DAT (ダット、ディー・エー・ティー、Digital Audio Tape )とは、音声 おんせい をA/D変換 へんかん してデジタルで記録 きろく 、D/A変換 へんかん して再生 さいせい するテープレコーダー またはそのテープ、また特 とく にその標準 ひょうじゅん 化 か された規格 きかく のことである。
デジタルオーディオテープ (DAT)
ソニー DT-90 DATカートリッジ
(
単 たん 4
電池 でんち は
大 おお きさ
比較 ひかく 用 よう )
メディアの種類 しゅるい
磁気 じき テープ 記録 きろく 容量 ようりょう
46分 ふん 60分 ふん 90分 ふん 120分 ふん 180分 ふん (各 かく 標準 ひょうじゅん モード時 じ ) 主 おも な用途 ようと
デジタル音声 おんせい 記録 きろく 大 おお きさ
54×73×10.5mm (テープ幅 はば :3.8mm) テンプレートを表示 ひょうじ
画像 がぞう 左 ひだり のコンパクトカセット とのシェル(ハーフ)の大 おお きさの違 ちが い
DATテープ ソニー製 せい 10本 ほん セットで8800円 えん (店頭 てんとう 価格 かかく :2000年 ねん 当時 とうじ )
ソニー DTC-500ES
DATは元来 がんらい 、デジタル音声 おんせい テープ (digital audio tape) を指 さ す一般 いっぱん 名詞 めいし であり、コンパクトカセット などのAAT (analog audio tape)、オーディオCD などのDAD (digital audio disc)、DVカセット などのDVT (digital video tape) などに対比 たいひ される用語 ようご だった。現在 げんざい では、デジタル音声 おんせい テープの規格 きかく の1つを指 さ すことが普通 ふつう である。英語 えいご などの表記 ひょうき では、一般 いっぱん 名詞 めいし は小文字 こもじ 始 はじ まり、規格 きかく は大文字 おおもじ 始 はじ まりと区別 くべつ することもある。
一般 いっぱん 向 む けに商品 しょうひん 化 か された、デジタル音声 おんせい 記録 きろく 用 よう 磁気 じき テープには、以下 いか のようなものがある。
プロユースのものは、マルチトラックレコーダー#デジタルMTR(テープ) 参照 さんしょう 。また、PCMプロセッサー や、S-VHS DA(Digital Audio) 、8ミリビデオ のマルチトラックPCMモードも、広義 こうぎ のデジタル音声 おんせい 記録 きろく 用 よう 磁気 じき テープとみなすことができる。
1989年 ねん には、小型 こがた コンピュータ用 よう のバックアップ用 よう として、DDS が規格 きかく 化 か されている。これも以下 いか で説明 せつめい するDAT規格 きかく をベースに開発 かいはつ されており、テープカートリッジの外形 がいけい は全 まった く同 おな じである。
高密度 こうみつど な記録 きろく のため、VHS やベータマックス (β べーた フォーマット)などと同様 どうよう 、ヘリカルスキャン ヘッド(回転 かいてん 式 しき ヘッド)を採用 さいよう している。カートリッジ寸法 すんぽう は、縦 たて 54 mm×横 よこ 73 mm×厚 あつ さ10.5 mm。
DATテープ規格 きかく は、幅 はば が3.8 mm、長 なが さは 15分 ふん から180分 ぶん の時間 じかん として表示 ひょうじ される。長 なが さの種類 しゅるい には15、46、54、60、74、90、120、180分 ふん があり、120分 ふん テープの場合 ばあい 、その実 み 長 ちょう は 60メートルである。なお、ラジカセ 用 よう のカセットテープ のような表裏 ひょうり 両面 りょうめん 収録 しゅうろく はできず、片面 かためん のみ収録 しゅうろく である。
