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ルテニウム - Wikipedia

ルテニウム

原子げんし番号ばんごう44の元素げんそ

ルテニウムえい: ruthenium[ruːˈθしーたiːniəm])は、原子げんし番号ばんごう44の元素げんそ元素げんそ記号きごうRu白金はっきんぞく元素げんその1つ。貴金属ききんぞくにも分類ぶんるいされる。ぎん白色はくしょくかたくてもろ金属きんぞく遷移せんい金属きんぞく)で、比重ひじゅうは12.43、融点ゆうてんは2334℃、沸点ふってんは4150℃。常温じょうおんつねあつ安定あんてい結晶けっしょう構造こうぞうは、六方ろっぽうさいみつ充填じゅうてん構造こうぞう (HCP)。酸化さんか腐食ふしょくけにくく、展性てんせい比重ひじゅうおおきい。この性質せいしつ白金はっきんPt)とおなじであり、王水おうすいにはおかされない。

テクネチウム ルテニウム ロジウム
Fe

Ru

Os
外見がいけん
ぎん白色はくしょく
一般いっぱん特性とくせい
名称めいしょう, 記号きごう, 番号ばんごう ルテニウム, Ru, 44
分類ぶんるい 遷移せんい金属きんぞく
ぞく, 周期しゅうき, ブロック 8, 5, d
原子げんしりょう 101.07
電子でんし配置はいち [Kr] 4d7 5s1
電子でんしから 2, 8, 18, 15, 1(画像がぞう
物理ぶつり特性とくせい
密度みつど室温しつおん付近ふきん 12.45 g/cm3
融点ゆうてんでの液体えきたい密度みつど 10.65 g/cm3
融点ゆうてん 2607 K, 2334 °C, 4233 °F
沸点ふってん 4423 K, 4150 °C, 7502 °F
融解ゆうかいねつ 38.59 kJ/mol
蒸発じょうはつねつ 591.6 kJ/mol
熱容量ねつようりょう (25 °C) 24.06 J/(mol·K)
蒸気じょうきあつ
圧力あつりょく (Pa) 1 10 100 1 k 10 k 100 k
温度おんど (K) 2588 2811 3087 3424 3845 4388
原子げんし特性とくせい
酸化さんかすう 8, 7, 6, 4, 3, 2, 1,[1], -2(じゃく酸性さんせい酸化さんかぶつ
電気でんき陰性いんせい 2.3(ポーリングの
イオン化いおんかエネルギー だい1: 710.2 kJ/mol
だい2: 1620 kJ/mol
だい3: 2747 kJ/mol
原子げんし半径はんけい 134 pm
共有きょうゆう結合けつごう半径はんけい 146±7 pm
その
結晶けっしょう構造こうぞう 六方ろっぽうあきらけい
磁性じせい つね磁性じせい[2]
800℃ K
電気でんき抵抗ていこうりつ (0 °C) 71 nΩおめが⋅m
ねつ伝導でんどうりつ (300 K) 117 W/(m⋅K)
ねつ膨張ぼうちょうりつ (25 °C) 6.4 μみゅーm/(m⋅K)
おとつたわるはや
微細びさいロッド)
(20 °C) 5970 m/s
ヤングりつ 447 GPa
剛性ごうせいりつ 173 GPa
体積たいせき弾性だんせいりつ 220 GPa
ポアソン 0.30
モース硬度こうど 6.5
ブリネル硬度こうど 2160 MPa
CAS登録とうろく番号ばんごう 7440-18-8
おも同位どういたい
詳細しょうさいルテニウムの同位どういたい参照さんしょう
同位どういたい NA 半減はんげん DM DE (MeV) DP
96Ru 5.52% 中性子ちゅうせいし52安定あんてい
97Ru syn 2.9 d εいぷしろん - 97Tc
γがんま 0.215, 0.324 -
98Ru 1.88% 中性子ちゅうせいし54安定あんてい
99Ru 12.7% 中性子ちゅうせいし55安定あんてい
100Ru 12.6% 中性子ちゅうせいし56安定あんてい
101Ru 17.0% 中性子ちゅうせいし57安定あんてい
102Ru 31.6% 中性子ちゅうせいし58安定あんてい
103Ru syn 39.26 d βべーた- 0.226 103Rh
γがんま 0.497 -
104Ru 18.7% 中性子ちゅうせいし60安定あんてい
106Ru syn 373.59 d βべーた- 3.54 106Rh

名称めいしょう

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ラテン語らてんごルーシあらわルテニア元素げんそめい由来ゆらい[3]

漢字かんじでは釕(かねへんにりょう)と表記ひょうきされる。

特性とくせい

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物理ぶつりてき特性とくせい

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ルテニウム金属きんぞくしょう成長せいちょう結晶けっしょう

