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アルト・ロペス

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
アルト・ロペス
Art Lopez
基本きほん情報じょうほう
国籍こくせき アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
出身しゅっしん マヤグエスげんプエルトリコの旗 プエルトリコ自治じち連邦れんぽう
生年月日せいねんがっぴ (1937-05-08) 1937ねん5月8にち(87さい
身長しんちょう
体重たいじゅう
176 cm
79 kg
選手せんしゅ情報じょうほう
投球とうきゅう打席だせき ひだりとうひだり
ポジション 外野がいやしゅ一塁いちるいしゅ
プロ 1961ねん
はつ出場しゅつじょう MLB / 1965ねん4がつ12にち
NPB / 1968ねん4がつ6にち
最終さいしゅう出場しゅつじょう MLB / 1965ねん9がつ29にち
NPB / 1973ねん10がつ22にち
経歴けいれき括弧かっこないはプロチーム在籍ざいせき年度ねんど

アルトゥーロ・ロペス・ロドリゲスArturo "Art" López Rodríguez , 1937ねん5月8にち - )は、プエルトリコ出身しゅっしんもとプロ野球やきゅう選手せんしゅ外野がいやしゅ一塁いちるいしゅ)。ひだりとうひだり

経歴けいれき

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1961ねんニューヨーク・ヤンキース契約けいやく1965ねんメジャーはつ昇格しょうかくたし、同年どうねんは38試合しあい出場しゅつじょうするものの目立めだった成績せいせきのこせず、メジャーに昇格しょうかくしたのは同年どうねんの1シーズンのみにわった。1967ねんには所属しょぞくこそヤンキースにいていたが、実際じっさいにはプエルトリコに帰国きこく百貨店ひゃっかてんになっていた[1]

1968ねん来日らいにちし、成績せいせき不振ふしんあえいでいた東京とうきょうオリオンズ入団にゅうだん。このとき、オリオンズはヤンキースと交渉こうしょうし、ヤンキースからは「ロペスならしてもいい」と返答へんとうられた。オリオンズはヤンキースのスター選手せんしゅであるヘクター・ロペス(1966ねんかぎりで引退いんたい)がてくれるとだいよろこびだったが、ヘクター・ロペスはみぎとうみぎなのにたいし、ハワイマウイとう春季しゅんきキャンプあらわれたアルト・ロペスはひだりとうひだりで、まった別人べつじんであることが判明はんめい[2]。しかしオリオンズは「ダメだったらすぐにアメリカせばいいから」とだいらかにかまえ、そのまま入団にゅうだんさせた[3]。ヤンキースに支払しはらった移籍いせききんはたったの1000ドル(当時とうじのレートで36まんえん)と格安かくやすだった[1]

開幕かいまくせんでいきなり決勝けっしょうタイムリー三塁打さんるいだはなつ。オールスターゲームだい1せんでは、オールスターゲーム史上しじょうはつとなる初回しょかい先頭せんとう打者だしゃ初球しょきゅう本塁打ほんるいだ記録きろく[ちゅう 1][ちゅう 2]同年どうねん中堅ちゅうけんしゅ右翼うよくしゅとして起用きようされ、打率だりつ.289(リーグ6)、本塁打ほんるいだ23ほんであった。せま東京とうきょうスタジアム外野がいやスタンドフェンスぎりぎりに本塁打ほんるいだ技術ぎじゅつ心得こころえていて[2]入団にゅうだんから4ねん連続れんぞく本塁打ほんるいだ20ほん以上いじょう記録きろく。さらに2ねん1969ねんからは3ねん連続れんぞく打率だりつ3わり記録きろくするなど、外国がいこくじん選手せんしゅとしておなねん入団にゅうだんしたジョージ・アルトマンクリーンナップんで活躍かつやくした。なかでも、1970ねんには打率だりつ.313(リーグ4)、本塁打ほんるいだ21ほん記録きろくしてリーグ優勝ゆうしょう貢献こうけん。その活躍かつやくぶりがみとめられて、オリオンズの球団きゅうだんオーナーであった永田ながた雅一まさいち可愛かわいがってもらっていたが、永田ながたはいつも「ペロス」と間違まちがえていたという。ロペスも永田ながた観戦かんせんした試合しあいではよくった[1]

1972ねん監督かんとく大沢おおさわ啓二けいじのチーム改革かいかくにより、外山とやま義明よしあきトレードかたちヤクルトアトムズ移籍いせき移籍いせきつたえられたさい、ロペスは大沢おおさわたいして「ハートがつめたいよ」と日本語にほんごったという[3]同年どうねん打率だりつ.286(リーグ8)、14本塁打ほんるいだ成績せいせきのこす。しかし東京とうきょうスタジアムにくらべてひろ神宮球場じんぐうきゅうじょうでは本塁打ほんるいだすうち、ひろ外野がいや守備しゅびつたなさも目立めだつようになるなど[2]、オリオンズ時代じだいほどの活躍かつやくはできなかった。同年どうねん6がつ21にちたい大洋たいようせんでは2かいひょうクリート・ボイヤー平凡へいぼんみぎ右翼うよくしゅのロペスが落球らっきゅうし、そこからプロ野球やきゅう記録きろくとなる11にん連続れんぞく出塁しゅつるいで11失点しってんきっした。ヤクルトでは一塁いちるいしゅとしても起用きようされるが、1973ねんかぎりで退団たいだん帰国きこくした。年俸ねんぽう交渉こうしょうおおいにめ、球団きゅうだんちだったプエルトリコへの渡航とこうも「かえったつもり」で貯金ちょきんしていたという[1]

