太陽 電池
用途
種類
シリコン系
シリコンを
材質 の観点 による分類
単 結晶 シリコン型 高 純度 シリコン単 結晶 ウエハを半導体 基板 として利用 するもので、最 も古 くから使 われている。変換 効率 は高 いが高 純度 シリコンの利用 量 が多 く、生産 に必要 なエネルギーやコストが高 くなる。そのため近年 は下記 の多 結晶 シリコンや薄膜 シリコン太陽 電池 に移行 が進 んでいる。多 結晶 シリコン型 結晶 の粒 径 が数 mm程度 の多 結晶 シリコンを利用 した太陽 電池 。他 のシリコン半導体 素子 の製造 過程 で生 じた端 材 やオフグレード品 のシリコン原料 を利用 して製造 できる。単 結晶 シリコンに比 べると面積 あたりの出力 (変換 効率 )は落 ちるが、生産 に必要 なエネルギーは少 なく、エネルギー収支 やEPT、GEG排出 量 の面 では単 結晶 シリコンより優 れる。コストと性能 のバランスの良 さから、現在 の主流 となっている。近年 はウエハを薄型 化 するコスト削減 技術 の競争 が進 んでおり、2004年 の300µm厚 から、2010年 には150µm厚 に半減 すると予想 されている[3]。また、ガラス上 に非常 に薄 い多 結晶 シリコン太陽 電池 を形成 する、CSG(またはSOG)技術 の普及 も有望 視 されている[4]。化学 気 相 成長 により成 膜 するため生産 過程 でSiH4、NH3、H2などのガスを使用 する。微 結晶 シリコン型 微細 な結晶 で構成 された薄膜 をCVD法 などにて製 膜 するものである。多 結晶 型 の1種 と見 なせるが、製 膜 条件 によってはアモルファス的 な性質 も併 せ持 つ。μ c-Si などと略記 される。比較的 新 しい技術 で、インゴットを切断 する手間 が省 け、資源 の使用 量 も削減 できるほか、製法 によっては200℃程度 の低温 での製 膜 が可能 で基板 を選 ばない、などの特長 がある。今後 、広範囲 な応用 が期待 されている[5]。化学 気 相 成長 により成 膜 するため生産 過程 でSiH4、PH3、B2H6,GeH4、H2などの気体 を使用 する。
- アモルファスシリコン
型 - シランガスから
化学 気 相 成長 (CVD) させてできるアモルファスシリコンを利用 した太陽 電池 で、a-Si などと略記 される。形態 的 には薄膜 シリコン太陽 電池 にも分類 できる。アモルファスシリコンは、タウツギャップと呼 ばれる通常 1.75~1.8 eV程度 のエネルギーギャップと、それより小 さな裾 準 位 を介 したエネルギーギャップを持 つ。結晶 シリコンに比 べてエネルギーギャップが大 きいため、高温 時 も出力 が落 ちにくい特性 を持 つ。太陽 電池 にそのまま用 いた場合 は主 に 700 nm以下 の短波 長 の光 が利用 され、見 た目 には赤 っぽく見 える。結晶 構造 の乱 れにより、光学 遷移 にフォノンの介在 を必要 とせず、光 吸収 係数 が高 い。このため 0.5μ m程度 の厚 さでも実用 になり、使用 するシリコン原料 が少 なく、エネルギーやコスト的 にも有利 である。極端 な低 照度 下 での効率 が高 いことや、蛍光 灯 の短波 長光 に感度 があることから、主 に電卓 など室内 用途 に使 われてきた。太陽光 で劣化 しやすいのが欠点 だったが、技術 の進歩 により長寿 命 化 され(アモルファスシリコンの光 劣化 参照 )、近年 は屋外 用 にも市販 されている。エネルギー変換 効率 が10%以下 と低 い(設置 面積 が大 きくなる)のも欠点 だったが、多 結晶 シリコン等 と積層 した多 接合 型 とすることで高性能 化 されている。また、タウツギャップの大 きさはドーピングによって1~2eV程度 の範囲 で可変 であり、これを利用 してアモルファス層 のみで構成 された多 接合 型 太陽 電池 も実用 化 されている。近年 は下記 の薄膜 太陽 電池 の一種 として論 じられることも多 い。化学 気 相 成長 により成 膜 するため生産 過程 でSiH4、PH3、B2H6、GeH4、H2などの気体 を使用 する。また、アモルファスシリコン太陽 電池 の開発 過程 で培 われた大 面積 ガラス基板 上 での半導体 製 膜 技術 はTFT液晶 ディスプレイパネルの生産 技術 にも役立 った。
