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シグナス CRS OA-4

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
シグナス CRS OA-4
ISSに接近せっきんするシグナス CRS OA-4 宇宙うちゅう
任務にんむ種別しゅべつ国際こくさい宇宙うちゅうステーションへの補給ほきゅう
運用うんようしゃオービタルサイエンシズ
COSPAR ID2015-072A
SATCAT №41101
任務にんむ期間きかん完了かんりょう: 75にち
特性とくせい
宇宙うちゅうシグナス 5
宇宙うちゅう機種きしゅべつシグナス拡張かくちょうがた[1]
製造せいぞうしゃオービタル・サイエンシズ
タレス・アレーニア・スペース
重量じゅうりょう7,492 kg (16,517 lb)[2]
ペイロード重量じゅうりょう3,513 kg (7,745 lb)[2]
任務にんむ開始かいし
2015ねん12月6にち 21:44:57 UTC
ロケットアトラス V 401
打上うちあ場所ばしょケープカナベラル空軍くうぐん基地きち だい41発射はっしゃ施設しせつ
請負うけおいしゃユナイテッド・ローンチ・アライアンス
任務にんむ終了しゅうりょう
廃棄はいき種別しゅべつ軌道きどう離脱りだつ
減衰げんすい20 February 2016, 16:00 (2016-02-20UTC17) UTC[3]
軌道きどう特性とくせい
参照さんしょう座標ざひょう地球ちきゅう周回しゅうかい軌道きどう
体制たいせいてい軌道きどう
軌道きどうちょう半径はんけい6,781.5 km (4,213.8 mi)
はなれしんりつ0.0008
きんてん高度こうど397.9 km (247.2 mi)
とおてん高度こうど408.8 km (254.0 mi)
傾斜けいしゃかく51.64 °
もと2015ねん12月9にち 05:44:31 UTC[4]
国際こくさい宇宙うちゅうステーションのドッキング(捕捉ほそく
ドッキング ユニティ 天底あめそこ
RMSの捕捉ほそく 2015ねん12月9にち 11:19 UTC[5]
ドッキング(捕捉ほそくにち 2015ねん12月9にち 14:26 UTC[5]
分離ぶんり 2016ねん2がつ19にち 10:38 UTC[6]
RMSはな 2016ねん2がつ19にち 12ː26 UTC[7]
berth時間じかん 71にち20あいだ12ふん

シグナス CRS OA-4 (Cygnus CRS OA-4) はオービタル・サイエンシズしゃNASAとの商業しょうぎょう補給ほきゅうサービス契約けいやくもとづいてげた国際こくさい宇宙うちゅうステーション(ISS)よう無人むじん宇宙うちゅう補給ほきゅうである[8][9]。オービタル・サイエンシズCRSフライト4ともばれる。シグナス宇宙船うちゅうせんの4号機ごうきで、ISSに到達とうたつした3番目ばんめ機体きたいである。アンタレスロケットシグナス CRS Orb-3故障こしょう失敗しっぱいしたことをさい設計せっけいされることになったため、OA-4ではアトラス Vげられることになった。これにともない、射場しゃじょうワロップス飛行ひこう施設しせつからケープカナベラル空軍くうぐん基地きちうつっている。げは2015ねん12月3にち予定よていであったが、悪天候あくてんこうのため3かいわたって順延じゅんえんされ、2015ねん12月6にち2144ふんUTC)にげられた。重量じゅうりょうは 7,492キログラム (16,517 lb)で、アトラス Vでげられたもっとおもいペイロードになった[10]。2015ねん12月9にちにISSと会合かいごうした[5]。2016ねん2がつ19にちにISSから分離ぶんりされ、2がつ20日はつか16 UTCごろ軌道きどう離脱りだつした[3]

機体きたい

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シグナスを搭載とうさいしたアトラス Vロケット

OA-4 はオービタル・サイエンシズしゃがNASAと締結ていけつした商業しょうぎょう補給ほきゅうサービス契約けいやくさだめられた8かいのうち4かいとなるフライトで、シグナス拡張かくちょうがたはつ飛行ひこうであった。当初とうしょ予定よていは2015ねん4がつ1にちであった[11]。アトラス Vはコンフィギュレーション401(フェアリングみち 4メートル、固体こたいブースターなし、上段じょうだんセントールはエンジン1構成こうせい)でケープカナベラル空軍くうぐん基地きちだい41発射はっしゃ施設しせつからげられた[8]

オービタル・サイエンシズしゃ慣例かんれいしたがい、宇宙うちゅうDeke Slayton II名付なづけられた。これは1993ねんくなったマーキュリー・セブン一人ひとりドナルド・スレイトン宇宙うちゅう飛行ひこうちなんでおり、2014ねん10がつげに失敗しっぱいした Orb-3 からいだものである[12]

要目ようもく

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このミッションは3,500キログラム (7,700 lb)以上いじょう補給ほきゅう物資ぶっし輸送ゆそうできるシグナス拡張かくちょうがたはつ飛行ひこうであった。

貨物かもつ積載せきさいりょう: 3,349キログラム (7,383 lb)[5][13]

