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サニーデイ・サービス (アルバム)

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
『サニーデイ・サービス Sunny Day Service
サニーデイ・サービススタジオ・アルバム
リリース
録音ろくおん SOUND aLIVE
ジャンル
時間じかん
レーベル RHYME ⁄ MIDI
プロデュース 曽我部そがべ恵一けいいち
チャート最高さいこう順位じゅんい
サニーデイ・サービス アルバム 年表ねんぴょう
  • サニーデイ・サービス
  • (1997ねん (1997)
EANコード
EAN 4988034204129, ASIN B00005FE0S, JAN 4988034204129
『サニーデイ・サービス』収録しゅうろくシングル
  1. NOW
    リリース: 1997ねん9がつ26にち (1997-09-26)
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サニーデイ・サービス』(Sunny Day Service)は、1997ねん10がつ22にち (1997-10-22)発売はつばいされたサニーデイ・サービス通算つうさん4さくスタジオ・アルバム

解説かいせつ[編集へんしゅう]

前作ぜんさくあいわらいのよる –a Night of Love & Laughter–[注釈ちゅうしゃく 1]から9かげつというインターバルでリリース。バンドめいをタイトルにかんしたほんさくは、いままで以上いじょうにバンドとしての一体いったいかんがあるアルバムとなった。曽我部そがべ恵一けいいちのちに「これはたのしいおもしかないなあ、一番いちばんピークだったのかもしれない、人生じんせいてきにも。なんか充実じゅうじつしてた、とにかく全部ぜんぶが。でも、れたりはしなかったよね。全部ぜんぶおなじくらいのよこばいで。つぎれるか、つぎれるかっておもってたけど、最後さいごまで一緒いっしょだった」「でも当時とうじは“こんなにいいものをつくったのになんでれないんだ”ってあせりもあったよね」[2]かえっている。

5月リリースのシングル「恋人こいびと部屋へや[注釈ちゅうしゃく 2]ともに、ほんさくは4がつにはすで完成かんせいしていたが、あまりにはやすぎたため、その時点じてんではリリースが未定みてい状態じょうたいだった。それほど短期間たんきかん完成かんせいした理由りゆうを、曽我部そがべはリリースまえのインタビューで「もうねえ、色々いろいろやりたいんですよ。まず、アルバムつくりたくてしょうがなくて、7わりか8わりぐらいきょくつくってスタジオはいったんですよ。とにかくきょくいっぱいできてたんですよ。『あいわらいのよる[注釈ちゅうしゃく 1]つくえて、発売はつばいになるちょいまえくらいから。べつに“つぎはこうだ!”とかはなにかんがえてないんだけど…。なんか、アイディアがふとわくんですよね、普通ふつうにしているときに。そのアイディアっていうのもものすごい漠然ばくぜんとしてて、ふとるわけですよ、やるが。で、“アルバムつくりたいな”とおもって、きょくいっぱいつくるみたいな。もうきょくがなくてもアルバムつくるからスタジオはいるとか、そういうかんじ」「いわゆる、一般いっぱんあぶらった時期じきっていうか。人生じんせい一番いちばんピークのときかもしれないし、かんないけど。もう、またすぐやりたいもん。べつにアルバムじゃなくてもいいんだけど、ビデオでもなんでも。で、やったら絶対ぜったい確実かくじつにね、いいものが出来できるっていうかんっていうか、確信かくしんみたいなものがあって」[3]こたえている。また、前年ぜんねん(1996ねん (1996))からライブをはじめるにあたってレコーディングまでのあいだにメンバー全員ぜんいん楽器がっき購入こうにゅうしたことも、その理由りゆう関係かんけいしているという。曽我部そがべは「自分じぶん楽器がっき自分じぶんおとすっていうのは、やっぱりうれしいことだし。基本きほんですからね、うまでもなく」「こんバンドをはじめたってかんじですよ。それは楽器がっきったってだけじゃなくて、いろんな部分ぶぶんである。3にん音楽おんがくつくっていうのはすごいかんじる、レコーディングはいってて。だからアルバムもすぐわったんじゃないかな。10日とおかでレコーディングわったんですよ。いままではなんか、バンドを使つかって自分じぶん苦悩くのう表現ひょうげんするとか、自分じぶんかんがえていることをバンドを使つかってしゃべるとか、そういう部分ぶぶんつよかったけど、いまはもっと、そのふたつが有機ゆうきてきむすいてサニーデイ・サービスってかたちになっているとおもう」「ほんとねえ、やっといまからかなあっていう。だから、いまからまたわっていくんでしょうね。やっとね、“最初さいしょ確認かくにんはまず、みんな一応いちおうしたかな”みたいな。で、ここからどうするかっていう。そういう問題もんだいだとおもう。ながみちのりでしたよ、ほんと。だから、まえはそのあたりでもどかしい部分ぶぶんってずっとありましたよ、『東京とうきょう[注釈ちゅうしゃく 3]ぐらいまで。ぼく想像そうぞうしてるようなバンドと全然ぜんぜんちがうなあ、とかね。ぼくら、ギターとベースとドラムいるけど、バンドじゃないんじゃないか、とか」[3]ともこたえていた。

