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World Wide Web - Wikipedia

World Wide Web

インターネット経由けいゆでアクセスされるハイパーテキスト・ドキュメント・システム
Webから転送てんそう

World Wide Webワールド・ワイド・ウェブりゃくめいWWW)はインターネットうえ提供ていきょうされているハイパーテキストシステムである。WebウェブW3(ダブリュー スリー)[1]ともばれる。

ウェブページは、ウェブブラウザーを使用しようすることで閲覧えつらんできる。ウェブブラウザは、通常つうじょうリンク部分ぶぶんいろけ、下線かせんく。また、ウェブページには画像がぞう表示ひょうじすることができる。
2014ねん時点じてんでの各国かっこくウェブ・インデックス英語えいごばんあらわした世界せかい地図ちず

情報じょうほう提供ていきょうになものウェブサーバ公開こうかいし、一般いっぱん利用りようしゃウェブブラウザかいしてウェブサーバにある情報じょうほう閲覧えつらんするようなシステムが基本きほんである。1990年代ねんだいマルチメディアブームで登場とうじょうしたシステムのうちもっと普及ふきゅうしたシステムの1つで、技術ぎじゅつ進歩しんぽわせて現在げんざい仕様しよう更新こうしんされつづけている。いまではハイパーテキストの枠組わくぐみをえた仕様しよう追加ついかされ、アプリケーション基盤きばんとしても活用かつようされている。また、1980年代ねんだい各国かっこく独自どくじ商業しょうぎょう展開てんかいされていたビデオテックス[2]えるにいたった。

インターネットとWorld Wide Webは非常ひじょう混同こんどうされやすく、誤解ごかいもとづく俗称ぞくしょうとして「インターネット」という表現ひょうげんがWWWを場合ばあいもある。そのぎゃくで「ウェブ」という表現ひょうげんがインターネットをしめ場合ばあいもある[3]Web会議かいぎはこれに相当そうとうする。[よう出典しゅってん]

概要がいよう

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ウィキペディアの周辺しゅうへんの World Wide Web をグラフィック表現ひょうげんしたもの。複雑ふくざつネットワークいちれいでもある。

ワールドワイドウェブではドキュメント(ウェブページ)の記述きじゅつにはおもHTMLXHTMLといったハイパーテキスト記述きじゅつ言語げんご使用しようされる。ワールドワイドウェブで使つかわれるハイパーテキストとは、文書ぶんしょちゅうべつ文書ぶんしょURLへの参照さんしょうむことで(これをハイパーリンクぶ)インターネットじょう散在さんざいする文書ぶんしょ同士どうし相互そうご参照さんしょう可能かのうにするシステムである[4]閲覧えつらんしゃ表示ひょうじしている文書ぶんしょちゅうでハイパーリンクがされた箇所かしょをクリックやタップなどすることでハイパーリンクさき文書ぶんしょ表示ひょうじさせることができる。

世界中せかいじゅうめぐらしたような、文書ぶんしょあいだのつながりかた蜘蛛くも連想れんそうさせることから、世界せかいひろがる蜘蛛くも意味いみする「World Wide Web」と名付なづけられた[5]なお蜘蛛くも現実げんじつのケーブルの配線はいせんあらわしているわけではない。HTMLの記述きじゅつ方式ほうしき比較的ひかくてき単純たんじゅんなため、急速きゅうそくひろ普及ふきゅうした。[よう出典しゅってん]

ワールドワイドウェブにアクセスするためのソフトウェアユーザーエージェント)は WWW クライアントとばれる[6]。そのうち、利用りようしゃによる閲覧えつらん目的もくてきとしたものはとくウェブブラウザ(WWW ブラウザ、あるいはたんにブラウザ)とばれる[6]。また、ワールドワイドウェブのサービスを提供ていきょうするソフトウェアを「WWWサーバソフトウェア」あるいはたんに「ウェブサーバ」という[6]

