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アドレナライズ

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『アドレナライズ』
デフ・レパードスタジオ・アルバム
リリース
録音ろくおん 1989ねん-1991ねんオランダアイルランド
ジャンル ハードロック
ヘヴィ・メタル
時間じかん
レーベル イギリスの旗Bludgeon Riffola
アメリカ合衆国の旗日本の旗マーキュリー・レコード
カナダの旗ヴァーティゴ
プロデュース マイク・シプリー
デフ・レパード
専門せんもん評論ひょうろんによるレビュー
デフ・レパード アルバム 年表ねんぴょう
ヒステリア
(1987)
アドレナライズ
(1992)
レトロ・アクティヴ
(1996)
ミュージックビデオ
「Lets Get Rocked」 - YouTube
「Heaven Is」 - YouTube
「Make Love Like A Man」 - YouTube
「Tonight」 - YouTube
「Stand Up (Kick Love Into Motion)」 - YouTube
「Have You Ever Needed Someone So Bad?」 - YouTube
「I Wanna Touch You」 - YouTube
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アドレナライズ (Adrenalize)はデフ・レパードの5まいのスタジオ・アルバムである。1992ねん3月31にちにリリースされた。このアルバムは、バンドのリズムギタリストであったスティーヴ・クラーク死後しごはじめてリリースされた作品さくひんでもある。プロデュースはマイク・シプリーとデフ・レパード。エグゼクティブプロデューサーロバート・ジョン・マット・ラング(Robert John "Mutt" Lange)。

解説かいせつ

[編集へんしゅう]

ヒステリア』のワールドツアーも終了しゅうりょうした1988ねん10月、デフ・レパードはメディアに「つぎのアルバムはリリースまでに4ねんもかけない」と宣言せんげんし、すう週間しゅうかんには作業さぎょうかった。しかしながら、リズムギター担当たんとうであったスティーヴ・クラークのアルコール依存いぞん悪化あっか一途いっと辿たどるばかりであった。ツアーはステージじょう活動かつどうにより飲酒いんしゅおさえられていたが、オフステージかれ健康けんこう状態じょうたいはスタジオでの作業さぎょう支障ししょうをきたすようになっていた。そのうえ前作ぜんさくまでのプロデューサーであった”マット・ラング”はカナダのロックシンガー、ブライアン・アダムス作品さくひん、『ウェイキング・アップ・ザ・ネイバーズ』のプロデュースを担当たんとうしていたため、デフ・レパードのアルバム制作せいさくかかわることができなくなっていた。

このためバンドは新作しんさくをセルフプロデュースすることにめたが、クラークのアルコール問題もんだい作業さぎょう進捗しんちょくおくらせていた。1989ねんれには、クラークがミネソタしゅうミネアポリス市内しない意識いしきうしなっているところを発見はっけんされた。かれただちにリハビリ施設しせつおくられ、メンバーはかれのアルコール中毒ちゅうどくるために看病かんびょうはじめた。絶望ぜつぼうなかかれらの友人ゆうじんであるマルヴィン・モーティマーにはたらきかけクラークの行動こうどうを24あいだ監視かんしするよう依頼いらいすることとなる。

それでも改善かいぜん兆候ちょうこうあらわれなかったため、メンバーはクラークに6ヶ月かげつ休暇きゅうかあたえた。メンバーたちはこの休暇きゅうかによってクラークがあらゆる苦労くろうから解放かいほうされるようのぞみつつも、かれのためにそれ以上いじょうなに出来できないという事実じじつなかれていた。

1991ねん1がつ8にちにはロンドンの自宅じたくでクラークが死亡しぼうしているのがガールフレンドにより発見はっけんされた。調しらべにると、鎮痛ちんつうざいこううつやくアルコール同時どうじ摂取せっしゅから脳幹のうかん麻痺まひし、呼吸こきゅう困難こんなんとなったためであった。

バンドの存続そんぞくあやぶまれたなかのこされたメンバーは作業さぎょういちからやりなおすよう決心けっしんし、以前いぜん“マット”ラングのエンジニアであったマイク・シプリーを共同きょうどう制作せいさくしゃとして抜擢ばってきした。

クラークの後任こうにんしゃさがしにはアルバム完成かんせいまで時間じかんようしたが、レコーディング作業さぎょう順調じゅんちょうすすんだ。そしてついに、1992ねん3月31にち、『アドレナライズ』はぜん世界せかいにリリースされた。作品さくひんかんして好意こういてきレビュー[よう曖昧あいまい回避かいひ]もあった反面はんめん、「陳腐ちんぷだ」、「『ヒステリア』にすぎている」というレビューもあった。

