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Xウイング - Wikipedia

Xウイング(エックス - 、X-Wing)は映画えいがスター・ウォーズシリーズ』に登場とうじょうする架空かくう戦闘せんとうである。

ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾートにあるT-70 Xウイングの舞台ぶたいセット

しょもと

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T-65Bのしょもとについて[1]

  • 全長ぜんちょう:12.5メートル
  • 全幅ぜんぷく:10.5メートル
  • 速度そくど:加速度かそくど3,700G、大気圏たいきけんない1,050km/h、100MGLT、1.0HCR
  • 操縦そうじゅう要員よういん:パイロット1めい、アストロメクドロイド1たい

概要がいよう

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銀河ぎんが内乱ないらんおも反乱はんらん同盟どうめいぐんによって使用しようされた戦闘せんとう。そのなかでもSフォイルとばれる可変かへんつばさ展開てんかいつばさがXじょうとなるものがXウイングとばれた。速度そくど火力かりょくのバランスにすぐれ、4つのレーザーほうと2つのプロトン魚雷ぎょらい発射はっしゃかんそなえており、敏捷びんしょうなエンジンはドッグファイトちゅうでのれのあるうごきを可能かのうにしていた。また、Xウイングはハイパードライブをそなえており、アストロメク・ドロイドのちからりれば長距離ちょうきょり移動いどう可能かのうであった[2]

ローグ・ワン』では、ブルー中隊ちゅうたいとレッド中隊ちゅうたい戦闘せんとうとして登場とうじょう。ブルー中隊ちゅうたい一部いちぶはスカリフのシールド・ゲートを突破とっぱ地上ちじょう部隊ぶたい援護えんごおこなった。

 
エピソードIV』でのルーク・スカイウォーカーのパイロットスーツ

エピソードIV』では、ヤヴィンのたたかにおいてルーク・スカイウォーカーなどレッド中隊ちゅうたいのパイロットがこれに搭乗とうじょうし、だけがのこりながらも帝国ていこくぐん初代しょだいデス・スター破壊はかい成功せいこうする。 『エピソードV』では、ホスから脱出だっしゅつする同盟どうめいぐん輸送ゆそうせん護衛ごえいとして使用しようされており、ルークなどの一部いちぶ反乱はんらんぐん兵士へいしはこれに搭乗とうじょうして脱出だっしゅつしている。 『エピソードVI』では、エンドアのたたかにてウェッジ・アンティリーズなどおおくのパイロットに使用しようされ、デス・スター破壊はかい貢献こうけんする。 エンドアのたたかいの30ねんでもXウイングはしん共和きょうわこく艦隊かんたい使用しようされており[3]、レジスタンスの戦闘せんとうほとんどがXウイングのかたひん改良かいりょうしたものであった[4]

ゲーム作品さくひんスター・ウォーズ 出撃しゅつげき! ローグ中隊ちゅうたい』と、そのシリーズ作品さくひんである『スター・ウォーズ ローグ スコードロン II』・『III』にも登場とうじょう

バリエーション

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カノンに登場とうじょうしているもののみを記載きさいする。

T-65B Xウイング・ファイター

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インコムしゃせいきゅうさんさく登場とうじょうしたXウイングはほぼすべてがこのかたである。初期しょき反乱はんらん運動うんどうでは、ロザル攻撃こうげき、イードゥーの任務にんむ、スカリフのたたかいなどに参加さんかし、銀河ぎんが内乱ないらんはじまってあいだもなく、ヤヴィンのたたかいでルーク・スカイウォーカーがX-ウィングで初代しょだいデス・スターを破壊はかいするという功績こうせきて、以降いこう反乱はんらん同盟どうめいぐんのスターファイターたい象徴しょうちょうてき存在そんざいになる。

T-65C-A2 Xウイング・ファイター

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「T-65C-A2 スペース・スペリオリティ・ファイター」とも。インコムしゃせい。『ローグ・ワン』ではつ登場とうじょう