ポータル検索けんさくエンジンウェブディレクトリ出現しゅつげんにより、ワールドワイドウェブは徐々じょじょにその真価しんか発揮はっきはじめた。数学すうがくてき理論りろん基礎きそけられたウェブページの順位じゅんい決定けっていほう実用じつようすることによって、検索けんさくエンジンの首座しゅざ一気呵成いっきかせい確定かくていした。それとは対照たいしょうてきに、すべての分野ぶんやわたって個々ここ事例じれい集積しゅうせきようするウェブディレクトリの作成さくせいは、継続けいぞくてき地道じみち作業さぎょうによってげられる辞書じしょ編纂へんさんている。前者ぜんしゃ数学すうがくてき手法しゅほう依存いぞんしているのにたいし、後者こうしゃ分類ぶんるいがくてき手法しゅほうによっているてん対照たいしょうてきである。[よう出典しゅってん]

World Wide Webが実装じっそうするハイパーテキスト思想しそうザナドゥ計画けいかく起源きげんち、その仕様しようはザナドゥ計画けいかく縮小しゅくしょうばんとも説明せつめいされる。ただし、World Wide Webで実現じつげんされたWebアプリやクラウドコンピューティングとうは、厳格げんかくなルール運用うんよう想定そうていしたザナドゥ計画けいかくとうぜん世代せだいのハイパーテキストシステムの思想しそうはるかにえている。[よう出典しゅってん]

World Wide Webは1950ねん前後ぜんこうにその起源きげんをもち、1989ねん欧州おうしゅう原子核げんしかく研究けんきゅう機構きこう (CERN) のティム・バーナーズ=リーによって発明はつめいされた。1990ねん後半こうはんにその発明はつめい実装じっそうされ、1990ねん12がつ20日はつか世界せかいはつのウェブページが公開こうかいされた。その各国かっこくでウェブページが続々ぞくぞく公開こうかいされ、ビューアー(webブラウザ)の普及ふきゅうやプロトコルの仕様しよう策定さくていながら爆発ばくはつてきひろがり、現在げんざいいた[7]

ハイパーテキスト思想しそう自体じたい1945ねん発表はっぴょうされたMemexと、1959ねん開発かいはつ開始かいしされたoN Line System1960ねん開始かいしされたザナドゥ計画けいかく起源きげんつが、World Wide Webの直接ちょくせつ起源きげんについては1980ねんティム・バーナーズ=リーロバート・カイリュー構築こうちくしたENQUIRE (エンクワイア)にさかのぼることができる。その名称めいしょうは「エンクワイア・ウィズィン・アポン・エブリシング」[注釈ちゅうしゃく 1]というビクトリアちょう時代じだい日常にちじょう生活せいかつハウツーほん由来ゆらいしていて、バーナーズ=リーが幼少ようしょうのころをおもしてけたものである。それは現在げんざいのウェブとは大分だいぶちがうが、根本こんぽんてきなアイデアのおおくをふくんでおり、さらにはバーナーズ=リーの WWW のプロジェクトである セマンティック・ウェブかんがかたをもふくんでいた。しかし、ENQUIRE一般いっぱん公表こうひょうされるまでにはいたらなかった。[よう出典しゅってん]

CERNでの発明はつめい開発かいはつ公開こうかい

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1989: WWWシステムの発明はつめい

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1989ねん3月12にち欧州おうしゅう原子核げんしかく研究けんきゅう機構きこう (CERN) のティム・バーナーズ=リーは「Information Management: A Proposal」(情報じょうほう管理かんり: 提案ていあん)を執筆しっぴつし、ENQUIRE参照さんしょうしつつさらにすすんだ情報じょうほう管理かんりシステムをえがいた[8][9]。これによってWWWは1989ねん発明はつめいされた[10]

1990: WWWの実装じっそう公開こうかい

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かれ1990ねん11月12にちWorld Wide Web をより具体ぐたいした提案ていあんしょWorldWideWeb: Proposal for a HyperText Project[11]発表はっぴょうした。実装じっそう1990ねん11月13にちから開始かいしされ、そのとしのクリスマスまでにバーナーズ=リーらは WWW に必要ひつようなツール、ブラウザ(けんエディタ)WorldWideWeb とwebサーバ CERN httpd構築こうちくした[12]。そして1990ねん12がつ20日はつかNeXTコンピュータをサーバーとして人類じんるいはつのウェブページ http://info.cern.ch/hypertext/WWW/TheProject.html [注釈ちゅうしゃく 2]公開こうかいされた[13]

