雀すずめ卵たまご斑まだら

雀すずめ卵たまご斑まだら（そばかす）

2人ふたりの若わかい女性じょせいの雀すずめ卵たまご斑まだら。

雀すずめ卵たまご斑まだら（じゃくらんはん、英えい: ephelis）は、皮膚ひふにできる色素しきそ斑まだら（しみ）の一ひとつ。文字通もじどおりスズメの卵たまご（卵殻らんかく）の模様もように色いろや形かたちが似にていることから名付なづけられた。一般いっぱん的てきにはそばかす（英えい: freckle）と呼よぶ。

日本にっぽんでは、医薬いやく部外ぶがい品ひんの成分せいぶんとして「シミ・そばかすをふせぐ」という効能こうのう表示ひょうじが承認しょうにんされた日焼ひやけ止どめや美白びはく化粧けしょう品ひんがある。

症状しょうじょう

主おもに顔かおの目めの下したにみられる。直径ちょっけい3〜5mmの細こまかい茶色ちゃいろの色素しきそ斑まだらが散在さんざい。手て背せ・肩かたなどにもできることがある。

時期じき

幼児ようじより思春期ししゅんきに好こう発はつ。

原因げんいん

常つね染色せんしょく体たい優性ゆうせい遺伝いでん形式けいしきをとる。白人はくじんに多おおいが、黄色おうしょく人種じんしゅでも見みられる。メラノサイトが局所きょくしょ的てきに活性かっせい化かし、メラニンの色素しきそが多数たすう沈着ちんちゃくして黒くろくなる。光線こうせん過敏かびんも合併がっぺいしていることが多おおい。

治療ちりょう

「美白びはく」および「肝かん斑まだら」も参照さんしょう

紫外線しがいせん防御ぼうぎょが重要じゅうようとなる。日本にっぽんで医薬いやく部外ぶがい品ひんの成分せいぶんとして、日焼ひやけ止どめには「日焼ひやけによるシミ・そばかすをふせぐ」、美白びはく化粧けしょう品ひんでは「メラニン生成せいせいを抑おさえシミ・そばかすをふせぐ」という効能こうのう表示ひょうじが承認しょうにんされている。もっとも、美白びはく化粧けしょう品ひんでは肝かん斑まだらなど既すでにある色素しきそ沈着ちんちゃくが改善かいぜんしたかで判定はんていしている。雀すずめ卵たまご斑むらや日光にっこう黒子ぼくろの計けい69名めいに対たいし、顔かお半面はんめんにビタミンC誘導体ゆうどうたいのアスコルビン酸さんリン酸さんナトリウムをイオン導入どうにゅうし、3-4か月げつ後ごにほぼ全員ぜんいんに有効ゆうこうとされ反対はんたい側がわよりも高たかい改善かいぜん効果こうかがあった。

インテンス・パルス・ライト (IPL) を行おこない、4週間しゅうかんで86%の人ひとで雀すずめ卵たまご斑まだらが半分はんぶん以上いじょう消きえ、IPLでは色素しきそ沈着ちんちゃくの副作用ふくさようは起おこりにくい。

2015年ねんのガイドラインでは、Qスイッチアレキサンドライトレーザーでは76%以上いじょうの雀すずめ卵たまご斑まだらが消きえるまでに要ようした回数かいすうは、65%の人ひとが1回かいで、21%人ひとが2回かいであったが、レーザーでは色素しきそ沈着ちんちゃくは起おこりやすく、また機器きき同士どうしで比較ひかくした研究けんきゅうはない。日本人にっぽんじんを対象たいしょうとし、ピコ秒びょうアレキサンドライトレーザー (755nm) をダウンタイムなしの治療ちりょうとして行いった場合ばあいには、雀すずめ卵たまご斑むらに著しる効こうだが（より難治なんじの）肝かん斑まだらが発生はっせいするリスクがある。

参考さんこう文献ぶんけん

• 日本にっぽん形成けいせい外科げか学会がっかい、日本にっぽん創傷そうしょう外科げか学会がっかい、日本にっぽん頭蓋とうがい顎あご顔面がんめん外科げか学会がっかい『形成けいせい外科げか診療しんりょうガイドライン1 皮膚ひふ疾患しっかん』（PDF）金原出版かねはらしゅっぱん、2015年ねん。ISBN 978-4-307-25714-5。http://www.jsprs.or.jp/member/committee/module/21/pdf/keiseigeka2.pdf。 

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