あたい硬質こうしつ白色はくしょく金属きんぞくであるルテニウムは、白金はっきんぞく元素げんそであり、だい8ぞく元素げんそぞくする。

Z 元素げんそ 電子でんし/からかず
26 てつ 2, 8, 14, 2
44 ルテニウム 2, 8, 18, 15, 1
76 オスミウム 2, 8, 18, 32, 14, 2
108 ハッシウム 2, 8, 18, 32, 32, 14, 2

すべてのだい8ぞく元素げんそさいそとからに2つの電子でんしっているが、ルテニウムは1つしかっていない(最後さいご電子でんししたからにある)。この例外れいがいちかくの金属きんぞくであるニオブ(41)、モリブデン(42)、ロジウム(45)でも観察かんさつされる。

ルテニウムにはおもに2つの同素体どうそたいがあり(αあるふぁβべーた)、結晶けっしょう構造こうぞうはそれぞれ六方ろっぽうさいみつ正方まさかたあきらけいさらにこのふたつのほかに、めんこころ立方りっぽう格子こうし構造こうぞう特殊とくしゅなルテニウムの同素体どうそたいがある。これは、ルテニウム溶液ようえきちゅうでルテニウムを還元かんげんし、ナノ粒子りゅうし作成さくせいするボトムアップほうによってつくられたものである。周囲しゅうい条件じょうけん変色へんしょくしない。800 °C (1,070 K)に加熱かねつすると酸化さんかする。溶融ようゆうアルカリにけてルテニウムさんしお(RuO2−
4
)をしょうじ、さん王水おうすいでも)に攻撃こうげきされないが、高温こうおんハロゲン攻撃こうげきされる[4]実際じっさい、ルテニウムは酸化さんかざいによりもっと容易ようい攻撃こうげきされる[5]少量しょうりょうのルテニウムはプラチナパラジウム硬度こうどたかめることができる。チタン腐食ふしょくたいせい少量しょうりょうのルテニウムを添加てんかすることによりいちじるしく向上こうじょうする[4]電気でんきめっきおよびねつ分解ぶんかいによりめっきすることができる。ルテニウム-モリブデン合金ごうきんは10.6Kまん温度おんどちょう伝導でんどうであることがられている[4]酸化さんかすう+8をとることができると推定すいていされる最後さいごの4d遷移せんい元素げんそであり、それでも同族どうぞくのオスミウムより不安定ふあんていである。これは2ぎょうと3ぎょう遷移せんい金属きんぞく化学かがくてきいに顕著けんちょちがいをしめぞく周期しゅうきひょうひだりから1番目ばんめのものである。てつ同様どうようであるがオスミウムとはことなり、+2と+3のひく酸化さんかすうみずカチオンを形成けいせいできる[6]

ルテニウムは、モリブデンられる最大さいだいつづく4d遷移せんい金属きんぞく原子げんしエンタルピーと融点ゆうてん沸点ふってん減少げんしょう傾向けいこう最初さいしょのものである。これは4dから半分はんぶん以上いじょうたされ、電子でんし金属きんぞく結合けつごう寄与きよしないためである(1つまえ元素げんそであるテクネチウム非常ひじょうひく半分はんぶんたされた[Kr]4d55s2配置はいちによりこの傾向けいこうからはずれているが、3d遷移せんいにおけるマンガンほど4dにおける傾向けいこうはなれていない)[7]かる同族どうぞくてつとはことなり、室温しつおんでもつね磁性じせいであり、キュリーてんてつよりたかく、やく800℃。

一般いっぱんてきなルテニウムイオンにたいする酸性さんせい水溶液すいようえき還元かんげん電位でんい以下いかしめ[8]

0.455 V Ru2+ + 2e ↔ Ru
0.249 V Ru3+ + e ↔ Ru2+
1.120 V RuO2 + 4H+ + 2e ↔ Ru2+ + 2H2O
1.563 V RuO2−
4
+ 8H+ + 4e
↔ Ru2+ + 4H2O
1.368 V RuO
4
+ 8H+ + 5e
↔ Ru2+ + 4H2O
1.387 V RuO4 + 4H+ + 4e ↔ RuO2 + 2H2O

同位どういたい

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天然てんねんのルテニウムは7つの安定あんてい同位どういたい構成こうせいされる。さらに34放射ほうしゃせい同位どういたい発見はっけんされている、これらの放射ほうしゃせい同位どういたいのうちもっと安定あんていしているのは半減はんげんが373.59にち106Ru、39.26にち103Ru、2.9にち97Ruである[9][10]

15放射ほうしゃせい同位どういたいは89.93 u (90Ru) から114.928 u (115Ru) の原子げんしりょう特徴とくちょうづけられる。これらのほとんどは95Ru(半減はんげん: 1.643あいだ)および105Ru(半減はんげん: 4.44あいだ)をのぞ半減はんげんは5ふん未満みまんである[9][10]

