アリテーム

アリテーム
	IUPAC名めい (3S)-3-amino-4-[ [(1R)-1-methyl-2-oxo-2-[(2,2,4,4-tetramethyl-3-thietanyl)amino]ethyl]amino]-4-oxobutanoic acid
	別称べっしょう L-alpha-Aspartyl-N-(2,2,4,4-tetramethyl-3-thietanyl)-D-alaninamide
識別しきべつ情報じょうほう
CAS登録とうろく番号ばんごう	80863-62-3
PubChem	64763
ChemSpider	58297
UNII	6KI9M51JOG
E番号ばんごう	E956 (その他た)
ChEMBL	CHEMBL2104004
	SMILES CC(C(=O)NC1C(SC1(C)C)(C)C)NC(=O)C(CC(=O)O)N; O=C(NC1C(SC1(C)C)(C)C)[C@H](NC(=O)[C@@H](N)CC(=O)O)C;
	InChI InChI=1S/C14H25N3O4S/c1-7(16-11(21)8(15)6-9(18)19)10(20)17-12-13(2,3)22-14(12,4)5/h7-8,12H,6,15H2,1-5H3,(H,16,21)(H,17,20)(H,18,19)/t7-,8+/m1/s1 Key: IVBOUFAWPCPFTQ-SFYZADRCSA-N ; InChI=1/C14H25N3O4S/c1-7(16-11(21)8(15)6-9(18)19)10(20)17-12-13(2,3)22-14(12,4)5/h7-8,12H,6,15H2,1-5H3,(H,16,21)(H,17,20)(H,18,19)/t7-,8+/m1/s1 Key: IVBOUFAWPCPFTQ-SFYZADRCBL;
特性とくせい
化学かがく式しき	C14H25N3O4S
モル質量しつりょう	331.431
	特記とっきなき場合ばあい、データは常温じょうおん (25 °C)・常つね圧あつ (100 kPa) におけるものである。

アリテーム(Alitame)は、ファイザーが1980年代ねんだい初頭しょとうに開発かいはつした甘味あまみ料りょうであり、現在げんざいでもいくつかの国くにで、Aclameの商標しょうひょうで販売はんばいされている^[1]。アスパルテームと同様どうように、アリテームもアスパラギン酸さんを含ふくむジペプチドである。大だい部分ぶぶんのジペプチドは甘あまくないが、1965年ねんにアスパルテームが偶然ぐうぜん発見はっけんされると、同おなじように甘あまさを持もつ類似るいじ化合かごう物ぶつの探索たんさくが始はじまった。アリテームやネオテームは、そのような第だい二に世代せだいのジペプチド甘味あまみ料りょうである。

アリテームは、アスパルテームと比くらべて優すぐれた特徴とくちょうをいくつか持もっている。スクロースよりも約やく2000倍ばい甘あまく^[2]、アスパルテームと比くらべても約やく10倍ばい甘あまい。また、後味あとあじが残のこりにくい。高温こうおん環境かんきょうや酸性さんせい環境かんきょうでの半減はんげん期きは、アスパルテームの約やく2倍ばいであるが、サッカリンやアセスルファムカリウム等ひとしのいくつかの人工じんこう甘味あまみ料りょうは、より安定あんていである。アスパルテームと異ことなり、アリテームはフェニルアラニンを含ふくまず、フェニルケトン尿にょう症しょうの患者かんじゃも摂取せっしゅすることができる。

アリテームは、メキシコ、オーストラリア、ニュージーランド、中国ちゅうごくで使用しようが認可にんかされている。ダニスコは、アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくでの食品しょくひん用よう甘味あまみ料りょうとしての認可にんか申請しんせいを取とり下さげた^[3]。2017年ねん現在げんざい、日本にっぽんでは未み認可にんかである。

合成ごうせい[編集へんしゅう]

アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく特許とっきょ第だい 4,411,925号ごうでは、アラニンはクロロトリメチルシランで保護ほごされる。

出典しゅってん[編集へんしゅう]

^ Ellis, J. W. (1995). “Overview of Sweeteners”. Journal of Chemical Education 72 (8): 671–675. doi:10.1021/ed072p671.
^ Laura Halpin Rinsky; Glenn Rinsky (2009). The Pastry Chef's Companion: A Comprehensive Resource Guide for the Baking and Pastry Professional. Chichester: John Wiley & Sons. pp. 5. ISBN 0-470-00955-1. OCLC 173182689
^ “Notice of withdrawal of petition: docket No. FDA-1986-F-0277 (formerly docket No. 1986F-0364)” (pdf). Food and Drug Administration. 2014年ねん11月30日にち閲覧えつらん。

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

天川あまかわ映子えいこ, 鎌田かまた国広くにひろ, 斎藤さいとう和夫かずおほか、「TLC及およびHPLCによる食品しょくひん中ちゅうのアリテームの分析ぶんせき」『食品しょくひん衛生えいせい学がく雑誌ざっし』 1999年ねん 40巻かん 4号ごう p.304-308_1, doi:10.3358/shokueishi.40.4_304

[1] Ellis, J. W. (1995). “Overview of Sweeteners”. Journal of Chemical Education 72 (8): 671–675. doi:10.1021/ed072p671.

[2] Laura Halpin Rinsky; Glenn Rinsky (2009). The Pastry Chef's Companion: A Comprehensive Resource Guide for the Baking and Pastry Professional. Chichester: John Wiley & Sons. pp. 5. ISBN 0-470-00955-1. OCLC 173182689

[3] “Notice of withdrawal of petition: docket No. FDA-1986-F-0277 (formerly docket No. 1986F-0364)” (pdf). Food and Drug Administration. 2014年ねん11月30日にち閲覧えつらん。

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