FRONT MISSION3

frontmission 3
（フロントミッションサード）
ジャンル	ドラマティックシミュレーションRPG
対応たいおう機種きしゅ	PlayStation; ゲームアーカイブス（PS3/PSP）
開発元かいはつもと	スクウェア
発売はつばい元もと	スクウェア
人数にんずう	1人ひとり
メディア	CD-ROM1枚まい
発売はつばい日び	通常つうじょう版ばん：1999年ねん9月2日にち; ミレコレ版ばん：2000年ねん9月28日にち; PSoneBooks版はん：2002年ねん1月がつ17日にち; アルティメットヒッツ：2006年ねん10月5日にち; GA：2009年ねん3月25日にち
対象たいしょう年齢ねんれい	CERO：B（12才さい以上いじょう対象たいしょう）
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『FRONT MISSION3』（フロントミッションサード）は、1999年ねん9月がつ2日にちにスクウェア（現げんスクウェア・エニックス）より発売はつばいされたPlayStation用ようゲームソフト。正式せいしき名称めいしょうは「front mission 3」。ジャンルはシミュレーションRPG。

2009年ねん 3月25日にちよりゲームアーカイブスで配信はいしんされている。

概要がいよう

フロントミッションシリーズの第だい3作さく目め（外伝がいでんである『GH』『FA』を含ふくめると第だい5作さく目め）。

日本にっぽん国内こくないでは、1999年ねん 9月2日にちにPlayStation（以下いか、PS）用ようソフトとして発売はつばいされた。その後ご、2000年ねんに「ミレニアムコレクション」、2002年ねんに「PS one Books」、2003年ねんに『フロントミッションヒストリー』（『1ST』、『2nd』、『3rd』の同どう梱こりセット）、2006年ねんに「アルティメットヒッツ」として再版さいはんを重かさねている。

それぞれパッケージが異ことなるが、ゲーム内容ないようには変更へんこうはない。日本にっぽん以外いがいでは、北米ほくべい圏けんでも発売はつばいされている。売上うりあげ本数ほんすうは約やく30万まん本ほん（日本にっぽん国内こくない）。キャッチコピーは「さらに深ふかく、速はやく、リアルに。完成かんせいされた第だい三さんのドラマ。」。

ゲーム内容ないよう

“兵器へいき”M.I.D.A.S.と人工じんこう的てきに生うみ出だされたイマジナリーナンバーの人類じんるいへの逆襲ぎゃくしゅうが主題しゅだい。当時とうじから問題もんだいになった遺伝子いでんし操作そうさ問題もんだいや、巨大きょだい化かしてなお旧来きゅうらいと変化へんかの無ない国家こっか構造こうぞう等とうから“人間にんげんの存在そんざいとは何なにか?”という重大じゅうだいな問題もんだいを扱あつかっている。

西暦せいれき2112年ねんの物語ものがたりを描えがいた本ほん作さくは、第だい5作さく『FRONT MISSION5 Scars of the War』のストーリーと関連かんれんが深ふかい。

主人公しゅじんこうは19歳さいの青年せいねんであり、横須賀よこすかの軍ぐん基地きちで発生はっせいした爆発ばくはつ事件じけんに巻まき込こまれ、世界せかいをも巻まき込こむ陰謀いんぼうに仲間なかまとともに立たち向むかう。

ゲーム音楽おんがく

本ほん作さくは時代じだい設定せっていが第だい2作さくよりも未来みらいであることから、葉山はやま宏治こうじは第だい2作さくよりも切せつなく、かつそれとは逆ぎゃくに爽快そうかいな志向しこうで作曲さっきょくした。

松尾まつお早人はやとが作曲さっきょくした通常つうじょう戦闘せんとうの曲きょく『侵略しんりゃく』は、岩崎いわさき英則ひでのりによりアレンジされ『FMO』での通常つうじょう戦闘せんとう曲きょくや『5th』のサバイバルシミュレーターの曲きょくとして使用しようされていることもあり、シリーズ中ちゅうかなりの頻度ひんどで登場とうじょうする曲きょくとなっている。

ゲームシステム

本ほん作さくは均等きんとうな熟練じゅくれん制せいやスキル修得しゅうとくシステムの導入どうにゅうにより、シナリオの進行しんこうに従したがって「ラスボスを倒たおす」という本来ほんらいの目的もくてき以外いがいに、これらのシステムを利用りようして最強さいきょうのキャラクターを育そだてるというやり込こみ目的もくてきで遊あそぶこともできる。

戦闘せんとうシーンの簡略かんりゃく化かがなされたことにより、マップのグラフィックが前作ぜんさくと比くらべてさらにリアルになっている。人物じんぶつやヴァンツァー・戦車せんしゃ・ヘリのHP･AP・スキル等とうを表示ひょうじするステータスウィンドウのフォーマットも本ほん作さくで確立かくりつされ、以降いこうの作品さくひんも本ほん作さくをほぼ踏襲とうしゅうしたフォーマットが採用さいようされる。

