アット・ザ・ゲイツ
アット・ザ・ゲイツ At the Gates | |
---|---|
スウェーデン ヨーテボリ・ブーヒュース ヨーテボリ | |
ジャンル |
メロディックデスメタル[1][2] デスメタル( ヘヴィメタル[2] スカンジナヴィアン・メタル[2] デスラッシュ シンフォニックブラックメタル |
1990 2007 2010 | |
レーベル |
デフ・レコード ピースヴィル・レコード イヤーエイク・レコード センチュリー・メディア・レコード ポニーキャニオン トイズ・ファクトリー トゥルーパー・エンタテインメント |
フレドリック・ノルドストローム | |
www.atthegates.se | |
メンバー |
|
|
アット・ザ・ゲイツ(
概要
[カーカス、エッジ・オブ・サニティ、アモルフィスらと
その
また、
このアット・ザ・ゲイツのアメリカツアーによってき
略歴
[1990
1993
1995
2001
2007
2022
音楽 的 特徴
[- 1stアルバムは
専任 のヴァイオリン奏者 が存在 していて、初期 の頃 からデスメタルにメロディを導入 しようと試行 錯誤 していたことが窺 える。ただ全 てにおいてこの試 みが成功 していたわけではなく、ヴァイオリンによるメロディアスなパートとデスメタル部分 の融合 には至 っていないが、その後 の成長 を感 じさせるような部分 もある。 続 く2ndアルバムでは専任 のヴァイオリン奏者 が脱退 し、エントゥームド、ディスメンバーに通 ずる典型 的 なデスメタルの音 になっている。この頃 からデスメタルに叙情 的 なメロディを導入 し始 めるが、基本 的 には変 拍子 や不気味 なスケールを前面 に出 しており、90年代 後半 から広 まった所謂 メロディックデスメタルとは方向 性 が異 なる。このアルバムでボーカルのトーマス・リンドバーグは典型 的 なデスボイスから脱却 し、泣 き叫 ぶようなボーカルスタイルに変化 している。プロデュースはトマス・スコッグスベルグによる。- 3rdよりプロデューサーがヨーテボリのスタジオ・フレッドマンのフレドリック・ノルドストロームに
交代 。以前 の作品 よりサウンド・プロダクションに改善 が見 られ、また作曲 もビョーラー兄弟 がメインで担当 するようになり、よりストレートかつメロディアスな曲 構成 への変遷 が見 られる。1stの頃 のようにヴィオラやチェロを導入 しているが曲 中 に絡 ませるわけではなく、弦楽器 による叙情 性 のあるイントロからアグレッシブな展開 に移行 させるように用 いられた。 - 4thアルバムではスラッシュメタルの
色 を強 め、特 にスレイヤーの影響 を感 じさせる重 たく小刻 みなリフが多 くなり、アルバム全編 にわたって畳 み掛 けるような構成 になっている。サウンド・プロダクションも大 きく向上 し、アグレッシブさと叙情 的 なメロディとの融合 を成 し遂 げた。 - 5thアルバム
以降 は4thアルバムまでの音楽 性 をさらにメロディアスに、そして攻撃 的 に進化 させている。この頃 になると、デスラッシュ風 の曲 が多 くなった。
メンバーのアット・ザ・ゲイツ以外 の活動
[- アット・ザ・ゲイツ
活動 中 からメンバーは各々 プロジェクト活動 を行 っていた。まずアンダース・ビョーラー、ヨナス・ビョーラー、エイドリアン・アーランドソンの3人 は1994年 に当時 リハーサル・ルームをシェアしていたディセクションのジョン・ノトヴェイトと共 にテラーというプロジェクトを結成 するが、結局 デモを作成 したのみに終 わる。アット・ザ・ゲイツ解散 後 、その3人 はパトリック・ヤンセンと共 にザ・ホーンテッドを結成 する。エイドリアン・アーランドソンは1999年 にザ・ホーンテッドを脱退 し、クレイドル・オブ・フィルスに加入 。2006年 まで活動 し、その後 は、パラダイス・ロストに加入 した。 - トーマス・リンドバーグ、エイドリアン・アーランドソンの
2人 は1994年 にクラストコアバンドのスキットシステムを結成 。トーマス・リンドバーグはボーカルの他 にギターも担当 している。1995年 にアット・ザ・ゲイツが4thアルバム『Slaughter of the Soul』のレコーディング中 に同 機材 を使用 してフレドリック・ノルドストローム、アンダース・ビョーラーのエンジニアの元 、EPのレコーディングを行 ったりもした。その後 、何 枚 かのEPをリリースしたが、1997年 暮 れにエイドリアン・アーランドソンはザ・ホーンテッドの活動 が忙 しくなり脱退 。その後 サイドプロジェクトではなく本格 的 に活動 し始 めアメリカ、ヨーロッパにツアーを行 ったり、ナザムとのスプリットEPをリリースしたりしたが、トーマス・リンドバーグは他 のプロジェクト活動 が忙 しくなり結局 2004年 春 に脱退 した。 - トーマス・リンドバーグはスキットシステムの
他 に、1995年 にはセレモニアル・オースのアルバム『Carpet』に参加 (当時 イン・フレイムスのアンダース・フリーデンが在籍 していて、イェスパー・ストロムブラードもゲスト参加 している)、1998年 にはクラストコアバンドディスフィアーに参加 、ギリシャのナイトレイジ(ファイアーウインドのガス・Gが在籍 していた)にも参加 。2001年 にはザ・クラウンに加入 し5thアルバム『Crowned In Terroer』のレコーディングに参加 したが2002年 には脱退 。2000年 にはナパーム・デスのシェーン・エンバリーらとのグラインド・コアプロジェクトロック・アップに参加 。他 にも様々 なプロジェクトで活動 している。 - 1993
