うちはサスケ

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うちは サスケ[1]
NARUTO -ナルト-』のキャラクター
登場とうじょう最初さいしょ

単行本たんこうぼん まきいち だい3「うちはサスケ!!」

アニメ だい1参上さんじょう!うずまきナルト」
作者さくしゃ 岸本きしもとひとし
声優せいゆう 杉山すぎやまきのあきら
東山ひがしやま奈央なおちち幼児ようじ
俳優はいゆう 町田まちだ慎吾しんご2006ねんはん
佐藤さとうりゅう2015ねんはん - )
櫻井さくらいけいとう(2016ねん中国ちゅうごく公演こうえん
中村なかむら隼人はやと新作しんさく歌舞伎かぶき
プロフィール
年齢ねんれい 13さいだい一部いちぶ

16・17さいだい

18さい(699外伝がいでん

32さい(『BORUTO -ボルト- -NARUTO NEXT GENERATIONS-』)
性別せいべつ 男性だんせい
国籍こくせき くに 葉隠はがくれのさと

くに おんがくれのさと



くに 葉隠はがくれのさと
肩書かたが アカデミーせいくに 葉隠はがくれのさと

下忍しもおしくに 葉隠はがくれのさと

にん

ランクなし(くに 葉隠はがくれのさと[2]
親戚しんせき うちはフガクちち
うちはミコトはは
うちはイタチあに
春野はるの(うちは)サクラつま
うちはサラダ長女ちょうじょ
春野はるのキザシ義父ぎふ
春野はるのメブキ義母ぎぼ
主要しゅよう関係かんけいしゃ
主君しゅくん
さるヒルゼンさん代目だいめ火影ほかげ

綱手つなで代目だいめ火影ほかげ



はたけカカシろく代目だいめ火影ほかげ

うずまきナルトなな代目だいめ火影ほかげ
師匠ししょう
はたけカカシ
大蛇おろちまる
弟子でし
うずまきボルト
同僚どうりょう
うずまきナルト
春野はるの(うちは)サクラ
鬼灯ほおずき水月すいげつ
こうりん
じゅうわれ
テンプレートを表示ひょうじ

うちはサスケは、岸本きしもとひとしさく漫画まんが作品さくひんおよびそれを原作げんさくとしたアニメNARUTO -ナルト-』に登場とうじょうする架空かくう人物じんぶつ。アニメでの声優せいゆう杉山すぎやまきのあきら東山ひがしやま奈央なおちち幼児ようじ[注釈ちゅうしゃく 1]。ミュージカルでの俳優はいゆう町田まちだ慎吾しんご2006ねんはん[3]佐藤さとうりゅう2015ねんはん - )[4]櫻井さくらいけいとう(2016ねんワールドツアー)。歌舞伎かぶきでの俳優はいゆう中村なかむら隼人はやと

プロフィール[編集へんしゅう]

  • 忍者にんじゃ登録とうろく番号ばんごう:012606
  • 誕生たんじょう7がつ23にち
  • 星座せいざ:しし
  • 血液けつえきがた:ABがた
  • 身長しんちょう:153cm(13さい)→168cm(16・17さい)→182cm(19さい以降いこう
  • 体重たいじゅう:43kg(13さい)→52.2kg(16・17さい
  • 性格せいかく:クール、つよがり
  • きなもの:おむすび(おかか)、トマト
  • きらいなもの納豆なっとうあまいもの
  • たたかってみたい相手あいて葉隠はがく上層じょうそう
  • きな言葉ことばちから
  • 趣味しゅみ修行しゅぎょう散歩さんぽ

概要がいよう[編集へんしゅう]

主人公しゅじんこううずまきナルト親友しんゆうにして、宿敵しゅくてきともいえるほどのライバル[5][6]さんだいひとみじゅつひとつであり、一族いちぞく特有とくゆうひとみじゅつであるうつしもっとつよ伝説でんせつの「うちは一族いちぞく」の末裔まつえいのち大筒おおづつインドラの転生てんせいしゃであることを六道ろくどう仙人せんにんかららされることになる。

眉目びもく秀麗しゅうれい容姿ようしをした黒髪くろかみ少年しょうねん一人称いちにんしょうは「オレ」。幼少ようしょうは「ぼく」。名前なまえさん代目だいめ火影ほかげさるヒルゼンの父親ちちおやである「さるサスケ」にあやかってけられた。おさなころ実兄じっけいうちはイタチ一族いちぞく皆殺みなごろしにされた。みずからのすべてをうばったあにほうむることを使命しめいとして、自分じぶんいのちをも覚悟かくごをしみずから「復讐ふくしゅうしゃ」と名乗なのっている。

クールでにんざいにもけており天才てんさいルーキーとわれていたため同期どうきにんのサクラやいのから好意こういたれており、忍者にんじゃアカデミーのくノいちからとても人気にんきがあった(初対面しょたいめん、テンテンもかれを「可愛かわいい」とひょうしており、テマリも「結構けっこういいおとこ」とひょうしていた)。こうりんがサスケに好意こういをもったのは能力のうりょくではなく、ちゅうにん試験しけんにてサスケにたすけてもらったからであり、唯一ゆいいつサスケをきになった理由りゆうえがかれたおんなキャラクターである。

さとける以前いぜんだい一部いちぶ)は葉隠はがくれのさと下忍しもおしで、カカシひきいるだいななはん所属しょぞくであった。当初とうしょ仲間なかまとのいをきら一匹狼いっぴきおおかみで、悪態あくたいをつきながらもナルトや春野はるのサクラしんかよわせ、仲間なかま意識いしきはぐくんでいくが、イタチへの復讐ふくしゅうのため、そしてナルトへの敵愾心てきがいしんのためにかれらと決別けつべつした。以降いこう復讐ふくしゅうねん増長ぞうちょうもあり、かれ人格じんかく自体じたいふかかげとし、非情ひじょういちめんつよくなる。

幼少ようしょうころより、あにであるイタチに満足まんぞくかまってもらえないことや、父親ちちおやのフガクににかけてもらえないことに不満ふまんいだくなどなやみがちな日々ひびおくっていた。それが原因げんいん忍者にんじゃアカデミーにおいても周囲しゅうい馴染なじめず、ナルト同様どうよう孤立こりつしていた模様もよう[注釈ちゅうしゃく 2]