 
バーナーズ=リーがCERNで使用しようしていたNeXTcube最初さいしょのWWWサーバとなった。

1991ねん8がつ6にちかれWorld Wide Web プロジェクトにかんする簡単かんたん要約ようやく[14]alt.hypertextニュースグループ投稿とうこうした[注釈ちゅうしゃく 3]日本にっぽんでは1992ねん9がつ30にち高エネルギこうえねるぎ加速器研究機構かそくきけんきゅうきこう所属しょぞく森田もりた洋平ようへい日本にっぽん最初さいしょのホームページ開設かいせつした。バーナーズ=リーらの主張しゅちょうにより、1993ねん4がつ30にちCERNWorld Wide Web無料むりょうだれにでも開放かいほうすることを発表はっぴょうした[15]

バーナーズ=リーのブレイクスルーはハイパーテキストとインターネットを結合けつごうしたことである。かれ著書ちょしょWeaving The Web」のなかで、このふたつの技術ぎじゅつ結合けつごう双方そうほう技術ぎじゅつコミュニティの協力きょうりょくによって成立せいりつすることを強調きょうちょうしているが、だれもこの提案ていあんげることはなく、最終さいしゅうてき自分じぶん自身じしんでプロジェクトを実行じっこうしたのである。この過程かていかれURIばれるグローバルな資源しげん識別子しきべつし開発かいはつした。[よう出典しゅってん]

World Wide Web当時とうじ実現じつげんしていたほかのハイパーテキストシステムとはいくつかのてんことなる。

  • WWW は、双方向そうほうこうではなくたん方向ほうこうのリンクを使用しようする。これにより、なんらかの資源しげん所有しょゆうしゃ連絡れんらくらなくてもリンクすることが可能かのうとなった。これによって WWW サーバやブラウザの実装じっそう簡単かんたんになっているが、同時どうじにリンクさき資源しげんがいつのにかくなるという問題もんだい発生はっせいさせることとなる。[よう出典しゅってん]
  • HyperCardGopherとはちがい、World Wide Web特定とくてい個人こじん組織そしきによって独占どくせんされておらず、サーバやクライアントを独自どくじ開発かいはつ拡張かくちょうするのも自由じゆうにできて許諾きょだく必要ひつようい。[よう出典しゅってん]

開発かいはつ当初とうしょ、WWW は文字もじ情報じょうほうあつかうだけの比較的ひかくてき単純たんじゅんなものであった。しかし1992ねんイリノイ大学だいがくべい国立こくりつスーパーコンピュータ応用おうよう研究所けんきゅうじょ (NCSA) によって、現在げんざいのように画像がぞうなどもあつかえるようになった。同校どうこう学生がくせいであったマーク・アンドリーセンらは文字もじだけでなく画像がぞうなどもあつかえる革新かくしんてきなブラウザ Mosaic開発かいはつ[16]そしてこのソフトに改良かいりょうくわえるために無料むりょうソースコード公開こうかいしたため、Mosaic はたちまち普及ふきゅうし、WWW はだれでも手軽てがる使つかうことのできる世界せかいてきメディアとなった。[よう出典しゅってん]

静的せいてき文字もじ画像がぞう提供ていきょうからより動的どうてきなコンテンツを提供ていきょうするため、サン・マイクロシステムズJava技術ぎじゅつにより、ちいさなプログラムアプレット)を直接ちょくせつWWWサーバが提供ていきょうする情報じょうほうむウェブページが登場とうじょうした。のちにマクロメディアのFlashとそのプラグイン登場とうじょうすると、Javaアプレットにってわった。アプレットやFlashプラグインを利用りようしたプログラムはクライアントがわのコンピュータじょう動作どうさし、高速こうそくゆたかなユーザインタフェース可能かのうとした。Flashプラグインは2000年代ねんだい爆発ばくはつてき普及ふきゅうをみせ、一時期いちじきはほぼすべてのウェブブラウザが初期しょき状態じょうたい搭載とうさいするほどだったが、2010年代ねんだいはいるとJavaScriptを応用おうようしたウェブアプリケーションの発展はってんされ、Flashプラグインを利用りようするウェブページは減少げんしょうした。セキュリティ意識いしき向上こうじょうHTML5はじめとした標準ひょうじゅんにより同等どうとう以上いじょう標準ひょうじゅん機能きのう提供ていきょうされるようになり、[よう出典しゅってん]Flashプラグインは歴史れきしてき役割やくわりえ2020ねんまつ廃止はいしされた[17]

