ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!!

ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!! Date My Daughter!
別名べつめい	ウチカレ
ジャンル	連続れんぞくドラマ 恋愛れんあいドラマ ホームドラマ
脚本きゃくほん	北川きたがわ悦えつ吏子
演出えんしゅつ	南雲なぐも聖一せいいち 内田うちだ秀実ひでみ
監修かんしゅう	児玉こだま昌彦まさひこ（流木りゅうぼく） ヒロシ・コーポレーション（キャンプ）
出演しゅつえん者しゃ	菅野かんの美穂みほ 浜辺はまべ美波みなみ 岡田おかだ健史たけし 福原ふくはら遥はるか 東あずま啓介けいすけ 中川なかがわ大輔だいすけ 大地だいち伸しん永ひさし 長見おさみ玲れい亜あ 吉谷よしたに彩子あやこ 本ほん坊ぼう元もと児こ（ソラシド） 中村なかむら雅俊まさとし（特別とくべつ出演しゅつえん） 矢田やた亜希子あきこ 豊川とよかわ悦司えつし（友情ゆうじょう出演しゅつえん） 川上かわかみ洋平ようへい（[Alexandros]） 有田ありた哲あきら平たいら 沢村さわむら一樹かずき
音楽おんがく	得田とくだ真しん裕ひろし
エンディング	家いえ入にゅうレオ「空そらと青あお」
国くに・地域ちいき	日本にっぽん
言語げんご	日本語にほんご
製作せいさく
チーフ・プロデューサー	加藤かとう正俊まさとし
プロデューサー	小田おだ玲奈れいな 森もり雅弘まさひろ 仲野なかの尚之なおゆき（AX-ON）
制作せいさく	日にちテレアックスオン（協力きょうりょく）
製作せいさく	日本テレビ放送網にほんてれびほうそうもう
放送ほうそう
放送ほうそうチャンネル	日本にほんテレビ系列けいれつ
映像えいぞう形式けいしき	音声おんせい多重たじゅう放送ほうそう 番組ばんぐみ連動れんどうデータ放送ほうそう
音声おんせい形式けいしき	ステレオ2音声おんせい 副ふく音声おんせいによる解説かいせつ放送ほうそう
放送ほうそう国こく・地域ちいき	日本にっぽん
放送ほうそう期間きかん	2021年ねん1月がつ13日にち - 3月17日にち
放送ほうそう時間じかん	水曜すいよう 22:00 - 23:00
放送ほうそう枠わく	水曜すいようドラマ
回数かいすう	10
公式こうしきサイト

『ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!!』（ウチのむすめは、かれしができない）は、2021年ねん1月がつ13日にちから3月17日にちまで日本にほんテレビ系けい「水曜すいようドラマ」で放送ほうそうされた、北川きたがわ悦えつ吏子・脚本きゃくほんによるテレビドラマ。主演しゅえんは菅野かんの美穂みほ。

あらすじ

売うれっ子こ恋愛れんあい小説しょうせつ家かでシングルマザーの水無瀬みなせ碧あおの悩なやみの種たねは、20歳さいの一人娘ひとりむすめ・空そらが筋金入すじがねいりのオタクで、漫画まんがやコスプレに夢中むちゅうで彼氏かれしができないこと。一方いっぽう、娘むすめ・空そらの悩なやみの種たねは、いい歳としをして天然てんねん、暴走ぼうそう、世間せけん知しらずの三拍子さんびょうしが揃そろった母親ははおや・碧あおであった。

ある日ひ、碧あおは初はつ挑戦ちょうせんしたミステリー小説しょうせつ『アンビリカルコード』が不人気ふにんきのために散ち英えい社しゃの文芸ぶんげい誌し『ラファエロ』の編集へんしゅう長ちょう・小西こにしから連載れんさいの打うち切きりをい渡いわたされる。映画えいが化かを想定そうていし構想こうそうを練ねっていた碧あおは他誌たしでの連載れんさい継続けいぞくを模索もさくして売うり込こみをするも芳かんばしい返事へんじがもらえず、当あてにしていた印税いんぜい収入しゅうにゅうが途絶とだえることになり、浪費ろうひ癖へきもあって住すんでいるタワーマンションのローン支払しはらいの目途もくとが立たたず窮地きゅうちに陥おちいる。

そんな碧あおは新あらたに担当たんとう編集へんしゅうとなった散ち英えい社しゃの橘たちばな漱石そうせきから新作しんさくの恋愛れんあい小説しょうせつの執筆しっぴつを持もち掛かけられるが、自身じしんの恋愛れんあい体験たいけんを作品さくひんに反映はんえいさせるタイプの作家さっかである碧あおは長ながらく恋愛れんあいから遠とおざかっていたことから、二にの足あしを踏ふんでしまう。また、碧あおの窮地きゅうちを空そらから聞きかされ心配しんぱいした老舗しにせ鯛焼たいやき店てん「おだや」の幼馴染おさななじみ・ゴン（小田おだ欣次）からは引越ひっこしを提案ていあんされるが、娘むすめの空そらとの思おもい出でが詰つまったタワーマンションを手放てばなす気きになれなかったところ、そんな親おやの思おもいを知しらず見栄みえを張はるためにタワーマンションに住すんでいると思おもっていた空そらからまで南みなみ十じゅう条じょうへの引越ひっこしを提案ていあんされてしまう。これをきっかけに親子おやこゲンカに発展はってんしてしまい、空そらはマンションを飛とび出だすが、逃にげ込こんだ「おだや」で碧あおの真意しんいをゴンから教おしえられると慌あわててマンションに引ひき返かえし、オタクで腐女子ふじょしの自分じぶんが恋こいをするのでそれをネタに小説しょうせつを執筆しっぴつすることを提案ていあんし、引越ひっこしに心しんが傾かたむきかけていた碧あおを思おもい留とまらせようとする。一生いっしょう恋愛れんあいと無縁むえんだと思おもっていた空そらの恋愛れんあい宣言せんげんに碧あおは歓喜かんきし、その提案ていあんを受うけ入いれた小説しょうせつの執筆しっぴつに俄然がぜんやる気きになるが、後日ごじつ訪おとずれた整体せいたい院いん・太ふとし葉は堂どうで碧あおが一目惚ひとめぼれした年下とししたの整体せいたい師し・渉わたる周一しゅういちは、空そらが一目惚ひとめぼれした男性だんせいであった。

碧あおと空そらは親子おやこで同おなじ男性だんせいに一目いちもくぼれしたが、碧あおは40代だいであるにもかかわらず施術しじゅつを受うけた渉わたるから「五十肩ごじゅうかた」と連呼れんこされたことから、恋こいから冷さめてしまう。一方いっぽう空そらは渉わたると再会さいかいし、上野うえの動物どうぶつ園えんに誕生たんじょうしたコツメカワウソの赤あかちゃんを見みに行いくデートの約束やくそくをする。万端ばんたんな準備じゅんびをして初はつデートに臨のぞんだ空そらであったが、渉わたるがデートに付つけ鼻毛はなげをつけてきたことで意識いしきが逸はぐれ、恋愛れんあいにも幻滅げんめつしてしまう。その後ご、渉わたるには忘わすれられない相手あいてがいて、わざと嫌きらわれるように鼻毛はなげを付つけてきたと聞きいた空そらは、渉わたるに仕切しきり直なおしのデートを申もうし込こむ。後日ごじつ2人にんはデートするが、楽たのしさと緊張きんちょうにより空そらは腹痛はらいたを起おこし、渉わたるに太ふとし葉は堂どうで介抱かいほうされる。渉わたるへのときめきで心しんが苦くるしいことを相談そうだんされた同級生どうきゅうせいの入野いりの光ひかりは、空そらに以前いぜんから依頼いらいしていた漫画まんがの作画さくがに集中しゅうちゅうするよう助言じょげんし、空そらは漫画まんがの創作そうさくに打うち込こむ。漫画まんがの登場とうじょう人物じんぶつの設定せっていを決きめていく中なかでO型がたの碧あおからAB型がたの自分じぶんが産うまれないことを知しった空そらは、自分じぶんが碧あおと本当ほんとうの親子おやこではないのではないかという不安ふあんに襲おそわれ、病院びょういんでの血液けつえき検査けんさを行おこなうことにする。検査けんさの結果けっか、自分じぶんはAB型がたで、碧あおが自分じぶんの母親ははおやではないと証明しょうめいされ動揺どうようした空そらは光ひかりの元もとを訪たずねる。アパートに2人ふたりきりはまずいと考かんがえた光ひかりは空そらを自室じしつに残のこし、自分じぶんは漫画まんが喫茶きっさに向むかうが、「ひとりは嫌いやだ」と空そらが後こうを追おってきたことで漫画まんが喫茶きっさで一いち晩ばん過すごす。その後ご、2人ふたりは漫画まんが喫茶きっさの帰かえり道みちにカプセルトイでビびー玉だまを引ひきあて、空そらはそれをお守もりにする。

自宅じたくに帰かえった空そらは真実しんじつを言いうよう碧あおに要求ようきゅうし、碧あおは「愛あいする男性だんせいから捨すてられ、悲かなしみのあまり自殺じさつに行いった樹海じゅかいで捨すてられていた赤あかちゃんの空そらと出会であい、育そだてることを決きめた」と話はなすが、空そらはへその緒おを発見はっけんし、光ひかりは碧あおの小説しょうせつ『アンビリカルコード』によく似にた場面ばめんが登場とうじょうすることに気きづく。空そらが碧あおの関係かんけい者しゃをタワーマンションに引ひき連つれもう一度いちど碧あおを問とい詰つめると、碧あおは「若わかいころ、舞台ぶたい俳優はいゆうの一ノ瀬いちのせ風雅ふうがに恋こいをし一いち週間しゅうかん一緒いっしょに過すごしたが捨すてられ、彼かれの家いえを突つき止とめ向むかうと女性じょせいがいた。名前なまえを星野ほしの鈴りんといい、彼女かのじょは風雅ふうがの子こを妊娠にんしんしていた。鈴すずは病気びょうきで体からだが弱よわく、お腹なかの子こが産うまれた後のち自分じぶんが死しんだ時ときの心配しんぱいをしており、自分じぶんはそんな鈴すずを放はなっておけず、鈴すずが亡なくなればその子供こどもを育そだてることを引ひき受うけた」と真実しんじつを告白こくはくする。話はなしを聞きいた空そらは号泣ごうきゅうし、産うみの親おやの鈴すずを勝手かってな女おんなだと言いったことから、怒おこった碧あおに頬ほおをぶたれる。「おだや」に連つれて行いかれた空そらは自分じぶんが碧あおを愛あいしていること、碧あおの実みの娘むすめが良よかったと泣なき叫さけんだ。