DATで使用 しよう されるモード一覧 いちらん は下表 かひょう の通 とお り。複数 ふくすう のモードが存在 そんざい するが、一般 いっぱん 的 てき な機器 きき は、2つの標準 ひょうじゅん モード、LPモード(オプション2)、ワイドトラックに対応 たいおう している。ただし、ワイドトラックは再生 さいせい 専用 せんよう 規格 きかく で、この規格 きかく のソフトは発売 はつばい されていない。ワイドトラックモードに使用 しよう 予定 よてい のテープの磁性 じせい 材料 ざいりょう はバリウム フェライト を使用 しよう する予定 よてい だった。
また、DAT 規格 きかく でのミュージックテープ製造 せいぞう も模索 もさく されており、感熱 かんねつ 転写 てんしゃ での量産 りょうさん 化 か 方式 ほうしき を設計 せっけい したが、後述 こうじゅつ する著作 ちょさく 権 けん 問題 もんだい との関係 かんけい で、計画 けいかく は頓挫 とんざ した。結果 けっか 的 てき に市販 しはん のDATミュージックテープは48kHz きろへるつ でコピーガードのない少量 しょうりょう 生産 せいさん 品 ひん がわずかに存在 そんざい した程度 ていど だった。カプリッチョ (ドイツ)等 とう の海外 かいがい マイナーレーベルの輸入 ゆにゅう 品 ひん や、当時 とうじ DATメディアを発売 はつばい していた花王 かおう が独自 どくじ 制作 せいさく したクラシック音楽 おんがく (室内楽 しつないがく 等 とう )の作品 さくひん 等 とう が該当 がいとう する。
モード
標本 ひょうほん 化 か 周波数 しゅうはすう
符号 ふごう 化 か
チャネル数 すう
テープ速度 そくど
DT-120での録音 ろくおん 時間 じかん
標準 ひょうじゅん (SP)
48 kHz きろへるつ
16 bit リニア
2 ch
8.15mm/s
120 min
標準 ひょうじゅん
44.1 kHz きろへるつ
16 bit リニア
2 ch
8.15mm/s
120 min
オプション1
32 kHz きろへるつ
16 bit リニア
2 ch
8.15mm/s
120 min
オプション2 (LP)
32 kHz きろへるつ
12 bit ノンリニア
2 ch
4.075mm/s
240 min
オプション3
32 kHz きろへるつ
12 bit ノンリニア
4 ch
8.15mm/s
120 min
ワイドトラック
44.1 kHz きろへるつ
16 bit リニア
2 ch
12.225mm/s
80 min
WIDE / HS (パイオニア製 せい の一部 いちぶ 機種 きしゅ のみ)
96 kHz きろへるつ
16 bit リニア
2 ch
16.3mm/s
60 min
HR (ティアック(TASCAM)製 せい の一部 いちぶ 機種 きしゅ )
48 kHz きろへるつ
24 bit リニア
2 ch
16.3mm/s
60 min
加 くわ えて、パイオニア (ホームAV機器 きき 事業 じぎょう 部 ぶ 、後 ご のパイオニアホームエレクトロニクス →オンキヨー&パイオニア →オンキヨーホームエンターテイメント [ 1] →オンキヨーテクノロジー /ティアック )の一部 いちぶ 機種 きしゅ は独自 どくじ モードとしてサンプリング周波数 しゅうはすう 96kHz きろへるつ によるハイサンプリング記録 きろく および再生 さいせい を扱 あつか う事 こと が可能 かのう なモード を備 そな える。民生 みんせい 用 よう に限定 げんてい すれば、D-07 、D-07A 、D-05 、D-06 、D-C88 、D-HS5 の計 けい 6機種 きしゅ である。D-07のみ本体 ほんたい にWIDE と表記 ひょうき され、D-05以降 いこう の96kHz きろへるつ ハイサンプリング対応 たいおう 機種 きしゅ は本体 ほんたい にHS と表記 ひょうき されている。