もっと豊富ほうふにある同位どういたいである102Ruのまえおも崩壊ほうかいモードは電子でんし捕獲ほかくであり、おもなモードはベータ放出ほうしゅつである。102Ruまえおも崩壊ほうかい生成せいせいぶつテクネチウムであり、おも崩壊ほうかい生成せいせいぶつロジウムである[9][10]

発生はっせい

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地球ちきゅう地殻ちかくで74番目ばんめ豊富ほうふ元素げんそであり、比較的ひかくてきまれであり[11]やく100pptである[12]一般いっぱんてきウラル山脈さんみゃくおよび南北なんぼくアメリカのほか白金はっきんぞく金属きんぞく鉱石こうせきふくまれる。少量しょうりょうであるが商業しょうぎょうてき重要じゅうようりょうは、カナダオンタリオしゅうサドバリー採掘さいくつされたペントランドこうられ、みなみアフリカ輝岩きがん(パイロキシナイト)鉱床こうしょうにもられる。ルテニウムの天然てんねんのものは非常ひじょうにまれな鉱物こうぶつである(Irはその構造こうぞうにおいてRuの一部いちぶわりをする)[13][14]

生産せいさん

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毎年まいとしおよそ30トンのルテニウムが採掘さいくつされ[15]世界せかい埋蔵まいぞうりょうは5,000トンと推定すいていされている[11]採掘さいくつされる白金はっきんぞく金属きんぞく(PGM)混合こんごうぶつ組成そせいはその地球ちきゅう化学かがくてき形成けいせいによりおおきくことなる。たとえば、みなみアフリカで採掘さいくつされるPGMには平均へいきん11%のルテニウムがふくまれているが、きゅうソ連それん採掘さいくつされたPGMにはわずか2%(1992ねん)しかふくまれていない[16][17]。ルテニウム、オスミウム、イリジウムはりょうすくないマイナーな白金はっきんぞく金属きんぞくとみなされている[18]

ルテニウムは白金はっきんぞく金属きんぞく同様どうようニッケルどうからの副産物ふくさんぶつ白金はっきん金属きんぞく鉱石こうせき処理しょりから商業しょうぎょうてきられる。どうとニッケルの電解でんかい精錬せいれんなかぎんきむ白金はっきんぞく金属きんぞくなどの貴金属ききんぞく摘出てきしゅつ原料げんりょうである陽極ようきょくどろとして沈殿ちんでんする[13][14]金属きんぞく原料げんりょう組成そせいによりいくつかの方法ほうほうのいずれかによりイオン化いおんか溶質ようしつ変化へんかされる。代表だいひょうてき方法ほうほうの1つは、酸化さんかナトリウム溶解ようかいさせたのち王水おうすいかし、その塩素えんそ塩酸えんさん混合こんごうえき溶解ようかいする方法ほうほうである[19][20]オスミウム、ルテニウム、ロジウムイリジウム王水おうすい不溶ふようであり、容易ようい沈殿ちんでんし、金属きんぞく溶液ようえきのこる。ロジウムは溶解ようかい硫酸りゅうさん水素すいそナトリウムで処理しょりすることで残留ざんりゅうぶつから分離ぶんりされる。Ru, Os, Irをふく不溶性ふようせい残留ざんりゅうぶつはIrが不溶ふようである酸化さんかナトリウムで処理しょりされ、溶解ようかいしたRuとOsしお生成せいせいする。揮発きはつせい酸化さんかぶつ酸化さんかしたのち塩化えんかアンモニウムによる(NH4)3RuCl6沈殿ちんでん、または揮発きはつせいよん酸化さんかオスミウムの有機ゆうき溶媒ようばいによる蒸留じょうりゅうまたは摘出てきしゅつにより、RuO4OsO4より分離ぶんりされる[21]塩化えんかルテニウムアンモニウム還元かんげんして粉末ふんまつ生成せいせいするには水素すいそ使つかわれる[4][22]生産せいさんぶつ水素すいそもちいて還元かんげんされ、粉末ふんまつ冶金やきん技術ぎじゅつもしくはアルゴンアーク溶接ようせつ処理しょりされる粉末ふんまつもしくはスポンジ金属きんぞくとして生成せいせいされる[4][23]

ルテニウムの化合かごうぶつ

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ルテニウムの酸化さんかすうは、0から+8および-2の範囲はんいである。ルテニウムとオスミウムの化合かごうぶつ特性とくせいおおくのてん類似るいじしている。+2, +3, +4がもっと一般いっぱんてきである。もっと一般いっぱんてき前駆ぜんくたいさん塩化えんかルテニウムであり、化学かがくてき明確めいかく定義ていぎされているわけではないが、合成ごうせいてき汎用はんようせいたかあか固体こたいである[22]

