陶芸 とうげい (とうげい、英 えい : Pottery )とは、粘土 ねんど を成形 せいけい して高温 こうおん で焼成 しょうせい することにより陶磁器 とうじき などを作 つく る技術 ぎじゅつ のこと。陶磁器 とうじき 以外 いがい にも種類 しゅるい はある。焼 や きもの とも呼 よ ばれる。生業 せいぎょう として陶芸 とうげい を行 おこな う者 もの を陶工 とうこう もしくは陶芸 とうげい 家 か と呼 よ ぶ。
伝統 でんとう 的 てき な乾燥 かんそう 棚 だな に置 お かれた焼成 しょうせい 前 まえ の「生 なま 素地 そじ 」 (アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく インディアナ州 しゅう フィッシャーズ 市 し 、生 い きた歴史 れきし の博物館 はくぶつかん 「コナー・プレーリー (英語 えいご 版 ばん ) 」にて展示 てんじ )
ブルガリア 、トロヤン の伝統 でんとう 工芸 こうげい と応用 おうよう 美術 びじゅつ ミュージアムにて再現 さいげん された伝統 でんとう 的 てき な窯 かま 場 じょう
焼 や きものは施 ほどこせ 釉 しない土器 どき (および高温 こうおん で焼成 しょうせい した炻器 )と施 ほどこせ 釉した陶磁器 とうじき (陶器 とうき と磁器 じき )とに大別 たいべつ されるが、この区分 くぶん には地域 ちいき や文化 ぶんか によりばらつきがあり、欧米 おうべい では施 ほどこせ 釉されたものも炻器(ストーンウェア)に含 ふく み[1] 、また中国 ちゅうごく では土器 どき と陶器 とうき を区別 くべつ しない[2] 。
九谷焼 くたにやき で使用 しよう された窯 かま
造形 ぞうけい 方法 ほうほう には、手 て びねり、型 かた を用 もち いて土 ど の形 かたち を整 ととの える方法 ほうほう 、轆轤 ろくろ (ろくろ)の上 うえ に置 お き手足 てあし や機械 きかい で回 まわ しながら両手 りょうて で皿 さら や壷 つぼ などの形 かたち を作 つく っていく方法 ほうほう などがある。焼 や き方 かた には、窯 かま を用 もち いない「野焼 のや き」や、七 なな 輪 りん を用 もち いる「七 なな 輪 りん 陶芸 とうげい 」などという手法 しゅほう もある。土 ど の種類 しゅるい やこね方 かた 、釉 、そして焼 や く温度 おんど など、様々 さまざま な要素 ようそ が作品 さくひん に貢献 こうけん する。したがって、世界中 せかいじゅう にいろいろな技法 ぎほう が存在 そんざい する。
陶芸 とうげい は人類 じんるい のもっとも古 ふる いテクノロジー および芸術 げいじゅつ 形式 けいしき のうちのひとつであり、今日 きょう もなお主要 しゅよう な産業 さんぎょう であり続 つづ けている。考古 こうこ 学者 がくしゃ たちのよる定義 ていぎ では、人形 にんぎょう などの器 うつわ ではないものや、轆轤 ろくろ によって作 つく られたのではないものは、同様 どうよう の過程 かてい で、おそらくは同 おな じ人々 ひとびと によって作 つく られたセラミックス 製品 せいひん であっても陶芸 とうげい 品 ひん に含 ふく めない傾向 けいこう にある。
陶芸 とうげい では、粘土 ねんど の素地 そじ (胎土 )を求 もと める品物 しなもの の姿 すがた に成形 せいけい し、窯 かま で加熱 かねつ することで強度 きょうど を高 たか め、硬化 こうか させ、形 かたち を固定 こてい させる(時 とき には気泡 きほう のため壊 こわ れてしまうこともある)。陶芸 とうげい に用 もち いられる素材 そざい の性質 せいしつ には地域 ちいき により大 おお きなバリエーションがあり、このために各 かく 地域 ちいき に独特 どくとく の焼 や きものが生 う まれる。ある目的 もくてき に適 てき した胎土を得 え るために粘土 ねんど とその他 た の各種 かくしゅ 素材 そざい が混合 こんごう されることが普通 ふつう である。
成形 せいけい を行 おこな う前 まえ に、胎土の中 なか に入 はい った空気 くうき を取 と り除 のぞ く必要 ひつよう がある。この作業 さぎょう は脱 だつ 気 き と呼 よ ばれ、真空 しんくう 土 ど 練 ねり 機 き を使 つか うか、もしくは手 て で土 ど 揉 も み(土 ど 練 ね り)して行 おこな われる。土 ど 揉 も みには胎土全体 ぜんたい の水分 すいぶん 含量を均一 きんいつ にする働 はたら きもある。胎土の脱 だつ 気 き ・土 ど 揉 も みが済 す むと、さまざまな技法 ぎほう を用 もち いて成形 せいけい が行 おこな われる。成形 せいけい した胎土は焼 や く前 まえ に乾燥 かんそう される。乾燥 かんそう にはいくつかの段階 だんかい がある。「半 はん 乾 かわ き」(Leather-hard)は水分 すいぶん がおよそ15%の段階 だんかい を指 さ す。この段階 だんかい の胎土は非常 ひじょう に堅固 けんご で、可塑 かそ 性 せい は大 おお きくない。削 けず りや、取 と っ手 て の取 と りつけなどはこの段階 だんかい で行 おこな われることが多 おお い。「絶対 ぜったい 乾燥 かんそう 」(bone-dry)は水分 すいぶん が(ほぼ)0%となった段階 だんかい を指 さ す。焼 や く前 まえ のものは生 なま 素地 そじ (greenware)と呼 よ ばれる。この段階 だんかい の胎土は非常 ひじょう に脆 もろ く、簡単 かんたん に壊 こわ れてしまう。
陶芸 とうげい の成形 せいけい にはさまざまな方法 ほうほう がある。
手 て びねり(ネパール 、カトマンズ )
手 て びねりは最初 さいしょ 期 き から存在 そんざい した手法 しゅほう である。球 たま 、紐 ひも (紐 ひも 作 づく り)などの形 かたち をした粘土 ねんど を手 て でこねて形 かたち を作 つく る。ほかに、板 いた 状 じょう に伸 の ばした粘土 ねんど (タタラ)をつなぎ合 あ わせたり皿 さら 状 じょう に成形 せいけい したりするタタラ成形 せいけい や、中 なか をくり抜 ぬ いた粘土 ねんど 塊 かたまり をつなぎ合 あ わせるくり貫 ぬ きといった手法 しゅほう がある。
手 て で成形 せいけい した器 うつわ の部品 ぶひん は、胎土と水 みず の水性 すいせい 懸 かか 濁 にご 液 えき であるスリップ (英語 えいご 版 ばん ) (泥 どろ 漿 )を用 もち いて結合 けつごう されることが多 おお い。手 て びねりは轆轤 ろくろ による成形 せいけい より時間 じかん がかかるが、器 うつわ の大 おお きさや形 かたち をよりきめ細 こま かく制御 せいぎょ することができる。迅速 じんそく で反復 はんぷく しやすいほかの技法 ぎほう はテーブルウェア のようなぴったり合 あ った揃 ぞろ いの器 うつわ を作 つく るのにより適 てき している一方 いっぽう で、ただ1つしかない芸術 げいじゅつ 作品 さくひん を生 う み出 だ すには手 て びねりの方 かた がよいと考 かんが える陶芸 とうげい 家 か たちもいる。