様々さまざま技術ぎじゅつ共通きょうつう方法ほうほうでアクセスするためにウェブの標準ひょうじゅんながすすめられてきた。当初とうしょすべてIETFRFCにより標準ひょうじゅんすすめられ、そのワールドワイドウェブ特有とくゆう技術ぎじゅつ、HTMLなどは営利えいり組織そしきである World Wide Web Consortium (W3C) によって標準ひょうじゅんすすめられることになった。現在げんざい、バーナーズ=リーはW3Cを指導しどうする立場たちばである。W3Cは上記じょうきふくめた様々さまざま標準ひょうじゅん開発かいはつ保守ほしゅし、ワールドワイドウェブじょうのコンピュータが様々さまざま形態けいたい情報じょうほう格納かくのうしてやりとりできるよう尽力じんりょくしている[18]HTML5の開発かいはつ前後ぜんごしてその役割やくわりWHATWGへとがれた。[よう出典しゅってん]

技術ぎじゅつ

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ワールドワイドウェブはクライアントサーバモデルもとづくシステムである[6]

ワールドワイドウェブじょう文書ぶんしょなどの資源しげんアクセスするには、まずウェブブラウザにURI入力にゅうりょくするか、文書ぶんしょリンクをたどればよい。すると、だいいち段階だんかいとしてURIのサーバめいあらわ部分ぶぶんドメイン・ネーム・システム (DNS) とばれるインターネット分散ぶんさんデータベースによってIPアドレス変換へんかんされる(IPアドレスが直接ちょくせつ指定していされている場合ばあいはこの変換へんかんおこなわれない)[19]

つぎに、そのIPアドレスに対応たいおうする WWW サーバにたいして、URIのスキーム(通信つうしん方法ほうほうなどの指定してい)にしたが接続せつぞくこころみる。プロトコルとしてはおもHTTP使用しようされる。一般いっぱんてきなウェブページでは、文書ぶんしょ構成こうせいするHTMLファイルや画像がぞうファイルが要求ようきゅうされ、即座そくざ要求ようきゅうもと転送てんそうされる[6]

ウェブブラウザは、ったHTMLファイルやCSSファイルにしたがってレンダリングし、画像がぞうをはめみ、リンクをはめむなどの仕事しごとおこなう。これによって利用りようしゃている画面がめんじょうの「ページ」がされる[20]

おおくのウェブページは関連かんれんする文書ぶんしょへのハイパーリンクをふくんでいる。それはたとえばダウンロードのページだったり、ソース文書ぶんしょだったり、定義ていぎだったり、ワールドワイドウェブじょうなにかの資源しげんだったりする。このハイパーリンクによって情報じょうほうあみ(ウェブ)が形成けいせいされる。これによってワールドワイドウェブが構成こうせいされているのである[6]

標準ひょうじゅん規格きかく

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ワールドワイドウェブを構成こうせいする様々さまざま概念がいねん標準ひょうじゅん規格きかくされている。そのなかでもインターネットをかいしたハイパーテキスト実現じつげんする、もっと基礎きそてき概念がいねんとして以下いかの3つが標準ひょうじゅんされている。[よう出典しゅってん]

ひょう. 標準ひょうじゅん規格きかくぐん
名称めいしょう 略称りゃくしょう 内容ないよう 標準ひょうじゅん団体だんたい
Uniform Resource Locator URL リソース位置いち識別子しきべつし WHATWG
Hypertext Transfer Protocol HTTP 通信つうしんプロトコル IETF
HyperText Markup Language HTML ハイパーテキストの構造こうぞう WHATWG

ほかにもプログラムからのドキュメント操作そうさ定義ていぎする DOM Standard、HTTPを抽象ちゅうしょうした Fetch Standard など、様々さまざま仕様しよう整備せいびされている。[よう出典しゅってん]

JavaScriptはウェブページ操作そうさのためにネットスケープコミュニケーションズ開発かいはつしたプログラミング言語げんごである。[よう出典しゅってん]

