アリソン (曲きょく)

「アリソン」
リンダ・ロンシュタットのシングル
初出しょしゅつアルバム『ミス・アメリカ』
B面めん	モハメッドのラジオ
リリース	1979年ねん4月がつ
規格きかく	シングル盤ばん
録音ろくおん	1978年ねん
ジャンル	カントリー・ロック、ニュー・ウェイヴ
時間じかん	3:20
レーベル	アサイラム・レコード
作詞さくし・作曲さっきょく	エルヴィス・コステロ
プロデュース	ピーター・アッシャー
リンダ・ロンシュタットシングル年表ねんぴょう
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「Alison」
エルヴィス・コステロのシングル
初出しょしゅつアルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー』
B面めん	ウェルカム・トゥ・ザ・ワーキング・ウィーク; Welcome to the Working Week
リリース	1977年ねん5月がつ21日にち
規格きかく	シングル盤ばん
録音ろくおん	1977年ねん
ジャンル	ニュー・ウェイヴ; パブ・ロック; パワー・ポップ;
時間じかん	2:51
レーベル	スティッフイギリス; コロムビアアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
作詞さくし・作曲さっきょく	エルヴィス・コステロ
プロデュース	ニック・ロウ
エルヴィス・コステロシングル年表ねんぴょう
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「アリソン」（"Alison"）は、エルヴィス・コステロによって書かかれ、最初さいしょにスティッフ・レコードの1977年ねんのコステロのアルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー』に収録しゅうろくされた楽曲がっきょく。コステロはこの曲きょくはスーパーマーケットで働はたらいているのを彼かれが見みた女性じょせいに寄よせたものだと主張しゅちょうしたが、その意味いみはあいまいなままだった。コステロのシングルはチャートには入はいらなかったが、この曲きょくはコステロの最もっとも有名ゆうめいな曲きょくの一ひとつとなった。

この曲きょくのカバーを1979年ねんにリリースしたリンダ・ロンシュタットはこの曲きょくを中ちゅう程度ていどにヒットさせた。この曲きょくにはほかにも複数ふくすうのカバーバージョンがある。

背景はいけい[編集へんしゅう]

「アリソン」はエルヴィス・コステロのデビュー・スタジオ・アルバム『マイ・エイム・イズ・トゥルー』に収おさめられ、1977年ねんにリリースされた。エルヴィス・コステロ&ジ・アトラクションズ（英語えいご版ばん）結成けっせい前まえに「アリソン」が録音ろくおんされたので、この曲きょくの伴奏ばんそうはクローバー（英語えいご版ばん）が担当たんとうした。コステロは「だれかをがっかりさせる」ということ以外いがいは、曲きょくの意味いみをほとんど明あきらかにしておらず^[2]、歌詞かしの "somebody better put out the big light" と "my aim is true" が殺人さつじんへの言及げんきゅうだとの示唆しさを否定ひていしている。コステロはこの曲きょくが誰だれについてのものなのかを明あきらかにすることを拒こばみ、 Girls Girls Girls のライナーノーツには「もっと言いうことで多おおくのことを取とり消けすことができる」と書かいている^[3]^[4]。歌詞かしの "my aim is true" はアルバムのタイトルにもなっている。コステロはまた "I know this world is killing you" という行くだりをスタッカート形式けいしきで分割ぶんかつするコーラスの音楽おんがく的てきなアイデアは、デトロイト・スピナーズの "Ghetto Child" のタイトル・リフレインの前まえに置おかれた "Life ain't so easy when you're a ..." というフレーズの手法しゅほうに由来ゆらいすると述のべている^[5]。