光ひかりや友達ともだちのサリー（伊藤いとう沙織さおり）のおかげで落おち着ついた空そらは碧あおに育そだててくれたことの感謝かんしゃを伝つたえる。2人ふたりは鈴すずの墓参はかまいりに行いき、空そらは育そだての母ははと産うみの母はは、2人ふたりの母ははを捨すてた風雅ふうがに会あって殴なぐりたいとい出いだす。渉わたるの目撃もくげき情報じょうほうから風雅ふうがの居場所いばしょを突つき止とめた2人ふたりは逢瀬おうせ島とうに渡わたり、一ノ瀬いちのせと対面たいめんするが、一ノ瀬いちのせは碧あおのことを忘わすれていた。初はじめこそ怒いかりや戸惑とまどいを持もって風雅ふうがに接せっしていた空そらだったが、わだかまりをなくし2人にんはだんだんと仲良なかよくなったことから碧あおはそんな2人ふたりにやきもきする。逢瀬おうせ島とうで一泊いっぱくすることになり、宿泊しゅくはくした一ノ瀬いちのせの自宅じたくで碧あおが目覚めざめると、空そらが風雅ふうがと旅たびに出でる旨むねの置おき手紙てがみがあり、二人ふたりの姿すがたがなかったことから碧あおは一ノ瀬いちのせに空そらを取とられたとショックを受うける。

空そらは一ノ瀬いちのせと沖縄おきなわを旅行りょこうし、数日すうじつ後ごにはすずらん商店しょうてん街がいに帰かえってくる。一ノ瀬いちのせも空そらとともにすずらん商店しょうてん街がいを訪おとずれ、商店しょうてん街がいのおもちゃ屋やの二に階かいの空あき部屋へやを間借まがりし、しばらく滞在たいざいすることを知しった碧あおは複雑ふくざつな気持きもちになる。空そらは一ノ瀬いちのせを父とうちゃんと呼よんでしまいパニックになるが、事ことの顛末てんまつを聞きいた光ひかりは風雅ふうがが空そらの存在そんざいを知しっていたと推理すいり。実際じっさいに一ノ瀬いちのせは鈴すずからの手紙てがみで空そらの存在そんざいを認識にんしきしており、さらには一ノ瀬いちのせは碧あおのことを実じつは今いまでも覚おぼえており、沖縄おきなわにセレブホテルを流木りゅうぼくで装飾そうしょくする仕事しごとを得えたことから、碧あおは一ノ瀬いちのせから「一緒いっしょに沖縄おきなわに来こないか」とプロポーズを受うける。その話はなしを聞きいた漱石そうせきはニューヨーク散ち英えい社しゃに栄転えいてんが決きまっていたため、「ニューヨークに来こないか」と碧あおにプロポーズをする。碧あおは二に人にんの男性だんせいから同どう時期じきにプロポーズを受うけるモテ期き到来とうらいに迷まようが、自分じぶんは恋こいに走はしる女おんなではないと自覚じかくし、小説しょうせつ家かとしての自信じしんを取とり戻もどすことを助たすけてくれたことには感謝かんしゃするが、ニューヨークに一緒いっしょに行いけないと漱石そうせきに別わかれを告つげる。また、空そらから一ノ瀬いちのせの挑発ちょうはつにゴンが「あいつらは 俺おれが守まもる!碧あおと空そらは俺おれのもんだ!」と一ノ瀬いちのせを攻せめた話はなしを聞きかされ、さらに空そらからの問といかけで幼おさないころからゴンが自分じぶんのことを見守みまもってくれた掛かけ替がえのない男性だんせいであったことに気付きづいたことから一ノ瀬いちのせの申もうし出でも断ことわる。同おなじころ、空そらは自分じぶんではなく光ひかりのことを向むいていると悟さとった渉わたるから別わかれを切きり出だされ交際こうさいを解消かいしょうし、光ひかりとの漫画まんが『君きみのいる世界せかい』を完成かんせいさせ、週刊しゅうかん少年しょうねんジャンプの新人しんじん賞しょうに応募おうぼする。

一ノ瀬いちのせが沖縄おきなわに旅立たびだつ当日とうじつ、碧あおは空そらと風雅ふうがとの3人にんで記念きねん写真しゃしんを撮影さつえいし一ノ瀬いちのせを送おくり出だし、その数日すうじつ後ご、光ひかりとの合作がっさく漫画まんが『君きみのいる世界せかい』はジャンプの新人しんじん賞しょうで努力どりょく賞しょうを受賞じゅしょうし、空そらは光ひかりから遠回とおまわしながら本当ほんとうは恋人こいびとがいないことをアピールされ、交際こうさいを申もうし込こまれる。自宅じたくのタワーマンションには風雅ふうがとの3人にんの写真しゃしんが飾かざられ、碧あおは空そらと仲良なかよくすずらん商店しょうてん街がいを走はしる。そんな2人ふたりを象ぞう印しるしのマークが見守みまもっていた。

キャスト

水無瀬みなせ家か

水無瀬みなせ碧あお（みなせ あおい）〈44〉

演えんじ - 菅野かんの美穂みほ（幼少ようしょう期き：稲垣いながき来らい泉いずみ）

本ほん作品さくひんの主人公しゅじんこう。1974年ねん12月22日にち生うまれ。アラフォー。売うれっ子この恋愛れんあい小説しょうせつ家かでシングルマザー。早稲田大学わせだだいがく出身しゅっしん。血液けつえき型がたはO型がた。母ははの名なは藍子あいこ。

実家じっかは長年ながねんすずらん商店しょうてん街がいで写真しゃしん館かんを経営けいえいしていたが地上じあげにあった際さいにあっさりと土地とちを売却ばいきゃくし、その際さいに手てにした資金しきんで両親りょうしんはスイスに移住いじゅうしてしまい、ひとり日本にっぽんに取とり残のこされた20代だいの駆かけ出だし作家さっかの時ときに『空そらの匂においをかぐ』という小説しょうせつをヒットさせ、成功せいこうの象徴しょうちょうとしてタワーマンション「エンゼルフォレストタワー」に移うつり住すんでいる。

整体せいたい師しの渉わたるに一目惚ひとめぼれして「40代だいの女性じょせいと整体せいたい師しの恋こい」というプロットの恋愛れんあい小説しょうせつを執筆しっぴつすることを漱石そうせきに連絡れんらくするが、渉わたるから40代だいであるのにもかかわらず「五十肩ごじゅうかた」と連呼れんこされたことで恋こいから冷さめてしまい、後のちに空そらの一目惚ひとめぼれの相手あいてが渉わたるであることを知しって、先さきの小説しょうせつ案あんは没ぼつにする。渉わたるとのデートが決きまった空そらからデートでどうすればいいか相談そうだんを持もち掛かけられ、63項目こうもくからなる「男おとこを落おとすリスト」を伝授でんじゅする。

恋愛れんあい小説しょうせつの創作そうさくのためにと漱石そうせきからボブ・ディランのコンサートのペアチケットを提供ていきょうされ、ゴンとコンサートを楽たのしんだ帰路きろに廃校はいこうで取とり壊こわしとなる出身しゅっしん校こうのすずらん小学校しょうがっこうを訪おとずれ、小学校しょうがっこう時代じだいにゴンに優やさしくしてもらった思おもい出でからゴンが好すきだった気持きもちが蘇よみがえり、お見合みあいを断ことわるようにと遠回とおまわしに告白こくはくするが、ゴンからは見合みあいを進すすめるように話はなしをつけてもらっているからと振ふられてしまう。

著作ちょさくの『私わたしを忘わすれないでくれ』が映画えいが化かされることになるが、小西こにしから新刊しんかんの発表はっぴょうの場ばを取とり上あげられることをチラつかされ、原作げんさくを改変かいへんし、オリジナルを台無だいなしにした脚本きゃくほんで強引ごういんに映画えいが化かを進すすめようとされたことに憤慨ふんがいするが、関係かんけい者しゃに抗議こうぎして碧あおの名前なまえに傷きずがついてはいけないと担当たんとう編集へんしゅうの漱石そうせきが尽力じんりょくして原作げんさく通どおりの筋書すじがきで映画えいが化かされる運はこびとなり漱石そうせきを信頼しんらいし、その漱石そうせきから好すきな作家さっかである碧あおの担当たんとうになりたくて散ち英えい社しゃに入社にゅうしゃしたと告白こくはくされたことで彼かれを愛あいおしく感かんじ、抱擁ほうようを交かわす。後日ごじつ、小西こにしは原作げんさく改変かいへんで映画えいが化かを進すすめようとしていたことを「たつや」の羊羹ようかんを持参じさんし謝罪しゃざいするが、新作しんさくの恋愛れんあい小説しょうせつを要求ようきゅうされている状況じょうきょうに変かわりはなくプロットが全まったく浮うかばず創作そうさくに苦くるしむが、ふと頭あたまに浮うかんだ母ははと娘むすめの物語ものがたりを2時じ間あいだほどで書かき上あげ、恋愛れんあい小説しょうせつではなかったが漱石そうせきが興味きょうみを持もち、企画きかく会議かいぎにかけたところ小西こにしが推おしたこともあり『真夏まなつの空そらは、夢ゆめ』の執筆しっぴつを進すすめることが決定けっていする。

小説しょうせつの企画きかくを通とおしてくれたお礼れいの電話でんわ中ちゅうに、漱石そうせきが息いきを荒あらげたことから事故じこに遭遇そうぐうしたと思おもい、担当たんとう編集へんしゅうとしてではなく愛あいする人ひとがいなくなるのではないかという想おもいが巡めぐったことから、病院びょういんで漱石そうせきの無事ぶじを確認かくにんした際さい、彼かれに抱だきつきキスをしようとするが、担当たんとう編集へんしゅうとしての一線いっせんを超こえるべきでないと考かんがえている漱石そうせきからはキスを拒こばまれて、少すこし傷きずつくが、今いまは恋愛れんあいに関かんしては曖昧あいまいなままにして、新作しんさくの『真夏まなつの空そらは、夢ゆめ』の執筆しっぴつに注力ちゅうりょくすべきだと助言じょげんされる。

渉わたるの目撃もくげき情報じょうほうをもとに一ノ瀬いちのせに会あう空そらに同行どうこうし、逢瀬おうせ島とうに出でかけ20年ねんぶりに一ノ瀬いちのせと再会さいかいするが、自分じぶんや鈴すずのことを覚おぼえておらず、ショックを受うける。空そらに対たいして自然しぜんに接せっし、いつの間まにか仲良なかよくなる空そらと一ノ瀬いちのせを見みて、空そらを一ノ瀬いちのせに取とられたような気持きもちになり嫉妬しっとするが、一ノ瀬いちのせの家いえに宿泊しゅくはくした翌朝よくあさ、一ノ瀬いちのせと一緒いっしょに旅たびに出でると空そらから置手紙おきてがみを残のこされ逢瀬おうせ島とうに取とり残のこされる。

数日すうじつ後ご、空そらと共ともにすずらん商店しょうてん街がいに一ノ瀬いちのせが現あらわれ、二人ふたりは沖縄おきなわ旅行りょこうをしていたことが判明はんめいし、一ノ瀬いちのせが拠点きょてんとして手てに入いれたすずらん商店しょうてん街がいのおもちゃ屋やの二に階かいに招まねき入いれられ二に人にんで酒さけを酌くみ交かわすことになるが、その際さい一ノ瀬いちのせは鈴すずや碧あおのことを本当ほんとうは覚おぼえていたことを告白こくはくされたことから、病気びょうきを抱かかえた鈴すずがひとりで空そらを産うもうとしていたことがどれほど心細こころぼそかったかを訴うったえ、鈴すずの代かわりとして一ノ瀬いちのせの頬ほおをビンタするが、贖罪しょくざいのため鈴すずの墓参はかまいりをしたいと一ノ瀬いちのせから申もうし出でされ、一ノ瀬いちのせと空そらとの3人にんで鈴すずの墓前ぼぜんに赴おもむき祈いのりをささげたことで一ノ瀬いちのせとのわだかまりを解消かいしょうする。