パッケージ、アートワーク[編集へんしゅう]

初回しょかいばんはミニ・ポスター封入ふうにゅうの、三方みかたボックスりの初回しょかい限定げんていパッケージ。ジャケットおよびブックレットないのメンバー写真しゃしんはイギリスで撮影さつえいされた。

評価ひょうか[編集へんしゅう]

雑誌ざっしミュージック・マガジン』2016ねん7がつ (2016-07)ごう特集とくしゅう「90年代ねんだい邦楽ほうがくアルバム・ベスト100」で39選出せんしゅつ。コメントではほんさくを“90年代ねんだいのサニーデイが音楽おんがくてき最高さいこう到達とうたつてん記録きろくした作品さくひん”と位置付いちづけ、「渋谷しぶやけいたいする愛情あいじょう裏返うらがえしとしてフォークえらった初期しょきから、ブリット・ポップなど、どう時代じだい音楽おんがくをフラットにらしたサードて、何者なにものでもないサニーデイの文体ぶんたいをここで確立かくりつしたからこそ、ほんさくにはセルフ・タイトルがけられているのだ」[4]ひょうした。

収録しゅうろくきょく[編集へんしゅう]

CD
ぜん作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく: KEIICHI SOKABE
#タイトル作詞さくし作曲さっきょく編曲へんきょく時間じかん
1.baby blueKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
2.あさKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
3.NOWKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
4.KEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
5.にじ午後ごごKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
6.Wild Grass PictureKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
7.PINK MOONKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
8.ほしたかい?KEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
9.あめKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
10.そしてふうKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
11.たび手帖てちょうKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
12.bye bye blackbirdKEIICHI SOKABEKEIICHI SOKABE
合計ごうけい時間じかん:

楽曲がっきょく解説かいせつ[編集へんしゅう]