これは民生 みんせい 用 よう の録音 ろくおん 規格 きかく としては2000年代 ねんだい 初頭 しょとう に記録 きろく 用 よう メディアとしてSDメモリーカード 等 ひとし のフラッシュメモリ を用 もち いるリニアPCMレコーダー が登場 とうじょう するまで最高 さいこう 水準 すいじゅん の録音 ろくおん 品質 ひんしつ を誇 ほこ っていたが、再生 さいせい 専用 せんよう ではDVD-Audio 、SACD の音質 おんしつ には及 およ ばなかった面 めん もあった。一部 いちぶ の録音 ろくおん 機 き マニア を除 のぞ く多 おお くの一般 いっぱん ユーザー にはエルカセット や後発 こうはつ のDCC 、デジタルマイクロカセット (NT)ほどではなかったものの、思 おも いのほか普及 ふきゅう しなかった。しかし、確実 かくじつ な高音 こうおん 質 しつ を求 もと める業務 ぎょうむ 用 よう 、およびプロフェッショナル用 よう の各 かく 分野 ぶんや では数多 かずおお く利用 りよう された。
またアイワ (初代 しょだい 法人 ほうじん 。現 げん ・ソニー 〈二 に 代目 だいめ 法人 ほうじん 〉)では、ポータブルデッキに専用 せんよう アダプターを接続 せつぞく することで静止 せいし 画像 がぞう の記録 きろく にも対応 たいおう する機種 きしゅ を発売 はつばい した(HD-X1 + HDV-1)。
日本 にっぽん 国内 こくない でDATテープを発売 はつばい したのはソニー、松下電器産業 まつしたでんきさんぎょう (現 げん ・パナソニック )、日本 にほん ビクター (現 げん ・JVCケンウッド )、TDK (記録 きろく メディア事業 じぎょう 部 ぶ 、現 げん ・グラスブリッジ・エンタープライゼス )、富士 ふじ フイルム (日本 にっぽん 国内 こくない の個人 こじん 向 む けはAXIA ブランド、業務 ぎょうむ 用 よう および日本 にっぽん 国外 こくがい 向 む けはFUJIブランド)、日立 ひたち マクセル (現 げん ・マクセル )、日本 にほん コロムビア (DENON ブランド。現 げん ・デノン コンシューマー マーケティング (ディーアンドエムホールディングス ))、花王 かおう (KAO DIGITAL SOUND ブランド)などである。
最後 さいご まで唯一 ゆいいつ 、DATテープを製造 せいぞう していたソニーも、遂 つい に2015年 ねん 6月 がつ を以ってDATテープの生産 せいさん を終了 しゅうりょう した。2024年 ねん 9月 がつ 現在 げんざい 、新 あら たにDATテープを製造 せいぞう しているメーカーは国内 こくない ・国外 こくがい 問 と わず1つもなく、流通 りゅうつう 在庫 ざいこ 分 ぶん も後述 こうじゅつ するDDSテープ(カートリッジ)より更 さら に入手 にゅうしゅ が困難 こんなん となっている。
このほか、DATテープをコンピュータストレージ用途 ようと に転用 てんよう したDDS テープ(カートリッジ)も国内 こくない の製造 せいぞう メーカーとしては唯一 ゆいいつ 、最後 さいご までDDSテープを製造 せいぞう していた日立 ひたち マクセルも2016年 ねん 6月 がつ 末 まつ までに生産 せいさん 終了 しゅうりょう 、2017年 ねん 3月 がつ 末 まつ までに流通 りゅうつう 終了 しゅうりょう となった。なお、DATテープの代 だい 用品 ようひん として、テープ幅 はば がDATと同 おな じ3.8mmのDDSテープを使用 しよう することも可能 かのう である。ただし、音楽 おんがく 録音 ろくおん ・再生 さいせい 用 よう のDATブランクメディアとして代用 だいよう (使用 しよう )可能 かのう なのは自己 じこ 責任 せきにん 扱 あつか いとなるが、最長 さいちょう でもDDS-4の150mテープ(無 む 圧縮 あっしゅく 時 じ 20.0GB/圧縮 あっしゅく 時 じ 40.0GB、標準 ひょうじゅん モード録 ろく 再 さい 時 とき 300分 ふん /長時間 ちょうじかん モード録 ろく 再 さい 時 とき 600分 ふん 相当 そうとう 、一部 いちぶ のパイオニア製 せい DATレコーダー専用 せんよう 96kHz きろへるつ HSモード録 ろく 再 さい 時 とき 150分 ふん 相当 そうとう )まで となる。