  • 補給ほきゅうひん: 1,181キログラム (2,604 lb)
    • クルー・ケア・パッケージ(ほん、CD、嗜好しこうひんなど)
    • 飛行ひこう手順てじゅんしょ
    • 食品しょくひん
  • 機体きたい装置そうちるい: 1,010キログラム (2,220 lb)
    • クルー健康けんこう管理かんりシステム
    • 環境かんきょう制御せいぎょ生命せいめい維持いじ装置そうち
    • 電力でんりょくシステム
    • ふねがい活動かつどうロボット装備そうびひん
    • フライトクルー装備そうびひん
    • PL設備せつび
    • 構造こうぞう機械きかい設備せつび日本にっぽん実験じっけんとう きぼう のシステム部品ぶひんとう
    • 内部ないぶねつ制御せいぎょシステム
  •  科学かがく研究けんきゅうよう機材きざい: 847キログラム (1,867 lb)
    • スペース・オートメーテッド・バイオ・ラボ(Space Automated Bio Lab, SABL)
      培養ばいよう細胞さいぼう細菌さいきんなどの微生物びせいぶつ研究けんきゅう支援しえんする生命せいめい科学かがく実験じっけん設備せつび
    • 小型こがた衛星えいせい投入とうにゅう装置そうちおよび小型こがた衛星えいせい
    • NASAのLONESTAR実験じっけん装置そうち小型こがた衛星えいせい AggieSat4 と Bevo-2 をふく[14]
      • AggieSat4
        テキサスA&M大学だいがく 工学科こうがっか学生がくせい製作せいさくした小型こがた衛星えいせいで、ちょう小型こがた衛星えいせい Bevo-2 を内蔵ないぞうしている
      • Bevo-2
        テキサス大学だいがくオースティンこう 工学科こうがっかおよびコンピュータ科学かがく学生がくせい設計せっけい製作せいさくしたちょう小型こがた衛星えいせい
    • 気体きたい液体えきたい挙動きょどうかんする実験じっけん装置そうち
    • 溶鋼のねつ物性ぶっせいかんする実験じっけん装置そうち
    • たいえんせい繊維せんい評価ひょうか装置そうち
    • JAXA 関連かんれん科学かがく研究けんきゅうよう機材きざい[15]
      • しずかでん浮遊ふゆう(Electrostatic Levitation Furnace: ELF)の一部いちぶ
      • 中型ちゅうがた曝露ばくろ実験じっけんプラットフォーム(i-SEEP)
      • 微生物びせいぶつ動態どうたいかんする研究けんきゅう(Microbe-IV)の実験じっけん用品ようひん
      • マランゴニ実験じっけん[16]実験じっけん用品ようひん
  • コンピューター関連かんれん: 87キログラム (192 lb)
    • コマンド・データ操作そうさ装置そうち
    • 写真しゃしん/映像えいぞう装置そうち
  • 宇宙うちゅう遊泳ゆうえいよう機材きざい: 230キログラム (500 lb)

梱包こんぽうざいとうふくんだそう重量じゅうりょう: 3,513キログラム (7,745 lb)

脚注きゃくちゅう

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  1. ^ Bergin, Chris (22 February 2012). “Space industry giants Orbital upbeat ahead of Antares debut”. NASASpaceflight.com. 29 March 2012閲覧えつらん
  2. ^ a b Ray, Justin (29 November 2015). “International Space Station and crew awaiting Atlas 5 launch of Cygnus”. Spaceflight Now. http://spaceflightnow.com/2015/11/29/international-space-station-and-crew-awaiting-atlas-5-launch/ 2 December 2015閲覧えつらん 
  3. ^ a b At ~11 am ET today...”. Twitter.com. Orbital ATK (20 February 2016). 20 February 2016閲覧えつらん
  4. ^ Object A”. N2YO.com (9 December 2015). 9 December 2015閲覧えつらん
  5. ^ a b c d Ray, Justin (9 December 2015). “U.S. resupply of space station successfully resumes”. Spaceflight Now. http://spaceflightnow.com/2015/12/09/u-s-resupply-of-space-station-successfully-resumes/ 9 December 2015閲覧えつらん 
  6. ^ Evans, Ben (19 February 2016). “As OA-4 Cygnus Departs, Commercial Cargo Providers Prepare for Busy Visiting Vehicle Manifest”. AmericaSpace. https://www.americaspace.com/2016/02/19/as-oa-4-cygnus-departs-commercial-cargo-providers-prepare-for-busy-visiting-vehicle-manifest/ 20 February 2016閲覧えつらん 
  7. ^ シグナス補給ほきゅうせん運用うんよう4号機ごうき(OA-4)ミッション”. JAXA (February 22, 2016). 2016ねん2がつ29にち閲覧えつらん
  8. ^ a b Launch Schedule”. Spaceflight Now. 26 January 2015閲覧えつらん
  9. ^ International Space Station Flight Schedule”. SEDS (15 May 2013). 2018ねん3がつ3にち閲覧えつらん
  10. ^ Ray, Justin (6 December 2015). “Atlas 5 rocket sends Cygnus in hot pursuit of space station”. Spaceflight Now. http://spaceflightnow.com/2015/12/06/atlas-5-rocket-sends-cygnus-in-hot-pursuit-of-space-station/ 7 December 2015閲覧えつらん 
  11. ^ Orbital’s Antares fails seconds after launch
  12. ^ Orbital ATK's Cargo Delivery Mission to International Space Station Set to Launch”. Orbital ATK (1 December 2015). 2 December 2015閲覧えつらん
  13. ^ Orbital ATK CRS-4 Mission Overview”. NASA. 9 December 2015閲覧えつらん
  14. ^ Low Earth Orbiting Navigation Experiment for Spacecraft Testing Autonomous Rendezvous and Docking (LONESTAR)”. NASA. 12 December 2015閲覧えつらん
  15. ^ シグナス補給ほきゅうせん運用うんよう4号機ごうき(OA-4)ミッション”. JAXA (2015ねん12月11にち). 2016ねん2がつ7にち閲覧えつらん
  16. ^ 宇宙うちゅうあきらかになるながれの世界せかい マランゴニ対流たいりゅう不思議ふしぎ”. JAXA. 2016ねん2がつ7にち閲覧えつらん

外部がいぶリンク

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