08%にすぎないため、生命せいめい自然しぜんかいにあるわずかな炭素たんそをかきあつめてかろうじて成立せいりつしている[35]

鉱物こうぶつ

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石炭せきたん商業しょうぎょうてきにも重要じゅうよう炭素たんそ供給きょうきゅうもとであり、無煙炭むえんたんでは炭素たんそ含有がんゆうりつは92 - 98パーセントにまでなる[39]。これに石油せきゆ天然てんねんガスなどをくわえた炭素たんそ資源しげんは、そのほとんどを燃料ねんりょうとして利用りようしている[40]

天然てんねん黒鉛こくえん石墨せきぼく[8]、グラファイト)は世界中せかいじゅう分布ぶんぷするが、産出さんしゅつおお地域ちいき中国ちゅうごくインドブラジル北朝鮮きたちょうせんである[41]天然てんねんのダイヤモンドは歴史れきしてきみなみインドさん有名ゆうめいだが[42]、18世紀せいきブラジル発見はっけんされ[43]、そのみなみアフリカでも採掘さいくつされ[44]現在げんざい主要しゅよう産出さんしゅつこくにはロシアボツワナオーストラリアコンゴ民主みんしゅ共和きょうわこくつらねる[45]近年きんねんではカナダジンバブエアンゴラでも鉱山こうざんひらかれ[44]アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでも発見はっけんされている[46]

同位どういたい

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原子核げんしかくに6つの陽子ようしふく炭素たんそ原子げんしには、3種類しゅるい同位どういたい12C存在そんざい98.93パーセント)、13C(1.07パーセント)、14C微量びりょう)が自然しぜんかい存在そんざい[47]、それぞれがさまざまな学問がくもん分野ぶんや重要じゅうよう位置いちめる。

12Cは1961ねんIUPACによって原子げんしりょう基準きじゅんとすることが決定けっていされ[48]アボガドロ定数ていすうなどの基礎きそてき定数ていすうはこれによって算出さんしゅつされた。なお、2019ねん改訂かいていされたSIではアボガドロ定数ていすうを6.02214076×1023 ごとモル(mol−1)と定義ていぎとし、12Cはもちいなくなった。

13Cはかくスピンつため、かく磁気じき共鳴きょうめい分光ぶんこうほうにおいて重要じゅうよう核種かくしゅである。

14Cは、地球ちきゅうじょう存在そんざいが100きょうぶんの1[49]大気たいきちゅうでは1ちょうぶんの1程度ていどでしかなく[50]泥土でいど有機物ゆうきぶつなかふくまれている[49]半減はんげんやく5,730ねん放射ほうしゃせい同位どういたいであり[47]ベータ崩壊ほうかいこして窒素ちっそ原子げんし変化へんかする[51]。しかし、成層圏せいそうけんにおいて大気たいきちゅう窒素ちっそ宇宙うちゅうせん中性子ちゅうせいし)が反応はんのうして常時じょうじあらたに生成せいせいされている[51][52]。そのためふるいし化石かせきなどのじたけいでは時間じかんとともに存在そんざいひくくなることがられ[52]考古学こうこがく標本ひょうほん分野ぶんやで4まんねんスケール、最大さいだい6まんねん[50]時代じだい判定はんていおこな放射ほうしゃせい炭素たんそ年代ねんだい測定そくていほう使用しようしたり[51][53][54]過去かこ宇宙うちゅうせん強度きょうど変化へんかした様子ようすつうじて太陽たいよう活動かつどう[55]地球ちきゅう磁場じば変遷へんせん[50]分析ぶんせきするために使つかわれる。

ほかにも、生物せいぶつがく医学いがく分野ぶんやでも14Cをマーカーにしたおおくの分析ぶんせきほう開発かいはつされた。光合成こうごうせい初期しょき研究けんきゅうには炭素たんそ14(14C)がもちいられ、その効果こうかてき肥料ひりょう開発かいはつにも同位どういたい使つかわれる[56]。ただし放射ほうしゃせい物質ぶっしつである炭素たんそ14はあつかいがむずかしいため、現在げんざいでは放射能ほうしゃのうたない同位どういたい元素げんそである炭素たんそ13(13C)をもちいた分析ぶんせきほう開発かいはつされている。

その炭素たんそには半減はんげん非常ひじょうみじかい15種類しゅるい同位どういたいられている。8C は半減はんげん 1.98739 × 10-21びょう陽子ようし放出ほうしゅつアルファ崩壊ほうかいこす[57]19Cは風変ふうがわりな中性子ちゅうせいしハロー状態じょうたい存在そんざいする[58]

