(Translated by https://www.hiragana.jp/)
DAT - Wikipedia

DAT(ダット、ディー・エー・ティー、Digital Audio Tape)とは、音声おんせいA/D変換へんかんしてデジタルで記録きろくD/A変換へんかんして再生さいせいするテープレコーダーまたはそのテープ、またとくにその標準ひょうじゅんされた規格きかくのことである。

デジタルオーディオテープ
(DAT)
ソニー DT-90 DATカートリッジ
たん4電池でんちおおきさ比較ひかくよう
メディアの種類しゅるい 磁気じきテープ
記録きろく容量ようりょう 46ふん
60ふん
90ふん
120ふん
180ふん
かく標準ひょうじゅんモード
おも用途ようと デジタル音声おんせい記録きろく
おおきさ 54×73×10.5mm
(テープはば:3.8mm)
テンプレートを表示ひょうじ
画像がぞうひだりコンパクトカセットとのシェル(ハーフ)のおおきさのちが
DATテープ ソニーせい 10ほんセットで8800えん店頭てんとう価格かかく:2000ねん当時とうじ
ソニー DTC-500ES

広義こうぎのDAT

編集へんしゅう

DATは元来がんらい、デジタル音声おんせいテープ (digital audio tape) を一般いっぱん名詞めいしであり、コンパクトカセットなどのAAT (analog audio tape)、オーディオCDなどのDAD (digital audio disc)、DVカセットなどのDVT (digital video tape) などに対比たいひされる用語ようごだった。現在げんざいでは、デジタル音声おんせいテープの規格きかくの1つをすことが普通ふつうである。英語えいごなどの表記ひょうきでは、一般いっぱん名詞めいし小文字こもじはじまり、規格きかく大文字おおもじはじまりと区別くべつすることもある。

一般いっぱんけに商品しょうひんされた、デジタル音声おんせい記録きろくよう磁気じきテープには、以下いかのようなものがある。

プロユースのものは、マルチトラックレコーダー#デジタルMTR(テープ)参照さんしょう。また、PCMプロセッサーや、S-VHS DA(Digital Audio)8ミリビデオのマルチトラックPCMモードも、広義こうぎのデジタル音声おんせい記録きろくよう磁気じきテープとみなすことができる。

1989ねんには、小型こがたコンピュータようのバックアップようとして、DDS規格きかくされている。これも以下いか説明せつめいするDAT規格きかくをベースに開発かいはつされており、テープカートリッジの外形がいけいまったおなじである。

高密度こうみつど記録きろくのため、VHSベータマックスβべーたフォーマット)などと同様どうようヘリカルスキャンヘッド(回転かいてんしきヘッド)を採用さいようしている。カートリッジ寸法すんぽうは、たて54 mm×よこ73 mm×あつさ10.5 mm。 DATテープ規格きかくは、はばが3.8 mm、ながさは 15ふんから180ぶん時間じかんとして表示ひょうじされる。ながさの種類しゅるいには15、46、54、60、74、90、120、180ふんがあり、120ふんテープの場合ばあい、そのちょうは 60メートルである。なお、ラジカセようカセットテープのような表裏ひょうり両面りょうめん収録しゅうろくはできず、片面かためんのみ収録しゅうろくである。

DATで使用しようされるモード一覧いちらん下表かひょうとおり。複数ふくすうのモードが存在そんざいするが、一般いっぱんてき機器ききは、2つの標準ひょうじゅんモード、LPモード(オプション2)、ワイドトラックに対応たいおうしている。ただし、ワイドトラックは再生さいせい専用せんよう規格きかくで、この規格きかくのソフトは発売はつばいされていない。ワイドトラックモードに使用しよう予定よていのテープの磁性じせい材料ざいりょうバリウムフェライト使用しようする予定よていだった。