あにへの強固きょうこ復讐ふくしゅうしんかて復讐ふくしゅうたすものの、のちにイタチがおこなってきた行動こうどうのすべてが、サスケのためのためをおもっての行動こうどうであることをらされ、あににかけたことをふか後悔こうかいすることになる。そしてふかかなしみとにくしみを増長ぞうちょうさせた結果けっか一族いちぞくんだ上層じょうそうのすべての人間にんげん復讐ふくしゅう矛先ほこさきけるようになってしまった。

あかつきへの参戦さんせん以降いこうは、冷酷れいこくなサスケに陶酔とうすいしていたこうりんでさえ恐怖きょうふするほどの禍々まがまがしいチャクラをはなっている[注釈ちゅうしゃく 3]あかつきへの加担かたん雲隠くもがくれのキラービーの襲撃しゅうげき捕獲ほかく、さらにはダンゾウの抹殺まっさつのみを目的もくてきとしたてつくにかげ会談かいだんへの強襲きょうしゅうなどをこす。さらには、仲間なかまであっても復讐ふくしゅう邪魔じゃまになるようならわらいながらほうむろうとした。のかつての同期生どうきせいだい7はん(ナルトをのぞく)のメンバーもむをないとのかんがえにいたり、にん始末しまつすることを決意けつい一方いっぽう、サスケと直接ちょくせつ対峙たいじしたナルトも、みずからの決着けっちゃくをつけたすことをカカシやサクラのまえ宣言せんげんする。だが、イタチの真実しんじつさと大切たいせつさをったことで多少たしょうなりとも正気しょうきもどし、対決たいけつまえ共闘きょうとうをすることになる。

万華鏡まんげきょううつし開眼かいがんしてからは、その使用しようによる反動はんどう視力しりょく徐々じょじょ低下ていかしていたが、のちにイタチのわりに移植いしょくされることになった。また、大国たいこくそれぞれのにんなどとの戦闘せんとうから大国たいこくすべてに因縁いんねんがあり、その戦歴せんれきかげにもわたっている。

はし鉛筆えんぴつ仕様しようしゅ手裏剣しゅりけんホルスターの位置いち以降いこう使用しようしているかたなとうからかんがえるにみぎきである。過去かこ回想かいそうにてナルトと和解わかいしるしをするさいに「ききてして」というセリフがはいったため左利ひだりききとおもわれているがおそらくそのセリフがミスである(左利ひだりききのシーンがひとつもないため)。

経歴けいれき[編集へんしゅう]

だい一部いちぶ[編集へんしゅう]

幼少ようしょうころから天賦てんぷ才能さいのうち、それゆえ実力じつりょくはもちろん、アカデミー時代じだいはくノいちクラスの女子じょし人気にんきもトップで、卒業そつぎょう優秀ゆうしゅうつづけている。家族かぞくくした天涯孤独てんがいこどく境遇きょうぐうにもかかわらず、不器用ぶきようなナルトとはことなり、天性てんせい優秀ゆうしゅうさで様々さまざま人物じんぶつきつけ、つね大勢おおぜい人間にんげんかこまれていた。しかし、本人ほんにん復讐ふくしゅうのことしかあたまにないため周囲しゅうい人間にんげんたちにはつゆほどの興味きょうみしめしておらず、おなはんのサクラからの好意こういにもまったく関心かんしんがなかった。ナルトのことは邪魔じゃまなしているが、自身じしん家族かぞくうしなったゆえにかれ孤独こどく境遇きょうぐうたいしては共感きょうかんしめしている[注釈ちゅうしゃく 4]

忍者にんじゃ学校がっこう首席しゅせき卒業そつぎょうし、またエリート家系かけい出身しゅっしんであったことから、はつ登場とうじょうはスリーマンセルをんでいたナルトやサクラを足手纏あしてまといとめつけていたが、かれらとの交流こうりゅうなか徐々じょじょしんひらいてゆき、対等たいとう仲間なかまけん親友しんゆうとしてみとめていくことになる。

家族かぞく一族いちぞく皆殺みなごろしにしたあにのイタチをはげしく憎悪ぞうおしており、当初とうしょから「いずれころす」と公言こうげんしていた。しかしその事件じけんこる以前いぜんは、自分じぶんはるかにえる天才てんさいであったイタチを心底しんそこから敬愛けいあいしておりよくなついていた。

うちは一族いちぞく天才てんさいれいれずサスケもまたうつし継承けいしょうしゃであり、それにけた大蛇おろちまるから、ちゅうにん試験しけん最中さいちゅうに「てんのろいしるし」をきざまれてしまう。以降いこう、チャクラを大量たいりょう消費しょうひしようとすると、一時いちじてきにパワーアップするわりに全身ぜんしんのろいしるし侵食しんしょくされてしまうというハンディを背負せおうことになる。

そのなかにん試験しけん大蛇おろちまる対峙たいじしたとき恐怖きょうふからあしすくんだり、巻物まきものしての命乞いのちごいなどをしようとした自分じぶんをナルトに叱咤しったされたことからはじまり、ちゅう憑依ひょういたいしたわがあいとのたたかいでは序盤じょばんこそわたことができたものの途中とちゅうからのろいしるしちからたおれてしまった自分じぶんたいし、最後さいごまであきらめずわがあい撃破げきはしたナルトのきゅう成長せいちょうことから、ナルトにたいして劣等れっとうかんいだくようになる。

その再会さいかいしたイタチにたたかいをいどむもまったく相手あいてにされず、むかしから一向いっこうちぢまっていない自分じぶんあに実力じつりょく痛感つうかんさせられる。「千鳥ちどり」もあっさりやぶられ、ふか絶望ぜつぼうかん復讐ふくしゅうあせはじめる。イタチの「月読つきよみ」による昏睡こんすい状態じょうたいから目覚めざめたのち病院びょういん屋上おくじょうでナルトにたたかいをいどみ「千鳥ちどり」と「螺旋らせんまる」が激突げきとつしそうになるが、カカシによってめられる。そのさい2人ふたり貯水ちょすいタンクにけたあなおおきさで自分じぶんちからがナルトよりおとっていたことを痛感つうかんし、さらに劣等れっとうかんつよくする。