轆轤 ろくろ を用 もち いて成形 せいけい を行 おこな う男性 だんせい (トルコ 、カッパドキア )
電動 でんどう の轆轤 ろくろ で成形 せいけい する陶工 とうこう Help:音声 おんせい ・動画 どうが の再生 さいせい
昔 むかし ながらの足踏 あしぶ み式 しき 轆轤 ろくろ (蹴 け 轆轤 ろくろ )(ドイツ 、エアフルト )
轆轤 ろくろ による成形 せいけい では、粘土 ねんど の球 たま が鏡 かがみ 盤 ばん と呼 よ ばれる回転 かいてん 台 だい の中央 ちゅうおう に置 お かれ、これを陶工 とうこう が棒 ぼう 、足 あし 、もしくは速度 そくど を制御 せいぎょ できる電動 でんどう 機 き を用 もち いて回転 かいてん させる。
急速 きゅうそく に回転 かいてん する轆轤 ろくろ の上 うえ で、柔 やわ らかい粘土 ねんど の球 たま が手 て で押 お され、潰 つぶ され、上方 かみがた もしくは外側 そとがわ へと引 ひ かれ、空洞 くうどう のある形 かたち が作 つく られていく。粗 あら い粘土 ねんど の球 たま を下方 かほう と内側 うちがわ に押 お して完全 かんぜん な回転 かいてん 対称 たいしょう とする最初 さいしょ の工程 こうてい は「心 しん 出 だ し」「土 ど 殺 ごろ し」と呼 よ ばれ、以降 いこう の工程 こうてい に入 はい る前 まえ に習得 しゅうとく すべき重要 じゅうよう な技能 ぎのう である。それから、穴 あな を開 あ け、広 ひろ げ、底 そこ を作 つく り、壁面 へきめん を挽 ひ き上 あ げ、厚 あつ みを均等 きんとう にし、切 き り揃 そろ えて形 かたち を整 ととの え、足 あし を作 つく るなどといった作業 さぎょう を行 おこな う。
轆轤 ろくろ により一定 いってい 水準 すいじゅん の器 うつわ を作 つく るためにはかなりの技能 ぎのう と熟練 じゅくれん を要 よう し、高 たか い芸術 げいじゅつ 的 てき 価値 かち を持 も つ作品 さくひん も作 つく り出 だ せる一方 いっぽう で、再現 さいげん 性 せい には乏 とぼ しい[4] 。回転 かいてん による成形 せいけい という性質 せいしつ 上 じょう 、円形 えんけい の回転 かいてん 対称 たいしょう 形 がた しか作 つく ることができない。成形 せいけい の後 のち 、型 かた 押 お し、盛 も り上 あ げ、線 せん 刻 こく 、溝 みぞ 彫 ほ り、彫刻 ちょうこく などが施 ほどこ されることもある。陶工 とうこう の手 て のほか、ヘラ、金 きむ 床 ゆか とリブ[訳語 やくご 疑問 ぎもん 点 てん ] 、切除 せつじょ や穴 あな 開 あ けのためのナイフ、鉋 かんな 、切 き り糸 いと なども用 もち いられる。さらに取 と っ手 て 、蓋 ぶた 、足 あし 、注 そそ ぎ口 こう などを取 と りつけることもある。
粉 こな 体 たい 成形 せいけい は、粒状 りゅうじょう にした半 はん 乾 かわ きの粘土 ねんど を型 かた に入 い れ圧力 あつりょく をかけて成形 せいけい する方法 ほうほう である。粘土 ねんど は小 しょう 孔 あな のあるダイスによって型 かた に押 お し込 こ まれ、小 しょう 孔 あな を通 とお し高 だか 圧 あつ の水 みず が注入 ちゅうにゅう される。噴霧 ふんむ 乾燥 かんそう により、5 - 6%ほどの水分 すいぶん を含 ふく む精細 せいさい で自在 じざい に流 なが れる粉 こな 流体 りゅうたい の粘土 ねんど が作 つく られ用 もち いられる。粉 こな 体 たい 成形 せいけい はタイル の製造 せいぞう に広 ひろ く用 もち いられるほか、皿 さら にも用 もち いられるようになりつつある。
射出 しゃしゅつ 成形 せいけい は熱 ねつ 可塑 かそ 性 せい 樹脂 じゅし や金属 きんぞく 部品 ぶひん の成形 せいけい に長年 ながねん 用 もち いられてきた方法 ほうほう で、食器 しょっき 産業 さんぎょう にも応用 おうよう されるようになった[5] 。複雑 ふくざつ な形 かたち をした品目 ひんもく の大量 たいりょう 生産 せいさん に向 む くこの技法 ぎほう の大 おお きな利点 りてん のひとつは、ティーカップ を取 と っ手 て も含 ふく め1つのプロセスで生産 せいさん できることであり、取 と っ手 て を取 と り付 つ ける工程 こうてい が省 はぶ けるのみならずより丈夫 じょうぶ なものが作 つく れる[6] 。成形 せいけい ダイスには50 - 60%の未 み 焼成 しょうせい の陶土 とうど の粉 こな 体 たい と、結合 けつごう 剤 ざい (英語 えいご 版 ばん ) 、潤滑 じゅんかつ 剤 ざい 、可塑 かそ 剤 ざい ならなる40 - 50%の有機 ゆうき 添加 てんか 剤 ざい との混合 こんごう 物 ぶつ が供給 きょうきゅう される[7] 。この技法 ぎほう はほかの成形 せいけい 法 ほう ほど広 ひろ くは使用 しよう されていない[8] 。
ジガリングとジョリイングは轆轤 ろくろ の上 うえ で行 おこな われ、器 うつわ を画一 かくいつ 的 てき な形 かたち にするのにかかる時間 じかん を短縮 たんしゅく する。ジガリング (英 えい : Jiggering )は、轆轤 ろくろ の上 うえ の石膏 せっこう 型 がた にセットされた胎土に、成形 せいけい した工具 こうぐ を接触 せっしょく させる操作 そうさ である。ジガー工具 こうぐ が一方 いっぽう の面 めん を、型 かた が他方 たほう の面 めん を成形 せいけい する。ジガリングは皿 さら のような平 たい らな器 うつわ の生産 せいさん にのみ用 もち いられるが、カップのような深 ふか みのある器 うつわ (ホローウェア)にもこれに類似 るいじ した技法 ぎほう であるジョリイング (英 えい : jolleying )が用 もち いられる。これらの技法 ぎほう は遅 おそ くとも18世紀 せいき には陶芸 とうげい に用 もち いられていた。工場 こうじょう での大量 たいりょう 生産 せいさん では通常 つうじょう これらは自動 じどう 化 か されており、半 はん 熟練 じゅくれん 労働 ろうどう によって操業 そうぎょう することが可能 かのう となっている。