酸化さんかぶつとカルコゲン化合かごうぶつ

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ルテニウムは酸化さんかルテニウム(IV)(RuO2酸化さんかすう+4)に酸化さんかすることができ、さらにこれはヨウさんナトリウムにより酸化さんかされ、揮発きはつせい黄色おうしょくよん面体めんていであるよん酸化さんかルテニウム(RuO4)となる。これはよん酸化さんかオスミウム類似るいじした構造こうぞう特性とくせい強力きょうりょく酸化さんかざいである。RuO4おも鉱石こうせき放射ほうしゃせい廃棄はいきぶつからルテニウムを精製せいせいするさいなかあいだたいとして使つかわれる[24]

ルテニウムさんカリウム(K2RuO4, +6)およびルテニウムさんカリウム(KRuO4, +7)もられている[25]よん酸化さんかオスミウムとはことなり、よん酸化さんかルテニウムは安定あんていせいひくく、室温しつおんまれ塩酸えんさんエタノールなどの有機ゆうき溶媒ようばい酸化さんかする酸化さんかざいとしてはたらくほどつよく、アルカリ水溶液すいようえきちゅう簡単かんたんにルテニウムさんしお(RuO2−
4
)に還元かんげんされ、100 ℃以上いじょうでは分解ぶんかいして酸化さんかぶつ形成けいせいする。てつとはことなるがオスミウムとは同様どうように、ルテニウムは+2と+3のひく酸化さんかすうでは酸化さんかぶつ形成けいせいしない[26]。ルテニウムは、黄鉄鉱おうてっこう構造こうぞう結晶けっしょうするはん磁性じせい半導体はんどうたいであるカルコゲン化物ばけもの形成けいせいする[26]硫化りゅうかルテニウム(RuS2)は鉱物こうぶつラウラこうとして自然しぜんしょうじる。

てつ同様どうように、ルテニウムはオキソアニオンを容易ようい形成けいせいせず、そのわりに水酸化物すいさんかぶつイオンでたかはいすうとなる。よん酸化さんかルテニウムは低温ていおんまれ水酸化すいさんかカリウムにより還元かんげんされ、ルテニウムの酸化さんかすう+7である黒色こくしょくルテニウムさんカリウム(KRuO4)を形成けいせいする。ルテニウムさんカリウムは、ルテニウムさんカリウム(K2RuO4)を塩素えんそガスにより参加さんかすることによってもられる。ルテニウムさんイオンは不安定ふあんていであり、みずにより還元かんげんされてオレンジしょくのルテニウムさんしお形成けいせいする。ルテニウムさんカリウムは金属きんぞくルテニウムを溶解ようかいした水酸化すいさんかカリウムおよび硝酸しょうさんカリウム反応はんのうさせることで合成ごうせいできる[27]

MIIRuIVO3, Na3RuVO4, Na
2
RuV
2
O
7
, MII
2
LnIII
RuV
O
6
などの混合こんごう酸化さんかぶつられる[27]

ハロゲン化合かごうぶつおよびオキシハロゲン化合かごうぶつ

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もっと有名ゆうめいなハロゲンルテニウムは、ろくフッ化物ばけものであり、これは54  ℃で溶解ようかいするくら褐色かっしょく固体こたいである。みずれるとはげしく加水かすい分解ぶんかいし、容易ようい均一きんいつていフッルテニウムの混合こんごうぶつ形成けいせいフッ素ふっそガスを放出ほうしゅつする。フッルテニウム容易ようい加水かすい分解ぶんかいされ、86.5 ℃で溶解ようかいするよんりょうたいくら緑色みどりいろ固体こたいである。黄色おうしょくよんフッルテニウムもおそらく重合じゅうごうたいであり、フッ化物ばけものヨウもと還元かんげんすることで形成けいせいできる。ルテニウムの二元にげん化合かごうぶつのうち、これらのたか酸化さんかすう酸化さんかぶつとフッ化物ばけものでのみみられる[28]

さん塩化えんかルテニウムはよくられた化合かごうぶつであり、黒色こくしょくαあるふぁがたくら褐色かっしょくβべーたがた存在そんざいする。三水さんずい和物あえもの赤色あかいろである[29]既知きちさんハロゲン化物ばけもののうち、さんフッ化物ばけものくら褐色かっしょくで650 ℃以上いじょう分解ぶんかいし、よん臭化物しゅうかぶつくら褐色かっしょくで400 ℃以上いじょう分解ぶんかいし、さんヨウ化物ばけもの黒色こくしょくである[28]ハロゲン化物ばけもののうち、フッ化物ばけものられておらず、塩化えんかぶつ茶色ちゃいろ臭化物しゅうかぶつ黒色こくしょくヨウ化物ばけもの青色あおいろである[28]唯一ゆいいつられているオキシハロゲン化物ばけものあわ緑色みどりいろのルテニウム(VI)オキシフッ化物ばけものRuOF4である[29]