そのよるおとよんにんしゅ大蛇おろちまるもとへのさそいをける。仲間なかまかおおもかべまようが、ちから遵奉じゅんぽうするようになったため、さと大蛇おろちまるしたくことを決意けついさとる。ナルト、シカマルチョウジネジ、キバらの追跡ついせきけ、最終さいしゅうてき終末しゅうまつたにのろいしるし解放かいほうりゅうじんのような姿すがたとなり、ナルトと対峙たいじする。当初とうしょきゅうちから解放かいほうしたナルトのうごきにいていけず、劣勢れっせいいられるが戦闘せんとう最中さいちゅううつしどもえ変化へんか動体どうたい視力しりょく向上こうじょうかれうごきを見切みき徐々じょじょ優勢ゆうせいになっていく。激闘げきとうてに千鳥ちどり螺旋らせんまる激突げきとつすえ勝利しょうりおさめる。その、「万華鏡まんげきょううつし会得えとくするためにはもっとしたしいともころさなければならない」というイタチの言葉ことばおもすが、結局けっきょくナルトをころすという選択せんたくはせず、イタチにわれるままではなく、みずからのやりかた復讐ふくしゅうのための「ちから」をれることを決意けついし、ナルトにきずけられたがくてをのこ大蛇おろちまるもとかう。

だい[編集へんしゅう]

もどしにアジトへんできたナルトたちすうねんぶりに再会さいかいしたが、ヤマトを筆頭ひっとうとするかりだいななはん圧倒あっとうし、全身ぜんしんから「千鳥ちどり」をす「千鳥ちどりながし」や、大蛇おろちまるおな草薙くさなぎけん使つかいこなしたり、ナルトの体内たいない封印ふういんされているきゅうつけるほどのひとみじゅつにつけていたりと、だい一部いちぶときより格段かくだん成長せいちょうして冷静れいせい沈着ちんちゃくになっている[注釈ちゅうしゃく 5]。また、復讐ふくしゅうへのつよおもいはきゅうに「自分じぶん上回うわまわ禍々まがまがしいチャクラのしつ」とひょうされるほどでもあった。大蛇おろちまるとはあくまでたがいを利用りようっているにぎないために敬愛けいあいじょうなど皆無かいむで、薬師やくしカブトからしばしば言葉ことばづかいを注意ちゅういされていた。また、大蛇おろちまる師事しじしてからもたたか相手あいてころすといったことはけていた。

自分じぶんいのちからだ大蛇おろちまるすことでイタチをほうむれるのであればかまわない」と大蛇おろちまる転生てんせい手段しゅだんうつわ)として執着しゅうちゃくしていることも甘受かんじゅしていたが、結果けっかてきにはやまいおかされていた大蛇おろちまる万全ばんぜんでなく、いよいよ転生てんせい時期じきかというタイミングで叛旗はんきひるがえす。たたかいのすえ強引ごういん転生てんせい儀式ぎしきおこなった大蛇おろちまるによって肉体にくたい吸収きゅうしゅうされそうになるが、ひとみじゅつじゅつがえしてぎゃく大蛇おろちまるのすべてをり、アジトをのちにした。そのはイタチを探索たんさく抹殺まっさつするための戦力せんりょくとして、自分じぶんおなじく大蛇おろちまる配下はいかだった鬼灯ほおずき水月すいげつこうりんじゅうわれさんめい勧誘かんゆうし、フォーマンセル「へび」を組織そしきした。

早速さっそくがかりであるあかつきのメンバーの捜索そうさく開始かいしし、デイダラとトビに遭遇そうぐうする。デイダラとは両者りょうしゃ満身まんしん創痍そうい状態じょうたいになるまでたたかかすが、ヤケをこしたかれ自爆じばくからのがれるさい重傷じゅうしょうう。きずいやしたのちはイタチと再会さいかいし、はげしいたたかいをひろげるなか大蛇おろちまるによる「てんのろいしるし」からイタチによって開放かいほうされるかたちとなり、最後さいごみずかしたかみなり遁「麒麟きりん」を発動はつどうするが、イタチの「須佐すさのう乎」により無効むこうされ、絶体絶命ぜったいぜつめい危機ききむかえる。しかし、イタチが勝利しょうり目前もくぜんにして力尽ちからつきたことにより兄弟きょうだい対決たいけつ終焉しゅうえんむかえる。直後ちょくご、うちはマダラを名乗なの仮面かめんおとこにより保護ほごされ、自分じぶんにイタチがかれころすために「てんあきら」を封印ふういんしていたことから、イタチにまつわる真実しんじつ仮面かめんおとこからかされてあにとうとさを実感じっかんしたが、同時どうじかれなせてしまった後悔こうかいふかかなしみとともへの憎悪ぞうお増長ぞうちょうさせ、りょう万華鏡まんげきょううつし開眼かいがんした。

へび」をだっしたのちは「たか」として行動こうどうし、イタチやうちは一族いちぞくのために葉隠はがくれへの復讐ふくしゅう決意けつい、そのなかとも行動こうどうしている「あかつき」との取引とりひき八尾やお人柱ひとばしらりょくであるキラービーとの戦闘せんとうになり、圧倒的あっとうてきちからせる八尾やお攻撃こうげきにより一時いちじてき瀕死ひんし状態じょうたいとなるが、仲間なかまたすけと万華鏡まんげきょううつし宿やどったひとみじゅつてんあきら」によりからくも自身じしん勝利しょうりわった。

そのたたかいでのきずいやしたのちは「たか」のメンバーをれてへとかう。しかし、その途中とちゅう仮面かめんおとこ遭遇そうぐうし、自分じぶんつかまえた八尾やお偽者にせものだったことをらされ、さらにはペインによって葉隠はがくれが壊滅かいめつ状態じょうたいおちいったこともると、あらたな火影ほかげ復讐ふくしゅう対象たいしょうであるダンゾウにまったことや、もなくかげたち緊急きんきゅう会議かいぎひらくということ仮面かめんおとこかららされ、その現場げんばでダンゾウをるという意思いししめしてゼツの案内あんない会議かいぎ会場かいじょうへとかう。その会場かいじょうとなったてつくにでダンゾウの姿すがた確認かくにんするが、ゼツと仮面かめんおとこにより自身じしん侵入しんにゅうかげたちられててつくにさむらいたち交戦こうせんし、このたたかいでは「相手あいてころさない」というやりかたでいたかつての自分じぶんとはちがい、自分じぶんかってきたさむらいたち皆殺みなごろしにしたためにたかのメンバーはおどろきと戸惑とまどいをせていた。そのけつけたかみなりかげふうかげとなったわがあいたちかげ激闘げきとうひろげ、あらたなちからである「須佐すさのう乎」を発動はつどう優位ゆういつものの、はげしいチャクラの消費しょうひ須佐すさのう乎によるリスクで次第しだいめられてしまう。しかし、危機一髪ききいっぱつところ仮面かめんおとこたすけられ、体力たいりょく回復かいふくのためにこうりんとも仮面かめんおとこ空間くうかんほうまれる。