漱石そうせきがニューヨークに転勤てんきんすることとなり彼かれからついてきて欲ほしいと申もうし込こめれるが、作家さっかとしての自信じしんを取とり戻もどす助たすけをしてくれたことに感謝かんしゃするがその申もうし出でを断ことわる。また沖縄おきなわでセレブホテルの内装ないそうの仕事しごとに就つく一ノ瀬いちのせからも沖縄おきなわについてきて欲ほしいと申もうし込こまれるが、一ノ瀬いちのせが碧あおは自分じぶんと一緒いっしょに沖縄おきなわに来くるだろうとゴンを挑発ちょうはつした際さい、「あいつらは俺おれが守まもる!碧あおと空そらは俺おれのもんだ!」とゴンがい放いはなったのを空そらから教おしえられ、これまでいばらの道みちを歩あるく自分じぶんに誰だれが寄より添そっていてくれたかを空そらから問とわれ、ゴンの顔かおが浮うかんだことから、自分じぶんの大切たいせつな人ひとはゴンであることに気付きづいたため、一ノ瀬いちのせの申もうし出でを断ことわり、ゴンの傍はたにいることを心しんに決きめる。

水無瀬みなせ空そら（みなせ そら）〈20〉

演えんじ - 浜辺はまべ美波みなみ（幼少ようしょう期き：沼田ぬまた明あきら莉）

碧あおの一人娘ひとりむすめ。筋金入すじがねいりの漫画まんが・アニメ好すきのオタク。立たて青あお学院がくいん大学だいがくの学生がくせい。血液けつえき型がたはAB型がた。驚おどろいたときに発はっする口癖くちぐせは「ウソ ウソ ウソ ウソ コツメカワウソ」。

幼おさないころに象ぞう印しるしのマークを見みると泣なき止やんだことから、父ちちのいない空そらの守護神しゅごじんであると碧あおにい聞いきかせられたこともあり、スマホの待まち受うけ画面がめんにするほど思おもい入いれが強つよい。

高級こうきゅうブランドの洋服ようふくを買かい漁あさり、高級こうきゅう焼肉やきにく店てんで飲食いんしょくする「かーちゃん」と呼よぶ碧あおの浪費ろうひ癖へきを家計かけい簿ぼをつけ注意ちゅういするしっかり者しゃ。しかし、大学だいがくの同おなじゼミの男子だんし学生がくせいたちからは陰かげキャラのオタク、腐女子ふじょしとみなされており自身じしんも自認じにんしている。

漫画まんがの趣味しゅみはノーマル、BL、ユリと多岐たきにわたり、コミケでは漫画まんがのキャラクターのコスプレを楽たのしんでいる。イラストを描えがくことも好このみ、画が力りょくが高たかいことからそのことを知しった光ひかりに漫画まんがの作画さくがを依頼いらいされることになる。後日ごじつ偶然ぐうぜんバイト先さきの「おだや」を訪おとずれた光ひかりからカプセルトイと共ともにビびー玉だまをプレゼントされビびー玉だまを気きに入いるが、不注意ふちゅういで小学校しょうがっこうの排水溝はいすいこうに落おとして紛失ふんしつしてしまい、律義りちぎにそのことを光ひかりに謝罪しゃざいする。

母ははのかつてのご近所きんじょさんであった鯛焼たいやき店てん「おだや」でアルバイトをしており、デリバリーを任まかされ、デリバリーの帰かえり道みちに公園こうえんで転倒てんとうした際さいに助たすけてくれた整体せいたい師しの渉わたるに一目惚ひとめぼれする。後日ごじつ、「はなカフェ」で渉わたると再会さいかいし彼かれから誘さそわれて上野動物園うえのどうぶつえんに人生じんせい初はつのデートに行いくことになるが、渉わたるの右みぎの鼻はなの穴あなから伸のびていた鼻毛はなげが気きになり、デートに集中しゅうちゅうできず、理想りそうの恋こいと違ちがっていたため幻滅げんめつしてしまう。しかし後のちに渉わたるが「忘わすれられない人ひと」がいるため「付つけ鼻毛はなげ」を付つけてデートに現あらわれわざと嫌きらわれるように仕向しむけたことを知しり、その事情じじょうを承知しょうちしたうえで本当ほんとうのデートがしたいと申もうし込こみ、受うけ入いれられる。

渉わたるとの仕切しきり直なおしのデートで、母ははから教おそわった「男おとこを落おとすリスト」を使つかおうとするが上手うまくいかず、どうしてよいか分わからないため光ひかりにたびたび携帯けいたい電話でんわで相談そうだんしつつデートを満喫まんきつするが、楽たのしさと緊張きんちょうが交互こうごに駆かけ巡めぐりお腹はらが痛いたくなってしまう。そんな空そらを渉わたるは太ふとし葉は堂どうに連つれて行いき施術しじゅつで介抱かいほうしてくれ、デート経験けいけんが少すくないながら自分じぶんを大切たいせつに扱あつかってくれる渉わたるのやさしさにも触ふれ、次つぎのデートの約束やくそくを取とり付つけ楽たのしみにしているが、渉わたるが整体せいたい院いんの仕事しごとが忙いそがしくなってしまい2週間しゅうかん会あえなくなってしまう。渉わたるに会あえない間あいだ、ときめいて気持きもちが苦くるしいため、光ひかりから気持きもちを紛まぎらわせるのに漫画まんがの創作そうさくに打うち込こむことを勧すすめられる。渉わたるとの恋愛れんあいが充実じゅうじつしていることから、漫画まんがの創作そうさくにやる気きを見みせるようにもなり、売うれっ子こ作家さっかである母はは・碧あおの血ちを受うけ継つぎ、自分じぶんも創作そうさく能力のうりょくの才能さいのうを引ひき継ついでいるのではないかとジャンプに持もち込こみをしようと光ひかりに言いうまでになるが、漫画まんがの設定せっていを詰つめる際さい、光ひかりと同おなじくB型がたの碧あおからAB型がたの自分じぶんは生うまれることはないことに気付きづく。不安ふあんとなり碧あおの血液けつえき型がたを母子ぼし手帳てちょうで確認かくにんし、病院びょういんに行いって血液けつえき型がたの確認かくにんをしたことで、血液けつえき型がたに思おもい違ちがいや間違まちがいではなく、碧あおが自分じぶんの母ははではなく他人たにんであった事実じじつを知しってしまう。血液けつえき型がたを調しらべなければよかったと後悔こうかいして、ショックを受うけたことから、血液けつえき検査けんさに付つき合あってくれた光ひかりから碧あおは空そらのことを愛あいしていると励はげまされるが、取とり乱みだし大だい泣なきして光ひかりに抱だきつき、彼かれからオレは直すぐに相談そうだんに乗のってやると励はげまされる。

碧あおが実母じつぼでないことを知しり、渉わたるとデートをしても心しんから楽たのしむことが出来できず、マンションに帰かえって碧あおと顔かおを合あわせる気持きもちになれないことから碧あおには友達ともだちの家いえに泊とまると伝つたえ、光ひかりを頼たより彼かれのアパートに宿泊しゅくはくをお願ねがいする。光ひかりは男女だんじょが二に人にんきりになるのは良よくないと考かんがえ、漫画まんが喫茶きっさに出でかけるが、一人ひとりになるのが嫌いやで、光ひかりを追おいかけ漫画まんが喫茶きっさに駆かけ付つける。「入野いりのといると心しんが自由じゆうになる」と心情しんじょうを吐露とろし、漫画まんが喫茶きっさで一夜いちやを明あかした帰かえり道みち、カプセルトイを購入こうにゅうし、1回かいでビびー玉だまを引ひき当あて、お守まもりにする。

渉わたるの目撃もくげき情報じょうほうを元もとに、産うみの母はは・鈴すず、育そだての母はは・碧あおを捨すてた実父じっぷ・一ノ瀬いちのせに鉄拳てっけんを食くらわせようと逢瀬おうせ島とうに乗のり込こむが、自然しぜんに接せっしてくる一ノ瀬いちのせに文句もんくを言いう雰囲気ふんいきにはなれず、一ノ瀬いちのせに誘さそわれるまま島とうでのキャンプの様ようの生活せいかつを楽たのしみすっかり親したしくなってしまい、翌朝よくあさ、碧あおに「一ノ瀬いちのせと一緒いっしょに旅たびに出でる」と置手紙おきてがみを残のこし一ノ瀬いちのせととともに碧あおの前まえから姿すがたを消けし、沖縄おきなわ旅行りょこうに出でかける。

光ひかりの住すむ町まちで悪あくガキたちに絡からまれメガネが破損はそんし、視界しかい不良ふりょうのために光ひかりに手てを引ひかれ帰宅きたくするが、その道みちすがら、大学だいがく生活せいかつでいつでも相談そうだんに乗のってくれる光ひかりと漫画まんがの合作がっさくを通とおして掛かけ替がえのない楽たのしい時間じかんを共ともに過すごし、卒業そつぎょうしてしまうともうこのような時間じかんが過すごせなくなるのかとまじまじと感かんじたことで、光ひかりが自分じぶんにとって大切たいせつな存在そんざいであることに気付きづく。

その後ご、光ひかりとの合作がっさく漫画まんが『君きみのいる世界せかい』が応募おうぼしたジャンプの新人しんじん賞しょうで努力どりょく賞しょうに入選にゅうせんし、光ひかりと喜よろこびを分わかち合あい、その時とき、これまで居いると言いっていた心しんという名なの恋人こいびとは本当ほんとうは漫画まんがの登場とうじょう人物じんぶつで、リアルな恋人こいびとはいないと遠回とおまわしに光ひかりから彼女かのじょになってもらいたい気持きもちをアピールされている。

碧あおの彼氏かれし候補こうほ

ゴンちゃん / 小田おだ欣次（おだ ごんじ）

演えんじ - 沢村さわむら一樹かずき（幼少ようしょう期き：宮下みやした柚ゆず百ひゃく）

すずらん商店しょうてん街がいの鯛焼たいやき屋や「おだや」の4代目だいめ。碧あおの幼馴染おさななじみ。

20代だいのころ「俺おれはこんな商店しょうてん街がいで終おわる男おとこではない」と長年ながねん放浪ほうろうの旅たびに出でていたが、5年ねん前まえに実家じっかに戻もどり、先代せんだいの父ちち・俊一郎しゅんいちろうと店みせを切きり盛もりしている。かつて海外かいがい放浪ほうろう中ちゅうにエトワールという名なの10歳さい以上いじょう年下とししたのパリジェンヌと結婚けっこんしていたが、パティシエに取とられてしまい離婚りこんしている。