元来がんらいはHTML要素ようそ動的どうてき操作そうさダイナミックHTML)によるウェブページの装飾そうしょくとう想定そうていされていたが、JSをかいしたデータ交換こうかんAjax)、HTMLみにらないJSによるDOMの全面ぜんめんてき操作そうさシングルページアプリケーション)などの技術ぎじゅつ発明はつめいされた。結果けっか、ネイティブアプリ相当そうとう機能きのう提供ていきょうするWebじょうのアプリ(ウェブアプリケーション)をつくるうえで、JavaScriptはかせないWebの要素ようそとなった。[よう出典しゅってん]

統計とうけい

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2001ねん研究けんきゅう[21]によれば、ウェブじょう文書ぶんしょは5500おく以上いじょう存在そんざいし、そのおおくは「深層しんそうWeb」にあるという。

2002ねんの20おく以上いじょうのウェブページを調査ちょうさした結果けっかによると[22]英語えいごのコンテンツが56.4%でもっとおおく、以下いか、ドイツ (7.7%) 、フランス語ふらんすご (5.6%) 、日本語にほんご (4.9%) となっていた。これ以降いこう中国ちゅうごくのページの増加ぞうか目立めだっている。

2005ねん1がつでは[23]、75種類しゅるい言語げんごでウェブ検索けんさくおこなってサンプリングし、一般いっぱん検索けんさく可能かのうなWebはすくなくとも115おくページ存在そんざいするとの結果けっかている。

2006ねん2がつでは[24]静的せいてきなページだけでも150おくページ以上いじょう動的どうてき生成せいせいされるページをふくめると350おくページ以上いじょう存在そんざいするとの推定すいていがある。

2014ねん9月16にちには、世界せかいのウェブサイトの総数そうすうが10おくけん突破とっぱしたと発表はっぴょうされた[25]

社会しゃかいてき影響えいきょう

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ウェブは人類じんるい史上しじょう最大さいだい規模きぼ個人こじんあいだ情報じょうほう交換こうかん可能かのうとした。ウェブをとおして、地球ちきゅう全体ぜんたい多種たしゅ多様たよう情報じょうほう自由じゆう交換こうかんすることができるようになったのである。[よう出典しゅってん]

感情かんじょうてき経験けいけん政治せいじてきかんがかた文化ぶんか習慣しゅうかん音楽おんがく風習ふうしゅう、ビジネスについての助言じょげん芸術げいじゅつ写真しゃしん文学ぶんがくなどが、人類じんるい史上しじょうもっと安価あんかにデジタルされて共有きょうゆう拡散かくさんされる。ウェブはそれをささえる技術ぎじゅつ設備せつびうえっているが、印刷物いんさつぶつちがって物理ぶつりてきかたちたない。そのため ウェブをつうじた情報じょうほう伝播でんぱ物理ぶつりてきりょう制限せいげんされず、情報じょうほう複写ふくしゃするのにおおきな手間てまもかからない。またインターネットを使つか利点りてんとして、ウェブじょう情報じょうほう簡単かんたんかつ効率こうりつてき検索けんさくでき、のどんな通信つうしん手段しゅだん郵便ゆうびん電話でんわなど)や実地じっち旅行りょこうよりもはや情報じょうほうあつめることができる。[よう出典しゅってん]

すなわちウェブはいままで地上ちじょうあらわれた個人こじん情報じょうほう交換こうかん媒体ばいたいとしてはもっと広範囲こうはんいとおくまで伝達でんたつ可能かのうなものである。おおくのユーザーが世界せかい各地かくち人々ひとびと情報じょうほう交換こうかんし、手段しゅだんでは不可能ふかのうだったことを可能かのうとするだろう。[よう出典しゅってん]

ウェブは社会しゃかい交流こうりゅううながして、膨大ぼうだい知識ちしき集積しゅうせきはぐくみ、個々人ここじん地球ちきゅう規模きぼ理解りかいふかめるやくつと示唆しさするひともいる。一方いっぽうおおくの人々ひとびと仮想かそう世界せかいじこもらせ、好戦こうせんせい増大ぞうだいさせ、地球ちきゅう規模きぼ管理かんり支配しはい体制たいせいすのに使つかわれる可能かのうせいっているともわれる。[よう出典しゅってん]

