クルアーン門もん

クルアーン門もん（英語えいご: Qur'an Gate、ペルシア語ご: دروازه قرآن‎ ダルヴァーゼ・クルアーン）は、イラン南部なんぶの都市としシーラーズにある歴史れきし的てきな門もんである。

クルアーン門もんはシーラーズの街まちの北東ほくとうの入いり口くちに位置いちし、ファールス州しゅうのマルヴダシュト（英語えいご版ばん）やエスファハーン州しゅうのエスファハーンからシーラーズへと入はいる際さいの玄関げんかん口こうとなっている^[1]。

歴史れきし

クルアーン門もんはブワイフ朝あさのアミール、アズド・ウッダウラ（英語えいご版ばん）の治世ちせいに初はじめて建設けんせつされた。ザンド朝あさ時代じだいまでに、門もんの損傷そんしょうが起おきていたため修復しゅうふく作業さぎょうが行おこなわれ、さらに門もんの上部じょうぶに小ちいさな部屋へやが追加ついかで造つくられた。この部屋へやにはスルターン・イブラーヒーム・ミールザー（英語えいご版ばん）による手書てがきのクルアーンが保存ほぞんされていた。2つのクルアーンはヒーフダとして知しられている^[1]。門もんの下したを通過つうかする観光かんこう客きゃくはシーラーズから他たの地ちへと旅行りょこうを行おこなう際さいに聖典せいてんの加護かごを受うけると信しんじられている。

ガージャール朝あさの治世ちせい時じ、門もんは度重たびかさなる地震じしんの被害ひがいを受うけ、後のちにモハンマド・ザキ・ハーン・ヌーリーにより修復しゅうふく作業さぎょうが行おこなわれた^[1]。1937年ねん、2つのクルアーンが門もんから取とり除のぞかれてシーラーズのパールス博物館はくぶつかんへと移動いどう、これらのクルアーンは現在げんざいも博物館はくぶつかんに保存ほぞんされている。1949年ねん、エテマド・アッ＝テジャールとして知しられる商人しょうにんのホセイン・イガールにより門もんのアーチ部分ぶぶんの修復しゅうふく作業さぎょうが行おこなわれた^[1]。