各社 かくしゃ が相次 あいつ いで開発 かいはつ した、磁気 じき テープにデジタル音声 おんせい を記録 きろく する規格 きかく を統一 とういつ するため、1983年 ねん にDAT懇談 こんだん 会 かい が設 もう けられ、1985年 ねん に回転 かいてん 式 しき ヘッドを用 もち いるR-DAT (Rotaty Head DAT、回転 かいてん ヘッド方式 ほうしき DAT)と固定 こてい 式 しき ヘッドを用 もち いるS-DAT (Stationary Head DAT、固定 こてい ヘッド方式 ほうしき DAT)という2種類 しゅるい の規格 きかく が策定 さくてい された。S-DATはメカニズムは簡便 かんべん だが高密度 こうみつど 記録 きろく に対応 たいおう した固定 こてい 式 しき 記録 きろく ヘッドの開発 かいはつ が困難 こんなん で、対 たい してR-DATの回転 かいてん 式 しき ヘッドにはVTRでの実績 じっせき があったこともあり、R-DATが「DAT」として商品 しょうひん 化 か されることになった。なお、のちの「DCC 」はS-DATで定 さだ められたヘッドが固定 こてい 式 しき という部分 ぶぶん は共通 きょうつう しているが、ヘッドや記録 きろく 構造 こうぞう を大幅 おおはば に簡略 かんりゃく 化 か し、圧縮 あっしゅく 記録 きろく を取 と り入 い れており、このときのS-DAT規格 きかく と直接 ちょくせつ のつながりはない。
サンプリング周波数 しゅうはすう は当初 とうしょ より48kHz きろへるつ 、44.1kHz きろへるつ 、32kHz きろへるつ に対応 たいおう する予定 よてい だった。しかし、44.1kHz きろへるつ はCD と同 おな じであり、CDの完全 かんぜん 同一 どういつ の複製 ふくせい が可能 かのう とあって日本 にっぽん レコード協会 きょうかい などの猛 もう 反発 はんぱつ に遭 あ った。紆余曲折 うよきょくせつ の末 すえ 、1987年 ねん に発売 はつばい にこぎつけた民生 みんせい 用 よう の製品 せいひん は、苦肉 くにく の策 さく として44.1kHz きろへるつ のデジタル入力 にゅうりょく 録音 ろくおん が出来 でき ない仕様 しよう となった。しかしこれが足 あし かせとなって普及 ふきゅう しなかったため、1990年 ねん にはSCMS (シリアルコピーマネジメントシステム)を搭載 とうさい し、CDからの直接 ちょくせつ デジタル録音 ろくおん が1世代 せだい だけ可能 かのう で2世代 せだい 目 め はアナログコピーは可能 かのう だがデジタルコピー不可 ふか である機種 きしゅ が登場 とうじょう した。ほぼ同時 どうじ に普及 ふきゅう が始 はじ まった衛星 えいせい 放送 ほうそう の音楽 おんがく 番組 ばんぐみ やミュージックバード のエアチェック にも利用 りよう され、Aモード:32kHz きろへるつ 、Bモード:48kHz きろへるつ に対応 たいおう した。なお、業務 ぎょうむ 用 よう 機 き にはSCMS 機能 きのう 制限 せいげん がなかったために、音楽 おんがく 録音 ろくおん スタジオなどでは爆発 ばくはつ 的 てき に普及 ふきゅう した。また、持 も ち運 はこ びが出来 でき るバッテリー駆動 くどう の製品 せいひん を使 つか って、野鳥 やちょう の鳴 な き声 ごえ や汽車 きしゃ 、電車 でんしゃ の走行 そうこう 音 おん の録音 ろくおん など、野外 やがい での生 なま 録音 ろくおん を楽 たの しむマニアも少 すく なくなかった。