「インターネット・サーフィン」という言葉ことばは1992ねん6がつ出版しゅっぱんされた「ウィルソン・ライブラリー・ビュレッティン」[注釈ちゅうしゃく 4]なかジーン・アーマー・ポリー[注釈ちゅうしゃく 5]司書ししょ)のいた文章ぶんしょうから発祥はっしょうしているという。ポリーは独自どくじにこの言葉ことばしたかもしれないが、1991ねんから1992ねんにかけて Usenet同様どうよう言葉ことば散見さんけんされた。さらにそれ以前いぜんにハッカーのコミュニティで使つかわれていたという証言しょうげんもある。[よう出典しゅってん]

英語えいごでは、「worldwide」と一語いちご表記ひょうきするのが普通ふつうだが[よう出典しゅってん]、「World Wide Web」やその略記りゃっきの「WWW」英語えいごでも普通ふつう使つかわれるようになった[よう出典しゅってん]最初さいしょころは、単語たんご連続れんぞくしていて単語たんご先頭せんとうだけを大文字おおもじにした 「WorldWideWeb」(インターキャップとかキャメルケースといわれ、プログラマこの命名めいめい規則きそく)とか、ハイフンはいった 「World-Wide Web」(英語えいご本来ほんらい使用しようほうちかい)と表記ひょうきされることもおおかった[よう出典しゅってん][よう出典しゅってん]。なお、開発かいはつしゃであるティム・バーナーズ=リー本人ほんにんは、『World Wide Web』という言葉ことば独立どくりつした3つの単語たんごからなり、ハイフンははいらないと明確めいかくべている[26]

英語えいごでは「World Wide Webワールド・ワイド・ウェブ」より「WWWダブリュー・ダブリュー・ダブリュー」の略称りゃくしょう一般いっぱんてきである[よう出典しゅってん]。ただし、皮肉ひにくなことに、「WWW」のほうが「World Wide Web」よりも音節おんせつすうおおく、発音はつおんするのにかえって時間じかんがかかる。バーナーズ=リーによれば、ひとはそれを理由りゆう名前なまええるように助言じょげんしたが、バーナーズ=リー本人ほんにんがこの名称めいしょう固執こしつしたとのことである[よう出典しゅってん]

英語えいごけんおおくの地域ちいきでは、「WWW」は「ダブリュー・ダブリュー・ダブリュー」と発音はつおんされるが[27]ニュージーランドでは「ダブ・ダブ・ダブ」と発音はつおんされることがおお[28]

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ Enquire Within Upon Everything
  2. ^ このウェブページは復刻ふっこくばんである(英語えいごばんwikipediaを参照さんしょう)。
  3. ^ しばしばこのがWWW公開こうかいあやま認識にんしきされている。
  4. ^ Wilson Library Bulletin
  5. ^ Jean Armour Polly