はいおよび有機ゆうき金属きんぞく錯体さくたい

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トリス(ビピリジン)塩化えんかルテニウム(II)
 
アルケンのメタセシス反応はんのう使つかわれるグラブス触媒しょくばい考案こうあんしゃであるロバート・グラブスはこの業績ぎょうせきによりノーベルしょう受賞じゅしょうしている。

ルテニウムはさまざまなはい錯体さくたい形成けいせいする。たとえば、Ru(II)とRu(III)の両方りょうほうによく存在そんざいするおおくのペンタアンミン誘導体ゆうどうたい[Ru(NH3)5L]n+である。ビピリジンターピリジン英語えいごばん誘導体ゆうどうたいおおくあり、発光はっこうせいのトリス(ビピリジン)塩化えんかルテニウム(II)がもっともよくられる。

ルテニウムは炭素たんそ-ルテニウム結合けつごうにより幅広はばひろ化合かごうぶつ形成けいせいする。グラブス触媒しょくばいはアルケンのメタセシスにもちいられる[30]ルテノセン構造こうぞうフェロセンているが、独特どくとく酸化さんか還元かんげん特性とくせいしめす。無色むしょく液体えきたいペンタカルボニルルテニウムはCO圧力あつりょく存在そんざいくら赤色あかいろ固体こたいドデカカルボニルさんルテニウム変化へんかする。さん塩化えんかルテニウム一酸化いっさんか炭素たんそ反応はんのうしてRuHCl(CO)(PPh3)3やRu(CO)2(PPh3)3(ローパー錯体さくたい)などのおおくの誘導体ゆうどうたい生成せいせいする。アルコールちゅうさん塩化えんかルテニウムとトリフェニルホスフィン加熱かねつした溶液ようえきトリス(トリフェニルホスフィン)塩化えんかルテニウム (RuCl2(PPh3)3)を生成せいせいし、これはヒドリド錯体さくたいであるクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II) (RuHCl(PPh3)3)に変化へんかする[22]

6種類しゅるい白金はっきんぞく元素げんそすべてをふく天然てんねん白金はっきん合金ごうきんコロンブス以前いぜんのアメリカじんによりながあいだ使用しようされ、16世紀せいきなかばよりヨーロッパの化学かがくしゃにも材料ざいりょうとしてられていたが、18世紀せいきなかばまでプラチナはじゅん元素げんそとして識別しきべつされなかった。天然てんねんのプラチナにパラジウム、ロジウム、オスミウム、イリジウムがふくまれていることは19世紀せいきはじめ10ねん発見はっけんされた[31]。ロシアのかわおき積層せきそうすなふくまれるプラチナは1828ねんからプレートやメダルへの使用しようや、ルーブル硬貨こうか鋳造ちゅうぞう原料げんりょうとなった[32]貨幣かへいようのプラチナを生産せいさんしたのち残留ざんりゅうぶつはロシア帝国ていこく使つかうことができたため、その研究けんきゅうのほとんどはひがしヨーロッパでおこなわれた。

ポーランド化学かがくしゃJędrzej Śniadeckiは1807ねんみなみアメリカのプラチナ鉱石こうせきから元素げんそ44(すこまえ小惑星しょうわくせいベスタ発見はっけんされたため「ベスティウム」とんだ)を分離ぶんりした可能かのうせいがある[33]。しかし、この成果せいかみとめられることはなく、のち発見はっけん主張しゅちょう撤回てっかいしている[11]

イェンス・ベルセリウスGottfried Osannは1827ねんにルテニウムの発見はっけんちかづいた[34]2人ふたり王水おうすいウラル山脈さんみゃくプラチナを溶解ようかいしたのちのこった残留ざんりゅうぶつ調査ちょうさした。ベルセリウスはめずらしい金属きんぞく発見はっけんしなかったが、Osannは3つのあらたな金属きんぞくつけたとかんがえ、プルラニウム(pluranium)、ルテニウム、ポリニウム(polinium)とんだ[4]。この不一致ふいっちにより残留ざんりゅうぶつ組成そせいについてベルセリウスとOsannのあいだながあいだろんそうとなった[35]。Osannはルテニウムの分離ぶんり再現さいげんすることができなかったため、最終さいしゅうてき自身じしん主張しゅちょう撤回てっかいした[35][36]。「ルテニウム」という名前なまえ分析ぶんせきしたサンプルがロシアのウラル山脈さんみゃく由来ゆらいであったためOsannによりえらばれた[37]。この名前なまえ自体じたい現在げんざいウクライナベラルーシロシア西部せいぶスロバキアポーランド一部いちぶふく歴史れきしてき地域ちいきであるRus'のラテン語らてんごめいであるルテニアに由来ゆらいする。

