空間くうかん周波数しゅうはすう

空間くうかん周波数しゅうはすう（くうかんしゅうはすう、英えい: spatial frequency）とは、空間くうかん的てきな周期しゅうきをもつ構造こうぞうの性質せいしつである。空間くうかん周波数しゅうはすうとは、単位たんい長ちょうに含ふくまれる構造こうぞうの繰くり返かえしの多おおさを表あらわす。国際こくさい単位たんい系けいでは空間くうかん周波数しゅうはすうは、メートルあたりの周期しゅうきのことである。画像がぞう処理しょり分野ぶんやでは、ミリメートルあたりの線せん数すうを空間くうかん周波数しゅうはすうとすることがある。これは国際こくさい単位たんい系けいに比くらべて1000倍ばいの値ねとなる。

波動はどう力学りきがくによれば、空間くうかん周波数しゅうはすう$\nu \$と波長はちょう$\lambda \$は以下いかの関係かんけいにある

$\nu \ =\ {1 \over \lambda }$

同様どうように、角すみ波数はすう kと空間くうかん周波数しゅうはすう・波長はちょうは以下いかの関係かんけいにある

$k\ =\ 2\pi \nu \ =\ {2\pi \over \lambda }$

視覚しかく

視覚しかくの研究けんきゅうでは、視覚しかく系けいの特性とくせいを調しらべるために正弦せいげん波は縞しまを用もちいることが多おおい。こうした刺激しげきでは、空間くうかん周波数しゅうはすうは視角しかく1度どあたりの波数はすうとして表あらわすことが多おおい。

画像がぞう中ちゅうの空間くうかん周波数しゅうはすうが異ことなると、刺激しげきの見みえが異ことなる。空間くうかん周波数しゅうはすうが高たかければ、像ぞうにエッジなどの突然とつぜんの変化へんかが生しょうじていることを意味いみする。このように、一般いっぱん的てきには高こう空間くうかん周波数しゅうはすうは像ぞうの詳細しょうさいについての情報じょうほうに対応たいおうしている。一方いっぽうで、低空ていくう間あいだ周波数しゅうはすうは、形かたち・方位ほういなどの大局たいきょく的てきな情報じょうほうを表現ひょうげんしている。一般いっぱんの健常けんじょう成人せいじんでは、空間くうかん周波数しゅうはすうの弁別べんべつ閾は7%程度ていどである。ディスレクシアでは弁別べんべつ閾が悪わるいとされる。

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