一部いちぶ媒体ばいたいではヘクター・ロペスのおとうとだとわれていたことがあるが、ヘクターはパナマ出身しゅっしんであるのにたいしアルトゥーロはプエルトリコの出身しゅっしんであり実際じっさい血縁けつえん関係かんけいはない。

人物じんぶつ

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陽気ようき性格せいかくであったという[2]。オリオンズ時代じだいはそのキャラクターと本拠地ほんきょち球場きゅうじょうから「下町したまち太陽たいよう」とばれた[6]

詳細しょうさい情報じょうほう

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年度ねんどべつ打撃だげき成績せいせき

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とし

たま

だん
ためし

ごう


せき


かず
とく

てん
やす


るい
さん
るい
ほん
るい
るい



てん
ぬすめ

るい
ぬすめ
るい




よん

たま
けい

とお


たま
さん


ころせ


りつ

るい
りつ
なが

りつ
O
P
S
1965 NYY 38 51 49 5 7 0 0 0 0 0 0 0 1 0 1 0 0 6 0 .143 .160 .143 .303
1968 東京とうきょう
ロッテ
137 600 561 81 162 27 3 23 264 74 10 11 2 3 30 2 4 56 22 .289 .328 .471 .798
1969 122 498 459 61 138 16 3 23 229 81 9 7 3 5 22 3 9 37 13 .301 .341 .499 .840
1970 120 485 457 65 143 20 0 21 226 69 4 3 2 3 18 0 5 24 10 .313 .344 .495 .838
1971 128 547 508 82 153 21 4 24 254 77 2 3 2 5 24 1 8 28 10 .301 .339 .500 .839
1972 ヤクルト 126 508 462 61 132 25 3 14 205 61 5 4 1 7 33 4 5 40 8 .286 .335 .444 .779
1973 117 354 313 33 73 13 0 11 119 39 3 2 1 3 35 7 2 24 13 .233 .312 .380 .692
MLB:1ねん 38 51 49 5 7 0 0 0 7 0 0 0 1 0 1 0 0 6 0 .143 .160 .143 .303
NPB:6ねん 750 2992 2760 383 801 122 13 116 1297 401 33 30 11 26 162 17 33 209 76 .290 .334 .470 .804
  • かく年度ねんど太字ふとじはリーグ最高さいこう
  • 東京とうきょう東京とうきょうオリオンズ)は、1969ねんにロッテ(ロッテオリオンズ)に球団きゅうだんめい変更へんこう

記録きろく

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NPBはつ記録きろく
NPB節目ふしめ記録きろく
NPBその記録きろく
  • 26試合しあい連続れんぞく安打あんだ (1968ねん6がつ12にち - 7がつ17にち
  • オールスターゲーム出場しゅつじょう:1かい (1968ねん
  • オールスターゲーム初回しょかい先頭せんとう打者だしゃ初球しょきゅう本塁打ほんるいだ:1968ねんだい1せん史上しじょうはつ[ちゅう 2]

背番号せばんごう

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  • 57 (1965ねん
  • 22 (1968ねん
  • 9 (1969ねん - 1971ねん、1973ねん
  • 4 (1972ねん

脚注きゃくちゅう

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注釈ちゅうしゃく

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  1. ^ この打席だせき着用ちゃくようしていたヘルメットはなぜか南海なんかいホークスのものだった。この試合しあい江藤えとう慎一しんいちのサヨナラ本塁打ほんるいだわっているが、先頭せんとう打者だしゃ初球しょきゅう本塁打ほんるいだはじまり、サヨナラ本塁打ほんるいだわったれいとしては、当時とうじ、シーズン公式こうしきせんにおいても1938ねんの1れい参照さんしょう)のみの記録きろく[4]
  2. ^ a b オールスターゲームはつ打席だせきでの初回しょかい先頭せんとう打者だしゃ本塁打ほんるいだ史上しじょうはつ[5]

出典しゅってん

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  1. ^ a b c d プロ野球やきゅうデータファイル(スボすぼル・マガジン社るまがじんしゃだい62ごう
  2. ^ a b c d 日本にっぽんプロ野球やきゅう歴代れきだいめい選手せんしゅ名鑑めいかん』395ページ
  3. ^ a b フジテレビトリビア普及ふきゅう委員いいんかい『トリビアのいずみ〜へぇのほん〜 5』講談社こうだんしゃ、2004ねん 
  4. ^ 講談社こうだんしゃかん 宇佐美うさみ徹也てつやちょ『プロ野球やきゅう記録きろく大鑑たいかん』P430
  5. ^ 「びっくり」先頭せんとうはつ打席だせきだん”. 日刊にっかんスポーツ (2012ねん7がつ21にち). 2018ねん4がつ25にち閲覧えつらん
  6. ^ アルトマン、ロペス、リー、レオン、ディアズ&フランコ「東京とうきょう下町したまちから川崎かわさき、そして千葉ちば幕張まくはりへ。ロッテ強打きょうだすけたち」/プロ野球やきゅう20世紀せいきおとこたち - 週刊しゅうかんベースボールONLINE 2019ねん10がつ20日はつか配信はいしん

参考さんこう文献ぶんけん

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日本にっぽんプロ野球やきゅう 歴代れきだいめい選手せんしゅ名鑑めいかん恒文社こうぶんしゃ、1976ねん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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