アレグザンダー・マッケンジー (探検たんけん家か)

アレグザンダー・マッケンジー、トーマス・ローレンス画が (1800年ねん頃ごろ), カナダ・ナショナル・ギャラリー所蔵しょぞう

サー・アレグザンダー・マッケンジー（Sir Alexander MacKenzie, スコットランド・ゲール語ご表記ひょうき：Alasdair MacCoinnich, 1764年ねん　- 1820年ねん3月11日にち）は、スコットランドの探検たんけん家か。

スコットランド、アウター・ヘブリディーズ諸島しょとうのルイス島とうストーノーウェイで生うまれた。

1774年ねん、一家いっかでニューヨークへ渡わたり、アメリカ独立どくりつ戦争せんそうの最中さいちゅうの1776年ねんにモントリオールへ移うつった。

1779年ねん、彼かれは職しょくを求もとめてノース・ウェスト会社かいしゃに入はいった。

そこで彼かれは1788年ねんにアサバスカ湖こへ旅たびしてフォート・チペウィアンを見みつけた。彼かれはノース・ウェスト会社かいしゃでパートナーとして働はたらいていたピーター・ポンドを自分じぶんの後任こうにんに送おくった。

ポンドから、先住民せんじゅうみんたちが北西ほくせいへ流ながれる川かわがあることを知しっているという話はなしを聞きき、この情報じょうほうを元もとに、1789年ねん7月がつ10日とおか、カヌーを操あやつって出発しゅっぱつした。当時とうじは太平洋たいへいようと大西洋たいせいようを結むすぶ「北西ほくせい航路こうろ」発見はっけんへの期待きたいが大おおきく、彼かれは河口かこうが北西ほくせいへ向むかい太平洋たいへいようへ出でることを期待きたいしていたが、最終さいしゅう的てきには北極ほっきょく海かいに到達とうたつし、彼かれは川かわを『失望しつぼうの川かわ』（Disappointment River）と名付なづけた。のち、川かわは彼かれにちなみマッケンジー川がわと名付なづけられた。

1791年ねん、マッケンジーは測定そくてい法ほうの新あたらしい知識ちしきを身みにつけるためイギリスへ渡わたった。

1792年ねんに帰国きこくし、再ふたたび太平洋たいへいようへむかうルートを見みつける旅たびを計画けいかくした。先住民せんじゅうみんのガイドとフランス人じん探検たんけん家かを同行どうこうさせ、マッケンジーはピース川かわをたどりフォート・フォークを出発しゅっぱつ。マッケンジーはフレーザー川がわの上流じょうりゅうを発見はっけんし、1793年ねん7月がつ20日はつか、カナダ太平洋たいへいよう岸がんに到達とうたつした。彼かれはカナダ横断おうだんに成功せいこうした初はじめてのヨーロッパ人じんとなった。彼かれはこのまま旅たびを続行ぞっこうしたかったが、ヨーロッパ人じんに友好ゆうこう的てきでないニューホーク族ぞくが協力きょうりょく的てきでないことがあり、断念だんねんした。彼かれの最さい西端せいたん点てん（1793年ねん7月がつ22日にち）で、マッケンジーは「カナダのアレックス・マッケンジー、ここに至いたる。1793年ねん7月がつ22日にち」（"Alex MacKenzie / from Canada / by land / 22d July 1793"）と岩いわに刻きざんだ。

1802年ねん、彼かれはその功績こうせきを讃たたえられサーの称号しょうごうを得えた。

1804年ねんから1808年ねんまでカナダ立法府りっぽうふの議員ぎいんを務つとめた。

1812年ねん、マッケンジーは結婚けっこんし故郷こきょうへ帰かえった。

1820年ねん、腎臓じんぞうの病気びょうきで死去しきょ。スコットランド本土ほんど西部せいぶのロス・アンド・クロマティー地方ちほうAvochに葬ほうむられた。