また、DAT 規格きかくでのミュージックテープ製造せいぞう模索もさくされており、感熱かんねつ転写てんしゃでの量産りょうさん方式ほうしき設計せっけいしたが、後述こうじゅつする著作ちょさくけん問題もんだいとの関係かんけいで、計画けいかく頓挫とんざした。結果けっかてき市販しはんのDATミュージックテープは48kHzきろへるつでコピーガードのない少量しょうりょう生産せいさんひんがわずかに存在そんざいした程度ていどだった。カプリッチョ(ドイツ)とう海外かいがいマイナーレーベルの輸入ゆにゅうひんや、当時とうじDATメディアを発売はつばいしていた花王かおう独自どくじ制作せいさくしたクラシック音楽おんがく室内楽しつないがくとう)の作品さくひんとう該当がいとうする。

モード 標本ひょうほん周波数しゅうはすう 符号ふごう チャネルすう テープ速度そくど DT-120での録音ろくおん時間じかん
標準ひょうじゅん (SP) 48 kHzきろへるつ 16 bit リニア 2 ch 8.15mm/s 120 min
標準ひょうじゅん 44.1 kHzきろへるつ 16 bit リニア 2 ch 8.15mm/s 120 min
オプション1 32 kHzきろへるつ 16 bit リニア 2 ch 8.15mm/s 120 min
オプション2 (LP) 32 kHzきろへるつ 12 bit ノンリニア 2 ch 4.075mm/s 240 min
オプション3 32 kHzきろへるつ 12 bit ノンリニア 4 ch 8.15mm/s 120 min
ワイドトラック 44.1 kHzきろへるつ 16 bit リニア 2 ch 12.225mm/s 80 min
WIDE / HS (パイオニアせい一部いちぶ機種きしゅのみ) 96 kHzきろへるつ 16 bit リニア 2 ch 16.3mm/s 60 min
HR (ティアック(TASCAM)せい一部いちぶ機種きしゅ) 48 kHzきろへるつ 24 bit リニア 2 ch 16.3mm/s 60 min

くわえて、パイオニア(ホームAV機器きき事業じぎょうパイオニアホームエレクトロニクスオンキヨー&パイオニアオンキヨーホームエンターテイメント[1]オンキヨーテクノロジー/ティアック)の一部いちぶ機種きしゅ独自どくじモードとしてサンプリング周波数しゅうはすう96kHzきろへるつによるハイサンプリング記録きろくおよび再生さいせいあつかこと可能かのうなモードそなえる。民生みんせいよう限定げんていすれば、D-07D-07AD-05D-06D-C88D-HS5けい6機種きしゅである。D-07のみ本体ほんたいWIDE表記ひょうきされ、D-05以降いこうの96kHzきろへるつハイサンプリング対応たいおう機種きしゅ本体ほんたいHS表記ひょうきされている。

これは民生みんせいよう録音ろくおん規格きかくとしては2000年代ねんだい初頭しょとう記録きろくようメディアとしてSDメモリーカードひとしフラッシュメモリもちいるリニアPCMレコーダー登場とうじょうするまで最高さいこう水準すいじゅん録音ろくおん品質ひんしつほこっていたが、再生さいせい専用せんようではDVD-AudioSACD音質おんしつにはおよばなかっためんもあった。一部いちぶ録音ろくおんマニアのぞおおくの一般いっぱんユーザーにはエルカセット後発こうはつDCCデジタルマイクロカセット(NT)ほどではなかったものの、おもいのほか普及ふきゅうしなかった。しかし、確実かくじつ高音こうおんしつもとめる業務ぎょうむよう、およびプロフェッショナルようかく分野ぶんやでは数多かずおお利用りようされた。

またアイワ初代しょだい法人ほうじんげんソニー代目だいめ法人ほうじん〉)では、ポータブルデッキに専用せんようアダプターを接続せつぞくすることで静止せいし画像がぞう記録きろくにも対応たいおうする機種きしゅ発売はつばいした(HD-X1 + HDV-1)。

日本にっぽん国内こくないでDATテープを発売はつばいしたのはソニー、松下電器産業まつしたでんきさんぎょうげんパナソニック)、日本にほんビクターげんJVCケンウッド)、TDK記録きろくメディア事業じぎょうげんグラスブリッジ・エンタープライゼス)、富士ふじフイルム日本にっぽん国内こくない個人こじんけはAXIAブランド、業務ぎょうむようおよび日本にっぽん国外こくがいけはFUJIブランド)、日立ひたちマクセルげんマクセル)、日本にほんコロムビアDENONブランド。げんデノン コンシューマー マーケティング(ディーアンドエムホールディングス))、花王かおう(KAO DIGITAL SOUNDブランド)などである。

