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元素の族 - Wikipedia

元素げんそぞく

周期しゅうきひょうにおけるたていちれつ

元素げんそぞく(げんそのぞく)は元素げんそ周期しゅうきひょうくだりたて1れつ)にたる[1]標準ひょうじゅんてき周期しゅうきひょうでは18のぞく存在そんざいする。

ぞく元素げんそ分類ぶんるい一致いっちするのは偶然ぐうぜんではなく、周期しゅうきひょうはもともと元素げんそ分類ぶんるいもとづいて設計せっけいされていた。その研究けんきゅうにより、おなぞくでよく性質せいしつしめ元素げんそさいそとから電子でんしおな配列はいれつになっていることがわかった。化学かがくてき性質せいしつさいそとから電子でんしによってまることから、物理ぶつりてきにも化学かがくてきにも元素げんそ性質せいしつあらわせるぞくでの分類ぶんるい主流しゅりゅうとなった。おなぞくぞくする元素げんそ同士どうし同族どうぞくたい[1]

ぞくかた

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ぞく番号ばんごうのつけかたは3種類しゅるいあり、ひとつはアラビア数字すうじ表現ひょうげんし、のこりのふたつはローマ数字すうじ表現ひょうげんする。ローマ数字すうじ表記ひょうきするものはもともと考案こうあんされた時点じてんでの分類ぶんるいであり、アラビア数字すうじしめもの国際こくさい純正じゅんせい応用おうよう化学かがく連合れんごう(IUPAC)が旧式きゅうしき番号ばんごうをふりなおしたものである。

きゅう方式ほうしきでは似通にかよったふたつの方式ほうしきでの記述きじゅつがあり、混乱こんらんもととなっている。どちらもローマ数字すうじと、アルファベットのA、Bをわせてぞく表現ひょうげんする。

  • きゅうIUPAC方式ほうしき - Aは周期しゅうきひょう左側ひだりがわ、Bは周期しゅうきひょう右側みぎがわ ぬしヨーロッパ使用しようされた
  • きゅうCAS方式ほうしき - Aはおもぞく元素げんそ、Bは遷移せんい元素げんそ ぬしアメリカ使用しようされた

となっている。 そこであたらしいIUPACの表記ひょうきほうではどちらの表記ひょうきほうともかぶらず、混乱こんらんしょうじないよう単純たんじゅん数字すうじぞくあらわしている。

また、かくぞくについて、番号ばんごうわりにいちばんかる元素げんそ名前なまえもちいてぞくあらわすこともある[1]

かくぞくについて

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ぞく きゅうIUPAC きゅうCAS 別名べつめい
だい1ぞく元素げんそ IA アルカリ金属きんぞく[ちゅう 1]
だい2ぞく元素げんそ IIA アルカリるい金属きんぞく[ちゅう 2]
だい3ぞく元素げんそ IIIA IIIB 希土類きどるい[ちゅう 3](スカンジウムぞく
だい4ぞく元素げんそ IVA IVB チタンぞく
だい5ぞく元素げんそ VA VB バナジウムぞく
だい6ぞく元素げんそ VIA VIB クロムぞく
だい7ぞく元素げんそ VIIA VIIB マンガンぞく
だい8ぞく元素げんそ VIIIA VIIIB だい4周期しゅうきてつぞく
だい5・6周期しゅうき白金はっきんぞく
だい9ぞく元素げんそ
だい10ぞく元素げんそ
だい11ぞく元素げんそ IB どうぞく貨幣かへい金属きんぞく
だい12ぞく元素げんそ IIB 亜鉛あえんぞく
だい13ぞく元素げんそ IIIB IIIA ホウ素ほうそぞくるい金属きんぞく[ちゅう 4]
だい14ぞく元素げんそ IVB IVA 炭素たんそぞく
だい15ぞく元素げんそ VB VA 窒素ちっそぞく(ニクトゲン)
だい16ぞく元素げんそ VIB VIA 酸素さんそぞく(カルコゲン[ちゅう 5]
だい17ぞく元素げんそ VIIB VIIA ハロゲン
だい18ぞく元素げんそ VIIIB VIIIA まれガス、ガス、まれガス[ちゅう 6]

てつぞく元素げんそ白金はっきんぞく元素げんそ

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たん周期しゅうきひょうでVIIIBぞくめる、てつコバルトニッケルルテニウムロジウムパラジウムオスミウムイリジウム白金はっきんちょう周期しゅうきぞくだい8 / 9 / 10ぞく)で区分くぶんされた場合ばあいよりも、だい4周期しゅうきだい5 / 6周期しゅうきとに区分くぶんしたほうが化学かがくてき性質せいしつ似通にかよっている。それだい4周期しゅうきだい8 - 10ぞく元素げんそてつ、コバルト、ニッケル)をてつぞく元素げんそ、そしてだい5 - 6周期しゅうきだい8 - 10ぞく元素げんそ(ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、白金はっきん)は白金はっきんぞく元素げんそともばれる。

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ 水素すいそふくめない。
  2. ^ ベリリウムマグネシウムふくめない。
  3. ^ アクチノイドふくめない。
  4. ^ ホウ素ほうそふくめない。
  5. ^ 場合ばあいによっては酸素さんそふくめない。
  6. ^ ふるくは活性かっせい気体きたいんだ。

出典しゅってん

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参考さんこう文献ぶんけん

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  • Shriver, D. F. and Atkins, P. W.『シュライバー無機むき化学かがくうえ)』玉虫たまむし伶太佐藤さとうつる垣花かきはな眞人まさとわけ東京とうきょう化学かがく同人どうじん、2001ねんISBN 4-8079-0534-1 

関連かんれん項目こうもく

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