アイシング

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サワークリームベースのアイシング

アイシングえい: icing砂糖さとうころもがけ)とは、菓子かしおおあまクリームじょうペーストである。アメリカではおもフロスティング(frosting)とばれる。

解説かいせつ[編集へんしゅう]

アイシングにはホイップクリームほかバタークリームマルチパン(マジパン)フォンダンなどが使用しようされる。ココアパウダー着色ちゃくしょくりょうくわえていろをつけたり、クリームのしぼぶくろ口金くちがねかたちえることによっていろかたち変化へんかをつけることも出来できる。

ケーキクッキーひとしのデコレーションによく使つかわれる。コーンフレークフレーバー一種いっしゅであるフロスト名称めいしょうおな意味いみもちいられている。

歴史れきし[編集へんしゅう]

砂糖さとうのアイシングができるまえ香辛料こうしんりょうシュガーペーストアーモンドペーストクインゼリーなどが使つかわれ、中世ちゅうせいヨーロッパでの祝宴しゅくえん余興よきょうであるサトルティーズもの人物じんぶつ動物どうぶつしろ風景ふうけいなどの彫刻ちょうこくつくられた。 また、18世紀せいき前半ぜんはんまではアイシングは、オーブンからしたあついケーキにバラみずりの卵白らんぱくり、砂糖さとうをふりかけてからふたた低温ていおんのオーブンにれて乾燥かんそうさせるという手法しゅほうつくられていた。18世紀せいき後半こうはんからは、ケーキとアイシングのあいだあついマルチパン(マジパン)をるようになり、このねつ利用りようすることで低温ていおんオーブンにもどすという工程こうてい不要ふようになった。また、どう時期じきこな砂糖さとうあるいはアイシングシュガーばれる非常ひじょうこまかい砂糖さとう精製せいせい可能かのうになり、アイシングをなめらかでピカピカにするためにねつかすという工程こうてい不要ふようになった。[1]

様々さまざまなアイシング[編集へんしゅう]

アイシングのなかでも卵白らんぱく使つかったものは、ロイヤルアイシング(en)とばれ、えるとかたくなる。[2] 一方いっぽうウォーターアイシングこな砂糖さとうみず(あるいは牛乳ぎゅうにゅう)をぜただけの砂糖さとうころもである。また、ボイルアイシングはウォーターアイシングを煮詰につめたものである。これらのアイシングはかたくなく、ふんわりしたしょくかんのこる。ヴィクトリア・サンドイッチなどのやわらかいケーキやマフィン使つかわれる。アメリカのセブンミニッツ・フロスティングはロイヤルアイシングと同様どうよう材料ざいりょうつくるが、工程こうていことなり、あまみのつよメレンゲのようなしょくかんになる。フランスでは、かしたチョコレートガナッシュフォンダンみずうすめたフォンダンアイシング(en)が使つかわれる。[1]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]

  1. ^ a b ニコラ・ハンブル『ケーキの歴史れきし物語ものがたりはら書房しょぼう、2012ねん、35-41ぺーじISBN 978-4562047840 
  2. ^ アイシングのつくかた | レシピ | 富澤とみざわ商店しょうてん”. 菓子かしづくり・パンづくりなら製菓せいか材料ざいりょう専門せんもんてん富澤とみざわ商店しょうてん通販つうはんサイト. 2023ねん2がつ24にち閲覧えつらん