モリブデン
モリブデン(
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モリブデン, Mo, 42 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
6, 5, d | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
95.96(1) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
[Kr] 5s1 4d5 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2, 8, 18, 13, 1( | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
10.28 g/cm3 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
9.33 g/cm3 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2896 K, 2623 °C, 4753 °F | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4912 K, 4639 °C, 8382 °F | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
37.48 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
598 kJ/mol | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(25 °C) 24.06 J/(mol·K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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6, 5, 4, 3, 2, 1[1], -1, -2( | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.16(ポーリングの | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
139 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
154±5 pm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
その | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(20 °C) 53.4 n | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(300 K) 138 W/(m⋅K) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(25 °C) 4.8 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ヤング |
329 GPa | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
126 GPa | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
230 GPa | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ポアソン |
0.31 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
モース |
5.5 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ビッカース |
1530 MPa | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ブリネル |
1500 MPa | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
CAS |
7439-98-7 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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名称
概要
モリブデンは、
用途
酸化 モリブデン(VI)やフェロモリブデンとして、各種 合金 鋼 の添加 元素 に利用 される(クロムモリブデン鋼 、マンガンモリブデン鋼 、ニッケルクロムモリブデン鋼 参照 )。さらには、工具 鋼 (中 でも高速度 工具 鋼 (ハイス))群 に多用 され二 次 硬化 能 を高 める。これはタングステンも同様 であるが、密度 が倍 半分 と違 うので、モリブデン等量 を示 す質量 パーセントとしてMo+1/2W(mass%)という等価 式 が用 いられる。事実 上 、鉄鋼 材料 分野 で消費 されるモリブデンが最 も多 い。
硫化 モリブデン(IV)は摩擦 係数 が低 いことから、工業 用 の潤滑油 やエンジンオイルの添加 剤 に用 いられる。二 硫化 モリブデンの配合 された油脂 類 は深 緑色 を示 しているため、それ以外 の製品 と区別 するのが容易 である。機器 や工程 のマニュアルにモリブデン配合 油脂 の指定 がされているところでは、これを用 いなければ不本意 な結果 になることがある。モリブデン配合 油脂 は特別 に高価 ではなく簡単 に入手 できるため需要 も高 い。少 ない添加 量 で同様 の効果 を発揮 する有機 モリブデン(ジチオリン酸 モリブデン[注釈 1]やジチオカルバミン酸 モリブデン[注釈 2])も使用 される[注釈 3]。- モリブデンと
銅 の合金 は、優 れた温度 特性 と適度 な導電性 を兼 ね備 えているため、ハイブリッドカーやロケットの電子 基板 などに用 いられる。 金属 モリブデンが産業 用 に用 いられることはそれほど多 くなかったが、高温 域 での機械 的 性質 を期待 できる場面 においては、タングステンよりも安価 であることからしばしば用 いられる(電子 管 の陽極 など)。最近 では液晶 パネル製造 ラインなどでも薄板 の使用 が増加 している。また太陽 電池 の下部 電極 としても広 く使用 されている[要 出典 ]。医療 分野 でも、放射 性 同位 体 モリブテン99は癌 の診断 などにも利用 されている(「核 医学 」参照 )。日本 では海外 の原子 炉 で生成 されたモリブデン99を輸入 し、放射 性 崩壊 で得 られるテクネチウムを製剤 しているが、加速器 による国産 化 も試 みられている[3]。- モリブデンは、プロパン、プロピレン、またはアクロレインをアクリル