幼おさないころ、書道しょどう教室きょうしつで碧あおとケンカをして碧あおが誤あやまって投なげてしまったすずりでアゴを負傷ふしょうし、その時ときの古傷ふるきずが今いまでも残のこっている。

碧あおから商店しょうてん街がいの豊田とよだと神林かんばやしから紹介しょうかいされたお見合みあいを断ことわるようにと遠回とおまわしに告白こくはくされるが、正直しょうじきにお見合みあいを進すすめて欲ほしいと頼たのんでいるので無理むりだと言いって碧あおをふった後のち、見合みあい話ばなしがご破算はさんとなり、碧あおを振ふってしまったことを後悔こうかいする。

空そらが碧あおの実子じっしでないことは承知しょうちしており、空そらが赤あかん坊ぼうのころに「一緒いっしょに育そだててやってもいいぞ?」とプロポーズのつもりで碧あおに告白こくはくしたが、育児いくじで疲弊ひへいしていた碧あおは単たんなる応援おうえんの言葉ことばとしてしか捉とらえておらず、芳かんばしい返事へんじがもらえなかったことから海外かいがいに傷心しょうしんの傷きずを癒いやすため放浪ほうろうの旅たびに出でたと碧あおにうそぶく。

鈴すずの墓参はかまいりを済すませ、わだかまりがなくなった一ノ瀬いちのせと碧あお、空そらの3人にんがまるで本当ほんとうの家族かぞくのように仲良なかよくしている様子ようすをすずらん商店しょうてん街がいで目撃もくげきし、一ノ瀬いちのせに嫉妬しっと心しんを覚おぼえる。そんな中なか、一ノ瀬いちのせが「おだや」に食事しょくじに訪おとずれ、ゴンに対たいして碧あおは自分じぶんのことが好すきなので一緒いっしょに沖縄おきなわについてくるはずだと挑発ちょうはつされたことから激怒げきどし一ノ瀬いちのせを殴なぐり飛とばし、「捨すてられた碧あおが自分じぶんの本当ほんとうの娘むすめではない空そらを育そだてた気持きもちを分わかっていないだろう」と責せめ立たてるが、「嫉妬しっとですか」となおも一ノ瀬いちのせが挑発ちょうはつを続つづけたため頭あたま突とっきを浴あびせ「町まちから出でて行いけ」とい放いはなつ。それでもなお、一ノ瀬いちのせはゴンを挑発ちょうはつし続つづけたため漱石そうせきに止とめられるまで「あいつらは俺おれが守まもる!碧あおと空そらは俺おれのもんだ!」と叫さけびながら一ノ瀬いちのせを殴なぐり続つづけた。しかし、この一ノ瀬いちのせの挑発ちょうはつ行為こういはゴンに碧あおと一緒いっしょになるように自覚じかくさせるためのもので、空そらと沖縄おきなわ旅行りょこうに行いった際さい、「碧あおは幼馴染おさななじみのゴンと一緒いっしょになるのが一番いちばんいい」と話はなしを聞きかされていたことに起因きいんする行動こうどうであり、一ノ瀬いちのせの思惑おもわく通どおり、ゴンは碧あおが自分じぶんの大切たいせつな人ひとと自覚じかくするようになり、同おなじく空そらから自分じぶんの大切たいせつな人ひとがゴンと気付きづかされた碧あおと互たがいのことを想おもい合あう関係かんけいになる。

橘たちばな漱石そうせき（たちばな そうせき）

演えんじ - 川上かわかみ洋平ようへい（[Alexandros]）

散ち英えい社しゃの碧あお担当たんとうの編集へんしゅう者しゃ。文芸ぶんげい誌し『ラファエロ』編集へんしゅう部ぶ。

イケメンのため女流じょりゅう作家さっかの担当たんとうに回まわされることが多おおく、クールな容姿ようしに反はんし情熱じょうねつをもって担当たんとう作家さっかを献身けんしん的てきに支ささえる。

漱石そうせきという名前なまえは文学ぶんがくファンの高校こうこう教師きょうしである父ちちの命名めいめいで、兄あにの名前なまえは鴎外おうがい。

かつて散ち英えい社しゃの漫画まんが雑誌ざっし『少年しょうねんアップ』編集へんしゅう部ぶでヒット作さくを生うみ出だすことに貢献こうけんしていたが、由よし辺べ譲ゆずるという漫画まんが家かが海外かいがい小説しょうせつを盗作とうさくし訴うったえられたため、由よし辺べの名前なまえに傷きずを付つけるわけにはいかないと彼かれの罪つみを被こうむり、文芸ぶんげいに異動いどうとなった過去かこを持もつ。

碧あおの『私わたしを忘わすれないでくれ』が映画えいが化かされる際さいに、設定せっていや結末けつまつの変更へんこうがあまりにも酷ひどく、作品さくひん性せいを台無だいなしにする内容ないようで碧あおが憤慨ふんがいしたことから、左遷させん覚悟かくごで脚本きゃくほんの訂正ていせいに動うごき、主演しゅえんの久遠くどお悠ゆう人じんにオリジナルの改変かいへんは作品さくひんを殺ころすことだと訴うったえ、映画えいが用ように自身じしんの楽曲がっきょくを勝手かってにアレンジされ作品さくひんを殺ころされたと感かんじていた悠ゆう人じんの心しんに刺ささり、脚本きゃくほん家かを入いれ替かえ原作げんさく通どおりに練ねり直なおさないと映画えいがの主演しゅえんを降おりるという約束やくそくを取とりつけ、碧あおの信頼しんらいを得える。時ときを同おなじく、沙織さおりが漱石そうせきと別わかれ、俊一郎しゅんいちろうと交際こうさいすることを決きめたため、同棲どうせいしていた漱石そうせきの家いえに荷物にもつを残のこしたまま去さられてしまうが、後日ごじつ、「おだや」を訪おとずれ酔よいつぶれた時ときに沙織さおりと再会さいかいし、幸しあわせになって欲ほしいと彼女かのじょに思おもいを伝つたえる。

沙織さおりが家いえを去さった後のち、風邪かぜをこじらせ40度どの熱ねつで意識いしきが朦朧もうろうとする中なか、車くるまを走はしらせ病院びょういんに向むかおうとするが、碧あおと携帯けいたい電話でんわで通話つうわ中ちゅうに霞ヶ丘かすみがおかの交差点こうさてんで意識いしきを失うしなってしまい、事情じじょうを聞きいてタクシーで駆かけ付つけた小西こにしに病院びょういんに搬送はんそうしてもらい事ことなきを得える。愛あいする人ひとを失うしなってしまったのではないかと心配しんぱいする碧あおが病院びょういんに駆かけつけ無事ぶじを確認かくにんした際さい、彼かれに抱だきつきキスをしようとしたが、担当たんとう編集へんしゅうとしての一線いっせんを超こえるべきではないと考かんがえているため、キスを拒こばみ、碧あおを少すこし傷きずつけてしまうが、碧あおに今いまは恋愛れんあいに関かんしては曖昧あいまいなままにして、新作しんさくの『真夏まなつの空そらは、夢ゆめ』の執筆しっぴつに注力ちゅうりょくすべきだと助言じょげんする。

碧あおが新作しんさく小説しょうせつ『真夏まなつの空そらは､夢ゆめ』を書かき上あげ、小西こにしが小説しょうせつ家かとして碧あおが盛もり返かえし漱石そうせきが手離てばなれできると判断はんだんしたことから、もともと担当たんとうしていた漫画まんが編集へんしゅうの仕事しごとをニューヨーク散ち英えい社しゃへ海外かいがい転勤てんきんして頑張がんばるように打診だしんされ、小西こにしが碧あおの担当たんとう編集へんしゅうに就つくことを宣言せんげんされたことから、碧あおに一緒いっしょにニューヨークについてきて欲ほしいと申もうし出でるが断ことわられ、碧あおからはオワコンと思おもっていた自分じぶんの担当たんとう編集へんしゅうになるために出版しゅっぱん業界ぎょうかいに就職しゅうしょくしたと涙なみだしてくれたことで小説しょうせつ家かとして今後こんごも続つづけていく気持きもちに成なれたと感謝かんしゃされ、これからもずっと忘わすれないと別わかれを告つげられた。

渉わたる周一しゅういち（わたる しゅういち）〈25〉

後述こうじゅつ。

空そらの彼氏かれし候補こうほ

入野いりの光ひかり（いりの ひかる）

演えんじ - 岡田おかだ健史たけし

空そらと同おなじ立りつ青あお学院がくいん大学だいがくに通かよう学生がくせい。熊本くまもと出身しゅっしん。多おおくの女性じょせいから交際こうさいを申もうし込こまれるイケメン。血液けつえき型がたはA型がた。

家族かぞくは九大きゅうだい医学部いがくぶ教授きょうじゅの父ちち、ラサールから九大きゅうだい医学部いがくぶに進学しんがくした兄あに、ラサールに進学しんがくした弟おとうとを擁ようするエリート一家いっかで、光ひかりが医学部いがくぶに進学しんがくしなかったことを父ちちは恥はじと捉とらえ親族しんぞくから光ひかりの進学しんがく先さきに触ふれられたくない様子ようすを母ははが察さっし、法事ほうじで熊本くまもとに帰省きせいするのを控ひかえるようにと連絡れんらくされてしまい、劣等れっとう感かんを感かんじている。

地元じもとの熊本くまもとで家庭かてい教師きょうしをしてくれた未み羽はねに好意こういを抱だいており、大学だいがく進学しんがくで上京じょうきょうしてから彼女かのじょの自宅じたくを訪おとずれるようになり彼氏かれしになれたと思おもっていたが、資産しさん家かの男性だんせいと交際こうさいするので彼女かのじょからもう会あわない方ほうがいいと告つげられる。後日ごじつ、未み羽はねから結婚式けっこんしきへの出席しゅっせきを電話でんわで案内あんないされるが、空そらが渉わたるに真まっ直すぐに向むき合あって恋愛れんあいしている様子ようすに感化かんかされ、恋こいの駆かけ引ひきで心しんを惑まどわすようなことをする未み羽はねと決別けつべつすることを告つげる。

大学だいがくデビューで人気にんき者しゃの陽ひキャラのブランディングに成功せいこうしたが、実じつは隠かくれ二に次元じげんオタク。オタクであることを隠かくすためコミケにはわざわざ眼鏡めがねとカツラとチェックのネルシャツと大量たいりょうにポケットが付ついたベストで変装へんそうして参加さんかしている。その一方いっぽうでインターハイで400m全国ぜんこく7位いに入賞にゅうしょうするなど運動うんどう能力のうりょくが高たかい。

秘ひそかに少年しょうねんジャンプで自身じしんがストーリーを手掛てがける漫画まんが作品さくひんの連載れんさいとアニメ化かを目指めざしており、空そらの高たかい画が力りょくを知しって漫画まんがの作画さくがを依頼いらいし、後日ごじつ空そらから漫画まんがのイメージボードを渡わたされ一緒いっしょに漫画まんがを創作そうさくすることになる。