  1. baby blue
    具体ぐたいせいはないが、なにかをはじめるという意思いしえるきょくだという。曽我部そがべは「おもいがまずさきひろがっていくような、実際じっさいあしいち以前いぜんに。だからいちぎょうで“さあておいで”ってって、てくるよりもさきおもいが充満じゅうまんしてて、それがまずまどからそとながすようなかんじ。世界せかいがどんなもんかてやろう、自分じぶんちとかそういうものを全部ぜんぶてやろうっていう。でもそれは、いどれてフラフラッとかけるかんじで全然ぜんぜんいいとおもうんですよ。けっして“じゃあくぜ!”みたいなかんじじゃない」と説明せつめいしている。バンドらしさをかんじさせる、かく楽器がっき演奏えんそうについては「これ、全然ぜんぜんわせしたことじゃなくて。おれ一切いっさい指示しじしてないし、田中たなかも(丸山まるやまはれしげるくん全部ぜんぶ勝手かってにやっている」「上手うま下手へたじゃなくて。なにうのかな、かく楽器がっきひとつになって、装甲車そうこうしゃ車輪しゃりんみたいにゴロゴロすすんでかんじが。ゆっくりとふと車輪しゃりんまわってゆくような。こんなのないね、だれ出来できない」[5]という。その城南じょうなん予備校よびこうCMソングに使用しようされ、ベスト・アルバムBest Sky[注釈ちゅうしゃく 4]と、2013ねん (2013)リリースの2まいぐみベスト・アルバム『サニーデイ・サービス BEST 1995-2000[注釈ちゅうしゃく 5]に、それぞれ収録しゅうろくされた。
  2. あさ
    そらしらんでころに「baby blue」のようなことをおもったので、もっと太陽たいようのぼってから“いよいよかけるか”と、内容ないよう具体ぐたいてきになるが、曽我部そがべは「そういうのが2きょくに、説明せつめいてきにあったほうがいいとおもって。でもね、一番いちばん重要じゅうようなのは“ふゆあさ しずけさがまちつつんでしまう”っていうところであって。なんか空気くうきつめたさが、全部ぜんぶつつむような。自分じぶんおもいなり、主義しゅぎ主張しゅちょうなり、自分じぶんくつなり、そういうをあさ全部ぜんぶつつんでしまうような瞬間しゅんかんっていうか。自分じぶんのイデオロギーなりかんがえなりじゃなく。あさだれもいないまちつめたさが結局けっきょくすべてつつんでしまう…。それが本当ほんとうだし、そこにすごい重要じゅうようなことがあるんじゃないかっていう」[5]解説かいせつしている。
  3. NOW
    ロッテガーナミルクチョコレート」CMソングとして、シングルで先行せんこうリリースされた[注釈ちゅうしゃく 6]。「あさ」で“どこかのえきへ”とって、列車れっしゃったようなきょくだという。歌詞かしについて曽我部そがべは「実際じっさいにふたりずっとあいうかとおもったらちがうとおもうよ? でも、そうおもえる瞬間しゅんかんっていうのが重要じゅうようだとおもうからね」[5]こたえている。ベスト・アルバム『Best Sky』[注釈ちゅうしゃく 4]と『サニーデイ・サービス BEST 1995-2000』[注釈ちゅうしゃく 5]にも収録しゅうろくされた。
  4. 曽我部そがべは「これはちょっとかなしいような、一見いっけんね。恋人こいびとったのちの、のこされたおんなみたいな。だから<NOW>で列車れっしゃっているおとこ彼女かのじょんでた部屋へやだとおもってもらえばいいんだけど。<NOW>は列車れっしゃおとこがひとりで<>は部屋へやおんながひとり。でもね、それがすべてさびしくてかなしくてつらことってとらえるのはちがうとおもうんですよ。ひとりになるっていうことは、すごく大事だいじなことだとおもいますね」[5]という。
  5. にじ午後ごご
    このきょく独特どくとくのテンポかんについて、曽我部そがべは「わざとくるわせているわけじゃなくて…。スカッというテンポでもなくて、ノロノロすすむテンポでもなくて、ヘンな速度そくど。それが、このきょく歩調ほちょうっていたんでしょうね。で、そのかろやかだけどどんくさいかんじっていうのが、一番いちばん本当ほんとうだなとおもって。自分じぶんにとっても、サニーデイにとってもそうだし、ここでうたっていることにとっても…。都市とし自然しぜんみたいなかんじのきょくだけど、そういうなかある速度そくどはちょうどこういうかんじなんじゃないかとおもった」[5]という。ベスト・アルバム『Best Sky』[注釈ちゅうしゃく 4]にも収録しゅうろくされた。