形態 の観点 による分類
薄膜 シリコン型 - シリコン
層 の厚 みを薄 くすることで、使用 原料 、生産 に要 するエネルギー、コストなどの削減 をはかったもの。比較的 新 しい技術 で、様々 な形態 が存在 するためひとくくりにするのは難 しい。広義 には省 資源 化 の意味 で、従来 の数 百 μ mよりも薄 いもの全般 (例 えば 100μ m以下 )を指 す。狭義 には柔軟 性 なども充分 に得 られる厚 みの意味 で、例 えば 10μ m以下 のものを指 す。シリコン融 液 から表面張力 でリボン状 に引 き出 すストリングリボン法 [6]を用 いた型 や、CVD法 などを用 いる微 結晶 型 などが代表 的 である。厚 みは生産 方法 の選択 によって100nm(0.1μ m)単位 から数 百 µm以上 まで連続 的 にカバーでき、目的 に応 じて使 い分 けられる。インゴットから切断 したウエハを用 いて製造 する場合 は通常 数 百 μ m単位 になるのに対 し、融 液 から直接 薄膜 の形 にするリボン法 などでは100μ m以下 、CVD法 などを用 いた場合 (アモルファス型 や微 結晶 型 など)では0.5~数 μ mまで薄 くなる。薄膜 のままでは充分 に入射 光 を吸収 できないため、表面 テクスチャや中 間 層 を用 いて光学 的 特性 を制御 し、入射 光 の利用 率 を高 める工夫 が施 される(ライトトラッピング)。効率 の低下 分 よりも生産 時 の使用 エネルギーやコストが多 く削減 できるため、環境 負荷 の観点 から優秀 なものが多 い
- ハイブリッド
型 (HIT型 ) 結晶 シリコンとアモルファスシリコンを積層 した太陽 電池 である。通常 の結晶 シリコンに比 して変換 効率 が高 く、温度 特性 も良 いなどの特長 を有 する[7][8]。シリコンの使用 量 が減 らせる他 、両面 受光 型 にも出来 る。日本 の三洋電機 が主 な製造 者 である。なお、吸収 波長 域 の異 なる材料 同士 を積層 するという点 では下記 の多 接合 型 太陽 電池 に似 るが、pn接合 は1つ(単 接合 )である。
多 接合 型 (タンデム型 )吸収 波長 域 の異 なるシリコン層 を積層 したもの。アモルファスシリコンと各種 の結晶 シリコンを積層 したものの他 、通常 のa-Siに吸収 波長 域 の異 なるa-SiCやa-SiGeを積層 したものなどが開発 ・実用 化 されている。高 効率 で温度 特性 などに優 れるものが多 い。多 接合 型 太陽 電池 の項 を参照 。
球状 シリコン型 球状 シリコン型 太陽 電池 とは、無数 の球状 シリコン粒子 (直径 1mm程度 )と、集 光 能力 を上 げる直径 2~3mmの凹面鏡 (電極 を兼 ねる)を組 み合 わせた太陽 電池 のことである[9]。一般 的 な結晶 シリコン型 の1/5程度 のシリコン使用 量 で、アモルファスシリコンよりも高 い変換 効率 が期待 できる方式 である。2007年 初 めの時点 で10%を超 える発電 効率 が報告 されている。球状 シリコンの生産 方法 は、プラズマで溶 かしたシリコン液 滴 を1~2秒 程度 自由 落下 で滴下 させ、表面張力 でシリコン液 滴 を球状 とし、落下 中 にレーザー照射 により結晶 化 させることにより生産 される。個々 のシリコン粒子 は単 結晶 である。高 純度 シリコン原料 の供給 が追 いつかない状況 が続 く中 、シリコンの供給 状 況 に影響 されにくく、生産 工程 も簡易 なことから、コストを下 げやすい方式 として普及 が期待 されている。また、基板 が板 状 ではないため、曲面 にも設置 可能 でかつ軽量 であるメリットがある[10]。2007年 秋 から日本 企業 にて量産 開始 、2008年 より一般 販売 されている[11]。
電界 効果 型 従来 のpin接合 構造 を持 つアモルファスシリコン型 のp型 窓 層 の役割 を、絶縁 された透明 電極 から電界 効果 によって誘 起 される反転 層 に置 き換 えた構造 を持 つ。p型 窓 層 内 で再 結合 により失 われていたキャリアを電界 によって速 やかに分離 する効果 等 により、変換 効率 を飛躍 的 に改善 するものと期待 される。研究 が行 われていた1996年 当時 の従来 型 に比 べ最大 50%の効率 改善 がシミュレーションより得 られたが、製造 プロセス等 の課題 により実験 レベルでの大幅 な効率 改善 には至 っていない[12][13]。