回復かいふくえて仮面かめんおとこ手引てびきでダンゾウとの対決たいけつのぞむと、うちは一族いちぞくでもきんじゅつとされている「イザナギ」でいかなる決定けってい無効むこうするダンゾウに苦戦くせんするが、発動はつどう時間じかん制限せいげんという弱点じゃくてんいて攻撃こうげきてることに成功せいこうし、こうりん人質ひとじちられても躊躇ちゅうちょすることなく、彼女かのじょごと攻撃こうげきあたえて勝利しょうりする。そのうごけなくなったこうりん見限みかぎって始末しまつしようとしたところをサクラの介入かいにゅう一旦いったんまり、直後ちょくごすきせたサクラをもころそうとするが、カカシが乱入らんにゅうしたことで阻止そしされる。カカシの説得せっとく一蹴いっしゅうするとともにこれを拒絶きょぜつし、交戦こうせん突入とつにゅうして万華鏡まんげきょううつし使つかい、一瞬いっしゅんで「須佐すさのう乎」を発動はつどうさせるが、酷使こくしによって視力しりょくほとんうしなってしまい「須佐すさのう乎」も使つかえなくなってしまう。カカシを相手あいて優位ゆういたたかめてきたサクラをふたたころそうとするが、ナルトの介入かいにゅうによって失敗しっぱいし、そのはナルトと一触即発いっしょくそくはつ状態じょうたいおちいってナルトのいているおもいをくことになり、仮面かめんおとこやゼツのむかえにより一旦いったん退しりぞくことになるが、への復讐ふくしゅうまえにかつての親友しんゆうであるナルトと決着けっちゃくけることをめてたたかいにそなえるために仮面かめんおとこにイタチの自身じしん移植いしょくしてもらい、「永遠えいえんの」万華鏡まんげきょううつしる。

移植いしょくはトビのアジトにてらすために休息きゅうそくしていたが、だいよんにんかい大戦たいせんの2にちみずからの監視かんしになっていたしろゼツを始末しまつし、行動こうどうこす。そのは「穢土えど転生てんせい」で蘇生そせいされたイタチと偶然ぐうぜん再会さいかいし、真実しんじつただすために追跡ついせきしてそのさき遭遇そうぐうしたカブトのたたかいで共闘きょうとうするが、「穢土えど転生てんせい停止ていしえゆくイタチからすべての真実しんじつらされると、への憎悪ぞうお感情かんじょうつよめながらも同時どうじに「イタチがそこまでしてさとまもろうとした理由りゆうりたい」と冷静れいせいかんがえるようになる。その合流ごうりゅうした水月すいげつじゅうわれからわたされた巻物まきものりたいことを人物じんぶつ方法ほうほう実行じっこうするためにかい邪法じゃほうしるしおこなって復活ふっかつさせた大蛇おろちまるに「だれかに利用りようされるのではなく、おのれみちおれ自身じしんめる」と宣言せんげんし、それをけた大蛇おろちまるみちびきでじゅうわれ水月すいげつ共々ともども葉隠はがくれのさとかった。

葉隠はがくれのさとみなみ神社じんじゃ地下ちか大蛇おろちまるによって「穢土えど転生てんせい」された火影ほかげたち対面たいめんし、初代しょだい火影ほかげである千手せんじゅばしらあいだに「さととは、にんとはなにか」とうが、はしらあいだより創設そうせつはなしかされてさとにんかたり、その意志いしいで自分じぶんなりにさとまもろうとしたイタチのおもいにれ、すべてのにくしみをけながらもくにさとまもかれこそが本当ほんとう火影ほかげだったとさとる。その、それらを熟考じゅっこうした結果けっかとしてイタチのざままもためさとまもるという選択せんたくえらび、その遺志いしえる「つき計画けいかく」をかかげるマダラへの敵対てきたい決意けついし、はしらあいだたちとも決戦けっせんおもむいてナルトたち同期どうき合流ごうりゅうした途端とたんに「おれ火影ほかげになる」と宣言せんげんした。そのはナルトやサクラとの連携れんけいじゅうたたかい、最終さいしゅうてきにはナルトとともにオビトにつ。その、マダラをたおためにマダラのところ決心けっしんをし、はしらあいだからすべてのチャクラをってマダラのもとかうが、かれの「あたりごく」によりうごきをふうじられ、うばわれた草薙くさなぎけんむねつらぬかれて瀕死ひんし重傷じゅうしょうわされる。

その自身じしん精神せいしん世界せかいにて六道ろくどう仙人せんにんこと大筒おおづつハゴロモと出会であい、そこで自身じしんかれ二人ふたり息子むすこあにほうである大筒おおづつインドラの転生てんせいしゃであることをる。ハゴロモからの「この戦争せんそうてになにのぞむ」といういにたいして「イタチが自身じしんかしたことでにくしみを分散ぶんさんさせてしまった失敗しっぱいからまなび、本当ほんとう一人ひとりとなり自身じしんひとみりょく駆使くししてにんかいやみにくしみ)をすべていちにんだけでける火影ほかげになる」とこたえ、マダラをめるために六道ろくどう仙人せんにんちからさずかって左目ひだりめ輪廻りんね[注釈ちゅうしゃく 6]開眼かいがんさせた。そして「イザナミ」の無限むげんループから解放かいほうされたカブトの医療いりょう忍術にんじゅつはしらあいだ細胞さいぼうによって見事みごと生還せいかんする。その自分じぶんおな六道ろくどうちからたナルトとともじゅう人柱ひとばしらりょくとなったマダラやかれ触媒しょくばい復活ふっかつした大筒おおづつカグヤにかい、最初さいしょ苦戦くせんいられながらも最終さいしゅうてきにはナルトとともにカグヤを封印ふういんすることに成功せいこうした。