1844ねんバルト・ドイツけいのロシアの科学かがくしゃカール・クラウスがGottfried Osannの調製ちょうせいした化合かごうぶつ少量しょうりょうのルテニウムがふくまれていることをしめした[4][31]カザン大学だいがく研究けんきゅうしていたときにルーブルを生産せいさんしたときのプラチナ残留ざんりゅうぶつからルテニウムを分離ぶんりした[35]。これは40ねんまえにこれよりおも同族どうぞく元素げんそのオスミウムが発見はっけんされた手法しゅほうおなじである[12]。クラウスは酸化さんかルテニウムにあたらしい金属きんぞくふくまれており、王水おうすいけないプラチナの部分ぶぶんから6gのルテニウムをたことをしめした[35]あらたな元素げんそ名前なまええらび、クラウスは「祖国そこく敬意けいいあらわしてあらたな物質ぶっしつにルテニウムと名前なまえをつけました。Osann自身じしんのルテニウムを放棄ほうきしたが、この言葉ことば化学かがくにはまだ存在そんざいしないため、わたしはこの名前なまえでそれを権利けんりがありました」とべている[35][38]

2016ねんにおよそ30.9トンのルテニウムが消費しょうひされ、そのうち13.8トンが電気でんき、7.7トンが触媒しょくばい、4.6トンが電気でんき化学かがくであった[15]

ルテニウムは白金はっきんとパラジウムの合金ごうきん硬化こうかさせるため、電気でんき接点せってん使つかわれる。この接触せっしょくでは薄膜うすまく十分じゅうぶん耐久たいきゅうせいられる。ロジウムと同様どうよう特性とくせいてい価格かかくであり[23]電気でんき接点せってんはルテニウムのおも用途ようとである[13][39]。ルテニウムばん電気でんきめっき[40]またはスパッタリング[41]により電気でんき接点せってんおよび電極でんきょくははざいもちいられている。

なまりビスマスのルテニウムさんしおふく二酸化にさんかルテニウムは、あつまくチップ抵抗ていこう使つかわれる[42][43][44]。これら2つの電子でんし用途ようとがルテニウム消費しょうひりょうの50%をめる[11]

ルテニウムが白金はっきんぞく以外いがい金属きんぞく合金ごうきんになることはほとんどないが、少量しょうりょうふくむといくつかの特性とくせい改善かいぜんする。チタン合金ごうきんくわえられたたい腐食ふしょくせいが0.1%のルテニウムをふく特別とくべつ合金ごうきん開発かいはつにつながった[45]ジェットエンジンのタービンふく用途ようとで、一部いちぶ高度こうど高温こうおんたん結晶けっしょうちょう合金ごうきんにも使つかわれている。EPM-102(3%のルテニウム)、TMS-162(6%のルテニウム)、TMS-138[46]およびTMS-174[47][48]などいくつかのニッケルをベースにしたちょう合金ごうきん組成そせいがある。後者こうしゃ2つは6%のレニウムふく[49]万年筆まんねんひつのペンさき(ニブ)には、しばしばルテニウムの合金ごうきんけられている。1944ねん以降いこう万年筆まんねんひつ Parker 51 には"RU"ペンさき(96.2%のルテニウムと3.8%のイリジウムがついた14Kのかねのペンさき)がけられた[50]

ルテニウムは、地下ちかおよび水中すいちゅう構造こうぞうぶつのカソード防食ぼうしょく、および塩水えんすいからの塩素えんそ製造せいぞうプロセスの電解でんかいそうもちいられる混合こんごう金属きんぞく酸化さんかぶつ(MMO)アノードの構成こうせい要素ようそである[51]一部いちぶのルテニウム錯体さくたい蛍光けいこう酸素さんそによりえるため、酸素さんそオプトードセンサにおける使用しよういだされる[52]ルテニウムレッド英語えいごばん[(NH3)5Ru-O-Ru(NH3)4-O-Ru(NH3)5]6+は、光学こうがく顕微鏡けんびきょう電子でんし顕微鏡けんびきょうのためにペクチン核酸かくさんなどのポリアニオン分子ぶんし染色せんしょくもちいられる生物せいぶつがくてき染色せんしょくざいである[53]。ルテニウムのベータ崩壊ほうかい同位どういたい106は腫瘍しゅようおもぶどうまく悪性あくせい黒色こくしょくしゅ放射線ほうしゃせん治療ちりょうもちいられる[54]。ルテニウム中心ちゅうしん錯体さくたいこうがん特性とくせい可能かのうせいたいして研究けんきゅうされている[55]白金はっきん錯体さくたい比較ひかくして、ルテニウムの錯体さくたい加水かすい分解ぶんかいたいしてよりおおきなたいせい腫瘍しゅようたいするより選択せんたくてき作用さようしめ[よう出典しゅってん]

