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シベルチさん

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
シベルチさん
Шивелуч
2007ねん7がつ10日とおか国際こくさい宇宙うちゅうステーションから撮影さつえい
標高ひょうこう 3,307 m
所在地しょざいち ロシアの旗 ロシアカムチャツカ半島はんとう
位置いち 北緯ほくい5639ふん12びょう 東経とうけい16121ふん42びょう / 北緯ほくい56.65333 東経とうけい161.36167 / 56.65333; 161.36167座標ざひょう: 北緯ほくい5639ふん12びょう 東経とうけい16121ふん42びょう / 北緯ほくい56.65333 東経とうけい161.36167 / 56.65333; 161.36167
種類しゅるい 成層せいそう火山かざん
最新さいしん噴火ふんか 2024ねん継続けいぞくちゅう
シベルチ山の位置(カムチャツカ地方内)
シベルチ山
シベルチさん
シベルチさん位置いちカムチャツカ地方ちほう
プロジェクト やま
テンプレートを表示ひょうじ
Shiveluch

シベルチさん(シベルチさん、ロシア: Шивелуч)とは、ユーラシア大陸たいりくカムチャツカ半島はんとう存在そんざいする活火山かっかざんである。なお、シベルチ (Shiveluch) は、Sopka ShiveluchやSheveluch (Шевелуч) などとばれることもあるものの、本稿ほんこうでは以降いこう、シベルチさん統一とういつする。

概要がいよう

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シベルチさんカムチャッカ半島はんとう存在そんざいする成層せいそう火山かざんである。なお、2007ねん時点じてん山頂さんちょう標高ひょうこうは3,283mだった[1]。 しかし、山頂さんちょう噴火ふんかおおく、しかも溶岩ようがんドーム形成けいせいすることのおおいタイプの活火山かっかざんであり[1]、 このため、山頂さんちょう標高ひょうこうはたびたび変化へんかするため、この山頂さんちょう標高ひょうこうはあくまで目安めやすである。事実じじつ、その山頂さんちょう標高ひょうこうは、3,307mに変化へんかした[2]現在げんざいのシベルチさんやまたいは、おもに3つの部分ぶぶんからっている。かつて、ここにはシベルチさん (Старый Шивелуч) という成層せいそう火山かざん存在そんざいしており、現在げんざいはそれがカルデラとなってのこっている。そしてそのうえに、現在げんざい活動かつどうつづけているしんシベルチさん (Молодой Шивелуч) が、やく2,800mのたかさで存在そんざいしている[3]。 このしんシベルチやま成層せいそう火山かざんであり、火山かざんせい噴出ふんしゅつぶつ幾重いくえにもかさなって形成けいせいされたものである[4]。 そして、そのうえあたらしく火山かざんせい噴出ふんしゅつぶつもったり、溶岩ようがんドームが形成けいせいされたりして、現在げんざい標高ひょうこうになっている。

噴火ふんか歴史れきし

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シベルチさん成層せいそう火山かざんであり、たびたび噴火ふんかかえしてきたことがられている。現在げんざいのシベルチさんは、6まんねんまえから7まんねんまえくらいに形成けいせいはじまったとされており、かんしんあいだ規模きぼおおきな噴火ふんかだけで、すくなくとも60かい噴火ふんかしてきたとられている[5]。 この期間きかんのうち、非常ひじょう火山かざん活動かつどう活発かっぱつだった時期じきとしては、紀元前きげんぜん6500ねん紀元前きげんぜん6400ねんごろ紀元前きげんぜん2250ねん紀元前きげんぜん2000ねんごろ西暦せいれき50ねん西暦せいれき650ねんごろだったとかんがえられている。なお、この火山かざん活動かつどう極大きょくだいは、カムチャッカに存在そんざいする火山かざんぐんすべてにてはまる、つまり、カムチャッカに存在そんざいする火山かざんぐん火山かざん活動かつどうは、このころどれも活発かっぱつしていたとられている。現在げんざいもシベルチさん活火山かっかざんとして活動かつどうしているわけだが、この現在げんざいつづいている火山かざん活動かつどうはじまったのは、紀元前きげんぜん900ねんごろだとわれており、その西暦せいれき50ねん西暦せいれき650ねんごろ活動かつどう極大きょくだいむかえて、現在げんざいまで活火山かっかざんとして活動かつどうつづけているとられている。この紀元前きげんぜん900ねんからのちは、だいたい50ねんから400ねん間隔かんかく中規模ちゅうきぼからだい規模きぼ噴火ふんかかえしてきたとされる[6]

