ゲオルク・リンデマン

ゲオルク・リンデマン

ゲオリク・リンデマン（Georg Lindemann, 1884年ねん3月8日にち - 1963年ねん9月25日にち）は、ドイツの陸軍りくぐん軍人ぐんじん。陸軍りくぐん上級じょうきゅう大将たいしょう。

経歴けいれき

ドイツ帝国ていこくのザクセン＝アンハルト州しゅうのオスターブルク出身しゅっしん。父親ちちおやは判事はんじ・地方裁判所ちほうさいばんしょ所長しょちょうを務つとめていた。ハノーファーのギムナジウムを卒業そつぎょう後ご、1903年ねんにプロイセン軍ぐんに入営にゅうえい。プロイセン軍ぐんの士官しかんとして第だい一いち次じ世界せかい大戦たいせんに従軍じゅうぐん。1917年ねんにホーエンツォレルン家か勲章くんしょう騎士きし章しょうを受章じゅしょう。終戦しゅうせん時じの階級かいきゅうは大尉たいいだった。

終戦しゅうせん後ごはパウル・フォン・レットウ＝フォルベック率ひきいるフライコールに入隊にゅうたいし、1919年ねんにはハンブルクで共産きょうさん党派とうは労組ろうそを壊滅かいめつ。ヴァイマル共和きょうわ国軍こくぐんに採用さいようされ、1930年ねんには第だい13騎兵きへい連隊れんたいの指揮しき官かんに就任しゅうにん。1931年ねんに中佐ちゅうさに昇進しょうしん。ナチスの政権せいけん掌握しょうあくに伴ともない、大佐たいさに昇進しょうしんしハノーファーの軍事ぐんじ学校がっこう（Kriegsschule）の教官きょうかんになる。1936年ねんに少将しょうしょうとなる。同年どうねん10月がつに第だい36歩兵ほへい師し団長だんちょうに任命にんめいされる。

第だい二に次じ世界せかい大戦たいせん初頭しょとうのポーランド侵攻しんこう時ときは、ザール地方ちほうの守備しゅびを担当たんとうしていた。翌年よくねんの西方せいほう電撃でんげき戦せんの際さいは、マジノ線せんを突破とっぱしヴェルダンに達たっした。その功こうにより8月がつに騎士きし鉄てつ十じゅう字じ章あきらを受章じゅしょう。同年どうねん第だい50軍団ぐんだん司令しれい官かんに転てんじ、さらに騎兵きへい大将たいしょうに昇進しょうしんした。バルバロッサ作戦さくせんの時ときに、指揮しき部隊ぶたいは北方ほっぽう軍ぐん集団しゅうだんに所属しょぞくし、レニングラードを目指めざして進撃しんげきした。レニングラード南方なんぽうのガッチナ市しは、ドイツ軍ぐん占領せんりょう下かにある期間きかんはリンデマンの名なをとって「リンデマンシュタット」と呼よばれていた。

最前線さいぜんせんを視察しさつするリンデマン（1942年ねん2月がつ）

その後ご、中央ちゅうおう軍ぐん集団しゅうだんへと移動いどうし、スモレンスクを目指めざす作戦さくせんに参加さんかの後のち、北方ほっぽう軍ぐん集団しゅうだんに戻もどる。1942年ねん1月がつ16日にちに第だい18軍ぐんの指揮しき官かんになり、夏なつに上級じょうきゅう大将たいしょうに昇進しょうしんした。レニングラード救出きゅうしゅつを目指めざすソ連それん軍ぐんの反攻はんこう作戦さくせんを撃退げきたいし、アンドレイ・ウラソフ将軍しょうぐんを捕虜ほりょにするなどの戦功せんこうを挙あげた。1944年ねんにレニングラードからナルヴァまでの後退こうたいを指揮しきし、ナルヴァの戦たたかいの後のちに解任かいにんされたゲオルク・フォン・キュヒラーの後任こうにんとして北方ほっぽう軍ぐん集団しゅうだんの司令しれい官かんに就任しゅうにんした。しかし同どう時期じきのソ連それん軍ぐんによるバグラチオン作戦さくせんで中央ちゅうおう軍ぐん集団しゅうだんが崩壊ほうかいすると、第だい16軍ぐんの後退こうたいを主張しゅちょうし、さらに兵力へいりょく不足ふそくを理由りゆうに反攻はんこう命令めいれいに従したがわなかったため、ヒトラーはリンデマンが高齢こうれいと心身しんしん衰弱すいじゃくであることを理由りゆうに同年どうねん7月がつ4日にちに解任かいにんした。

1945年ねん2月がつ1日にちに在ざいデンマークのドイツ軍ぐん最高さいこう司令しれい官かんに就任しゅうにんし、終戦しゅうせんを迎むかえた。その後ごはシルケボーで占領せんりょうの解除かいじょに当あたった。6月6日にちに逮捕たいほされて米べい軍ぐんの捕虜ほりょとなるが、戦争せんそう犯罪はんざいを問とわれることは無ないまま1948年ねんに釈放しゃくほうされた。釈放しゃくほう後ごは西にしドイツに隠棲いんせいし、1963年ねんにバーデン＝ヴュルテンベルク州しゅうのフロイデンシュタットで死去しきょ。

外部がいぶリンク

• Lexkion der Wehrmacht（ドイツ語ご）