キサラギ
キサラギ | |
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ユースケ・サンタマリア | |
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「キサラギ」フィルムパートナーズ | |
ショウゲート | |
2007 | |
108 | |
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4.1 |
『キサラギ』は、2007
あらすじ[編集 ]
登場 人物 [編集 ]
家元 (いえもと)演 -小栗 旬 如月 ミキのファンサイトの運営 者 であり、一 周忌 追悼 会 の主催 者 。自称 、しがない公務員 。如月 ミキに関 する知識 ならば誰 にも負 けないと自負 している。事実 、彼 が収集 した如月 ミキのデータブックの中 にはメジャーデビュー前 や事務所 を通 していない仕事 のものもあり、一般 的 には入手 不可能 な情報 までほぼ100パーセント完璧 にチェックしている。情報 収集 以外 にも毎週 1通 以上 のペースで3年間 以上 、都合 200枚 以上 のファンレターを如月 ミキに宛 てており、そのファンレターの行方 が彼女 の死 の真相 の鍵 を握 ることになる。実 は警視総監 の父 を持 ち、警視庁 総務 部 情報 資料 管理 課 に勤務 している。職場 では陰湿 ないじめを受 けており、如月 ミキを心 の支 えとしていた。劇 中 では最初 に素性 を他 の5人 に明 かし、警察 関係 者 としての立場 で推理 を開始 するが、物語 が進 むにつれ、彼 だけが参加 者 内 で唯一 彼女 との個人 的 接点 がない純粋 なファンであることが明 らかになっていく。- オダ・ユージ
演 - ユースケ・サンタマリア一 周忌 追悼 会 の企画 者 。服装 や言葉 遣 いなど、細 かい部分 に非常 に厳 しい生真面目 な男性 。初 めは否定 していたが、ハンドルネームは俳優 の織田 裕二 に憧 れていることから名付 けられており、推理 中 も度々 なりきることがある[注 1][注 2]。実 は如月 ミキの元 マネージャーであり、マネージャー時代 は超 肥満 体型 だったが、彼女 の死 によるストレスが原因 で1年間 で55キログラム痩 せてしまい、当時 の姿 を知 っていた他 の4人 も言 われるまで本人 だと気付 かなかった。「如月 ミキは自殺 ではなく何者 かによって殺 された」と信 じており、真犯人 を見 つけ出 し復讐 するために1年間 を過 ごして来 た。家元 が運営 していた如月 ミキファンによる交流 サイトにて真犯人 と思 われる人物 を見 つけ出 したことから、その者 をおびき出 すために家元 に「如月 ミキ1周忌 追悼 会 」の開催 を企画 した。- スネーク
演 -小出 恵 介 - 「
如月 ミキ1周忌 追悼 会 」の参加 者 で、都内 の雑貨 屋 で働 いている元 バンドマン。如月 ミキは彼 の働 く雑貨 屋 の常連 客 であり、客 と店員 として彼女 と交流 する内 にアイドルであることを知 り、ファンとなった。如月 ミキが自殺 した当日 、彼女 が大好 きだったラッキーチャッピーというキャラクターのボトルセットを配達 した折 に彼女 の家 を訪 れ、家 にもあがっている。その時 彼女 に告白 し、振 られた。彼女 の死亡 時刻 には、深夜 に発生 した地震 により内装 が崩 れていた雑貨 屋 の修繕 に当 たっていた。 安男 (やすお)演 -塚地 武 雅 福島 で農業 を営 んでおり、家元 が主催 した「如月 ミキ1周忌 追悼 会 」には片道 6時 間 弱 をかけて参加 した。お菓子 作 りが趣味 であり追悼 会 当日 には手作 りのアップルパイを持 ち寄 ったが腐 っており、彼 自身 だけがそれを食 べて腹 を壊 し、幾度 となくトイレに立 ったために話 に乗 り遅 れてしまう。実 は如月 ミキとは同郷 での幼 なじみであり、結婚 の約束 もしていた“ヤックン”。如月 ミキが死亡 する前 から毎日 のように電話 で彼女 の悩 み相談 を受 けており、そこで聞 いた話 から如月 ミキの自殺 理由 を、マネージャーが彼女 にヘアヌードの仕事 を強要 したことだと推察 している。- いちご
