アンドレア・ブリオスコ

アンドレア・ブリオスコ（Andrea Briosco, 1470年ねん頃ごろ - 1532年ねん）は、イタリアの彫刻ちょうこく家か、建築けんちく家か。ブリオスコは本名ほんみょうで、イル・リッチオ（Il Riccio）、アンドレア・リッチオ（Andrea Riccio）という名前なまえでも知しられている。また「巻まき毛げ」が愛称あいしょうでそれをラテン語らてんご読よみしたアンドレア・クリスプス（Andrea Crispus）という名前なまえもある。作品さくひんの中なかでは、小ちいさなブロンズ像ぞうが有名ゆうめいである。時ときにはインク壺つぼ、ドアのノッカー、薪たきぎ載のせ台だいのような実用じつよう品ひんも製作せいさくしたが、それらには古典こてん様式ようしきを模もしたルネサンス様式ようしきの美うつくしい彫刻ちょうこくや装飾そうしょくが施ほどこされていた。

生涯しょうがい

ブリオスコはパドヴァで生うまれた。最初さいしょは父親ちちおやのアンブロージョ・ディ・クリストフォロ・ブリオスコの下したで金かね細工ざいく人じんとして修行しゅぎょうを積つみ、その後ごはドナテッロの弟子でしだったバルトロメーオ・ベッラーノの元もとでブロンズ鋳造ちゅうぞうを学まなんだ。建築けんちく家かとしては、生うまれ故郷こきょうのサンタ・ジュスティーナ教会きょうかいが有名ゆうめいである。ブリオスコの傑作けっさくは、パドヴァのサンタントニオ聖堂せいどう聖歌せいか隊たい席せきにあるブロンズの復活ふっかつ祭さい用よう燭台しょくだい（1515年ねん）、『箱船はこぶねの前まえで踊おどるダビデ』ならびに『ユディトとホロフェルネス』の2つのブロンズのレリーフ（1507年ねん）であろう。また、ヴェローナのサン・フェルモ教会きょうかいにある、ブロンズと大理石だいりせきで作つくった医師いしジローラモ・デッラ・トーレの墓はかは美うつくしいレリーフで飾かざられている。その墓はかはフランスにより運はこび出だされ、現在げんざいはルーヴル美術館びじゅつかんにある。もっと小ちいさい（簡単かんたんに移動いどうできる）作品さくひん群ぐんはコレクターによってヨーロッパ中ちゅうに持もち出だされている。

外部がいぶリンク

• フリック・コレクション
• メトロポリタン美術館びじゅつかん『サテュロス』
• ナショナル・ギャラリー(ワシントン)
• コートールド美術館びじゅつかん