最後さいごまで唯一ゆいいつ、DATテープを製造せいぞうしていたソニーも、つい2015ねん6がつを以ってDATテープの生産せいさん終了しゅうりょうした。2024ねん9がつ現在げんざいあらたにDATテープを製造せいぞうしているメーカーは国内こくない国外こくがいわず1つもなく、流通りゅうつう在庫ざいこぶん後述こうじゅつするDDSテープ(カートリッジ)よりさら入手にゅうしゅ困難こんなんとなっている。

このほか、DATテープをコンピュータストレージ用途ようと転用てんようしたDDSテープ(カートリッジ)も国内こくない製造せいぞうメーカーとしては唯一ゆいいつ最後さいごまでDDSテープを製造せいぞうしていた日立ひたちマクセルも2016ねん6がつまつまでに生産せいさん終了しゅうりょう、2017ねん3がつまつまでに流通りゅうつう終了しゅうりょうとなった。なお、DATテープのだい用品ようひんとして、テープはばがDATとおなじ3.8mmのDDSテープを使用しようすることも可能かのうである。ただし、音楽おんがく録音ろくおん再生さいせいようのDATブランクメディアとして代用だいよう使用しよう可能かのうなのは自己じこ責任せきにんあつかいとなるが、最長さいちょうでもDDS-4の150mテープ(圧縮あっしゅく20.0GB/圧縮あっしゅく40.0GB、標準ひょうじゅんモードろくさいとき300ふん/長時間ちょうじかんモードろくさいとき600ふん相当そうとう一部いちぶのパイオニアせいDATレコーダー専用せんよう96kHzきろへるつ HSモードろくさいとき150ふん相当そうとう)までとなる。

各社かくしゃ相次あいついで開発かいはつした、磁気じきテープにデジタル音声おんせい記録きろくする規格きかく統一とういつするため、1983ねんにDAT懇談こんだんかいもうけられ、1985ねん回転かいてんしきヘッドをもちいるR-DAT(Rotaty Head DAT、回転かいてんヘッド方式ほうしきDAT)と固定こていしきヘッドをもちいるS-DAT(Stationary Head DAT、固定こていヘッド方式ほうしきDAT)という2種類しゅるい規格きかく策定さくていされた。S-DATはメカニズムは簡便かんべんだが高密度こうみつど記録きろく対応たいおうした固定こていしき記録きろくヘッドの開発かいはつ困難こんなんで、たいしてR-DATの回転かいてんしきヘッドにはVTRでの実績じっせきがあったこともあり、R-DATが「DAT」として商品しょうひんされることになった。なお、のちの「DCC」はS-DATでさだめられたヘッドが固定こていしきという部分ぶぶん共通きょうつうしているが、ヘッドや記録きろく構造こうぞう大幅おおはば簡略かんりゃくし、圧縮あっしゅく記録きろくれており、このときのS-DAT規格きかく直接ちょくせつのつながりはない。