T-70 Xウイング・ファイター

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フォースの覚醒かくせい』でレジスタンスが使用しようする後継こうけい。インコム=フレイテックしゃせい。T-65にくらべエンジンが改良かいりょうされており、より多様たようなアストロメク・ドロイドが搭載とうさい出来でき可変かへんしきソケットがけられていた。モジュールしき兵器へいきポッドをそなえ、プロトン魚雷ぎょらい発射はっしゃかんべつ兵器へいきにしたり、追加ついかレーザーほうけることも可能かのうだった。 ポー・ダメロンが『フォースの覚醒かくせい』『最後さいごのジェダイ』で搭乗とうじょうするXウイング(通称つうしょう「ブラック・ワン」)は黒色こくしょくのレーダーをらすフェロスフィア・ペイントでコーティングされておりステルスせいたかめられたが、機体きたいいろはとくにあかるい場所ばしょでは非常ひじょう目立めだった[4]。『最後さいごのジェダイ』げきちゅうでこの機体きたい破壊はかいされたのちスカイウォーカーの夜明よあ』では、ポーはくろりの機体きたいではなく、ベースカラーがしろ通常つうじょうしょくちか機体きたい使用しようしている。

T-85 Xウイング

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しん共和きょうわこくによって使用しようされていたXウイング。インコム=フレイテックしゃせい。ポー・ダメロンはしん共和きょうわこく防衛ぼうえい艦隊かんたい所属しょぞくしていたとき、このふねしゅ使用しようしていた[3]

レジェンズにおける作中さくちゅう設定せってい

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Xウイングは反乱はんらん同盟どうめいぐんいてあらゆる任務にんむ使用しよう可能かのうマルチロール用途ようと戦闘せんとう)であり、ほん運用うんようした部隊ぶたいとしてローグ中隊ちゅうたい有名ゆうめいである。

元々もともと、Xウイングは銀河ぎんが帝国ていこく新型しんがた制式せいしき戦闘せんとうとして開発かいはつすすめられていた。しかし帝国ていこくぐん情報じょうほうから、開発元かいはつもとであったインコムしゃ開発かいはつチームのなか反乱はんらん同盟どうめいぐんのシンパがいるといううたがいをけられ、メンバーはこの開発かいはつプロジェクトから解任かいにんされた。かれらにはきびしい尋問じんもんおこなわれていたが、それを察知さっちした同盟どうめいぐん設計せっけいおよび2試作しさくともかれらを救出きゅうしゅつした。社内しゃないのこっていたXウイングのデータはすべ破棄はきされたとされている。

Xウイングの最大さいだい特徴とくちょう機体きたい後部こうぶの4まい主翼しゅよく、Sフォイル(Strike foils/Stability foils)である。着陸ちゃくりくちゅうには、このSフォイルを両側りょうがわどういち平面へいめんじょうじた状態じょうたい固定こていしているが、戦闘せんとうにはそれを(機体きたいじくせん方向ほうこうからて)Xじょうひらいた「戦闘せんとうポジション」に固定こていして飛行ひこうする(これがXウイングという呼称こしょう由来ゆらいである)。またSフォイルを展開てんかいすることにより内側うちがわのラジエーターから放熱ほうねつすることが出来でき、それにくわえて機体きたい自体じたい表面積ひょうめんせき増加ぞうかにより、非常ひじょう効率こうりつてき冷却れいきゃく可能かのうになっている(初期しょきがたでは展開てんかい放熱ほうねつ能力のうりょく不足ふそくするためレーザー・キャノンの発射はっしゃ不可能ふかのうにする安全あんぜん機構きこうもうけられていた)。そして、4まいのSフォイルの先端せんたんには4のテイム&バックしゃせいKX9レーザー・キャノンが搭載とうさいされており、このレーザー・キャノンは角度かくどにしてすうではあるが捕捉ほそくしたてきにそのほうこう固定こていすることが可能かのうである。さらにSフォイルを戦闘せんとうポジションに展開てんかいすることでかい格段かくだん拡大かくだいしたため、TIEファイターなどの小型こがた戦闘せんとうたいしてもたか命中めいちゅうりつほこった。

