(Translated by https://www.hiragana.jp/)
三畳紀 - Wikipedia

さんじょう

地質ちしつ時代じだいひとつ、中生代ちゅうせいだいさんふんした最初さいしょ
地質ちしつ時代じだい中生代ちゅうせいだい[* 1][* 2]
累代るいだい だい きの 基底きてい年代ねんだい
Mya[* 3]
あらわせいだい 新生代しんせいだい 66
中生代ちゅうせいだい はく亜紀あき 後期こうきはく亜紀あき マーストリヒチアン 72.1
カンパニアン 83.6
サントニアン 86.3
コニアシアン 89.8
チューロニアン 93.9
セノマニアン 100.5
前期ぜんきはく亜紀あき アルビアン 113
アプチアン 125
バレミアン 129.4
オーテリビアン 132.9
バランギニアン 139.8
ベリアシアン 145
ジュラ紀じゅらき 後期こうきジュラ紀じゅらき チトニアン 152.1
キンメリッジアン 157.3
オックスフォーディアン 163.5
中期ちゅうきジュラ紀じゅらき カロビアン 166.1
バトニアン 168.3
バッジョシアン 170.3
アーレニアン 174.1
前期ぜんきジュラ紀じゅらき トアルシアン 182.7
プリンスバッキアン 190.8
シネムーリアン 199.3
ヘッタンギアン 201.3
さんじょう 後期こうきさんじょう レーティアン 208.5
ノーリアン 227
カーニアン 237
中期ちゅうきさんじょう ラディニアン 242
アニシアン 247.2
前期ぜんきさんじょう オレネキアン 251.2
インドゥアン 251.902
古生代こせいだい 541
原生代げんせいだい 2500
太古たいこだい[* 4] 4000
めい王代おうだい 4600
  1. ^ 基底きてい年代ねんだい数値すうちでは、このひょう本文ほんぶんちゅう記述きじゅつでは、ことなる出典しゅってんによるためちが場合ばあいもある。
  2. ^ 基底きてい年代ねんだい更新こうしん履歴りれき
  3. ^ ひゃくまんねんまえ
  4. ^ 始生代しせいだい」のしん名称めいしょう日本にっぽん地質ちしつ学会がっかいが2018ねん7がつ改訂かいてい

さんじょう(さんじょうき、えい:Triassic period)は、やく2おく5190まんねんまえからやく2おく130まんねんまえ[1]までにあたる中生代ちゅうせいだい最初さいしょ地質ちしつ時代じだいひとつ。後期こうき中期ちゅうき前期ぜんきの3つの区分くぶんされる。トリアス(トリアスき)ともばれる。

開始かいしおよび終了しゅうりょう時期じきは、研究けんきゅうしゃやその学説がくせつによって、いずれもたがいに1000まんねん前後ぜんこう年代ねんだいがみられる[注釈ちゅうしゃく 1]

名称めいしょう時期じき区分くぶん

編集へんしゅう
 
さんじょうのアンモナイト(アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくネバダしゅう産出さんしゅつ
 
エンクリヌス・リリイフォルミス(ドイツ/ムッシェルカルクそう産出さんしゅつ

名称めいしょうは、みなみドイツ発見はっけんされたこの地層ちそうにおいて、じょうきの(ペルム)の上層じょうそうに、上位じょういより、

堆積たいせき条件じょうけんことなる3そう重畳ちょうじょうしていたことに由来ゆらいする。

ドイツの地質ちしつ学者がくしゃフリードリヒ・フォン・アルベルティ英語えいごばん)が1834ねん命名めいめいした[2][3]

ヨーロッパにおいて、ブンテルはあさい凹地に堆積たいせきしたいろあざやかな堆積たいせきぶつ含有がんゆうする系列けいれつ、ムッシェルカルクは貝類かいるい化石かせきをともなう石灰岩せっかいがん系列けいれつで、コイパーは、きびしい乾燥かんそうしめ岩塩がんえん石膏せっこうそうをともなう大陸たいりく堆積たいせきぶつ系列けいれつとしてられてきたが、今日きょうではだい4の系列けいれつとしてレエティクがふくまれ、さんじょう最新さいしん地層ちそう位置いちづけられている[4]