  6. Wild Grass Picture
    自然しぜんがテーマのきょくだという。曽我部そがべは「これはもう、純粋じゅんすいなものにうたいかけるきょくにしたくて。いままで都市として、つぎ自然しぜんというか…。なかにある、具体ぐたいてきかたちえる、究極きゅうきょく純粋じゅんすいなものにかたりかけるようなきょくにしたかった」とし、「純粋じゅんすいなものはすばらしいし、自分じぶんよごれているだろうけど、その自分じぶん肯定こうていすること一番いちばん重要じゅうようだとおもうんですよね。それを肯定こうていしてただしいとおもわないとなにはじまらないし、純粋じゅんすいであればあるほどただしいんだっていうかんがかたはおかしいなっておもっているし。そういう対比たいひ[5]だという。
  7. PINK MOON
    ようやくよるとばりりてくるようなきょくだという。曽我部そがべは「夕方ゆうがたから徐々じょじょまちくらくなっていって、ネオンがついたりつかなかったり。で、つきのぼるっていう」「風景ふうけいがすごくい。イメージがすごくひろがっていくきょくで…。それが全部ぜんぶあたらしいつきのぼる”っていうところに集約しゅうやくされていくようなかんじ。ワインをけていわ人々ひとびととか、明日あしたあさになったらこうとするひとたちとか、年老としおいてしまったおんなひととか…。そういういろんなよるに、結局けっきょくまたあたらしいつきのぼるっていう。そのつきっていうのがあたらしい、毎回まいかいちがっているつきだとおもうとなにかいいでしょう? それを、まどからかおしててみようよっていう」[5]きょくだと説明せつめいしている。
  8. ほしたかい?
    真夜中まよなかきょくだという。曽我部そがべは「<PINK MOON>から<ほしたかい?>って、夕方ゆうがたになってよるとばりりて、世界中せかいじゅうよるになって、何故なぜか。それがだんだんふかまって真夜中まよなかぎて、3とか4になっていく空気くうき本当ほんとうこととしてあるからね。この2きょくながれには。それがすごいなとおもう。世界中せかいじゅうよるになることなんてありえないんだけど、でもいているとまったくそうおもっちゃう。メロウな気分きぶんなのか、セクシーな気分きぶんなのか。そういうのが全部ぜんぶじったようなよるっていうのがすごくある」[5]解説かいせつしている。
  9. あめ
    曽我部そがべは「これはなんか、よるけてまたあさになって、そらしらんでくるような雰囲気ふんいききょくで。また世界中せかいじゅうね、そらしらんであさになっていくような。これはほら、まえきょく色々いろいろあったじゃないですか? よるとかひるとかあさとか。そういう事情じじょうを。全部ぜんぶまとめてうたいたいなあとおもって」「いろんなおもいが複雑ふくざつにねじれあってめちゃくちゃになってて、でも結局けっきょく“やがてあめりだすんだ”っていうとこで“いいや”とおもって」「自然しぜんというか、もっとおおきな真実しんじつというか。自分じぶんがこうゴチャゴチャかんがえて、“結局けっきょくこたえはおれおもっているようなことかな”とか“やっぱりちがうのかなあ”とかそういうんじゃなくて、結局けっきょくやがてあめりだして、すべてがすというか」[5]かたっている。
  10. そしてふう
    曽我部そがべは「たとえば、いえそとたらすごくきれいなはないていたと。で、カメラをりにいえかえって、もどってきたらかぜいちゃって、もう全部ぜんぶはなびらがっていた。そういうことってあるじゃないですか? “もうがっかり!”みたいな。あと、“うれしいのかかなしいのかからないような”って、ぼうぜんとしてちすくんじゃうようなことってあるよね。単純たんじゅんうれしいとかかなしいじゃなくて、事実じじつまえにぼうぜんとちすくんじゃうこと圧倒的あっとうてき時事じじまえにしたとき感情かんじょうというか。なんか暴風雨ぼうふううみたいなかんじにしたくてハードなきょくにしたんだけど。まえきょくあめ直前ちょくぜんでちょっと雲行くもゆきがあやしいぐらいの、すごく淡々たんたんとしたきょくで。で、つぎのこのきょく暴風雨ぼうふううきすさぶふうみたいな」[5]解説かいせつしている。