空そらからプレゼントしたビびー玉だまを紛失ふんしつしてしまった話はなしを聞きくと、もう一度いちどプレゼントするためにビびー玉だまが当あたるまでカプセルトイを購入こうにゅうし続つづけて入手にゅうしゅするが、空そらが渉わたるに本気ほんきでデートを申もうし込こむ様子ようすを目まの当あたりにして、空そらに渡わたすことなくビびー玉だまを隅田川すみだがわに投なげ捨すてる。渉わたるとの仕切しきり直なおしのデートで空そらからどうすればいいか分わからないと相談そうだんの電話でんわが度々たびたびかかってくるのでアドバイスするが、空そらが渉わたると仲良なかよくなっていくことに複雑ふくざつな気持きもちになり、デートが気きになって空そらに電話でんわをかけるが、渉わたるが電話でんわに出でたため、思おもわず電話でんわを切きってしまう。

空そらが漫画まんがの合作がっさくにやる気きを出だしてくれ、これまで喫茶店きっさてんでアイディア出だしを重かさねてきたが、実際じっさいに作品さくひんを仕上しあげる段階だんかいに進すすみ、喫茶店きっさてんでの作業さぎょうは厳きびしいと感かんじたことから、空そらのタワーマンションで創作そうさくすることになる。そこで漫画まんがの登場とうじょう人物じんぶつの血液けつえき型がたなどのより細こまかい設定せっていを詰つめていきたいと空そらに話はなしをしたところ、母ははの碧あおと空そらの血液けつえき型がたを聞きかされ、打うち合あわせ後ご自宅じたくに帰かえって設定せっていをまとめ上あげようとした際さい、親子おやことしてその血液けつえき型がたの組くみ合あわせは成立せいりつしないことに気付きづく。自分じぶんなりに空そらと碧あおの血液けつえき型がたを確認かくにんしようと、水みず瀬せ家かと家族かぞくぐるみの付つき合あいがある「おだや」に赴おもむき、ゴンに碧あおたちの血液けつえき型がたをそれとなく探さぐりを入いれる。その際さいに対応たいおうした俊一郎しゅんいちろうと意気投合いきとうごうし、自分じぶんは今いま、空そらに恋愛れんあい感情かんじょうを抱だいており、渉わたると空そらが交際こうさいしていることもあるが、告白こくはくしてフラれるのが嫌いやなので空そらには秘密ひみつにして、そんな気持きもちが1ミリもないように接せっしていると俊一郎しゅんいちろうに内情ないじょうを吐露とろする。

空そらが病院びょういんで血液けつえき検査けんさを行おこない、自分じぶんは碧あおの娘むすめではなく他人たにんであったことを知しりショックを受うけた際さいは、碧あおは空そらのことを愛あいしていると励はげまし、取とり乱みだし大だい泣なきして光ひかりに抱だきつかれると、オレは直すぐに相談そうだんに乗のってやると空そらを励はげます。その日ひの晩ばん、碧あおと顔かおを合あわせる気持きもちになれない空そらが光ひかりを頼たより彼かれのアパートを訪たずねてきて宿泊しゅくはくをお願ねがいされる。男女だんじょが二に人にんきりになるのは良よくないと考かんがえ、漫画まんが喫茶きっさに出でかけるが、一人ひとりになるのが嫌いやだった空そらは光ひかりを追おいかけ漫画まんが喫茶きっさに駆かけ付つけ「入野いりのといると心しんが自由じゆうになる」と心情しんじょうを吐露とろされる。漫画まんが喫茶きっさで一夜いちやを明あかした帰かえり道みち、カプセルトイを購入こうにゅうし、1回かいでビびー玉だまを引ひき当あて、空そらにプレゼントし、空そらはそのビびー玉だまをお守もりにする。

実父じっぷの一ノ瀬いちのせに会あうために逢瀬おうせ島とうに向むかった空そらから電話でんわがかかってきて、一ノ瀬いちのせのことや島しまでのキャンプのような生活せいかつを伝つたえられるが、内心ないしんではそのことがうれしかったのにもかかわらず素直すなおになれず、そういうことは恋人こいびとの渉わたるに話はなすべきではないかとひねくれて答こたえてしまう。

空そらとの合作がっさく漫画まんが『君きみのいる世界せかい』を完成かんせいさせ、ジャンプの新人しんじん賞しょうに持もち込こみで応募おうぼすると、入選にゅうせんするよう神頼かみだのみをするのに空そらと神社じんじゃを訪おとずれ願掛がんかけし、たとえ空そらの母ははの碧あおが沖縄おきなわに行いこうがニューヨークに行いこうが「自分じぶんは東京とうきょうにいる」と空そらに宣言せんげんし、空そらと離はなれ離ばなれになりたくないので、空そらには自分じぶんのいる東京とうきょうに留とどまって欲ほしいという気持きもちを遠回とおまわしに伝つたえる。後日ごじつ、応募おうぼした新人しんじん賞しょうで『君きみのいる世界せかい』が努力どりょく賞しょうに入選にゅうせんし、空そらと二人ふたりで喜よろこびを分わかち合あい、これまで居いると言いっていた心しんという名なの恋人こいびとは本当ほんとうは漫画まんがの登場とうじょう人物じんぶつで、リアルな恋人こいびとはいないと最後さいごまで遠回とおまわしに空そらに彼女かのじょになって欲ほしい気持きもちを伝つたえている。

渉わたる周一しゅういち（わたる しゅういち）〈25〉

演えんじ - 東あずま啓介けいすけ

整体せいたい院いん・太ふとし葉は堂どうのイケメン整体せいたい師し。碧あおの小説しょうせつを全すべて所有しょゆうするほどの彼女かのじょの大だいファン。190cmの長身ちょうしんで、歩あるくとやたらと物ものにぶつかる体質たいしつ。

施術しじゅつを行おこなった際さい、碧あおのファンであることを告白こくはくしたことが切きっ掛かけで碧あおに一目惚ひとめぼれされる。また、公園こうえんで転倒てんとうした空そらを助たすけてあげた際さいに空そらからも一目惚ひとめぼれされている。40代だいの碧あおに対たいし「五十肩ごじゅうかた」のケアを怠おこたらないようにと言いい続つづけたことで碧あおを恋こいから冷さめさせてしまうが、「はなカフェ」で再会さいかいした空そらには積極せっきょく的てきに話はなしかけ、上野動物園うえのどうぶつえんにコツメカワウソの赤あかちゃんを観かんに行いこうとデートに誘さそう。しかし、空そらを誘さそっておきながら、「忘わすれられない人ひと」がいるため「付つけ鼻毛はなげ」を付つけてデートに現あらわれわざと嫌きらわれるように仕向しむけ、人生じんせい初はつデートの空そらを幻滅げんめつさせる。それでも事情じじょうを承知しょうちしたうえで空そらから本当ほんとうのデートがしたいと申もうし込こまれたため、その要望ようぼうを受うけ入いれ再度さいどデートすることになる。

仕切しきり直なおしのデートでは、空そらを喜よろこばせようと意外いがいとデート経験けいけんが少すくないながらも気きを遣やって喜よろこんでもらい、実質じっしつ的てきな初はつデートの緊張きんちょうからお腹なかが痛いたくなった空そらを太たい葉は堂どうで施術しじゅつを施ほどこし介抱かいほうし、空そらに優やさしく接せっする。

空そらが碧あおが実母じつぼでないことを知しりショックを受うけたことを自分じぶんではなく光ひかりに相談そうだんしていたことを聞きいて嫉妬しっとし、「おだや」で偶然ぐうぜん出でくわした光ひかりに宣戦せんせん布告ふこくするが、光ひかりからは恋愛れんあいは交際こうさいしている者もの同士どうしの問題もんだいで自分じぶんに文句もんくを言いわれても意味いみ不明ふめいだとかわされるが、その後ご、空そらの気持きもちが自分じぶんではなく光ひかりに向むいていることを悟さとり、光ひかりとの「なくしたくない関係かんけい」を守まもるようにと空そらに告つげ、彼女かのじょのことを大切たいせつに思おもう気持きもちから自みずから身みを引ひいた。

空そらとの恋愛れんあいを終おえしばらく傷心しょうしん気味ぎみであったが、後日ごじつ、初恋はつこいの相手あいてと思おもわしき「くるみちゃん」という女性じょせいからパソコンに友達ともだち申請しんせいの連絡れんらくが届とどいている。

おだや

すずらん商店しょうてん街がいの老舗しにせ鯛焼たいやき屋や。タピオカブームに対抗たいこうするため新しん商品しょうひんの「サンマ焼やき」を開発かいはつしている。

小田おだ俊一郎しゅんいちろう（おだ しゅんいちろう）

演えんじ - 中村なかむら雅俊まさとし（特別とくべつ出演しゅつえん）

ゴンの父ちち。「おだや」の3代目だいめ。かつてのご近所きんじょさんであった碧あおや彼女かのじょの娘むすめの空そらとは家族かぞく同然どうぜんの付つき合あい。

「おだや」で沙織さおりがパニックを起おこした際さい、優やさしく対応たいおうしたことで若わかい沙織さおりから興味きょうみを持もたれ、交際こうさいを申もうし込こまれ付つき合あうことになり、ゴンやケンタに紹介しょうかいしている。沙織さおりが橘たちばなと別わかれるため同棲どうせいしている橘たちばなの家いえを出でることになると、新あたらしく住すむアパートの資金しきんを返済へんさいはいつでもいいと援助えんじょし、沙織さおりが「おだや」でアルバイトを始はじめたことで距離きょりを縮ちぢめ、漱石そうせきのことを忘わすれられなくてもその思おもいごと連つれてきていいと沙織さおりに優やさしい言葉ことばをかけたことで「見みつけた 私わたしの幸しあわせ」と満面まんめんの笑えみの沙織さおりにハグされる。

「おだや」でゴンに碧あおの血液けつえき型がたを質問しつもんしている光ひかりを見みて、彼かれが碧あおと空そらの親子おやこ関係かんけいを調しらべていることを察さっし、それとなく探さぐりを入いれるため日本酒にほんしゅを奢おごり、その際さい、光ひかりと意気投合いきとうごうし、彼かれが空そらに片思かたおもい中ちゅうでそのことを空そらには言いいだせず秘密ひみつにしていることを教おしえられる。

ケンタ

演えんじ - 中川なかがわ大輔だいすけ

「おだや」のアルバイト。仕事しごと熱心ねっしんなことから俊一郎しゅんいちろうやゴンから可愛かわいがられており、「おだや」の跡継あとつぎ候補こうほ。

立たて青あお学院がくいん大学だいがく

ナオキ

演えんじ - 大地だいち伸しん永ひさし（第だい1話わ - 第だい3話わ・第だい6話わ - 第だい8話わ）

光ひかりの友人ゆうじん。三枚目さんまいめでお調子ちょうし者しゃ。

愛梨あいり（あいり）

演えんじ - 長見おさみ玲れい亜あ（第だい1話わ - 第だい3話わ・第だい6話わ - 第だい8話わ）

光ひかりの女おんな友達ともだち。光ひかりに好意こういを抱だいており、彼かれと親したしくなっていく空そらを敵対てきたい視しし、教室きょうしつで光ひかりを探さがすそぶりをした空そらに苛立いらだち、空そらを罵ののしり胸むなぐらを掴つかんだため、空そらと取とっ組くみ合あいのケンカとなる。