娘 。(いちごむすめ) 演 -香川 照之 - 「
如月 ミキ1周忌 追悼 会 」の参加 者 。電子 掲示板 上 での女性 らしい言動 とハンドルネームとは裏腹 に、実際 は無職 の中年 男性 。如月 ミキへの個人 的 愛情 から、事件 当時 は毎夜 彼女 の家 の前 から彼女 の部屋 を覗 き見 ていた。如月 ミキが自殺 した数日 前 には、たまたま空 いていた窓 から彼女 の部屋 に侵入 し、衣類 とシーツ類 を畳 んだ後 に彼女 の愛用 品 であったカチューシャを盗 んだ。悪質 なストーカー犯 かと思 いきや、その正体 は如月 ミキが4歳 の時 に生 き別 れた彼女 の実 の父親 [注 3]。 如月 ミキ(きさらぎ ミキ)演 -酒井 香奈子 - 2006
年 2月 4日 に死亡 したグラビアアイドル。死亡 当日 22時 55分 に事務所 のマネージャーに「やっぱり駄目 みたい。私 もう疲 れた。色 々ありがとう、じゃあね」というメッセージを残 した後 に自宅 で焼死 した。警察 の発表 では、仕事 がうまく行 かないことを理由 に突発 的 に自殺 を図 ったとされ、部屋 中 に油 を撒 き火 をつけたと推測 されている。死因 は一酸化 中毒 および全身 火傷 。死体 は部屋 の出口 となる窓 からも玄関 からも離 れた物置 部屋 から発見 された。また事件 当時 、ミキ本人 は悪質 なストーカー被害 を受 けていた。毎夜 何者 かに家 を監視 されており、自殺 した数日 前 には窓 から何者 かに侵入 される事件 まで起 きている。当時 のマネージャー曰 く、ストーカー被害 については再三 警察 に訴 え出 たらしいが、警察 にはその記録 はない。 - タイトルにもなっている「
如月 」という姓 は芸名 で本名 は山田 美紀 。特 にプロポーションが良 いわけでもなく歌 も演技 も下手 であったが、そこがまた彼女 の魅力 であったと追悼 会 に集 まったファンたちは評 した。特 に、家元 は「ぱっちり二 重 がミキちゃんの魅力 」と語 ったが実際 はプチ整形 であった。学力 は極 めて低 く、小学生 レベルの漢字 ですら書 き間違 えていた。映画 では終盤 まで顔 をはっきりと映 さない演出 がされているが、エンディングで初 めて生前 の姿 と歌声 が披露 される。 - イベントの
司会 演 -宍戸 錠 (特別 出演 )生前 のミキが出演 したイベントで司会 をしていた男 。エンディングで描 かれる過去 の映像 に登場 した後 、ラストシーンに登場 し、2周忌 の追悼 会 で5人 に対 して如月 ミキは殺 されたと告 げ、証拠 品 を提示 する。
主題歌 [編集 ]
主題歌 「キサラギ」歌 - ライムライト挿入歌 「ラブレターはそのままで」歌 -如月 ミキ(酒井 香奈子 )- エンドロールの
場面 にて用 いられ、生前 の如月 ミキが海辺 のイベントでこの曲 を歌 う姿 と、ペントハウスに集 まった追悼 会 の参加 者 5人 が曲 と映像 に合 わせてオタ芸 の振 り付 けをする姿 が並行 して描 かれる。
スタッフ[編集 ]
監督 :佐藤 祐市 企画 ・プロデューサー:野間 清恵 製作 :三宅 澄 二 、水野 勝博 、橋 荘一 郎 、小池 武久 、雲出 幸治 、古玉 國彦 、石井 徹 、喜多 埜裕明 、山崎 浩一 - プロデューサー:
望月 泰江 、井口 喜一 - エグゼクティブプロデューサー:
三宅 澄 二 共同 プロデューサー:宮下 史 之 原作 ・脚本 :古沢 良太 音楽 :佐藤 直紀 撮影 :川村 明弘 照明 :阿部 慶治 録音 :島田 隆雄 映像 :高梨 剣 編集 :田口 拓也 - VFXスーパーバイザー:
野崎 宏 二 助監督 :本間 利幸 制作 プロダクション:共同 テレビジョン企画 :ミコット・エンド・バサラ、ショウゲート配給 :ショウゲート製作 :「キサラギ」フィルムパートナーズ(ミコット・エンド・バサラ、ショウゲート、テレビ東京 、キングレコード、読売広告社 、東映 チャンネル、東映 ビデオ、Yahoo! JAPAN、パルコ)
受賞 [編集 ]