サンプリング周波数しゅうはすう当初とうしょより48kHzきろへるつ、44.1kHzきろへるつ、32kHzきろへるつ対応たいおうする予定よていだった。しかし、44.1kHzきろへるつCDおなじであり、CDの完全かんぜん同一どういつ複製ふくせい可能かのうとあって日本にっぽんレコード協会きょうかいなどのもう反発はんぱつった。紆余曲折うよきょくせつすえ1987ねん発売はつばいにこぎつけた民生みんせいよう製品せいひんは、苦肉くにくさくとして44.1kHzきろへるつのデジタル入力にゅうりょく録音ろくおん出来できない仕様しようとなった。しかしこれがあしかせとなって普及ふきゅうしなかったため、1990ねんにはSCMS(シリアルコピーマネジメントシステム)を搭載とうさいし、CDからの直接ちょくせつデジタル録音ろくおんが1世代せだいだけ可能かのうで2世代せだいはアナログコピーは可能かのうだがデジタルコピー不可ふかである機種きしゅ登場とうじょうした。ほぼ同時どうじ普及ふきゅうはじまった衛星えいせい放送ほうそう音楽おんがく番組ばんぐみミュージックバードエアチェックにも利用りようされ、Aモード:32kHzきろへるつ、Bモード:48kHzきろへるつ対応たいおうした。なお、業務ぎょうむようにはSCMS機能きのう制限せいげんがなかったために、音楽おんがく録音ろくおんスタジオなどでは爆発ばくはつてき普及ふきゅうした。また、はこびが出来できるバッテリー駆動くどう製品せいひん使つかって、野鳥やちょうごえ汽車きしゃ電車でんしゃ走行そうこうおん録音ろくおんなど、野外やがいでのなま録音ろくおんたのしむマニアもすくなくなかった。

当初とうしょ民生みんせいようとしてスタートした規格きかくだが、民生みんせいようにしてはオーバースペックなほど高性能こうせいのうであり、はやくから業務ぎょうむようとしてプロの現場げんば活用かつようされはじめた。放送ほうそうよう素材そざいマスターレコーダー、アイドルやヒーローとうのイベント会場かいじょう音響おんきょうとして、さかんに利用りようされた。そのためソニー「PCM-7040」やアイワ「HD-X7000TC」など放送ほうそうよう業務ぎょうむよう一部いちぶ機種きしゅでは、SMPTEタイムコード記録きろくできるようになっている。

後期こうきには高音こうおんしつ技術ぎじゅつがいくつか導入どうにゅうされた。16ビット録音ろくおんでありながら20ビットや24ビット相当そうとう解像度かいぞうど実現じつげんするSBM(スーパー・ビット・マッピング)機能きのうがソニーせいDATに導入どうにゅうされ、民生みんせいようとして1993ねん3がつにそのSBM対応たいおうだい1号機ごうきDTC-2000ES」を発売はつばいした。一方いっぽうで、パイオニアはHS-DATとばれる方式ほうしき標準ひょうじゅんモードにたいし2ばいサンプリング周波数しゅうはすうをテープ速度そくど動作どうさクロックを倍速ばいそくにして88.2~96kHzきろへるつ録音ろくおん民生みんせい機器きき実現じつげんし、民生みんせいようとして1992ねん11月16にち録音ろくおん文化ぶんか)に今日きょうハイレゾリューションオーディオとされる96kHzきろへるつハイサンプリング対応たいおうだい1号機ごうきD-07[2]発売はつばいした。ちなみにDATのテープ速度そくど倍速ばいそくはしらせる発想はっそうは、既存きそんのコンピューターようDDSドライブからヒントをたといわれている。

パイオニアはさらにAIRSと銘打めいうった録音ろくおんシステムをおくす。既存きそん民生みんせいようDATデッキ「D-07A」をもと業務ぎょうむよう用途ようととくしたDATデッキD-9601」とデジタルプロセッサー「SP-AR1」をわせ、96kHzきろへるつサンプリングにくわえ24ビットまでワードレングスをばしたもので、当時とうじとしてはめずらしい96kHzきろへるつ/24ビットフォーマット対応たいおうしていた。さらにD-9601はダウンコンバーターを内蔵ないぞうし、96kHzきろへるつから44.1kHzきろへるつへダウンサンプリングした信号しんごう同社どうしゃCDレコーダーRPD-500」に接続せつぞくし、アナログをかいさずに音楽おんがくCDをつくこと出来できた。このAIRSは業務ぎょうむようで、一般いっぱん普及ふきゅうしなかった。

そのティアック業務ぎょうむようブランドのTASCAMも、DATテープを倍速ばいそく駆動くどうHR(ハイ・レゾリューション)モードで48kHzきろへるつサンプリング・24ビット録音ろくおん対応たいおうした業務ぎょうむようDATデッキ「DA-45HR」を2000ねん発売はつばいした。

