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オンゴタ

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オンゴタ
ビラレ
/iːfa ʕoŋɡota/
はなされるくに エチオピア
話者わしゃすう 12(2012ねん
言語げんご系統けいとう
分類ぶんるい
言語げんごコード
ISO 639-3 bxe
Glottolog bira1253[1]
 
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オンゴタ(オンゴタご、Ongota language)またはビラレ(ビラレご、Birale language)は、エチオピア南西なんせい危機ききひんする言語げんごである。 ユネスコは2012ねんに、115にんぜん民族みんぞく人口じんこうのうち、12にん高齢こうれい話者わしゃのみがのこり、Weitoがわ西岸せいがんにあるのこりのちいさなむらツァミ英語えいごばん言語げんご交替こうたいしたと報告ほうこくした[2]基本きほん語順ごじゅん主語しゅご-目的もくてき-動詞どうしである。言語げんご分類ぶんるい決定けってい曖昧あいまい状態じょうたい)である[3]

分類ぶんるい

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オンゴタには、アフロ・アジア語族ごぞくナイル・サハラ語族ごぞく両方りょうほう特徴とくちょうがあり、分類ぶんるい混乱こんらんしている。言語げんご学者がくしゃ人類じんるい学者がくしゃは、これまでその言語げんごがくてきルーツを明確めいかく追跡ついせきすることができなかった。 SavàandTosco(2007)は、オンゴタ形態けいたいツァミかたであり、語彙ごいやく50%がツァミ語根ごこん接続せつぞくできると主張しゅちょうしている[4]かれらはまた、アディスアベバ大学だいがくのAklilu Yilmaが、オンゴタピジンされたクレオール言語げんごなしていると報告ほうこくしている。かれらは「オンゴタぞく民族みんぞく混淆こんこうたい由来ゆらいするという地元じもと伝説でんせつは、この結論けつろん補強ほきょうする」とべている。かれらはさらに、ライオネル・ベンダーがオンゴタクシ、VáclavBlažek(1991、2001など)がナイル・サハラ語族ごぞく、およびクシ学者がくしゃのMaarten Mous(2003)[5]孤立こりつした言語げんごとそれぞれ做していると報告ほうこくした。SavàとTosco(2003、2007)[6][4]自身じしんは、ナイル・サハラ基層きそうひがしクシであるとしている。すなわち、オンゴタ話者わしゃ過去かこにナイル・サハラからひがしクシ言語げんご交替こうたいしたが、その痕跡こんせきはまだのこっているということになる。 Fleming(2006)[7]は、アフロ・アジア語族ごぞく独立どくりつした分派ぶんぱであるとかんがえている。 Bonny Sands(2009)は、SavàとToscoの提案ていあんもっと説得せっとくりょくのある提案ていあんであるとしている。 Sava&Tosco(2015)[3]はオンゴタ分類ぶんるい言語げんごき、おそらく孤立こりつした言語げんごであるが、上層じょうそう言語げんご影響えいきょうおおきくけたことで、もと所属しょぞく不明瞭ふめいりょうになった、としている。

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Hammarström, Harald; Forkel, Robert; Haspelmath, Martin et al., eds (2016). “Ongota”. Glottolog 2.7. Jena: Max Planck Institute for the Science of Human History. http://glottolog.org/resource/languoid/id/bira1253 
  2. ^ Nomination File No. 00493 For Inscription on The List of Intangible Cultural Heritage in Need Of Urgent Safeguarding In 2012.
  3. ^ a b Savà, Graziano and Mauro Tosco 2015. The Ongota language – and two ways of looking at the history of the marginal and hunting-gathering peoples of East Africa. Rivista annuale dell’associazione Ethnorêma XI - N. 11, pp. 1–18. open access
  4. ^ a b Savà, Graziano and Mauro Tosco 2007. Review article: HAROLD C. FLEMING, Ongota: a Decisive Language in African Prehistory. Aethiopica 10.
  5. ^ Savà, Graziano and M. Tosco (2007). Review article of: Harold C. Fleming Ongota: A Decisive Language in African Prehistory. Wiesbaden: Harrassowitz: 2006. In: Aethiopica 10 (2007): 223-232.p. 1. - "Ongota is also mentioned as an isolate (see, for example, Mous 2003)" http://www.maurotosco.net/ewExternalFiles/SAVA%26TOSCO_review_FLEMING_Aethiopica_2007.pdf ||| Mous, Maarten (2003). “Loss of linguistic diversity in Africa”. In: Mark Janse – Sijmen Tol (eds.) Language Death and Language Maintenance: Theoretical, Practical and Descriptive Approaches. Benjamins, Amsterdam: 157–170. p. 164. 5. Isolates - "Ongota is an unclassified language with 8 speakers in southwest Ethiopia shifting to a minority Cushitic language, Ts'amakko (Savä, this volume)." http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?rep=rep1&type=pdf&doi=10.1.1.218.5996
  6. ^ Savà, Graziano and Mauro Tosco 2003. "The classification of Ongota". In Bender et al. eds, Selected comparative-historical Afrasian linguistic studies. LINCOM Europa.
  7. ^ Fleming, Harold, 2006. Ongota: A Decisive Language in African Prehistory. – Wiesbaden : Harrassowitz. ISBN 3-447-05124-8