第 50回 (2007年度 )ブルーリボン賞 ・作品 賞 - 『それでもボクはやってない』との
接戦 を制 した。 第 31回 (2008年 )日本 アカデミー賞 ・オールナイトニッポン話題 賞 (作品 部門 )- リスナー
投票 によるもの。なお日本 アカデミー賞 では優秀 作品 賞 ・優秀 監督 賞 ・優秀 脚本 賞 ・優秀 助演 男優 賞 (香川 照之 )も受賞 。 第 12回 (2007年 )新藤 兼人 賞 銀賞 (佐藤 祐市 )
ソフト化 [編集 ]
- キサラギ DVDスタンダード・エディション(2008
年 1月 9日 発売 KIBF-509) - キサラギ DVDプレミアム・エディション(2
枚 組 、2008年 1月 9日 発売 ・初回 限定 生産 KIBF-9509) - キサラギ Blu-ray プレミアム・エディション(2013
年 7月 24日 発売 KIXF-155)
映画 のテレビ放送 [編集 ]
ナビゲートドラマ[編集 ]
『“キサラギ”ナビゲートドラマ クサナギ』
映画 の宣伝 のために製作 された15分 のミニドラマ。2007年 6月 9日 、テレビ東京 系列 で放送 された。主人公 の草薙 マキという売 れない女優 が、如月 マキというアイドル歌手 が焼死 したマンションに入居 しマンションの住民 に振 り回 されつつも謎 を残 して終 わり映画 につながる構造 になっている。
- キャスト
小説 版 [編集 ]
2007
ドラマCD版 [編集 ]
モモアンドグレープスカンパニーから2009
声 の出演 [編集 ]
舞台 版 [編集 ]
2010
キャスト[編集 ]
家元 -松岡 充 - スネーク -
今井 ゆうぞう(2009年版 ) /浅利 陽介 (2010年版 ) 安男 -佐藤 祐 基 (2009年版 ) /碓井 将 大 (2010年版 )- イチゴ
娘 -中山 祐一 朗 - オダ・ユージ -
今村 ねずみ
スタッフ[編集 ]
原作 ・脚本 :古沢 良太 企画 :野間 清恵 演出 :板垣 恭一 舞台 脚本 :三枝 玄 樹 美術 :伊藤 雅子 照明 :鶴田 美鈴 音響 :堀江 潤 衣裳 :関 けいこ演出 助手 :福原 麻衣 舞台 監督 :安田 武司 舞台 製作 :加賀谷 吉之 輔主催 ・製作 :テレビ朝日 、ニッポン放送 、シーエイティプロデュース
落語 版 [編集 ]
2007
朗読 版 [編集 ]
2016
脚注 [編集 ]
注釈 [編集 ]
- ^ 『
踊 る大 捜査 線 』の青島 のセリフを口走 り、スネークに突 っ込 まれるという展開 が何 度 かある。このオダ・ユージを『踊 る大 捜査 線 』で青島 俊作 (織田 裕二 )の後輩 真下 正義 を演 じたユースケ・サンタマリアをキャスティングする事 は企画 の早 い段階 で提案 され、5人 の役 の中 で真 っ先 にキャスティングが決定 した[2]。 - ^ 「オダ・ユージ」という
役名 の使用 にあたって織田 サイドに使用 許可 を求 めたがあっさり許可 が下 りた。ユースケ・サンタマリアは「オダ・ユージを僕 がやるからこそ面白 いセリフがたくさんあった」「もしも織田 さんが嫌 がって役名 が変 わるならやりたくないと思 ったほど」と語 っている[3]。 - ^
原案 となる舞台 版 ではいちご娘 はあまり喋 らない不気味 なストーカーということで終 わっていたが、映画 版 のキャストの香川 の年齢 を考慮 して実 は父親 であったという設定 に変更 された。脚本 の古沢 良太 は「5人 の中 で最 も大 きく変化 したキャラクター」と語 っている[4]。 - ^ この、
家元 がストーカー犯 という結末 について、映画 版 の企画 ・プロデューサー野間 清恵 は「こう来 てくれたか! それも面白 い!」「諸般 の事情 で断念 せざるを得 なかったプロデューサーの想 いの成就 」と評 している[5]。 - ^
小説 版 同様 、如月 ミキにストーカー行為 を行 っていたのは家元 という結末 になっており、殺害 も明確 に描写 されているため映画 版 とはラストの印象 が大 きく異 なるものとなっている。
出典 [編集 ]
参考 文献 [編集 ]
- 『キサラギ』オフィシャル・ムック ISBN 9784270002186