だがほどくして、「げんかげじゅう抹殺まっさつし、やみかかえるにんかいのすべてをこわしていちからつくなおすことで革命かくめいはかる」といいはな[注釈ちゅうしゃく 7]、「かげ」のきゅう喇嘛をのぞじゅう幻術げんじゅつにかけ「ばくてんぼし」で捕縛ほばくし、自身じしん目指めざ火影ほかげとして「本当ほんとう一人ひとり」となるために「自分じぶんにとってもっとしたしいとも」のままでいるナルトを抹殺まっさつすべくふたたび「終末しゅうまつたに」で決闘けっとうおこなう。その直前ちょくぜんにサクラが制止せいししようとしたが、かつてとおなじように彼女かのじょおもいを拒絶きょぜつし、幻術げんじゅつ気絶きぜつさせた。決闘けっとう最中さいちゅうたがいに無尽蔵むじんぞうちかいチャクラをほぼすべて使つかたすほどの文字通もじどお天地てんちるがす壮絶そうぜついちすえ、「千鳥ちどり」に「ほのお遁・いのち」をめた「たて雷神らいじん」とナルトの「かげ」のきゅう喇痲ののこりすべてのチャクラをめた「螺旋らせんまる」との激突げきとつ左手ひだりて喪失そうしつする重傷じゅうしょうう。なおも戦意せんいたもっていたが、同様どうよう右手みぎてうしないながらも親友しんゆうとして自身じしんにかけるナルトのおもいを痛感つうかんし、しんれたこともあり自身じしん敗北はいぼくみと[注釈ちゅうしゃく 8]紆余曲折うよきょくせつ和解わかいした。そこへたどりいたサクラにはこれまでった仕打しうちにたい謝罪しゃざいし、自身じしんにくしみに終止符しゅうしふった。終戦しゅうせん、「無限むげん月読つきよみ」を解除かいじょした功績こうせきだいよんにんかい大戦たいせん終結しゅうけつ功労こうろうしゃとなったナルトやろく代目だいめ火影ほかげ就任しゅうにんしたカカシの嘆願たんがんもあって、恩赦おんしゃみとめられた(『疾風しっぷうでん』では戦争せんそう終結しゅうけつ服役ふくえきしている描写びょうしゃされた。その原作げんさくどおりに恩赦おんしゃみとめられた)。終戦しゅうせんから1ねんには贖罪しょくざいたびかける様子ようすえがかれており、ナルトからかつて自分じぶんのこしてったきずけられたがくてを返却へんきゃくされ、ナルトがのぞ本当ほんとう勝負しょうぶをするときまであずかることにしたびた。大筒おおづつトネリによるつき落下らっかさいには不在ふざいのナルトにわりさとまもるべくひそかにもどり、欠片かけら破砕はさい作業さぎょうをしていたカカシたちをすくった。

外伝がいでんなな代目だいめ火影ほかげ緋色ひいろはなつき』では、カグヤの痕跡こんせきってたびをしており、じゅうすう年間ねんかんいちいえかえっておらず(さとかえってきてはいるがナルトに任務にんむ報告ほうこくをしたらすぐにまたさとがい任務にんむくため)ちちのことをいてもはぐらかされるばかりのははサクラに落胆らくたんしたむすめサラダ、が家出いえでしたことでその家出いえでさきでサラダがまれてはじめてむすめ対面たいめんした。そのためはじめはむすめかおからなかった。親子おやこあいだのトラブルをかかえながらうちはシンと対峙たいじする事態じたい発展はってんするものの、「おまえがいるから家族かぞくつながっている」とさとし、とも事件じけん終息しゅうそくさせた。しかしながらそのもサスケの帰宅きたく描写びょうしゃはなく、つねさとがい任務にんむつづけている。

BORUTO[編集へんしゅう]

贖罪しょくざいのため、ナルトのゆめかなえるため(ナルトとさとかげからささえるため)基本きほんてき常時じょうじさとがい任務にんむについており滅多めったさとにはかえってこない生活せいかつをしている。空間くうかんにあった大筒おおづつカグヤの遺跡いせきにて大筒おおづつモモシキ・キンシキと遭遇そうぐうし、入手にゅうしゅした巻物まきものって離脱りだつする。調査ちょうさ報告ほうこくのためさとかえっていたところをボルトから弟子入でしいりをわれ、紆余曲折うよきょくせつありながらも承諾しょうだくちゅうにん選抜せんばつ試験しけんまで修業しゅうぎょうをつけた。そのなか目先めさき物事ものごととらわれがちなボルトにたい遠回とおまわしに説教せっきょうをしていたがかれには理解りかいされず、モモシキが試験しけん乱入らんにゅうしナルトが拉致らちされたのちにはきびしい言葉ことばびせつつも、ナルト同様どうようの「ウスラトンカチ」としてみとめ、モモシキとのたたかいのかれれてった。

モモシキ戦後せんご大筒おおづつつぎなる動向どうこう警戒けいかいしつつも、ボルトのみぎてのひらあらわれた「くさび」のしるしふく調査ちょうさつづけていた。アニメではその大筒おおづつウラシキの情報じょうほうにしていちまもりづるまもるべくわがあいとも交戦こうせんしたが、チャクラをうばわれてしまいとき空間くうかん忍術にんじゅつばされてしまう。チャクラが回復かいふくすると自身じしんとき空間くうかん忍術にんじゅつ脱出だっしゅつし、ウラシキにめられたボルトとシンキをたすけた。ウラシキが再度さいど襲撃しゅうげきしたさいはボルトのかんがえをいてウラシキのもとかいそこでたからであるカラスキによってボルトとともにサスケがさと直後ちょくご過去かこへとばされる。ウラシキの目的もくてきがまだ実力じつりょくひくいナルトからきゅうのチャクラをうばことだとると過去かこのナルトやらい也と共闘きょうとうしてたたかうがチャクラが回復かいふくしきっておらず時間じかんかせいだ後川うしろがわちて気絶きぜつする。そこへ過去かこのサクラがけつけ彼女かのじょ医療いりょう忍術にんじゅつによって復活ふっかつし、再度さいどボルトたちともにウラシキと交戦こうせんし、らい也とともすきつくった。その過去かこ人物じんぶつたち記憶きおくしてもと時代じだいもどった(ウラシキのはなしはNARUTO20周年しゅうねん企画きかくとして発案はつあん原作げんさくしゃによる記念きねんアニオリにおけるはなしである)。