さらに、このきょくのエンディングについては「これは結果けっかオーライのきょくで。ろくってたときおれ結構けっこうはれしげるくんのドラム・プレイにむかついてて。田中たなかおれもみんなをながらやってんのに、はれしげるくんよそいてたたいてたんですよ。合図あいずしても全然ぜんぜんづかなくて、“くっそお!”とかおもってギター・ソロでめちゃくちゃいてやって。で、きょくわって“ジャーン、ジャン”でわる予定よていだったの。そこで合図あいずしようとしたらはれしげるくんまた全然ぜんぜんちがうとこむかいてて、結局けっきょく“ジャーン”ってっぱったまま。そしたらはれしげるくんが“あっ”てづいて、“ドドン”ってやって、おれがすっごいむかついて“ガーッ!”ってやったらはれしげるくんがまた“ドドン”って…。それが全部ぜんぶはいってる」[5]かたっている。
  11. たび手帖てちょう
    このきょくが、このアルバムのテーマだという。曽我部そがべは「<たび手帖てちょう>にいままであった<PINK MOON>のこととか、<にじ午後ごご>のこととか、そういうのを全部ぜんぶんでポケットにしのばせるっていう。それで、またどこかべつ場所ばしょで、そのことおもそうかなって。すべてをわすれてしまおうってきょくじゃなくて、すべてをんでポケットにはしのばせておこうっていう」とし、このきょくのちにもう1きょくあることについては「これでシメだったら、それはすごく単純たんじゅんなレコードになったようなもしなくもないですけど…。だからおれってるたびって旅行りょこうじゃなくて、きていくことっていうかんじだから。これでもしラストだったら、単純たんじゅんたびのアルバムというか。“きることってすばらしい”みたいな、結構けっこう希望きぼうたすきょくではあるのかなとはおもいますけどね。たびっていうのは日常にちじょうてきなものだってかんじだし」[5]という。のちJR四国しこくCMソングに使用しようされた。
  12. bye bye blackbird
    たび手帖てちょう」ののちに、このきょく最後さいごはいっていることについて、曽我部そがべは「したっていうか、最初さいしょ最後さいごきょくがまずあったってかんじ。だから、1きょく対比たいひしているきょくであって。1きょくは“さあておいで、世界せかいこうよ”ってかたりかける、むかえにひと。で、最後さいごのこれはむかえにきたられたひとまがってかんじ。そのこえこえたら、ぼくはいつでもこうとするんだけど、列車れっしゃおくれちゃったじゃないか…。だから、結局けっきょくどこにもってなかったような。で、どっちも自分じぶんだとおもうんですよね。なんでかっていうと、<たび手帖てちょう>でわってると、より明日あしたとかここじゃないどこかとか、そういう場所ばしょがまるであるかのようなわりかたをしちゃうのが、おれ絶対ぜったいイヤだったから。現実げんじつっていうのはいまっている場所ばしょで、それこそ“NOW”っていうもんだとおもうし。結局けっきょくここからどこにもうごけないんだっていう事実じじつは、絶対ぜったいてきなものとしてあるとおもうんですよね。で、それが悲観ひかんてきなことじゃなくて…、だからきているんだし。だから結局けっきょく列車れっしゃにはれないわ、約束やくそく時間じかんぎてるわっていうことなんですよね。で、結局けっきょくだれもどこにもれてってくれないというか、結局けっきょくっていうものしか存在そんざいしない。自分じぶんのみちうる世界せかいと、そこにある真実しんじつ、それしかないっていう。そういうことうたいたくて。だれかすごい天才てんさいがいて、そのひとがすごくいい解答かいとうあたえてくれるっていうこと全然ぜんぜんなくて。みんな個人こじん世界せかいなんだっていう。だから、よりいイデオロギーとかそういうものはない、っていう認識にんしきわりたかったんだとおもうんですよ。“とり”っていうのは、アルバムの途中とちゅうから徐々じょじょてくるけど、それはストーリー・テラーみたいなもんで、すべてを俯瞰ふかんてるような存在そんざいだとおもうんでね。それがまたどこにんでいって…。でも、とりんでくっていうのは、さきがあるっていうことで。未来みらいんでくのか過去かこんでくのか、自由じゆうなものっていうか。だから未来みらい過去かこと“NOW”っていうものはつながってんだなあとはおもいますけど」[5]こたえている。