終焉しゅうえん

編集へんしゅう
 
コンシューマーようとして最後さいごまで製造せいぞう販売はんばいされていたポータブルDATレコーダー
ソニー DATウォークマン TCD-D100

1992ねん登場とうじょうしたミニディスク(MD)が、価格かかく使つか勝手がってなどのめんから1990年代ねんだいなかばから2000年代ねんだい初頭しょとうにかけての民生みんせいようオーディオ機器きき主流しゅりゅうとなった[3]。MDの圧縮あっしゅくコーデックATRACのデータ圧縮あっしゅくのアルゴリズムの大幅おおはば見直みなおしにより高音こうおんしつしたほか、民生みんせいようCDレコーダー普及ふきゅうすすんだ。そして2000年代ねんだい後半こうはんになってからは、MP3WMAAACひとしこう圧縮あっしゅく音声おんせいファイルフォーマット採用さいようした携帯けいたいがたデジタルオーディオプレーヤー[4]着実ちゃくじつ普及ふきゅう。このあいだ、DATのシェアは縮小しゅくしょう一途いっと辿たどった。

2003ねんにはパイオニアの民生みんせいよう据置すえおきがたDATデッキD-05[5]およびD-HS5[6]販売はんばい終了しゅうりょう2005ねんにはソニーの民生みんせいよう据置すえおきがたDATデッキDTC-ZA5ES[7]販売はんばい終了しゅうりょうした[8]

1995ねん7がつ発売はつばいソニーDATウォークマンTCD-D100民生みんせいようDAT製品せいひん最終さいしゅう機種きしゅとして販売はんばい継続けいぞくしていたが、月間げっかん出荷しゅっか台数だいすうが100だい程度ていどだったことや、製品せいひん使用しようする部品ぶひん入手にゅうしゅ困難こんなん、DAT代替だいたい製品せいひん多様たよう、DATユーザーが代替だいたい製品せいひんへの移行いこうすすんでいること、などの要因よういんから、2005ねん11月25にちにソニーから生産せいさん終了しゅうりょうするむね発表はっぴょうされ、2005ねん12がつ初旬しょじゅん生産せいさん出荷しゅっか終了しゅうりょうし、2006ねん9がつまでに在庫ざいこ確保かくほぶん販売はんばいすべ終了しゅうりょう日本にっぽん民生みんせいようDAT製品せいひん姿すがたした[8]。また2015ねんには最後さいごまで音楽おんがくようDATテープを生産せいさんしていたソニーが製造せいぞう終了しゅうりょうし、DATテープも流通りゅうつう在庫ざいこのみとなり、今後こんご入手にゅうしゅ困難こんなんになると予想よそうされる。

代替だいたい製品せいひん

編集へんしゅう

その業務ぎょうむよう製品せいひんつづ少量しょうりょうながら生産せいさんつづいていたが、2000年代ねんだいまつまでに生産せいさん終了しゅうりょうしている。DAT代替だいたい製品せいひんとして業務ぎょうむよう分野ぶんやでは2010年代ねんだい以降いこうDAWによるHDDレコーディングシステムに順次じゅんじえられ、さら個人こじん分野ぶんやであってもPC利用りようしたUSB接続せつぞくによるそとけのオーディオキャプチャーユニット(れいローランド製造せいぞう販売はんばいする「UAシリーズ」「Rubixシリーズ」、およびヤマハ製造せいぞう販売はんばいする「AGシリーズ」、コルグ製造せいぞう販売はんばいする「DS-DAC-10Rとう)によるHDDレコーディングにえられていった。また、記録きろくようメディアにSDメモリーカードひとしフラッシュメモリ使用しようした、屋外おくがい使用しよう可能かのうなポータブルかつ圧縮あっしゅく対応たいおうしたレコーダー(いわゆるリニアPCMレコーダー、もしくはデジタルフィールドレコーダー)やティアックが販売はんばいするSDメモリーカードやコンパクトフラッシュりょう対応たいおうした個人こじんフルサイズきゅう単品たんぴんオーディオ機器ききようのハイレゾろくさい対応たいおうがたデジタルマスターレコーダー「SD-500HR」(長期ちょうきてきコロナからもたらされた製造せいぞう必要ひつよう半導体はんどうたい不足ふそく理由りゆうに2022ねん3がつを以って生産せいさん終了しゅうりょう現在げんざい流通りゅうつう在庫ざいこのみの販売はんばい)なども多数たすう発売はつばいされている。一部いちぶ機種きしゅでは96kHzきろへるつ録音ろくおんや192kHzきろへるつ録音ろくおんDSD録音ろくおん可能かのう(いわゆるハイレゾろくさい対応たいおう)になっている。詳細しょうさいICレコーダー#PCMレコーダーこう参照さんしょう