しかしながら、2015年ねんに出版しゅっぱんした自伝じでん Unfaithful Music & Disappearing Ink （日本語にほんご版ばん：『エルヴィス・コステロ自伝じでん、2020年ねん12月刊行かんこう予定よてい）には「地元じもとのスーパーで美うつくしいチェックアウトの女おんなの子こを見みた後のち、「アリソン」という曲きょくを書かいたといつも人々ひとびとに話はなしていた。彼女かのじょはかつて船ふねにその名なが付つけられていたかもしれない顔かおをしていた。悪党あくとうはかつて彼女かのじょの名誉めいよを守まもるために霧きりに包つつまれた決闘けっとうを戦たたかったかもしれない。今いま、彼女かのじょはレジで豆まめの缶かんの値段ねだんを入力にゅうりょくし、若わかい頃ころのすべての希望きぼうと夢ゆめが消きえ去さっているように見みえた。残のこされたものはすべて、彼女かのじょに適当てきとうな嘘うそをつき、さらに遠とおいところに捕つかまえるすぐにごろつきに浪費ろうひされていた」と書かいている^[6]。

コステロとグリーン・デイのビリー・ジョー・アームストロングはVH1クラシックの "Decades Rock Live" でこの曲きょくを共演きょうえんした。この時ときの演奏えんそうは2006年ねん5月がつ19日にちに放送ほうそうされた。

評価ひょうか[編集へんしゅう]

「アリソン」はイギリスではB面めんの「ウェルカム・トゥ・ザ・ワーキング・ウィーク」とともにシングルとして発売はつばいされ、アメリカではB面めんに同おなじ曲きょくのモノラルバージョンを収録しゅうろくしたものと、「ミラクル・マン」を収録しゅうろくしたものの2枚まいのシングルが発売はつばいされた。北米ほくべい版ばんシングルの「アリソン」はストリングス・セクションを追加ついかするためにリミックスされているという点てんでユニークである^[7]。曲きょくが収おさめられているアルバムがトップ40のアルバムチャートに入はいったようにはこのシングルはチャートインしなかったが、アメリカではAORラジオ局きょくでのエアプレイを得えた。2004年ねん、ローリング・ストーン誌しは史上しじょう最高さいこうの500曲きょくの318番ばんにこの曲きょくを選えらび、エンターテイメント・ウィークリーの投票とうひょうではコステロの優すぐれた10曲きょくのうちの一いち曲きょくに選えらばれた^[8]。デイリー・テレグラフ紙かみは「オリヴァーズ・アーミー（英語えいご版ばん）」に次つぐ2番目ばんめに優すぐれたコステロの曲きょくと位置いちづけ、「片思かたおもいについての素晴すばらしい歌うた」と呼よんだ^[9]。

リンダ・ロンシュタットのバージョン[編集へんしゅう]

背景はいけい[編集へんしゅう]

リンダ・ロンシュタットは「アリソン」のカバーバージョンを1978年ねんに200万まん枚まい以上いじょうを売うり上あげて自身じしんのスタジオアルバム『ミス・アメリカ』用ように録音ろくおんした。アルバムからの4枚まい目めのシングルとして1979年ねんにアサイラム・レコードからリリースされ、ロンシュタットの長年ながねんのプロデューサーであるピーター・アッシャーが担当たんとうした。ロンシュタットの「アリソン」のB面めんはやはりアッシャーがプロデュースした「モハメッドのラジオ」だった。

評価ひょうか[編集へんしゅう]

「アリソン」のロンシュタットのバージョンはそこそこヒットし、アメリカではビルボード誌しのアダルト・コンテンポラリー・チャートで30位いとなった^[10]。このシングルは全ぜん英えいシングルチャートでも66位いとなっている^[11]。

数すう年ねん後ご、コステロはロンシュタットのバージョンを公然こうぜんとバカにしていたかもしれないが、「でも、彼女かのじょが稼かせいだお金かねを使つかうのは気きにならなかった」と冗談じょうだんを言いった^[12]。ロンシュタットが南みなみアフリカのサンシティで演奏えんそうしてからは、コステロはロンシュタット版ばんの印税いんぜいをアフリカ民族みんぞく会議かいぎに寄付きふしている^[13]。