しかし、実際じっさいにはドイツ周辺しゅうへんうみ成層せいそうさんじょう紀中きちゅうぞくする年代ねんだいのものにかぎられるため、さんじょう全体ぜんたいとおしてのへんねんにはアルプス山脈あるぷすさんみゃくヒマラヤ山脈ひまらやさんみゃく、およびきたアメリカ大陸あめりかたいりく北部ほくぶにおけるうみせい動物どうぶつ化石かせき地層ちそう併用へいようされ、これらを標準ひょうじゅんとして国際こくさいてき時期じき区分くぶん設定せっていされている[5]

自然しぜん環境かんきょう

編集へんしゅう

古生代こせいだいまつ、ほとんどすべての大陸たいりく合体がったいし、さんじょうには北極ほっきょくから南極なんきょくいたパンゲア大陸たいりくばれるちょう大陸たいりく形成けいせいされた[2]。また、山地さんちをくずして内陸ないりく広大こうだい平野へいやをつくる陸地りくち平原へいげん現象げんしょうがおおいに進行しんこうした。内陸ないりく平野へいやには乾燥かんそう気候きこう影響えいきょう砂漠さばく進行しんこうがいちじるしく、赤色あかいろすな堆積たいせきしていった[6]砂漠さばくのところどころにはオアシス点在てんざいした[6]

パンゲア大陸たいりく周囲しゅういには、パンサラッサしょうされるひとつながりの巨大きょだい海洋かいようと、大陸たいりく東側ひがしがわにはテチスうみばれるわんじょううみひろがり、一部いちぶ珊瑚礁さんごしょうとなっていた。

古生代こせいだい終期しゅうき寒冷かんれいした気候きこうも、さんじょうつうじて気温きおん徐々じょじょ上昇じょうしょうしていったものと推定すいていされる。ペルムに30パーセントほどあった酸素さんそ濃度のうども10パーセント程度ていどまで低下ていかし、ジュラ紀じゅらきころまでのやく1おく年間ねんかんてい酸素さんそ状態じょうたいつづいた。

さんじょうは、広大こうだいだいテチスこうはす発展はってんがみられた時期じきかんがえられている[4]。このこうはすから、2おくもの年月としつきたのち、アルプス・ヒマラヤ造山つくりやまたいなどしん造山つくりやまたいしょうされるわか山脈さんみゃく形成けいせいされていくものとみられている[4]

生物せいぶつ

編集へんしゅう
 
ベレムナイト(推定すいてい

ペルムまつ大量たいりょう絶滅ぜつめつのち空席くうせきになったニッチ生態せいたいてき地位ちい)をめるように、うみせい生物せいぶつでは、古生代こせいだいがたうみせい動物どうぶつにかわって、あたらしい分類ぶんるいぐんがつぎつぎに出現しゅつげんした。ろくサンゴやさまざまなつばさがた(よくけい)二枚貝にまいがいなどが発展はってんするようになり[2]、アンモナイトは、中生代ちゅうせいだいまでのこったすうしゅをもとにセラタイトがた爆発ばくはつてきえた[7]。また、類縁るいえんするベレムナイトいちじるしく多数たすうにわたってあらわれた[4]棘皮動物きょくひどうぶつのうちウニるい古生代こせいだいにおいてはまだ十分じゅうぶん発達はったつをとげなかったが、中生代ちゅうせいだいには急激きゅうげき進化しんかしはじめ、おおくのたねしょうじた[3][注釈ちゅうしゃく 2]。このようなあたらしいたね出現しゅつげんによって、さんじょう後期こうきにはいったんそこなわれた生物せいぶつ多様たようせいふたた回復かいふくした[2]

さんじょううみ成層せいそうしめせじゅん化石かせきとして重要じゅうようなものとしては、セラタイトがたアンモナイト、つばさがた二枚貝にまいがい(ダオネラ、ハロビア、モノティスとう)のほか、原生動物げんせいどうぶつ放散ほうさんちゅうかいえびエステリア)、ウミユリ棘皮動物きょくひどうぶつ)の一種いっしゅエンクリヌス・リリイフォルミス[注釈ちゅうしゃく 3]があり、じょうほろ化石かせきコノドント生物せいぶつがくじょう位置いちづけが解決かいけつ部分ぶぶんもあるが、そうがくまとにはきわめて重要じゅうようである[2][3]。なお、ダオネラは、現在げんざいホタテガイきんえんする絶滅ぜつめつしゅであり、ダオネラ頁岩けつがん堆積たいせきがくてき見地けんちからも重視じゅうしされる[3]