脚注きゃくちゅう

編集へんしゅう
  1. ^ 2022ねん5月13にちづけもっ経営けいえい破綻はたん
  2. ^ その1995ねん3月1にちにはD-07のマイナーチェンジ機種きしゅとして「D-07A」が発売はつばいされた。
  3. ^ 携帯けいたい音楽おんがくプレーヤー産業さんぎょう技術ぎじゅつ転換てんかん ―イノベーションのジレンマと企業きぎょう行動こうどう” (PDF) (2007ねん3がつ28にち). 2017ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん
  4. ^ また、2016ねん現在げんざいではハイレゾ音源おんげん標準ひょうじゅん対応たいおうした機種きしゅすくなからず存在そんざいする。
  5. ^ オーディオの足跡あしあと Pioneer D-05”. 2017ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん
  6. ^ オーディオの足跡あしあと Pioneer D-HS5”. 2017ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん
  7. ^ ソニーeカタログサイト[Sony eCatalog]”. 2005ねん12月27にち時点じてんオリジナルよりアーカイブ。2017ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん
  8. ^ a b ソニー、DAT製品せいひん国内こくない出荷しゅっか終了しゅうりょう -12がつ初旬しょじゅんにレコーダ出荷しゅっか停止ていし。テープ販売はんばい継続けいぞく”. AV Watch (2005ねん11月28にち). 2017ねん5がつ20日はつか閲覧えつらん

参考さんこう文献ぶんけん

編集へんしゅう

関連かんれん項目こうもく

編集へんしゅう
  • パイオニアのDATレコーダー
  • デジタル・データ・ストレージ(DDS) - DAT技術ぎじゅつ利用りようしただい容量ようりょうデジタルデータ補助ほじょ記憶きおく装置そうち
  • 音響おんきょう機器きき
  • トヨタ・ソアラ - 2代目だいめモデル(Z20がた)の後期こうきがたの1989ねん-1990ねんモデルにかぎり、メーカーオプションで再生さいせい専用せんようパイオニアせいDATデッキを選択せんたくできた。
  • トヨタ・セルシオ - 初代しょだいモデル(F10がた)にかぎり、メーカーオプションで再生さいせい専用せんようのパイオニアせいDATデッキを選択せんたくできた。
  • しん世紀せいきエヴァンゲリオン - 主人公しゅじんこういかりシンジが、DAT次世代じせだい規格きかくという設定せってい”S-DAT”携帯けいたいオーディオプレイヤーをいつもあるいている描写びょうしゃがある。ヱヴァンゲリヲンしん劇場げきじょうばんでもこの要素ようそがれている。
  • WXIII 機動きどう警察けいさつパトレイバー - 20kHzきろへるつ近辺きんぺんえる高周波こうしゅうは再生さいせい可能かのうなDATがげきちゅう事件じけん解決かいけつするかぎとなる。作中さくちゅう登場とうじょう機種きしゅのモデルの機種きしゅはTCD-D100など、現実げんじつには拡張かくちょう再生さいせい機能きのうたないソニーせいポータブルDATとされている。
  • 山下やました達郎たつお - DAT愛用あいようしゃ自身じしん番組ばんぐみ民生みんせいようDATデッキの生産せいさんりにたいしていかりをあらわにしたことがある。どう番組ばんぐみでは以前いぜん番組ばんぐみける音源おんげんをリマスタリングして音質おんしつ改善かいぜんし、音圧おんあつげたDATテープをスタジオにんでけていた。