キセキレイ

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キセキレイ
キセキレイ
分類ぶんるい
ドメイン : かく生物せいぶつ Eukaryota
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : とりつな Aves
: スズメ Passeriformes
: セキレイ Motacillidae
ぞく : セキレイぞく Motacilla
たね : キセキレイ M. cinerea
学名がくめい
Motacilla cinerea
Tunstall, 1771
和名わみょう
キセキレイ
英名えいめい
Grey Wagtail
Motacilla cinerea cinerea

キセキレイ鶺鴒せきれい学名がくめいMotacilla cinerea)は、スズメセキレイ分類ぶんるいされる鳥類ちょうるい一種いっしゅ

おも渓流けいりゅうなどの水辺みずべ棲息せいそくする。

形態けいたい[編集へんしゅう]

体長たいちょう20cmほどで、ハクセキレイおなじか若干じゃっかんほそめである。

あたまからかたにかけてが灰色はいいろうえ腹部ふくぶ白色はくしょく下腹部かふくぶ黄色きいろで、たね容易ようい見分みわけられる。

生態せいたい[編集へんしゅう]

夏季かき渓流けいりゅう沿いなどにこのんでみ、セグロセキレイハクセキレイとはおおむけている。積雪せきせつ個体こたいふゆになると暖地だんち移動いどうする。冬季とうきには市街地しがいち水辺みずべでも観察かんさつされる。冬季とうき単独たんどくで、夏季かきつがいで縄張なわば分散ぶんさんする。ゆうとく縄張なわば意識いしきつよく、同種どうしゅおよびセグロセキレイ、ハクセキレイといかけまわして縄張なわばあらそいをする様子ようすもよく観察かんさつされる。夜間やかん近隣きんりんもりなどにねぐらる。ハクセキレイにくらべると人間にんげんたいする警戒けいかいしんつよい。

しょくせい動物どうぶつしょくで、にちちゅう水辺みずべあるきながら水中すいちゅういわかげなどに昆虫こんちゅうるいやクモるいなどをとらえてべる。またんでいる昆虫こんちゅうつかまえるフライング・キャッチをする様子ようす観察かんさつされる。

がけのくぼみ、えだしげみ、人家じんか軒下のきしたなどに、くさ植物しょくぶつ使つかったさらじょうち、1はら4-6たまごむ。だきたまご期間きかんは12-14にちで、おもめすだきたまごする。ひなは11-13にち巣立すだちし、その数日すうじつおやから独立どくりつする。

ハクセキレイセグロセキレイなどのほかのセキレイるい同様どうよう、いつも尾羽おは上下じょうげっているのが特徴とくちょうてきである。

地鳴じなは「チチン、チチン」で、ハクセキレイるがややたかめ。飛翔ひしょうく。また、縄張なわばり宣伝せんでんのためか見晴みはらしのい1箇所かしょに30ふん以上いじょうとどまってさえずることがある。この場合ばあいすうしゅ(おそらくは3~4程度ていど)の音素おんそわせて、ながさにして3びょうほどの複雑ふくざつかたをする。どういち個体こたいでも時々ときどきによってかたことなる。

分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

ユーラシアおよびアフリカ中部ちゅうぶから南部なんぶ分布ぶんぷする。

日本にっぽんではおも九州きゅうしゅう以北いほく分布ぶんぷし、留鳥りゅうちょうまたは漂鳥である。

関連かんれん項目こうもく[編集へんしゅう]

参考さんこう文献ぶんけん[編集へんしゅう]