以下いかに、本ほん作さくで取とり入いれられた主おもなシステムを挙あげる。

ダブルフィーチャー・シナリオ

シリーズでは唯一ゆいいつとなる、マルチエンディング方式ほうしき（後述こうじゅつ）を採用さいようしており、ゲーム序盤じょばんに発生はっせいする選択肢せんたくしにより「アリサ編へん」と「エマ編へん」にストーリーが分岐ぶんきする。双方そうほうのストーリーではシナリオ名めいに冠かんせられたメインヒロインのほか、主人公しゅじんこうの所属しょぞく勢力せいりょくや参入さんにゅうキャラクターも大おおきく異ことなるものとなっている。

準じゅんフリーパーティ

主人公しゅじんこうを含ふくむ仲間なかまキャラクターをある程度ていど自由じゆうに選えらび、パーティを自由じゆうに編成へんせいするキャラクターメイキングのシステムが取とり入いれられている。

パーティの編成へんせいはミッション開始かいし前まえに行おこなう。最終さいしゅう的てきに仲間なかまになるのは8人にんであり、一いちマップに参戦さんせんできるのは最大さいだい4人にんである。ただし、必かならずしも4人にんで戦闘せんとうしなければならないわけではなく、主人公しゅじんこう一いち人にんもしくは主人公しゅじんこう抜ぬきでも戦闘せんとうをすることも可能かのう。

戦闘せんとうシステム

本ほん作さくは戦闘せんとうシステムでも新しん要素ようそがいくつか見みられる。

ステータス

本ほん作さくでは熟練じゅくれん値ちを採用さいようしており、全ぜん25段階だんかい（A→A☆→A☆☆→A☆☆☆→B→B☆→…→F☆☆→F☆☆☆→S）存在そんざいする。これが低ひく過すぎると戦闘せんとうは苦戦くせんし、逆ぎゃくに高たか過すぎると戦闘せんとう終了しゅうりょう後ごの評価ひょうかが低下ていかしやすくなる。

なお、ステータスが評価ひょうか値ち（後述こうじゅつ）と連動れんどうするというシステムは本ほん作さくのみであるが、ヴァンツァーの乗換のりかえや武器ぶきの変更へんこうによって対処たいしょは可能かのうである。

一方いっぽう、APシステムが簡略かんりゃく化かされ、この点てんは『4th』『5th』でも継承けいしょうされた。

評価ひょうか値ち: 本ほん作さくでは膨大ぼうだいな数かずのステージ（各かくシナリオ合あわせて120以上いじょう）が存在そんざいするが反面はんめん一ひとつ一ひとつは狭せまく、短みじかくなっており、1マップにおける攻略こうりゃくはコンパクトなものとなった。評価ひょうか値ちはその一環いっかんとして生うまれた要素ようそで、総そうダメージ量りょう・敵てき撃破げきは数すうなどによってプレイヤーの力量りきりょうが評価ひょうかされるシステムである。; 高こう評価ひょうかを重かさねた場合ばあい、後述こうじゅつのシミュレーターにおいて、出現しゅつげんする敵てき機きに変化へんかが生しょうじる。
シミュレーター: シナリオ進行しんこうに関係かんけいなく自由じゆうにプレイ可能かのうな戦闘せんとうマップ。他たのシリーズで言いう闘技とうぎ場じょうにあたる。
APシステム・エースポイント: 後述こうじゅつの改造かいぞうシステムと連動れんどうし、属性ぞくせい防御ぼうぎょ力りょく・命中めいちゅう率りつ・バーニア・ローラーダッシュ・回避かいひ率りつにAPを割わり振ふることで機体きたいの性能せいのうを向上こうじょうさせることが出来できる。; エースポイントは敵てきのパーツを破壊はかいすることによって得えられ、パイロットのAPを向上こうじょうさせるポイント。

スキル

前作ぜんさくよりもスキルの数かずが大幅おおはばに増加ぞうかすると共ともに系統けいとう別べつに整理せいりされ、以後いごのシリーズにおけるスキル体系たいけいが本ほん作さくで確立かくりつされた。本ほん作さくでのスキルの習得しゅうとく方法ほうほうはパーツに依存いぞんしており、対応たいおうする武器ぶきを使用しよう、もしくは状態じょうたいに置おくことによってランダムに習得しゅうとくするというものである。ただし、一部いちぶのCOMを装備そうびすることによって習得しゅうとく率りつは変化へんかする。

なお、全ぜんパーツに習得しゅうとく可能かのうなスキルは存在そんざいするが、それらは全すべて異ことなる。前作ぜんさくにあったスキルチェーンも簡略かんりゃく化かされて存在そんざいする。