化合 物 系
- InGaAs
太陽 電池 - シャープが
開発 した。InGaAs(インジウムガリウムヒ素 )を用 い、3層 の結晶 構造 がほぼ一致 するように原材料 の元素 を掛 け合 わせ、さらに層 の間 に緩衝 材 を入 れて、層 のひずみを解消 した。2009年 10月 現在 、世界 最高 の変換 効率 (35.8%)である。毒性 のあるヒ素 を使 い、コストが高 いので、用途 は宇宙 用 に限 られる[14]。 - GaAs
系 太陽 電池 単 結晶 のGaAsを用 いるもので、禁制 帯 幅 1.4 eV で太陽光 のスペクトルに良 くマッチし、単 接合 セルでは最 も高 い変換 効率 を出 せる(2005年 末 の世界 記録 は25.1%;Kopinら)。宇宙 用 など、特 に高 い変換 効率 が必要 な用途 に用 いられている。- CIS
系 (カルコパイライト系 )太陽 電池 新型 の薄膜 多 結晶 太陽 電池 。光 吸収 層 の材料 として、シリコンの代 わりに、Cu、In、Ga、Al、Se、Sなどから成 るカルコパイライト系 と呼 ばれるI-III-VI族 化合 物 を用 いる。代表 的 なものはCu(In,Ga)Se2 やCu(In,Ga)(Se,S)2, CuInS2 などで、それぞれCIGS, CIGSS, CIS などと略称 される。製造 法 や材料 のバリエーションが豊富 で、低 コスト品 から高性能 品 まで対応 できるのが特長 。また、多 結晶 であるため、大 面積 化 や量産 化 に向 く。フレキシブルなものやカスタマイズ品 も作 りやすい。シリコン太陽 電池 が苦手 とする分野 から実用 化 が始 まっているほか、禁制 帯 幅 が材料 次第 で自由 に変 えられることから将来 の多 接合 型 太陽 電池 への応用 も期待 されている。日本 でも量産 化 が始 まっている[15]
- CIGS
系 太陽 電池 - CIGS
太陽 電池 はCu(In、Ga)Se2という化合 物 からなる太陽 電池 である。携帯 電話 で搭載 できる程度 に面積 が小 さくて軽 くとも、大量 の電力 を生 み出 す高 効率 の太陽 電池 として注目 され、利点 として次 が挙 げられる[16]。
光 電 変換 効率 が高 い。数 µmの薄 さでも十分 に機能 する。経年 劣化 が少 ない。黒 一色 で色合 いが落 ち着 いている。
特 に1.に関 しては、2010年 に産業 技術 総合 研究所 が開発 したCIGS薄膜 型 太陽 電池 は19.4%の光 電 変換 効率 を実現 したという、キャリアがある[17]。この技術 の応用 により、セラミックス、金属 箔 、ポリマーなど様々 なフレキシブル基板 を用 いた高性能 な太陽 電池 の作製 に成功 した[16]。
- CZTS(Cu2ZnSnS4)
太陽 電池 - めっきプロセスを
用 いたCZTS(copper zinc tin sulfide)薄膜 は近年 開発 が始 まった材料 系 。上記 のCIS系 に形態 が似 るが、利用 する材料 がより豊富 かつ安価 なのが特長 。日本 の長岡工業高等専門学校 などで研究 が行 われている[18]。2012年 9月ソーラーフロンティア社 がIBMコーポレーション、東京応化工業 、DelSolar社 との共同 研究 において11.1%のエネルギー変換 効率 を達成 した[19]。 - CdTe/CdS
系 太陽 電池 - テルル
化 カドミウム(cadmium telluride, CdTe)薄膜 を用 いた太陽 電池 で、2枚 のガラスに太陽 電池 を挟 み込 んだ形態 のモジュールが代表 的 である。毒物 であるカドミウムを用 いるが、少量 でしかも安定 した化合 物 がモジュールに閉 じこめられているため、実 は環境 負荷 の低 い太陽 電池 とされている[20]。日本 では販売 されていないが、性能 が良 くかつ安価 であるため、米国 や欧州 で実用 化 されている[21][22]。
有機 系
色素 増 感 太陽 電池
