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アルベルトゥス・マグヌス

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アルベルトゥス・マグヌス
アルベルトゥス・マグヌス
教会きょうかい博士はかせ
生誕せいたん 1200ねんころ
ドイツシュヴァーベン
死没しぼつ 1280ねん11月15にち
ドイツ・ケルン
崇敬すうけいする教派きょうは カトリック教会きょうかい
れつぶく 1622ねん
れつぶく決定けっていしゃ グレゴリウス15せい
列聖れっせい 1932ねん
列聖れっせい場所ばしょ イタリア・ヴァチカン
列聖れっせい決定けっていしゃ ピウス11せい
記念きねん 11月15にち
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アルベルトゥス・マグヌスAlbertus Magnus, 1200ねんころ[1] - 1280ねん11月15にちケルン)は大聖たいせいアルベルト (Saint Albert the Great)、ケルンのアルベルトゥスともばれる13世紀せいきドイツキリスト教きりすときょう神学しんがくしゃである。またアリストテレス著作ちょさくみずからの体験たいけん検証けんしょう注釈ちゅうしゃくしょ多数たすうあらわす。錬金術れんきんじゅつ実践じっせん検証けんしょうしたこともその一端いったんである。

カトリック教会きょうかい聖人せいじん(祝日しゅくじつ命日めいにちにあたる11月15にち)で、普遍ふへん博士はかせ(doctor universalis)としょうせられる。トマス・アクィナスとしても有名ゆうめいである。ピウス10せいによって教会きょうかい博士はかせ称号しょうごうあたえられている。

生涯しょうがい

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ドイツのシュヴァーベン地方ちほうラウインゲンに貴族きぞく子弟していとしてまれたアルベルトゥスは、イタリアのパドヴァ大学だいがく哲学てつがく自然しぜん科学かがく医学いがくまなび、30さいのときにヨルダヌスにつきドミニコかい会員かいいんとなりボローニャで神学しんがくまなんだ。パリ大学だいがくケルンのドミニコかい学校がっこうなど各地かくち神学しんがく哲学てつがく教鞭きょうべんをとったほか教会きょうかい行政ぎょうせいにも手腕しゅわん発揮はっきした。

1254ねんにドミニコかいのドイツ(テウトニカ)管区かんくちょう就任しゅうにんし、また1259ねんにヴァレンシアの院長いんちょう会議かいぎでトマスとドミニコかい学校がっこう修学しゅうがく規則きそく作成さくせいしたほか、1261ねんからすうねんあいだレーゲンスブルク司教しきょうつとめた。

晩年ばんねんおもにケルンを中心ちゅうしんとするドイツ各地かくち活動かつどうしたが、1274ねんにはだい2リヨンおおやけ会議かいぎ出席しゅっせきした。またトマスの死後しご1277ねんパリにおいてトマスに異端いたん嫌疑けんぎけられたときは、老境ろうきょうにあったアルベルトゥスはケルンからパリまで徒歩とほ旅行りょこうして、その弟子でし弁護べんごした。

思想しそう

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ヨース・ファン・ワッセンホフによるアルベルトゥス・マグヌスぞう

アルベルトゥスの思想しそう特徴とくちょうアリストテレス思想しそうけいれにたいして積極せっきょくてきだったことにある。このてんで、どう時代じだいボナヴェントゥラなどのフランシスコかい学派がくは思想しそう潮流ちょうりゅうとは対照たいしょうをなす。ただ、アヴェロエスなどアラブの学者がくしゃ注釈ちゅうしゃく翻訳ほんやくからおもまなんだため、アルベルトゥスのアリストテレス理解りかいには、プラトン思想しそう混入こんにゅうしている部分ぶぶんがある。

アリストテレスの注解ちゅうかいしょのほか、『造物ぞうぶつについての大全たいぜん』(Summa de creaturis)をあらわし、自然しぜん観察かんさつもとづく自然しぜんがくすすめた。また神学しんがくにおいては、アリストテレス思想しそうもとづく思弁しべんとともに、にせディオニシウス・アレオパギタへの注解ちゅうかいしょき、ドイツ神秘しんぴ主義しゅぎ影響えいきょうあたえた。またアルベルトゥスの弟子でしたちを「アルベルトゥス学派がくは」と研究けんきゅうしゃもいる。

錬金術れんきんじゅつ

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鉱物こうぶつしょ』において、マグヌス自身じしん錬金術れんきんじゅつをおこなったが、きむぎんたものができるにすぎないとべられている。

錬金術れんきんじゅつかんするしょう冊子さっし』では自分じぶん実験じっけんしたことのみをしるし、かねぎん製法せいほうとできた金属きんぞくについてふれている。

また1250ねん著作ちょさくヒ素ひそについて言及げんきゅうし、その発見はっけんしゃとされる。

著作ちょさく

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  • 植物しょくぶつについて』(De vegetabilibus
  • 動物どうぶつについて』(De animalibusぜん26かんだい19かんまではアリストテレス注釈ちゅうしゃくしょ

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ St. Albertus Magnus”. Britannica. 11 July 2021閲覧えつらん

関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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