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

^ ^a ^b ^c Herbert, Geoff (2018年ねん6月がつ18日にち). “Elvis Costello tour dates include Turning Stone, Buffalo concerts”. Syracuse. 2019年ねん10月がつ14日にち閲覧えつらん。
^ “Alison”. 500 Greatest Songs of All Time (Rolling Stone). (2004年ねん12月9日にち)
^ Girls Girls Girls (Inset). Elvis Costello. USA: Columbia Records. 1988. C2K-46897。
^ My Aim Is True (Inset). Elvis Costello. USA: Rhino Entertainment. 2001. R2 74285。
^ Elvis Costello, Unfaithful Music, p.187
^ Elvis Costello (13 October 2015). Unfaithful Music & Disappearing Ink. Viking. p. 179. ISBN 978-0241003466
^ Doggett, Peter (September 1983). “Elvis Costello: A complete guide to his British and American releases, promos, and rarities”. Record Collector 49 2020年ねん5月がつ22日にち閲覧えつらん。.
^ “Alison”. Pump It Up: Elvis Costello's 10 Greatest Tunes (Entertainment Weekly). (2004年ねん10月がつ9日にち)
^ “Elvis Costello's 40 best songs”. The Telegraph. (2016年ねん5月がつ11日にち) 2016年ねん12月27日にち閲覧えつらん。
^ “Adult Contemporary: Linda Ronstadt”. Billboard (2019年ねん). 2019年ねん5月がつ9日にち閲覧えつらん。
^ Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 469. ISBN 1-904994-10-5.
^ Griggs, Simon (1998年ねん11月26日にち). “Elvis Costello Interview”. 2008年ねん6月がつ29日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2008年ねん7月がつ25日にち閲覧えつらん。
^ Pilgrim, David; Ormrod, Richard (2014). Elvis Costello and Thatcherism: A Psycho-Social Exploration. Farnham, U.K.: Ashgate Publishing. p. 50. ISBN 9781317145004

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

「アリソン」の歌詞かし - メトロリリック

[tps-1] Herbert, Geoff (2018年ねん6月がつ18日にち). “Elvis Costello tour dates include Turning Stone, Buffalo concerts”. Syracuse. 2019年ねん10月がつ14日にち閲覧えつらん。

[2] “Alison”. 500 Greatest Songs of All Time (Rolling Stone). (2004年ねん12月9日にち)

[3] Girls Girls Girls (Inset). Elvis Costello. USA: Columbia Records. 1988. C2K-46897。

[4] My Aim Is True (Inset). Elvis Costello. USA: Rhino Entertainment. 2001. R2 74285。

[5] Elvis Costello, Unfaithful Music, p.187

[Unfaithful_Music_&_Disappearing_Ink_page_179-6] Elvis Costello (13 October 2015). Unfaithful Music & Disappearing Ink. Viking. p. 179. ISBN 978-0241003466

[record_collector-7] Doggett, Peter (September 1983). “Elvis Costello: A complete guide to his British and American releases, promos, and rarities”. Record Collector 49 2020年ねん5月がつ22日にち閲覧えつらん。.

[8] “Alison”. Pump It Up: Elvis Costello's 10 Greatest Tunes (Entertainment Weekly). (2004年ねん10月がつ9日にち)

[9] “Elvis Costello's 40 best songs”. The Telegraph. (2016年ねん5月がつ11日にち) 2016年ねん12月27日にち閲覧えつらん。

[AC-10] “Adult Contemporary: Linda Ronstadt”. Billboard (2019年ねん). 2019年ねん5月がつ9日にち閲覧えつらん。

[11] Roberts, David (2006). British Hit Singles & Albums (19th ed.). London: Guinness World Records Limited. p. 469. ISBN 1-904994-10-5.