「おだや」で偶然ぐうぜん出でくわした渉わたるが光ひかりに対たいして空そらは自分じぶんの恋人こいびとだと宣戦せんせん布告ふこくした際さいには、空そらを光ひかりから引ひき離はなし渉わたるに押おし付つけようと、渉わたるの肩かたを持もち彼かれに加勢かせいする。

田中たなか（たなか）

演えんじ - 和田わだ崇たかし太郎たろう（第だい1話わ - 第だい3話わ・第だい6話わ・第だい7話わ）

光ひかりと同おなじケインズゼミの友人ゆうじん。

散ち英えい社しゃ

小西こにし（こにし）

演えんじ - 有田ありた哲あきら平たいら（第だい1話わ・第だい2話わ・第だい4話わ・第だい5話わ・第だい8話わ - 最終さいしゅう話ばなし）

散ち英えい社しゃの文芸ぶんげい誌し『ラファエロ』の編集へんしゅう長ちょう。

碧あおを作家さっかとして見出みいだした人物じんぶつで碧あおとの付つき合あいは長ながい。売うれると見込みこんだ作家さっかに作品さくひんを書かかせるためにはどんなことでもやる人物じんぶつ。

水無瀬みなせ碧あおをもう一度いちど世よに知しらしめるためという建前たてまえの下した、新刊しんかんの発表はっぴょうの場ばを与あたえないことをチラつかせて脅おどし、原作げんさく者しゃの碧あおに了承りょうしょうを得えず、主演しゅえんの悠ゆう人じんからの主人公しゅじんこうとヒロインの性別せいべつを入いれ替かえる要望ようぼうを受うけ入いれ、原作げんさくを改変かいへんして強引ごういんに『私わたしを忘わすれないでくれ』の映画えいが化かを勧すすめようとするが、漱石そうせきの尽力じんりょくで原作げんさく通どおり映画えいが化かすることとなり、「たつや」の羊羹ようかんを持参じさんして碧あおに詫わびる。

碧あおが書かき上あげた母ははと娘むすめの物語ものがたり『真夏まなつの空そらは、夢ゆめ』が企画きかく会議かいぎにかかると、売うれる小説しょうせつと見込みこんで会議かいぎで推おし、新刊しんかんとして執筆しっぴつすることが決定けっていする。

車くるまで病院びょういんに移動いどう中ちゅう、40度どの熱ねつで霞ヶ丘かすみがおかの交差点こうさてんで動うごけなくなってしまった漱石そうせきを碧あおから連絡れんらくを受うけ、タクシーで急行きゅうこうし病院びょういんまで搬送はんそうする。

碧あおの新作しんさく小説しょうせつ『真夏まなつの空そらは､夢ゆめ』の出来できが良よかったことから碧あおが小説しょうせつ家かとして盛もり返かえしたと確認かくにんし、漱石そうせきの支ささえがなくともやっていけるだろうと判断はんだんしたことから漱石そうせきにもともと担当たんとうしていた漫画まんが編集へんしゅうの仕事しごとをニューヨーク散ち英えい社しゃへ海外かいがい転勤てんきんして頑張がんばるように打診だしんし、漱石そうせきの後任こうにんとして自分じぶんが碧あおの担当たんとう編集へんしゅうに就任しゅうにんすることを宣言せんげんしている。

伊藤いとう沙織さおり（いとう さおり）〈23〉

演えんじ - 福原ふくはら遥はるか

散ち英えい社しゃの編集へんしゅうアルバイト。漱石そうせきの彼女かのじょ。橘たちばなから「サリー」と呼よばれている。

青森あおもり出身しゅっしんで男おとこを追おいかけ上京じょうきょうしたが逃にげられてしまい、行いき場ばを無なくしたところを漱石そうせきに声こえをかけてもらい交際こうさいを始はじめている。

同棲どうせいする漱石そうせきと離はなれている間あいだ、彼かれが他たの女性じょせいと親密しんみつになるのではないかと不安ふあんに襲おそわれることから彼かれの近ちかくで仕事しごとができる散ち英えい社しゃでバイトを始はじめ、さらにGPSを漱石そうせきに取とり付つけ所在地しょざいちを探さぐるストーカー気質きしつなところがあり、碧あおのタワーマンションに打うち合あわせで長居ながいしたときは不安ふあんを募つのらせマンションまで駆かけつけている。不安ふあんがピークに達たっすると過か呼吸こきゅうの症状しょうじょうが現あらわれることから、そのような時ときは精神せいしん安定あんてい剤ざいを服用ふくようして気持きもちを落おち着つかせている。交際こうさい相手あいてに愛情あいじょうを求もとめる女性じょせいに育そだったのは、愛情あいじょうを感かんじたことがない毒どく親おやの母ははに育そだてられたことが原因げんいんだと自己じこ分析ぶんせきしている。

「おだや」でパニックを起おこした際さい、優やさしく対応たいおうしてくれた年配ねんぱいの俊一郎しゅんいちろうに興味きょうみを持もつようになり、苦くるしくなってしまう漱石そうせきとの恋こいは終おわらせ、安やすらぎを感かんじさせる俊一郎しゅんいちろうと交際こうさいすることを決意けついする。漱石そうせきと別わかれることを決きめてからは散ち英えい社しゃのバイトを退職たいしょくし新あたらしいバイトを見みつけ、同棲どうせいしている漱石そうせきの家いえに荷物にもつを残のこしたまま、俊一郎しゅんいちろうに資金しきんを援助えんじょしてもらい借家しゃくやに移うつり住すみ、俊一郎しゅんいちろうを慕したって「おだや」でアルバイトを始はじめて彼かれとの距離きょりを縮ちぢめ、俊一郎しゅんいちろうから漱石そうせきのことを忘わすれられなくてもその思おもいごと連つれてきていいと優やさしい言葉ことばをかけられると、「見みつけた 私わたしの幸しあわせ」と俊一郎しゅんいちろうに抱だきつき、満面まんめんの笑えみを浮うかべる。

田山たやま（たやま）

演えんじ - 本ほん坊ぼう元もと児こ（ソラシド）（第だい3話わ・第だい4話わ・第だい8話わ）

散ち英えい社しゃの編集へんしゅう者しゃ。小西こにしの腰巾着こしぎんちゃく。

その他た

未み羽はね（みわ）

演えんじ - 吉谷よしたに彩子あやこ（第だい1話わ・第だい3話わ・第だい4話わ）

光ひかりの元もと家庭かてい教師きょうし。光ひかりと同郷どうきょうの熊本くまもと出身しゅっしん。現在げんざいは東京とうきょうの一流いちりゅう企業きぎょうに勤務きんむしているが、仕事しごとに疲弊ひへいしてしまい結婚けっこんして楽らくになりたいと考かんがえており、30歳さいを目前もくぜんに複数ふくすうの男性だんせいと交際こうさいし結婚けっこん相手あいてを物色ぶっしょくしている。交際こうさい相手あいてのひとりが資産しさん家かで都内とないにマンションを複数ふくすう所有しょゆうしていることを知しると、彼かれを本命ほんめいに絞しぼり込こみ、光ひかりとはもう会あわない方ほうがいいと切きり出だし別わかれを告つげる。

一ノ瀬いちのせ風雅ふうが（いちのせ ふうが）

演えんじ - 豊川とよかわ悦司えつし（友情ゆうじょう出演しゅつえん）（第だい7話わ - 最終さいしゅう話ばなし）

空そらの実父じっぷ。元もと劇団げきだん員いんの役者やくしゃで人気にんきドラマで主演しゅえんをする売うれっ子こであったが、売うれたことで役者やくしゃの仕事しごとが窮屈きゅうくつでつまらなくなってしまい役者やくしゃを辞やめ、いろいろな仕事しごとを転々てんてんとし現在げんざいは逢瀬おうせ島とうに移住いじゅうし海かいの流木りゅうぼくを加工かこうしたオブジェを売うって生活せいかつしている。若わかかりしころは浮うき名なを流ながし複数ふくすうの女性じょせいと交際こうさいしており、碧あおや鈴すずは数かずある交際こうさい女性じょせいのうちの1人ひとりであった。鈴すずとの間あいだに空そらを儲もうけるが、妊娠にんしんしたことが分わかる前まえに同棲どうせいしていたアパートを出でて行いき鈴すずと音信いんしん不通ふつうとなったことから、自分じぶんに子供こどもがいることを知しらなかった。

渉わたるの目撃もくげき情報じょうほうを頼たよりに空そらと碧あおが逢瀬おうせ島とうまで訪たずねてきた際さいには、二人ふたりを自宅じたくに招まねき入いれ、空そらと自然しぜんに接せっし流木りゅうぼくのオブジェ作づくりや夕食ゆうしょくのおかずにする魚さかなを釣つるなどして交流こうりゅうを深ふかめ、産うみの親おや・鈴すずや育そだての親おや・碧あおを捨すてたことの文句もんくを言いいに来きたはずの空そらといつの間まにか打うち解とけあい、空そらを伴ともなって二人ふたりで沖縄おきなわを旅行りょこうする。

沖縄おきなわ旅行りょこうを終おえると空そらとすずらん商店しょうてん街がいに現あらわれ、そのコミュニケーション能力のうりょくを活いかしてオモチャ屋やの二に階かいの空あき部屋へやを拠点きょてんとしてゲットし、商店しょうてん街がいの店舗てんぽの内装ないそうの仕事しごとや流木りゅうぼく販売はんばいを始はじめ地元じもとに馴染なじんでゆく。逢瀬おうせ島とうで空そらと碧あおが訪たずねてきたときは、空そらの瞳ひとみが鈴すずとそっくりであったことから、直すぐに空そらが鈴すずの娘むすめであると直感ちょっかんし、鈴すずや碧あおのことを覚おぼえていたが咄嗟とっさに覚おぼえていないとウソをついてしまったと告白こくはくし、病気びょうきを抱かかえる鈴すずがひとりで空そらを産うむことがどれだけ心細こころぼそかったことから碧あおから攻せめられ頬ほおをビンタされるが、贖罪しょくざいのため鈴すずの墓参はかまいりをしたいと申もうし出でて、碧あおと空そらとの3人にんで鈴すずの墓前ぼぜんに赴おもむき祈いのりをささげたことで碧あおとのわだかまりを解消かいしょうする。

実じつは20年ねん前まえに鈴すずに復縁ふくえんを迫せまる手紙てがみを送おくっており、その手紙てがみへの鈴すずからの返信へんしんで復縁ふくえんを拒否きょひされ、空そらという自分じぶんの娘むすめを出産しゅっさんしたことを伝つたえられていたことから本当ほんとうは空そらの存在そんざいを以前いぜんから知しっており、娘むすめのことを忘わすれないため、毎日まいにちカメラで空そらの写真しゃしんを撮影さつえいする生活せいかつを送おくっていた。

1週間しゅうかんだけの交際こうさいであったが碧あおのことをよく覚おぼえており、そればかりか離はなれた後のちも碧あおの書かいた小説しょうせつを全すべて読破どくはして意識いしきし続つづけていたことから、碧あおに交際こうさいを申もうし出でて、流木りゅうぼくで沖縄おきなわのセレブホテルを内装ないそうする仕事しごとに就つくので一緒いっしょに沖縄おきなわについてきて欲ほしいと迫せまる。