調査ちょうさつづけた結果けっか大筒おおづつ遺跡いせきにたどりき、さらには「から」のジゲンやじゅう発見はっけんする。ジゲンがさと襲撃しゅうげきし、空間くうかんでナルトとたたかっているところ加勢かせい善戦ぜんせんするもやぶれ、時空じくうあいだ忍術にんじゅつ逃亡とうぼうしサクラの治療ちりょうける。ジゲンのからだ使つかって復活ふっかつした大筒おおづつイッシキが襲撃しゅうげきしたさいにはボルトにイッシキとたたかうための作戦さくせんと、師匠ししょうとして弟子でしのボルトがモモシキになったさいたすける覚悟かくごつたえ、ボルトに自身じしんがくてをわたした。ボルトによってイッシキを空間くうかんばすこと成功せいこうするとそのままナルトとともたたかうがジゲンのときよりも圧倒的あっとうてきちからめられる。ナルトと分断ぶんだんされるとイッシキのもうひとつの目的もくてきであるボルトをまもるべく奮闘ふんとうし、じゅう粒子りゅうしモードになったナルトにすくわれる。イッシキをたおした直後ちょくごボルトの意識いしきったモモシキの不意打ふいうちにより輪廻りんねうしなうも、師匠ししょうとしてカワキとともたたかう。自分じぶんたちじゅつ吸収きゅうしゅうしないことからチャクラが回復かいふくするとボルトの意識いしきもどことづくも、える螺旋らせんまるらいやられてしまうが、カワキによってボルトの意識いしきもどったことたすかり、ボルトのとき空間くうかん忍術にんじゅつさともどった。カワキがナルトたち襲撃しゅうげき封印ふういんしたことをると、カワキからいのちねらわれているボルトのもとけつけるが、モモシキの妨害ぼうがいもあってカワキをのがしてしまう。そのはカワキをさがしていたが、エイダの「全能ぜんのう」によって記憶きおくえられ、ボルトとカワキの認識にんしきぎゃくになってしまう。それによってボルトをころそうとするも「全能ぜんのう」がかないむすめのサラダからめられる。最初さいしょはそれをききいれず困惑こんわくしながらもボルトをいかけようとしたが、サラダが万華鏡まんげきょううつし開眼かいがんしたことにより異変いへんかんじとりボルトを救出きゅうしゅつ自分じぶんかんじていた違和感いわかんもあって「自分じぶん記憶きおくうたがってでもむすめしんじる」ことをめ、ボルトとともさとける。さとは、ボルトにたいしボルトなのかカワキなのか何者なにものなのかはどうでもいい、なぜならばむかしみちはずれた自身じしんただしてくれたナルトとおなをしているからだとべ、ナルトへのぜん信頼しんらいせている。

能力のうりょく[編集へんしゅう]

忍者にんじゃ学校がっこう首席しゅせき卒業そつぎょうし、下忍しもおしになった時点じてん基本きほんてきじゅつ使つかいこなせ、ちゅうにんレベルのじゅつ使つかいこなすことができた。しかし、からだじゅつかんしては「見切みきることができても、身体しんたい対応たいおう不可能ふかのう」だとリーから指摘してきされ、ちゅうにん選抜せんばつ試験しけんまえ修行しゅぎょうではひたすらからだじゅつ修業しゅうぎょうれ、驚異きょういてき素早すばやさをれる。

性質せいしつ変化へんかは「」と「かみなり」。忍者にんじゃ学校がっこう時代じだいちちフガクから「火遁かとんごうだまじゅつ」をおそわり、ちゅうにん試験しけん本戦ほんせんまえには、カカシから「千鳥ちどり」を伝授でんじゅされる。のち火遁かとんかみなり遁をわせることで発動はつどうする一撃いちげき必殺ひっさつじゅつ麒麟きりん」を完成かんせいさせる。はな大蛇おろちまる師事しじしてからは、「口寄くちよせのじゅつ」で大蛇おろち口寄くちよせできるようになったほか大蛇おろちまる草薙くさなぎけんぎ、剣術けんじゅつとそれにかんしたじゅつにつける。また、万華鏡まんげきょううつし開眼かいがんたか口寄くちよせできるようになっている。のちにカブトにはしらあいだ細胞さいぼう移植いしょくされ輪廻りんね開眼かいがんさせた影響えいきょうなのか、「」と「かみなり以外いがいにも「ふう」「」「みず」「かげ」の「」をのぞくすべての性質せいしつ変化へんか目覚めざめている。

だいよんにんかい大戦たいせんにより隻腕せきわんになったが、片手かたてしるしむすわざしておぎなっている。さらにはみず遁とふう遁を併用へいようした擬似ぎじてきこおり遁をあつかい、強敵きょうてき相手あいてにも優位ゆういまわるなどハンデをかんじさせない実力じつりょくせている。

チャクラにかんしては、下忍しもおし時代じだいからなみ以上いじょうりょうっていたが、対戦たいせんちゅう使つかって窮地きゅうちまれる場面ばめん散見さんけんされた(わがあいせん、イタチせんなど)。だが、のちにイタチの移植いしょくして以降いこうはそういった描写びょうしゃはなく、カブトに生命せいめい措置そちとしてはしらあいだ細胞さいぼうまれ、ハゴロモから「かげ」のチャクラをさずかってからは、ナルトに匹敵ひってきするほど増大ぞうだいする。一方いっぽうしつについては、だい一部いちぶ時点じてんでカブトを驚愕きょうがくさせるほどであり、だいさい登場とうじょうしたさいきゅうきゅう喇嘛から「ワシ以上いじょう禍々まがまがしい」とひょうされ、かげ会談かいだんこうりんに「以前いぜんとは別人べつじんのようにくろつめたい」とわしめるなど、作中さくちゅう屈指くっしこう次元じげんさをゆうしている。

上記じょうきのようににんとしての戦闘せんとう能力のうりょくたかいが、うちは一族いちぞく滅亡めつぼうから他人たにんけず閉鎖へいさてき半生はんせいおくってきた影響えいきょう口下手くちべたになっており、物事ものごとをわかりやすくつたえることを苦手にがてとしている。本人ほんにん一応いちおう自覚じかくしている。

千鳥ちどり[編集へんしゅう]