ローラーヘッドマシン はジョリージガー同様 どうよう に回転 かいてん する型 かた の上 うえ で成形 せいけい を行 おこな うが、ジガー工具 こうぐ の固定 こてい されたプロフィールの代 か わりに回転 かいてん 式 しき の成形 せいけい 具 ぐ が使用 しよう される。回転 かいてん 式 しき の成形 せいけい 具 ぐ は成形 せいけい される器 うつわ と同 おな じ半径 はんけい の浅 あさ い円錐 えんすい であり、製造 せいぞう する器 うつわ の背面 はいめん の形 かたち に作 つく られている。製造 せいぞう する製品 せいひん の大 おお きさにもよるが、1分 ふん に12個 こ ほどを比較的 ひかくてき 単純 たんじゅん な労働 ろうどう によって成形 せいけい することができる。この技術 ぎじゅつ は第 だい 二 に 次 じ 世界 せかい 大戦 たいせん 直後 ちょくご のイギリスでサービス・エンジニアーズ社 しゃ により開発 かいはつ され、すぐに世界中 せかいじゅう の製造 せいぞう 業者 ぎょうしゃ に採用 さいよう された。今日 きょう も平 たい らな器 うつわ (フラットウェア)製造 せいぞう の主流 しゅりゅう であり続 つづ けている[9] 。
特別 とくべつ に開発 かいはつ された高分子 こうぶんし 材料 ざいりょう により、4.0MPa(メガ パスカル )までの外圧 がいあつ に耐 た える型 かた を作 つく ることができる。これは毛細管 もうさいかん 力 りょく が0.1 - 0.2MPaほどの圧力 あつりょく 相当 そうとう となる石膏 せっこう 型 がた でのスリップ鋳込 いこ みよりもはるかに大 おお きな値 ね である。高 こう 圧 あつ は非常 ひじょう に高速 こうそく な鋳込 いこ み速度 そくど をもたらし、よって製造 せいぞう サイクルも速 はや くなる。さらに、鋳込 いこ み物 ぶつ を取 と り出 だ す際 さい に高分子 こうぶんし 材料 ざいりょう の型 かた に高 こう 圧 あつ の空気 くうき をかけることで、同 おな じ型 がた で即座 そくざ に次 つぎ の鋳込 いこ みサイクルを開始 かいし することができる。石膏 せっこう 型 がた では乾燥 かんそう に長時間 ちょうじかん を要 よう するのである。また高分子 こうぶんし 材料 ざいりょう は石膏 せっこう よりもはるかに耐久 たいきゅう 性 せい に優 すぐ れるので、よりよい寸法 すんぽう 許容 きょよう 差 さ を持 も つ成形 せいけい 品 ひん を作 つく ることができ、型 かた の寿命 じゅみょう もずっと長 なが い。圧力 あつりょく 鋳込 いこ みは1970年代 ねんだい に衛生 えいせい 陶器 とうき 生産 せいさん のために開発 かいはつ されたが、近年 きんねん ではテーブルウェアにも応用 おうよう されるようになっている[10] [11] [12] [13] 。
小規模 しょうきぼ な工房 こうぼう などでは、轆轤 ろくろ で水 みず 挽 ひ きした素地 そじ を型 かた に入 い れ叩 たた いて成形 せいけい する型 かた 打 う ち、型 かた 起 お こしと呼 よ ばれる方法 ほうほう が行 おこな われている。轆轤 ろくろ 成形 せいけい には適 てき さない皿 さら や鉢 はち の生産 せいさん に向 む いた手法 しゅほう であり、日本 にっぽん ではおもに磁器 じき の生産 せいさん に使 つか われ江戸 えど 時代 じだい 初期 しょき から有田焼 ありたやき などで行 おこな われている。
ラム鋳込 いこ み (英語 えいご 版 ばん ) は、小 しょう 孔 あな のある2つの鋳込 いこ み板 いた の間 ま で調合 ちょうごう した胎土に加圧 かあつ してテーブルウェアや装飾 そうしょく 品 ひん を成形 せいけい する工場 こうじょう での工程 こうてい である。加圧 かあつ 後 ご には、鋳込 いこ み板 いた 越 ご しに圧縮 あっしゅく 空気 くうき を吹 ふ きつけることで成形 せいけい したものを取 と り外 はず す。
スリップ鋳込 いこ み (英語 えいご 版 ばん )
スリップ鋳込 いこ み (英語 えいご 版 ばん ) (スリップキャスティング、泥 どろ 漿鋳込 こ み)は陶器 とうき の大量 たいりょう 生産 せいさん にしばしば用 もち いられる方法 ほうほう で、ほかの手段 しゅだん では成形 せいけい できないようなものの製造 せいぞう にも理想 りそう 的 てき である。胎土を水 みず で薄 うす めたものであるスリップ (英語 えいご 版 ばん ) (泥 どろ 漿)が吸収 きゅうしゅう 性 せい の高 たか い石膏 せっこう 型 がた へと注 そそ ぎ込 こ まれる。スリップの水分 すいぶん は型 かた に吸収 きゅうしゅう され、型 かた の表面 ひょうめん にその形 かたち をした胎土の層 そう が残 のこ るのである。余 あま ったスリップは型 かた から除去 じょきょ され、それから型 かた を開 ひら いて目的 もくてき の形 かたち となった物体 ぶったい を取 と り出 だ す[15] 。スリップ鋳込 いこ みは衛生 えいせい 陶器 とうき の生産 せいさん に広 ひろ く使 つか われるほか、複雑 ふくざつ な形 かたち の人形 にんぎょう のようなより小 ちい さい品物 しなもの にも使 つか われている。
現代 げんだい の陶器 とうき (日本 にっぽん 、沖縄 おきなわ 県 けん )
陶芸 とうげい では以下 いか のものをはじめとするさまざまな方法 ほうほう で装飾 そうしょく が行 おこな われる。
パキスタン 、パンジャーブ州 しゅう の甕 う
胎土を成形 せいけい する前 まえ に何 なに かを練 ね り込 こ んでおくことで、焼 や きものに望 のぞ む効果 こうか を生 う み出 だ すことができる。砂 すな やシャモット (英語 えいご 版 ばん ) (焼 や いた粘土 ねんど を粉砕 ふんさい したもの)といったザラザラした混 ま ぜ物 ぶつ が、完成 かんせい 品 ひん に求 もと める質感 しつかん を出 だ すために用 もち いられることがある。対照 たいしょう 的 てき な色 いろ の粘土 ねんど やシャモットを文様 もんよう を作 つく り出 だ すために用 もち いることもある。金属 きんぞく 酸化 さんか 物 ぶつ や炭酸 たんさん 塩 しお などの顔料 がんりょう を単独 たんどく または複 ふく 合 あわ させて加 くわ え、求 もと める色 いろ を得 え ることもされる。可燃 かねん 物 ぶつ の小片 しょうへん を胎土に加 くわ え、もしくは表面 ひょうめん に押 お しつけることによっても質感 しつかん を生 う むことができる。