コクピットは機体きたいのほぼなか配置はいちされており、パイロットはいちめいであるがうしろのドロイド・ソケットにR2シリーズとR4シリーズのアストロメク・ドロイドを搭載とうさいすることが可能かのうである(これ以外いがい接続せつぞく出来できない)。搭載とうさいされたドロイドはおも役割やくわりであるハイパースペースジャンプの座標ざひょう計算けいさんほか自動じどう操縦そうじゅう戦闘せんとうちゅうのレーザーほう偏向へんこうシールド・推進すいしんエンジンへのパワー供給きょうきゅうりょう調整ちょうせいとう担当たんとうし、自身じしん作業さぎょうアームのとど範囲はんいでの応急おうきゅう修理しゅうりおこなう。またほん操縦そうじゅう非常ひじょう簡単かんたんであり、おなじインコムで、アウター・リムの若者わかもの中心ちゅうしん非常ひじょうひろ浸透しんとうしている大気圏たいきけんない、T-16スカイホッパーと操縦そうじゅう方法ほうほう酷似こくじしているため、T-16を操縦そうじゅうしたことのあるパイロットならXウイングはすぐにでもりこなすことができるとされている(事実じじつ同盟どうめいぐんではT-16をXウイングの練習れんしゅうとして使用しようしている)。

コクピットの真下ましたには2もんのプロトン魚雷ぎょらいランチャーが搭載とうさいされており、機体きたい内部ないぶばくだんそうけい6はつ装填そうてん出来できる。またこのランチャーは、震盪しんとうミサイルとうのランチャーと容易よういかわそう可能かのうである。しかしつね資金しきんなんである同盟どうめいぐんにとっては、ミサイルとう兵器へいき購入こうにゅう非常ひじょうおも負担ふたんとなるため、通常つうじょう戦闘せんとうには、ほぼ1くみ(2はつ)か一発いっぱつ装填そうてんせずに出撃しゅつげきしていた。デススター攻略こうりゃくせんときですら、一発いっぱつ搭載とうさいしていない機体きたいがあったほどである(ルークが2はつ搭載とうさいしていたのは偶然ぐうぜんだった)。

そのすぐれた性能せいのうにより、Xウイングは帝国ていこくぐん主力しゅりょく戦闘せんとうであるTIEファイター圧倒あっとうし、帝国ていこくぐんはそのためにTIEファイターを改良かいりょうしたTIEインターセプターの開発かいはつ余儀よぎなくされることになる。しかもそのTIEインターセプターでさえ、大抵たいてい戦闘せんとうではXウイングにつことができていないのも、Xウイングの高性能こうせいのうさを物語ものがたっているといえよう。実際じっさい銀河ぎんが内乱ないらん、「TIEファイターがXウイングをいち撃墜げきついできる時間じかんがあれば、XウイングはTIEを5撃墜げきついしているだろう」などとわれていたほどである。ただし、帝国ていこくぐん配備はいびするTIEファイターのかずはXウイングの5ばいどころかすうじゅうばいすうひゃくばいにもおよぶため、同盟どうめいぐんパイロットがいかに勇敢ゆうかんすぐれた技量ぎりょうっていても、大量たいりょうせるTIEシリーズと、技術ぎじゅつ勇気ゆうきではけっして同盟どうめいぐんけをとらない帝国ていこくパイロットを相手あいて過酷かこく戦闘せんとういられつづけ、てきを510撃墜げきついしたところで同盟どうめいぐん劣勢れっせいくつがえることはなかった。

Xウイングは良好りょうこう機動きどうせい強力きょうりょく武装ぶそう十分じゅうぶん防御ぼうぎょ能力のうりょくそなえた戦闘せんとうであり、Z-95ヘッドハンター、Yウイングなどの旧式きゅうしき戦闘せんとうたよっていた同盟どうめいぐんにとって、はじめて帝国ていこくぐん新鋭しんえい戦闘せんとう凌駕りょうがする性能せいのう機体きたいである。しかしその反面はんめん高性能こうせいのうかつあまりにも機能きのうてんわざわいし、戦闘せんとうとしては非常ひじょう高価こうか機体きたいになった。

