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クマノミ

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クマノミ
分類ぶんるい
さかい : 動物界どうぶつかい Animalia
もん : 脊索せきさく動物どうぶつもん Chordata
もん : 脊椎動物せきついどうぶつもん Vertebrata
つな : じょうひれつな Actinopterygii
: スズキ Perciformes
: スズメダイ Pomacentridae
: クマノミ Amphiprioninae
ぞく : クマノミぞく Amphiprion
たね : クマノミ A. clarkii
学名がくめい
Amphiprion clarkii Bennett, 1830

クマノミくまさかなくまくまぎょAmphiprion clarkii) はクマノミぞくする海水かいすいぎょの1しゅ英名えいめいには Clark's anemonefish、yellowtail clownfishなどがある[1]

たね小名しょうみょう"clarkii"は、魚類ぎょるい学者がくしゃベネットがほんたね新種しんしゅとして報告ほうこくするときに、図版ずはん製作せいさくした銅版どうはん. クラークへけんじめいしたものである[2]地方ちほうめいはトンボダイ(和歌山わかやま)、ハチマキ、チンチクリ(高知こうち)、ヤハゲ(愛媛えひめとうがある[3][4]

形態けいたい[編集へんしゅう]

最大さいだいゆうは10 cm、めすは15 cm程度ていどまで成長せいちょうする[5]からだはずんぐりしてがわひらたする。

背鰭せびれは10とげ15-16軟条、しりひれは2とげ13-14軟条[6]

からだしょくには地域ちいき変異へんいがある。通常つうじょうは、がわくろはらがわだいだい黄色きいろで、くろ部分ぶぶん成長せいちょうとともに拡大かくだいする[7]だいだいから桃色ももいろである。からだには2ほんしろ横縞よこじまがあり、1ほん後方こうほうに、もう1ほん肛門こうもんうえにある。背鰭せびれだいだい黄色きいろで、がらしろ[8]尾鰭おびれ三角形さんかっけいちかく、ゆう橙色だいだいいろだがめす白色はくしょくである[4]。アラビアハタゴイソギンチャク Stichodactyla mertensii共生きょうせいするものは腹部ふくぶまでくろくなる[9]尾鰭おびれいろ多少たしょうあわく、しろいこともある[10]稚魚ちぎょだいだい黄色おうしょくからだに、しろ横縞よこじま[8]

分布ぶんぷ[編集へんしゅう]

インド太平洋たいへいよう熱帯ねったいひろ分布ぶんぷする[10]成体せいたい深度しんど60m以浅の、礁湖や礁周えん生息せいそくする[7]

生態せいたい[編集へんしゅう]

クマノミなかもっと宿主しゅくしゅ範囲はんいひろく、つぎやく10しゅイソギンチャク共生きょうせいできる[7]

セジロクマノミ

ハナビラクマノミ[11]セジロクマノミ[6]共同きょうどう1個いっこからだのイソギンチャクを利用りようしていることが観察かんさつされている。

ゆうせいさきじゅくせいで、おおきく成長せいちょうしたゆうめすせい転換てんかんするが、れの構造こうぞうせい転換てんかんのタイミングは生息せいそくによってことなる[11]

雑食ざっしょくせいで、動物どうぶつプランクトン藻類そうるいべる[10]ひるぎょうせいである。縄張なわば攻撃こうげきてきである[12]。イソギンチャクが利用りようできない場合ばあいいわかげかくれる[12]。イソギンチャクとはあい共生きょうせい関係かんけいにあり、よわったさかな触手しょくしゅちかづける、チョウチョウウオのようなイソギンチャクの捕食ほしょくしゃはらう、などの行動こうどう[7]

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

  1. ^ WoRMS - World Register of Marine Species - Amphiprion clarkii (Bennett, 1830)”. Marinespecies.org. 2014ねん1がつ27にち閲覧えつらん
  2. ^ 中村なかむら庸夫みちおさかな名前なまえ』2006ねん 東京書籍とうきょうしょせき ISBN 4487801168
  3. ^ 檜山ひやま義夫よしお監修かんしゅう野外やがい観察かんさつ図鑑ずかん4 さかな旺文社おうぶんしゃ 1985ねん初版しょはん・1998ねん改訂かいていばん ISBN 4010724242
  4. ^ a b 蒲原かんばらみのるおさむちょ岡村おかむらおさむていさかな保育ほいくしゃ エコロン自然しぜんシリーズ 1966ねん初版しょはん・1996ねん改訂かいていばん ISBN 4586321091
  5. ^ Lougher, Tristan (2006). What Fish?: A Buyer's Guide to Marine Fish. Interpet Publishing. p. 13. ISBN 0-7641-3256-3. "What size? Males maximum 4 in (10 cm), females maximum 5 7/8 in (15 cm)" 
  6. ^ a b Froese, Rainer and Pauly, Daniel, eds. (2006). "Amphiprion clarkii" in FishBase. April 2006 version.
  7. ^ a b c d By Padgette' Steer. “ADW: Amphiprion clarkii: INFORMATION”. Animaldiversity.ummz.umich.edu. 2014ねん1がつ27にち閲覧えつらん
  8. ^ a b SOUS LES MERS : Amphiprion clarkii - poisson-clown de Clark”. Fran.cornu.free.fr. 2014ねん1がつ27にち閲覧えつらん
  9. ^ 小林こばやしやすしみやび『ヤマケイポケットガイド16 海辺うみべもの』2000ねん やま渓谷社けいこくしゃ ISBN 4635062260
  10. ^ a b c Facts about Clark's Anemonefish (Amphiprion clarkii) - Encyclopedia of Life”. Eol.org (2013ねん2がつ14にち). 2014ねん1がつ27にち閲覧えつらん
  11. ^ a b Moyer, Jack T and Nakazono, Akinobu (1978). “Protandrous Hermaphroditism, in Six Species of the Anemonefish Genus Amphiprion in Japan”. Japanese journal of Ichthyology 25 (2). http://www.wdc-jp.biz/pdf_store/isj/publication/pdf/25/252/25204.pdf. 
  12. ^ a b Lougher, Tristan (2006). What Fish?: A Buyer's Guide to Marine Fish. Interpet Publishing. p. 13. ISBN 0-7641-3256-3. "In the absence of an anemone, the fish remains close to rockwork. Otherwise, it stays with its host, wherever it is located.... Clarke's anemonefish is a belligerent species when large, attacking anything that threatens its anemone" 

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]