単体たんたい性質せいしつ

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同素体どうそたい

編集へんしゅう
 
炭素たんそ状態じょうたい。0.001GPaはおよそ10気圧きあつ相当そうとうする

炭素たんそは4ほん共有きょうゆう結合けつごうができ、結合けつごう状態じょうたいによって数種類すうしゅるい同素体どうそたい形成けいせいする[59]炭素たんそ同士どうしがsp2混成こんせい軌道きどう形成けいせいし、正六角形せいろっかっけい平面へいめん構造こうぞうったまくかさなったものがグラファイトになる[51]。2009ねん、グラファイトの基本きほん構造こうぞうであるうすグラフェン非常ひじょうたか硬度こうどつことが判明はんめいした[60]。しかし、グラファイトからうすいグラフェンを経済けいざいてき技術ぎじゅつ確立かくりつされておらず、事業じぎょうせい確立かくりつ今後こんご開発かいはつ必要ひつようがある[61]。また、炭素たんそがsp3混成こんせい軌道きどう形成けいせいしてせいよん面体めんてい立体りったい結晶けっしょう構造こうぞうったきょ大分おおいたとなったものがダイヤモンドとなる[51]おな炭素たんそ同素体どうそたいであるが、前者ぜんしゃ電気でんき伝導でんどうせいたかやわらかい、後者こうしゃ絶縁ぜつえんたいかたいなど、まったくことなる性質せいしつしめす。ダイヤモンドが炭素たんそ同素体どうそたいであることをしめしたのはラヴォアジエである。実験じっけん内容ないようは、密閉みっぺい容器ようきおさめたダイヤモンドを虫眼鏡むしめがねにより燃焼ねんしょうさせると二酸化炭素にさんかたんそだけが生成せいせいされるというものである。

木炭もくたんやススなどは結晶けっしょう構造こうぞうたないアモルファス状態じょうたいであり「無定形むていけい炭素たんそ」とばれる。この種類しゅるいには、工業こうぎょうてき重要じゅうよう炭素たんそ繊維せんい活性炭かっせいたんコークスなどもふくまれる[62]

以上いじょう3しゅふるくからられていたが、20世紀せいき後半こうはん以降いこう球状きゅうじょうのグラフェンであるフラーレン[25][63]分野ぶんやでの開発かいはつすすんでいるカーボンナノチューブ[64]カーボンナノバッド[65]カーボンナノファイバー英語えいごばん[66][67]などや、ロンズデーライト[68]ガラスじょう炭素たんそ[28]カーボンナノフォーム[69]カルビン[70]などの複雑ふくざつ構造こうぞう炭素たんそ同素体どうそたい多数たすう発見はっけんされている。

 
炭素たんそ同素体どうそたい説明せつめい右記うき参照さんしょう
a. ダイヤモンド
立方りっぽうあきらけい結晶けっしょう産出さんしゅつりょうすくないが産業さんぎょうてき利用りよう可能かのう程度ていどには豊富ほうふ宝石ほうせきとして、また工業こうぎょうようのカッターなどに利用りよう現在げんざいでは合成ごうせいダイヤモンド開発かいはつ技術ぎじゅつ確立かくりつされ、実用じつようされている。
b. グラファイト黒鉛こくえん石墨せきぼく
六方ろっぽうあきらけい結晶けっしょうであり、炭素たんそ結晶けっしょうとしてはもっとも一般いっぱんてきいたじょうのグラフェンが多数たすうかさなった構造こうぞうで、平面へいめん同士どうしむすびつきはよわがれやすい[13]日常にちじょうてきなものとしては鉛筆えんぴつしんなどにもちいられる[13]
c. ロンズデーライトろくぽうあきらダイヤモンド)
六方ろっぽうあきらけい結晶けっしょう隕石いんせきちゅうにきわめてまれられる。いまのところ非常ひじょうちいさな結晶けっしょうしか発見はっけんされていない。純粋じゅんすいなものはダイヤモンドにちか硬度こうどをもつと推測すいそくされる[68]
d, e, f. フラーレン
炭素たんそ原子げんしからなるクラスター総称そうしょう天然てんねんにはきわめてまれ存在そんざいするとみられる。dはいわゆるサッカーボールがたのC60で「バックミンスターフラーレン」とばれる[25]eはC540で、f はC70である。
g. 無定形むていけい炭素たんそ
(a)と(b)の2しゅ構造こうぞう混在こんざいした状態じょうたいあきらしつ)。木炭もくたん活性炭かっせいたんなどの一般いっぱんてきすみは、これに不純物ふじゅんぶつふくまれたものである。
h. カーボンナノチューブ
グラフェンが円筒えんとうじょうかれた構造こうぞうのもの[63][64]おな重量じゅうりょう鋼鉄こうてつ比較ひかくすると、80ばい強度きょうどちながら60ほどの屈曲くっきょくにもえる弾力だんりょくせい[13]。1そうのものから多層たそう構造こうぞうつものがある。これにちかいものとして、つつ一方いっぽうじたかくじょうのものをカーボンナノホーンぶ。
 