 
さんじょう後期こうき生息せいそくしていたはらりゅうあしるいテコドントサウルス
 
最古さいこのカメ、オドントケリス化石かせき実測じっそく

これにたい陸上りくじょう動植物どうしょくぶつはペルム紀中きちゅうだい変革へんかくえており、P-T境界きょうかいにおいてはうみせい生物せいぶつにおけるほどの劇的げきてき変化へんかをともなっていない[2][3]。ペルムにおいてすでにしゅりゅうるいなどをはじめとする爬虫類はちゅうるい水中すいちゅうのみならず陸上りくじょう生活せいかつてきしたものが増加ぞうかし、さんじょうには体躯たいくおおきなものも出現しゅつげんして繁栄はんえいした[3]しゅりゅうるいなかからさんじょう紀中きちゅうにはエオラプトルヘレラサウルスなどの恐竜きょうりゅうつばさりゅうワニ出現しゅつげん、またしゅりゅうるいちか系統けいとうからカメるいあらわれた[8]爬虫類はちゅうるいはまた、はい呼吸こきゅう完全かんぜんにし、種類しゅるいによっては皮膚ひふウロコかた甲羅こうらでおおうことによって乾燥かんそうした陸地りくちへの生活せいかつ適応てきおうしていった[6]

この時代じだい恐竜きょうりゅう初期しょき恐竜きょうりゅう)は、陸生りくせい脊椎動物せきついどうぶつのなかにあってとく大型おおがたであったわけではなく、初期しょき恐竜きょうりゅう併存へいそんしていた恐竜きょうりゅう以外いがい爬虫類はちゅうるいのなかに、それよりもはるかにおおきく、個体こたいすうおおたねもあったと推定すいていされる[8]なかでもこの時代じだいにワニるい輩出はいしゅつしたクルロタルシるい繁栄はんえい絶頂ぜっちょうにあり、陸上りくじょう生態せいたいけいにおいて支配しはいてき地位ちいめていた。さんじょう恐竜きょうりゅう化石かせきとくみなみアメリカ大陸あめりかたいりく多数たすう検出けんしゅつされており、北米ほくべいアフリカヨーロッパなどでも確認かくにんされている[8]湿地しっちおびなどにのこされた爬虫類はちゅうるい足跡あしあと化石かせきおお発見はっけんされるようになるのもさんじょうはいってからであり、これにより、肉食にくしょくしゅ植物しょくぶつしょくしゅ捕食ほしょくするシステムが成立せいりつしていたことが推測すいそくされる[3]。カメは、現存げんそんしゅにはのあるしゅはないものの、オドントケリスプロガノケリスなど初期しょきのカメにはあごがあったことが確認かくにんされている[4]。また、四肢しし現在げんざいゾウガメ類似るいじしており、陸上りくじょう生活せいかつしゃであるとかんがえられている[8]さんじょうのワニるいもまた陸上りくじょう生活せいかつしゃであり、全長ぜんちょうは1メートルにおよばなかった[8]

哺乳類ほにゅうるいたんゆみるい最後さいご繁栄はんえいしたのもさんじょうだった。初頭しょとうには大型おおがたディキノドンるいリストロサウルス最後さいご大型おおがたテロケファルスるいモスコリヌスくわえ、小型こがたトリナクソドンのようなキノドンるい多種たしゅ多様たよう爬虫類はちゅうるい共存きょうぞんした。前期ぜんきにはカンネメイエリアキノグナトゥスがさらなる大型おおがた多様たよう達成たっせいし、中期ちゅうき後期こうきにかけても大型おおがたしゅでは植物しょくぶつしょくプラケリアス雑食ざっしょくエクサエレトドンディアデモドン肉食にくしょくトルシキノドンわらぬ繁栄はんえいせ、小型こがたしゅではトラベルソドンるいイクチドサウルスるい生態せいたいけい隙間すきまめた[9]

こうしたさんじょう特有とくゆう生物せいぶつしょうは、南米なんべいロス・コロラドスそうるに、さんじょう紀中きちゅうばんから末期まっきにかけておおむ維持いじされていた[10]。ただしりゅうあしがたるいしんししあしるい台頭たいとうなど、留意りゅういすべきてんもある。

なお最初さいしょ哺乳類ほにゅうるいあらわれたのもさんじょうであった[4]哺乳類ほにゅうるいは、中生代ちゅうせいだいつうじて小型こがたであり、おおきくてもネコ小型こがたけんほどのおおきさでありおおくのたねドブネズミハツカネズミおおきさほどしかなかった[8]