素晴すばらしい操縦そうじゅうせい反面はんめん、お世辞せじにも整備せいびせい兵器へいきとはがたく、その複雑ふくざつきわまる精緻せいち内部ないぶ構造こうぞうつね資金しきんなんにあえぐ同盟どうめいぐんおよびその整備せいびへいくるしめつづけた。作戦さくせんのたびにただでさえりない機体きたいぜん稼働かどう状態じょうたいにすべく、整備せいびわれることとなったのである。結局けっきょく同盟どうめいぐん銀河ぎんが内乱ないらん最後さいごまで、潤沢じゅんたくすうのXウイング部隊ぶたいつことはできなかった。それでも現場げんば評価ひょうか非常ひじょうたかかったが、同盟どうめいぐんのスポンサーのなかには劣勢れっせい反乱はんらん同盟どうめいぐん主力しゅりょく戦闘せんとうとするにはあまりにも高級こうきゅうぎるのではないかというこえもあった。

また、その高価こうかさ、機能きのうゆえ搭乗とうじょういん脱出だっしゅつ躊躇ためらうという事例じれいがしばしばられた。前述ぜんじゅつとおり、同盟どうめいぐんにとって非常ひじょう高価こうか貴重きちょう主力しゅりょく戦闘せんとうであり、さらに輸送ゆそうせん不足ふそくおぎなうために、脱出だっしゅつ戦闘せんとうなどでは機内きないコンテナにめるだけの重要じゅうよう物資ぶっし応急おうきゅう処置しょちよう予備よびパーツをんでいることもおおかったのである(もっとも、スペアパーツ・ボックスないのパーツを放棄ほうきしてダミーやフレア代用だいようとして使つか戦術せんじゅつもあったのだが)。このため優秀ゆうしゅう脱出だっしゅつ装置そうちそなわっているにもかかわらず、被弾ひだんにギリギリまで機体きたい放棄ほうきすることをためらい、結果けっかとして戦死せんししてしまうパイロットがこうたなかった。つね優勢ゆうせい帝国ていこくぐん攻勢こうせいつづけており、パイロットがみな歴戦れきせんのベテランぞろいだったため、自分じぶん機体きたいすくなからず愛着あいちゃくがあったのもともってしまう傾向けいこう拍車はくしゃをかけていたようである。一方いっぽう帝国ていこくぐんではパイロットと機体きたい固定こていされていない(いつもちが機体きたいんでいる)関係かんけいじょう、パイロットはTIEファイターという機種きしゅにはほこりをもっていても機体きたいそのものに愛着あいちゃくはなかったため、可能かのう状況じょうきょうであれば脱出だっしゅつをためらわなかった。

Xウイングはそのすうじゅうねんわたって反乱はんらん同盟どうめいぐん/しん共和きょうわこく主力しゅりょく戦闘せんとうとして使用しようされ、のちにXJがたジェダイ専用せんようステルスXなどの改良かいりょう開発かいはつされている。後期こうきのXウイングはその整備せいびせいわるさや性能せいのう改善かいぜんされている。

Xウイングという名前なまえ由来ゆらいは、1980年代ねんだいシコルスキー・エアクラフト実験じっけんてき開発かいはつしたヘリコプター固定こていつばさふくあわした飛行機ひこうき名前なまえシコルスキー Xウイングではないかという指摘してきもあるが、『スター・ウォーズ』が1977ねんまい公開こうかい映画えいがであり、公開こうかいから「X-wing」と表記ひょうきされていたうえ次回じかいさく帝国ていこく逆襲ぎゃくしゅう(1980まい公開こうかい)』からげきちゅうにもそのてくるてんから、上記じょうき指摘してきただしくないとおもわれる。スター・ウォーズシリーズの反乱はんらん同盟どうめいぐん宇宙うちゅう戦闘せんとうすべて、機体きたいかたちあらわすアルファベットに「ウイング」がつづ名前なまえになっており(Y-wingひとし)、たんにその法則ほうそくのっとっただけと推測すいそくされる。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ 扶桑社ふそうしゃ『スター・ウォーズ完全かんぜん基礎きそ講座こうざ』178ぺーじおよび181ぺーじ
  2. ^ X-wing Starfighter - StarWars.com
  3. ^ a b 『フォースの覚醒かくせい前夜ぜんや ~ポー・レイ・フィン~』
  4. ^ a b 『フォースの覚醒かくせい ビジュアル・ディクショナリー』