当初 とうしょ は民生 みんせい 用 よう としてスタートした規格 きかく だが、民生 みんせい 用 よう にしてはオーバースペックなほど高性能 こうせいのう であり、早 はや くから業務 ぎょうむ 用 よう としてプロの現場 げんば で活用 かつよう され始 はじ めた。放送 ほうそう 用 よう 素材 そざい やマスターレコーダー 、アイドルやヒーロー等 とう のイベント会場 かいじょう の音響 おんきょう として、盛 さか んに利用 りよう された。そのためソニー「PCM-7040 」やアイワ「HD-X7000TC 」など放送 ほうそう 用 よう ・業務 ぎょうむ 用 よう の一部 いちぶ の機種 きしゅ では、SMPTE タイムコード が記録 きろく できるようになっている。
後期 こうき には高音 こうおん 質 しつ 化 か の技術 ぎじゅつ がいくつか導入 どうにゅう された。16ビット録音 ろくおん でありながら20ビットや24ビット相当 そうとう の解像度 かいぞうど を実現 じつげん するSBM(スーパー・ビット・マッピング )機能 きのう がソニー製 せい DATに導入 どうにゅう され、民生 みんせい 用 よう として1993年 ねん 3月 がつ にそのSBM対応 たいおう 第 だい 1号機 ごうき 「DTC-2000ES 」を発売 はつばい した。一方 いっぽう で、パイオニアはHS-DATと呼 よ ばれる方式 ほうしき で標準 ひょうじゅん モードに対 たい し2倍 ばい のサンプリング周波数 しゅうはすう をテープ速度 そくど と動作 どうさ クロックを倍速 ばいそく にして88.2~96kHz きろへるつ 録音 ろくおん を民生 みんせい 機器 きき で実現 じつげん し、民生 みんせい 用 よう として1992年 ねん 11月16日 にち (録音 ろくおん 文化 ぶんか の日 ひ )に今日 きょう のハイレゾリューションオーディオ の祖 そ とされる96kHz きろへるつ ハイサンプリング対応 たいおう 第 だい 1号機 ごうき 「D-07 」[ 2] を発売 はつばい した。ちなみにDATのテープ速度 そくど を倍速 ばいそく で走 はし らせる発想 はっそう は、既存 きそん のコンピューター用 よう DDS ドライブからヒントを得 え たといわれている。
パイオニアはさらにAIRSと銘打 めいう った録音 ろくおん システムを送 おく り出 だ す。既存 きそん の民生 みんせい 用 よう DATデッキ「D-07A 」を基 もと に業務 ぎょうむ 用 よう 用途 ようと に特 とく 化 か したDATデッキ「D-9601 」とデジタルプロセッサー「SP-AR1 」を組 く み合 あ わせ、96kHz きろへるつ サンプリングに加 くわ え24ビットまでワードレングスを伸 の ばしたもので、当時 とうじ としては珍 めずら しい96kHz きろへるつ /24ビットフォーマット に対応 たいおう していた。さらにD-9601はダウンコンバーターを内蔵 ないぞう し、96kHz きろへるつ から44.1kHz きろへるつ へダウンサンプリングした信号 しんごう を同社 どうしゃ のCDレコーダー 「RPD-500 」に接続 せつぞく し、アナログを介 かい さずに音楽 おんがく CDを作 つく る事 こと も出来 でき た。このAIRSは業務 ぎょうむ 用 よう で、一般 いっぱん に普及 ふきゅう しなかった。
その他 た ティアック の業務 ぎょうむ 用 よう ブランドのTASCAM も、DATテープを倍速 ばいそく で駆動 くどう しHR(ハイ・レゾリューション)モード で48kHz きろへるつ サンプリング・24ビット録音 ろくおん に対応 たいおう した業務 ぎょうむ 用 よう DATデッキ「DA-45HR 」を2000年 ねん に発売 はつばい した。
コンシューマー 用 よう として最後 さいご まで製造 せいぞう ・販売 はんばい されていたポータブルDATレコーダー ソニー DATウォークマン TCD-D100
