辻つじ (人名じんめい)

辻つじ氏し（つじし）は、日本にっぽんの氏族しぞく。旧きゅう表記ひょうき: 辻つじ。

由来ゆらい

「辻つじ」とは、交差点こうさてんを表あらわす言葉ことばである。そのため、日本にっぽん各地かくちに「辻つじ」という地名ちめいがあり、そこから自然しぜん発生はっせい的てきに「辻つじ」を姓せいとして名乗なのる人ひとが現あらわれたと推測すいそくされる。

派生はせいとして辻つじ浦うら・辻本つじもと（辻つじ元はじめ）・辻村つじむら・辻原つじはる・辻つじ下かなどの姓せいもある。

日本にっぽん以外いがいでの分布ぶんぷ

辻つじ（シプ、チュプ）という姓せいが韓国かんこくにある。城しろ津つ辻つじ氏しという本ほん貫ぬきがである。

「辻つじ」姓せいの韓国かんこく人じんがいるのは、日本にっぽんから韓国かんこくに帰化きかした人ひとがいたからである。朝鮮ちょうせん語ごでは形声けいせい文字もじの要領ようりょうで「十じゅう」と同おなじ発音はつおんの「シプ」（십）、あるいは「汁しる」と同おなじ発音はつおんの「チュプ」（즙）と発音はつおんされる。同おなじように日本にっぽんから韓国かんこくに帰化きかした人ひとの姓せいとして岡田おかだ（カンジョン）、小峰こみね（ソボン）、長谷ながたに（チャンゴク）、網あみ切きり（マンジョル）がある。

文字もじ

「辻つじ」は国字こくじ（和製わせい漢字かんじ）のため、中国人ちゅうごくじんには「辻つじ」という姓せいの人ひとはいないといわれている。中国ちゅうごく語ごでも「辻つじ」という漢字かんじは使つかわれないため、「辻つじ」姓せいの日本人にっぽんじんは形がたの似にた「过」（「過か」の簡体字かんたいじ）で代用だいようされることがある。発音はつおんの際さいは、朝鮮ちょうせん語ごと同様どうように形声けいせい文字もじの要領ようりょうで「十じゅう」と同おなじ発音はつおんで「シー」（ピンイン: shí）と読よむ。

漢字かんじとしての「辻つじ」のしんにょうは、日本にっぽんでは2000年ねんに制定せいていされた表ひょう外がい漢字かんじ字体じたい表ひょうにより2点てんしんにょうが標準ひょうじゅんとされたものの、戸籍こせき上うえは1点てんしんにょう「辻つじ」と2点てんしんにょう「辻つじ」は別べつ字じとして区別くべつされ（戸籍こせき統一とういつ文字もじ番号ばんごうにおいては1点てんは437660、2点てんは437750となる）、「辻つじ」姓せいは1点てんしんにょうで登録とうろくされているケースがほとんどである。また、地名ちめいなど人名じんめい以外いがいの固有名詞こゆうめいしでも1点てんしんにょうが正式せいしきとされる場合ばあいがある（「辻つじ」に限かぎらないしんにょう全般ぜんぱんの字形じけいについては一いち点てん之繞しんにょうと二に点てん之繞しんにょうを参照さんしょう）。なお、戸籍こせきにおいて漢字かんじの「辻つじ」は、姓せいには1点てん、2点てんどちらも使用しようできるものの、名なには2点てんしんにょうの「辻つじ」しか使用しようできない。

外部がいぶリンク

• 漢かん陽ひ趙ちょう氏し - 朝鮮ちょうせん人じんの姓名せいめい
• 韓国かんこくの名字みょうじ一覧いちらん