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スプリングフィールドM1842

出典しゅってん: フリー百科ひゃっか事典じてん『ウィキペディア(Wikipedia)』
スプリングフィールドM1842
スプリングフィールドM1842
種類しゅるい マスケットじゅう
製造せいぞうこく アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく
設計せっけい製造せいぞう スプリングフィールド造兵ぞうへいしょう
ハーパーズ・フェリー造兵ぞうへいしょう
年代ねんだい 19世紀せいき
仕様しよう
種別しゅべつ ぜんそうしき
口径こうけい .69口径こうけい(17.526mm)
銃身じゅうしんちょう 1067mm
装弾そうだんすう 1はつ
作動さどう方式ほうしき パーカッションロック(雷管らいかんしき
全長ぜんちょう 1473mm
重量じゅうりょう 4.54kg
発射はっしゃ速度そくど 2、3はつ/ぶん
銃口じゅうこう初速しょそく 304~365m/びょう
最大さいだい射程しゃてい 100~200ヤード
有効ゆうこう射程しゃてい 50~75ヤード
歴史れきし 
設計せっけいねん 1842ねん
製造せいぞう期間きかん 1842ねん~1855ねん
配備はいび期間きかん 1842ねん~1865ねん
配備はいびさき アメリカ合衆国あめりかがっしゅうこくぐんアメリカ連合れんごう国軍こくぐん
関連かんれん戦争せんそう紛争ふんそう べいぼく戦争せんそう南北戦争なんぼくせんそう
製造せいぞうすう やく275000ちょう
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スプリングフィールドM1842えい:Springfield Model 1842)は、19世紀せいきアメリカ合衆国あめりかがっしゅうこく使用しようされた.69口径こうけいマスケットじゅうである。ほんじゅうスプリングフィールドM1816シリーズのマスケットであるが、通常つうじょうはそのバリエーションではなく独立どくりつしたモデルとされる。

概要がいよう

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M1842はアメリカ最後さいごすべりマスケットである。ぜんモデルのM1840においてこうづけ実施じっしされた改良かいりょうが、M1842では最初さいしょから標準ひょうじゅんとなっていた。M1840のおおくは実戦じっせん使用しようまえ雷管らいかんしき改造かいぞうされていたが、M1842は当初とうしょからパーカッションロックしき雷管らいかんしき)として製造せいぞうされたマスケットである。雷管らいかんしきはフリントロックしきより信頼しんらいせいたかく、悪天候あくてんこうつよかった。

のM1816からの派生はせいモデルとおなじく、スペックはほぼおなじであった。

M1842では、その製造せいぞうプロセスに非常ひじょう重点じゅうてんかれた。アメリカにおいては、部品ぶひん完全かんぜん互換ごかんせい機械きかい製造せいぞう)を実現じつげんした最初さいしょしょう火器かきであった。1844ねんから1855ねんにかけて、やく275,000ちょうのM1842が、スプリングフィールド造兵ぞうへいしょうおよハーパーズ・フェリー造兵ぞうへいしょう製造せいぞうされた。また、民間みんかん契約けいやく企業きぎょうでも生産せいさんされたが、少数しょうすうとどまった。マサチューセッツしゅうミルバリーにあった、A.H. WatersとB. Flagg & Coでも製造せいぞうされたが、鉄製てつせいではなく真鍮しんちゅうせい部品ぶひん使用しようしているために区別くべつすることができる。ニューイングランドにおける契約けいやく企業きぎょうすくなさから、A.H. Watersも製造せいぞうになった。FlaggもサウスカロライナしゅうのWilliam Glazeとパートナーをんだ。両社りょうしゃ製造せいぞう設備せつびをサウスカロライナしゅうコロンビアのパルメット兵器廠へいきしょううつした。M1842のロックプレートにはわしあたまとPのうえにVと刻印こくいんされているが、パルメットで製造せいぞうされたじゅうのロックプレートにはパルメットのとVのうえにPと刻印こくいんされていた。パルメットで生産せいさんされたじゅうは、ほとんどがサウスカロライナの州兵しゅうへい支給しきゅうされた。契約けいやく企業きぎょう生産せいさんされたM1842は6,020ちょうであり、1853ねん以降いこう製造せいぞうされていない。

ぜんモデルのM1840と同様どうよう、M1842もライフルへの改造かいぞう予想よそうして、銃身じゅうしん必要ひつようよりあつくされていた。予想よそうとおりにおおくのM1842にライフリングほどこされ、あらたに発明はつめいされたミニエーだん使用しようできるようになった。ミニエーだん球形きゅうけいだんではなく後部こうぶ円錐えんすいがたくぼみがあるしい実弾じつだんであり、発射はっしゃ圧力あつりょく弾丸だんがん後部こうぶ拡張かくちょうし、ライフルにむようになっていた。弾丸だんがん形状けいじょうと、ライフルがあたえる回転かいてんによる弾道だんどう安定あんていせいのため、ミニエーだん命中めいちゅう精度せいど球形きゅうけいだんよりうえであった。アメリカ陸軍りくぐん実施じっしした試験しけんによると、.69口径こうけいのマスケットはよりしょう口径こうけいのライフル・マスケットに命中めいちゅう精度せいどおとった。また、おな口径こうけい球形きゅうけいだん比較ひかくして、ミニエーだんはより重量じゅうりょうがあった。このような理由りゆうから、M1842は最後さいごの.69口径こうけいマスケットとなった。陸軍りくぐんはこれ以降いこう.58口径こうけいのミニエーだん標準ひょうじゅんとし、スプリングフィールドM1855M1861M1863使用しようされた。

南北戦争なんぼくせんそうにおいては、オリジナルのすべりうち腔のM1842も、ライフルに改造かいぞうしたものも使用しようされた。すべり腔モデルは有効ゆうこう射程しゃていが50-75ヤード程度ていどであったため、照準しょうじゅんはついていなかった。ライフルに改造かいぞうされたさいに、通常つうじょう同時どうじ照準しょうじゅん追加ついかされた。

参考さんこう資料しりょう

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関連かんれん項目こうもく

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外部がいぶリンク

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