アガートウェア (英語 えいご 版 ばん ) (瑪瑙 めのう 焼 や き)は色 いろ の違 ちが う胎土を、個々 ここ の色 いろ が失 うしな われてしまわない程度 ていど に混合 こんごう して作 つく られる。複数 ふくすう の色彩 しきさい の帯 おび もしくは層 そう が渾然一体 こんぜんいったい となった石英 せきえい 鉱物 こうぶつ である瑪瑙 めのう (agate)から名付 なづ けられた。独特 どくとく の縞 しま 模様 もよう や斑 むら 模様 もよう を持 も つ。「アガートウェア」はイギリスのものを指 さ す言葉 ことば である。日本 にっぽん では「練上 ねりあ げ(手 て )」と呼 よ ばれる。中国 ちゅうごく では唐 とう 代 だい よりこの種 たね の焼 や きものが作 つく られており、marbled ware [訳語 やくご 疑問 ぎもん 点 てん ] と呼 よ ばれる。アガートウェアを作 つく る際 さい に用 もち いる胎土の選定 せんてい には細心 さいしん の注意 ちゅうい が必要 ひつよう で、熱 ねつ 移動 いどう 特性 とくせい が釣 つ り合 あ っていなければならない。
バンディング [訳語 やくご 疑問 ぎもん 点 てん ] (banding)またはライニング (lining)は、手 て もしくは機械 きかい で皿 さら やカップの縁 えん に色 いろ の帯 おび をつけることを指 さ す。轆轤 ろくろ で行 おこな われることが多 おお い。
木 き 、鉄 てつ 、石 いし 製 せい の用具 ようぐ を使 つか い焼成 しょうせい 前 まえ に表面 ひょうめん を磨 みが くことで、焼成 しょうせい 後 ご にも残 のこ る艶 つや を作 つく り出 だ すことができる。精細 せいさい な胎土を用 もち いるか、胎土が半 なか ば乾燥 かんそう して水分 すいぶん をほとんど含 ふく まない状態 じょうたい でこれを行 おこな うことで、きわめて艶 つや のある焼 や きものを作 つく ることが可能 かのう であるが、この状態 じょうたい のものは非常 ひじょう に脆弱 ぜいじゃく であり、破損 はそん してしまうリスクも大 おお きい。水 みず 止 ど めの効果 こうか もあり、焼 しょう 締 し め陶 とう や施 ほどこせ 釉が行 おこな われるようになる前 まえ の土器 どき ではしばしば行 おこな われた[17] 。
古代 こだい アルメニア の飾 かざ り壺 つぼ
化粧 けしょう 掛 か け (エンゴーベ)は、白 しろ もしくはクリーム色 しょく などのスリップ (英語 えいご 版 ばん ) で通常 つうじょう は焼成 しょうせい 前 まえ に焼 や きものの表面 ひょうめん を覆 おお うことである。装飾 そうしょく 的 てき な目的 もくてき で施 ほどこ されることが多 おお いが、また胎土の欠陥 けっかん を隠 かく すためにも用 もち いられる。化粧 けしょう 掛 か けは塗 ぬ って施 ほどこ すことも、均一 きんいつ で滑 なめ らかな被覆 ひふく を実現 じつげん するために浸 ひた して施 ほどこ すこともできる。化粧 けしょう 掛 か けは先史 せんし 時代 じだい から現在 げんざい まで使 つか われ続 つづ けている技法 ぎほう である。化粧 けしょう 掛 か けの一部 いちぶ を削 けず って胎土の色 いろ を露出 ろしゅつ させるズグラッフィート (掻 か き落 お とし)の技法 ぎほう とも併用 へいよう されることがある[18] 。色 いろ の違 ちが う化粧 けしょう 掛 か けを二 に 重 じゅう に施 ほどこ し、上 うえ の層 そう だけを削 けず ることで下 した の層 そう の色 いろ を出 だ す装飾 そうしょく を行 おこな うことも慎重 しんちょう に行 おこな えば可能 かのう である。このようにして用 もち いられる化粧 けしょう 掛 か けには相当 そうとう 量 りょう の
リトグラフ もしくはデカルコマニー は意匠 いしょう を作品 さくひん に転写 てんしゃ する技法 ぎほう である。リトグラフは3つの層 そう からなる。
装飾 そうしょく デザインからなる、色 いろ もしくは図像 ずぞう の層 そう
透明 とうめい な保護 ほご 層 そう 。低 てい 融点 ゆうてん ガラスを含 ふく むこともある
スクリーン印刷 いんさつ もしくはリソグラフィーで意匠 いしょう が印刷 いんさつ された裏 うら 紙 し
裏 うら 紙 し を除去 じょきょ する際 さい に意匠 いしょう を転写 てんしゃ する方法 ほうほう にはさまざまなものがあり、機械 きかい による製造 せいぞう に向 む いたものもある。
高級 こうきゅう な焼 や きものには金 かね による装飾 そうしょく が施 ほどこ されることもある。
Best gold [訳語 やくご 疑問 ぎもん 点 てん ] - 精油 せいゆ と金粉 きんぷん の懸 かか 濁 にご 液 えき が、溶媒 ようばい と水銀 すいぎん 塩 しお と混 ま ぜ合 あ わされる。これを筆 ふで などで塗 ぬ って描 えが く。焼成 しょうせい 後 ご の発色 はっしょく は鈍 にぶ く、磨 みが いて発色 はっしょく させてやる必要 ひつよう がある。
Acid Gold - 1860年代 ねんだい 初頭 しょとう にイギリス はストーク=オン=トレント のミントン の工場 こうじょう で開発 かいはつ された金彩 きんさい の技法 ぎほう である。施 ほどこせ 釉した表面 ひょうめん を希釈 きしゃく したフッ化 か 水素 すいそ 酸 さん で腐食 ふしょく させ、その上 うえ に金彩 きんさい を施 ほどこ す。非常 ひじょう に高 たか い技能 ぎのう が必要 ひつよう とされ、最 さい 高級 こうきゅう 品 ひん の装飾 そうしょく にしか用 もち いられない。
Bright Gold -金 かね のスルホン酸 さん 樹脂 じゅし 酸 さん 塩 しお およびほかの金属 きんぞく の樹脂 じゅし 酸 さん 塩 しお と溶媒 ようばい とからなる溶液 ようえき を用 もち いる。焼成 しょうせい 直後 ちょくご から装飾 そうしょく が輝 かがや き、研磨 けんま する必要 ひつよう がないことからこの名 な がある。
Mussel Gold -古 ふる くからある金彩 きんさい の方法 ほうほう である。金箔 きんぱく を塩 しお や砂糖 さとう とともに擦 こす りつけ、それから水溶 すいよう 性 せい 物質 ぶっしつ を洗 あら い流 なが す。
イスラームの陶芸 とうげい では金彩 きんさい に似 に た輝 かがや きを持 も つラスター彩 いろどり が行 おこな われたが、これは銅 どう や銀 ぎん の酸化 さんか 物 ぶつ を用 もち いる。
釉 は焼 や きもののガラス 質 しつ のコーティングである。装飾 そうしょく と保護 ほご をおもな目的 もくてき とする。多孔 たこう 質 しつ の焼 や きものの器 うつわ を、水 みず やその他 た の液体 えきたい が染 し み出 だ さないようにすることも重要 じゅうよう な役割 やくわり である。釉は固体 こたい のものをまぶしたり、釉薬と水 みず の薄 うす い懸 かか 濁 にご 液 えき を吹 ふ き掛 か けたり浸 ひた したり流 なが したり刷毛 はけ で塗 ぬ ったりして施 ほどこ される。焼成 しょうせい する前 まえ と後 こう とでは釉の色 いろ は大 おお きく違 ちが う場合 ばあい もある。焼成 しょうせい の際 さい に施 ほどこせ 釉した作品 さくひん が窯 かま の備品 びひん にくっついてしまわぬよう、作品 さくひん の一部 いちぶ (脚 あし など)に施 ほどこせ 釉しない部分 ぶぶん を残 のこ しておくか、あるいはスプール(ハマ)と呼 よ ばれる耐火 たいか 性 せい の支持 しじ 体 たい が用 もち いられる。ハマは焼成 しょうせい が終 お わると取 と り外 はず され廃棄 はいき される。
