IMT-2020

IMT-2020 (International Mobile Telecommunications-2020) は、2015年ねんに5Gネットワーク、デバイス、およびサービスに関かんして国際電気こくさいでんき通信つうしん連合れんごう (ITU) のITU Radiocommunication Sector (ITU-R) によって発行はっこうされた標準ひょうじゅん仕様しようである。

この標準ひょうじゅん全体ぜんたいは2020年ねんに完成かんせいしたが、一部いちぶは2017年ねん11月に採用さいようされている。要件ようけんの公開こうかい後ご、 3GPPなどの無線むせんアクセステクノロジの開発かいはつ者しゃは、これらの要件ようけんを満みたすべく、3GPPは、5G NR 、 LTE-M 、およびNB-IoTを開発かいはつしている。

必要ひつよう条件じょうけん

IMT-2020の要件ようけんを次つぎに述のべる。これらの要件ようけんは、IMT-2020の候補こうほが達成たっせいする可能かのう性せいのある機能きのうであって、達成たっせいが義務ぎむづけられたり、同時どうじに達成たっせいすることを求もとめるものではない。

能力のうりょく	説明せつめい	5G要件ようけん	使用しようシナリオ
ダウンリンクの限界げんかいデータレート		20ギガビット/秒びょう	eMBB
アップリンクの限界げんかいデータ転送てんそう速度そくど		10ギガビット/秒びょう	eMBB
ユーザーが体験たいけんするダウンリンクのデータ転送てんそう速度そくど	密集みっしゅうした都市としのテスト環境かんきょうでのデータ転送てんそう速度そくどの95％	100メガビット/秒びょう	eMBB
ユーザーが体験たいけんするアップリンクのデータ転送てんそう速度そくど		50メガビット/秒びょう	eMBB
待まち時間じかん	パケット移動いどう時間じかんに対たいする無線むせんネットワークの寄与きよ分ぶん	4ミリ秒びょう	eMBB
		1ミリ秒びょう	URLLC
移動いどう度ど	ハンドオーバーおよびQoS要件ようけんの最大さいだい速度そくど	500 km / h	eMBB / URLLC
接続せつぞく密度みつど	単位たんい面積めんせきあたりのデバイスの総数そうすう	10 6 / km 2	mMTC
エネルギー効率こうりつ	（デバイスまたはネットワークごとの）単位たんいエネルギー消費しょうひあたりの送受信そうじゅしんデータ	4Gと等ひとしい	eMBB
面積めんせきあたりの転送てんそう容量ようりょう	担当たんとう面積めんせき全体ぜんたいでの総そう転送てんそう量りょう	10 Mbps / m 2	eMBB
ダウンリンクの限界げんかいスペクトル効率こうりつ	単位たんい無線むせん帯域たいいき幅はばおよびネットワークセルごとのスループット	30ビット/セクター/ Hz	eMBB