年 に脱退 したアルフ・スヴェンソンは脱退 したものの2ndアルバムのレコーディングには参加 。脱退 後 はOxiplegatzという、実験 的 色合 いの強 いブラックメタル・プログレッシブメタルプロジェクトを立 ち上 げて活動 していた。1stアルバムには、アット・ザ・ゲイツの1stアルバムに参加 したヴァイオリニスト、イェスパー・ヤロルドも参加 している。また、このプロジェクトの他 にタトゥー・アーティストとしても活躍 している。
備考
[- 2ndアルバム
以前 は、アンダース・ビョーラーとアルフ・スヴェンソンの2人 を中心 に作曲 を行 い、作詞 は、トーマス・リンドバーグかアルフ・スヴェンソンが担当 していた。アルフ・スヴェンソン脱退 後 は、アンダースとヨナスのビョーラー兄弟 を中心 に作曲 が行 われるようになり、作詞 は全曲 トーマス・リンドバーグが行 うようになった。 - 1stアルバム、2ndアルバムはピースヴィル・レコード
傘下 のデフ・レコードよりリリースされ、3rdアルバムはピースヴィルよりリリースされたが、いずれもピースヴィルより再発 されている。 - 2002
年 には4thアルバムに未 収録 曲 、カヴァー曲 、デモテイク(チューニングがリリーステイクと異 なる)を追加 、2006年 にはアルバム制作 時 のことを振 り返 った談話 や当時 のプロモーションビデオを収録 したDVDを更 に追加 し、イヤーエイク・レコードより再発 された。また、このDVD付 きのものは、トイズファクトリーから、日本 盤 もリリースされた。 日本 では、1st~3rdがポニーキャニオンから、4thアルバムがトイズファクトリーから日本 盤 がリリースされていたが、現在 は、前述 の4thアルバム再発 盤 を含 めて、すべて廃盤 になっている。特 にポニーキャニオン盤 は、現在 入手 困難 である。- デモEP『Gardens of Grief』は1991
年 にドロレス・レコードよりアナログレコード盤 がリリースされた。始 めてCD音源 となったのは、1995年 のブラック・サン・レコードによる再発 盤 である。また2004年 にはトーマス・リンドバーグ、アルフ・スヴェンソンがアット・ザ・ゲイツ結成 前 に在籍 していたグロテスクとのスプリット盤 として再発 された。またピースヴィル・レコードからも「Souls of the Evil Departed」「All Life Ends」の2曲 のみ収録 した7"EPが666枚 限定 でリリースされた。 - 1996
年 の解散 前 は一 度 も来日 することはなかったが、メイン・ソングライターのビョーラー兄弟 が在籍 しているザ・ホーンテッドでアット・ザ・ゲイツの曲 が演奏 される事 があり、過去 のザ・ホーンテッドの日本 公演 で「Blinded By Fear」(『Slaughter of the Soul』収録 )が演奏 された事 があった[10]。また、再 結成 後 の2008年 には、アット・ザ・ゲイツとしての来日 が実現 している[11]。 - アット・ザ・ゲイツが3rdアルバム、4thアルバムでレコーディングを
行 ったスウェーデン、ヨーテボリにあるスタジオ・フレッドマンとプロデューサーのフレドリック・ノルドストロームはその後 、シーンを牽引 したイン・フレイムス、ダーク・トランキュリティ、アーチ・エネミーらの作品 を多 く手掛 けたことから、彼 らの下 へ世界 各地 のヘヴィメタルバンドが次々 とレコーディングに訪 れるようになった。 - アーチ・エネミーのドラマーであるダニエル・アーランドソンはエイドリアン・アーランドソンの
実弟 である。
メンバー
[現 メンバー
[- トーマス・リンドバーグ (Tomas Lindberg) - ボーカル (1990-1996、2007-2008、2010-)
- アンダース・ビョーラー (Anders Björler) - ギター (1990-1996、2007-2008、2010-2017、2022-)
- マーティン・ラーソン (Martin Larsson) - ギター (1993-1996、2007-2008、2010-)
- ヨナス・ビョーラー (Jonas Björler) - ベース (1990-1992、1993-1996、2007-2008、2010-)
- エイドリアン・アーランドソン (Adrian Erlandsson) - ドラムス (1990-1996、2007-2008、2010-)
旧 メンバー
[- アルフ・スヴェンソン (Alf Svensson) - ギター (1990-1993)
- ヨナス・ストールハマール (Jonas Stålhammar) - ギター (2017-2022)
- トニー・アンダーソン (Tony Andersson) - ベース (1992)
- 1stアルバム『The Red in the Sky Is Ours』の