有機 色素 を用 いて光起 電力 を得 る太陽 電池 。代表 的 なものはグレッツエル型 (または湿式 太陽 電池 )と呼 ばれる型式 のもので、2枚 の透明 電極 の間 に微量 のルテニウム錯体 などの色素 を吸着 させた二酸化 チタン層 と電解 質 を挟 み込 んだ単純 な構造 を有 している。製造 が簡単 で材料 も安価 なことから大幅 な低 コスト化 が見込 まれ、最終 的 には現在 主流 の多 結晶 シリコン太陽 電池 の1~数 割 程度 のコストで製造 できると言 われている。また、軽量 で着色 も可能 などの特長 を持 つ。現在 の課題 はルテニウムや白金 のような高価 な金属 が使用 されている事 と効率 と寿命 であり、技術 的 改良 が進 められている。電解 液 の蒸発 を如何 に防 ぐかが重要 であり、固体 化 などの技術 開発 が進 められている。2016年 2月 の時点 で、スイス連邦 工科 大学 ローザンヌ校 のチームが15%のエネルギー変換 効率 を達成 している[25]。
有機 薄膜 太陽 電池
導電性 ポリマーやフラーレンなどを組 み合 わせた有機 薄膜 半導体 を用 いる太陽 電池 。次世代 照明 /TVの有機 ELの逆 反応 として研究 が進展 した。ロールツーロールで印刷 による製造 が可能 になるため、上記 の色素 増 感 太陽 電池 よりもさらに構造 や製法 が簡便 になると言 われており、また電解 液 を用 いないために(色素 増 感 と比 べると)柔軟 性 や寿命 向上 の上 でも有利 なのが特長 である。21世紀 に入 ってから盛 んに開発 が行 われるようになっている。課題 は変換 効率 と寿命 であり、2016年 2月 現在 の記録 はドイツのヘリアテック(Heliatek)が開発 した多 接合 型 セルによる13.2%が世界 記録 である[26]。
ペロブスカイト型
ペロブスカイト
量子 ドット型
歴史
1839
1884
1954
1974
原理
pn
のように
で
その他 参考 資料
太陽光 のエネルギーをより無駄 なく利用 することで変換 効率 の向上 が図 れる。材料 の組 み合 わせによっては、温度 特性 や必要 な資源 量 を削減 するなどの効果 も得 られる。
太陽光 のスペクトルは紫外線 から赤外線 まで幅広 く分布 するが、短波 長 (紫 外 、紫 、青 )の光 になるほど光子 は大 きなエネルギーを持 ち、より大 きな禁制 帯 幅 を超 えてキャリアを励起 できる。この短波 長 側 の光 に対応 した禁制 帯 幅 を持 つ単 接合 太陽 電池 を用 いれば、より大 きな電圧 を得 ることが出来 、短波 長 域 の光 のエネルギーをより効率 良 く利用 できる。しかし禁制 帯 幅 を拡 げすぎれば、より長波 長 の光 は素通 りして利用 されず、出力 電流 が減少 する。即 ちpn接合 が1つだけの単 接合 太陽 電池 においては、禁制 帯 幅 より大 きなエネルギーの光子 のエネルギーの一部 が無駄 になり、禁制 帯 幅 より小 さなエネルギーの光子 のエネルギーは利用 できない。このような兼 ね合 いから、単 接合 の太陽 電池 では禁制 帯 幅 1.3~1.4 eV付近 が最 も高 い変換 効率 が得 られる。単 接合 の場合 、変換 効率 の限界 は約 30%とされる。2005年 現在 の記録 はAM1.5G,1sunにおいて25.1%、AM1.5、255suns(集 光 セル)において27.6%である。- ここで、
禁制 帯 幅 の異 なる複数 のpn接合 素子 を積層 し、光 の入射 側 の素子 から順 に短波 長 の光 を利用 して発電 し、より長波 長 の光 はより下層 の素子 で利用 する。こうすれば各 波長 域 の光子 のエネルギーをより無駄 なく取 り出 すことが出来 (より高 い電圧 が得 られる)、かつより長波 長 まで含 めたより多 くの光子 を利用 できる(より多 くの電流 が得 られる)。変換 効率 は最終 的 に取 り出 せる電力 (電圧 ×電流 )で決 まるため、単 接合 の場合 に比 べてより高 い効率 が得 られる。 理論 的 には無限 に接合 を増 やせば約 86%の変換 効率 になると計算 されるが、実際 には上層 の素子 を通過 する際 の光 の損失 や素子 間 の電流 の整合 の問題 で、それより低 くなる。2012年 現在 の記録 は3接合 セルで得 られている(下記 )。4接合 、5接合 のセルも研究 されている。