酸 に選択 的 に酸化 するための高性能 触媒 の重要 な成分 である[4][5][6] ベンジル酸 の製造 にも有用 である。[7]。 特殊 な鏡 [8][9]やソーラーパネル[10]の製造 にも使用 される。
モリブデンは、
クロムモリブデン
歴史
カール・ヴィルヘルム・シェーレが1778
こうした
モリブデンの化合 物
酸化 モリブデン(IV) (MoO2)酸化 モリブデン(VI) (MoO3)硫化 モリブデン(IV) (MoS2)
同位 体
入手 について
モリブデンは
生体 におけるモリブデン
モリブデンは、ヒトを
モリブデン含有 酵素
栄養
2020
モリブデンが
国 別 の産出 量
2011
モリブデン |
|||
---|---|---|---|
1 | |
106,000 | 40.2 |
2 | |
63,700 | 24.1 |
3 | チリ | 40,889 | 15.5 |
4 | ペルー | 19,141 | 7.3 |
5 | メキシコ | 10,881 | 4.1 |
脚注
注釈
- ^ モリブデンジチオフォスフェート(Molybdenum Dithiophosphate:MoDTP)とも
呼 ばれる。 - ^ モリブデンジチオカルバメートあるいはモリブデンジチオカーバメート(Molybdenum Dithiocarbamate:MoDTC)とも
呼 ばれる。 - ^ ただし、リンが
触媒 被 毒 の原因 となるためエンジンオイル向 けではMoDTPは使用 されない。なお、同 じくリンを含 むジアルキルジチオリン酸 亜鉛 (ZnDTP)は用途 を限定 したうえで使用 される。
出典
- ^ “Molybdenum: molybdenum(I) fluoride compound data”. OpenMOPAC.net. 2011
年 7月 21日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2007年 12月 10日 閲覧 。 - ^ Magnetic susceptibility of the elements and inorganic compounds (PDF) (2004
年 3月 24日 時点 のアーカイブ), in Handbook of Chemistry and Physics 81st edition, CRC press. - ^ 「
医薬品 原料 モリブデン99 めざす国産 /超電導 加速器 を利用 」『日経 産業 新聞 』2020年 9月 15日 (16面 )2020年 9月 23日 閲覧 - ^ Michael Hävecker; Sabine Wrabetz; Jutta Kröhnert; Lenard-Istvan Csepei; Raoul {Naumann d’Alnoncourt}; Yury V. Kolen’ko; Frank Girgsdies; Robert Schlögl; Annette Trunschke (2012). “Surface chemistry of phase-pure M1 MoVTeNb oxide during operation in selective oxidation of propane to acrylic acid”. Journal of Catalysis 285 (1): 48-60. doi:10.1016/j.jcat.2011.09.012. ISSN 0021-9517 .
- ^ Raoul {Naumann d’Alnoncourt}; Lénárd-István Csepei; Michael Hävecker; Frank Girgsdies; Manfred E. Schuster; Robert Schlögl; Annette Trunschke (2014). “The reaction network in propane oxidation over phase-pure MoVTeNb M1 oxide catalysts”. Journal of Catalysis 311: 369-385. doi:10.1016/j.jcat.2013.12.008. ISSN 0021-9517 .
- ^ Csepei, Lenard-Istvan ;Muhler, Martin (2011). Kinetic studies of propane oxidation on Mo and V based mixed oxide catalysts (PhD thesis). Technische Universität, Berlin. hdl:11858/00-001M-0000-0012-3000-A。
- ^ * Amakawa, Kazuhiko; Kolen’Ko, Yury V; Villa, Alberto; Schuster, Manfred E/; Csepei, Lenard-Istvan; Weinberg, Gisela; Wrabetz, Sabine; Naumann d’Alnoncourt, Raoul; Girgsdies, Frank; Prati, Laura; others (2013). “Multifunctionality of crystalline MoV (TeNb) M1 oxide catalysts in selective oxidation of propane and benzyl alcohol”. ACS Catalysis (ACS Publications) 3 (6): 1103-1113. doi:10.1021/cs400010q .
- ^ Multilayer-spiegel für den euv-spektralbereich
- ^ Substrat aus einer Aluminium-Silizium-Legierung oder kristallinem Silizium, Metallspiegel, Verfahren zu dessen Herstellung sowie dessen Verwendung
- ^ Advanced cpv solar cell assembly process
- ^ “
中国 のレアアース等 原材料 3品目 に関 する輸出 税 が廃止 されます”.経済 産業 省 . (2015年 5月 1日 ) 2023年 1月 29日 閲覧 。 - ^ 『
地理 統計 要覧 』2014年版 、ISBN 978-4-8176-0382-1、P96
関連 項目
外部 リンク
- Molybdenum モリブデン - (オレゴン
州 大学 ・ライナス・ポーリング研究所 ) - モリブデン
解説 -素材 情報 データベース<有効 性 情報 >(国立 健康 ・栄養 研究所 ) - モリブデン -
同 - 『モリブデン』 - コトバンク