これらのうち一部いちぶ系統けいとうでは歩行ほこう/走行そうこう呼吸こきゅう並行へいこうしておこなうことが出来できるようになっていた。これにより、後代こうだい生物せいぶつにはしん恒温こうおんせい獲得かくとくすることになる[11]

さんじょうには、従前じゅうぜん陸上りくじょうでしかみられなかった爬虫類はちゅうるいであったが、さんじょうはいってその一部いちぶうみ進出しんしゅつした[8]イクチオサウルスなどのさかなりゅうや、およぐのにとくしたひれじょうあしをもつプラコドンなどのひれりゅうるいSauropterygia)、タラットサウルスるいいたなどがそれである[4][8]

魚類ぎょるいのうち、サメのなかまはペルムまつ大量たいりょう絶滅ぜつめつによって打撃だげきけ、その繁殖はんしょく限定げんていてきであったが、硬骨魚こうこつぎょるい海中かいちゅうにおいて顕著けんちょ繁殖はんしょくした[12]両生類りょうせいるいは、中期ちゅうき体長たいちょう5メートルをすと推定すいていされるマストドンサウルスがあり、これは史上しじょう最大さいだいきゅう両生類りょうせいるいひとつとかんがえられている。両生類りょうせいるいには、ぶんしいアファネランマ代表だいひょうされるトレマトサウルスるいのように海水かいすい適応てきおうしたたねさえあったが、さんじょうつうじてそのおおくは衰退すいたいしていった[13]

 
さんじょう植生しょくせい想像そうぞう

陸上りくじょう植物しょくぶつではシダ植物しょくぶつ裸子植物らししょくぶついちじるしく分布ぶんぷいきひろ[2]ボルチアアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくアリゾナしゅうにおけるアラウカリオキシロンの珪化森林しんりんにみられるようにマツスギ遠祖えんそとなる針葉樹しんようじゅあらわれた[6]種子しゅし植物しょくぶつでありながら独立どくりつした精子せいしをつくるイチョウるいソテツるいベネティティスるいおおかった。湿地しっちたいには、現在げんざいシダ植物しょくぶつヒカゲノカズラ類縁るいえんしゅである古代こだいリンボク豊富ほうふにのこり、シダトクサみつ分布ぶんぷした[4]。また、古生代こせいだい後期こうきからひきつづき、ゴンドワナ植物しょくぶつぐんとアンガラ植物しょくぶつぐんとが植生しょくせいきそいあっていた[2]

さんじょうわりに、ふたたびやや小規模しょうきぼ大量たいりょう絶滅ぜつめつがあった。海洋かいようではアンモナイトのおおくのたね姿すがたし、さかなりゅうなどの海洋かいよう爬虫類はちゅうるい打撃だげきけた。陸上りくじょうではキノドンるいディキノドンるい大半たいはんたねといった大量たいりょうたんゆみるい哺乳類ほにゅうるいがた爬虫類はちゅうるい)が絶滅ぜつめつした[8]さんじょう終末しゅうまつびた恐竜きょうりゅうなど陸生りくせい脊椎動物せきついどうぶつは、繁殖はんしょく様式ようしきたまごなど)や生活せいかつ様式ようしきから乾燥かんそうにとくにつよいタイプのものとかんがえられる[8]。また、爬虫類はちゅうるいたんゆみるい同様どうよう大型おおがた動物どうぶつ中心ちゅうしんおおくのたね絶滅ぜつめつした。まだ比較的ひかくてき小型こがただった恐竜きょうりゅうは、さんじょう末期まっきにはりゅうあしるいのような大型おおがたしゅ出現しゅつげんし、そののち急速きゅうそく発展はってんしていく。絶滅ぜつめつ原因げんいんとしては、直径ちょっけい3.3 - 7.8km程度ていど隕石いんせき落下らっか[14]あるいは、中央ちゅうおう大西洋たいせいようマグマ分布ぶんぷいき(Central Atlantic Magmatic Province)における火山かざん活動かつどうとの関連かんれん指摘してきされている[15] [16] [17]。こうした環境かんきょう変化へんかなかで、ししゆみるい生態せいたいけい脇役わきやくへと姿すがたえ、かつて覇権はけんほこったクルロタルシるい姿すがたしていった。そして敏捷びんしょう呼吸こきゅう効率こうりつ恐竜きょうりゅう生態せいたいけい主役しゅやくになうようになる[18]。なお恐竜きょうりゅう先駆さきがけとして登場とうじょうしたシレサウルスるいもまた、子孫しそんすじにニッチをわたしていた。