1992ねんは、グランジオルタナティヴ・ロックがロック音楽おんがく主流しゅりゅうとなり、「ヘアメタル」としょうされたおおくのハードロックヘヴィメタルバンドが興業こうぎょうめん苦戦くせんいられる時代じだいであったが、『アドレナライズ』はおおきな成功せいこうおさめた。イギリスアメリカ週間しゅうかんチャートではつ登場とうじょう1となり、現在げんざいまでにぜん世界せかいで700まんまいげている。26ヶ国かこくでチャート1獲得かくとくするという前作ぜんさく『ヒステリア』以上いじょう成功せいこうおさめ(そう売上うりあげ枚数まいすうでは『ヒステリア』がうえ。)、クラークへの追悼ついとうばんとしてささげられた。

1992ねん4がつには、ながあいだヴォーカルジョー・エリオット親交しんこうがあったもとディオホワイトスネイクのギタリスト、ヴィヴィアン・キャンベル新任しんにんギタリストとしてむかえた。かれは『アドレナライズ』のレコーディングではプレイしていないが「レッツ・ゲット・ロック」をのぞくすべてのプロモーションビデオに出演しゅつえんしている。

2009ねん6月8にちにはデジタルリマスター仕様しようのデラックス・エディションが発売はつばいされ、Bめんきょくもボーナスとして収録しゅうろくされている。

収録しゅうろくきょく

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日本にっぽんばん1992ねん発売はつばい)は2きょくのボーナストラックが収録しゅうろくされている。

#タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
1.「レッツ・ゲット・ロックド Let's Get Rocked」Phil Collen, Joe Elliott, Robert John "Mutt" Lange, Rick Savage
2.「ヘヴン・イズ Heaven Is」Steve Clark, Collen, Elliott, Lange, Savage
3.「メイク・ラヴ・ライク・ア・マン Make Love Like a Man」Clark, Collen, Elliott, Lange
4.「トゥナイト Tonight」Clark, Collen, Elliott, Lange, Savage
5.「ホワイト・ライトニング White Lightning」Collen, Elliott, Lange, Savage
6.「スタンド・アップ Stand Up (Kick Love Into Motion)」Clark, Collen, Elliott, Lange
7.「パーソナル・プロパティ Personal Property」Collen, Elliott, Lange, Savage
8.「サムワン・ソー・バッド Have You Ever Needed Someone So Bad」Collen, Elliott, Lange
9.「アイ・ウォナ・タッチ・ユー I Wanna Touch U」Rick Allen, Clark, Collen, Elliott, Lange
10.「ティア・イット・ダウン Tear It Down」Clark, Collen, Elliott, Savage
日本にっぽんばんボーナス・トラック
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく時間じかん
11.「ミス・ユー・イン・ア・ハートビート - Miss You In A Heartbeat」(electric version)CollenCollen
12.「シーズ・トゥー・タフ - She’s Too Tough」ElliottElliott

デラックス・エディション (ボーナスディスク)

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In The Clubs, In Your Face - Bonn, Germany 29/05/92
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
1.「Hysteria (Live)Clark, Collen, Elliott, Lange, Savage
2.「Photograph (Live)Clark, Elliott, Lange, Savage, Pete Willis
3.「Pour Some Sugar On Me (Live)Clark, Collen, Elliott, Lange, Savage
4.「Let's Get Rocked (Live)Collen, Elliott, Lange, Savage
Adrenalize b-sides
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく時間じかん
5.You Can't Always Get What You WantMick Jagger, Keith Richards
6.Little Wing (with Hothouse Flowers)Jimi Hendrix
7.「Tonight (Version 2 - Demo Version)Clark, Collen, Elliott, Lange, Savage
8.Now I'm Here (Live at Wembley Stadium - featuring Brian May)Brian May
9.「Two Steps Behind (Acoustic)Elliott
10.「Tonight (Acoustic - Sun Studios 1993)Clark, Collen, Elliott, Lange, Savage
11.「Too Late For Love (Live at Denver 1988)Clark, Elliott, Lange, Savage, Willis
12.「Women (Live at Denver 1988)Clark, Collen, Elliott, Lange, Savage

参加さんかミュージシャン

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チャート順位じゅんい

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