出典しゅってん

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  1. ^ http://www.w3.org/ The World Wide Web Consortium (W3C)
  2. ^ 2 発展はってんする画像がぞう通信つうしん昭和しょうわ60ねんはん 通信つうしん白書はくしょ”. www.soumu.go.jp. 2021ねん1がつ7にち閲覧えつらん
  3. ^ 教養きょうようとしてのコンピューターサイエンス講義こうぎ」p326 ブライアン・カーニハンちょ 酒匂さこひろしやく 日経にっけいBP 2020ねん2がつ25にちだい1はんだい1さつ発行はっこう
  4. ^ 「メディアリテラシ」(Computer Science Library 15)p122 植田うえだ祐子ゆうこ増永ますなが良文よしふみちょ サイエンスしゃ 2013ねん8がつ10日とおか初版しょはん発行はっこう
  5. ^ 「インターネット」p70-71 村井むらいじゅん 岩波書店いわなみしょてん 1995ねん11月30にちだい1さつ発行はっこう
  6. ^ a b c d e f Webとは - IT用語ようご辞典じてん”. IT用語ようご辞典じてん e-Words. 2024ねん3がつ1にち閲覧えつらん
  7. ^ インターネットを爆発ばくはつてき普及ふきゅうさせたウェブ(WWW)ができるまで - JPNIC”. www.nic.ad.jp. 2024ねん3がつ1にち閲覧えつらん
  8. ^ The original proposal of the WWW, HTMLized
  9. ^ “WWW誕生たんじょうから30周年しゅうねん Googleもロゴで祝福しゅくふく. ITmedia NEWS. (2019ねん3がつ12にち). https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1903/12/news062.html 2019ねん3がつ12にち閲覧えつらん 
  10. ^ Tim Berners-Lee, a British scientist, invented the World Wide Web (WWW) in 1989 CERN. The birth of the Web. [1] 2019-09-04閲覧えつらん
  11. ^ http://www.w3.org/Proposal
  12. ^ Tim Berners-Lee: WorldWideWeb, the first Web client
  13. ^ 20 12, 1990 By Christmas 1990, Sir Berners-Lee had defined the Web’s basic concepts, the html, http and URL, and he had written the first browser/editor and server software. info.cern.ch was the address of the world's first web server, running on a NeXT computer at CERN. CERN. The birth of the World Wide Web. [2] 2019-09-04閲覧えつらん.
  14. ^ https://groups.google.com/g/alt.hypertext/c/-/m/bJGhZyooXzkJ
  15. ^ https://www.afpbb.com/articles/-/2385689?cx_part=search 「www一般いっぱん開放かいほう15周年しゅうねん発明はつめいしゃかたるウェブの理想りそう」AFPBB 2008ねん5がつ1にち 2021ねん3がつ5にち閲覧えつらん
  16. ^ 教養きょうようとしてのコンピューターサイエンス講義こうぎ」p328 ブライアン・カーニハンちょ 酒匂さこひろしやく 日経にっけいBP 2020ねん2がつ25にちだい1はんだい1さつ発行はっこう
  17. ^ "アドビは2020ねん12月31にちでFlash Playerのサポートを終了しゅうりょうする" Adobe. Adobe Flash Playerサポート終了しゅうりょう情報じょうほうページ. Adobe公式こうしきHP. 2023-01-03閲覧えつらん.
  18. ^ 教養きょうようとしてのコンピューターサイエンス講義こうぎ」p328-329 ブライアン・カーニハンちょ 酒匂さこひろしやく 日経にっけいBP 2020ねん2がつ25にちだい1はんだい1さつ発行はっこう
  19. ^ DNSとは - IT用語ようご辞典じてん”. IT用語ようご辞典じてん e-Words. 2024ねん3がつ1にち閲覧えつらん
  20. ^ Webブラウザとは - IT用語ようご辞典じてん”. IT用語ようご辞典じてん e-Words. 2024ねん3がつ1にち閲覧えつらん
  21. ^ BrightPlanet - The 'Deep' Web: Surfacing Hidden Value
  22. ^ Distribution of languages on the Internet
  23. ^ The Indexable Web is more than 11.5 billion pages
  24. ^ Fact of The Web
  25. ^ https://www.afpbb.com/articles/-/3026121?cx_part=search 「世界せかいのウェブサイトすう、10おくけん突破とっぱ」AFPBB 2014ねん9がつ17にち 2021ねん3がつ5にち閲覧えつらん
  26. ^ https://www.w3.org/People/Berners-Lee/FAQ.html#Spelling 「Frequently asked questions - Spelling of WWW」W3C 2023/06/13 2024ねん7がつ15にち閲覧えつらん
  27. ^ Audible pronunciation of 'WWW'”. Oxford University Press. 25 May 2014てんオリジナルよりアーカイブ。25 May 2014閲覧えつらん
  28. ^ How we pronounce WWW in English: a detailed but unscientific survey”. charlieharvey.org.uk (18 August 2015). 19 November 2022てんのオリジナルよりアーカイブ19 May 2022閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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標準ひょうじゅん規格きかく

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以下いかは、World Wide Web基本きほんてきな3つの標準ひょうじゅん規格きかく定義ていぎした文書ぶんしょのリストである。

  • Uniform Resource Identifier (URI)
    • RFC 3986, Uniform Resource Identifier (URI): Generic Syntax
    • WHATWG URL Stdanrd
  • HyperText Markup Language (HTML)
  • Hypertext Transfer Protocol (HTTP)