さんじょう地層ちそうさんじょうけいという。

さんじょうにはだい規模きぼうみすすむはなかったとみられており、そのため、安定あんていりくかたまりにおいてはりく成層せいそう台地だいち玄武岩げんぶがん卓越たくえつし、うみ成層せいそう分布ぶんぷはほとんどみられない[2]一方いっぽう、テチス海域かいいきだった地域ちいきおよび大洋たいよう周囲しゅうい変動へんどうおびないしじゅん安定あんてい地域ちいきだった地域ちいきには、しばしば珊瑚礁さんごしょう由来ゆらい石灰岩せっかいがん層状そうじょうチャートをふくんださんじょうけいうみ成層せいそうもみられる[2]

日本にっぽんにおいて

編集へんしゅう

日本にっぽんさんじょうけいは、ふるくは分布ぶんぷ範囲はんいはきわめて狭小きょうしょうであるとみなされてきたが、一時期いちじき古生代こせいだいぞくすとかんがえられてきたそとたい太平洋たいへいようがわ)のチャートそう石炭せきたんがんからコノドント化石かせきつかり、これによってさんじょうおおきく解明かいめいされた。すなわち、従来じゅうらい古生代こせいだい後期こうき地層ちそうとされてきた海洋かいようせい石灰岩せっかいがんチャート、また、海底かいてい火山岩かざんがんのうちのかなりの部分ぶぶんさんじょう形成けいせいされた地層ちそうであるとみなされるようになった[2]一方いっぽううちたい日本海にほんかいがわ)およびそとたい一部いちぶには、さんじょうにすでに付加ふかされた古生代こせいだい地層ちそうさんじょう前後ぜんこう形成けいせいされた花崗岩かこうがんおよび広域こういき変成岩へんせいがん分布ぶんぷして、これらを基盤きばんとしてさんじょう後期こうきにおける陸棚りくだなせいひんうみせいあつ堆積たいせきぶつ比較的ひかくてきしょう範囲はんい点在てんざいする。そのおおくは炭層たんそうをふくみ、産出さんしゅつ化石かせきシベリア方面ほうめんたねとの共通きょうつうせいしめしている[2]

皿貝さらがい動物どうぶつぐん

編集へんしゅう

北上ほくじょう山地さんち南部なんぶ太平洋たいへいよう沿岸えんがんにある宮城みやぎけんみなみ三陸さんりくまちさらうみ集落しゅうらくにはさんじょうけい後期こうきノリアンかいかい化石かせき産地さんちがあり、集落しゅうらくめいって「皿貝さらがい動物どうぶつぐん」あるいは「皿貝さらがい化石かせきぐん」としょうされる。ここでは、モノティスとしょうされるつばさがた二枚貝にまいがい検出けんしゅつ特徴とくちょうてきである[3]

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう

注釈ちゅうしゃく

編集へんしゅう
  1. ^ 速水はやみかくやく2おく4200まんねんまえからやく2おく800まんねんまえまでのやく3400まん年間ねんかん想定そうていしているが、重慶たーちん自然しぜん博物館はくぶつかん中華人民共和国ちゅうかじんみんきょうわこく製作せいさく図録ずろくりたて恐竜きょうりゅうてん 展覧てんらんかい図録ずろく』では2おく4800まんねんまえから2おく600まんねんまえまでと説明せつめいしている。なお、やく2おく5100まんねんまえはじまり、やく1おく9960まんねんまえまでとしているのは仲田なかた崇志たかしである。
  2. ^ オーストリア共和きょうわこくチロルしゅうのセント・カシンは、キダリスとしょうされるウニ化石かせき産地さんちとして著名ちょめいである。
  3. ^ 「ユリがたをしたウミユリ」という意味いみ