シャープペンシルのしん。グラファイトから製造せいぞうされる
 
炭素たんそ繊維せんい。アモルファス炭素たんそ使用しようれい

生産せいさん用途ようと

編集へんしゅう

炭素たんそ単体たんたい形状けいじょうによってさまざまな分野ぶんや使用しようされている。アモルファス炭素たんそとしてはカーボンブラック活性炭かっせいたん大量たいりょう生産せいさんされており、黒色こくしょく顔料がんりょうインクコピートナー墨汁ぼくじゅうなど)やゴム製品せいひんへのこんざい石油せきゆ脱硫だつりゅうなどの吸着きゅうちゃくざいをはじめ、きわめて幅広はばひろ用途ようともちいられている。カーボンブラックの平成へいせい22ねん(2010ねん日本にっぽん国内こくない生産せいさんりょうは72まん3,159トンである[71]

天然てんねんのほか、コークスの成形せいけいしょうゆいなどでも製造せいぞうされる[72]黒鉛こくえんは、電池でんちなどの電極でんきょくざい鉛筆えんぴつしんるつぼ塗料とりょうなどに使つかわれる[8]ほか、黒鉛こくえん成形せいけいした黒鉛こくえんブロックは黒鉛こくえん減速げんそく沸騰ふっとう軽水けいすい圧力あつりょくかんがた原子げんしRBMK-1000」やコールダーホールがたをはじめとした黒鉛こくえんという原子げんし炉心ろしん構成こうせいしており、中性子ちゅうせいし速度そくどげる減速げんそくざいとして機能きのうしている[73][74]

黒鉛こくえんから人工じんこうダイヤモンドをつく技術ぎじゅつは1880ねんごろからまれ、昭和しょうわ28ねん(1953ねん)ごろには3000℃、13まん気圧きあつ実現じつげんし、年間ねんかん1おくカラット以上いじょう生産せいさんされている[51]。ダイヤモンドは宝飾ほうしょくようのほかカッターや研磨けんまざいまた電極でんきょくとしても利用りようされている[75]。さらには次世代じせだいがた半導体はんどうたいとしても研究けんきゅうされている[76]

アクリロニトリル酸素さんそ状態じょうたいねつ分解ぶんかい製造せいぞうする炭素たんそ繊維せんいは、かるくて強度きょうど弾力だんりょくすぐれることから、船舶せんぱくおよび航空機こうくうき宇宙船うちゅうせんからスポーツ用具ようぐまで幅広はばひろ用途ようとにおいて金属きんぞく代替だいたいする素材そざいとして使用しようされている[62]活性炭かっせいたんヤシからきにする方法ほうほうくわえ、はいタイヤから製造せいぞうする方法ほうほう開発かいはつされた。前者ぜんしゃ冷蔵庫れいぞうこなどの脱臭だっしゅうざいでよく使つかわれ、後者こうしゃ吸着きゅうちゃくりょく利用りようした河川かせん浄化じょうかなど土木どぼく分野ぶんやでの利用りよう検討けんとうされている[62]

石炭せきたんからつくられるコークスは構成こうせい要素ようそのほとんどが炭素たんそであり、燃料ねんりょう製鉄せいてつ使用しようされている。平成へいせい18ねん(2006ねん世界せかい生産せいさんりょうは4おく7,800まんトンであり、その半分はんぶん以上いじょう中国ちゅうごくめた[77]あぶらやしてられるタイヤ着色ちゃくしょくなどに使つかわれる一般いっぱんてきカーボンブラック[78]水素すいそを0.3 - 0.8パーセント程度ていどふくむが、アセチレンねつ分解ぶんかいまたは爆発ばくはつさせて製造せいぞうするアセチレンブラック水素すいそ含有がんゆうりつ0.04パーセントとひくくさりじょう構造こうぞうつくりやすい。そのため、導電性どうでんせい要求ようきゅうされる素材そざいもちいられる[8]

