クリマクテリック果実かじつ

クリマクテリック型がた果実かじつ（クリマクテリックがたかじつ、climacteric fruits）とは、果実かじつの成熟せいじゅくの際さいに呼吸こきゅう量りょうが著いちじるしく増大ぞうだいする、クリマクテリック・ライズという現象げんしょうが見みられる果物くだもののことである^[1]。クライマクテリック型がた果実かじつとも表記ひょうきする^[2]。

リンゴ、モモ、アボカド、パパイヤ、ナシ、バナナ、アンズ、メロン、マンゴー、トマトなどが該当がいとうする。逆ぎゃくに呼吸こきゅう量りょうの増大ぞうだいが見みられない非ひクリマクテリック果実かじつには、ミカン、ブドウ、イチジク、イチゴ、サクランボ、スイカなどが該当がいとうする。

成熟せいじゅく過程かていにおいて植物しょくぶつホルモンの一種いっしゅであるエチレンの濃度のうどが通常つうじょうの1,000倍ばい以上いじょうも劇的げきてきに増加ぞうかする。この現象げんしょうは、貯蔵ちょぞう中ちゅうに減少げんしょうした糖とう分ぶんの代かわりに有機ゆうき酸さんを呼吸こきゅう基質きしつとして用もちいるために起おこり、呼吸こきゅう商しょうが1を超こえるのが特徴とくちょうである。

このような性質せいしつのため、クリマクテリック型がた果実かじつは、収穫しゅうかく後ごの貯蔵ちょぞう中ちゅうに追つい熟じゅくを行おこなうことができる。

脚注きゃくちゅう

^ 総説そうせつ: Lelièvre, J.-M.; Latchè, A.; Jones, B.; Bouzayen, M.; Pech, J. C. (1997). “Ethylene and fruit ripening”. Physiologia Plantarum 101 (4): 727-739. doi:10.1111/j.1399-3054.1997.tb01057.x.
^ “果物くだものの食たべ頃ごろ”. 奈良なら県けん. 2018年ねん2月がつ10日とおか閲覧えつらん。

外部がいぶリンク

エチレン - ウェイバックマシン - Yahoo!百科ひゃっか事典じてん

[1] 総説そうせつ: Lelièvre, J.-M.; Latchè, A.; Jones, B.; Bouzayen, M.; Pech, J. C. (1997). “Ethylene and fruit ripening”. Physiologia Plantarum 101 (4): 727-739. doi:10.1111/j.1399-3054.1997.tb01057.x.

[2] “果物くだものの食たべ頃ごろ”. 奈良なら県けん. 2018年ねん2月がつ10日とおか閲覧えつらん。

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脚注きゃくちゅう

関連かんれん項目こうもく

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