出典しゅってん

編集へんしゅう
  1. ^ International Chronostratigraphic Chart(国際こくさい年代層ねんだいそうじょひょう”. 日本にっぽん地質ちしつ学会がっかい. 2020ねん4がつ17にち閲覧えつらん
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 速水はやみ(2004)
  3. ^ a b c d e f g h 浜田はまだえきとみ(1966)pp.77-83
  4. ^ a b c d e f g h クルテン(1983)pp.95-99
  5. ^ INTERNATIONAL CHRONOSTRATIGRAPHIC CHART(国際こくさい年代層ねんだいそうじょひょう”. 日本にっぽん地質ちしつ学会がっかい. 2021ねん3がつ10日とおか閲覧えつらん
  6. ^ a b c d 斎藤さいとう(1979)pp.24-31
  7. ^ フォーティ(2003)pp.305-312
  8. ^ a b c d e f g h i j さんじょう世界せかい」『りたて恐竜きょうりゅうてん 展覧てんらんかい図録ずろく
  9. ^ 金子かねこ隆一りゅういち(ちょ)哺乳類ほにゅうるいがた爬虫類はちゅうるい さんじょうこう
  10. ^ Tetrapod association and palaeoenvironment of the Los Colorados Formation (Argentina): a significant sample from Western Gondwana at the end of the Triassic (Andrea B Arcucci:2004)
  11. ^ The evolution of locomotor stamina in tetrapods: circumventing a mechanical constraint(David R Carrier:1987)
  12. ^ ルッキェリ『生物せいぶつ上陸じょうりく』(1982)pp.99-102
  13. ^ ルッキェリ『生物せいぶつ上陸じょうりく』(1982)pp.102-110
  14. ^ [http://www.kumamoto-u.ac.jp/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2013_file/20130916-18.pdf 岐阜ぎふ大分おおいたから巨大きょだい隕石いんせき落下らっか証拠しょうこ最大さいだい直径ちょっけいやく8kmと推定すいてい (PDF) 海洋かいよう研究けんきゅう開発かいはつ機構きこう
  15. ^ Hesselbo, S.P.; Robinson, S.A.; Surlyk, F.; Piasecki, S. (2002), “Terrestrial and marine extinction at the Triassic-Jurassic boundary. synchoronized with major carbon cycle perturbation: A link to initiation of massive volcanism”, Geology 30: 251-254 .
  16. ^ McElwain, J.C.; Beerling, D.J.; Woodward, F.I. (1999), “Fossilplants and global warming at the Triassic-Jurassic boundary.”, Science 285: 1386-1390 .
  17. ^ McElwain, J.C.; Hesselbo, S.P.; Haworth, M.; Surlyk, F. (2007), “Macroecological responses of terrestrial vegetation to climatic and atmospheric change across the Triassic/Jurassic boundary in East Greenland.”, Paleobiology 33: 547-573 .
  18. ^ Models for the rise of the dinosaurs (Michael J Benton:2014)

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう
  • 浜田はまだ隆士たかしえきとみ壽之としゆきすけ原色げんしょく化石かせき図鑑ずかん保育ほいくしゃ、1966ねん9がつ初版しょはんISBN 4-586-30048-5
  • 斎藤さいとう常正つねまさ世界せかい恐竜きょうりゅう講談社こうだんしゃ、1979ねん6がつ
  • グイド・ルッキェリ原著げんちょ図説ずせつ自然しぜん人間にんげん歴史れきし6 生物せいぶつ上陸じょうりく小学館しょうがくかん、1982ねん3がつ
  • B.クルテン『恐竜きょうりゅう時代じだい平凡社へいぼんしゃ、1983ねん6がつ
  • ジェームズ・ローレンス・パウエル ちょ寺嶋てらしま英志えいじ瀬戸口せとぐちれつつかさ やくはく亜紀あきよるがくる-恐竜きょうりゅう絶滅ぜつめつ現代げんだい地質ちしつがく青土おうづちしゃ、2001ねんISBN 4791759079 
  • 周世すせたけし平山ひらやまれん監修かんしゅうさんじょう世界せかい:恐竜きょうりゅう登場とうじょうした時代じだい(2おく4800まんねんまえ-2おく600まんねんまえ)」『重慶たーちん自然しぜん博物館はくぶつかん所蔵しょぞう りたて恐竜きょうりゅうてん 2001-2002[展覧てんらんかい図録ずろく]』RKB毎日放送まいにちほうそう、2001ねん
  • リチャード・フォーティ『生命せいめい40おくねんちょんふみくさおもえしゃ、2003ねん3がつISBN 4-7942-1189-9
  • 速水はやみかくさんじょう小学館しょうがくかんへん日本にっぽんだい百科全書ひゃっかぜんしょ』(スーパーニッポニカProfessional Winばん小学館しょうがくかん、2004ねん2がつISBN 4099067459

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう

外部がいぶリンク

編集へんしゅう