化合かごうぶつ

編集へんしゅう
 
ポリエチレン炭素たんそちょうくさりじょう結合けつごうし、高分子こうぶんしつくることができる

炭素たんそ多様たよう化合かごうぶつつくることができるため、これまで報告ほうこくされているものは1,000まんしゅをはるかにえる[14]二酸化炭素にさんかたんそ一酸化いっさんか炭素たんそ炭酸たんさん炭化物たんかぶつひとしのぞき、炭素たんそ化合かごうぶつ有機ゆうき化合かごうぶつ有機物ゆうきぶつ)とばれ、生命せいめい活動かつどう生産せいさんされるほか、有機ゆうき化学かがくによって人工じんこうてきにもおおくの物質ぶっしつされている。

無機むき化合かごうぶつとして一般いっぱんてき二酸化炭素にさんかたんそ(CO2)は大気たいきちゅうにわずかにふくまれ、光合成こうごうせい呼吸こきゅうなど生命せいめい活動かつどう密接みっせつかかわりをつ。また、炭酸たんさんしおとして方解石ほうかいせき石灰岩せっかいがん)などの鉱物こうぶつちゅうにも分布ぶんぷしている。

金属きんぞくとのあいだでは炭素たんそアセチリド(C22−)や侵入しんにゅうがた固溶体こようたいかたち化合かごうぶつつくる。銑鉄せんてつはがね関係かんけいられるように、金属きんぞくちゅう炭素たんそりょう硬度こうどなどの特性とくせいおおきな影響えいきょうあたえる。また、炭化たんかケイ素けいそ(SiC)などいくつかの炭素たんそ化合かごうぶつ格子こうしじょう結晶けっしょう構造こうぞうち、ダイヤモンドと性質せいしつつ。

炭素たんそのオキソさん

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炭素たんそのオキソさん慣用かんようめいをもつ。つぎにそれらをげる。

オキソさん名称めいしょう 化学かがくしき 構造こうぞうしき オキソさんしお名称めいしょう 備考びこう
炭酸たんさん
(carbonic acid)
  炭酸たんさんしお
( - carbonate )
遊離ゆうりさん非常ひじょう不安定ふあんていしお安定あんてい
炭酸たんさん(ペルオキソいち炭酸たんさん
(peroxomono carbonic acid)
    炭酸たんさんしお
( - peroxomono cabonite )
遊離ゆうりさんたんはなれできない。しお安定あんてい

オキソさんしお名称めいしょうの'-'にはカチオンたね名称めいしょうはいる。

安全あんぜん注意ちゅうい

編集へんしゅう

純粋じゅんすい炭素たんそ人体じんたいおよぼす毒性どくせい非常ひじょうひくく、グラファイトや木炭もくたん安全あんぜん摂取せっしゅすることもできる。ただし不溶性ふようせい化学かがく反応はんのうこしにくく、消化しょうかえきさんにも変化へんかしない。そのため、一度いちど組織そしきないはいんだ炭素たんそなが残留ざんりゅうする傾向けいこうにある。カーボンブラックはこの性質せいしつから入墨いれずみ使つかわれた初期しょき素材そざいのひとつと想像そうぞうされる。アイスマン入墨いれずみ死後しご5200年間ねんかんえずにのこっていた[79]

一方いっぽうで、石炭せきたんやスス、カーボンブラックるいはい大量たいりょう吸入きゅうにゅうすることは危険きけんであり、はい組織そしきへの刺激しげきから炭田たんでん労働ろうどうしゃはい鬱血うっけつびょうから塵肺じんぱいこすこともある。同様どうように、研磨けんま工程こうていしょうじるダイヤモンド吸入きゅうにゅうまたは摂取せっしゅしてしまうことも危険きけんである。ディーゼルエンジン排出はいしゅつガスにふくまれる微細びさいずみ素粒子そりゅうしも、はい蓄積ちくせき悪影響あくえいきょうあたえる可能かのうせいがある[80]。また、はいると粘膜ねんまく刺激しげきするため、あつかいのさいには保護ほごメガネ着用ちゃくようのぞまれる[8]

炭素たんそてい毒性どくせい地球ちきゅう生物せいぶつのほとんどにてはまるが若干じゃっかん例外れいがいもあり、たとえばショウジョウバエには炭素たんそ微細びさい粒子りゅうし致命ちめいてき毒性どくせい発揮はっきする[81]

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
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参考さんこう文献ぶんけん

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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