特殊 とくしゅ な施 ほどこせ 釉法に以下 いか のものがある[19] 。
塩 しお 釉(英語 えいご 版 ばん ) - 焼成 しょうせい 中 ちゅう に、塩化 えんか ナトリウム が窯 かま に入 い れられる。塩 しお は高温 こうおん のため揮発 きはつ し、焼 や きものの表面 ひょうめん に堆積 たいせき して胎土と反応 はんのう しアルミノケイ酸 けいさん ナトリウムの釉を形成 けいせい する。17 - 18世紀 せいき には家庭 かてい 用 よう の陶器 とうき の生産 せいさん に塩 しお 釉が用 もち いられていた。今日 きょう では、一部 いちぶ の陶芸 とうげい 家 か が行 おこな うのみとなっている。塩 しお 釉の下水道 げすいどう 管 かん の生産 せいさん が大 だい 規模 きぼ な使用 しよう の最後 さいご の例 れい で、大気 たいき 汚染 おせん の問題 もんだい のために行 おこな われなくなった[20] [21] 。
灰 はい 釉(英語 えいご 版 ばん ) - 植物 しょくぶつ を燃焼 ねんしょう して出 で た灰 はい が釉の溶剤 ようざい の成分 せいぶん として用 もち いられる。灰 はい は窯 かま の燃料 ねんりょう の燃 も え残 のこ りが用 もち いられることが普通 ふつう であるが、耕作 こうさく 物 ぶつ のごみの灰 はい が用 もち いられていた可能 かのう 性 せい も研究 けんきゅう されている[22] 。燃料 ねんりょう の灰 はい が降 お りかかりひとりでに釉が形成 けいせい されたものは「自然 しぜん 釉」と呼 よ ばれる[19] 。灰 はい 釉は極東 きょくとう において歴史 れきし 的 てき 重要 じゅうよう 性 せい があるが、アメリカ合衆国 あめりかがっしゅうこく のカトーバ谷 だに の陶芸 とうげい (英語 えいご 版 ばん ) などでも小規模 しょうきぼ に行 おこな われていたという報告 ほうこく がある。現在 げんざい では、素材 そざい の可変 かへん 性 せい から来 く る予期 よき できない効果 こうか に価値 かち を置 お く一部 いちぶ の陶芸 とうげい 家 か が行 おこな うのみとなっている[23] 。
還元 かんげん 窯 かま
焼成 しょうせい は胎土に不 ふ 可逆 かぎゃく な変化 へんか をもたらす。焼成 しょうせい を経 へ て初 はじ めて作品 さくひん は焼 や きものとなる。低温 ていおん 焼成 しょうせい では、胎土中 ちゅう の粗 あら い粉末 ふんまつ 同士 どうし が接点 せってん で溶 と け合 あ う焼 しょう 結 ゆい という変化 へんか が起 お こる。違 ちが った素材 そざい が使 つか われ、より高 たか い温度 おんど で焼成 しょうせい される磁器 じき においては、構成 こうせい 成分 せいぶん の物理 ぶつり 的 てき ・化学 かがく 的 てき ・鉱物 こうぶつ 学 がく 的 てき 性質 せいしつ に大 おお きな変化 へんか が起 お こる。いずれの場合 ばあい も、焼成 しょうせい の目的 もくてき は陶磁器 とうじき を恒久 こうきゅう 的 てき に硬化 こうか させることであり、焼成 しょうせい 法 ほう は用 もち いる素材 そざい と合致 がっち したものでなければならない。おおよその目安 めやす として、陶器 とうき は通常 つうじょう 1,000 - 1,200℃、炻器 は1,100 - 1,300℃、磁器 じき は1,200 - 1,400℃で焼成 しょうせい される。しかしながら、窯 かま の中 なか での焼 や きものの変化 へんか は最高 さいこう 温度 おんど だけでなく時間 じかん の長 なが さによっても影響 えいきょう されるため、一定 いってい 時間 じかん は窯 かま の最高 さいこう 温度 おんど を保 たも つことが行 おこな われることが多 おお い。また条件 じょうけん を変 か えて装飾 そうしょく などを行 おこな うために素焼 すや きと本 ほん 焼 や きなど複 ふく 数 すう 回 かい に分 わ けて焼成 しょうせい されることもある[24] 。工場 こうじょう での大量 たいりょう 生産 せいさん では、棚 たな のある台車 だいしゃ に載 の せ、1日 にち ほどをかけてトンネル窯 かま をくぐらせ予熱 よねつ ・焼成 しょうせい ・徐 じょ 冷 ひや を一 いち 度 ど に行 おこな う[25] 。
焼成 しょうせい 中 ちゅう の窯 かま の空気 くうき 環境 かんきょう は完成 かんせい 品 ひん の外観 がいかん に影響 えいきょう を及 およ ぼしうる。窯 かま に空気 くうき が入 はい るようにすることで得 え られる酸化 さんか 環境 かんきょう では胎土と釉の酸化 さんか 反応 はんのう が引 ひ き起 お こされる。窯 かま への空気 くうき の流入 りゅうにゅう を制限 せいげん することで得 え られる還元 かんげん 環境 かんきょう では胎土と釉の表面 ひょうめん から酸素 さんそ が奪 うば われる。これは焼 や き上 あ がりの外観 がいかん に影響 えいきょう を与 あた え、例 たと えば鉄 てつ を含 ふく む釉の中 なか には酸化 さんか 環境 かんきょう では茶色 ちゃいろ に、還元 かんげん 環境 かんきょう では緑色 みどりいろ になるものがある。窯 かま の環境 かんきょう を調整 ちょうせい することで、複雑 ふくざつ な効果 こうか を釉に生 う み出 だ すことができる[26] 。
窯 かま は木材 もくざい 、石炭 せきたん 、ガスなどを燃 も やし、または電気 でんき を用 もち いることで加熱 かねつ される。燃料 ねんりょう として石炭 せきたん や木材 もくざい を用 もち いた場合 ばあい 、煙 けむり ・煤 すす ・灰 はい が窯 かま に入 はい ることで、保護 ほご されていない焼 や きものの外観 がいかん に影響 えいきょう を与 あた える可能 かのう 性 せい がある。このため、木材 もくざい や石炭 せきたん を用 もち いる窯 かま では「匣 くしげ 鉢 はち 」(さや)と呼 よ ばれる蓋 ぶた のできる陶器 とうき の箱 はこ に焼 や きものを入 い れて保護 ほご する。ガスや電気 でんき を用 もち いる現代 げんだい 的 てき な窯 かま はより清浄 せいじょう であり、木材 もくざい や石炭 せきたん によるものより制御 せいぎょ もしやすく、また短時間 たんじかん で焼 や き上 あ げられる場合 ばあい が多 おお い。日本 にっぽん の伝統 でんとう 的 てき な楽焼 らくやき およびこれに影響 えいきょう を受 う けた西洋 せいよう の陶芸 とうげい では、焼 や きものはまだ熱 あつ いうちに窯 かま から取 と り出 だ され、灰 はい ・紙 し ・木屑 きくず などの中 なか に埋 う めることで特徴 とくちょう 的 てき な炭化 たんか した外観 がいかん を作 つく り出 だ す。この技法 ぎほう はマレーシアでも伝統 でんとう 的 てき な「ラブ・サユ」(labu sayung)と呼 よ ばれる水差 みずさ しを作 つく るのにも用 もち いられる[27] [28] 。
