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アフリカノロバ

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アフリカノロバ
ソマリノロバ
ソマリノロバ
Equus africanus somaliensis
保全ほぜんじょうきょう評価ひょうか[1][2][3]
CRITICALLY ENDANGERED
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
ワシントン条約じょうやく附属ふぞくしょI
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : 哺乳ほにゅうつな Mammalia
: 蹄目 Perissodactyla
: ウマ Equidae
ぞく : ウマぞく Equus
ぞく : ロバぞく Asinus
たね : アフリカノロバ E. africanus
学名がくめい
Equus africanus
Heuglin & Fitzinger, 1866
和名わみょう
アフリカノロバ[4]
英名えいめい
African ass[4]
African wild ass[4]

アフリカノロバ (Equus africanus) は、哺乳ほにゅうつな蹄目ウマウマぞく分類ぶんるいされる蹄類。

分布ぶんぷ

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エチオピアエリトリア[3]エジプトジブチスーダンソマリア分布ぶんぷする可能かのうせいもあり[3]

形態けいたい

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あたまどうちょう体長たいちょう)200センチメートル[4]尾長おなが45センチメートル[4]かただか110 - 135センチメートル[4]体重たいじゅう200 - 250キログラム[4]

分類ぶんるい

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ほんしゅ学名がくめいを、記載きさいはや家畜かちくロバおなEquus asinusとするせつもあった。ICZNの強権きょうけんによりE. asinus家畜かちくしゅのみを学名がくめいとして、野生やせいしゅ学名がくめいE. africanusつづ使用しようすることがみとめられた[5]

Equus africanus africanus Heuglin & Fitzinger, 1866 ヌビアノロバ
ナイルがわ東岸とうがんから紅海こうかい沿岸えんがん、スーダン北東ほくとう・エリトリア北部ほくぶにかけて[3]
Equus africanus somaliensis Noack, 1884 ソマリノロバ
エチオピア北東ほくとう、エリトリア[3]
四肢しししま模様もようはい[6]

人間にんげんとの関係かんけい

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生息せいそくでは食用しょくようとされたり、薬用やくようになるとしんじられている[3][4]ほねからつくったスープやからだ部位ぶいは、結核けっかく腰痛ようつう便秘べんぴなどに効能こうのうがあるとしんじられていることもある[3]

食用しょくよう薬用やくよう乱獲らんかく家畜かちくとの食物しょくもつみず競合きょうごうなどにより、生息せいそくすう激減げきげんしている[3][4]家畜かちくのロバとの交配こうはいによる遺伝子いでんし汚染おせん懸念けねんされているが、2015ねん時点じてんではほんたね家畜かちくのロバが交雑こうざつしているという科学かがくてき根拠こんきょはない[3]1983ねんに、ワシントン条約じょうやく附属ふぞくしょIに掲載けいさいされている(家畜かちくのロバはのぞく)[2]。ソマリア北部ほくぶでは1970年代ねんだいには空中くうちゅう撮影さつえいから、4,000 - 6,000とう生息せいそくすると推定すいていされていた[3][4]

1930ねんに、ドイツのヘラブルン動物どうぶつえんはじめて飼育しいくされた[6]日本にっぽんでは1988ねん横浜よこはま市立しりつ金沢かなざわ動物どうぶつえんはじめて飼育しいくされ、1990ねんには日本にっぽんはじめて飼育しいく繁殖はんしょく成功せいこうした[6]。1990ねん時点じてんでは5かこく10施設しせつで、50とう飼育しいくされていた[6]

2019ねん7がつ30にち日本にっぽん国内こくない飼育しいくされていた唯一ゆいいつソマリノロバ個体こたい「サクラ」について、死亡しぼうしたと発表はっぴょう飼育しいくしていた東山ひがしやま動植物どうしょくぶつえん発表はっぴょうによると、年齢ねんれいは17さい死因しいん心不全しんふぜんだった[7]

出典しゅってん

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  1. ^ I, II and III (valid from 28 August 2020)<https://cites.org/eng> (downroad 11/29/2020)
  2. ^ a b UNEP (2020). Equus africanus. The Species+ Website. Nairobi, Kenya. Compiled by UNEP-WCMC, Cambridge, UK. Available at: www.speciesplus.net. (download 11/29/2020)
  3. ^ a b c d e f g h i j Moehlman, P.D., Kebede, F. & Yohannes, H. 2015. Equus africanus. The IUCN Red List of Threatened Species 2015: e.T7949A45170994. https://doi.org/10.2305/IUCN.UK.2015-2.RLTS.T7949A45170994.en. Downloaded on 29 November 2020.
  4. ^ a b c d e f g h i j 小原おはら秀雄ひでお 「アフリカノロバ」『動物どうぶつ世界せかい遺産いさん レッド・データ・アニマルズ6 アフリカ』小原おはら秀雄ひでおうらほん昌紀まさき太田おおた英利ひでとし松井まつい正文まさふみ編著へんちょ講談社こうだんしゃ、2000ねん、155ぺーじ
  5. ^ Bulletin of Zoological Nomenclature. "International Commission on Zoological Nomenclature, Opinion 2027 (Case 3010). Usage of 17 specific names based on wild species which are predated or contemporary with those based on domestic animals (Lepidoptera, Osteichthyes, Mammalia): conserved". Bulletin of Zoological Nomenclature, Volume. 60, 2003, pp. 81-84.
  6. ^ a b c d ほりひろし野生やせいしゅのウマとロバ」『動物どうぶつたちの地球ちきゅう53 哺乳類ほにゅうるいII 5 ゾウ・サイ・シマウマほか』増井ますい光子みつこ編著へんちょ朝日新聞社あさひしんぶんしゃ、1992ねん、142 - 143ぺーじ
  7. ^ ソマリノロバのサクラがくなりました”. 東山ひがしやま動植物どうしょくぶつえん 新着しんちゃくのおらせ (2019ねん7がつ30にち). 2019ねん7がつ31にち閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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