裏 ジャケットにクレジットされているが、アルバムには参加 していない。
- 1stアルバム『The Red in the Sky Is Ours』の
タイムライン
[セッションメンバー
[- イエスパー・ヤロルド (Jesper Jarold) - ヴァイオリン
- 1stアルバム『The Red in the Sky Is Ours』に
参加 。
- 1stアルバム『The Red in the Sky Is Ours』に
- マッティ・カルキ (Matti Kärki) - ヴォーカル
- ピーター・アンダーソン (Peter Andersson) - チェロ
- 3rdアルバム『Terminal Spirit Disease』の「The Swarm」に
参加 。
- 3rdアルバム『Terminal Spirit Disease』の「The Swarm」に
- イルヴァ・ヴァールステッド (Ylva Wåhlstedt) - ヴィオラ
- 3rdアルバム『Terminal Spirit Disease』の「And The World Returned」に
参加 。 他 にイン・フレイムスの1stアルバムにも参加 している。
- 3rdアルバム『Terminal Spirit Disease』の「And The World Returned」に
- アンディ・ラ・ロック - (Andy La Rocque) - ギター
- 4thアルバム『Slaughter of the Soul』の「Cold」でギターソロでゲスト
参加 。 - キング・ダイアモンドで
活動 中 、デスの5thアルバムにも参加 している。
- 4thアルバム『Slaughter of the Soul』の「Cold」でギターソロでゲスト
ディスコグラフィー
[アルバム
[- 1992
年 The Red in the Sky Is Ours - 1993
年 With Fear I Kiss the Burning Darkness - 1994
年 Terminal Spirit Disease - 1995
年 Slaughter of the Soul - 2014
年 At War with Reality - 2018
年 To Drink from the Night Itself - 2021
年 The Nightmare Of Being
シングル・ミニアルバム
[- 1991
年 Gardens of Grief - 1994
年 Gardens of Grief - Collector's Club 7" - 1996
年 Cursed to Tour w/ナパーム・デス
ライブアルバム
[ベスト
[- 2001
年 Suicidal Final Art
映像 作品
[- 2010
年 The Flames of the End
コンピレーション
[- 1993
年 V.A. / Deaf Metal Sampler - 1994
年 V.A. / No Peace At All - 1995
年 V.A. / Slatanic Slaughter
脚注
[- ^ a b At the Gates reviews, music, news - sputnikmusic・2015
年 6月 21日 閲覧 。 - ^ a b c d “AT THE GATES|Biography”. オールミュージック. All Media Guide. 2015
年 6月 21日 閲覧 。 - ^ ただし、ブックレットの
方 には、ヨナス・ビョーラーがベーシストとしてクレジットされている。 - ^ 『Slaughter of the Soul』のDVDに
収録 されたインタビューでの、トーマス・リンドバーグの回答 より。 - ^ http://atthegates.se/at-war-with-reality-released-today/ 2014
年 11月29日 閲覧 。 - ^ “Guitarist ANDERS BJÖRLER Quits AT THE GATES; Rest Of Band Vows To Carry On”. blabbermouth.net (2017
年 3月 8日 ). 2017年 3月 20日 閲覧 。 - ^ a b “AT THE GATES Announces New Guitarist; Next Album To Be Recorded This Winter”. blabbermouth.net (2017
年 9月 11日 ). 2017年 9月 19日 閲覧 。 - ^ “At the gates have chosen to part ways with...”. At the Gates Official Facebook (2022
年 7月 24日 ). 2022年 9月 18日 閲覧 。 - ^ https://blabbermouth.net/news/at-the-gates-announces-return-of-founding-guitarist-anders-bjorler
- ^ その
音源 は、ザ・ホーンテッドのライブアルバム『Live Rounds in Tokyo』の日本 盤 に収録 されている。 - ^ その
模様 は、『The Flames of the End』に、3曲 分 のみだが収録 されている。