粘土
原義 は、地層 中 などから得 られ、焼 き物 (陶磁器 や土器 )の素材 にもなる「粘 っこい土 」のこと。「ねばつち」「へなつち」とも読 む。学術 ・産業 上 は「非常 に細 かい粒子 でできた堆積 物 」として定義 される。土 粘土 のほか塑造やモデリング用 に商品 化 された粘土 様 の造形 材料 のこと。学校 教材 としても馴染 みが深 い。
堆積 物 としての粘土
学術 ・産業 上 の定義
性質
利用
「
水 を含 んでいるときは柔 らかく、熱 したり焼 いたりすると堅 くなり戻 らない性質 があるので陶器 や磁器 、煉瓦 などに使 われる。陶磁器 やセラミックスとして焼成 する粘土 を陶土 を称 することもある[2]。力 を加 えると軟 らかくなり、しばらくすると固 くなるという性質 を応用 し、塗 るときまでは軟 らかく塗 った後 にそこに留 まるペンキに使 われている。粘土 の優 れた吸水 性 を利用 して、おむつにも利用 されている。→ベントナイト- 「
余分 な皮脂 や汗 を取 り去 る吸着 性 、塗布 すると極 めて薄 い膜 をつくる保湿 性 、イオン交換 の性質 を利用 して、化粧 品 やシャンプー、歯磨 きあるいはその原料 としても用 いられる。→モンモリロナイト(モンモリロン石 ) 粘土 が種々 の有機 色素 を吸着 して特有 の色 を発色 するのを利用 したカラープリンターに使 われている。有害 なバクテリアを包 み込 んだり余分 な水分 を吸着 したりして下痢 を防 ぐため、胃腸 薬 にも粘土 が含 まれている。
造形 材料 としての粘土
種類
土 粘土 -土 を原料 にした本来 の粘土 [3]。水 粘土 とも呼 ぶ[4]。乾燥 すると硬化 して石 のようになり、再度 水分 を与 えれば捏 ね直 すことができる[3][4]。油 粘土 -油脂 ベースの粘土 。油土 とも呼 ぶ。水分 調節 の必要 がなく、乾燥 せず硬化 しにくいので管理 が容易 である[3]。繰 り返 し造形 しなおすことができる。紙 粘土 - パルプや粉砕 した紙 、水 や糊 を原料 とする粘土 [3][5]。乾燥 させると軽量 になりながら硬化 する[5]。着色 加工 しやすい[3][5]。石粉 粘土 -乾燥 後 は石 のような質感 を見 せる。乾燥 後 の彫刻 にも適 している。砂 粘土 -砂 を用 いた粘土 。特殊 シリコンなどを混 ぜた市販 品 や、PVA糊 、コーンスターチなどを混 ぜて自作 するものもある[3][6]。小麦粉 粘土 -小麦粉 を主 原料 とする粘土 [3]。幼児 が誤 って口 にしたときを考 えて安全 性 を高 めたもの(ただし小麦 アレルギーによるリスクはある)[3]。パン粉 粘土 -パン粉 を主 原料 とする粘土 [3]。小麦粉 粘土 と同 じく安全 性 を高 めたもの(ただし小麦 アレルギーによるリスクはある)[3]。米 粉 粘土 -米 粉 を主 原料 とする粘土 [3]。安全 性 を高 めるとともに小麦 アレルギーによるリスクを回避 するため米 粉 を使用 したもの[3]。銀 粘土 (シルバークレイ) -銀 の微粒子 を高 い比率 で含 んでおり、焼成 によって銀 だけとなる。シルバーアクセサリー製作 などに利用 される。木質 粘土 -木 の粉 が配合 されていて乾燥 後 は本物 の木 のようになる。蝋 粘土 -独特 の透明 感 があり、幼児 が誤 って口 にしても安全 。手 の熱 で温 めて使用 する。- プラスティシン - カルシウム
塩 、ワセリン、脂肪酸 を合成 して製造 したパテ状 のもの。ウォレスとグルミットで使用 されている。 - ヤミードー -
食 べられる。
利用
脚注
- ^
文部省 編 『学術 用語 集 地学 編 』日本 学術 振興 会 、1984年 、100頁 。ISBN 4-8181-8401-2 。 - ^ a b
美濃 の土 可能 性 を深 掘 り「ミノソイル」デザイン資源 に『日経 MJ』2021年 8月 4日 デザイン面 - ^ a b c d e f g h i j k l m n o
藤原 逸 樹 . “粘土 遊 びの指導 法 に関 する一 考察 ”.安田女子大学 . 2019年 11月11日 閲覧 。 - ^ a b “
水 粘土 ”.美術 用語 辞典 .横浜 美術 学院 . 2021年 10月 28日 閲覧 。 - ^ a b c “
紙 粘土 ”.武蔵野美術大学 造形 ファイル. 2019年 11月11日 閲覧 。 - ^ “【
砂 粘土 】はたった2つの材料 で手作 りできる!遊 び方 のコツも紹介 ”. オリーブオイルをひとまわし. ディライトクリエイション (2020年 5月 7日 ). 2023年 10月 8日 時点 のオリジナルよりアーカイブ。2021年 10月 28日 閲覧 。
参考 文献
国立 天文台 編 編 「構成 粒子 の径 と砕セツ岩 」『理科 年表 平成 20年 』丸善 、2007年 、654頁 。ISBN 978-4-621-07902-7 。
関連 項目
- コロイド /
分散 系 /生命 の起源 #表面 代謝 説
その
外部 リンク
日本 粘土 学会 . “The Clay Science Society of Japan CSSJ”. 2012年 9月 21日 閲覧 。
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