1992年 ねん に登場 とうじょう したミニディスク (MD)が、価格 かかく や使 つか い勝手 がって などの面 めん から1990年代 ねんだい 半 なか ばから2000年代 ねんだい 初頭 しょとう にかけての民生 みんせい 用 よう オーディオ機器 きき の主流 しゅりゅう となった[ 3] 。MDの圧縮 あっしゅく コーデック ATRAC のデータ圧縮 あっしゅく 時 じ のアルゴリズムの大幅 おおはば な見直 みなお しにより高音 こうおん 質 しつ 化 か したほか、民生 みんせい 用 よう CDレコーダー の普及 ふきゅう も進 すす んだ。そして2000年代 ねんだい 後半 こうはん になってからは、MP3 、WMA 、AAC 等 ひとし の高 こう 圧縮 あっしゅく の音声 おんせい ファイルフォーマット を採用 さいよう した携帯 けいたい 型 がた のデジタルオーディオプレーヤー [ 4] が着実 ちゃくじつ に普及 ふきゅう 。この間 あいだ 、DATのシェアは縮小 しゅくしょう の一途 いっと を辿 たど った。
2003年 ねん にはパイオニアの民生 みんせい 用 よう 据置 すえおき 型 がた DATデッキD-05[ 5] およびD-HS5[ 6] が販売 はんばい 終了 しゅうりょう 。2005年 ねん にはソニーの民生 みんせい 用 よう 据置 すえおき 型 がた DATデッキDTC-ZA5ES[ 7] が販売 はんばい 終了 しゅうりょう した[ 8] 。
1995年 ねん 7月 がつ 発売 はつばい のソニー DATウォークマン TCD-D100 が民生 みんせい 用 よう DAT製品 せいひん 最終 さいしゅう 機種 きしゅ として販売 はんばい を継続 けいぞく していたが、月間 げっかん 出荷 しゅっか 台数 だいすう が100台 だい 程度 ていど だったことや、製品 せいひん に使用 しよう する部品 ぶひん の入手 にゅうしゅ 困難 こんなん 化 か 、DAT代替 だいたい 製品 せいひん の多様 たよう 化 か 、DATユーザーが代替 だいたい 製品 せいひん への移行 いこう が進 すす んでいること、などの要因 よういん から、2005年 ねん 11月25日 にち にソニーから生産 せいさん 終了 しゅうりょう する旨 むね が発表 はっぴょう され、2005年 ねん 12月 がつ 初旬 しょじゅん に生産 せいさん 出荷 しゅっか 終了 しゅうりょう し、2006年 ねん 9月 がつ までに在庫 ざいこ 確保 かくほ 分 ぶん の販売 はんばい が全 すべ て終了 しゅうりょう 、日本 にっぽん 向 む け民生 みんせい 用 よう DAT製品 せいひん は姿 すがた を消 け した[ 8] 。また2015年 ねん には最後 さいご まで音楽 おんがく 用 よう DATテープを生産 せいさん していたソニーが製造 せいぞう を終了 しゅうりょう し、DATテープも流通 りゅうつう 在庫 ざいこ のみとなり、今後 こんご 入手 にゅうしゅ が困難 こんなん になると予想 よそう される。
その後 ご も業務 ぎょうむ 用 よう 向 む け製品 せいひん は引 ひ き続 つづ き少量 しょうりょう ながら生産 せいさん が続 つづ いていたが、2000年代 ねんだい 末 まつ までに生産 せいさん 終了 しゅうりょう している。DAT代替 だいたい 製品 せいひん として業務 ぎょうむ 用 よう の分野 ぶんや では2010年代 ねんだい 以降 いこう にDAW によるHDD レコーディングシステムに順次 じゅんじ 置 お き換 か えられ、更 さら に個人 こじん の分野 ぶんや であってもPC を利用 りよう したUSB接続 せつぞく による外 そと 付 づ けのオーディオキャプチャーユニット(例 れい :ローランド が製造 せいぞう ・販売 はんばい する「UAシリーズ」「Rubixシリーズ」 、およびヤマハ が製造 せいぞう ・販売 はんばい する「AGシリーズ」、コルグ が製造 せいぞう ・販売 はんばい する「DS-DAC-10R 」等 とう )によるHDDレコーディングに置 お き換 か えられていった。