[12] Griggs, Simon (1998年ねん11月26日にち). “Elvis Costello Interview”. 2008年ねん6月がつ29日にち時点じてんのオリジナルよりアーカイブ。2008年ねん7月がつ25日にち閲覧えつらん。

[13] Pilgrim, David; Ormrod, Richard (2014). Elvis Costello and Thatcherism: A Psycho-Social Exploration. Farnham, U.K.: Ashgate Publishing. p. 50. ISBN 9781317145004

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表ひょう話はなし編へん歴れきリンダ・ロンシュタット
ストーン・ポニーズのアルバム	『リンダ・ロンシュタット・アンド・ストーン・ポニーズ（英語えいご版ばん）』『エヴァ―グリーンVol.2（英語えいご版ばん）』『ストーン・ポニーズ&フレンズVol.3（英語えいご版ばん）』
スタジオ・アルバム	『ハンド・ソーン…ホーム・グローン（英語えいご版ばん）』『シルク・パース（英語えいご版ばん）』『リンダ・ロンシュタット（英語えいご版ばん）』『ドント・クライ・ナウ』『悪わるいあなた』『哀かなしみのプリズナー』『風ふうにさらわれた恋こい』『夢ゆめはひとつだけ』『ミス・アメリカ』『激げき愛あい』『ゲット・クローサー』『ホワッツ・ニュー』『ラッシュ・ライフ（英語えいご版ばん）』『フォー・センティメンタル・リーズンズ（英語えいご版ばん）』『ソングス・オブ・マイ・ファーザー (カンシオーネス・デ・ミ・パードレ)（英語えいご版ばん）』『クライ・ライク・ア・レインストーム』『マス・カンシオーネス（英語えいご版ばん）』『情熱じょうねつ（英語えいご版ばん）』『ウィンター・ライト（英語えいご版ばん）』『フィールズ・ライク・ホーム』『愛あいの贈おくりもの（英語えいご版ばん）』『夢見ゆめみる頃ころを過すぎても』『ア・メリー・リトル・クリスマス（英語えいご版ばん）』『ハミン・トゥ・マイセルフ（英語えいご版ばん）』
コラボレーション	『トリオ』『サンティアゴ（英語えいご版ばん）』『トリオ2』『ウェスターン・ウォール』『新あらたなる旅立たびだち（英語えいご版ばん）』『コンプリート・トリオ・コレクション（英語えいご版ばん）』
コンピレーション	『ディファレント・ドラム（英語えいご版ばん）』『グレイテスト・ヒッツ（英語えいご版ばん）』} 『グレイテスト・ヒッツVol.2（英語えいご版ばん）』『ヴェリー・ベスト・オブ・リンダ・ロンシュタット（英語えいご版ばん）』『Mi Jardin Azul: Las Canciones Favoritas』『デュエッツ（英語えいご版ばん）』
ヒット・シングル	「悲かなしきロック・ビート」「ロング・ロング・タイム（英語えいご版ばん）」「悪わるいあなた」「いつになった愛あいされるのかしら」「ヒート・ウェイヴ」「バラのいたずら」「ひとすじの涙なみだ」「ザットル・ビー・ザ・デイ」「ブルー・バイユー」「イッツ・ソー・イージー」「私わたしはついてない」「ダイスをころがせ」「バック・イン・ザ・U.S.A.」「ウー・ベイビー・ベイビー」「ジャスト・ワン・ルック」「アリソン」「お願ねがいだから」「涙なみだがいっぱい」「アイ・キャント・レット・ゴー」「アイ・ニュー・ユー・ホエン」「ホワッツ・ニュー」「サムホエア・アウト・ゼア」「ドント・ノウ・マッチ（英語えいご版ばん）」「オール・マイ・ライフ」「僕ぼくのベイビーに何なにか？（英語えいご版ばん）」「クローズ・ユア・アイズ（英語えいご版ばん）」「ウォーク・オン（英語えいご版ばん）」
関連かんれん項目こうもく	Discography 「ホーマーの新しん商売しょうばい」（『ザ・シンプソンズ』）（英語えいご版ばん）『FM』(映画えいが)（英語えいご版ばん）『ペンザンスの海賊かいぞく』(映画えいが)（英語えいご版ばん）
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