よん酸化さんかルテニウムは、脂肪しぼうあぶらまたは皮脂ひしせい汚染おせん物質ぶっしつについた脂肪しぼう接触せっしょくすると反応はんのう褐色かっしょく/黒色こくしょく二酸化にさんかルテニウム顔料がんりょう生成せいせいすることにより、えない指紋しもんさせる[56]

触媒しょくばい

編集へんしゅう
 
ルテニウム触媒しょくばいナノ粒子りゅうしがインターカレートされたハロイサイトナノチューブ[57]

おおくのルテニウム含有がんゆう化合かごうぶつは、有用ゆうよう触媒しょくばい特性とくせいしめす。触媒しょくばい反応はんのう媒体ばいたい溶解ようかいする均一きんいつ触媒しょくばい、およびそうではない均一きんいつ触媒しょくばいけられる。

ルテニウムナノ粒子りゅうしはハロイサイトない形成けいせいできる。この豊富ほうふにある鉱物こうぶつ自然しぜん圧延あつえんナノシート(ナノチューブ)の構造こうぞうち、その工業こうぎょうよう触媒しょくばいでの使用しようたいしてRuナノクラスター合成ごうせいとその製造せいぞう両方りょうほう支持しじする[57]

均一きんいつ触媒しょくばい

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さん塩化えんかルテニウムふく溶液ようえきは、オレフィンのメタセシス反応はんのうたいして非常ひじょう活性かっせいがある。このような触媒しょくばいたとえばポリノルボルネンの製造せいぞうたいして商業しょうぎょうてき使用しようされている[58]。はっきり定義ていぎされたルテニウムカルベンおよびアルキリデン錯体さくたいは、反応はんのうせいしめし、工業こうぎょうプロセスにたいする機構きこうてき洞察どうさつ提供ていきょうする[59]たとえば、グラブス触媒しょくばい医薬品いやくひん先端せんたん材料ざいりょう調合ちょうごうもちいられている。

 
RuCl3触媒しょくばいによるひらけかんメタセシス重合じゅうごう反応はんのうによりポリノルボルネンがられる

ルテニウム錯体さくたい移動いどう水素すいそ("borrowing hydrogen"反応はんのうともばれる)にたいして活性かっせいたか触媒しょくばいである。このプロセスは、ケトンアルデヒドイミンエナンチオ選択せんたくてき水素すいそ使つかわれる。この反応はんのう野依のより良治よしはるにより導入どうにゅうされたキラルなルテニウム錯体さくたいもちいる[60]たとえば、 (シメン)Ru(S,S-TsDPEN)は、ベンジルの(R,R)-ヒドロベンゾインへの水素すいそ触媒しょくばいする[61][62]。この反応はんのうではギ酸ぎさんしおみず/アルコールがH2みなもとになる[63][64]

 
[触媒しょくばいRuCl(S,S-TsDPEN)(シメン)]による(R,R)-ヒドロベンゾイン合成ごうせいおさむりつ100%, ee >99%)

2001ねんノーベル化学かがくしょうは、ひとし水素すいそ分野ぶんやへの貢献こうけん野依のより良治よしはるおくられた。

2012ねん有機ゆうきルテニウム触媒しょくばい研究けんきゅうする北野きたの政明まさあき共同きょうどう研究けんきゅうしゃは、電子でんし供与きょうよたいおよび可逆かぎゃく水素すいそ貯蔵ちょぞうとして安定あんていしたエレクトライドをもちいるアンモニア合成ごうせい実証じっしょうした[65]地方ちほう農業のうぎょうもちいるための小規模しょうきぼ断続だんぞくてきなアンモニアの生産せいさんは、孤立こりつした地方ちほう施設しせつ風力ふうりょくタービンにより生成せいせいされる電力でんりょくのシンクとして電気でんきグリッド接続せつぞく実行じっこう可能かのう代替だいたいぶつであるかもしれない[よう出典しゅってん]

均一きんいつ触媒しょくばい

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ルテニウムに促進そくしんされたコバルト触媒しょくばいフィッシャー・トロプシュほう使つかわれる[66]

あらたにてきている用途ようと

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いくつかのルテニウム錯体さくたい可視かしスペクトル全体ぜんたいひかり吸収きゅうしゅうし、太陽たいようエネルギー技術ぎじゅつのために活発かっぱつ研究けんきゅうされている。たとえば、ルテニウムをベースとした化合かごうぶつ有望ゆうぼうあたらしいていコストの太陽たいよう電池でんちシステムである色素しきそぞうかん太陽たいよう電池でんちひかり吸収きゅうしゅう使つかわれている[67]