「おだや」に食事しょくじに訪おとずれ、ゴンに対たいして碧あおは自分じぶんのことが好すきなので一緒いっしょに沖縄おきなわについてくるはずだと挑発ちょうはつしたことでゴンを激怒げきどさせ殴なぐり飛とばされ、捨すてられた碧あおが自分じぶんの本当ほんとうの娘むすめではない空そらを育そだてた気持きもちを分わかっていないだろうと責せめ立たてられるが、「嫉妬しっとですか」と挑発ちょうはつを続つづけたことから頭あたま突とっきを浴あびせられ「町まちから出でて行いけ」とい放いはなたれるが、なおもゴンの挑発ちょうはつを続つづけたため漱石そうせきに止とめられるまでゴンに殴なぐられ続つづける。しかしこの挑発ちょうはつ行為こういは空そらと沖縄おきなわに旅行りょこうに出でかけた際さい、空そらから碧あおとゴンが一緒いっしょになるのが一番いちばんいいと聞きかされていたことから、ゴンに碧あおと一緒いっしょになることを自覚じかくさせるために仕掛しかけたものであり、また、碧あおや鈴すずを捨すてた罪つみが軽かるくなるとは思おもわないながらも、ちゃんと自分じぶんの罪つみを責せめられるために敢あえて行いったものでもあり、責せめ立たてられたことでほっとしたためか、空そらからはまるで笑えみを浮うかべているかのように映うつっていた。

沖縄おきなわに旅立たびだつ日ひ、自分じぶんの大切たいせつな人ひとはゴンであることに一ノ瀬いちのせがゴンを挑発ちょうはつしたことで気付きづかされた碧あおからは一緒いっしょに沖縄おきなわには行いけないと告つげられるが、このすずらん町まちに来きて碧あおと過すごした数日すうじつが、自分じぶんの重おもたいモノクロの文芸ぶんげい誌しのような人生じんせいにカラーページが増ふえた収穫しゅうかくがあり無駄むだではなかったと碧あおに報告ほうこくし、空そらが欲ほしがった逢瀬おうせ島とうで撮影さつえいした「空そら」と沖縄おきなわ旅行りょこうに行いった際さいの笑顔えがおの空そらの写真しゃしんが納おさめられたアルバムをプレゼントし、碧あおと空そらとの3人にんで公園こうえんで記念きねん撮影さつえいをして、軽けいトラックで沖縄おきなわに向むかって旅立たびだって行いった。

星野ほしの鈴りん（ほしの すず）

演えんじ - 矢田やた亜希子あきこ（第だい7話わ・第だい9話わ）

空そらの実母じつぼ。一ノ瀬いちのせの元もと交際こうさい相手あいて。故人こじん。一ノ瀬いちのせと同おなじ劇団げきだんに所属しょぞくする女優じょゆうで、交際こうさい相手あいての彼かれとの間あいだに空そらを儲もうけるが、妊娠にんしんしたことが分わかる前まえに一ノ瀬いちのせが同棲どうせいしていたアパートを出でて行いったまま連絡れんらくが取とれなくなっており、彼かれにそのことを伝つたえられないままでいた。そんな彼女かのじょのもとに一ノ瀬いちのせを探さがしに碧あおがアパートを訪たずねてきたことで顔見知かおみしりになり、碧あおから「運命うんめい共同きょうどう体たい」と言いわれたことで女おんな同士どうしの友情ゆうじょうを育はぐくむ。もともと心臓しんぞうが悪わるく体からだが弱よわかったため出産しゅっさんは厳きびしいと言いわれていたが空そらを出産しゅっさんし、しばらくして息いきを引ひき取とる。

空そらを出産しゅっさん後ご、一ノ瀬いちのせから復縁ふくえんを迫せまる手紙てがみを受うけ取とっていたが、大おおきな芝居しばいの仕事しごとが決きまった一ノ瀬いちのせのスキャンダルとならないよう、碧あおが嫉妬しっとしてしまわないように復縁ふくえんを拒否きょひし、一ノ瀬いちのせの娘むすめである空そらを産うみ、新あたらしく好すきになった人ひと（碧あお）が出来できたのでその人ひとと一緒いっしょにやっていくと一ノ瀬いちのせに返信へんしんの手紙てがみを送おくっていた。

すずらん商店しょうてん街がいに拠点きょてんを移うつした一ノ瀬いちのせの前まえに幽霊ゆうれいとして現あらわれ、雲くもの上うえからではこの世よになかなか手てが届とどかないので碧あおや空そらを見守みまもるようにと一ノ瀬いちのせに約束やくそくを取とり付つける。

ゲスト

第だい1話わ

松山まつやま

演えんじ - ふせえり（第だい2話わ・第だい4話わ）

散ち英えい社しゃの20年来ねんらいの碧あお担当たんとう編集へんしゅう。

碧あおの連載れんさい打うち切きりを回避かいひできず、社内しゃないでの力ちから関係かんけいからこれ以上いじょう碧あおを守まもることが難むずかしいと限界げんかいを感かんじ、早期そうき退職たいしょく者しゃの募集ぼしゅうに手てを挙あげ碧あおの担当たんとうを漱石そうせきに引ひき継つぐ。散ち英えい社しゃを離職りしょく後ごも碧あおの行ゆく末すえを気きに留とめており、漱石そうせきから碧あおのことを相談そうだんされた際さいは碧あおを守まもってあげるようにと懇願こんがんしている。

碧あおから漱石そうせきについて質問しつもんを受うけた際さい、盗作とうさくの漫画まんが原作げんさくを漫画まんが家かに渡わたしていたというマスコミの記事きじは誤報ごほうで、実際じっさいは海外かいがい小説しょうせつを盗用とうようした漫画まんが家かを守まもるために罪つみを被こうむっていたことを教おしえ、記事きじを鵜呑うのみにして漱石そうせきのことを責せめた碧あおは自責じせきの念ねんにかられる。

退職たいしょく後ごは店長てんちょうとしてIKEAに再さい就職しゅうしょくしている。

「はなカフェ」の店長てんちょう

演えんじ - 高木たかぎトモユキ（第だい3話わ・第だい6話わ）

カフェの従業じゅうぎょう員いんのおやつに「おだや」から鯛焼たいやきをデリバリーする。配達はいたつした空そらに新しん商品しょうひんのソイペチーノをプレゼントしている。

ライター

演えんじ - 伊藤いとう麻あさ実子じっし

碧あおのタワーマンションで碧あおを取材しゅざいする。

カメラマン

演えんじ - 島村しまむらみやこ

碧あおのタワーマンションでの取材しゅざいで碧あおを撮影さつえいする。

整体せいたい師し

演えんじ - 松まつ熊ぐまつる松まつ

太ふとし葉は堂どうの渉わたるの同僚どうりょう。

第だい2話わ

里中さとなか

演えんじ - 大高おおだか洋夫ひろお（第だい3話わ・最終さいしゅう話ばなし）

立たて青あお学院がくいん大学だいがくのケインズゼミの講師こうし。講義こうぎを聴きかずイラストを描えがいていた空そらを注意ちゅういする。学生がくせいのゼミの飲のみ会かいに参加さんかするなど学生がくせいとの関係かんけいは良好りょうこう。

小田おだ菜子さいこ

演えんじ - 金子かねこなな子こ

7年ねん前まえに亡なくなった俊一郎しゅんいちろうの妻つま。欣次の母はは。欣次は放浪ほうろう中ちゅうで母ははの死しに目めに会あえていない。

「Ruby on AOYAMA」の店長てんちょう

演えんじ - 鼓つづみ太郎たろう（第だい3話わ）

空そらと光ひかりが訪おとずれるカフェの店長てんちょう。ボブ・ディランを知しらない光ひかりに「風ふうに吹ふかれて」を歌うたってみせる。

第だい3話わ

未み羽はねの交際こうさい相手あいて

演えんじ - 高木たかぎ勝也かつや

未み羽はねの彼氏かれし候補こうほのひとり。都内とないに複数ふくすうのマンションを所有しょゆうする資産しさん家かであったことから、未み羽はねは彼かれを本命ほんめいに絞しぼり、光ひかりに別わかれを告つげる。

豊田とよだのおばちゃん

演えんじ - 山下やました容ひろし莉枝（第だい4話わ・第だい5話わ・第だい7話わ）

すずらん商店しょうてん街がいの蕎麦そば屋や「更級さらしな豊田とよだ」店主てんしゅの妻つま。ゴンに青葉あおばを見合みあい相手あいてとして紹介しょうかいする。

後日ごじつ、見合みあい話ばなしがご破算はさんとなったことから、お詫わびに「たつや」の羊羹ようかんを持参じさんして現あらわれ、神林かんばやしと「おだや」の鯛焼たいやきを大量たいりょうに買かって帰かえる。

神林かんばやしのおばちゃん

演えんじ - 松本まつもと海かい希まれ（第だい4話わ・第だい5話わ・第だい9話わ・最終さいしゅう話ばなし）

すずらん商店しょうてん街がいの銭湯せんとう「すずらん温泉おんせん」女性じょせい店主てんしゅ。豊田とよだと共ともにゴンに見合みあい相手あいてを紹介しょうかいする。

商店しょうてん街がいに現あらわれた一ノ瀬いちのせと銭湯せんとうで世間せけん話ばなしに興きょうじ、海うみで流木りゅうぼくを拾ひろい鍛きたえ上あげられた一ノ瀬いちのせのたくましい体からだつきに惚ほれこみ、彼かれからの流木りゅうぼくのセールストークにも「お父とうちゃんに聞きいてみようかしら」と前向まえむきに購入こうにゅうを検討けんとうしている。

青葉あおば〈26〉

演えんじ - 貴島きじま明日香あすか

「おだや」で働はたらくゴンの姿すがたに一目いちもくぼれしたとして、豊田とよだに相談そうだんし見合みあい相手あいてとしてゴンに紹介しょうかいをお願ねがいした女性じょせい。

実態じったいは所謂いわゆる「プロ彼女かのじょ」で、後日ごじつ、六本木ろっぽんぎタウンに住すむ金持かねもちが集あつまるパーティーでIT社長しゃちょうに見初みそめられたことからゴンより条件じょうけんのいいIT社長しゃちょうに乗のり換かえる。ゴンに一目いちもくぼれしたというのもウソで、「おだや」の資産しさん価値かちを査定さていしていた模様もよう。