この
節 ふし の
加筆 かひつ が
望 のぞ まれています。
(2011年 ねん 1月 がつ )
現存 げんそん する最古 さいこ の焼 や きものとされる、グラヴェット文化 ぶんか の人形 にんぎょう のひとつ。紀元前 きげんぜん 2万 まん 9000年 ねん - 2万 まん 5000年 ねん 。
クピスニケ文化 ぶんか (英語 えいご 版 ばん ) の焼 や きもの。猫 ねこ =人間 にんげん を表 あらわ した鐙 あぶみ 型 がた 注 ちゅう 口 くち 土器 どき (ペルー 、リマ のラルコ博物館 はくぶつかん (英語 えいご 版 ばん ) 蔵 くら )
破片 はへん から復元 ふくげん された縄文 じょうもん 土器 どき 。紀元前 きげんぜん 10000 - 8000年 ねん (東京 とうきょう 国立 こくりつ 博物館 はくぶつかん 蔵 くら )
最初 さいしょ 期 き の陶芸 とうげい は手 て でこねて焚 た き火 び で焼 や かれていたものと考 かんが えられている。焼成 しょうせい 時間 じかん は短 みじか いが、火中 かちゅう で得 え られる最高 さいこう 温度 おんど はおそらくは900℃前後 ぜんこう と高 たか く、また非常 ひじょう に速 すみ やかに到達 とうたつ したものであろう。焚 た き火 び による土器 どき には砂 すな 、砂利 じゃり 、砕 くだ いた貝殻 かいがら や土器 どき の破片 はへん などを混 ま ぜた粘土 ねんど が用 もち いられることが多 おお かった。これにより素材 そざい を粗 あら くし、粘土 ねんど に含 ふく まれる水分 すいぶん や揮発 きはつ 性 せい の成分 せいぶん が自然 しぜん に放出 ほうしゅつ されるようにしたのである。粘土 ねんど 内 ない の粗 あら い粒子 りゅうし はまた冷却 れいきゃく 中 ちゅう に起 お きる焼 や きものの収縮 しゅうしゅく を抑 おさ え、熱 ねつ 応力 おうりょく による破損 はそん のリスクを低減 ていげん させる役割 やくわり も果 は たした。概 がい して、初期 しょき の焚 た き火 び による土器 どき は、破損 はそん しやすい鋭角 えいかく を避 さ けた円 まる い底 そこ を持 も つことが多 おお かった。意図 いと 的 てき に作 つく られた最初 さいしょ の窯 かま は、穴 あな を掘 ほ って燃料 ねんりょう で覆 おお った窯 かま もしくは溝 みぞ 釜 がま であった。地面 じめん に開 あ けた穴 あな は断熱 だんねつ を提供 ていきょう し、焼成 しょうせい を制御 せいぎょ しやすくした。
現存 げんそん する最古 さいこ の焼 や きものとされているのは、今日 きょう のチェコ のドルニ・ヴェストニッツェ などで発見 はっけん されたグラヴェット文化 ぶんか の人形 にんぎょう である。ドルニ・ヴェストニッツェのヴィーナス (英語 えいご 版 ばん ) は紀元前 きげんぜん 2万 まん 9000 - 2万 まん 5000年 ねん のものとされる裸婦 らふ の人形 にんぎょう である[29] 。現在 げんざい までに発見 はっけん されている中 なか で最古 さいこ の焼 や きものの器 うつわ とされるものは中国 ちゅうごく 南部 なんぶ の玉 たま 蟾岩遺跡 いせき (英語 えいご 版 ばん ) から発掘 はっくつ されたもので、2009年 ねん の米国 べいこく 科学 かがく アカデミー紀要 きよう ではこれらは1万 まん 8000年 ねん 前 まえ にさかのぼるとされている[30] 。紀元前 きげんぜん 1万 まん 500年 ねん ごろのものとされる、日本 にっぽん の縄文 じょうもん 時代 じだい 初期 しょき の縄文 じょうもん 土器 どき も発見 はっけん されている[31] [32] 。「縄文 じょうもん 」というのは「縄 なわ の文様 もんよう がある」という意味 いみ であり、縄 なわ を巻 ま きつけた棒 ぼう を用 もち いて土器 どき の器 うつわ や人形 にんぎょう につけられた文様 もんよう から取 と られた名前 なまえ である。北 きた アフリカでも紀元前 きげんぜん 1万 まん 年 ねん 紀 き ごろに[33] 、南 みなみ アメリカ でも紀元前 きげんぜん 7千年紀 せんねんき ごろに[34] はそれぞれ独立 どくりつ して陶芸 とうげい が発達 はったつ していたようである。多 おお くの文化 ぶんか 圏 けん において、最初 さいしょ 期 き の器 うつわ は手 て でこねて成形 せいけい し、もしくは粘土 ねんど を細 ほそ く丸 まる い紐 ひも 状 じょう にしてからとぐろを巻 ま かせて器 うつわ の形 かたち にして作 つく られていた。
中近東 ちゅうきんとう での最初 さいしょ 期 き の陶芸 とうげい 生産 せいさん の歴史 れきし は4つの時代 じだい に区分 くぶん できる。ハッスナ期 き (紀元前 きげんぜん 5000 - 4500年 ねん )、ハラフ期 き (紀元前 きげんぜん 4500 - 4000年 ねん )、ウバイド期 き (紀元前 きげんぜん 4000 - 3000年 ねん )、ウルク期 き (紀元前 きげんぜん 3500 - 2000年 ねん )である。メソポタミア ではハラフ期 き には釉薬が発見 はっけん され、ウバイド期 き での轆轤 ろくろ の発明 はつめい は陶芸 とうげい に革命 かくめい 的 てき 変化 へんか をもたらした[35] 。専門 せんもん 家 か した陶工 とうこう たちは世界 せかい 最初 さいしょ 期 き の諸 しょ 都市 とし での拡大 かくだい する需要 じゅよう に応 こた えられるようになったのである。古代 こだい インド でもメヘルガル II期 き (紀元前 きげんぜん 5500 - 4800年 ねん )から新 しん 石器 せっき 時代 じだい ・銅器 どうき 時代 じだい として知 し られている。エド・ズール器 き として知 し られているものを含 ふく むインダス川 がわ 流域 りゅういき を起源 きげん とする陶芸 とうげい 品 ひん がインダス文明 ぶんめい の諸 しょ 地域 ちいき から発見 はっけん されている[36] [37] 。