おおくのルテニウムベースの酸化さんかぶつは、量子りょうし臨界りんかいてん挙動きょどう[68]、エキゾチックちょう伝導でんどうルテニウムさんストロンチウム英語えいごばんで)[69]高温こうおんつよ磁性じせい[70]などとても異常いじょう特性とくせいしめす。

マイクロエレクトロニクスにおけるルテニウム薄膜うすまく適用てきよう

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比較的ひかくてき最近さいきんに、ルテニウムはマイクロエレクトロニクスの部品ぶひんない金属きんぞくケイ化物ばけもの有益ゆうえきえることができる材料ざいりょうとして提案ていあんされている。よん酸化さんかルテニウム(RuO4)は揮発きはつせいたかく、さん酸化さんかルテニウム(RuO3)も同様どうようである[71]。ルテニウムを(たとえば酸素さんそプラズマで)揮発きはつせい酸化さんかぶつ酸化さんかすることで、簡単かんたんにパターンすることができる[72][73][74][75]一般いっぱんてき酸化さんかルテニウムの特性とくせいにより、ルテニウムはマイクロエレクトロニクスの製造せいぞう必要ひつよう半導体はんどうたいプロセス技術ぎじゅつ互換ごかんせいのある金属きんぞくとなる。

マイクロエレクトロニクスの小型こがたつづけていくためには、寸法すんぽう変化へんかわせてあらたな材料ざいりょう必要ひつようである。マイクロエレクトロニクスのルテニウム薄膜うすまくにはおもに3つの用途ようとがある。1つ次世代じせだいの3次元じげんDRAMにおいて酸化さんかタンタル(Ta2O5)やチタンさんバリウムストロンチウム((Ba, Sr)TiO3、BSTとしてもられる)の両側りょうがわ電極でんきょくとしてルテニウム薄膜うすまくもちいることである[76][77][78]。ルテニウム薄膜うすまく電極でんきょくべつRAMであるFRAMのチタンさんジルコンさんなまり(Pb(ZrxTi1−x)O3、PZTとしてもられる)のうえ堆積たいせきもできる[79][80]白金はっきん実験じっけんしつではRAMの電極でんきょくとして使つかわれているが、パターンするのはむずかしい。ルテニウムは白金はっきん化学かがくてきており、RAMの機能きのう維持いじするが白金はっきんのパターニングとはことなり簡単かんたんである。2つはpドープMOSFET金属きんぞくゲートとしてルテニウムの薄膜うすまく使つかうことである[81]。MOSFETのシリサイドゲートを金属きんぞくゲートにえる場合ばあい金属きんぞく重要じゅうようとなる特性とくせい仕事しごと関数かんすうである。仕事しごと関数かんすう周囲しゅうい材料ざいりょう一致いっちする必要ひつようがある。p-MOSFETの場合ばあい、ルテニウムの仕事しごと関数かんすうはHfO2, HfSiOx, HfNOx, HfSiNOxなどの周囲しゅうい材料ざいりょう一致いっちする最高さいこう材料ざいりょう特性とくせいであり、所望しょもう電気でんき特性とくせい達成たっせいされる。ルテニウムまくの3つだい規模きぼ用途ようとは、どうデュアルダマシンプロセスにおけるTaNとCuのあいだ接着せっちゃく促進そくしんざい電気でんきめっきシードそうわせである[82][83][84][85][86]。窒化タンタルとは対照たいしょうてきどうはルテニウムじょう直接ちょくせつ電気でんきめっきできる[87]どうはTaNにあまり接着せっちゃくしないが、Ruにはよく接着せっちゃくする。TaNバリアそうじょうにルテニウムのそう堆積たいせきさせることにより、どう接着せっちゃくせい改善かいぜんされ、どうシードそう堆積たいせき不要ふようになる。

ほかにも提案ていあんされている用途ようとがある。1990ねんIBM科学かがくしゃは、ルテニウム原子げんしうすそうとなつよ磁性じせい層間そうかん磁性じせいスペーサーそう元素げんそよりもつよはん平行へいこう結合けつごうつくすことを発見はっけんした。このようなルテニウムそうハードディスクドライブ最初さいしょ巨大きょだい磁気じき抵抗ていこう素子そし使つかわれていた。2001ねん、IBMは非公式ひこうしきには"pixie dust"とばれ、現在げんざいのハードディスクドライブメディアのデータ密度みつどを4ばいにすることができるルテニウム元素げんその3原子げんしそう発表はっぴょうした[88]

自然しぜんルテニウム

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1973ねん北海道ほっかいどう雨竜川うりゅうがわで、ルテニウムをもっとふく白金はっきんぞく元素げんそ合金ごうきん発見はっけんされ、命名めいめい規則きそくから自然しぜんルテニウム (Ruthenium) と登録とうろくされた。はつ元素げんそ鉱物こうぶつ日本にっぽんさんしん鉱物こうぶつである。

脚注きゃくちゅう

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参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう