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螺旋らせん

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らせんから転送てんそう
螺旋らせんみぎ手回てまわ
がいるいおおくはにしせん構造こうぞうをもっている

螺旋らせん(らせん、: helice, えい: helix)とは、3次元じげん曲線きょくせん一種いっしゅで、回転かいてんしながら回転かいてんめん垂直すいちょく成分せいぶんのある方向ほうこう移動いどう上昇じょうしょうまたは下降かこう)する曲線きょくせんである。にしせん(らせん)とも。英語えいごの helix はギリシャの ἕλιξ が語源ごげんで、ラテン語らてんごの helice(ヘリケー)を経由けいゆして英語えいご導入どうにゅうされた。「にし」は「ラ」「にし」とみ、タニシ田螺たにし)やサザエ栄螺さざえ)のようながい貝殻かいがら意味いみする。

2次元じげん曲線きょくせん渦巻うずまき螺旋らせんにしせんぶことがある。渦巻うずまき区別くべつするために、3次元じげん曲線きょくせん螺旋らせん弦巻つるまきせんまたはづるまきせん(つるまきせん)とぶことがある。

日本にっぽん数学すうがくかいでは、慣用かんようてき螺旋らせん弦巻つるまきせんにしせん渦巻うずまきせん意味いみ使つかっている[1]

以下いかでは弦巻つるまきせん(ヘリックス)についてべる。

数学すうがくてき表現ひょうげん

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媒介ばいかい変数へんすう 使つかってつぎのようにあらわせる。ではみぎ手回てまわあらわす。

円筒えんとう座標ざひょう使つかえば、もっと単純たんじゅんあらわせる。

上記じょうき設定せってい場合ばあいきょくりつ およもじりつ はそれぞれ

となる。

渦巻うずまき螺旋らせん

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螺旋らせん平面へいめん投影とうえいすると渦巻うずまきとなる。

日本にっぽんでは螺旋らせんをヘリックスではなくスパイラルととらえていることがおおく、日常にちじょうてきにも定着ていちゃくしている。

ヘリックスとスパイラルの混同こんどう英語えいごでもられる。たとえば、螺旋らせん階段かいだん英語えいご表記ひょうきは「helix staircase」だけでなく「spiral staircase」もある。

また、螺旋らせん平面へいめん投影とうえいすると、渦巻うずまき一種いっしゅそうきょく螺旋らせんとなる。

渦巻うずまき螺旋らせんとの比較ひかく
  渦巻うずまき 螺旋らせん弦巻つるまきせん
英語えいご spiral helix
ラテン語らてんご spira helice
次元じげん 2次元じげん曲線きょくせん 3次元じげん曲線きょくせん
れい 蚊取かと線香せんこう一様いちようにしせん)、アンモナイトから対数たいすうにしせん)、ロールケーキ アサガオつるコイルばねつね螺旋らせん)、DNAじゅう螺旋らせん)、ねじやま

なお、各種かくしゅ代数だいすう螺旋らせん対数たいすう螺旋らせん英語えいごではスパイラルとばれている。

  • 代数だいすう螺旋らせん - 代数だいすうてきしきあらわされる螺旋らせん代数だいすう螺旋らせんという(以下いか参照さんしょう[2]
    • アルキメデスの螺旋らせん(Archimedes' spiral)
    • もの螺旋らせん(Parabolic spiral)
    • そうきょく螺旋らせん(hyperbolic spiral)
    • リチュース螺旋らせん
  • 対数たいすう螺旋らせん(logarithmic spiral) - 等角とうかく螺旋らせん(equiangular spiral)やベルヌーイの螺旋らせんともいう[2]とく黄金おうごん関連かんれんするものを黄金おうごん螺旋らせん(golden spiral)という[2]

螺旋らせんれい

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一覧いちらん

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ギャラリー

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象徴しょうちょうとしての螺旋らせん

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螺旋らせんは、運動うんどうせい生命せいめいりょくかんじさせるめんがあるので、芸術げいじゅつ作品さくひんなどにおいては、様々さまざま意味いみめた象徴しょうちょうシンボルとしてもちいられることもおおく、作品さくひんのタイトルとなっているれいおおい。

また、基本きほんてきにはかえしの構造こうぞうでありながら、おな位置いちをたどらず、たとえば無限むげん上昇じょうしょうする構造こうぞう歴史れきし生命せいめいになぞらえるれいもある。

なお、無限むげん上昇じょうしょうカノン別名べつめい螺旋らせんカノンとい、ひとつの旋律せんりつかえさいすこしだけ音程おんていたかくしてはじまるようになっており、かえすにつれてどんどん音程おんていがあがってゆくものである。バッハの「音楽おんがくささげもの」にそのれいがある。実際じっさいには1オクターブがったところで終了しゅうりょうさせるか、そこでもとおともどって終了しゅうりょうさせる。

もちろん実際じっさい無限むげん上昇じょうしょうするのは不可能ふかのうであるが、同時どうじ発音はつおんすう非常ひじょうおおいか、おな音量おんりょう多数たすう倍音ばいおんふく音色ねいろ合成ごうせいできるシンセサイザーなどを使つかい、旋律せんりつ音程おんていがあがるにつれて1オクターブあたらしく旋律せんりつ追加ついかしつつ、聴覚ちょうかくにおける可聴かちょういき最小さいしょう可聴かちょう考慮こうりょして十分じゅうぶんひろ範囲はんい旋律せんりつ演奏えんそうすれば、無限むげん上昇じょうしょう実感じっかんできる。

これを使用しようした、日本にっぽんられた作品さくひんにはまつ武秀たけひでじゅの「なぞ無限むげん音階おんかい」やその影響えいきょうによる「BGM収録しゅうろくの「LOOM/たるべきもの」などがある。現在げんざい機材きざいであれば、たとえば携帯けいたい電話でんわ搭載とうさいFM音源おんげんでも可能かのうなものもある。

出典しゅってん

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  1. ^ 岩波書店いわなみしょてん岩波いわなみ数学すうがく辞典じてんだい4はん
  2. ^ a b c いろいろな曲線きょくせん確認かくにん”. 北海道ほっかいどう算数さんすう数学すうがく教育きょういくかい高等こうとう学校がっこう部会ぶかい研究けんきゅう. 2022ねん12がつ10日とおか閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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