コルト Mk12

コルト Mk 12
ニュージーランド空軍くうぐんのA-4K搭載とうさいのコルト Mk12機関きかん砲ほう
種類しゅるい	航空こうくう機関きかん砲ほう
原はら開発かいはつ国こく	アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
運用うんよう史し
配備はいび期間きかん	1950年代ねんだい–現在げんざい
関連かんれん戦争せんそう・紛争ふんそう	ベトナム戦争せんそう、フォークランド紛争ふんそう、湾岸わんがん戦争せんそう
諸しょ元もと
重量じゅうりょう	46.0kg
弾丸だんがん	20×110mm USN弾だん
口径こうけい	20mm
銃砲じゅうほう身み	1
作動さどう方式ほうしき	ガス圧あつ作動さどう方式ほうしき
発射はっしゃ速度そくど	1,000発はつ/分ぶん
初速しょそく	1,010m/s

コルト Mk12（英語えいご: Colt Mk 12 cannon）とは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくの航空こうくう機関きかん砲ほうである。第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん後のちに開発かいはつされたアメリカ海軍かいぐんのジェット航空機こうくうきに広ひろく搭載とうさいされた。

開発かいはつ

コルト Mk12（以下いか、Mk12）は、第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん中ちゅうにアメリカおよびイギリスの戦闘せんとう機きに広ひろく搭載とうさいされていたイスパノ・スイザ HS.404の後継こうけい機関きかん砲ほうとして開発かいはつされた。弾頭だんとうを軽量けいりょう化かすると共ともに発射はっしゃ薬やく量りょうを増量ぞうりょうした新型しんがた弾薬だんやく（20×110mm USN弾だん）の採用さいようにより、HS.404と比較ひかくして砲ほう口こう初速しょそくと連射れんしゃ速度そくどが向上こうじょうした。

Mk12はHS.404系けいのM3 20mm機関きかん砲ほうの後継こうけいとして、1950年代ねんだい中ちゅうごろからアメリカ海軍かいぐん・海兵かいへい隊たい向むけの艦上かんじょう機きの主力しゅりょく武装ぶそうとして採用さいようされるようになった。

Mk12は実戦じっせん運用うんようにおいて、砲ほう口こう初速しょそくと連射れんしゃ速度そくどには問題もんだいが無なかったが、命中めいちゅう精度せいどと信頼しんらい性せいの低ひくさに悩なやまされた。北きたベトナム上空じょうくうを飛行ひこうしていたF-8 クルセイダーの操縦そうじゅう士したちは機関きかん砲ほうを搭載とうさいしていることを心強こころづよく感かんじていたが、特とくに激はげしい空戦くうせん機動きどうの最中さいちゅうの射撃しゃげき時じに作動さどう不良ふりょうによる射撃しゃげき停止ていしが頻発ひんぱつしたとも言いわれる。

それにもかかわらず、1950年代ねんだいから1970年代ねんだい初はじめごろまでアメリカ海軍かいぐん・海兵かいへい隊たいで艦上かんじょう戦闘せんとう機きおよび艦上かんじょう攻撃こうげき機きの標準ひょうじゅん機関きかん砲ほうとして運用うんようが続つづけられた。

搭載とうさい航空機こうくうき

• マクドネル F-3(F3H) デーモン
• ダグラス F-6(F4D) スカイレイ
• ダグラス A-4(A4D) スカイホーク

※A-4H/NはDEFA 550、A/TA-4SはADENを装備そうび。

• グラマン F-11(F11F) タイガー
• ヴォート F-8(F8U) クルセイダー
• ヴォート A-7 コルセア II

※海軍かいぐん向むけ前期ぜんき型がたのA-7A/Bと、A-7Aを基もとに再生さいせい・改修かいしゅうしたポルトガル空軍くうぐん仕様しようのA/TA-7Pのみ。

関連かんれん項目こうもく

• 機関きかん砲ほう - 航空こうくう機関きかん砲ほう
• ポンティアック M39

同どう時期じきにアメリカ空軍くうぐんの戦闘せんとう機きで使用しようされた20mm口径こうけいの単たん砲身ほうしん航空こうくう機関きかん砲ほう。作動さどう機構きこうがリヴォルヴァーカノンであることや、弾薬だんやくの規格きかくが20×102mmであることなどの違ちがいがある。

• M61 バルカン

コルト Mk12及およびポンティアック M39の後継こうけいとして導入どうにゅうされた、20mm口径こうけい6銃身じゅうしんガトリング砲ほう。