改造かいぞうシステム

WAPを強化きょうかするシステム。本ほん作さくではWAPのHP・属性ぞくせい防御ぼうぎょ力りょく・命中めいちゅう率りつ・バーニア・ローラーダッシュ・回避かいひ率りつが強化きょうかできる。このため、前半ぜんはんの機体きたいが後半こうはんになっても第だい一線いっせんでの使用しようが可能かのうである。

射い線せん

本ほん作さくより近距離きんきょり武器ぶきの射程しゃていが増大ぞうだいし、障害しょうがい物ぶつや高低こうてい差さによって命中めいちゅう率りつが増減ぞうげんすることとなった。これにより敵てきとの位置いち関係かんけいや地形ちけいを如何いかに利用りようするか、という戦術せんじゅつが生うまれる。また、本ほん作さくでは障害しょうがい物ぶつの破壊はかいも可能かのうである。移動いどうに関かんしては通常つうじょうの歩行ほこうとローラーダッシュを切きり替かえられ、地形ちけいに応おうじた脚あしパーツの切きり替かえも重要じゅうようになった。

ディスチャージ・バトル・システム(Discharge Battle System)

本ほん作さくでは敵てきのWAP、戦車せんしゃ、ヘリを奪うばい搭乗とうじょうすることが可能かのう。敵てきのWAPからパイロットを強制きょうせい排出はいしゅつもしくは機内きないのパイロットを倒たおした後のち、他たの仲間なかまがそのWAPに乗のり込こみ、戦闘せんとう終了しゅうりょうまで破壊はかいされなかった場合ばあいにはそのWAPを入手にゅうしゅすることができる。また、捕獲ほかくすることでのみ入手にゅうしゅが可能かのうなWAPも存在そんざいする。

対人たいじん戦せん: 本ほん作さくでは対たいWAP用兵ようへい器きを装備そうびした生身なまみの兵士へいしも敵てきユニットとして登場とうじょうする他ほか、敵てき・味方みかたパイロット共どもに一律いちりつにHPが設定せっていされており、機体きたいから降おりた場合ばあいも一ひとつのユニットとして扱あつかわれる。; 人間にんげんユニットはWAPと比較ひかくし耐久たいきゅう力りょくは低ひくいが、回避かいひ率りつが高たかく必かならず先攻せんこうを取とれる、ハンドガンでもステータス異常いじょうを起おこせる等とうといったアドバンテージを持もつ。

ステータス異常いじょう

本ほん作さくから、次つぎのステータス異常いじょうが新あらたに登場とうじょうした。

「強制きょうせい排出はいしゅつ」: 機体きたいからパイロットを強制きょうせい的てきに降おろさせる状態じょうたい異常いじょうで、炎熱えんねつ属性ぞくせいの攻撃こうげきやイジェクトパンチ等とうのスキルを使つかうと生しょうじやすい。

天網てんもう

『2nd』に登場とうじょうした「ネットワーク」の発展形はってんけい。前作ぜんさくの企業きぎょう・国家こっか等とうのフォーラムを閲覧えつらんする機能きのうに加くわえ、作中さくちゅうの登場とうじょう人物じんぶつからメールが送おくられてくるなどの新しん機能きのうを有ゆうする。また、ネットワーク上じょうからショップを呼よび出だせたり、シミュレーターでの訓練くんれんを行おこなうことも出来できる。

天網てんもう内ないでの行動こうどうによって、本編ほんぺんでのミッションでの行動こうどうに部分ぶぶん的てきな変化へんかが起おきる場合ばあいもある。

主要しゅよう人物じんぶつ

詳細しょうさいは「フロントミッションシリーズの登場とうじょう人物じんぶつ」を参照さんしょう

その他た

作中さくちゅう、とあるところで前作ぜんさく「2nd」の宣伝せんでんを見みることが出来できる。他た、作中さくちゅうでスクウェアのメールアドレスが隠かくしで存在そんざいするなど遊あそび要素ようそは非常ひじょうに強つよい。
設定せってい資料集しりょうしゅうによれば、本ほん作さくの主人公しゅじんこうである武村たけむら和輝かずてるのイメージカラーは、優やさしさや清きよらかさを表あらわす「白しろ」と強つよさや熱情ねつじょうを表あらわす「赤あか」の2つである。前者ぜんしゃは「エマ編へん」で、後者こうしゃは「アリサ編へん」で強調きょうちょうされており、多おおくの登場とうじょう人物じんぶつが持もつ二に面めん性せいとダブルフィーチャーシナリオを象徴しょうちょうしているといえる。

スタッフ

外部がいぶリンク

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FRONT MISSION 3: Remake - Forever Entertainment