クレジット[編集へんしゅう]

レコーディング・メンバー

baby blue[編集へんしゅう]

VOCAL, ACOUSTIC GUITAR, PIANO SOLO  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR  田中たなかたか
DRUMS  丸山まるやまはれしげる

あさ[編集へんしゅう]

VOCAL, ELECTRIC & ACOUSTIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR  田中たなかたか
DRUMS  丸山まるやまはれしげる

NOW[編集へんしゅう]

VOCAL, ACOUSTIC & ELECTRIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR, ELECTRIC PIANO, CHORUS  田中たなかたか
DRUMS, CHORUS  丸山まるやまはれしげる
CHORUS  新井あらいひとし

[編集へんしゅう]

VOCAL, ACOUSTIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
MELLOTRON  田中たなかたか
TAMBOURINE  丸山まるやまはれしげる
STRINGS ARRANGEMENT  四家しかだい
STRINGS  四家しかストリングス

にじ午後ごご[編集へんしゅう]

VOCAL, ELECTRIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR  田中たなかたか
DRUMS, MARACAS  丸山まるやまはれしげる

Wild Grass Picture[編集へんしゅう]

VOCAL, ACOUSTIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち

PINK MOON[編集へんしゅう]

VOCAL, ACOUSTIC & ELECTRIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR, CHORUS  田中たなかたか
DRUMS, CHORUS  丸山まるやまはれしげる
ELECTRIC GUITAR (LEFT)  新井あらいひとし
PIANO  中村なかむら文俊ふみとし

ほしたかい?[編集へんしゅう]

VOCAL, ACOUSTIC & ELECTRIC GUITAR, VIBRAPHONE  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR  田中たなかたか
DRUMS  丸山まるやまはれしげる

あめ[編集へんしゅう]

VOCAL, ELECTRIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR  田中たなかたか
DRUMS, TAMBOURINE  丸山まるやまはれしげる

そしてふう[編集へんしゅう]

VOCAL, ELECTRIC & ACOUSTIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR  田中たなかたか
DRUMS  丸山まるやまはれしげる

たび手帖てちょう[編集へんしゅう]

VOCAL, ELECTRIC & ACOUSTIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR  田中たなかたか
DRUMS  丸山まるやまはれしげる

bye bye blackbird[編集へんしゅう]

VOCAL, ACOUSTIC GUITAR  曽我部そがべ恵一けいいち
BASS GUITAR, PIANO  田中たなかたか
DRUMS  丸山まるやまはれしげる
STRINGS ARRANGEMENT  矢野やのまこと
STRINGS  篠崎しのざき正嗣まさつぐストリングス

スタッフ[編集へんしゅう]

Written & Produced by 曽我部そがべ恵一けいいち

Studio : SOUND aLIVE
Recorded & Mixed by 中村なかむら文俊ふみとし
(except “NOW” Mixed by みなと雅行まさゆき)
Assistant Engineers : 百瀬ももせわたる, よしみつる宏之ひろゆき

Mastered by 石井いしいわたる at ONKIO HAUS
Assistant : 高橋たかはし佳子けいこ

Photos by 坂本さかもとただしいく
Art Direction by 小田島おだじまひとし (FD design)

Director : 渡邊わたなべ文武ふみたけ
Executive Producer : 大蔵おおくらひろし

サニーデイ・サービス
曽我部そがべ恵一けいいち
田中たなかたか
丸山まるやまはれしげる

LP:SGLP-1005[編集へんしゅう]

『サニーデイ・サービス Sunny Day Service
サニーデイ・サービススタジオ・アルバム
リリース
録音ろくおん SOUND aLIVE
ジャンル
レーベル MIDI ⁄ JETSET RECORDS ⁄ ROSE RECORDS
プロデュース 曽我部そがべ恵一けいいち
EANコード
ASIN B071F9YMSD, JAN 4522081900063
テンプレートを表示ひょうじ

解説かいせつ[編集へんしゅう]

デビュー20周年しゅうねん記念きねんとして、アナログのアルバム4作品さくひん若者わかものたち』『あいわらいのよる –a Night of Love & Laughter–』『サニーデイ・サービス』『24』をLPでリリースしていくプロジェクトのだいさんだんとして『若者わかものたち』『あいわらいのよる –a Night of Love & Laughter–』につづき、ほんさく最新さいしんマスタリングをほどこしてのアナログ・カッティングにより、18ねんまえのCD発売はつばいおなにレコードとしてリリース。封入ふうにゅう特典とくてんとしてこれまで同様どうよう当時とうじ告知こくちポスターを復刻ふっこく[6]

収録しゅうろくきょく[編集へんしゅう]

SIDE A[編集へんしゅう]

  1. baby blue
  2. あさ
  3. NOW
  4. にじ午後ごご
  5. Wild Grass Picture

SIDE B[編集へんしゅう]

