ガス・ダッジョン

ガス・ダッジョン Gus Dudgeon
出生しゅっしょう名めい	Angus Boyd Dudgeon
生誕せいたん	(1942-09-30) 1942年ねん9月30日にち イングランド サリー ウォキング
死没しぼつ	(2002-07-21) 2002年ねん7月がつ21日にち（59歳さい没ぼつ） イングランド バークシャー
ジャンル	ポップス
職業しょくぎょう	音楽おんがくプロデューサー
活動かつどう期間きかん	1962年ねん - 2002年ねん

ガス・ダッジョン（Gus Dudgeon、1942年ねん9月30日にち - 2002年ねん7月がつ21日にち）は、イギリスの音楽おんがくプロデューサー。エルトン・ジョンの作品さくひんのプロデューサーを多おおく務つとめたことで知しられる。

若手わかて時代じだい

ガス・ダッジョンは、イギリス サリーのウォキングで生うまれた。そして、ウエスト・ハムステッドにあるデッカ・レコードのスタジオで勤務きんむした。最初さいしょは雑用ざつよう係がかりだったが後のちにエンジニアとなり、アートウッズやデイヴィ・グレアム、ゾンビーズらと仕事しごとをし、トム・ジョーンズやローリング・ストーンズのオーディションの手伝てつだいを経へて、1967年ねんに発表はっぴょうされたテン・イヤーズ・アフターのデビューアルバム『テン・イヤーズ・アフター・ファースト』の共同きょうどうプロデューサーとして名なを連つらねている。ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンドのアルバム『おばあちゃんの温室おんしつのドーナツ』（1968年ねん）・『タッドポール』（1969年ねん）のプロデューサーも務つとめた。

他たにはマイケル・チャップマンのデビュー作さく『レインメイカー』（1969年ねん）、2枚まい目め『フリー・クオリファイド・サバイバー』（1970年ねん）、3枚まい目め『Wrecked Again』（1971年ねん）のプロデューサーを務つとめた。そしてダッジョンの仕事しごとで有名ゆうめいなものは、デヴィッド・ボウイの1969年ねんのヒットシングル「スペイス・オディティ」のプロデュースである。

エルトン・ジョンとの活動かつどう

ダッジョンはデッカ・レコードを離はなれ、自みずからの会社かいしゃを興おこした。1970年ねんに独立どくりつしたダッジョンは、エルトン・ジョンと仕事しごとをし始はじめた。彼かれらが最初さいしょに一緒いっしょに取とり組くんだものは、シングル「僕ぼくの歌うたは君きみの歌うた」であり、シンプルなピアノ曲きょくにオーケストラ・アレンジを加くわえた。シングルは成功せいこうし、全米ぜんべいシングルチャートで8位いまで上昇じょうしょうする、エルトン・ジョンにとっての最初さいしょの大だいヒット曲きょくとなった。その後ごはエルトン・ジョンの数々かずかずのアルバムのプロデュースを務つとめて成功せいこうを収おさめたが、ダッジョンは批判ひはん的てきなコメントも残のこしている。1974年ねんのアルバム『カリブ』について「サウンドは最悪さいあく、歌うたはどこにもないし、ジャケットも間違まちがっていて、歌詞かしもよくないし、歌唱かしょうもまともではない。演奏えんそうも今こん一ひとつであり、何なによりもプロデュースが最低さいていである。」と批判ひはんしている。

ダッジョンとエルトン・ジョン、作詞さくし家かのバーニー・トーピン、スティーヴ・ブラウンで1973年ねんにレコード・レーベル、ロケット・レコードを設立せつりつした。エルトン・ジョンとの共同きょうどう制作せいさくは1976年ねんのアルバム『蒼あおい肖像しょうぞう』で一旦いったん終おわりとなったが、1985年ねんのアルバム『アイス・オン・ファイアー』で久ひさしぶりに再会さいかいしてプロデュースを担当たんとうしている。1986年ねんの終おわりに行おこなわれたエルトン・ジョンのオーストラリア・ツアーでは、メルボルン交響こうきょう楽団がくだんの80名めい以上いじょうのメンバーとのミキシング作業さぎょうを担当たんとうした。ツアーの最終さいしゅう日びの録音ろくおんは、アルバム『エルトン・スーパー・ライヴ 〜栄光えいこうのモニュメント〜』（1987年ねん）として発表はっぴょうされている。1995年ねんにはダッジョンはエルトン・ジョンの多おおくのカタログをリマスタリングしている。

その他たの活動かつどう

1972年ねんにジョアン・アーマトレーディングのデビューアルバム『Whatever's for Us』のプロデュースを務つとめた。1975年ねんにはキキ・ディーのシングル「愛あいしているのに」（ナンシー・ウィルソンのカバー。原題げんだい「(You Don't Know) How Glad I Am」）のプロデュースを行おこなっている。エルキー・ブルックスのヒット作さく『Pearls』（1979年ねん）・『Pearls II』（1982年ねん）のプロデューサーを務つとめ、ドイツの歌手かしゅトーマス・アンダースのソロデビューアルバム『Different』（1989年ねん）のプロデュース、XTCのアルバム『ノンサッチ』（1992年ねん）のプロデュースなど、様々さまざまなアーティストの作品さくひんのプロデューサーとして活動かつどうしていた。

死し

2002年ねん7月がつ21日にち、イギリス バークシャーのM4モーターウェイ、レディングとメイデンヘッドの間近まぢか辺べにて、ダッジョンが運転うんてんする車くるまが事故じこを起おこして妻つまのシーラとともに亡なくなった。検死けんしでは事故死じこしと記録きろくされた。エルトン・ジョンは知しらせを聞きいて酷ひどく悲かなしみ、ダッジョンのことを「彼かれの世代せだいでもっとも偉大いだいなプロデューサー」と評ひょうしている。

エルトン・ジョンの2004年ねんのアルバム『ピーチ・ツリー・ロード』は、ガスとシーラに捧ささげられている。

脚注きゃくちゅう

• Mayes, Sean (1990). Joan Armatrading – A Biography (unauthorised). Weidenfeld and Nicolson. ISBN 0-297-81058-8.

外部がいぶリンク

• Gus Dudgeon Foundation Website (archived 2014)
• ガス・ダッジョン - オールミュージック
• ガス・ダッジョン - Discogs
• ガス・ダッジョン - IMDb（英語えいご）
• Interview with Gus Dudgeon in 2001