カカシがよん代目だいめ火影ほかげの「螺旋らせんまる」に影響えいきょうけて考案こうあんし、のちにサスケに伝授でんじゅされたかみなり遁系の忍術にんじゅつ片手かたて電撃でんげきめ、突進とっしんして対象たいしょうつらぬく。「チッ、チッ、チッ…」ととりごえ独特どくとく攻撃こうげきおんはっするため、まるでせんとり地鳴じなきしているようであることからせんちょうといういた。またカカシの使用しようする千鳥ちどりは、だいさんにんかい大戦たいせん末期まっきてきにんはなっただい規模きぼかみなり遁をぷたつにした経緯けいいから「かみなりきり」ともばれている。作中さくちゅうでは片手かたて電撃でんげきめ、肉体にくたい活性かっせいによる高速こうそく移動いどう併用へいよう相手あいて突進とっしん攻撃こうげきおこなう。基本きほんてきかつもっと威力いりょくのある攻撃こうげき形態けいたい

しかし、全力ぜんりょく加速かそくいちてん集中しゅうちゅうする「ただの」であるため、いくらかみなり遁のじゅつからだじゅつすぐれていてもカウンターの格好かっこう餌食えじきとなる欠点けってんがあり、それをおぎなうだけのタイミングの見極みきわめがあってはじめて成立せいりつするじゅつである。開発かいはつした当初とうしょのカカシもミナトにそれを指摘してきされじゅつ封印ふういんしていたが、のちにオビトからゆずられたうつし自身じしん移植いしょくすることでたか動体どうたい視力しりょく獲得かくとくし、じゅつとして完成かんせいさせた。以上いじょうのことから、このじゅつ会得えとく使用しようは「ある程度ていど熟達じゅくたつしたうつし保有ほゆうしゃ」に限定げんていされている。

けて大蛇おろちまるのもとにせてからは、全身ぜんしんから威力いりょくよわめた状態じょうたいかみなり遁を放出ほうしゅつする「千鳥ちどりながし」、千本せんぼんのようにはりじょう形態けいたい変化へんかさせてはなつ「千鳥ちどりせんほん」など、独自どくじ応用おうようじゅつしている。なお、当初とうしょよりききうで左手ひだりて発動はつどうしていたが、だい四次忍界大戦終結間際のナルトとの決闘けっとう左手ひだりてうしなってからは、のこった右手みぎて使つかっている。

うつし[編集へんしゅう]

サスケの万華鏡まんげきょううつし
サスケの「永遠えいえんの」万華鏡まんげきょううつし
うで口寄くちよじゅつしき

あにであるイタチに一族いちぞく皆殺みなごろしにされたさい開眼かいがんくに能力のうりょく発揮はっき相手あいてじゅつ見切みきりコピーするじゅつにつけた。終末しゅうまつたににてナルトとたたかっている最中さいちゅううつしともえ模様もようが3つにえ、相手あいてうごきを見切みき能力のうりょく向上こうじょうし、のろいしるし解放かいほうせずともきゅう初期しょき状態じょうたいのナルトのうごきに対応たいおうし、からだじゅつ圧倒あっとうできるようになった。アニメばんのサスケ真伝しんでんでは、わせて相手あいて記憶きおくみとる[注釈ちゅうしゃく 9]起爆きばく人間にんげんにかかっているひとみじゅつ解除かいじょするひとし、そのひとみりょく汎用はんようせいたかさをせた。

万華鏡まんげきょううつし[編集へんしゅう]

イタチとのたたかいののち開眼かいがん文様もんようろくすすきぼしかたちをしている。のちにイタチの万華鏡まんげきょううつし移植いしょくすることで「永遠えいえんの」万華鏡まんげきょううつしれている。

左目ひだりめ強力きょうりょく無比むひくろえん発生はっせいさせるひとみじゅつてんあきら」と、右目みぎめくろえん制御せいぎょする「ほのお遁・いのち」が覚醒かくせいし、だいさんちから須佐すさのう乎」をもにつけた。万華鏡まんげきょううつしによる幻術げんじゅつ頻繁ひんぱん使用しようするが、その効力こうりょくは「月読つきよみ」をあやつるイタチの効力こうりょく比較ひかくすればちいさく短時間たんじかんしかたない。しかし、たとえはげしい戦闘せんとう最中さいちゅうでもさえあわせれば即座そくざ対象たいしょう幻術げんじゅつけてしまえる即効そっこうせいこそがつよみであり、事実じじつダンゾウとのたたかいにおいてこれを有効ゆうこう利用りようし、勝利しょうりおさめている。「須佐すさのう乎」はかげ会談かいだんかみなりかげせんにてはじめて発現はつげん。このとき肋骨あばらぼね形状けいじょうものしかせなかったが、そのわがあいいたるすなさんあねおとうと&ダルイせん、ダンゾウせん、カカシせん、オビトせん、マダラせんにて進化しんかしていき、さらにマダラせんでは「完成かんせいたい須佐すさのう乎」を顕現けんげんさせた。また、ナルトとの共闘きょうとうさいには、かつてマダラがきゅうにそうしたように、ナルトの九尾つづらおチャクラに「須佐すさのう乎」をかぶせた。

輪廻りんね[編集へんしゅう]

だいよんにんかい大戦たいせん終盤しゅうばんで、六道ろくどう仙人せんにんの「かげ」のちからとして左手ひだりてくろ三日月みかづきかたちをしたしるしさずかり、カブトにはしらあいだ細胞さいぼう移植いしょくされたことで左目ひだりめ開眼かいがんした。大筒おおづつ一族いちぞくやマダラが通常つうじょう輪廻りんねとはことなり、じゅうやカグヤとおな波紋はもん模様もよううつし勾玉まがたま模様もようくわわったもの。これは輪廻りんねうつしばれる、輪廻りんね本来ほんらい姿すがたである。

固有こゆうひとみじゅつとして、自身じしんから一定いってい範囲はんいない空間くうかん瞬時しゅんじえるじゅつてん手力てじから」を使つかえる。この状態じょうたいでの「千鳥ちどり」は六道ろくどうかげちからによりくろ変化へんかしており、「てんあきら」も通常つうじょうどお使用しようできる。通常つうじょう視認しにんできないマダラの「あたりごく」を目視もくしできるほか、「完成かんせいたい須佐すさのう乎」は「無限むげん月読つきよみ」を無効むこうできる。また、一瞥いちべつするだけでじゅう瞬時しゅんじしばげる、強力きょうりょく幻術げんじゅつ使用しよう可能かのうになった。さらに、外道げどうぞうわりのものとして、「完成かんせいたい須佐すさのう乎」にぜんじゅうのチャクラをなかれ、ひとつに融合ゆうごうすることで、インドラのような姿すがたになる。「かげ」のきゅう喇痲からも「やっていることはぎゃくだが六道ろくどう仙人せんにんなみ」とひょうされている。この状態じょうたいちから地上ちじょう自然しぜんエネルギーをたナルトと互角ごかくであり、自身じしん最強さいきょうじゅつである、強大きょうだいかみなりはなつ「インドラの」を使用しようできる。しかし、万華鏡まんげきょううつし同様どうよう酷使こくししすぎるといたみがはしって勾玉まがたま模様もようえ、ひとみじゅつ上手うま使つかえなくなるなど、けっしてリスクがないわけではない。