  1. PINK MOON
  2. ほしたかい?
  3. あめ
  4. そしてふう
  5. たび手帖てちょう
  6. bye bye blackbird

クレジット[編集へんしゅう]

2015 Analog reissue staff
企画きかく A&R / ほんまこと (JETSET)
セールスプロモーション / 塚原つかはらみやびしゅう (MIDI)
リマスタリング / 山本やまもとアキヲ
リデザイン / 金野こんの志保しほ (ROSE RECORDS)
監修かんしゅう / 曽我部そがべ恵一けいいち
エグゼクティブプロデューサー / 大蔵おおくらひろし

リリース一覧いちらん[編集へんしゅう]

地域ちいき リリース レーベル 規格きかく カタログ番号ばんごう 備考びこう
日本にっぽん 1997ねん10がつ22にち (1997-10-22) RHYME ⁄ MIDI
CD
MDCL-1321 初回しょかいばんはミニ・ポスター封入ふうにゅうの、三方みかたボックスりの初回しょかい限定げんていパッケージ。
2015ねん10がつ22にち (2015-10-22) MIDI ⁄ JETSET RECORDS ⁄ ROSE RECORDS SGLP-1005 生産せいさん限定げんていばん

脚注きゃくちゅう[編集へんしゅう]

注釈ちゅうしゃく[編集へんしゅう]

  1. ^ a b あいわらいのよる –a Night of Love & Laughter–』 1997ねん1がつ15にち (1997-01-15)発売はつばい RHYME ⁄ MIDI CD:MDCL-1313
  2. ^ 恋人こいびと部屋へや」 1997ねん5がつ25にち (1997-05-25)発売はつばい MIDI CD:MDCS-1007
  3. ^ 東京とうきょう』 1996ねん2がつ21にち (1996-02-21)発売はつばい RHYME ⁄ MIDI CD:MDCL-1303
  4. ^ a b c Best Sky』 CD:2001ねん5がつ23にち (2001-05-23)発売はつばい MIDI MDCL-1407, 2LP:2001ねん6がつ25にち (2001-06-25)発売はつばい CXLP-1039/40
  5. ^ a b サニーデイ・サービス BEST 1995-2000』 2013ねん6がつ26にち (2013-06-26)発売はつばい MIDI 2CD:MDCL-1538/39
  6. ^ NOW」 1997ねん9がつ26にち (1997-09-26)発売はつばい RHYME ⁄ MIDI CD:MDCS-1008

出典しゅってん[編集へんしゅう]

  1. ^ 【CD】サニーデイ・サービス/サニーデイ・サービス” (日本語にほんご). TOWER RECORDS ONLINE. タワーレコード株式会社かぶしきがいしゃ. 2018ねん3がつ17にち閲覧えつらん
  2. ^ 「special サニーデイ・サービス」『splash!!』だい3かん株式会社かぶしきがいしゃ双葉社ふたばしゃ、2010ねん5がつ23にち、172-175ぺーじISBN 978-4-575-30218-9“Comments for Original Albums サニーデイ・サービス オリジナルアルバムをかえる” 
  3. ^ a b 兵庫ひょうごまきつかさ「シングルとおもったらもうアルバムまで完成かんせい」『ロッキング・オン・ジャパンだい133かんだい9ごう株式会社かぶしきがいしゃロッキング・オン、1997ねん6がつ16にち、58-67ぺーじJAN 1109797060491 
  4. ^ 特集とくしゅう 90年代ねんだい邦楽ほうがくアルバム・ベスト100」『ミュージック・マガジン』だい48かんだい7ごう株式会社かぶしきがいしゃミュージック・マガジン、2016ねん7がつ1にち、30-77ぺーじJAN 4910084790765 
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m 『ROCKIN'ON JAPAN』NOVEMBER 1997 VOL.140(ロッキング・オン)pp.102-113、1997ねん11月16にち発行はっこう
  6. ^ サニーデイ・サービス、デビュー20周年しゅうねん記念きねんしたアナログLPリリースだいさんだん『サニーデイ・サービス』10/22発売はつばいです。”. ROSE RECORDS - NEWS. ROSE RECORDS CO.,LTD (2015ねん9がつ14にち). 2015ねん9がつ14にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク[編集へんしゅう]

サニーデイ・サービス web
その