久遠くどお悠ゆう人じん

演えんじ - 赤あか楚すわえ衛まもる二に（第だい4話わ・最終さいしゅう話ばなし）

碧あおが大だいファンの人気にんきバンド「サイレントナイフ」のボーカル。俳優はいゆうとしても人気にんきがあり、映画えいが化かされる碧あおの小説しょうせつ『私わたしを忘わすれないでくれ』で主演しゅえんすることになるが、作中さくちゅうで亡なくなってしまうほうが女性じょせいファンからのウケが良よいからと原作げんさく小説しょうせつの設定せっていを変更へんこうし、主人公しゅじんこうと亡なくなるヒロインの性別せいべつを入いれ替かえて、タイトルも『僕ぼくを忘わすれないでくれ』にすることを要求ようきゅうする。しかし、漱石そうせきからオリジナルの過度かどの改変かいへんは作品さくひんを殺ころすことだと訴うったえられ、映画えいが主題歌しゅだいか用ように自身じしんの楽曲がっきょくを勝手かってにアレンジされ、同おなじように作品さくひんを殺ころされたと感かんじていたことから漱石そうせきの訴うったえが心しんに刺ささり、要求ようきゅうを撤回てっかいし脚本きゃくほん家かを入いれ替かえ原作げんさく通どおりに脚本きゃくほんを練ねり直なおさないと映画えいがの主演しゅえんを降おりると漱石そうせきに約束やくそくする。

その後ご、漱石そうせきとの約束やくそくが履行りこうされ悠ゆう人じん主演しゅえんの『私わたしを忘わすれないでくれ』の映画えいが化かが正式せいしきに発表はっぴょうされると相乗そうじょう効果こうかで原作げんさく小説しょうせつが30万まん部ぶ増刷ぞうさつされ、それにつられる形かたちで過去かこの碧あおの作品さくひんも売上うりあげ好調こうちょうとなる。

第だい4話わ

筧かけい浩志ひろし

演えんじ - 本多ほんだ力つとむ

『僕ぼくを忘わすれないでくれ』の脚本きゃくほん家か。漱石そうせきが原作げんさくの設定せっていの改変かいへんにより生しょうじた脚本きゃくほんの矛盾むじゅん点てんの辻褄つじつまを合あわせるプランを提案ていあんに現あらわれるが、実際じっさいの脚本きゃくほんは自分じぶんの個人こじん事務所じむしょのスタッフに代筆だいひつさせており、アイドル映画えいがやその映画えいがを見みる客きゃくを見下みくだしたような発言はつげんをして自分じぶんに意見いけんする漱石そうせきを邪険じゃけんに扱あつかい門前払もんぜんばらいする。

社長しゃちょう

演えんじ - 佐渡山さどやま順じゅん久ひさ

久遠くどお悠ゆう人じんの所属しょぞくする芸能げいのう事務所じむしょの社長しゃちょう。『僕ぼくを忘わすれないでくれ』の主題歌しゅだいか用ように過去かこに悠ゆう人じんが作曲さっきょくした楽曲がっきょくを有名ゆうめいプロデューサー都築つづき勝也かつやにアレンジさせるが、苦労くろうして作曲さっきょくしたオリジナルの楽曲がっきょくを台無だいなしにするアレンジだと悠ゆう人じんから抗議こうぎされたため、フリーターから人気にんき歌手かしゅに育そだて上あげた恩おんを持もち出だし、ビジネスを理由りゆうに彼かれの抗議こうぎを一蹴いっしゅうする。

マネージャー

演えんじ - 福澤ふくさわ重文しげふみ　

久遠くどお悠ゆう人じんのマネージャー。楽曲がっきょくのアレンジで悠ゆう人じんと社長しゃちょうが揉もめて一触即発いっしょくそくはつの状況じょうきょうになったため、二人ふたりの間あいだに入はいり制止せいししようとする。

第だい9話わ

大林おおばやしかなえ

演えんじ - 銀粉ぎんぷん蝶ちょう（最終さいしゅう話ばなし）

すずらん商店しょうてん街がいのオモチャ屋や「オオバヤシ」女性じょせい店主てんしゅ。一ノ瀬いちのせの華麗かれいなヨーヨーテクニックに魅了みりょうされ、すっかり手てなずけられてしまい、一ノ瀬いちのせにオモチャ屋やの二に階かいの空あき部屋へやを格安かくやすで貸かし与あたえる。

蒼あおと空そらは店みせの常連じょうれんだった。

マナ

演えんじ - 渋谷しぶや南那なな

小学生しょうがくせいの女おんなの子こ。友達ともだちから仲間外なかまはずれにされるが、一ノ瀬いちのせと一緒いっしょにシャボン玉だまを飛とばし遊あそんでもらう。

マナの友達ともだち

演えんじ - 小吹おぶき奈合緒いとぐち、尻しり引結馨かおる

ゲーム機きを持もっていないので一緒いっしょに遊あそべないとマナを仲間外なかまはずれにする。

町まちの悪あくガキたち

演えんじ - 拓つぶせ夢ゆめ、高野たかの光希みつき、早瀬はやせ圭けい人じん

光ひかりの住すむアパートがある地域ちいきの悪あくガキ。コンビニで夕食ゆうしょくを買かった帰かえりの光ひかりと空そらに絡からんで、空そらを突つき飛とばし彼女かのじょのメガネを壊こわしてしまう。

男性だんせい

演えんじ - 七なな枝えだ実み

悪あくガキに「警察けいさつを呼よぶぞ」と声こえをかけ、からまれていた光ひかりと空そらを助たすけてくれた。

スタッフ

• 脚本きゃくほん - 北川きたがわ悦えつ吏子
• 演出えんしゅつ - 南雲なぐも聖一せいいち、内田うちだ秀実ひでみ
• チーフプロデューサー - 加藤かとう正俊まさとし
• プロデューサー - 小田おだ玲奈れいな、森もり雅弘まさひろ、仲野なかの尚之なおゆき（AX-ON）
• 主題歌しゅだいか - 家いえ入にゅうレオ「空そらと青あお」（Victor Entertainment）
  • 作詞さくし・北川きたがわ悦えつ吏子、作曲さっきょく・川上かわかみ洋平ようへい［Alexandros］
• 音楽おんがく - 得田とくだ真しん裕ひろし
• 劇げき中ちゅう漫画まんが - 内藤ないとうマーシー
• 流木りゅうぼく監修かんしゅう - 児玉こだま昌彦まさひこ
• オタク指導しどう - 代々木よよぎアニメーション学院がくいん
• 鯛焼たいやき指導しどう - たいやき ともえ庵あん
• キャンプ監修かんしゅう - ヒロシ・コーポレーション
• 漫画まんがコラボレーション - 若林わかばやし稔みのる弥わたる『幸しあわせカナコの殺ころし屋や生活せいかつ』（星ほし海うみ社しゃ）
• 制作せいさく協力きょうりょく - AX-ON
• 製作せいさく著作ちょさく - 日本にほんテレビ

放送ほうそう日程にってい

話はなし数すう	放送ほうそう日び	サブタイトル	ラテ欄らん	演出えんしゅつ	視聴しちょう率りつ
第だい1話わ	1月がつ13日にち	私わたしたち、恋こいをしよう!	脚本きゃくほん北川きたがわ悦えつ吏子×菅野かんの美穂みほ&浜辺はまべ美波みなみ! トモダチ母はは娘むすめのラブコメディ	南雲なぐも聖一せいいち	10.3%
第だい2話わ	1月がつ20日はつか	恋愛れんあいバトルに出陣しゅつじん!	オタ娘むすめの恋こいに急きゅう展開てんかい! 母はは娘むすめで恋愛れんあいバトルに出陣しゅつじん!		08.8%
第だい3話わ	1月がつ27日にち	秘密ひみつのデート	オタ娘むすめ人生じんせい初はつデート! 母ははもデートでロマンス爆発ばくはつ	内田うちだ秀実ひでみ	08.1%
第だい4話わ	2月がつ03日にち	なかったことにしたいキス	なかったことにしたいキス! オタ娘むすめは恋こいの新しん喜劇きげき	南雲なぐも聖一せいいち	08.2%
第だい5話わ	2月がつ10日とおか	そして僕ぼくは途方とほうに暮くれる	ついに動うごき出だした恋こい! 母ははと娘むすめの知しられざる秘密ひみつ…	内田うちだ秀実ひでみ	08.3%
第だい6話わ	2月がつ17日にち	君きみをなくす予よ感かん	君きみをなくしてしまうなら 私わたしはどんなに泣なくだろう	南雲なぐも聖一せいいち	08.4%
第だい7話わ	2月がつ24日にち	あなたのお母かあさんは、 かつての私わたしの恋敵こいがたきでした	あなたのお母かあさんは、 かつての私わたしの恋敵こいがたき	内田うちだ秀実ひでみ	09.0%
第だい8話わ	3月がつ03日にち	父ちちに会あう	実みの父ちちに会あう! 運命うんめいの再会さいかいで母はは娘むすめに亀裂きれつ	南雲なぐも聖一せいいち	08.6%
第だい9話わ	3月がつ10日とおか	時どきを超こえる真実しんじつ	実みの父ちち上京じょうきょうで母はは娘むすめの恋こい大だい荒あれ 愛あいの告白こくはく!	内田うちだ秀実ひでみ	07.9%
最終さいしゅう話ばなし	3月17日にち	君きみと生いきてたいよ	母はは娘むすめが最後さいごに選えらぶ一番いちばん大切たいせつな人ひとは…?	南雲なぐも聖一せいいち	09.0%
平均へいきん視聴しちょう率りつ 8.7%（視聴しちょう率りつはビデオリサーチ調しらべ、関東かんとう地区ちく・世帯せたい・リアルタイム）

その他た

• ゴンちゃん役やくの沢村さわむら一樹かずきは本ほん作品さくひんの裏番組うらばんぐみにあたるフジテレビ系けいバラエティー番組ばんぐみ『突然とつぜんですが占うらなってもいいですか?』のレギュラー出演しゅつえん者しゃであるが、本ほん作品さくひんの放送ほうそう期間きかん中ちゅうは一時いちじ降板こうばんし本ほん作品さくひんに出演しゅつえんしている。
• 散ち英えい社しゃの小西こにしの腰巾着こしぎんちゃく・田山たやまを演えんじるお笑わらい芸人げいにんソラシドの本ほん坊ぼう元もと児こは、日本にほんテレビ系けいバラエティ番組ばんぐみ「しゃべくり007」の中なかで実施じっしされた公開こうかいオーディションで合格ごうかくしキャスティングされている。
• 第だい1話わで空そらが鯛焼たいやきをデリバリーした「はなカフェ」からプレゼントされた新しん製品せいひんのソイペチーノが、「はなカフェ」のロケ地ちである東京とうきょう・新橋しんばしの「THE CORE KITCHEN／SPACE」で「キャラメルソイペチーノ」として実際じっさいに販売はんばいされた。

外部がいぶリンク

• ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!! - 日本にほんテレビ
  • 【公式こうしき】ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!! (@uchikare_ntv) - X（旧きゅうTwitter）
  • 【公式こうしき】ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!! (@uchikare_ntv) - Instagram
• ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!!オフィシャルブログ
• ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!! - Hulu

日本にほんテレビ系けい 水曜すいようドラマ
前ぜん番組ばんぐみ	番組ばんぐみ名めい	次じ番組ばんぐみ
#リモラブ 〜普通ふつうの恋こいは邪道じゃどう〜 （2020年ねん10月がつ14日にち - 12月23日にち）	ウチの娘むすめは、彼氏かれしが出来できない!! （2021年ねん1月がつ13日にち - 3月17日にち）	恋こいはDeepに （2021年ねん4月がつ14日にち - 6月9日にち）