また、記録 きろく 用 よう メディアにSDメモリーカード 等 ひとし のフラッシュメモリ を使用 しよう した、屋外 おくがい 使用 しよう も可能 かのう なポータブルかつ非 ひ 圧縮 あっしゅく に対応 たいおう したレコーダー(いわゆるリニアPCMレコーダー 、もしくはデジタルフィールドレコーダー)やティアックが販売 はんばい するSDメモリーカードやコンパクトフラッシュ に両 りょう 対応 たいおう した個人 こじん 向 む け フルサイズ級 きゅう 単品 たんぴん オーディオ機器 きき 用 よう のハイレゾ録 ろく 再 さい 対応 たいおう 据 す え置 お き型 がた デジタルマスターレコーダー「SD-500HR 」(長期 ちょうき 的 てき なコロナ禍 か からもたらされた製造 せいぞう に必要 ひつよう な半導体 はんどうたい 不足 ふそく を理由 りゆう に2022年 ねん 3月 がつ を以って生産 せいさん 終了 しゅうりょう 。現在 げんざい は流通 りゅうつう 在庫 ざいこ のみの販売 はんばい )なども多数 たすう 発売 はつばい されている。一部 いちぶ 機種 きしゅ では96kHz きろへるつ 録音 ろくおん や192kHz きろへるつ 録音 ろくおん 、DSD 録音 ろくおん も可能 かのう (いわゆるハイレゾ 録 ろく 再 さい 対応 たいおう )になっている。詳細 しょうさい はICレコーダー#PCMレコーダー の項 こう を参照 さんしょう 。
パイオニアのDATレコーダー
デジタル・データ・ストレージ (DDS) - DAT技術 ぎじゅつ を利用 りよう した大 だい 容量 ようりょう デジタルデータ補助 ほじょ 記憶 きおく 装置 そうち
音響 おんきょう 機器 きき
トヨタ・ソアラ - 2代目 だいめ モデル(Z20型 がた )の後期 こうき 型 がた の1989年 ねん -1990年 ねん モデルに限 かぎ り、メーカーオプションで再生 さいせい 専用 せんよう のパイオニア 製 せい DATデッキを選択 せんたく できた。
トヨタ・セルシオ - 初代 しょだい モデル(F10型 がた )に限 かぎ り、メーカーオプションで再生 さいせい 専用 せんよう のパイオニア製 せい DATデッキを選択 せんたく できた。
新 しん 世紀 せいき エヴァンゲリオン - 主人公 しゅじんこう ・碇 いかり シンジ が、DAT次世代 じせだい 規格 きかく という設定 せってい の”S-DAT” 携帯 けいたい オーディオプレイヤーをいつも持 も ち歩 ある いている描写 びょうしゃ がある。ヱヴァンゲリヲン新 しん 劇場 げきじょう 版 ばん でもこの要素 ようそ は引 ひ き継 つ がれている。
WXIII 機動 きどう 警察 けいさつ パトレイバー - 20kHz きろへるつ 近辺 きんぺん を超 こ える高周波 こうしゅうは 再生 さいせい が可能 かのう なDATが劇 げき 中 ちゅう 事件 じけん を解決 かいけつ する鍵 かぎ となる。作中 さくちゅう 登場 とうじょう 機種 きしゅ のモデルの機種 きしゅ はTCD-D100など、現実 げんじつ には拡張 かくちょう 再生 さいせい 機能 きのう を持 も たないソニー製 せい ポータブルDATとされている。
山下 やました 達郎 たつお - DAT愛用 あいよう 者 しゃ 。自身 じしん の番組 ばんぐみ で民生 みんせい 用 よう DATデッキの生産 せいさん 打 う ち切 き りに対 たい して怒 いか りを露 あらわ にしたことがある。同 どう 番組 ばんぐみ では以前 いぜん 、番組 ばんぐみ で掛 か ける音源 おんげん をリマスタリングして音質 おんしつ を改善 かいぜん し、音圧 おんあつ を上 あ げたDATテープをスタジオに持 も ち込 こ んで掛 か けていた。