地中海 ちちゅうかい 沿岸 えんがん では、古代 こだい ギリシアの暗黒 あんこく 時代 じだい (紀元前 きげんぜん 1100 - 800年 ねん )ではアンフォラ やその他 た の陶芸 とうげい 品 ひん の装飾 そうしょく に四角 よつかど 、丸 まる 、線 せん といった幾何 きか 学 がく 文様 もんよう が用 もち いられていた。古代 こだい 朝鮮 ちょうせん の紀元前 きげんぜん 1500 - 300年 ねん の時期 じき は無文 むもん 土器 どき 時代 じだい として知 し られている[38] 。
6世紀 せいき には中国 ちゅうごく で白 しろ く硬 かた く薄 うす い白磁 はくじ が出現 しゅつげん し、7世紀 せいき には鮮 あざ やかな唐 から 三彩 さんさい も生 う まれた[39] 。中国 ちゅうごく の陶磁器 とうじき はイスラーム商人 しょうにん らによるセラミック・ロードと呼 よ ばれる貿易 ぼうえき ルートに乗 の り日本 にっぽん から中東 ちゅうとう までの広 ひろ い地域 ちいき へと輸出 ゆしゅつ され、珍重 ちんちょう され大 おお きな影響 えいきょう を及 およ ぼした[40] 。
イスラームの陶芸 とうげい では磁器 じき を模倣 もほう する努力 どりょく が行 おこな われたがカオリン が入手 にゅうしゅ できなかったことなどから果 は たせず、錫 すず 釉を用 もち いて白 しろ い陶器 とうき が作 つく られ、ラスター彩 いろどり やミーナーイー手 しゅ など多彩 たさい な独自 どくじ の技法 ぎほう が生 う まれ陶芸 とうげい が大 おお きく栄 さか えた。13世紀 せいき にはスペインへと流入 りゅうにゅう したムスリムの陶工 とうこう たちによりラスター彩 いろどり 陶器 とうき が作 つく られイスパノ・モレスク陶器 とうき が誕生 たんじょう し[41] 、またイタリア・ルネサンスを代表 だいひょう する錫 すず 釉陶器 き であるマヨリカ焼 や き はマヨルカ島 とう から持 も ち帰 かえ られたラスター彩 いろどり 陶器 とうき を起源 きげん としている[42] 。
大 だい 航海 こうかい 時代 じだい になると景 けい 徳 とく 鎮窯に代表 だいひょう される中国 ちゅうごく の磁器 じき も直接 ちょくせつ ヨーロッパにもたらされるようになり[43] 、中国 ちゅうごく や日本 にっぽん の陶磁器 とうじき は美術 びじゅつ 品 ひん として宮殿 きゅうでん の「磁器 じき の間 あいだ 」などに飾 かざ られるようになり評価 ひょうか が高 たか まった。高 こう 品質 ひんしつ な陶磁器 とうじき 製作 せいさく の模索 もさく がなされるようになり、デルフト 、マイセン 、セーヴル などの名 めい 窯 かま が生 う まれた[44] 。
日本 にっぽん で独創 どくそう 的 てき な陶芸 とうげい が始 はじ まるのは桃山 ももやま 時代 じだい であり、千利休 せんのりきゅう が茶 ちゃ 陶 すえ を見出 みだ し新 あたら しい価値 かち 観 かん を打 う ち立 た てたことで創造 そうぞう 性 せい が高 たか まり[45] 、志野 しの や唐津 からつ では絵付 えつ けが行 おこな われるようになる[46] 。江戸 えど 時代 じだい に入 はい ると朝鮮 ちょうせん の陶工 とうこう たちにより磁器 じき の伊万里焼 いまりやき が作 つく られるようになり[47] 、明治 めいじ 時代 じだい までにかけヨーロッパへも輸出 ゆしゅつ された。
産業 さんぎょう 革命 かくめい に伴 ともな い陶磁器 とうじき も現代 げんだい 的 てき な施設 しせつ で大量 たいりょう 生産 せいさん されるようになっていった中 なか で、機能 きのう 美 び を追求 ついきゅう するウィリアム・モリス らのアーツ・アンド・クラフツ 運動 うんどう が起 お こり、小 ちい さな工房 こうぼう で芸術 げいじゅつ もしくは工芸 こうげい としての陶芸 とうげい (スタジオ・ポッタリー (英語 えいご 版 ばん ) )が世界中 せかいじゅう で行 おこな われるようになっている[48] 。
チャタル・ヒュユク で発見 はっけん された土器 どき 。紀元前 きげんぜん 6000年 ねん 紀 き
考古学 こうこがく ・人類 じんるい 学 がく ・歴史 れきし 学 がく において、陶芸 とうげい の研究 けんきゅう は過去 かこ の文化 ぶんか への洞察 どうさつ をもたらしうる。焼 や きものは丈夫 じょうぶ であり、ほかのより耐久 たいきゅう 性 せい に優 すぐ れない品物 しなもの が風化 ふうか して認識 にんしき 不可能 ふかのう になってしまったずっと後 ご までも、焼 や きものの少 すく なくとも破片 はへん は残存 ざんそん していることが多 おお い[49] 。ほかの証拠 しょうこ と組 く み合 あ わせることで、陶芸 とうげい の遺物 いぶつ の研究 けんきゅう はそれを産 う み出 だ しもしくは入手 にゅうしゅ した社会 しゃかい の構成 こうせい 、経済 けいざい 状況 じょうきょう 、文化 ぶんか 的 てき 発達 はったつ などに関 かん する理論 りろん の発展 はってん に寄与 きよ する。陶芸 とうげい の研究 けんきゅう から、ある文化 ぶんか における日常 にちじょう 生活 せいかつ [50] 、宗教 しゅうきょう 、社会 しゃかい 的 てき 関係 かんけい 、隣人 りんじん に対 たい する姿勢 しせい 、自分 じぶん 達 たち 自身 じしん の世界 せかい に対 たい する姿勢 しせい 、さらには宇宙 うちゅう の理解 りかい 様式 ようしき までをも推測 すいそく することができる。
陶芸 とうげい に基 もと づく年代 ねんだい 学 がく は文字 もじ を持 も たない文化 ぶんか の年代 ねんだい を定 さだ める上 うえ では不可欠 ふかけつ であることが多 おお く、歴史 れきし 的 てき 文化 ぶんか の年代 ねんだい 同定 どうてい においてもしばしば助 たす けとなる。主 おも に中性子 ちゅうせいし 放射 ほうしゃ 化 か による微量 びりょう 元素 げんそ 解析 かいせき は胎土の由来 ゆらい の正確 せいかく な同定 どうてい を可能 かのう にし[51] 、また熱発 ねっぱつ 光 こう 試験 しけん により最後 さいご に焼成 しょうせい された時期 じき を推測 すいそく することも可能 かのう である[52] 。先史 せんし 時代 じだい の焼 や きものの破片 はへん の調査 ちょうさ を通 つう じ、科学 かがく 者 しゃ たちは粘土 ねんど 内 ない の鉄材 てつざい がその時期 じき の地球 ちきゅう の磁場 じば の正確 せいかく な状況 じょうきょう を記録 きろく していることを発見 はっけん した[要 よう 出典 しゅってん ] 。