シベルチさん噴火ふんか文字もじ記録きろくのこっているなかで、だい規模きぼ噴火ふんかこったのは、1854ねんと1956ねんである。現在げんざいのシベルチさんは、噴火ふんかさいは、溶岩ようがんりゅう発生はっせいするのではなく、溶岩ようがんドームを形成けいせいし、それが崩壊ほうかいすることで火砕流かさいりゅうをたびたび発生はっせいさせている[1]。そして、このとき溶岩ようがんドームを形成けいせいしては、それが崩壊ほうかいするといったことがこったのだが、これによって飛散ひさんした火山灰かざんばいなどによって周辺しゅうへん住民じゅうみん生活せいかつおおきな影響えいきょう[7]

シベルチさんはその大小だいしょうあわせ噴火ふんかがたびたびこっている。2011ねん現在げんざい、シベルチさんもっとちか集落しゅうらくやく50kmはなれた場所ばしょ存在そんざいしているが[8]、もしもだい規模きぼ噴火ふんかこった場合ばあいには、ここの住民じゅうみんすみやかに避難ひなんする必要ひつようがあるとされている[7]。 2013ねん10がつ19にちあさ火山灰かざんばいが7500メートルにたっする噴火ふんか確認かくにんされた。2023ねん4がつ10にちよるにはだい規模きぼ噴火ふんか確認かくにんされた。なお噴煙ふんえんも2まんメートルにたっした[9]。 この噴火ふんかともな火砕流かさいりゅう最大さいだいで19kmさきまで到達とうたつし、やく20まんトンの二酸化にさんか硫黄いおう放出ほうしゅつされた。 2024ねん8がつ18にち噴火ふんか

出典しゅってん

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  1. ^ a b c 国立こくりつ天文台てんもんだい へん理科りか年表ねんぴょう(2008年版ねんばん文庫ぶんこサイズ)』 p.663 ISBN 978-4-621-07902-7
  2. ^ "Kamchatka high-prominence peaks." peaklist.orgのサイトより
  3. ^ "Holocene Volcanoes in Kamchatka / Shiveluch"
  4. ^ "Shiveluch Volcano" 2007ねん3がつ29にち更新こうしんのNASAのサイトより。 2009ねん9がつ20日はつか閲覧えつらん
  5. ^ Global Volcanism Program スミソニアン協会きょうかい 提供ていきょう、Global Volcanism Programより。
  6. ^ "Holocene Eruptive History of Shiveluch Volcano, Kamchatka Peninsula, Russia." 2007更新こうしん Geophysical monograph. 2009ねん9がつ20日はつか閲覧えつらん
  7. ^ a b "Kamchatka volcano Shiveluch emitted a 7-km column of ash." Vesti.ru. 2009-04-27更新こうしん。 2009ねん09がつ20日はつか閲覧えつらん
  8. ^ "Klyuchi: Russia" Geographic.orgのサイトより。 2011ねん4がつ3にち閲覧えつらん
  9. ^ “カムチャツカ半島はんとうだい規模きぼ噴火ふんか 気象庁きしょうちょう日本にっぽんへの津波つなみ影響えいきょう 調査ちょうさ. NHK NEWSWEB. NHK. (2023ねん4がつ10日とおか). https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230410/k10014034871000.html 2023ねん4がつ11にち閲覧えつらん 

関連かんれん項目こうもく

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