- GaInP/GaAs/Geの3
接合 セルで30%を超 える効率 が得 られ、主 に宇宙 用 に用 いられている。2012年 5月 の時点 で、シャープがInGaP、GaAs、InGaAsの集 光 型 化合 物 3接合 セルで43.5%を達成 している[46]。 民生 品 では、微 結晶 シリコンとアモルファスシリコンを積層 したものや、通常 のa-Siと禁制 帯 幅 の異 なるa-SiCやa-SiGeを積層 したものなどが開発 ・実用 化 されている[47]。アモルファスシリコンは禁制 帯 幅 が広 く、利用 波長 域 が結晶 シリコンと異 なるため、同 一 元素 同士 でも多 接合 太陽 電池 を形成 できる。このようにすることで効率 だけでなく、温度 ・光 強度 に対 する特性 や最終 的 な資源 の消費 量 の面 でも優 れた製品 が市販 されている(温度 の影響 も参照 )。
温度 係数 は結晶 シリコンにおいては通常 -0.45%/℃前後 であり、これは70℃において基準 温度 (25℃)に対 して約 2割 の出力 低下 になる。- アモルファスシリコンにおいては
禁制 帯 幅 が1.75eVと大 きいため、温度 による効率 低下 は少 ない。アモルファスシリコンを結晶 シリコン等 と積層 することで、変換 効率 を単 結晶 シリコン並 の20%前後 にしつつ、温度 係数 を-0.2~-0.3%/℃程度 (70℃においても1割 程度 の出力 低下 )に抑 えることが出来 、内外 の企業 によって実用 化 されている。 - GaAs(
禁制 帯 幅 1.4eV)では温度 係数 は-0.2~-0.3%/℃である。 - CIS
系 など一部 の太陽 電池 では、ある程度 温度 が上 がることで光 や放射線 による劣化 がアニーリング効果 によって回復 する性質 がある。 人工 衛星 用 など宇宙 用 の太陽 電池 モジュールでは、使用 時 の温度 が-100℃~+120℃程度 の範囲 で軌道 周回 に伴 って頻繁 に変化 するのに対応 して、熱 サイクルによる疲労 などに配慮 した製品 が用 いられる。
アモルファスシリコンの
アモルファスシリコンは
- アモルファスシリコンの
製 膜 工程 を改良 し、関連 する不純物 (水素 、窒素 など)の含有 量 を最適 化 する 光 閉 じ込 めを利用 して膜 厚 を薄 くする。これによって空 乏 層 内 の電場 が大 きくなり、キャリアの移動 が阻害 されにくくなる。多 接合 化 して光 の利用 効率 を高 めると共 に、個々 の空 乏 層 を薄 くする。紫外線 が特 に問題 になる場合 は、モジュールの保護 層 (ガラスやEVA樹脂 )で遮断 する。
こうした
なお、
ギャラリー
関連 項目
脚注
出典
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第 2版 ,知恵 蔵 ,世界 大 百科 事典 内 言及 ,日本 大 百科全書 (ニッポニカ),化学 辞典 第 2版 ,百科 事典 マイペディア,ブリタニカ国際 大 百科 事典 小 項目 事典 ,デジタル大辞泉 ,精選 版 日本 国語 大 辞典 ,世界 大 百科 事典 . “太陽 電池 とは”. コトバンク. 2021年 11月3日 閲覧 。 - ^
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参照 :解説 1・解説 2 - ^ HIT
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参考 文献
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外部 リンク
解説 サイト
太陽 電池 の原理 産業 技術 総合 研究所 太陽光 発電 研究 センター太陽 電池 の分類 産業 技術 総合 研究所 太陽光 発電 研究 センター- ソーラー・パワー・エキスポ(
太陽 電池 を説明 する京 セラのパビリオンサイト) 半導体 /電子 デバイス物理 (甲南大学 による半導体 物性 からの解説 )- [1] (PDF) (
太陽 電池 開発 の歴史 の回顧 録 )
関連 団体