陶磁器 とうじき の生産 せいさん による環境 かんきょう への影響 えいきょう は数 すう 千 せん 年 ねん 前 まえ から存在 そんざい していたが、その一部 いちぶ は現代 げんだい のテクノロジーと生産 せいさん 規模 きぼ のために増幅 ぞうふく されてきている。考慮 こうりょ すべき問題 もんだい 点 てん は2つに大別 たいべつ される。労働 ろうどう 者 しゃ への影響 えいきょう と、環境 かんきょう 全体 ぜんたい への影響 えいきょう である。労働 ろうどう 者 しゃ への影響 えいきょう のうち主要 しゅよう なものとしては、屋内 おくない の空 そら 気質 きしつ 、騒音 そうおん による健康 けんこう 被害 ひがい (英語 えいご 版 ばん ) 、過剰 かじょう 照明 しょうめい (英語 えいご 版 ばん ) がある。環境 かんきょう 全体 ぜんたい への影響 えいきょう としては、燃料 ねんりょう の消費 しょうひ 、外部 がいぶ の水質 すいしつ 汚染 おせん 、大気 たいき 汚染 おせん 、危険 きけん 物 ぶつ の廃棄 はいき などがある。
歴史 れきし 的 てき に、釉薬を用 もち いた陶芸 とうげい では鉛 なまり 中毒 ちゅうどく が重大 じゅうだい な健康 けんこう 問題 もんだい であった。これは少 すく なくとも19世紀 せいき には認識 にんしき されており、イギリスでは陶工 とうこう たちの曝露 ばくろ を制限 せいげん する初 はつ の法律 ほうりつ が1899年 ねん に導入 どうにゅう された[53] 。今日 きょう では陶芸 とうげい 関係 かんけい の労働 ろうどう 者 しゃ のリスクは大 おお きく軽減 けいげん されているとはいえ、依然 いぜん として無視 むし できるものではない。空 そら 気質 きしつ に関 かん していえば、労働 ろうどう 者 しゃ は浮遊 ふゆう 粒子 りゅうし 状 じょう 物質 ぶっしつ 、一酸化 いっさんか 炭素 たんそ 、重金属 じゅうきんぞく などに晒 さら される可能 かのう 性 せい がある。最大 さいだい の健康 けんこう リスクは、二酸化 にさんか ケイ素 けいそ の結晶 けっしょう に長期間 ちょうきかん 晒 さら され続 つづ けることにより珪肺 けいはい となる可能 かのう 性 せい である。適切 てきせつ な換気 かんき によりリスクは軽減 けいげん 可能 かのう であり、これを定 さだ めた法律 ほうりつ がイギリスで1899年 ねん に制定 せいてい されている[53] 。オークランド のレイニー・カレッジ (英語 えいご 版 ばん ) での最近 さいきん の研究 けんきゅう では、これらの要素 ようそ すべては工房 こうぼう ・工場 こうじょう の環境 かんきょう のデザインにより制御 せいぎょ 可能 かのう であると示唆 しさ している[54] 。
エネルギーと汚染 おせん 物質 ぶっしつ の使用 しよう も大 おお きな問題 もんだい となりつつある。電気 でんき による焼成 しょうせい の方 ほう が燃料 ねんりょう の燃焼 ねんしょう による焼成 しょうせい より環境 かんきょう に優 やさ しいことはほぼ間違 まちが いないが、発電 はつでん の方式 ほうしき により環境 かんきょう への影響 えいきょう には差 さ がある[要 よう 出典 しゅってん ] 。
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228ページ。陶芸 とうげい 実 み 作 さく 入門 にゅうもん 用 よう のテキスト。成形 せいけい (手 て びねりと轆轤 ろくろ )、装飾 そうしょく 、焼成 しょうせい に関 かん する訳語 やくご および内容 ないよう の確認 かくにん に用 もち いた。
クーパー, エマニュエル (1997-10-01), 世界 せかい の陶芸 とうげい 史 し , 東京 とうきょう : 日 にち 貿出版 しゅっぱん 社 しゃ , ISBN 4-8170-8011-6
南雲 なぐも 龍 りゅう 比 ひ 古 いにしえ 訳 やく 、345ページ。最初 さいしょ 期 き から20世紀 せいき までの全 ぜん 世界 せかい の陶芸 とうげい を地域 ちいき ・時代 じだい 別 べつ に俯瞰 ふかん 。
藤田 ふじた , 英一 ひでかず ; 杉山 すぎやま , 昌 あきら 章 あきら (2009-12-10), セラミックス博物館 はくぶつかん , 東京 とうきょう : アグネ技術 ぎじゅつ センター, ISBN 978-4-901496-51-3
264ページ。歴史 れきし ・芸術 げいじゅつ 的 てき な陶磁 とうじ を博物館 はくぶつかん の本館 ほんかん 、工学 こうがく ・工業 こうぎょう 的 てき なセラミックスを新館 しんかん に見立 みたて て、先史 せんし 時代 じだい から現代 げんだい までの陶芸 とうげい を工学 こうがく 者 しゃ の目 め で俯瞰 ふかん 。
佐々木 ささき , 達夫 たつお (1999-11-01), 陶磁器 とうじき 、海 うみ をゆく――「物 もの 」が語 かた る海 うみ の交流 こうりゅう 史 し , Z会 かい ペブル選書 せんしょ , 東京 とうきょう : 増進会出版社 ぞうしんかいしゅっぱんしゃ , ISBN 4-87915-613-2
238ページ。焼 や きものの欠片 かけら から文化 ぶんか 交流 こうりゅう を跡付 あとづ ける考古学 こうこがく の解説 かいせつ 。
矢部 やべ , 良明 よしあき ; 入澤 いりさわ , 美 び 時 じ ; 小山 こやま , 耕一 こういち , eds. (2008-11-07), 「陶芸 とうげい 」の教科書 きょうかしょ , 東京 とうきょう : 実業之日本社 じつぎょうのにほんしゃ , ISBN 978-4-408-45172-5
127ページ、フルカラー。クイズ形式 けいしき で実 み 作 さく から鑑賞 かんしょう までの知識 ちしき を解説 かいせつ 。写真 しゃしん の選択 せんたく が優 すぐ れている。
矢部 やべ , 良明 よしあき (1998-10-15), 【カラー版 ばん 】日本 にっぽん やきもの史 し , 東京 とうきょう : 美術 びじゅつ 出版 しゅっぱん 社 しゃ , ISBN 4-568-40048-1
206ページ、フルカラー。巻末 かんまつ に充実 じゅうじつ した年表 ねんぴょう ・地図 ちず ・文献 ぶんけん ・索引 さくいん を備 そな える。
長谷部 はせべ , 楽 らく 爾 しか (1999-05-01), 【カラー版 ばん 】世界 せかい やきもの史 し , 東京 とうきょう : 美術 びじゅつ 出版 しゅっぱん 社 しゃ , ISBN 4-568-40049-X
205ページ、フルカラー。(矢部 やべ 1998 )の姉妹 しまい 編 へん 。
『つくる陶磁器 とうじき 』編集 へんしゅう 部 ぶ 編 へん 『すべてがわかる!:やきもの技法 ぎほう 辞典 じてん 』双葉社 ふたばしゃ 、1997年 ねん 。ISBN 9784575300451 。
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