剣術けんじゅつ[編集へんしゅう]

だいからは大蛇おろちまるおなじ「草薙くさなぎけん」をゆうしており、随所ずいしょ居合いあいじゅつ抜刀ばっとうじゅつ披露ひろうしている。隻腕せきわんになってからもうでおとろえておらず、大筒おおづつキンシキ相手あいて互角ごかく以上いじょうまわりをせた。

使用しようじゅつ一覧いちらん[編集へんしゅう]

じゅつ詳細しょうさいについてはNARUTO -ナルト-#じゅつ参照さんしょう

  • 火遁かとん
    • ごうだまじゅつ
    • おおとりせんじゅつ
    • りゅうじゅつ
    • ごうりゅうじゅつ
  • かみなり
    • 千鳥ちどり
      • 草薙くさなぎけん千鳥ちどりがたな
      • 千鳥ちどりなが
      • 千鳥ちどりせんほん
      • 千鳥ちどりするどやり
      • 千鳥ちどりこうけん劇場げきじょうばん
      • たて雷神らいじん
    • 麒麟きりん
  • にん
    • かげ手裏剣しゅりけんじゅつ
    • みさお手裏剣しゅりけんじゅつ
    • みさお風車かざぐるまさん太刀たち
    • ふう手裏剣しゅりけんかげ風車かざぐるま
  • 口寄くちよせのじゅつ大蛇おろちたかす)
    • せんかげへびしゅ
    • へびねめ呪縛じゅばく
    • 雷光らいこうけん
    • たか(ダンゾウせんはつ使用しよう背中せなかって飛行ひこうできる)
    • アオダ
  • からだじゅつ
    • ハヤブサとし(激闘げきとう忍者にんじゃ大戦たいせん2、アニメオリジナル(だい30だい133))
    • かげまい
    • 獅子しし連弾れんだん
  • うつし
    • 万華鏡まんげきょううつし
      • 永遠えいえんの」万華鏡まんげきょううつし
      • てんあきら(※)
      • ほのお遁・いのち(※)
      • ほのお遁・かみなり(アニメオリジナル(疾風しっぷうでんだい476))(※)
      • 須佐すさのう乎(※)
      • 幻術げんじゅつ
  • 輪廻りんね
    • てん手力てじから
    • ふうじゅつ吸印
    • ばくてんぼし
      • 六道ろくどうばくてんぼし
    • 輪廻りんねうつし
      • インドラの
  • その
    • 縄抜なわぬけのじゅつ
    • 分身ぶんしんじゅつ
    • かげ分身ぶんしんじゅつ
    • ワイヤーアクション

※は万華鏡まんげきょううつし開眼かいがんのみ使用しよう可能かのう

登場とうじょう映画えいが[編集へんしゅう]

主要しゅよう人物じんぶつでありながら、劇場げきじょうばん2さく時点じてんにんという立場たちばのため、劇場げきじょうばん出演しゅつえん本数ほんすうすくない(少年しょうねんへんだい2さく疾風しっぷうでんだい3さくではナルトの回想かいそうシーンで登場とうじょう)。

劇場げきじょうばん NARUTO -ナルト- だい活劇かつげき!ゆきひめしのぶ法帖ほうじょうだってばよ!!
チャクラのよろい苦戦くせんするもつるつばさフブキを獅子しし連弾れんだんやぶる。また、風花かざばなドトウのよろい水晶すいしょう千鳥ちどり破壊はかいし、ナルトの勝利しょうりつなげる。
劇場げきじょうばん NARUTO -ナルト- 疾風しっぷうでん きずな
大蛇おろちまる命令めいれいである人物じんぶつのもとへかうさいにナルトと再会さいかいきで共闘きょうとうすることになる。
ROAD TO NINJA -NARUTO THE MOVIE-
限定げんてい月読つきよみ」における世界せかい存在そんざいとして登場とうじょうしており、本編ほんぺんのサスケとはことなり、さとけをしておらず、おんなのナンパをたのしみとするチャラい青年せいねんとなっている。
THE LAST -NARUTO THE MOVIE-
たびつづける最中さいちゅう危機ききけつけている。
BORUTO -NARUTO THE MOVIE-
ナルトの息子むすこボルトの弟子入でしいりをけ、かれおしえをく。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ 『イタチ真伝しんでん』および『BORUTO』。それ以前いぜん作品さくひん幼児ようじ杉山すぎやま担当たんとう
  2. ^ アカデミー時代じだいにおいて友人ゆうじんといえるもの存在そんざいしないらしく、一人ひとりでいることがおおかった。また、したしかったのはあにであるイタチだけだった。
  3. ^ こうりんは「チャクラのしつくろく、つめたい」とかんっていた。
  4. ^ 自分じぶんまえでナルトが天涯孤独てんがいこどくであることを侮辱ぶじょくてき揶揄やゆしたサクラにたいし、不快ふかいかんあらわわにして「うざいよ」といいはなった。
  5. ^ 映画えいがばんのみの設定せっていではあるが、カカシですら見切みきれないとっていたてんあな見切みきり、正確せいかく攻撃こうげきしている。
  6. ^ 輪廻りんねとの表記ひょうきれもある[7]
  7. ^ こうなってしまうことはナルトとハゴロモはすでにかっていた様子ようすで、とくおどろきもしなかった。
  8. ^ ナルティメットストーム4ではいち勝利しょうりしたものの、復帰ふっきしたナルトと相打あいうちになった。
  9. ^ ただし、すでに強力きょうりょくひとみじゅつ相手あいて仕込しこまれている場合ばあい記憶きおくることができないばかりか、ぎゃく自身じしん幻術げんじゅつまれるなどのリスクをう。サスケは起爆きばく人間にんげんふうしん記憶きおくろうとしたが、ぎゃく自身じしん龍眼りゅうがん幻術げんじゅつまれかけた。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]